(11月13日 やまちゃんから「野菜つくりのひきだし・その3」)
今日は、種播き編です。
これは、ぼくの一大発見(発明?)でした。
セルトレイやペーパーポットに、トマトやハクサイなどの小さな種をまく時、
割り箸の先を削って、鉛筆上に細くしたものを濡らしておいて、
手のひらにのせた種にくっつけると、種が引っ付きます。
それを、たっぷり水をやったトレイに引っ付けると、
あら不思議、種は床土に引っ付いて、棒から離れます。
小さな種を,一粒一粒、トレイの穴の真中にまくのが、
難なくできるようになりました。
きっかけは、稲美町の本岡さんから、
「耳掻きを使って、すくって播くといいよ」
と、教えてもらったことです。
なるほど、耳掻きを使うと、
レタスの種なら、2〜3粒、耳掻きに乗るので、
ごつくるしい指でつまんで播くより、ずっと楽になりました。
ところが、やっているうちに、耳掻きを床土にくっつけて濡らしてしまいました。
耳掻きが濡れると、水の表面張力で、種が引っ付いてしまいました。
困ったなと、それを床土に押し付けたところ、
たっぷり水を含んだ床土の方が表面張力が強く、
種は、床土に引っ付いてくれるのです。
種播きの深さも自由自在、どうぞ、お試しあれ。
稲の種籾を、ポットに、1粒ずつピンセットでまいている方がいるらしいけど、
床土さえ濡らしておけば、いけるかも。
(もしかしたら、産地では、この方法、とっくにやってることかもしれません。
山形県長井市の「レインボー作戦(生ごみの堆肥化)」のドキュメンタリーを、
テレビで見ていたら、キャベツ農家が、竹串のようなものを持って、
インタビューに答えていました。
同じことやってるのかしらと、ニンマリしてしまったのですが、、、、)
ちょっと話がそれますが、
セルトレイから、レタスなどの苗を引っこ抜いて、定植する時、
軸を持って引き抜こうとしたら、ちぎれて困ったことありませんか?
下の穴から、棒をつっこんで押し出すなど、悪戦苦闘していました。
みんなどうしているのだろうと、あちこち聞いてみてもあまりはかばかしくない返事。
「そうだ、灯台下暗しというから」と、
隣のハウス(軟弱野菜)農家に声かけてみると、
「どぼんと、水につけるといいよ、
その時、液肥をいれとおくと、活着がいいよ」との事。
なるほど、なるほど、水ですべりが良くなって、スポンスポンと抜けてくれる。
とっぷり水を吸わせた根ばちで植えるので、定植後の水やりも省力できる。
ただ、レタスのような首の弱い野菜の場合、
それでも千切れてしまう場合があります。
その時は、小さな果物ナイフを使ってみよう。
根元に突き刺して、引き上げるのです。
セルトレイでの育苗、
夏は、乾いて、水やりに神経を使うし、
水をやりすぎると、徒長して困るのですが、
春先の育苗では、重宝です。
中でも、ネギの育苗には、もってこいですよ。
兵庫県農試の大西さんに教えてもらいました。
(ぼくも、去年、少し試してみて、いいなという感触をえていたのですが、、、)
128穴のセルトレイに、ぼろぼろと約10粒くらいずつ、
ラフに種を落としていくのです。
竹串くらいの大きさになったら、3〜4センチくらいの間隔に仮植えしてやります。
僕の場合、3月に種まいて、5月に仮植え、7月に定植するのですが、
ぢべたに種播きするのに比べて、
草取りの世話が省けるので、ぐっと楽になりました。
10粒もまいたら、生えるの生えないの、太いの細いのいろいろですが、
定植する時、太いのは太いの同士、細いのは細いの同士、植えてやれば、
問題ないみたいです。
長ネギの場合、3センチ間隔に1本植えるのが基本みたいですが、
10センチに3本ほど植えても、同じみたいですね。
でも、これ、規格をそろえるのに、さほど神経を払わなくていい「産直農家」の技術のような気もします。
産地では、こんなアバウトでは、すまないかも。
規格を揃えなくてもいい、これは、すごい手抜きが効くし、気が楽です。
隣のハウス農家を、「大変だろうな」と、感心して見ています。
「種播き編」、次回に続きます。
(11月12日 高知の奥田さんから「お米の貯蔵と精米について」)
うちでは籾摺り後の玄米は一坪の低温庫(13〜14℃)と入らない分は、倉庫会社の低温庫で保管しています。夏場は幼虫からさなぎになり、蛾になるやつ(なんて名かな?)に困っています。低温庫に入れるようになって玄米や袋では見つからなくなったけど、この虫は精米機の糠が好きなようで、機械の中をエアコンプレッサーで掃除したり、精米後は、糠を排出するホースや米の排出口に栓をして蛾の侵入を防いだりしています。作付けは1町以下で玄米の販売が多いので、精米機はたいして稼動しないので、精米機の掃除のほうが手間です。色彩選別機の中古も考えたけど、昇降機が必要で、これも掃除と虫のことを考え止めました。
今年は虫の害のひどい田んぼが一枚ありましたが、たいしたことないと思いまとめて籾摺りに出してしまったのですが、やはり黒っぽい米が普段より多く混入してしまいました。気になりながら、これまでどうり精米して販売してましたが、ある日お客さんからクレームがあり、その後は近くの米屋さんに精米と色彩選別をやってもらっています。玄米と七分米はそのまま販売してます。ほとんどのお客さんは理解してくれるようです。中には黒い米を選り出し食べて下さってたお客さんもいるようです。
うちでは全て中古品、3馬力の石抜き精米機の、精米部の網とスクリュー?と、糠排出のタンクをステンレス製の新品に交換したものと、玄米専用に使うための石抜き機(小米抜き付)と、足踏み式のシイラーの3台で10万円以下で手に入れました。この精米機古くていかにも機械って感じで全てマニアル操作ですが、糠切れはいいし、穀温もコイン精米みたいに高くならないので気に入っています。
(11月12日 和歌山の井口さんから「お米につく虫、ほか」)
当店は「JAS有機無洗米」として 米業界初の「小分け業者」の認定を受けました。それは 製造物責任者として 当たり前のことです。生
産者が大切に育てられたお米を 大切に扱い 消費者に安心して消費していただく事が 米流通業者の責務です。主食の米を 健全な普及発展
させたい願いがあります。
JAS有機無洗米の工場・倉庫内では 殺虫剤 殺鼠剤など農薬類の 使用は認められていません。ゴキブリホイホイ、粘着ネズミ捕り の使
用できないから 「穀象虫対策」は こまめに掃除するか 穀象虫の住み易い場所を工場内に 作って 餌でおびき寄せて除去する方法、在庫
を持たないで 一日に精米する量だけを仕入れて販売する方法等があります。
生産者の顔の見える・消費者の顔が見える 流通を心がけています。どんなに 美味い米でも 良き消費者にめぐりあわなければ 商品価値
の実現は図れそうも有りません。「売れてこそ」精魂込めた作った価値が実現できる 消費者に喜んでもらえることを前提にしない米作りは
成り立ちにくいから 毎日の掃除は苦になりません。
11月11日 芦屋市民会館で開催された お米の勉強会にて 土門剛氏から「狂牛病」の講義を受けてきました。
土と水 天の恵みで実った農産物 あるいは 食糧とは異質の世界の 農水省(脳薄い省)のアホ臭い動きは とどまることがないようです。
「狂牛病」がもたらすであろう数年後の「ヤコブ病」の発症が心配される中 「草食動物に 人は一体 何を喰わせていたのだ」と 本来の恵
みや摂理から逸脱している「エサくれ」の姿勢がうかがえます。「効率化」の名のもとで 疾走した世界が やはり今や 完全に天下を取っ
た というのが実感できました。
地球は 西側の論理に踏襲され アメリカ国大字属国字迎合型の枠組みが出来上がっていて 従順なものにとっては 快適この上ない生き残り
環境が整備されようとしていますが 逸脱者にとっては窮屈この上ない 窒息型世界が構築されようとしています。
「明日はどっちだ・・?」と自問自答を求めても 人は 道路規制でもされているがの如く 一方向の 「あっち ⇒」 に向く以外にない
物騒な時代になっていまいました。
そんな中 ブーたれながら 難民の惨状とはこれまた無縁に 「我欲」として「食欲の秋」を専一に存分に愉しみたいと思う バチアタリな
今日この頃ですが 世界に和平を Love&Peac 合掌
らいすぴあ・いぐち
http://homepage2.nifty.com/ricepiaiguchi
●●やまちゃんから
えーっ、ゴキブリホイホイばかりでなく、粘着ネズミ捕りもだめなんですか!
井口さんのお話、さんこげなぼくには、ため息を通り越した話やなあ。
「さんこ」とは、播州の方言で、散らかしっぱなし、ということです。
(11月10日 やまちゃんから「野菜つくりのひきだし・その2」)
「ひきだし」ということば、
「野菜はともだち・産直野菜の上手な食べ方」(農文協)の本の中からいただいたものです。
ちょこちょとした、農家の作り方のワンポイントが間にはさんであって、
「私らみたいに、多品種少量栽培でやってますとなあ、
このときはどうしたらええ、あんな時にはこんな手をという、
引出しみたいなものをいっぱい持ってますのや」
みたいなことが書いてありました。
この「ひきだし」、うまいもの言いやなあ、
仲間も、引き出しのひとつやろなあ、とおもいました。
さて、「溝底・ミニトンネル編」の続きです。
「トンネル栽培は、すその開け閉めがめんどくさいのでやっとられへん」
という手抜きというか、ものぐさなんですが、
露地だけでやっていると、直売所は、3月、4月がいちばんピンチです。
ネギも、子芋も、ダイコンも終わってしまいます。
毎日、ホウレンソウばっかりでは、お客さんの足もだんだん遠くなってしまいます。
セリをつんできたり、ふきのとうや、ハクサイのとうだち芽を出したりしますが、
さみしいかぎりです。
今年は、春野菜の早播きに挑戦してみました。
2月20日(例年は、3月10日頃)に、
ホウレンソウ、コマツナ、シロナ、小ねぎ、小カブ、
葉ダイコン、ラディシュ、シュンギクなどを、まいてみたのです。
例の「溝底播種・ミニトンネル」です。
種をまいて、足でふみつけ、凹状にして、透明マルチをかけるってやつです。
ホウレンソウは、種も大きいので、「少量播種アタッチメント」をつけて、
播種機「ごんべえ」を使いますが、
そのほかは、みんな種が小さいので、播種機を使うと、余る種のほうが多いくらいです。
播く長さも、せいぜい10メートルくらい。
だから、手でひねり播きします。
お二人の方から、ヒントもらいました。
同じ兵庫県の市川町の牛尾武博さん、
「秋野菜は、稲後の田んぼを起こして、そのあと、
手でパラパラっと、播くだけでやってますよ。
覆土せんでも、ちゃんと芽がでてきよる」
もう一人は、井原さんから「ひねりまき」の伝授。
親指と人差し指で、種を10粒あまりつまんで、
こすり合わせるようにして、パラパラっとまいていく方法です。
(「家庭菜園ビック教室」に出ていますので、詳しくはそちらご覧ください)
ぼくなりの応用。
ロータリーをかけたばかりのふかふかの土で、
谷上げ鍬(平鍬)の背中で、10センチくらいの播溝をつけます。
そこへ、1メートルくらいの高さから、ひねりまき。
種は、適当に散らばってくれます。
風に吹かれたり、土の上ではねたりして。
あとで間引きせんでもいいように、出きるだけ薄く、
種と種の間が2〜3センチくらいが目安かな。
まあ、適当やけど、慣れてきたのか、ちょっと上手になってきたような気がします。
撒き終わったら、軽く覆土して、足でふみつけ、マルチ。
マルチをめくってからは、パスライトだけで、葉ダイコンがいちばん早く、
4月の頭に収穫できました。
とうだちが心配やったけど、べっちょなかったなあ。
今年のお天気のせいで、とうだちしなかったのか?
来年は、もうちょっと、早播のテストしてみようと思ってます。
種播きは、めんどくさく、神経を使う仕事です。
でも、種播きの上手下手で、あとあと、えらい違いですね。
種播きについては、また次回に。
(11月10日 一灯園の松下さんから「HPを立ち上げました」)
一燈園農事研究所は、この度ホームページを立ち上げました。
そこでお願いですが、「除草剤を使わない稲つくり」のリンク集に一燈園農事研究
所を加えていただけないでしょうか。アドレスは、
http://www.nouken.jpです。
どうかよろしくお願いいたします。
松下平蔵
(11月10日 和歌山の井口さんから「おしらせ」)
お知らせ ニンニクや唐辛子で穀象虫は除去できません。
15℃の低温倉庫でも 穀象虫は 繁殖します。
米の歴史と同等に生き延びてきた「穀象虫」は 北海道でも繁殖しています。
虫を無視することはできません。
●●やまちゃんから
ニンニクやトウガラシで除去できんでも、忌避効果はあるんやないやろか?
どんなもんやろ?
昔、ハイザーを使っていた時は、蛾みたいな虫が出てたけど、
ブリキの米入れに変えてから、出んようになったなあ。
ハイザーは、隅のすみっこに、掃除できんところがあって、
いつも、米やらぬかがたまっているやろか。
ところで、井口さん、こんなことお聞きしてええやろか。
「お米屋さんが、殺虫剤を使ってないとしたら、
どんなふうにして、虫対策をやってるんやろ」
という、ことなんですが、、、
さて、先日の井上さんへの「?」
設備投資に走るばかりが、方法やろか?
シラタや斑点米がちょっとくらいあってもええんやないやろか?
ちょっとまぜっかえしてやろうというか、やんちゃな気分で、
お酒の勢いで書いたのですが、
桐谷圭治さんの引用(数字)が、あまりにもお粗末でした。
その部分、スキャンして、送ります。
「昆虫と気象」の本、「バッタの大群はなぜ発生するの?」など、
おもしろい本でした。興味があったら、手にとってみてみてください。
●●●桐谷圭治著「昆虫と気象」(成山堂書店) 1600円
二・二・ニ 米の低温貯蔵から
熱帯地方を起源とする貯蔵穀物の害虫の多くは、13〜20℃の範範囲で発育を停止する (表2・
1)。日本は米の低温貯蔵の先進国で一九五九年に第一号棟が建設されて以来、現在低温倉庫(15
℃、174万トン)と準低温倉庫(20℃、76万トン) が米の保管に使われている。低温貯蔵は害
虫防除に加えて、穀物の品質を保持しカビの発生も抑制するため、貯蔵法としてはその費用を除けば
最良である。ただダニ類と一部のガ類は発育ゼロ点の温度が10℃と低いためすべての害虫に完全と
はいえない。しかし貯蔵穀物の害虫には一次加害性と二次加害性があり、前者はコクゾウムシ、マメ
ゾウムシ、アカマダラカツオブシムシのように完全穀粒(マメゾウムシでは豆) を
加害するもので、シバンムシ、ヒラタムシ、ゴミムシグマシなどは一次害虫の加害
によって作られた穀粉やぬかを食べる二次害虫である。したがって防除の対象は一
次害虫となる。
貯蔵温度を何度にするかは経費の上からかなり重要な問遺である。15℃という
のは経験的に決められた温度で、厳密な意味での科学的根拠があるわけではない。
貯蔵温度を少し上げるだけでその経済効果は大きい (表2・2)。ここではその可能
性を検証してみたい。かなりの数の報告がある貯穀害虫の発育ゼロ点と有効積算温
度を害虫のグループごとにまとめてみた(表2・3)。一次害虫のなかではコクゾウ
ムシ類が一番低い発育ゼロ点を示している。コ
クゾウムシ類についていえば、コクゾウ、ココ
クゾウ、グラナリアコクゾウの三種について
は、日本をふくむ世界から一六例の報告があ
る。発育ゼロ点は同じ種であっても同じ値が報
告されることは稀で、わずかであるが (時には
大きく) 違っている。したがって計算にあたっ
ては平均値と標準偏差を求めてある。(平均値
マイナス標準偏差) と (平均値プラス標準偏差)
の範囲に発育ゼロ点の真の値があるわけ
だ。有効積算温度についても同様である。
低温貯蔵も無期限にするわけではない。平均
気温が15℃を超すのは鹿児島市でも年間七か
月である。いまごく低密度の害虫が三か月もし
くは六か月の貯蔵期間中に、やっと卵から成虫
まで発育できる程度の貯蔵温度を計算した (表
2・4)。手順は六か月の貯蔵期間でコクゾウムシを例にとると、表2・3から有効積算温度の平均
値447,4(日度)を180日で割ると2,49度が得られる。いい換えれば、毎日発育ゼロ点よ
り2,49℃高い温度が六か月続けば卵から成虫にまで発育できるのである。これに発育ゼロ点の温
度12,8に加えると15,29すなわち15,3℃が得られる。また有効積算温度として
447,4−41,1=406,3を用い、
発育ゼロ点には12,8−1,2=11,6を使用した場合は406.3/180+11,6=13,9℃が
最低温度として得られる。これは最も厳しい条件を仮定した場合にあたる。最も甘い条件では一六・
七℃がえられる。六か月の貯蔵でコクゾウムシ類を村象にした場合は、計算上から最低一三・九℃、
最高一六・七℃、平均一五・三℃となり一五℃の低温貯蔵は合理的である。三か月の貯蔵の場合には
18℃にあげることも可能である。二〇℃の準低温貯蔵はコクゾウムシ類の発生を抑えるには三か月
に一世代を許容するとしてもやや危険な温度といえる。
(11月9日 京都・綾部の四方さんから「REお米の管理」)
こんばんは、しかたです。今年、2・3haの田んぼで、お米を収穫をさせていただきました。
井上さんの精米機お借りして、お米、発送しております、あの新米お百姓さんのしかたです。
さて、虫が発生する事、事実ですので、こんな文章、お米を買って頂いている皆さんに送りました。そして、図解でこんな虫がいたとか、虫は、涌いてもかまわんとか暖かいコメントも、お米を買って頂いている方々から頂戴しました。尤も、顔が見える販売をしている事もあるでしょうが・・・・。以下は、その文章です。
すみません、虫を発生させてしまいました。
精米する前の過程で、機械をしっかり掃除して、気を付けて精米作業を行っていますが、心配なのが、お米に付く虫の発生です。俗に言う穀蔵虫等です。 精米室と言えど殺虫剤はやはり使いたくないと、お米作りの師匠、井上さん共々考えています。もしも、”虫が入っている”そんな事が有りましたら、遠慮なくお申し出下さい。直ちに交換させて頂きます。お米の御注文に付きましては、1ヶ月で食べきる量の発注をその都度頂ければ幸いです。我が家では、米櫃(10s入るタッパー容器に入れてます。)の中に唐辛子を2〜3個、(もしくは、ニンニク)そのまま入れていて、これで虫は発生したこと、ここ15年程ありませんョ。参考まで。更に、注意してはいますが、これ又、お米の中にゴム色の固まりが入っている場合が稀にあります。これはぬかの固形化したもので、害は無く、お米を洗う時溶けますので心配なさらないで下さい。どうぞ、よろしく!冬に向かって虫の心配は無くなるのですが・・・・。虫も分かるのかな〜っ、農薬の少ないお米の事が・・・
それから、茨城の小長谷さん、(去年の、お米の交換会のとき)
「小米や、腹白米を取り除いた、整粒ばっかりのきれいな米になったら、
味も素っ気もないお米になってしまった」
(記憶で書いているので、ちょっとばかし、誇張があるかもしれませんが、、、)のお話で、実は、私の家族に乳白米こと、腹白米だけのお米を、ある日突然、意図的に食べさせた日の事、いつものお米と思って食べたみんなは、”なんじゃ、このご飯は?”と。
私も思います。乳白米こと、腹白米は水っぽく、旨いとかの以前のお米でした。参考まで。
おおきに!
&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&
ヘルニアに負けず、マラソン・百姓街道を走り続ける新米のお百姓さん、四方 英喜(しかた ひでき)
0773−49−9026
090−5661−7021
京・綾部市 志賀郷町(しがさとちょう)野上(のうえ)1番地
zizii(アットマ)wonder.ocn.ne,jp
&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&
(11月9日 和歌山のお米屋さん「らいすぴあ・いぐち」から)
@10月25日の日本農業新聞経済面に当店が紹介されています。
A日本精米工業会では この度「無洗米」の定義を作りました。それによりますと製造装置を公開する装置でないと「無洗米」と認めないとありますから某東洋製米機製作所の「BG無洗米」は製造方法を公開していませんので「無洗米」の名称は使えなくなります。
B アフガニスタンに早く平和を Love&Peace
合掌
(11月8日 山梨の中野さんから「RE手抜きの引き出し」)
僕たちが販売用に野菜を本腰を入れ始めたのはここ2,3年の初心者ですが、幸いなことに地元の農業勉強会のメンバーは野菜主力の人がホトンドで、それも個人消費者向けの多品目少量作付けと同じようなスタイルなのでいろいろと勉強させてもらっています。
今すぐに思い浮かぶ「引き出し」はないのですが、溝底播種とベタ掛けの組み合わせはかなりいろいろに使えると思っています。
僕の場合は播種器の後輪を”さいころ”に交換して、菜物、ニンジンなどでフル活動しています。
7月中旬播きの秋ニンジン、最近は空梅雨が多くて発芽の不揃いで苦労しますが、溝底播種+厚手の遮光ネット(椎茸栽培の人が使う奴)のベタ掛けで湿気がかなり保持されるみたいです。潅水が必要になっても水分が溝底に集中するので手間が少なくて済みます。
農業勉強会で「引き出し」にふさわしい話題があったらまた書きたいと思います。
この春から”田んぼの学校”を始めたことで今年は田、畑ともあまり手を入れられませんでしたが、好天に恵まれて収量的には過去一番でした。(均しでだいたい畝取りかな)
ただ最近は刈り場の稲姿に満足のいくものが少なくて何が原因なのか悩んでいます。
枝梗枯れが早いのと、丈に見合った太茎稲にならないのです。元肥鶏糞120kg代掻き直前投入のみ、坪40株の疎植でも田植直後からスタートダッシュ、分けつは極めて順調に取れてややもすると過繁茂の田も出る始末、”はじめチョロチョロ”となかなか行かないのです。
幼穂形成期頃の黄化もなくほんのわずかの元肥が残ってしぶとく効いている感じ、コシヒカリなんかは地際の茎間が決まって伸びだし倒伏に結びつくことが最近は多いのです。毎年わずかの鶏糞投入でも20年も続けてくれば過剰なのかしらんと思ったりもしてしまう。
600kgくらいの収量しか望まないので有効茎が坪1,000本くらいのカラッとした田んぼにしたいのだけれど、栽培系の何処から先ず再検討すべきかこの冬はゆっくり考えようと思っています。
雑草対策はあまり進歩がありませんが、コナギに関しては1枚の田んぼの中でも稲を押しつぶすくらいに旺盛になる場所と稲がコナギを抑制する所があることに気付き始めています。田んぼの低い所、水が淀む所、従って代掻き後にワラが集まり易い所ですが、どうもコナギは未熟な有機物が過剰に蓄積する所が生育適地みたい、逆に稲にとってはこう言う場所は根腐れも出やすく結果として草に負けることにもなるといった具合です。土壌診断などで結果が出るかどうか判りませんが、チッソ濃度や酸素要求量などで大きな差があるのか知らんとも思ったりします。実際的には田んぼをどれだけ平に作れるかがキーポイントになるでしょうが、この冬の「代掻き談義」チョット遠いですが行けたら良いなと思っています。
コナギよりも強敵なのが宿根性のクログワイですがいずれまた。
添付ファイルはツレアイが出している消費者向けのチラシですが簡単な今年の米作りの反省が載せてあるので参考までに。(オープンにはしないでくれとの事です)
ひだまり農場 中野陽一
(11月8日 岡山の赤木さんから「これぞおおものたれだ」)
しばらくのご無沙汰でした。取り入れもやっと終わり出荷も済ませてヤレヤレと言ったところです。田の高低を直す整地作業と畦直し、小麦播きが2町待っています。
菜の花緑肥跡の、菜の花米の刈り取りには、地元テレビ局が取材に来ました。アナウンサーもコンバインに乗ってご機嫌。ヤンマーのコンバインに乗って「♪燃える男のー、赤いトラクター」なんて、歌ってたようだ。稲の脇で夫婦して万歳3唱までやった。乾燥機にザーっと入れてるところも撮影し、最後は新米のおにぎりで立食昼食会。ディレクターもカメラマンもアナウンサーもうまい旨いと大喜びだった。
後日、菜の花米を引っさげてスタジオまで乗り込んだ。生出演だった。電話番号からメールアドレスまで宣伝してくれたところ、家に帰るまでにもう数件の注文の電話があった。マスコミの力はすごいなーと、しみじみ感じた。後は、このお客をいかに引き付けてゆくかだ。
テレビを使ってもうひとつ宣伝させてもらった。
「来年の春は、5000〜6000坪を菜の花を始め、いろんな花で埋め尽くします。来てくださーい。そして私のお米も買ってくださーい。」
個人で6000坪のお花畑は、なかなかのおおものたれだぞ。いまさら後には引けんぞ。
なにがなんでもやってやるわい。茶店も出そうか、花の中でのフォトコンテストもやろうか。
なに!ヌード撮影会がいいだと。子供も来るんだぞばかやろう。そんないいことはそっと月夜にやろう。
こんどこそは、菜の花米の予約注文をいただくぞ。ま、注文は無くてもいい。たくさんやって来て喜んでくれればそれで十分。花を楽しんだ後は緑肥として鋤き込んで、田草取りなしの無農薬有機栽培ができる。こちとらはそれが目的なのよ。花は余分だが夢があっていい。
そんなこんなの話を聞きに、今月下旬に広島県の中山間地から我家にやってくる。荒れた休耕田に菜の花を付け、村おこしにも使いたいんだってさ。研修に行かせてくれときたもんだ。てやんでー、こちとらアホな百姓でぇー。べらんめー節を聞かせてやろうじゃねーか。研修なんかになると思ったら大間違いかも知れんぞ。大笑いして帰ってもらおう。思わぬつながりが出来たらいいな。
現代農業新年号に、ソーラー発電の少しだけおもろい記事が載ります。読んでやってね。
(11月8日 やまちゃんから「こものたれから,京都の井上さんの米の管理に『?』」)
先日の井上さんの『悩み』、とても共感できた。
でもなあ、ちょっと待ってくれよな、
精米ってのは奥が深いものだなあ、という気持ちはわかるけど、
2台目の精米機、小米取り機、より性能のいい色彩選別機ってふうに、
追っかけていったら、どつぼにはまっちゃうんじゃないの、
という思いが残った。
まあ,人それぞれだから、井上さんなりの経営があることだろうし、
また、井上さんちのお米は、これだけ愛情こめてるんですよ、
という、消費者に対する気持ちは、とってもよく伝わってきたんだけど。
郵送で送られてきた「農園便り」を、勝手にHPにのせておいて、
それでもって、勝手にいちゃもんつけるってのは、どうかとも思うけど、
「こものたれ」から、ひとこと、言わせてもらうことにします。
お二人の方から聞いたことが、印象に残っています。
茨城の小長谷さん、(去年の、お米の交換会のとき)
「小米や、腹白米を取り除いた、整粒ばっかりのきれいな米になったら、
味も素っ気もないお米になってしまった」
(記憶で書いているので、ちょっとばかし、誇張があるかもしれませんが、、、)
井口さん(和歌山のお米屋)
「おいしいお米は、どんな精米機で精米しても、おいしいものです」
精米機を2台入れて、砕米取り機をかまして、色彩選別を通せば、
そのたび、昇降機が要りますよねえ。
あちこちにたまったお米が、虫の発生源になってやしませんかねえ.
精米室に、ちゃんとした冷却器を入れるのは、
とてもうらやましい話。
だけど、桐谷圭治さんの新刊「昆虫と気象」(成山堂書店)の本読んでたら、
15度の低温貯蔵したら、虫がわかないかといえば、そうでもないらしい。
常温で1ヶ月で孵化するのが、3ヶ月かかるということらしい。
(この数字はうろ覚えで正確ではありません)
1,2ヘクタールの稲作では、とてもとてもできる芸当ではない。
だから、やっかみが半分あるのかもしれないけれど、
だけど、わが農園のお米のお客さんから、
「虫がわいたぞう」という苦情がきたことおまへん。
心やさしいお客さんを持ってるからかもしれへん。
そやけど、お金使わんかわり、気は使ってまはあ。
春先以降のお米は、ドラム缶にホカロン(携帯用カイロ)いれて、脱酸素貯蔵、
また、梅雨に入った頃からは、
白米10キロのうち5キロは、やっぱりホカロン入れて、脱酸素パック。
真空パックしたお米は、開封したあと劣化が早い、とのうわさを聞いたことがあるけど、
ぼくが食べた印象では、そんなことないみたいやなあ。
以上、こものたれの「ひとこと言わせて」でした。
(11月7日 福井の冨田さんから)
「井原死すともへの字は死せず」届きました。有り難うございました。
山下様には本当にいい師匠様がおられたんだなぁと羨ましく思いました。
また、全国交流会に関するコピーも同封頂き、有り難うございます。
お心遣い感謝いたします。早速参加を申し込み致しました。
(楽しみです。)
福井県今立郡池田町 冨田善嗣
●やまちゃんから
お会いできるの、楽しみにしています。
「手をつなぐ無農薬・有機稲作農家」
−−第三回環境保全型稲作全国交流集会(12月17〜18日)
は、申し込み受付中です。
農家優先で受け付けていますが、間際になると、定員オーバーでおことわりせざるをえない場合もあります。参加ご希望の方は、お早めにどうぞ。
問い合わせ先 民間稲作研究所 TEL 0285−53−1133
FAX 0285−53−1512
(11月7日 兵庫県の大村さんから「手抜きの引出しは、わが意を得たり」)
やまちゃん、今晩は。
今年春の有機農業講座でご一緒した明石の大村です。
稲作りのメール、私は稲を作ってないのでわからないこともありますが、
いつも読ませてもらって、いつか作るときのために保存しています。
今回の「野菜、手抜きの引き出し」は、我が意を得たりという感じで、とても期待しています。
当方は野菜専作(露地40アール、ハウス7アール、JAS有機)で、年間約50品目、種蒔きの回数約150回というところで、やまちゃんとよく似たやり方ですね。販売は固定会員への宅配、レストラン、保育所、JAなどで、とにかく年間とぎれないように、毎週野菜を届けるのが基本方針です。
なんせ労働力が自分一人なので、雑草の管理に一番苦労しています。梅雨に、雨と多忙で削り遅れた草が夏に背丈ほどものび、それを刈り払って焼いてからでないと秋作が始まらないというのが実態です。こうなると農作業じゃなくて開墾作業ですわ。何とか思い通りに草を管理して野菜を作ってみたいというのが今一番のテーマです。
それに関連して、やまちゃんは以前メールで「ハンマーナイフモアでとうもろこしの残さを砕く」と書いていましたが、ハンマーナイフは歩行型ですか?そうだと30万円くらいだと思いますが、買う値打ちはありますか?ここ2〜3年悩んでいるんです。2メートル以上に伸びた緑肥ソルゴーがばりばり砕けるなら、思い切って買おうかと思うんですが、身近に聞ける人がいなくて。使い方や評価を教えて下さい。
私の野菜作りは有機ですが、栽培方法は特に「びっくり」といった工夫はできてないと思っています。
また、いろいろとやりとりの中でお互いにいい情報が交換できたらと願っています。どうかよろしく。
神戸市西区岩岡・大村農園
大村 明
●●やまちゃんから
手抜きの引出しのいちばんは、ハンマーナイフモア、かもしれません。そうか、雑草との付き合い方かもね。
ぼくのは、井原さんのうちの方から譲ってもらったもので、トラクターのアタッチメントですが、歩行型で、十分じゃないでしょうか。緑肥ソルゴーなんぞ、きっと朝飯前です。
トウモロコシを5アールほど作りましたが、ハンマーナイフモアがなかったら、残菜のかたずけにぞっとしたことです。
共同で使えればいちばんですが、仲間がいなければ、一人でも、絶対おすすめです。
少々草まみれになっても、へのかっぱ、いずれは緑肥にしてしまえると思うと、作業に余裕が出てきます。
中古で良し、中古がなければ、
日本農業システムから共立製が、28万円(20万円以上なので5パーセント引き)で出ています。http://www.nou.co.jp
「HPの宅配便」押しかけ女房みたいで、恐縮していました。
大村さん、お米作ってないのにな、などと思っていました。
野菜について、いろいろノウハウ、交換楽しみにしています。
サトイモ、今年はばっちりです。
何人もの方から、こんなおいしい小芋食べたことないといわれました。
赤芽と青芽の交雑した品種みたいですが、
種芋いるようでしたら、ご連絡ください。
一株700円です。30個は種がついてると思います。
今年の2月の終わり頃やったかなあ、
兵庫県有機農業研究会の「合宿」の帰りに、大村さんの畑を見せてもらったのですが、
ぼくの直売所が、「もうあかん、売るもんあらへん」という時に,
大村さんの畑では、何種類も青々していたのが印象的でした。
(11月6日 やまちゃんから「野菜作り、手抜きのひきだし」
山梨の中野さんが、
「自分のところの野菜作りは、家庭菜園の延長みたいなものです」
と、言われていたが、ぼくもそうです。
なんでも屋で、50種類以上の野菜を作って、売っています。
近所に仲間がいれば、いろいろ教えてもらえたり、
あれこれ情報交換が出来たりできるのだけど、
今のところ、僕のようなスタイルでやっている人がいないので、
自分で工夫しながらやるほかありません。
井原豊さんがおられたら、今ならきっといい話し相手になれたと思うけど、
存命中は、ぼくは、もっぱら聞き役でした。
あれもこれも作っていると、くるくると、忙しい。
専作農家のような、きめ細かな手立ては、とても無理。
でも、そこそこ、きれいな野菜が出来ている。
きっと、「引出し」が、少しずつ増えてきているせい。
その「ひきだし」も、考えてみれば、
誰か彼かにヒントをもらって、自分の畑なりに応用したもの。
題して「手抜きのひきだし」、情報公開しちゃいます。
その心は、「あなたのひきだしも、教えてほしいから」です。
今日は、その第一弾、「種播き編」です。
年が明けて、一番の種播きは、1月下旬の「大浦ゴボウ」
もちろん露地栽培です。
トンネル栽培は、めんどくさいので、ニンジンの蒸しこみ栽培だけ。
姫路は、寒気の通り道にあたっているとかで、
朝晩の冷え込みは、京都、奈良と一緒、冷え込むと、マイナス3〜5度にもなります。
だけど、ゴボウは、芽さえ出れば、こっちのもの、
霜にあたっても、へっちゃらです。
また、とうだちの心配もないみたいです。
さて、その種播きのしかた。
一昼夜水につけた後、腹巻の中で4〜5日、
芽だしをした種を、ロータリーをかけたばかりのふかふかした柔らかい所に、
2〜3センチ間隔(140センチ幅の畝、2条)でまきます。
(僕は、播種機「ごんべえ」を使っています)
種をまいたら、その上を、足で踏みつけて歩きます。
踏まれたところが、凹字型になります。
そう、雑誌「現代農業」でおなじみ「溝底播種」です。
ついでに、あったら、クンタンを溝底に振りかけておいたら、なお良し。
その上に、透明ポリマルチを被覆すると、
溝底の凹部が、ちっちゃな、ちっちゃなミニトンネル空間になるという仕掛けです。
1週間ほどすれば、芽が出てきますが、
本葉2〜3枚くらいになるまで、そのままにしておきます。
(水口文夫さんの本に教えてもらったのですが、
土が湿っていると、芽焼けしないのです。)
早春に種をまくと、不思議なことに、
野菜は大きくなるのが早いけど、雑草は、ゆっくりです。
マルチの下の雑草が目につき始めて、気になりかけたら、
マルチをめくって,三角鍬で肩削り、中耕除草機「たがやすくん」で条間をカタカタと歩いていきます。
これで、一丁あがり、後は、収穫まで、何もしません。
間引きもしません。
少しでも早く収穫したいときは、
マルチをめくったあと、不織布をかけておけば、
5月はじめには、葉ゴボウ、そのあと、若ゴボウ、
6月にはいると、手から足の親指くらいの香りのいいゴボウが収穫できます。
木の根っこのような、中国産ゴボウを食べさせられてきた消費者には、
大浦ゴボウは、香りと柔らかさがたまらんみたいです。
世の中、こんなにゴボウ好きがおったんかいなと思うくらいです。
さてさて、
この「溝底播種」応用のミニトンネル、
いろいろ応用できます。
「スウィートコーンの作り方」(農文協)の戸沢英雄さんによれば、
トウモロコシは、一般に言われているより、1ヶ月は早播きできるということです。
そこで、僕は、3月にはいると、種播きしています。
ロータリーかけて、ふかふかの所に、三角鍬で植え溝つけて、
1箇所2粒ずつ、落として、覆土。
足で踏みつけて、凹部つくり、、、、以降は、ゴボウと同じです。
ミニトンネルの下で、10センチくらいの大きさになったら、
除草をかねて、肩を削って、土寄せします。
トウモロコシは、霜にやられやすいので、成長点が埋まる深さまで、土寄せします。
戸沢さんによれば、
「上の葉っぱが霜にやられても、成長点さえやられなければ、大丈夫」とのこと。
それくらい深く土寄せできると、周りの雑草を埋め込むことができるので、
これまた、好都合なのです。
トウモロコシの場合には、必ず不織布をかけています。
それでも、霜にやられるけど、ほとんど立ち直るみたいです。
6月10日頃には、収穫が始まります。
この頃には、アワノメイガなどの虫も、まったくいません。
農薬いらずで、間引きもせず、1ケ所2本立ちのトウモロコシ、
数で稼ぐ、放任栽培なので、1本100円のサービス品、
わが農園の直売所で、飛ぶように売れるのはあたりまえか。
ところで、溝底の上のポリマルチ、雨に弱い。
雨がふると、重みで凹部に水がたまってしまい、寒い日は、氷が張っています。
ポリマルチに穴をあけて水を逃がすか、
動力散粉機を持ち出して、ブワーッと風で引き飛ばしています。
それと、トウモロコシの種播き、
水口文夫さんの「60歳からの小力野菜つくり」(農文協)に教わったことだけど、
半日ほど水につけてから、炭かクンタンに包んで、日向に置いておくと、いい。
今年、初めてこれをやってみると、発芽のそろいが良かったようです。
「野菜つくり、手抜きの引き出し」・「溝底ミニトンネル編」の続きは、また今度。
わかりにくいところがあったら、どうぞご質問ください。
また、皆さんの「ひきだし」、教えてもらえると、ありがたいな。
(11月2日 あたらしい仲間から「よろしくおねがします」)
私は、福井県の今立郡池田町という山の中で稲作1年生をやっております。
昨年は東京でサラリーマンをやっておりましたが、30歳になった折り、
祖父母の地で稲作をやろうと思い立った次第です。
現在は6反で無農薬栽培を試みています。米ぬかを中心に油粕を少々といった
肥料と米ぬか除草と粗植(といっても50株です。)で乗り切ろうとしましたが、
いもち病に泣きました。
先輩方の色々な知恵を参考に実践して行きたいと考えております。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
> 岐阜との県境の山の中みたい、と思いながら、地図を見たら、
> すごい、山奥みたいですね。(BY やまちゃん)
地図でのご確認嬉しく思います。コンビニのない山奥の村で、冬は雪が2m位
積もります。また、猪や狸・狐と生活空間を共有しています。(本当は彼らと生存競争
を繰り広げているのです。)
********************************
〒910-2533
福井県今立郡池田町東俣16−2
冨田善嗣
(11月2日 小学生の横山君から「聞きたいことが」)
>どうして、除草剤を使わないでお米を作ろうと思ったんですか。
>また、無農薬で、どんな苦労がありますか。
>僕は、学校でこのことを調べているので、教えてください。横山
メールありがとうございます。
横山君は、農業高校に行ってるのですか?
それとも、中学の総合学習の授業で調べているのかな?
よかったら、住所も教えてください。
そういうのがわかると、お答えしやすいのです。
>横山です。
>前の質問に答えるんですけど、僕は、小学校に行っています。
>小学校の総合学習で無農薬のことを調べています。
>前の、質問の返事、待っています。
何で無農薬で稲を作るようになったか?
農薬をかけるのがめんどくさくて仕様がなかったのです。
農薬が体にかからないように雨合羽を着て仕事をすると、汗だらだら、
とても、めんどくさくてしんどい仕事なんです。
そこで、いろいろ勉強したり、他の百姓の人の話を聞いたりしたら、
稲を、腹八分目で、あまり欲を出さずに作れば、
また、日当たり、風通しよく、稲にとって快適な環境で作ってやれば、
病気や虫をそんなに心配しなくてもいい事を知りました。
それから、僕は、自分のお米を、直接消費者の人に買ってもらっています。
できれば、安全で、おいしいお米を食べてほしいと思います。
例えば、横山君が食べてくれているのだと思うと、やっぱりちゃんとしたお米を届けたいなと思うのです。
それで、少し高くお米を買ってもらっています。
10キロ5600円です。
病気をおさえる薬、害虫をやっつける薬(殺虫剤)を使わなくても、健康な稲を育てることができるんだなあということで、やっていましたが、
田んぼの雑草(例えばヒエ)を生えないようにする薬(除草剤)をやめにすることは、なかなか出来ませんでした。
面積が広いので、手で草を取って歩くのは、とても大変だったのです。
でも、全国の百姓仲間と、いろいろ勉強していると、草をあまり生やさないですむ方法がいろいろあることがわかってきました。また、少しくらい草が生えていてもかまわないんだ、稲が草に負けなければ、ということもわかってきました。
ぼくらのホームページは、そんなことをわいわいがやがや、話し合っています。
もしよかったら、宇根豊さんという日田がかいた「田んぼの学校」という本を読んでみてください。
きっと、面白いと思うよ。
農文協という出版社から出ています。
図書館に行けばあると思うなあ。
(11月2日 京都、綾部の井上さんのお便りから)
(毎年、秋に送ってくれています。
「収穫できました、今年もよろしく」という、農園便りです。
「ふむ、なるほど、井上さんとこも、苦労してるわい」、という、
共感できるお便りです。
一部、抜粋で、ご紹介します)
▼精米について
今年の春から2度づき精米をはじめています。
精米機を2回通すことにより、白米につやが出て食味もよくなる結果が出たのでもう一台精米機を導入しました。
精米業者の人にいろいろ聞くと、農家というのは精米に対して以下に無知であったか、
精米というのは経験がものを言う、職人技であることを知りました。
考えれば考えるほど頭が痛く、思案の連続です。
今古米から新米になり、新米はお米がまだやわらかく、今までと勝手が違い、
1回通しのほうがいいのではと思ったりしています。
うまみを残せる精米、考えれば考えるほど難しいと思うこの頃です。
▼砕け米取りを強化しました。
以前から、精米の時、割れたお米が入っているのが気になっていました。
砕米取りをつけていたのですが、用量が小さく、抜けきれませんでした。
中古ですが、大きい専用機を導入しましたので、今はきれいだと思います。
▼色彩選別機をもう一台導入予定
8年ほど前から色彩選別機を導入し、虫さし米、茶米、草の種などを取り除いてきましたが、白い未成熟米が取り除けません。
今年のように、穂首いもちにかかると、未成熟米が多く、食味も下がるので、
選別機を導入して取り除きたいと思っています。
▼虫が発生してすみません
毎年同じお詫びですみません。
梅雨があけるとダメです。
今年は精米室に、リボンの蝿取りを20本ぶら下げて、飛ぶ蛾を取ったのですが、飛んでるということはすでに手遅れのようです。
業者は機械の中に殺虫プレートをつけたり、休日には、殺虫燻煙(バルサんのようなもの)で処理をしたりするようですが、私は使用する気になりません。
これからの対策として、下記のようなことを考えています。
・精米室のクーラーを取り替えます。今使用しているのは、家庭用で20℃までしか下がりません。その上、精米中はモーター6この熱で室内を冷やしきれません。冷蔵庫用の冷却器に取り替えます。
・お米の冷蔵庫を借ります。冷蔵庫貯蔵米を長期にわたって出荷できるよう、友人の冷蔵庫を借りることにしました。
・お米の注文は1か月分くらいに。5月頃からは1か月分をめどにお米を注文してください。10キロでも喜んで配達します。5キロパックに小分けもします。
・米ぬか室を作ります。精米室の中に細かい米ぬかが飛び、このぬかも虫発生に大きくつながっていると思います。そのため、米ぬかを室外に出す工事を進めています。
▼言い訳ですが、、、私のお米は、まったく殺虫剤に触れていません。そのため虫などが発生しやすくなっています。食品の中で腐らない、虫も生きられないようなものは、少し変だ言うことも考えてみてください。
▼念のために、、虫が発生しても、腐っているわけでなくい、身体に害を与えることはありません。ただ気持ちが悪いのと、食味も下がります。今年もご迷惑をかけないよう努力します。
京都府綾部市志賀郷町町ノ下6番地
井上吉夫
0773−49−1356(TEL)
1124(FAX)
近くにお立ち寄りの際は、是非いらしてください。