2001年11月のお便り   TOP PAGEに戻る

(11月30日 京都の土佐さんから「よい知恵授けてください」)
 
三和町はとっても山深いところです。
したがって家の周りが動物園?のようです。
猪、鹿、狸、ヌートリア、猿、ウサギ、etc, 「自然がいっぱいいいところだ」などと喜んでいる場合じゃない! トタンもネットも電気柵も子連れ猪や猿には無関係。
どなたか「これは効くぞ」ちゅう良い知恵をお貸し願えませんでしょうか。
親父に米糠のことを話したら「米糠は猪を檻の中に導くのに使うんじゃ!そんなもん田んぼにまいたらどーなると思う!?」 うーんしばし絶句の祐さんでした。
やっぱり免許とって鉄砲かついで山歩きせなならんかのう。
 それから1月19日、20日の研修会?、もう締め切りましたか。もし余裕があれば参加させて頂けませんか。近所のじっちゃんばっちゃんの引き算ばっかりの話を聞かされて、ストレスがたまってきたようです。ポジティブに生きたい!よろしくお願いします。
 
            ++++++ 零細農業の祐さん ++++++
*******************************
土佐祐司(とさゆうじ)
y.tosa(アットマ)galaxy.ocn.ne.jp     Tel 0773−58−2265
京都府 天田(あまだ)郡 三和(みわ)町 岼(ゆり)595
*******************************
 
**やまちゃんから
うだうだやる会、別名、飲み会or新年会or研修会は、
締め切りが前日までOKの、まことにルーズな会です。
100人までは泊まれます、とのことなので、
どうぞ、お誘い合わせの上、ご参加ください。
地酒持参で、「後は野となれ、山となれ方式」でやりますので、
きめ細かなおもてなしは、おそらく、どこへやらになってしまうと思われますので、
どうぞ、「足し算思考」で、ご参加ください。
 
ただ、前半の「代かき、田起こしを考えよう」については、
エネルギーを集中してやりたいなと思っていて、
最近、「音声認識プログラム」というのがあるのに気づき、
もしかしたら、テープ起こしに活用できるかな、と、チャレンジしています。
僕の使っているのは、IBMのVIA-VOICEですが、慣れてきたら、かなり使えそうです。
この間の、栃木の上野さんの手紙は、それで入力しました。
うまくいけば、「代かきをめぐる、うだうだ」を、このHPに収録できるかも。
(11月29日 京都の土佐さんから「はじめまして、綾部の四方さんからご紹介いただきました」)
こんにちは、四方さんにとある場所でお会いしまして、いろいろ話をしているうちに、おもしろいネットワークがあるよと教えて頂きメールします。
私は今年4月、それまでの全国転戦の仕事から足を洗い、山に囲まれたど田舎に帰った47歳のおっさんです。まわりは山ばっかり、その山と山にへばりついたちっぽけな田畑を眺めながら、さてどうしたものかと一人で作戦会議を開いておりました。そんな時四方さんに出会い、山ちゃんの「お便り紹介」を転送していただき、な〜るほどそうなんだ、えっそんなにがんばるの?、わしもやるぞ!とファイトが湧いてきました。
もしよろしければ、ホームページの宅配便「お便り紹介」の配信お願いできませんでしょうか。よろしくお願いします。
           ++++++零歳農業の祐さん+++++
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土佐祐司(とさゆうじ)
y.tosa(アットマ)galaxy.ocn.ne.jp     Tel 0773−58−2265
京都府 天田(あまだ)郡 三和(みわ)町 岼(ゆり)595
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(11月29日 岡山の赤木さんから「モミガラとは、すごい発想だ」
伊豆の鈴木さん、籾殻散布とはすごい発想ですね。しゃしゃり出るようなんですが、言わせて。
 籾殻は湿ってないとダメですよ。乾いてる方が分散して良いように思いますが、除草剤を使わない稲作りでは、深水管理は基本技術ですから、すくもが吹き寄せとなって風下の稲に覆い被さる可能性が大です。大雨があるとてきめんです。吸水して沈めばしめたものですが、それまでの間が問題です。玉ねぎの草押さえなら100点なんですがね。
十分湿ったすくもは重いし、塊が苗の上にでも落ちたらこれまた2度手間が要りそう。
こんな問題点をクリアーできたら、いい資材です。
 
 籾殻や稲わらを田植え後に振りまいたときの、病気のことをお尋ねになっていましたが、これはまったく心配ないと思います。水面や浮遊物に病原菌が付着しているのは当たり前で、稲が羅病するかしないかはそのときの稲の生理状況だと考えます。人間が風邪を引くか引かないかと同じような問題だと思うが、みんなの考えも聞きたいですね。
 
 今年、米糠を100kgも散布したのが流されたと書いてありましたが、風で吹き寄せられたのなら風下から散布をはじめれば問題ないし、水口から出たのなら、水管理が問題です。
特に来年試されようかと考えておられる液体マルチは、米糠以上に流出と言う大きなリスクをもっているし、濁り水の時入れると粘土コロイドに吸着して、早々と水が澄んでくるらしいですよ。
 
 最後に代掻き前の米糠散布について。これは醗酵過程で出る有機酸が草の幼芽や種子根に障害を与えるのが目的ですが、米糠の代わりに私は緑肥を使います。緑肥の無い田では籾酢液を代掻き後に振ります。米糠は田植え後に籾酢液と合わせて散布します。
代掻き前の米糠は、福井の藤本さんなんかが試されてるのじゃあなかったっけな。
緑肥の抑草効果については、現代農業11月号に書いています。読んでやってください。小生の記事です。
 赤木! おまえ一人うるさいぞ、と言われそうなのでほんの少しの間黙ります。
 
  自然を愛し環境を考える岡山の百姓   赤木歳通   h.rice(アットマ)themis.ocn.ne.jp
 
***やまちゃんから「野菜作りの引き出し・井戸掘りにチャレンジしよう」
ほんじゃ、うるさいのがもう一人、バトンタッチして、
ひさしぶりに、「野菜作りの引き出し」、
「井戸掘りは、おもしろいぞ、チャレンジしてみないか」というお話です。
井戸を掘りあてたら、孫子の代まで、自慢できるぞ?
 
今年、野菜畑が、3反から、5反に増えた。
思い切って、2反の田圃を転作にして、野菜専用に変えたのです。
我ながら、オーバーワークになりゃしないかと、おそるおそるでしたが、
これが、以外とそうでもなかったのです。
(1)タマネギ、ジャガイモ、サトイモ、トウモロコシ、ダイコンなどの比較的手の掛からない野菜を増やした
(2)無理に作付けしようとしないで、空きを作った。回転を緩くしたので、楽になったかも。草が伸びても、ハンマーナイフがあるから、焦らなくてもいいのだ。
(3)新しい転換畑は、軽トラが乗り入れられるので、米糠、鶏糞、モミガラの散布が楽にできた
などが、考えられますが、
もひとつ、見逃せないのが、主な畑の三つに、井戸があるので、スミサンスイで自動灌水できるようになったことです。
 
僕の井戸掘りは、インチキが多いのですが、同じ姫路市内の橋本さんが、この間訪ねてきてくれて、井戸掘りの技をいろいろ教えてくれたので、橋本さんに聞いたことをご紹介しよう。
なぜインチキかというと、
一つ目の井戸は、配水が悪くて、暗渠を設置したのだが、その排水を処理するのに、6メートルのマンホールを入れてもらって、「水中ポンプ」で普段は排水しているのですが、渇水期には、そこに水をためて、灌水用にしているのです。
二つ目の井戸は、田圃のスミに38ミリのパイプを打ち込もうとしたのですが、
粘度の固さにおそれをなして、早々とあきらめ、
隣を流れている河川の擁壁沿いに打ち込み(それもたった2メートル)、
井戸じゃなく、伏流水を利用しているのです。
(詳しくは?、このHPの「資料室」の「井戸掘り」をご覧ください)
三つ目の井戸は、借り物の畑で、いつ返さなければならないか分からない畑。
打ち込み井戸なんて、まるで頭になかったのですが、
隣にNTTの電柱をたてる業者がきて、お化けのようなドリルで、がりがりがりっと穴を掘り出したのです。
ついでにここにも3メートルほど掘ってくれんかなというと、「いいよ」、
それで、その穴にパイプを突き刺して、あとはハンマーでかち込んだという次第です。
電源がないので、エンジンポンプを接続していますが、その方が力があるのでいいみたい。
 
橋本さんは、僕の「クンタン焼きドラム缶」を見に来られたのだけど、
50ミリのパイプを3本打ち込んでいると言うことなので、いろいろ教えてもらった。
リースで、コンプレッサー、ブレイカー、を借りてくるといい。あわせて1万円くらい。
ブレイカーののみの所につばを付けて、それを押し当てて、どどどどーっと打ち込んでいく。
普通の地盤だと、3時間くらいで10メートルくらい打ち込めるらしい。
水の層に当たると、スススっと入るので分かるらしい。
パイプの尖端に土が詰まったら、コンプレッサーで逆にエアーを吹き込んで飛ばしてやる。
10メートルの深さまで打ち込むと、パイプの定尺が5,5メートルだから、
途中で、ネジを切るか、溶接しなければならない。
これが問題だな、そんな仲間がいるといいな、
ついでに、ユンボを使える仲間もいるといいな。
一番肝心なのは、水の出る地層があるかどうか、
橋本さんは、「近所で井戸があれば大丈夫、それが一番の目安」という。
こんなこと書き出したら、きりがないな。
井戸掘りの本が、ほとんどないのです。
「上総堀」の資料は、インターネットで調べれば出てくるのですが、、、
最近読んだ本で、「医者、井戸を掘る」(中村哲著、石風社刊)というのがおもしろかった。
アフガニスタンで医療活動をやっているお医者さんで、
「ともかく、生きておれ、治療はそれからだ」と、
井戸掘りを始めたお話です。
(11月28日 伊豆下田の鈴木さんから「コナギ除草 他」)
 
山下農園さんのHPを知ってから 少々寝不足気味の 伊豆下田の鈴木 です。
 
 
●朝日の件
 岡山の赤木さん、よろしくご指導の程お願いします。
 
●コナギ除草について
 
 栃木の上野さんのお便りを拝見して、徐草も物理的な方法のみならず 
 地力も重要な要素ということを再認識いたしました。
 年々、地力増進のための施策を継続的に行っていきたいと思います。
 
 一方、短期的には コナギをなんとかしたいという思いを強くしています。
 HPの資料拝見しました。コナギの初期生育を抑えるには日光の遮断がもっとも効果的と思います。
 今年,田植後に100K/反の米糠を肩に担いで播いたのですが、水に流されたりで効果半減、
 また、抑制期間も2〜3週間と限られているようなので、来年は田植後に糠とともに スクモ(籾殻)を生のまま
 ぶち込んで田を被ってみようかと考えています。実は今年、田植の後に切り出した孟宗の笹の葉を入れて
 地表面を被うかと考えていたのですが、竹の切り出しが間に合わず断念しました。
 
 そこで質問です。
 ・田植後 スクモを突っ込むと 病気の発生などなにか問題がおきるのでしょうか?  
  籾・ワラは燃やせといわれますが これは先日の赤木さんのメールに及ぶ話で
  有機栽培関係の文書を見る限り問題なさそうですが如何でしょうか?
 
 ・籾や米糠を入れるタイミングですが、事米糠除草については
  代掻き入水後、積算100℃以内と聞き、今年は園通りにやってみました。
  一方、代掻き前に投入される方もいらっしゃるとの事ですが
  効果の程についてはいかがでしょう?
  (来年は 代掻き前と後 両方で試して見ます。)
  
 どなたか ご意見伺えれば幸いです。
 (それでだめなら 最近の有機資材で液炭というのがあるのでそれを使うかと)
 
 
高知の津野さんへ
 
 初めまして。伊豆下田のの鈴木です。 
 地表面を被うということでは 乾田直播の方がよいのでしょうか?
 津野さんが試される米麦連続不起耕により、麦の残渣で地表を被う(?)というのが
 理想的のような気がするのですが、何せ未経験なので見えない部分が多いです。
 お時間がある時に経過など教えて頂ければ幸いです。
 
 
●精米機の件
 
質問ばかりでは申し訳ないので、精米機についてお尋ねなので参考になるかどうかわかりませんが 以下。
 
 コイン精米機ではないのですが、大竹製作所(?)が三菱農機ブランドでだしている一般向けの籾摺り精米機 というのを購入しました。30k/時間くらいの処理能力で 籾→玄米、玄米→白米、また 籾→玄米→白米の一貫処理も可能です。分搗きもある程度調整可能です。また、ロール方式による籾摺りでなく、インペラー脱籾という方式(遠心力で籾を飛ばしてはがす?)を取っているので 少々湿った籾でも良く脱籾でき、もみの残りもほとんどありません。共同の精米所では玄米がきれいにできるところが無かったのですが、このおかげで玄米をつくることができ、商売が拡がりました。今年黒米を作ったのですが、良く処理が出来て助かっています。 ご参考まで。
 
(11月28日 岡山の赤木さんから「朝日の種子」)
 
夢前町の衣笠さんまで朝日に挑戦の次第となったか。結構、結構。これぞ祝着至極だ。
衣笠さんは大百姓だから、種子はどのくらい要るかいのー。今なら農協に注文すれば何とかなると思う。かく言う私も請負が急に増えて種不足になってしまった。
 
 玉ねぎの移植が始まった。始まったと言っても翌日にはすぐ終わるんだから、遊びみたいなものなんだが、お腰の痛いこと。1日に3000本だの5000本だの、みんなおっそろしい人ばかりじゃのう。こちとらは2日で2000本ほどじゃと言うのにひーひー言うとるがな。
そこで今日は植付け穴のあけ方を一つ伝授いたそう。(マルチなしだよ)
 1辺1mの四角な木枠を作り、上辺を取っ手とし下辺に穴あけ用の杭を取り付ける。
その杭は、長さ数cm、太さ3cmほどで先を尖らせてある。20〜25cm間隔で取り付けておく。畝の上を20cm置きにどすんどすんと突いてゆけばあっという間に穴あけは終わりだ。
あとは、腰がいてーいてーと言いながら穴の中に入れてはぎゅっと押さえて終わりだ。
下辺がしなるようなら真中に縦に補強を入れてやろう。
進捗状況を4匹の犬と1匹のネコが田んぼまで見に来る。そんなのんびりとした1日でした。
 
  自然を愛し環境を考える岡山の百姓   赤木歳通   h.rice(アットマ)themis.ocn.ne.jp
 
P.S
 本岡さんの、はとじゃ はとじゃ のタイトルにはまいった。おかしくて涙が出るほど笑いました。他人事ではありません。よい写真が撮れたら送ります。こちらはカラスです。
(11月26日 兵庫県夢前町の衣笠さんから「朝日にチャレンジ!」)
最近届けていただいているメールを見ていて
私も”朝日”作りたくなってきました。私の場合
あと、30回ぐらいしか”田植え”できませんので
早い内に”朝日”にチャレンジしてみたくなってきました。
宜しければ、この何でもチャレンジしたがる”お調子者”に
その大切な”朝日種”をおわけ下さい。
お願いします。
 
(11月26日 兵庫県稲美町の本岡さんから「はとじゃ、はとじゃ」
 
 麦まき9反完了しました。 この画を見ると 私の麦蒔きの努力は単に鳩の餌場作り?

 そんなことはありません しっかり鎮圧しているのでだいじょうぶです。・・・たぶん
たまたま表面に出ている麦を拾っているだけです。・・・おそらく

 これが麦でなくて大豆だったら田圃全体に網を張らないとぜんめつやね
大豆作業では、網を張るけれど 麦の場合は安心して鳩を見ておれる。 ・・・かな

高知のA-sukeさんへ
 麦に除草剤は、不要です。でもこれは地域によるかも・・・
麦の販売代金が安くなってしまったので 除草剤とか殺菌剤を使うとコストが合わなくなってくる。 

 私の雑草対策は、
 播種時に草がないこと すずめのかたびら はあまり気にしない
やえむぐらの出る田は避ける。(年間を通してその田の種が土と一緒に別の田に移らないように
気をつける トラクターの土は必ず落としてから次へ移る)

 遅蒔き 霜が降りだす頃にまく 当地ではある程度収量が取れるとして12月7日

 排水をよくする (表面が湿っていると草がよく出る。)これがなかなか難しい
手間をかけるときりがないし天候に大きく左右されるしでね。手を抜くと春に病気が出やすい。

 もう寝ます。
       稲美町 本岡哲司

(11月26日 栃木の上野さんのお便りから「来年の稲作りが始まりました」

このところ稲刈りやその後の調整、麦の種まきと忙しく日々を送っておりまして、パソコンも10日に1回少し開ける程度でじっくり読んでおりませんが、皆様農閑期ともなり色々と展開しているのではと思っております。皆様の発信の場、学び出会いの場となり、育むことを望んでます。
山下さん、やっとこ稲刈り、もみすりと3日前に終わりました。今年もまたいろいろありました。良い面では草であまり悩まなかったこと、ゆったりゆったりと稲と接することができました。なぜ草で悩まなかったのだろうかと思い返してみると、草ははえるには例年と同じくはえましたが、それに負けない稲であったことがいえます。いつも稲がくわれてしまってましたが、今年は共生したと思うのです。それは草にあった稲の生育が何よりかと思うのです。
生育を合わせるのには、作期、品種、生育ステージ等が考えられます。そして田んぼの地力が関係してくるようです。地力があれば、45日前ころから、もう茎数確保が取りやすくなるからです。あと出穂枚数も多い品種は草に負けない気がしました。同じ田んぼに、約30アールに、ヒノヒカリ、ハツシモ、あさひの夢、農林48号、ねばり勝ち、旭竜、森のくまさん、コシヒカリ、など作りましたが、ヒノヒカリ、ハツシモ、森のくまさんなどは出穂も遅いために、草は生えたものの、稲をを刈り取るころには、草は枯れてしまってて何ら収穫の作業に問題はなかったのです。
しかし、今年8月が曇天、9月に入っても、雨が多く、気温が低めに経過して、8月のお盆のころよりもんがれ病が出始めてから、あれよあれよと、増えましたね。これは草で株もとが風の通りが悪いのが原因して原因にしているのだろうな。とにかく私の田ばかりでなくどこの田ももんがれ病がすごく登熟を下げたようです。稲刈りしておって1株が枯れ上がったもの、穂までもんがれ病により(茎)がやられてダメになったものがありました。今年は倒伏や草で心配するのは少なかったのになぁ。
収穫作業を行うまでイネの一生、何があるかわからないですね。
今年ももう来年の稲作りの準備に入りました。
(1)稲刈り後水を入れしろかきをした田。その後米ぬか、発酵肥料を150キログラム散布し再び水を入れた田圃。
(2)緑肥として麦を種まきした田んぼ
(3)地力をつけるために、米ぬか発行肥料を約400キログラム、合計で散布した田。
(4)小麦やライ麦を収穫するために作った田。
(5)あらぬか(モミガラ)を30をアールに5ヘクタール分ぐらい散布し、米ぬかを散布する田(これは今からやります)
などなどと田の条件に合うように土に働きかけました。
井原さんのすごさは、やはり地力があったために、稲を植えてから、ほとんど手を出さず、45日前にドカンと肥料を与えて、見事な稲を作ったのは、やはり地力がすごかったと思います。
私の所の田にも(5アールくらい)地力をとことんつけた田(面積が小さい田、ためたくさんの有機肥料を投入して試験している田)ここは多収するし、イネの生育が素直ですし、手を出さずに稲が稲らしく勝手に育っているなという気がします。
このごろ田んぼの話をすることがいろいろな場面で多くなりましたね。田んぼの稲ばかり見るのではなくレンゲとか虫とか魚とかそういったことを受け止めるようになってきたようです。減反拒否、航空散布拒否等が動きやすくなりました。農政が大型化と動くのが気に入りませんが、農を業としてみるだけでなく、技、生きるための技として1番大切な食です。
良い方向へ進めばいいですね。でも有機農業の流通の生活も年々厳しさといやな動きを見に感じてます。有機の農産物も認証問題から急変しているかもしれない。見えないものが何かある。
(11月25日 岡山の赤木さんから「稲わら燃やす人」
            
近くに稲わら燃やす人あり。我そばに行きて問う 「汝、なにゆえに稲わらを燃やすや」
 
彼の人答えて曰く 「来る夏の稲に病起き、虫わき出ずるなり。このわらこそ元なり」
 
我直ちに言う 「汝、何を言うか。このわらこそ土つくりの基なり。有機物を入れずして何をも
って土つくりと為さんや。金肥用いても稲はできるなり。されど、大地次第に硬く成りて死にたるがごとき様になるなり。」
 
彼の人すかさず問いて曰く 「汝、稲わらを打ち込みて障(さやり)あらざるか。」
 
我微笑みて曰く 「稲わら、麦わらすべて打ち込めど、なんの障ぞあらざらん。籾殻なども1
反に2町分も投げ入れたれども、病のひとつも起きることなし。土生きて綿の如く也。このこと如何に思うや。」
 
彼の人納得はすれども、いまさら火は消さず。稲わらの灰になりて消ゆること、いと惜しきことなり。
 表現や文法が間違ってたら笑って許して。この人毎年焼くんや。稲わらは害あるものと思い込んでる。誰がこんなこと教えたんやろ。これ読んでる人の中にはそんな人おらへんやろな。最後には納得して、来年は焼かずにやってみるとのこと。
 籾殻燻炭作りが始まりました。マイペースで今年いっぱいかかるやろ。籾酢液も採ったろ。
 伊豆は下田の鈴木さん。なにか三波春夫の昔の歌に出てくる所みたい。朝日米の決心ついたようでこちとらも仲間が増えて祝着至極だ。朝日のことは井原先生の「痛快コシヒカリつくり」にも記述されているので、私からは自分のやってる内容をお話ししたいと思います
 夜の散歩で耳にして一首      
                       寒空に ひとり残りし こうろぎの
                           悲しくも鳴く 声かすかにて
                     聞いてるこちらの胸が痛くなるようなちいさな悲しい声でした
  
   自然を愛し環境を考える岡山の百姓   赤木歳通  h.rice(アットマ)themis.ocn.ne.jp
 
(11月24日 奄美大島の畑さんから「知らなかったあ」
 
播種後に踏みつける理由がよくわかりました。お尋ねしてよかったです。
不耕起栽培をやってみたくなりました。
コーロギとかたつむりの対策をかんがえなきゃ。こちらは、年中いるんですよ。樹上で生活するコーロギもいます。コーロギ捕獲箱 みたいなものは市販されているのでしょうか。ご存知の方がおられましたら、ぜひお教え下さい。 
 鹿児島県奄美大島
 
       畑 琢三
Eメール Takumi.Hata(アットマ)mb3.seikyou.ne.jp
 
(11月24日 茨城の小長谷さんから「陸稲の播種と鎮圧」
 
出芽率
       %                   平均
- C        12.8(T1)        11.5(T3)         12.2
+C        33.6(T2)        30.2(T4)         31.9

これは今年、陸稲で鎮圧をした区(+C)としなかった区(-C) を比較した実験データです。
無鎮圧区で平均値が12%、鎮圧区で32%でした。
出芽率に置いておよそ3倍の差がありました。
鎮圧効果の説明は、山下さんが書かれたとおりです。
あなた、それでもふかふかベッドにしますか?
小長谷

山下さんへ、当方マックを使っています。
恐らく、このメール仲間のほとんどがウインドウズを使っているんだと思いますが、
ご意見を打ち込むとき、特殊記号()%+*丸数字などを全角で記入するので
マックで読むときにほとんど文字化けを起こしています。
できれば、特殊記号 (主に丸数字) を避けていただけると今以上によ読み見やすくなるのですが、
いかがでしょうか。
 
(11月24日 岡山の赤木さんから「菜の花にレンゲ、いいねえ」)
 
本岡さーん。岡山の赤木です。ご無沙汰しています。
宅配便では記事を読ませてもらってます。菜の花とれんげで小学校が囲めたらよかったのにね。1月のうだうだ新年会では草対策のおもろい話聞かせて。秋播きではすずめのてっぽうやら、やえむぐら(ぞぞろ)が勝ってしまうので、私は春播きの品種に絞っています。稲も晩生だし、鶏糞散布してる間もないからです。
 景観作物としての菜の花は、人の目を楽しませるのが目的だからほんと社会の役に立ちます。私は転作は小麦で対応し、菜の花は緑肥のための作物ですから、花は余分なのですが、チョウチョも集まるし人もメチャ来るし、夢があっていいです。ついでに米も売れたらいいなあ。
 来春の予定は1町9反のお花畑です。もう6反増やせるのですが再来年の楽しみに残しておこうと思っています。
 大麦はいいなあ、遅く播いて早く刈れるから。こちらは小麦です。刈り取りは6月10日過ぎてからで、隣は代掻いてることもある。下はぐちゅぐちゅ。
 お互い頑張りましょう。
 
  自然を愛し環境を考える岡山の百姓   赤木歳通   h.rice(アットマ)themis.ocn.ne.jp
(11月24日 伊豆・下田の鈴木さんから「RE朝日」
 
伊豆下田の鈴木です。
ちょっとご無沙汰してしまいました。
 
村山さん はじめまして。 メールありがとうございました。
ご指摘のJAS表示の件ですが これは”有機”とともに就農以来の懸案事項です。
現在は各制度を勉強しつつ対応を検討している段階ですので 以降 ご指導頂ければ幸いです。
(よしんば 朝日を作ったとしても私の力では販売までに後数年はかかると思います。)
 
赤木さん メールありがとうございました。
確かに村山さんご指摘の通り適地適作は耕作の基本であリます。
このあたりの晩生は”あいちのかおり”です。
系統的には朝日〜ハツシモ系で味も良いとのことなので
これから種を探します。(一燈園ではうりきれでした)
 
しかしながら 近隣での実績が無いから、難しいからという理由で
井原先生記す所の”現存する唯一の本格的在来種”で
且つそんな良食味のお米を諦めていいものかと。
大失敗できるのも”初心者”で通るこの数年のこととであろうし、
初心者の私にとっては学ぶことも多いと思いますので
一番小さな3畝弱の田で作ってみようと思います。
この程度であれば 除草も倒伏も人力,力ずくでなんとか処理できます。
赤木さん お手数ですがご指導おねがいいたします。
 
(11月24日 高知のA-sukeさんから「米麦連続不耕起直播きほか」
 
四万十川沿いの百姓A-sukeです。
 
今年は、はじめて麦を作ります。
現代農業の重川さんのやってる、米麦連続不耕起直播きの真似ごとをやります。
今は休耕田からの出発で草が、こじゃんと(いっぱい)
生えていましたから、今は土がほさほさになるまで、トラクターでたたいています。
そこで問題になっているのは雑草対策です。
冬場の草はどの様に処理しているのでしょう。
重川さんは「1回は除草剤を使う。」と言っていましたが…
手取りでは、今の世相に逆行しているので、新たな技術を模索中!
 
籾から脱籾、玄米を精米できる、コイン精米機がありますよね。
どのメーカーが精度が高い、壊れにくいとか情報はありませんか? 
 
津野 永輔
(11月23日 熊本の岡さんから)
 
くまもとの、おかです。ご無沙汰していました。
熊本も,い草の植付けのシーズンとなりました、
我家はどうにかい草でがんばるつもりです。長男も,県立農大へ行くようです。
今日は,農大の,推薦試験でした。(本人,野菜専攻みたいで,将来は、・・・・い草止めるかな?)
で、12月の21日,26日が植えつけ予定日です。氷が張ってももちろん植えちゃうよ。
 
セーフガード暫定が切れ,本発動が見送りになり、大変なことになってます。
近所の農家もい草を減らし,転換作物としてキャベツ,白菜、レタス、タバコといろんな作物が、
植えられるようになりました、私の町も。50人ぐらいの農家が,い草を止めるそうです。
10年前は,い草の収益が500億あったのが、今は,100億ぐらいに,減少しています。
どうなるのでしょうか?これからの農業そして日本
 
熊本 ファミリーファームOKA 岡 初義
 
 
(11月23日 兵庫県稲美町の本岡さんから「菜の花も野菜」)
 
野菜作りの引き出し 閑話休題 

 岡山の赤木さん麦蒔き順調ですか 稲美町の本岡です。
この連休の間に大麦を9反まく予定です。ことしは ここ10年で一番天気に恵まれています。

 ところで
面積は0.5アールとちょっと見劣りしますが 私も菜の花やってます。
寒咲き種なのでこれから5月まで咲き続ける予定です。なんと6ヶ月間ですよ
となりのたんぼにレンゲを蒔いていますので春が楽しみです。

 

  正面の建物は小学校で左に幼稚園があります。

 毎年レンゲを蒔いていたので 幼稚園児が先生に引率されて遊びに来ています。 
来年は、学校の回りを れんげと菜の花で囲ってやろうと計画していたのですが
このたび9反 返しちゃいまして計画倒れなのです。

種は自家採取で用意しましたがあまっちゃいました。 
種蒔き後の雑草対策など 知恵と苦労の武勇伝を赤木さん今度お会いしたときに
聞いてやってください。
 
 こんなことをするのは
農家の遊び心? それとも心の余裕? 実はやけくその減反だったりして

 稲美町 本岡哲司

(11月22日 兵庫県夢前町の衣笠さんから「私の秋はまだまだです」)
 麦蒔き、そば刈り7割方終わりました。後5町歩づつくらいです。
へとへとです!私の”秋”は、まだまだ終わりません。
早くゆっくりしたいです。
 
(11月22日 奄美大島の畑さんから「まことにお聞きしにくいことなんですが」)
大根も、かぶも植えたことがない畑 琢三です。
あー、無知をさらけだすようで震える手でメールします。
ズバリ、「なぜ、播種後に鎮圧しなければうまくいかないのですか。?」
種を埋めこむためですか?
 
ふかふかの土の方が根っこがすくすく伸びてくれるように思うのですが。
皆さんの話しにブレーキをかけるようで申し訳ないです。
大根葉をつくっていたときは、種をばらまきして上から5ミリくらい土をふりかけて、もみがらをふりかけ、寒レイシャをべたがけして、水をまいておくと、きれいに発芽してくれていました。
  鹿児島県奄美大島
 
       畑 琢三
Eメール Takumi.Hata(アットマ)mb3.seikyou.ne.jp
 
●●やまちゃんから
畑さん、よくぞ聞いてくれました。
これは、大事なところです。
昔、井原さんに、ぼくが同じことを聞いたら、
うれしそうに(教えたいことがあるとき、本当にうれしそうな顔をするのです)
「ちょっと畑まで来い」と、ふかふかの耕したばかりの畝につれていかれました。
足でぎゅーっと踏みつけながら、
「この踏んだところが、明日の朝になったら、湿りをもって黒くなっとるんや。
踏んでやると、毛細管現象で、湿りがあがってくるんや。
種まいて、水やらんでも、この湿りでちゃんと発芽してくれるもんやで。
ふかふかの土の方が、根が伸びやすいと思うやろが、それは大間違いや。
固い土の方が、根はしっかりでるもんや」
 
トラクターを使って、ロータリー耕で土を攪拌するということは、
土のためには、危険な行為でもあります。
大雨が降ったとき、不耕起の田畑では、根穴を通って雨はすーっと浸透していってくれますが、
ロータリ耕をすると、水の縦浸透の穴を全部壊してしまいますので、
畑は、ぐちゅぐちゅになってしまいます。
堆肥や肥料の混ぜ込み、また雑草を押さえ込むため、それから種をまきやすくするために
てっとり早く、便利なのでやっています。
 
(11月22日 岡山の林さんから「8000本は、やはり難しい」)
 
一日8,000本なんて大法螺吹いたものだから必死にがんばりましたが、5,000本でおしまい。しかし、明日こそは果敢に挑戦だ。まだまだ改良点はあるぞ。
私は、黒マルチに穴をあけたものを使っています。マルチも汎用品では面白くないから厚さと幅を指定し、穴を自分で設計して図を描きファックスで送って特注品を作ってもらいました。
この穴にタマネギの苗を植えていくわけですが、植え方も一工夫。畝を南北に立てマルチを敷いた後、南向きに植えていったのではマルチの反射光が目に入って疲れるのが早いので、北向きで(進行方向は)後ろ向きに植えていきます。後ろ向きに植える理由は、前向きに植えたのでは一度植えたタマネギの苗が肘や手に当たり抜けることがあるからです。この点を考慮するだけでもかなり違うんですよ。
また、左手は左の畝、右手は右の畝を植えていきます。これで往路だけで4条植えられます。
特に今日は、機械植えでは絶対出来ない植え方をしました。タマネギの葉序は1/2(一回転で2枚の葉を出す)ですから葉が東西に出るように揃えて植えたのです。これで成長してくれば、畝を南側から見れば全てのタマネギの葉が扇を開いたように見える筈です。そして、東西には風が通りやすくなる。
植え方は、苗の持ち方で解決できます。
シルバー被覆の方法は、稲の苗の育て方と全く同じです。苗箱も、みのるの苗箱を使用しています。
 
岡山県御津町
林 正弘
 
(11月22日 岡山の赤木さんから「野菜作りの引き出し」)
 
野菜つくりの引出しは、いつも読んでるだけなので、今日は発信します。
かぶらの移植
 根物はとかく移植は出来ないものですが、かぶらだけは出来ます。遅まき蕪を.今日1本仕立てにしたのですが、欠株したところには、間引きしたものを大事に植えて、十分水をやっておけば大丈夫ですよ。少し生育は遅れますが、遅く収穫すれば何ら遜色ありません。
 
そら豆
 病気を避けるために遅まきします。今やっと発根をしかけたところで、地上には何にも出ていません。定植後1月下旬頃、まずは摘心します。一番太い親茎をちょんぎります。すると周囲から分けつ茎がいっぱい出るので、2月下旬頃3本に仕立てて、真中に土をどかっと乗せます。そうする事によって3本がU字型になり、それぞれが空間を確保します。以後、引っこ抜くまで脇芽も分けつ芽もすべて取ります。これが大変な手間です。開花したら下から7段まで残し、8・9・10段の花芽は取り除き先端を止めます。大きな葉になり1本の茎から20本、3本の1株からは60本近い莢が収穫できます。野菜はあまり得意としませんが、自信持って発表できるのはこんなところかな。
 
  自然を愛し環境を考える岡山の百姓   赤木歳通   h.rice(アットマ)themis.ocn.ne.jp

(11月21日 常陸の小天狗さんから、(別な用件の後に書き添える形で)
 
今年のお米の収量のことですが、私のところは
事情が事情なんで(病気)特別ですけど、過去最低収量
でした。毎年、余剰米の心配をしていたのがウソのようです。
皆さんの様子はどうなんでしょうか?
もし、減収してたら原因は何だったのか?気になります。
 
              常陸の小天狗
 
(11月21日 岡山の赤木さんから「続・朝日」
 
鈴木様 
 村山母さんの、食管の検査のことは生産者として、あるいは直売の売る側として後日に論じるとして、今日は適地適作について。
 風の強い風筋だそうですね。しかも台風なんかがよく当たる所だと聞いて、私も少し腰が引けてます。朝日は脱粒し易いことにかけては日本一です。登熟が進んだ頃台風に見舞われると、無残なほど良い粒が落ちます。田んぼの中をそっと歩いてもかなり落ちます。コンバインの為に4隅を刈りますが、大事に扱ったつもりでも置いていた跡にはかなり良い粒が落ちています。林さんも納得いただけると思います。しかもコシみたいな湾曲倒伏でなく、地際からポキッと折れる挫折倒伏をし易い品種です。雨と風が同時に来ると危ないのです。とまあこんなリスクを覚悟の上で私や林さんは果敢に挑戦しているのです。それはひとえにおいしいからです。お客さんが喜ぶからです。岡山の地は幸いなことに台風がとても少ないことも関係しています。
 悪いことばかり書いたのでは前に進まないのですが、それを承知でやってみられるのでしたら、とことんお教えいたします。裏技も公開・・・・・んんんん・・・しましょう。基本はへの字カーブに生育を持っていくことに尽きます。かっこいい表現になるけど、井原先生の後姿から目を離さなければかなり大丈夫です。あとはお天道様が決めます。
1番ちっちゃな田んぼで家で食べるだけをやってみられたらいかがでしょうか
 志あるところ道は開かれる。ですです。    今夜はこれにて。
 
自然を愛し環境を考える岡山の百姓   赤木歳通   h.rice(アットマ)themis.ocn.ne.jp
(11月21日 岡山の林さんから「太陽熱処理、冬でも可能?」
 
野菜作りのひきだし、興味深く読んでいます。
私も、タマネギやニンジンを作っています。
今日は、タマネギの苗を4,000本移植しました。今日はお客さんが圃場を見に来たりして時間があまり取れませんでしたが、明日からは1日8,000本のペースで移植したいと思います。10日程がんばれば終わるのではないかと考えています。(手植えです。本当に出来るのだろうか?)
私も、シルバーシートでタマネギを発芽させました。
ところで太陽熱処理って、太陽さえ出れば秋や冬でも出来るのですか?
 
岡山県御津町
林 正弘
 
●やまちゃんから
冬の太陽の光では、たぶん無理やろね。
きっと、雑草の促成栽培になりそうな気がします。
前に、林さんがいわれていたように、マルチ(黒)を張ってるだけで、ずいぶん雑草は減ります。
春作のニンジンを想定しての「質問」と思われますが、
春先の雑草の伸びは遅いから、適期に草けずりをするか、
それとも、冬場に黒マルチを張っておくか、、、、
ということになるのかなあ。
それよか、1日8000本やて、なんちゅう人や、
昨日、僕は、わき目もふらずやって3000本でした。(苗取りも含めて)
今日は、昼からで、1500本でした。
それと、シルバー被覆の育苗、タマネギ植が終わってからでいいから、知りたいなあ。
聞くところによると、シルバーには、アルミの粉の練り混みで作るのと、
蒸着方式の2通りあって、蒸着の方が、反射して、熱があがらないそうですね。
 
(11月21日 兵庫県稲美町の本岡さんから「野菜作りの引き出し」
 
ごぶさたをしています。
稲美町の本岡です

 ’野菜作りの引き出し’興味のある話題なんです。でも皆さんの話を聞くばっかりで 一方通行では
ネットメールの良さは出ませんし 私にも何か聞いてもらえる工夫はないかなあと考えたんですが 
なんも思い浮かばなかった。

 今回タマネギの話が出ましたので、ちょっとだけ思いついた やっぱりきっかけがいるなあ

私も山下さんとおなじく 種蒔きの床は、8月ビニールを使って炎熱消毒をします。水をたっぷり入れてから
(水たまり状態) ビニールをかぶせないと効果半減です、雑草が生えてきて一回失敗しました。

苗床にたっぷり水をかけた後 種はばら蒔き 覆土は別の場所で炎熱消毒した表面2センチくらいの土をふるいにかけたやつ
最後に田植えで使う苗箱をかぶせるのがみそです。雨でタマネギ苗が転ぶこともないし なによりコオロギに食われない!!

 苗の移植は、直後のしなっとしているときに籾殻を思いっきり使います。
冬の北風でとばされてもまだ籾殻が残るだけの量を入れます。これで6月の収穫まで草取りなしでいけます。
  

 4月5月の頃は排水に注意、湿気ているとふやけたタマネギになります。
私は谷に 配水管を入れています。穴だらけのパイプ名前忘れた。

 

 籾殻のあるあいだは、草が出ませんのでタマネギの収穫後には、えだまめ あずき などがお勧めです。
ちなみに 収穫前のタマネギの畝間にすいかを移植するのですが これはうまくいった試しがない
なんでやろ??

 とにかくも8月の床作りから 6月の収穫までタマネギは長い
包丁で切ったら涙がぼろぼろ出るようなタマネギを目指しているのですが 全然及びません。
これもなんでやろ?? 目標が間違っているのでしょうか。
誰か教えてください。

 稲美町 本岡哲司
            motooka(アットマ)pop11.odn.ne.jp

●やまちゃんから

本岡さんからは、たくさん「引き出し」をいただいてます。たとえば、ということで、紹介しますと、僕は、雑草予防の黒マルチ、最近、使うのがだんだん減ってきていますが、夏場の果菜類には、欠かせません。だけど、マルチとマルチの間の谷(すき間)の雑草。

梅雨の間に油断すると、手に負えなくなります。
そんなとき、教えてもらったのが、厚さ2ミリの生ゴムシート(1メートル×10メートル)、
それを半分の50センチにきって、谷に敷いておくのです。
10日ほどで、夏の太陽の暑さで、雑草はとろけて消えてしまいます。
そしたら、ずるずると、隣に引きずって、ということを繰り返しています。
僕が新しい資材を買うと、「どうせろくでもないものを」という顔しているかみさんも、
「これは、ええなあ」と、愛用しています。
もうひとつ、
我が瀬戸内地方は、海苔の養殖が盛んです。
そのとき使う「海苔網」は、雑菌対策のため、一年ぽっきりだそうです。
1メートル×18メートルの使用済みが、700円で、出回っています。
それを、スイカなどの敷きワラがわりに使うアイデア、これも、本岡さん伝授です。
僕は、いただき物の紙マルチの上に、紙押さえ兼用で使っていますが、
収穫が終わると、海苔網をずるずる引っ張るだけで、片づけがおしまいです。
(11月20日 岡山の赤木さんから「足で踏みつけないの?」)
 
にんじんと玉ねぎの種まきのことが配送されましたが、ひとつお尋ねです。
播種後、どちらも足で踏み付けることはしないのですか。
 私は乾いているときはしっかり踏みます。湿りが十分あるときは手のひらで叩く程度です。たまねぎは15cm間隔に角材で溝をつけて1cmに1粒播きをします。後は手で均して踏ん付けて、籾殻かけてござ掛けて終わり。見事に生えそろいます。全部井原流です。
 私のやってる大根やかぶの種まきをご披露します。
1mほどの畝に2本の播き溝をつけ、25cm間隔にビールの空き缶の底の部分を押し付けて型をつけます。周囲が丸く凹んでいるので、凹みの中に4粒およそ均等に播種します。薄く覆土して手のひらでパンパンと叩いて籾殻かけて終わり。後日1番いいやつを残して1本仕立てにします。ごんべいを買うほどでもない私のやり方です。当然鶏糞などの肥料は畝の中央に割り込んであります。曲がりや二股大根は一切なし。
 
  自然を愛し環境を考える岡山の百姓   赤木歳通  h.rice(アットマ)themis.ocn.ne.jp 
 
●やまちゃんから
地下足袋でしっかり踏みつけます。
今日、タマネギの定植を始めたのですが、これも、植え終わった後、足で踏んでいきます。
こんな大事なこと、どうして、書くの忘れたのやろ。
きっと、打ち込み井戸を掘って、灌水が自由自在なので、
たまに、まあええかと、踏むのを省略することがあるからやろな。
この間、それで失敗してしもた。
ホウレンソウや小松菜などの種をまいた後、土も湿っているし、夜露もあるやろからと、
鍬の背中で鎮圧しただけで、で踏むのを省略したところ、
折からのからから天気、いっこうに発芽の兆しがないので、
ポンプとホース持ち出して、あわてて灌水したけど、二度手間でした。
次回のテーマは、井戸と散水チューブの話です。
 
 
(11月20日 お米の勉強会の村山さんから「朝日について」
 
林正弘様
 お元気そうで嬉しいです。朝日たくさん取れてよかったですね。また早く今年は完熟したのですね。14年前岡山市高松農協の農業際にお邪魔して、初めて朝日のおにぎりをいただき、その美味しさに感激しました。しっかりした大粒の味わい深いお米ですね。丈が長くなり登熟が遅くて作りにくいお米のため作る人が少なくなったとその時お聞きしました。高松農協は当時の組合長さん藤井虎三さんが、有機栽培にとても熱心で生協やアトピーの親たちの要望を聞き入れ工夫されていました。
 
伊豆の鈴木様
 はじめまして。メール拝見しました。朝日は岡山県で昔から作られてきた美味しいお米と聞いています。本当に美味しい。岐阜の初霜も美味しい。地域特有の美味しいお米がどこにもあったし、あるのですね。流通量などで、全国どこでも同じ品種になってしまった反省から(?)また、最近地域のお米が見直されてきて、いいことです。
 でも、これらの地域のお米がまた全国あちこちで作られるとなると、どうでしょう。私は消費者ですから見当違いの思い違いをしているのかもしれませんが、よそでも同じように美味しく、産地と同じ手間でできるものでしょうか。また、この4月からお金で取引されるものには、お米の検査と表示が義務付けられ産直農家で問題になっていますが、鈴木様が検査に出される地域で一般的でない品種は検査できないと聞きました。このようなこと勿論お考えの上の朝日ですよね。おせっかいでしたらご免なさい。

(11月19日 常陸の小天狗から「お久しぶりです」)
山下正範 様へ

5月にメールを交換しました小泉です。

メール宅急便は未だに一度も届いておりません。
申込み方法があるんでしょうか?
 
大分お忙しそうなので事情が変わったとか?

私は前回のメールでご存知かと思いますが、その後
ずっと病院通いで一年を棒にふってしまいました。
当初は坐骨神経痛のはずが原因は(病名)未だに
分らず、7月頃は痛くて寝られない日が続き、一週間で
5〜6kgもやせてしまい、どうなることかと思いましたが
稲刈りが近づくにつれて大分回復、外を歩けるように
なりました。最近では何とか、近くは車の運転もしています。

このメールに返事が来て、仲間に入れる事を期待しております。
その際の私のニックネームは“常陸の小天狗”でおねがいいたします。


      宜しくお願い致します。


       小泉農場 “常陸の小天狗”
       E−メール       kimbei(アットマ)nifty.com
       Tel.Fax           0297-62-4434
●やまちゃんから
すみません、うっかりしていました。
どうぞ、早く天狗のように、飛び回れるようになりますように。
ほかにもそんな方、あるかもしれへんなあ。
お知らせください。
 
 
●●やまちゃんから「野菜作りのひきだし・その5」
 
太陽熱処理の、雑草に対する効験あらたかなんだけど、
どうも、その後乾きやすくなるみたいです。
ここ数年、タマネギの発芽が不安定なんです。
クンタンをまいて失敗したり、不織布(パスライト)を被覆したり、
もみがら堆肥をまいてみたりと、いろいろ試行錯誤を繰り返していました。
 
そこで、普及センターの大西さんに電話して、聞いてみました。
「タキイの園芸新知識に、アルミの蒸着フィルムをして、タマネギの育苗をする話がでてたんやけど、どんなもんやろ」
「播種後、切りわらをまいておきなさい」
「えーっ、ワラがないわ」
「そんなら、コモがよろしい」
「いまどき、コモもおいてないなあ」
「畳の茣蓙でも、いけます。できるだけ、湿りを安定させることが大事やと思います」
「畳の茣蓙やったら、畳屋さんで、産業廃棄物になってるし、なんぼでももらえるわ、それでいこか」
9月7日まきの極早生タマネギの後、茣蓙を被覆しておいたら、最初の水やりだけで、発芽はばっちりでした。
だけど、具合が悪いのは、畝幅135センチ、茣蓙の幅は90センチ。
 
どうしたもんかと思案しているときに、ちょうど淡路の銀山さんから、電話がありました。
「タマネギの大産地、淡路ではどないしとるんやろ」
「切りワラ振って、モミガラまいて、その上にコモを敷いてますよ」
「切りワラなしの、モミガラだけやったら、あかんやろか?」
「風が吹いたら、モミガラが飛んでしまうがな、そしたら、発芽間なしの苗が、へなへなと枯れてしまうがな」
 
そうかあ、産地の淡路でそれだけのことをやっとるんやなあ、
やっぱり、ちゃんと、やるだけのことをやってみよか、と、心改め、
岡田さんのところへ行って、ワラをもらってきて、押し切りで切りワラを作り、
切りワラを振って、モミガラをまいて、その上に黒のカンレイシャをはおって、
たっぷり、散水しました。
結果は、ばっちりでした。
思ったほど手間を食わず、去年まで、水やりに神経使っていたことを思えば、
雑草もはえんかったし、楽できたなあ、というところでした。
タマネギは、2キロ一山、300円、7個くらいで300円と、ええ商売になります。
長野のてんけいさんの言葉を借りれば、「味の違いのわかりやすい野菜」です。
 
さて、人参のお話の続きです。
人参の種まき、腐熟した堆肥やバーミュキュライトなどで増量してまくと、グーです。
手で、バラバラとまいても、結構まばらにまけるものですね。
いろいろ試して、モミガラ堆肥をミキサーにかけて小さくしたのが、比重が近くていいみたいです。
 
夏まき人参は、1回目を、8月20日過ぎにまくのですが、
発芽が悪いので、芽だしが欠かせません。
ところが、僕が種をまく長さは、せいぜい40メートル(140センチ畝で、3条)、
播種機を使うと、そつになる分が多くて、また芽だしした種の保存がききません。
そこで、増量剤で増量して、やっています。
10メートルにつき、種子10CCくらいの播種量が、適度の間引きですみます。
ごんべえという播種機を使ったときの目安ですが、
種子10CCにつき、増量剤は200CC、
ベルトは、110(穴の直径が10ミリ)のベルト、速度はBD(播種間隔が、3,4センチ)
の組み合わせでやっています。(えらい細かい話ですが、、、)
 
一昼夜水につけて、その後2〜3日新聞にくるんで芽だしをしているのですが、
雨が続いて、種まきができないため、冷蔵庫に三日ほど入れて保存していました。
そしたら、(気が変わって、そのときは、10メートルにつき15CCの種をまいた)
発芽がよすぎて、間引きにえらい目に遭いました。
そんなこと(ヤロビ効果?)って、あるんでしょうか?
 
種のお話、ぼちぼち種が尽きてきました。
次回は、灌水装置のお話の予定です。
どうぞ、おつきあいのほどを
(11月18日 岡山の林さんから「私も朝日作ってます」)
 
鈴木様、赤木様、
横から失礼します。
赤木様、やさか共同農場の見学にご一緒させていただいた林です。私も朝日のうまさを実感しています。本当にうまい、ついつい食べ過ぎてしまいます。朝日を作って良かったと思います。お客さんにも好評です。
私は、無農薬で七俵でした。近くのお百姓さんには三俵と言われていたので一応合格点と思います。九俵半はそれにしてもすごい。是非、この山下さんのメーリングリストで色々教えて下さい。
収穫時には確かにコンバインの刈り取り部で充実した籾がピンピンと飛び跳ねているのが分ります。
私は、田植えを6月20日にしました。刈り取りは11月に予定していましたが登熟が完了してしまい、10月27日に刈り取りました。来年は、田植えをもう少し遅くしようかと・・・。
 
岡山県御津町
林 正弘
(11月18日 伊豆の鈴木さんから「朝日の件」)
 
赤木さんへ 
はじめまして 伊豆下田の鈴木です。
早々の返信ありがとうございます。
 
井原先生の書にも朝日栽培の難しさが記されていましたが
実際に耕作されている方からそれを指摘されると
もっと作りやすい品種の方がいいのではと ちょっと腰が引けます。
 
しかしながら直販を主体とした販売においてはご指摘の通り
”味”(それから 薬剤を使用するにせよしないにせよ ”正直”)
は譲れない要素であります。
美味しいとなればストレートな反応が直ぐに返ってくると言うことを
ここ2年の直販で身にしみて感じております。
また晩生の時期は一般のお米が出揃う時期でもあり
鮮度と味で勝負の当方としては品種の選択は生命線です。
 
一方、場所柄9月後半以降は台風、強風被害が多く発生するため、
地元の農家の方々は早生へ早期収穫へと転換しているのも事実。
圃場も山間、川端で風の通り道という状況下
長棹、晩生種の育成は容易ではないと思いますが
何とかものにしたいと考えておりますので よろしくご指導願います。
 
鈴木 徹洋・雅世 より

(11月17日 千葉の川上さんから「寒くなってきました」)
 
こんにちは、寒くなってきました。
最近雨が多く、田んぼが水でいっぱいです。
6月にもっと降れば楽だったのに、そこでみなさんに教えていただきたいのですが、
秋刈り取りが終わったらすぐに耕耘すると草が少なくなると言っていた方がいたので
すがほんとですか?
いま耕耘したいのですが、水がいっぱいでまるで代掻き状態なんですが、こんな状態
では、耕耘しないで乾くまで待った方がいいですよね。
これから、冬仕事です。
KAWAKAMI
satyan(アットマ)jasmine.ocn.ne.jp.
●やまちゃんから
これぞまさしく「田起こし、代かきを語ろう」のテーマですねえ.
新年会までまだ間があるし、「野菜のひきだし」のほうが、ホイホイかけるので、
ぼくは、しばらく、栄養補給中なんですが、
同じの千葉の斎藤さん、出番のご指名、受けてもらえるかなあ。
 
 
(11月17日 岡山の赤木さんから「朝日なら、おれの出番だ」)
 
朝日と聞いちゃー、黙っておれんぞ。嬉しいじゃねえか、朝日の仲間が増えると思っただけで胸のときめきを覚えるでござる。
 べたーとこける挫折倒伏。コンバインの刈り取り部で、充実した粒がばらばらと落ちる。他の品種の追従を許さないこんな特性はみんな嫌う。機械化の前ではあっさりと姿を消してしまった。
 しかしうまい。冷や飯になっても、梅雨を越してもうまいという特性は他にない。
負の特性は克服できる。今年、菜の花緑肥の後に植えた朝日は、しゃきっと立って9俵半ときたもんだ。有機無農薬で9俵半は初めてだ。脱粒もコンバインの使い方しだいだ。
 そんなこんなで朝日は面白いし、直売にもいい。種子も任せて。
 伊豆の鈴木さんはじめまして。岡山の赤木といいます。書き出しが少しずっこけていますが、本当はお札みたいにまじめなんですよ。でもおおものはしっかりたれます。井原先生育成の旭風と旭晴そして朝日と、3種類作っています。主力は朝日です。麦播きが終わったら、このHP上でゆっくり情報交換しましょう。みんなに知ってもらえていいから。
 
  自然を愛し環境を考える岡山の百姓

●●やまちゃんから
赤木さんは、この春まで、大蔵省のお札を作っておられるところに勤務、
脱サラして、お札とはあまり縁のない百姓に専念されるようになりました。
初対面の印象が、ある方によると、「お札のように固かったのです」
 
(11月17日 伊豆下田の鈴木さんから「自己紹介と現状報告」)
 
伊豆下田の鈴木です。
 
早々の返信ありがとうございました。
考えてみればHPにアクセスすれば情報の取得が出きますので、
お手数をおかけしてメールを頂くこともない ということに気づきました。
今後は毎日HPにアクセスしますので配信を止めてくださって結構です。
お手数おかけしました。
 
さて、十分な自己紹介もせずに大変失礼致しました。
以下、現状のご報告です。
 
思う所有り 一昨年に前職を辞して帰郷し
水稲と養鶏を起点に有機農業を始めました。
 
水稲耕作は水張り面積で昨年4反(5枚)、本年8反(9枚)、
(中山間地圃場のため小面積でかつノリ面が多いです。)
養鶏はゴトウを80羽飼育しており、
主に関東方面の個人のお客様宛て託送を行っております。
 
郷里は伊豆下田の山中にあり、周辺は中山間地圃場です。
稲梓(いなずさ)という地名のとおり古来南北朝のころから
稲作と山林経営を細々とつないできた土地柄です。
圃場の多くは整備が進んでいますが、耕作放棄地が目立ち始めています。
耕作している方の老齢化が進む中、集中的に耕作を請負える方も1〜2名しかおらず
先行きが案じられるところです。
このあたりについても、良い取組み事例等ありましたら追々ご紹介頂ければ幸いです。
 
さて水稲ですが @労力分散 と A除草 が目下最大の課題であります。
 
@労力分散については 
 
 早植えによる早期収穫+晩生種の導入 により田植・収穫作業時期の分散化を図りたいと考え 
 昨日のごときお尋ねメールを打たさせていただきました。
 早植えについては共同用水管理による水入れ時期の問題もあるため
 翌年、一部は乾田不起耕播種に取り組み、作業の前倒しをと考えており、
 岡戸式播種機始め関連情報の収集を始めております。
 
A除草 ですが
 
 除草剤を含め薬剤、化学肥料を使用しないことを目標としており
 ・種子消毒については温湯にて対応。
 ・防虫剤は今のところ目立った害はないので不使用。 
  (猪、雀の鳥獣害の方が深刻です。これは電気柵等を使用しています。)、
 ・肥料は米糠、養鶏の床(籾殻+鶏糞を半熟発酵)、レンゲ等の緑肥を使用
 ということで当面の対応を行っております。
 
 残る除草ですが
 機械除草、手取りはもとより 二度代掻き、米糠、ヘアリーベッチ、深水管理 等々 
 また合鴨ならぬ野ガモの助けを得て 対応しましたが
 技能未熟なこともあり 約半分の圃場では相当の減収という結果になりました。
 お送りいただいた貴HPの設立主旨のなかにもありましたが
 最大の問題はコナギの発芽育成をどう抑えるか に尽きるといったところです。
 2反までは最終手取りで徹底除去を行いましたが、
 残りは作業のやりくりがコナギの勢いに追いつきませんでした。 
 
 幾つかの田ではコナギが大発生したため 
 稲刈時に借用したバインダーを何度も故障させてしまい
 借り先の農機具屋さんに愛想をつかされそうな状況です。
 翌年はなんとしてもコナギを抑えるべく 情報の収集と手順の見直しを始めている次第です。
   
 周囲に無農薬栽培を広く耕作しておられる方がおらず手探り状態でしたが
 一昨日、偶然貴HPをみつけ ワラにもすがる思いで(といっては言い過ぎですが)
 メールさせていただいたという次第です。
 未熟者ではありますが 今後どうかよろしくお願いいたします。
 
 自己紹介と現状のご報告まで。
 
 (追伸)
 
お手数ですが できましたら
百姓地図へメ―ルアドレスの登録をお願いいたします。
 
●●●やまちゃんから
「わざわざ送ってくれなくてもいいよという方、ご連絡くだされば、配信を中止します」というのは、
「うるさいから、止めてくれ」というと、角が立つでしょう。
「HPの宅配便」は、アクセスしてくれるのを待つより、
押しかけていったほうが、反応がいいみたいと始まったものが、定着してしまったのですが、
うるさくなかったら、このままメンバー登録させてください。
(11月16日 伊豆半島の鈴木さんから「水稲晩生についてお願い」)
 
初めてお便りさせていただきます。
一昨年より伊豆にて水稲耕作をはじめた鈴木と申します。
有機農法による米作りを目指しておりますが
2年めにして幾つかの壁に当たっており
何かしらご享受願えればと思いメールさせていただきました。
 
一つは労力分散の観点から 現在耕作中のコシヒカリ・キヌヒカリといった早稲と別に
晩生の導入を考えております。
井原先生の書の中に 朝日もしくは旭という晩生種の紹介のくだりが有り、
翌年は是非 これに取組んでみたいと考えておりますが、
なかなか種籾の入手先が 見つかりません。
貴HPに記載されていた一燈園農事研究所に問合せたところ
残念ながらあさひの取扱いはしていないそうです。
 
2反分ほどなので5Kもあれば十分なのですが
朝日の種を販売していただける方がいらっしゃれば 
是非ご紹介いただきたくお願い致します。 
 
またアサヒに関わらず晩生種についてのアドバイスを頂ければ幸いです。
地理的には伊豆半島南半分の中央に位置しておりますので
多雨温暖であり 緯度的には愛知知多半島、三重県から本州の瀬戸内沿岸と同じです。
 
以上よろしくお願いいたします。
また、メール配信よろしくお願いいたします。
 
鈴木 徹洋・雅世 より
 
●やまちゃんから
ぼくは、兵庫県姫路市(瀬戸内)で、コシヒカリ(早生)、イセヒカリ(中生)、ヒノヒカリ(晩生)を作っています。
コシ、キヌは、伊豆では早生に入るでしょうから、作業分散と言うことでは、
いろんな品種が、選択可能だと思われますが、
究極の晩生、まぼろし(?)の「朝日」ということでは、
やっぱり、岡山の赤木さんの出番でしょう。
「ヒノヒカリは、作ったことあるけど、あんな肥え食いの品種は、田んぼを壊しちゃうよ」
と、一喝されたことがあります。
 
(11月16日 岡山の柴田さんから「はじめまして」)
 
はじめまして。岡山県の倉敷農業改良普及センターの柴田、と申します。

岡山の赤木歳通さんの近所に住んでおりまして、こちらのHP教えていただきました。
百姓歴は10年。赤木さんは百姓でも地元でも先輩、いろいろ刺激!を受けています。
今回はじめてこのHPを拝見しましたが、赤木さんが強力常連なのがよく判りました。

職業は普及員というやつですが、担当は野菜なので水稲は自由気まま無手勝手流です。
種籾消毒あり、除草剤あり、一斉防除農薬なし、肥料JA化成、一部レンゲ有機栽培
という構成で、今のところ1町5反ほど(うち6反転作ムギ)作付けしてます。

今後どのような方向に進もうか、近くに赤木さん(近所ではとしみっちゃん、と呼ぶ)
というお手本もあるので、とりあえず先輩のマネから入ろうかな、と思ってます。
野菜のハナシもたくさん出ているようですし、このHPで勉強させてください。

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  柴 田 雅 人                        
                                         
   岡山県倉敷農業改良普及センター         
   E-mail masato_shibata(アットマ)pref.okayama.jp
(11月15日 まいど!やまちゃんから「野菜つくりのひきだし」です)
今日は、太陽熱土壌処理と、種播きのお話です。
タマネギやニンジンは、発芽して1ヶ月近く、
小さいままで、なかなか大きくなってくれません。
また、暑い時に種播きをするので、雑草の生育が旺盛で、
油断していると、草まみれになってしまいます。
それが、ここ2〜3年、太陽熱土壌処理をやり始めてから、
らくちん、らくちんです。
僕の場合、米ぬかを1アールあたり100キロほどふって、
トラクター(爪は内盛り耕)でロータリーをかけて、
そのまま播種床になるようにしておきます。
それから、スミサンスイの潅水チューブで、土をしっかり湿らせて、
透明マルチを張ります。
(そこそこ土が湿っていたら、そのままマルチを張っても効果あるみたいです)
真夏のことですので、50度くらいにまで地温が上がるみたいです。
2〜3週間以上おけば、これだけで、草が生えないのです。
これが、いちばん「手抜きのひきだし」かもね。
 
播種機(ごんべえ)を使って、ニンジンやタマネギの種をまくのですが、
太陽熱処理をすると、土の表面が締まって、固くなっている時があります。
その時は、同じ向井工業の中耕除草機(「たがやす」)の最も幅広のやつ(10センチ幅)をコロコロ転がして、砕土してからやるようにしています。
幅広の中耕除草機と、播種機の幅が同じなのです。
 
芽さえ出たら、こっちのものという野菜がいくつかありますが、
ニンジンは、その代表格。
特に、夏播きのニンジンは、発芽が悪いので泣かされます。
先日、山梨の中野さんが、ニンジンの播種の時、
播種機の鎮圧輪を、サイコロ(ソロバン?)状の物に取り替えて、溝底播種すると、
空梅雨気味の年でも、溝底部分は湿りが残っていて、発芽がいいようです、
てなことをかかれていましたが、なるほど、です。
 
話はそれますが、
先日、種苗会社の展示会に、「サカタ」の営業の人がきていたので、
「コーティング種子は、ニンジンでも発芽率90パーセント以上、とか言うでしょ。
どうして?」
口ごもるので、
「なんや、企業秘密かいな」
「いえいえ、ひとつは、発芽率を上げるために、精選した種子を使っています。
それと、コーティングする際に、発芽を良くする処理をしているのです」
とのことでした。
これもなるほどとおもいましたが、
ぼくは、間引きニンジンが大好きなのと、
いずれ、うちのお店の人気商品にしたいと思っているので、
昔、1回だけコーティング種子を使ったことがあるけど、
種も高いので、使いません。
 
もひとつ、脱線して、種のお話。
種は、小袋で買うより、大袋で買ったほうが、質がいいらしい。
兵庫県中央普及センター(専技)の大西さんによると、
飲み友達になったときに教えてもらったのだけど、
種苗会社は、大袋(営業農家用)から、選別しながら、袋詰していくらしい。
だから、できるだけ大きい袋で買って、
余ったら、ビンに乾燥剤を入れて、冷蔵庫保管しておけばいい。
タマネギでも、2年は生えますよ、とのこと。
また、シリカゲルは、電子レンジでチンすれば、
何べんでも使えます、とのこと。(青くなれば、OK)
 
脱線しすぎたので、
にんじん、たまねぎの種播きのお話は、次回に続きます。

(11月14日 奄美大島の畑さんから「おひさしぶりです」)
 
山下さん。
最近いろいろな裏技をいろいろと教えてくださってありがとうございます。
きょうのペーパーポットは特に楽しかったですよ。
 
ぼくも、技をいただいてばかりでは、いかん と 何かご披露したいのですが、大したものがないんです。
自分でヤッタ と思ったのは、以前水道ホースを直接蛇口にさし込んで使っていたとき、夏の熱さでぴったりと蛇口にひっついてなかなかはずれてくれなくて困ったんですが、思いついたのは、蛇口近くのホースを折り曲げてしっかりと持ちながら、水道の栓を開くと水圧で簡単にとれました。今は、アタッチメント?を使って蛇口と接続しているのでそんなことをしなくても簡単に脱着できますけど。
 
請ゆり という在来の、芳香がすばらしい野ユリがわずかに自生しているのですが、この種子を発芽させるのに、普通の野菜のようにまいても数ヶ月かかるのでなかなかうまくいきませんでした。そこで、ビニール袋に湿らせたバーミキュライトを入れそこにゆりの種を混ぜて暗いところにほっておいたら、うまく発芽してくれました。
 
それとペンチがないときに針金を手で切断する方法ですが、一回くるっと回して輪をつくって思いきり両手で引っ張ると切れますよ。太過ぎると無理です。ちょっと強引なやり方ですが急いでいるときにはいいですよ。
 
他に思い出したらまた、メールします。
 
  鹿児島県奄美大島
 
       畑 琢三
Eメール Takumi.Hata(アットマ)mb3.seikyou.ne.jp
 
●●やまちゃんから
バーミュキュライトは、いろいろ活用できそうですね。
初めて出会ったのが、3年前。
我流で苗つくりをしていて、市販の床土はどんなものを使っているのだろうかと、
ヤンマーの床土を買ってみたところ、
覆土は、バーミュキュライトそのもの、
軽くて扱いやすいし、保湿力があって、こりゃいいやと、
それ以来、愛用しています。
行きつけの種苗店では、タマネギの苗を、湿らせたバーミュキュライトの中で保存しています。
「適度の湿りと酸素があるから、根にやさしいのよ」と、おばちゃん。
「これを発見するまで、いろいろあったんよ」
「根を水につける人がおるけど、絶対やったらあかんよ、
麻薬と一緒で、一時はええけどね」
このおばちゃん、「語り部」みたいに、「農家技術」をいろいろ教えてくれる。
そのひとつ、
不織布(パスライトなど)を止めるのに、パスライトクリップを使っていると、
強風の時など、ちぎれて、破れてしまいます。
「マルチトンボを使うとええよ、
パスライトを(Uの字のように)たくって、トンボでぎゅーっとおさえてしまうのや。
穴もあかへんから、長持ちするよ。
はしっこは、くるくるっとまいて、そこへトンボを_差し込んで押さえつけたら、飛ばへん」
 
ところで、不織布の悩み事。
ダイコンやシュンギクなどに羽織って保温していると、枯葉に不織布が引っかかって、
綿菓子のような不織布の細い糸が、野菜についてしまうことがあります。
それが気になり始めると、野菜を束ねる作業がストップしてしまいます。
そんなことありませんか?
 
さて、話変わって、またまた「精米装置の清掃の件」
仕事を終えて、軽トラを降りて家に入ろうとしたら、
「清掃は足元から」と、つれあいの声。
「この道具、また今度使うから」
「使い終わった時に、元の場所に戻さへんから、車が荷物置き場になってしまうのよ。」
さよう、ことほどさように、ぼくは片付け、掃除があきません。
「精米装置の清掃の件」、よくよく考えてみれば、
毎日掃除するところ、週一のところ、月に一回の大掃除などと、
また、昇降機の掃除はこうやってするんだよとか、
清掃にも、きっと、ノウハウがあるんですよね、
ぼくには、自信ないけど。


(11月13日 やまちゃんから「野菜つくりのひきだし・その3」)
 
今日は、種播き編です。
これは、ぼくの一大発見(発明?)でした。
セルトレイやペーパーポットに、トマトやハクサイなどの小さな種をまく時、
割り箸の先を削って、鉛筆上に細くしたものを濡らしておいて、
手のひらにのせた種にくっつけると、種が引っ付きます。
それを、たっぷり水をやったトレイに引っ付けると、
あら不思議、種は床土に引っ付いて、棒から離れます。
小さな種を,一粒一粒、トレイの穴の真中にまくのが、
難なくできるようになりました。
 
きっかけは、稲美町の本岡さんから、
「耳掻きを使って、すくって播くといいよ」
と、教えてもらったことです。
なるほど、耳掻きを使うと、
レタスの種なら、2〜3粒、耳掻きに乗るので、
ごつくるしい指でつまんで播くより、ずっと楽になりました。
ところが、やっているうちに、耳掻きを床土にくっつけて濡らしてしまいました。
耳掻きが濡れると、水の表面張力で、種が引っ付いてしまいました。
困ったなと、それを床土に押し付けたところ、
たっぷり水を含んだ床土の方が表面張力が強く、
種は、床土に引っ付いてくれるのです。
種播きの深さも自由自在、どうぞ、お試しあれ。
稲の種籾を、ポットに、1粒ずつピンセットでまいている方がいるらしいけど、
床土さえ濡らしておけば、いけるかも。
(もしかしたら、産地では、この方法、とっくにやってることかもしれません。
山形県長井市の「レインボー作戦(生ごみの堆肥化)」のドキュメンタリーを、
テレビで見ていたら、キャベツ農家が、竹串のようなものを持って、
インタビューに答えていました。
同じことやってるのかしらと、ニンマリしてしまったのですが、、、、)
 
ちょっと話がそれますが、
セルトレイから、レタスなどの苗を引っこ抜いて、定植する時、
軸を持って引き抜こうとしたら、ちぎれて困ったことありませんか?
下の穴から、棒をつっこんで押し出すなど、悪戦苦闘していました。
みんなどうしているのだろうと、あちこち聞いてみてもあまりはかばかしくない返事。
「そうだ、灯台下暗しというから」と、
隣のハウス(軟弱野菜)農家に声かけてみると、
「どぼんと、水につけるといいよ、
その時、液肥をいれとおくと、活着がいいよ」との事。
なるほど、なるほど、水ですべりが良くなって、スポンスポンと抜けてくれる。
とっぷり水を吸わせた根ばちで植えるので、定植後の水やりも省力できる。
ただ、レタスのような首の弱い野菜の場合、
それでも千切れてしまう場合があります。
その時は、小さな果物ナイフを使ってみよう。
根元に突き刺して、引き上げるのです。
 
セルトレイでの育苗、
夏は、乾いて、水やりに神経を使うし、
水をやりすぎると、徒長して困るのですが、
春先の育苗では、重宝です。
中でも、ネギの育苗には、もってこいですよ。
兵庫県農試の大西さんに教えてもらいました。
(ぼくも、去年、少し試してみて、いいなという感触をえていたのですが、、、)
128穴のセルトレイに、ぼろぼろと約10粒くらいずつ、
ラフに種を落としていくのです。
竹串くらいの大きさになったら、3〜4センチくらいの間隔に仮植えしてやります。
僕の場合、3月に種まいて、5月に仮植え、7月に定植するのですが、
ぢべたに種播きするのに比べて、
草取りの世話が省けるので、ぐっと楽になりました。
10粒もまいたら、生えるの生えないの、太いの細いのいろいろですが、
定植する時、太いのは太いの同士、細いのは細いの同士、植えてやれば、
問題ないみたいです。
長ネギの場合、3センチ間隔に1本植えるのが基本みたいですが、
10センチに3本ほど植えても、同じみたいですね。
でも、これ、規格をそろえるのに、さほど神経を払わなくていい「産直農家」の技術のような気もします。
産地では、こんなアバウトでは、すまないかも。
規格を揃えなくてもいい、これは、すごい手抜きが効くし、気が楽です。
隣のハウス農家を、「大変だろうな」と、感心して見ています。
 
「種播き編」、次回に続きます。

(11月12日 高知の奥田さんから「お米の貯蔵と精米について」)
 
高知の奥田です。こちらでもそろそろ暖房準備です。
 
うちでは籾摺り後の玄米は一坪の低温庫(13〜14℃)と入らない分は、倉庫会社の低温庫で保管しています。夏場は幼虫からさなぎになり、蛾になるやつ(なんて名かな?)に困っています。低温庫に入れるようになって玄米や袋では見つからなくなったけど、この虫は精米機の糠が好きなようで、機械の中をエアコンプレッサーで掃除したり、精米後は、糠を排出するホースや米の排出口に栓をして蛾の侵入を防いだりしています。作付けは1町以下で玄米の販売が多いので、精米機はたいして稼動しないので、精米機の掃除のほうが手間です。色彩選別機の中古も考えたけど、昇降機が必要で、これも掃除と虫のことを考え止めました。
 
今年は虫の害のひどい田んぼが一枚ありましたが、たいしたことないと思いまとめて籾摺りに出してしまったのですが、やはり黒っぽい米が普段より多く混入してしまいました。気になりながら、これまでどうり精米して販売してましたが、ある日お客さんからクレームがあり、その後は近くの米屋さんに精米と色彩選別をやってもらっています。玄米と七分米はそのまま販売してます。ほとんどのお客さんは理解してくれるようです。中には黒い米を選り出し食べて下さってたお客さんもいるようです。
 
中古の精米機や色彩選別機、低温庫などは農機具店よりは米屋さんに機械を販売してるような会社のほうがいい情報や、掘り出し物があると思います。
うちでは全て中古品、3馬力の石抜き精米機の、精米部の網とスクリュー?と、糠排出のタンクをステンレス製の新品に交換したものと、玄米専用に使うための石抜き機(小米抜き付)と、足踏み式のシイラーの3台で10万円以下で手に入れました。この精米機古くていかにも機械って感じで全てマニアル操作ですが、糠切れはいいし、穀温もコイン精米みたいに高くならないので気に入っています。
昇降機やタンクも米屋さんから引き上げたものがあったりするようです。

奥田誠志
ofoku(アットマ)sun.inforyoma.or.jp
TEL/FAX088−864−3242
ホームページアドレス
http://www4.inforyoma.or.jp/~ofoku/
 
●やまちゃんから
メイガの仲間のようですね。
ノシメマダラメイガとかスジマダラメイガとか言って、
貯蔵穀物につく虫の仲間のようです。
食総研の「研究データベース」のHPに貯蔵穀物につく虫が出ています。
 
(11月12日 和歌山の井口さんから「お米につく虫、ほか」)
 
当店は「JAS有機無洗米」として 米業界初の「小分け業者」の認定を受けました。それは 製造物責任者として 当たり前のことです。生
産者が大切に育てられたお米を 大切に扱い 消費者に安心して消費していただく事が 米流通業者の責務です。主食の米を 健全な普及発展
させたい願いがあります。

JAS有機無洗米の工場・倉庫内では 殺虫剤 殺鼠剤など農薬類の 使用は認められていません。ゴキブリホイホイ、粘着ネズミ捕り の使
用できないから 「穀象虫対策」は こまめに掃除するか 穀象虫の住み易い場所を工場内に 作って 餌でおびき寄せて除去する方法、在庫
を持たないで 一日に精米する量だけを仕入れて販売する方法等があります。

 生産者の顔の見える・消費者の顔が見える 流通を心がけています。どんなに 美味い米でも 良き消費者にめぐりあわなければ 商品価値
の実現は図れそうも有りません。「売れてこそ」精魂込めた作った価値が実現できる 消費者に喜んでもらえることを前提にしない米作りは 
成り立ちにくいから 毎日の掃除は苦になりません。

11月11日 芦屋市民会館で開催された お米の勉強会にて 土門剛氏から「狂牛病」の講義を受けてきました。

土と水 天の恵みで実った農産物 あるいは 食糧とは異質の世界の 農水省(脳薄い省)のアホ臭い動きは とどまることがないようです。

「狂牛病」がもたらすであろう数年後の「ヤコブ病」の発症が心配される中 「草食動物に 人は一体 何を喰わせていたのだ」と 本来の恵
みや摂理から逸脱している「エサくれ」の姿勢がうかがえます。「効率化」の名のもとで  疾走した世界が やはり今や 完全に天下を取っ
た というのが実感できました。

地球は 西側の論理に踏襲され アメリカ国大字属国字迎合型の枠組みが出来上がっていて 従順なものにとっては 快適この上ない生き残り
環境が整備されようとしていますが 逸脱者にとっては窮屈この上ない 窒息型世界が構築されようとしています。

「明日はどっちだ・・?」と自問自答を求めても 人は 道路規制でもされているがの如く 一方向の 「あっち ⇒」 に向く以外にない 
物騒な時代になっていまいました。 

そんな中 ブーたれながら 難民の惨状とはこれまた無縁に 「我欲」として「食欲の秋」を専一に存分に愉しみたいと思う バチアタリな 
今日この頃ですが 世界に和平を Love&Peac  合掌

  らいすぴあ・いぐち
  http://homepage2.nifty.com/ricepiaiguchi

●●やまちゃんから
えーっ、ゴキブリホイホイばかりでなく、粘着ネズミ捕りもだめなんですか!
井口さんのお話、さんこげなぼくには、ため息を通り越した話やなあ。
「さんこ」とは、播州の方言で、散らかしっぱなし、ということです。

(11月10日 やまちゃんから「野菜つくりのひきだし・その2」)
 
「ひきだし」ということば、
「野菜はともだち・産直野菜の上手な食べ方」(農文協)の本の中からいただいたものです。
ちょこちょとした、農家の作り方のワンポイントが間にはさんであって、
「私らみたいに、多品種少量栽培でやってますとなあ、
このときはどうしたらええ、あんな時にはこんな手をという、
引出しみたいなものをいっぱい持ってますのや」
みたいなことが書いてありました。
この「ひきだし」、うまいもの言いやなあ、
仲間も、引き出しのひとつやろなあ、とおもいました。
 
さて、「溝底・ミニトンネル編」の続きです。
「トンネル栽培は、すその開け閉めがめんどくさいのでやっとられへん」
という手抜きというか、ものぐさなんですが、
露地だけでやっていると、直売所は、3月、4月がいちばんピンチです。
ネギも、子芋も、ダイコンも終わってしまいます。
毎日、ホウレンソウばっかりでは、お客さんの足もだんだん遠くなってしまいます。
セリをつんできたり、ふきのとうや、ハクサイのとうだち芽を出したりしますが、
さみしいかぎりです。
 
今年は、春野菜の早播きに挑戦してみました。
2月20日(例年は、3月10日頃)に、
ホウレンソウ、コマツナ、シロナ、小ねぎ、小カブ、
葉ダイコン、ラディシュ、シュンギクなどを、まいてみたのです。
例の「溝底播種・ミニトンネル」です。
種をまいて、足でふみつけ、凹状にして、透明マルチをかけるってやつです。
ホウレンソウは、種も大きいので、「少量播種アタッチメント」をつけて、
播種機「ごんべえ」を使いますが、
そのほかは、みんな種が小さいので、播種機を使うと、余る種のほうが多いくらいです。
播く長さも、せいぜい10メートルくらい。
だから、手でひねり播きします。
お二人の方から、ヒントもらいました。
同じ兵庫県の市川町の牛尾武博さん、
「秋野菜は、稲後の田んぼを起こして、そのあと、
手でパラパラっと、播くだけでやってますよ。
覆土せんでも、ちゃんと芽がでてきよる」
もう一人は、井原さんから「ひねりまき」の伝授。
親指と人差し指で、種を10粒あまりつまんで、
こすり合わせるようにして、パラパラっとまいていく方法です。
(「家庭菜園ビック教室」に出ていますので、詳しくはそちらご覧ください)
 
ぼくなりの応用。
ロータリーをかけたばかりのふかふかの土で、
谷上げ鍬(平鍬)の背中で、10センチくらいの播溝をつけます。
そこへ、1メートルくらいの高さから、ひねりまき。
種は、適当に散らばってくれます。
風に吹かれたり、土の上ではねたりして。
あとで間引きせんでもいいように、出きるだけ薄く、
種と種の間が2〜3センチくらいが目安かな。
まあ、適当やけど、慣れてきたのか、ちょっと上手になってきたような気がします。
撒き終わったら、軽く覆土して、足でふみつけ、マルチ。
マルチをめくってからは、パスライトだけで、葉ダイコンがいちばん早く、
4月の頭に収穫できました。
とうだちが心配やったけど、べっちょなかったなあ。
今年のお天気のせいで、とうだちしなかったのか?
来年は、もうちょっと、早播のテストしてみようと思ってます。
 
種播きは、めんどくさく、神経を使う仕事です。
でも、種播きの上手下手で、あとあと、えらい違いですね。
種播きについては、また次回に。

(11月10日 一灯園の松下さんから「HPを立ち上げました」)
 
一燈園農事研究所は、この度ホームページを立ち上げました。
そこでお願いですが、「除草剤を使わない稲つくり」のリンク集に一燈園農事研究
所を加えていただけないでしょうか。アドレスは、http://www.nouken.jpです。
どうかよろしくお願いいたします。
                                松下平蔵
 
(11月10日 和歌山の井口さんから「おしらせ」)
 
お知らせ ニンニクや唐辛子で穀象虫は除去できません。
15℃の低温倉庫でも 穀象虫は 繁殖します。
米の歴史と同等に生き延びてきた「穀象虫」は 北海道でも繁殖しています。
  虫を無視することはできません。
穀象虫に強い米の開発が農水省で始まっていますのでお知らせ致します。   
                         
   有限会社らいすぴあ・いぐち   合掌
   http://homepage2.nifty.com/ricepiaiguchi
●●やまちゃんから
ニンニクやトウガラシで除去できんでも、忌避効果はあるんやないやろか?
どんなもんやろ?
昔、ハイザーを使っていた時は、蛾みたいな虫が出てたけど、
ブリキの米入れに変えてから、出んようになったなあ。
ハイザーは、隅のすみっこに、掃除できんところがあって、
いつも、米やらぬかがたまっているやろか。
ところで、井口さん、こんなことお聞きしてええやろか。
「お米屋さんが、殺虫剤を使ってないとしたら、
どんなふうにして、虫対策をやってるんやろ」
という、ことなんですが、、、
 
さて、先日の井上さんへの「?」
設備投資に走るばかりが、方法やろか?
シラタや斑点米がちょっとくらいあってもええんやないやろか?
ちょっとまぜっかえしてやろうというか、やんちゃな気分で、
お酒の勢いで書いたのですが、
桐谷圭治さんの引用(数字)が、あまりにもお粗末でした。
その部分、スキャンして、送ります。
「昆虫と気象」の本、「バッタの大群はなぜ発生するの?」など、
おもしろい本でした。興味があったら、手にとってみてみてください。
 
●●●桐谷圭治著「昆虫と気象」(成山堂書店) 1600円
   二・二・ニ 米の低温貯蔵から

 熱帯地方を起源とする貯蔵穀物の害虫の多くは、13〜20℃の範範囲で発育を停止する (表2・
1)。日本は米の低温貯蔵の先進国で一九五九年に第一号棟が建設されて以来、現在低温倉庫(15
℃、174万トン)と準低温倉庫(20℃、76万トン) が米の保管に使われている。低温貯蔵は害
虫防除に加えて、穀物の品質を保持しカビの発生も抑制するため、貯蔵法としてはその費用を除けば
最良である。ただダニ類と一部のガ類は発育ゼロ点の温度が10℃と低いためすべての害虫に完全と
はいえない。しかし貯蔵穀物の害虫には一次加害性と二次加害性があり、前者はコクゾウムシ、マメ
ゾウムシ、アカマダラカツオブシムシのように完全穀粒(マメゾウムシでは豆) を
加害するもので、シバンムシ、ヒラタムシ、ゴミムシグマシなどは一次害虫の加害
によって作られた穀粉やぬかを食べる二次害虫である。したがって防除の対象は一
次害虫となる。
 貯蔵温度を何度にするかは経費の上からかなり重要な問遺である。15℃という
のは経験的に決められた温度で、厳密な意味での科学的根拠があるわけではない。
貯蔵温度を少し上げるだけでその経済効果は大きい (表2・2)。ここではその可能
性を検証してみたい。かなりの数の報告がある貯穀害虫の発育ゼロ点と有効積算温
度を害虫のグループごとにまとめてみた(表2・3)。一次害虫のなかではコクゾウ
ムシ類が一番低い発育ゼロ点を示している。コ
クゾウムシ類についていえば、コクゾウ、ココ
クゾウ、グラナリアコクゾウの三種について
は、日本をふくむ世界から一六例の報告があ
る。発育ゼロ点は同じ種であっても同じ値が報
告されることは稀で、わずかであるが (時には
大きく) 違っている。したがって計算にあたっ
ては平均値と標準偏差を求めてある。(平均値
マイナス標準偏差) と (平均値プラス標準偏差)
の範囲に発育ゼロ点の真の値があるわけ
だ。有効積算温度についても同様である。
 低温貯蔵も無期限にするわけではない。平均
気温が15℃を超すのは鹿児島市でも年間七か
月である。いまごく低密度の害虫が三か月もし
くは六か月の貯蔵期間中に、やっと卵から成虫
まで発育できる程度の貯蔵温度を計算した (表
2・4)。手順は六か月の貯蔵期間でコクゾウムシを例にとると、表2・3から有効積算温度の平均
値447,4(日度)を180日で割ると2,49度が得られる。いい換えれば、毎日発育ゼロ点よ
り2,49℃高い温度が六か月続けば卵から成虫にまで発育できるのである。これに発育ゼロ点の温
度12,8に加えると15,29すなわち15,3℃が得られる。また有効積算温度として
447,4−41,1=406,3を用い、
発育ゼロ点には12,8−1,2=11,6を使用した場合は406.3/180+11,6=13,9℃が
最低温度として得られる。これは最も厳しい条件を仮定した場合にあたる。最も甘い条件では一六・
七℃がえられる。六か月の貯蔵でコクゾウムシ類を村象にした場合は、計算上から最低一三・九℃、
最高一六・七℃、平均一五・三℃となり一五℃の低温貯蔵は合理的である。三か月の貯蔵の場合には
18℃にあげることも可能である。二〇℃の準低温貯蔵はコクゾウムシ類の発生を抑えるには三か月
に一世代を許容するとしてもやや危険な温度といえる。


(11月9日 京都・綾部の四方さんから「REお米の管理」)
 
こんばんは、しかたです。今年、2・3haの田んぼで、お米を収穫をさせていただきました。
井上さんの精米機お借りして、お米、発送しております、あの新米お百姓さんのしかたです。
さて、虫が発生する事、事実ですので、こんな文章、お米を買って頂いている皆さんに送りました。そして、図解でこんな虫がいたとか、虫は、涌いてもかまわんとか暖かいコメントも、お米を買って頂いている方々から頂戴しました。尤も、顔が見える販売をしている事もあるでしょうが・・・・。以下は、その文章です。
すみません、虫を発生させてしまいました。
精米する前の過程で、機械をしっかり掃除して、気を付けて精米作業を行っていますが、心配なのが、お米に付く虫の発生です。俗に言う穀蔵虫等です。 精米室と言えど殺虫剤はやはり使いたくないと、お米作りの師匠、井上さん共々考えています。もしも、”虫が入っている”そんな事が有りましたら、遠慮なくお申し出下さい。直ちに交換させて頂きます。お米の御注文に付きましては、1ヶ月で食べきる量の発注をその都度頂ければ幸いです。我が家では、米櫃(10s入るタッパー容器に入れてます。)の中に唐辛子を2〜3個、(もしくは、ニンニク)そのまま入れていて、これで虫は発生したこと、ここ15年程ありませんョ。参考まで。更に、注意してはいますが、これ又、お米の中にゴム色の固まりが入っている場合が稀にあります。これはぬかの固形化したもので、害は無く、お米を洗う時溶けますので心配なさらないで下さい。どうぞ、よろしく!冬に向かって虫の心配は無くなるのですが・・・・。虫も分かるのかな〜っ、農薬の少ないお米の事が・・・
 
それから、茨城の小長谷さん、(去年の、お米の交換会のとき)
「小米や、腹白米を取り除いた、整粒ばっかりのきれいな米になったら、
味も素っ気もないお米になってしまった」
(記憶で書いているので、ちょっとばかし、誇張があるかもしれませんが、、、)のお話で、実は、私の家族に乳白米こと、腹白米だけのお米を、ある日突然、意図的に食べさせた日の事、いつものお米と思って食べたみんなは、”なんじゃ、このご飯は?”と。
私も思います。乳白米こと、腹白米は水っぽく、旨いとかの以前のお米でした。参考まで。
 
おおきに!
 
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ヘルニアに負けず、マラソン・百姓街道を走り続ける新米のお百姓さん、四方 英喜(しかた ひでき)
0773−49−9026                                             
090−5661−7021                                            
京・綾部市 志賀郷町(しがさとちょう)野上(のうえ)1番地        
zizii(アットマ)wonder.ocn.ne,jp                           
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(11月9日 和歌山のお米屋さん「らいすぴあ・いぐち」から)
 
お百姓さん ご苦労さん ようやく朝日の収穫が終えて 日本中の米収穫が出来たようですネ。なにはともあれ お疲れ様でした。朝日を問屋
さんに注文していますから まもなく当店に届くことにちがいないでしょう。

私は コシヒカリより朝日 なぎほ しなのこがね 初霜等の大粒の硬質米が好きなのですが 作付面積が減少しているので 減反が気になり
ます。

精米方法を工夫されている方が 多くいらっしゃるようですから よければ ご相談承ります。
  有限会社らいすぴあ・いぐち
  http://homepage2.nifty.com/ricepiaiguchi
     eメール ricepia.iguchi(アットマ)nifty.com

 近況報告 
@10月25日の日本農業新聞経済面に当店が紹介されています。
A日本精米工業会では この度「無洗米」の定義を作りました。それによりますと製造装置を公開する装置でないと「無洗米」と認めないとありますから某東洋製米機製作所の「BG無洗米」は製造方法を公開していませんので「無洗米」の名称は使えなくなります。
B アフガニスタンに早く平和を Love&Peace

                 合掌
        
(11月8日 山梨の中野さんから「RE手抜きの引き出し」)
僕たちが販売用に野菜を本腰を入れ始めたのはここ2,3年の初心者ですが、幸いなことに地元の農業勉強会のメンバーは野菜主力の人がホトンドで、それも個人消費者向けの多品目少量作付けと同じようなスタイルなのでいろいろと勉強させてもらっています。
今すぐに思い浮かぶ「引き出し」はないのですが、溝底播種とベタ掛けの組み合わせはかなりいろいろに使えると思っています。
僕の場合は播種器の後輪を”さいころ”に交換して、菜物、ニンジンなどでフル活動しています。
7月中旬播きの秋ニンジン、最近は空梅雨が多くて発芽の不揃いで苦労しますが、溝底播種+厚手の遮光ネット(椎茸栽培の人が使う奴)のベタ掛けで湿気がかなり保持されるみたいです。潅水が必要になっても水分が溝底に集中するので手間が少なくて済みます。
農業勉強会で「引き出し」にふさわしい話題があったらまた書きたいと思います。
 
この春から”田んぼの学校”を始めたことで今年は田、畑ともあまり手を入れられませんでしたが、好天に恵まれて収量的には過去一番でした。(均しでだいたい畝取りかな)
ただ最近は刈り場の稲姿に満足のいくものが少なくて何が原因なのか悩んでいます。
枝梗枯れが早いのと、丈に見合った太茎稲にならないのです。元肥鶏糞120kg代掻き直前投入のみ、坪40株の疎植でも田植直後からスタートダッシュ、分けつは極めて順調に取れてややもすると過繁茂の田も出る始末、”はじめチョロチョロ”となかなか行かないのです。
幼穂形成期頃の黄化もなくほんのわずかの元肥が残ってしぶとく効いている感じ、コシヒカリなんかは地際の茎間が決まって伸びだし倒伏に結びつくことが最近は多いのです。毎年わずかの鶏糞投入でも20年も続けてくれば過剰なのかしらんと思ったりもしてしまう。
600kgくらいの収量しか望まないので有効茎が坪1,000本くらいのカラッとした田んぼにしたいのだけれど、栽培系の何処から先ず再検討すべきかこの冬はゆっくり考えようと思っています。
 
雑草対策はあまり進歩がありませんが、コナギに関しては1枚の田んぼの中でも稲を押しつぶすくらいに旺盛になる場所と稲がコナギを抑制する所があることに気付き始めています。田んぼの低い所、水が淀む所、従って代掻き後にワラが集まり易い所ですが、どうもコナギは未熟な有機物が過剰に蓄積する所が生育適地みたい、逆に稲にとってはこう言う場所は根腐れも出やすく結果として草に負けることにもなるといった具合です。土壌診断などで結果が出るかどうか判りませんが、チッソ濃度や酸素要求量などで大きな差があるのか知らんとも思ったりします。実際的には田んぼをどれだけ平に作れるかがキーポイントになるでしょうが、この冬の「代掻き談義」チョット遠いですが行けたら良いなと思っています。
 
コナギよりも強敵なのが宿根性のクログワイですがいずれまた。
 
添付ファイルはツレアイが出している消費者向けのチラシですが簡単な今年の米作りの反省が載せてあるので参考までに。(オープンにはしないでくれとの事です)
 
ひだまり農場 中野陽一
 
(11月8日 岡山の赤木さんから「これぞおおものたれだ」)
 
しばらくのご無沙汰でした。取り入れもやっと終わり出荷も済ませてヤレヤレと言ったところです。田の高低を直す整地作業と畦直し、小麦播きが2町待っています。
 
 菜の花緑肥跡の、菜の花米の刈り取りには、地元テレビ局が取材に来ました。アナウンサーもコンバインに乗ってご機嫌。ヤンマーのコンバインに乗って「♪燃える男のー、赤いトラクター」なんて、歌ってたようだ。稲の脇で夫婦して万歳3唱までやった。乾燥機にザーっと入れてるところも撮影し、最後は新米のおにぎりで立食昼食会。ディレクターもカメラマンもアナウンサーもうまい旨いと大喜びだった。
 後日、菜の花米を引っさげてスタジオまで乗り込んだ。生出演だった。電話番号からメールアドレスまで宣伝してくれたところ、家に帰るまでにもう数件の注文の電話があった。マスコミの力はすごいなーと、しみじみ感じた。後は、このお客をいかに引き付けてゆくかだ。
 テレビを使ってもうひとつ宣伝させてもらった。
「来年の春は、5000〜6000坪を菜の花を始め、いろんな花で埋め尽くします。来てくださーい。そして私のお米も買ってくださーい。」
 個人で6000坪のお花畑は、なかなかのおおものたれだぞ。いまさら後には引けんぞ。
なにがなんでもやってやるわい。茶店も出そうか、花の中でのフォトコンテストもやろうか。
なに!ヌード撮影会がいいだと。子供も来るんだぞばかやろう。そんないいことはそっと月夜にやろう。
こんどこそは、菜の花米の予約注文をいただくぞ。ま、注文は無くてもいい。たくさんやって来て喜んでくれればそれで十分。花を楽しんだ後は緑肥として鋤き込んで、田草取りなしの無農薬有機栽培ができる。こちとらはそれが目的なのよ。花は余分だが夢があっていい。
 そんなこんなの話を聞きに、今月下旬に広島県の中山間地から我家にやってくる。荒れた休耕田に菜の花を付け、村おこしにも使いたいんだってさ。研修に行かせてくれときたもんだ。てやんでー、こちとらアホな百姓でぇー。べらんめー節を聞かせてやろうじゃねーか。研修なんかになると思ったら大間違いかも知れんぞ。大笑いして帰ってもらおう。思わぬつながりが出来たらいいな。
 
 現代農業新年号に、ソーラー発電の少しだけおもろい記事が載ります。読んでやってね。
 
  自然を愛し環境を考える岡山の百姓  赤木歳通  h.rice(アットマ)themis.ocn.ne.jp
 
 
(11月8日 やまちゃんから「こものたれから,京都の井上さんの米の管理に『?』」)
先日の井上さんの『悩み』、とても共感できた。
でもなあ、ちょっと待ってくれよな、
精米ってのは奥が深いものだなあ、という気持ちはわかるけど、
2台目の精米機、小米取り機、より性能のいい色彩選別機ってふうに、
追っかけていったら、どつぼにはまっちゃうんじゃないの、
という思いが残った。
まあ,人それぞれだから、井上さんなりの経営があることだろうし、
また、井上さんちのお米は、これだけ愛情こめてるんですよ、
という、消費者に対する気持ちは、とってもよく伝わってきたんだけど。
郵送で送られてきた「農園便り」を、勝手にHPにのせておいて、
それでもって、勝手にいちゃもんつけるってのは、どうかとも思うけど、
「こものたれ」から、ひとこと、言わせてもらうことにします。
お二人の方から聞いたことが、印象に残っています。
茨城の小長谷さん、(去年の、お米の交換会のとき)
「小米や、腹白米を取り除いた、整粒ばっかりのきれいな米になったら、
味も素っ気もないお米になってしまった」
(記憶で書いているので、ちょっとばかし、誇張があるかもしれませんが、、、)
井口さん(和歌山のお米屋)
「おいしいお米は、どんな精米機で精米しても、おいしいものです」
精米機を2台入れて、砕米取り機をかまして、色彩選別を通せば、
そのたび、昇降機が要りますよねえ。
あちこちにたまったお米が、虫の発生源になってやしませんかねえ.
精米室に、ちゃんとした冷却器を入れるのは、
とてもうらやましい話。
だけど、桐谷圭治さんの新刊「昆虫と気象」(成山堂書店)の本読んでたら、
15度の低温貯蔵したら、虫がわかないかといえば、そうでもないらしい。
常温で1ヶ月で孵化するのが、3ヶ月かかるということらしい。
(この数字はうろ覚えで正確ではありません)
1,2ヘクタールの稲作では、とてもとてもできる芸当ではない。
だから、やっかみが半分あるのかもしれないけれど、
だけど、わが農園のお米のお客さんから、
「虫がわいたぞう」という苦情がきたことおまへん。
心やさしいお客さんを持ってるからかもしれへん。
そやけど、お金使わんかわり、気は使ってまはあ。
春先以降のお米は、ドラム缶にホカロン(携帯用カイロ)いれて、脱酸素貯蔵、
また、梅雨に入った頃からは、
白米10キロのうち5キロは、やっぱりホカロン入れて、脱酸素パック。
真空パックしたお米は、開封したあと劣化が早い、とのうわさを聞いたことがあるけど、
ぼくが食べた印象では、そんなことないみたいやなあ。
以上、こものたれの「ひとこと言わせて」でした。
(11月7日 福井の冨田さんから)
 
「井原死すともへの字は死せず」届きました。有り難うございました。
山下様には本当にいい師匠様がおられたんだなぁと羨ましく思いました。

また、全国交流会に関するコピーも同封頂き、有り難うございます。
お心遣い感謝いたします。早速参加を申し込み致しました。
(楽しみです。)

福井県今立郡池田町 冨田善嗣
 
●やまちゃんから
お会いできるの、楽しみにしています。
「手をつなぐ無農薬・有機稲作農家」
−−第三回環境保全型稲作全国交流集会(12月17〜18日)
は、申し込み受付中です。
農家優先で受け付けていますが、間際になると、定員オーバーでおことわりせざるをえない場合もあります。参加ご希望の方は、お早めにどうぞ。
問い合わせ先 民間稲作研究所 TEL 0285−53−1133
                     FAX  0285−53−1512
 
(11月7日 兵庫県の大村さんから「手抜きの引出しは、わが意を得たり」)
 
やまちゃん、今晩は。
今年春の有機農業講座でご一緒した明石の大村です。
稲作りのメール、私は稲を作ってないのでわからないこともありますが、
いつも読ませてもらって、いつか作るときのために保存しています。

今回の「野菜、手抜きの引き出し」は、我が意を得たりという感じで、とても期待しています。
当方は野菜専作(露地40アール、ハウス7アール、JAS有機)で、年間約50品目、種蒔きの回数約150回というところで、やまちゃんとよく似たやり方ですね。販売は固定会員への宅配、レストラン、保育所、JAなどで、とにかく年間とぎれないように、毎週野菜を届けるのが基本方針です。
なんせ労働力が自分一人なので、雑草の管理に一番苦労しています。梅雨に、雨と多忙で削り遅れた草が夏に背丈ほどものび、それを刈り払って焼いてからでないと秋作が始まらないというのが実態です。こうなると農作業じゃなくて開墾作業ですわ。何とか思い通りに草を管理して野菜を作ってみたいというのが今一番のテーマです。

それに関連して、やまちゃんは以前メールで「ハンマーナイフモアでとうもろこしの残さを砕く」と書いていましたが、ハンマーナイフは歩行型ですか?そうだと30万円くらいだと思いますが、買う値打ちはありますか?ここ2〜3年悩んでいるんです。2メートル以上に伸びた緑肥ソルゴーがばりばり砕けるなら、思い切って買おうかと思うんですが、身近に聞ける人がいなくて。使い方や評価を教えて下さい。

私の野菜作りは有機ですが、栽培方法は特に「びっくり」といった工夫はできてないと思っています。
また、いろいろとやりとりの中でお互いにいい情報が交換できたらと願っています。どうかよろしく。

神戸市西区岩岡・大村農園
大村 明

●●やまちゃんから
手抜きの引出しのいちばんは、ハンマーナイフモア、かもしれません。そうか、雑草との付き合い方かもね。
ぼくのは、井原さんのうちの方から譲ってもらったもので、トラクターのアタッチメントですが、歩行型で、十分じゃないでしょうか。緑肥ソルゴーなんぞ、きっと朝飯前です。
トウモロコシを5アールほど作りましたが、ハンマーナイフモアがなかったら、残菜のかたずけにぞっとしたことです。
共同で使えればいちばんですが、仲間がいなければ、一人でも、絶対おすすめです。
少々草まみれになっても、へのかっぱ、いずれは緑肥にしてしまえると思うと、作業に余裕が出てきます。
中古で良し、中古がなければ、
日本農業システムから共立製が、28万円(20万円以上なので5パーセント引き)で出ています。http://www.nou.co.jp

「HPの宅配便」押しかけ女房みたいで、恐縮していました。
大村さん、お米作ってないのにな、などと思っていました。
野菜について、いろいろノウハウ、交換楽しみにしています。
サトイモ、今年はばっちりです。
何人もの方から、こんなおいしい小芋食べたことないといわれました。
赤芽と青芽の交雑した品種みたいですが、
種芋いるようでしたら、ご連絡ください。
一株700円です。30個は種がついてると思います。

今年の2月の終わり頃やったかなあ、
兵庫県有機農業研究会の「合宿」の帰りに、大村さんの畑を見せてもらったのですが、
ぼくの直売所が、「もうあかん、売るもんあらへん」という時に,
大村さんの畑では、何種類も青々していたのが印象的でした。

(11月6日 やまちゃんから「野菜作り、手抜きのひきだし」
 
山梨の中野さんが、
「自分のところの野菜作りは、家庭菜園の延長みたいなものです」
と、言われていたが、ぼくもそうです。
なんでも屋で、50種類以上の野菜を作って、売っています。
近所に仲間がいれば、いろいろ教えてもらえたり、
あれこれ情報交換が出来たりできるのだけど、
今のところ、僕のようなスタイルでやっている人がいないので、
自分で工夫しながらやるほかありません。
井原豊さんがおられたら、今ならきっといい話し相手になれたと思うけど、
存命中は、ぼくは、もっぱら聞き役でした。
 
あれもこれも作っていると、くるくると、忙しい。
専作農家のような、きめ細かな手立ては、とても無理。
でも、そこそこ、きれいな野菜が出来ている。
きっと、「引出し」が、少しずつ増えてきているせい。
その「ひきだし」も、考えてみれば、
誰か彼かにヒントをもらって、自分の畑なりに応用したもの。
題して「手抜きのひきだし」、情報公開しちゃいます。
その心は、「あなたのひきだしも、教えてほしいから」です。
 
今日は、その第一弾、「種播き編」です。
年が明けて、一番の種播きは、1月下旬の「大浦ゴボウ」
もちろん露地栽培です。
トンネル栽培は、めんどくさいので、ニンジンの蒸しこみ栽培だけ。
姫路は、寒気の通り道にあたっているとかで、
朝晩の冷え込みは、京都、奈良と一緒、冷え込むと、マイナス3〜5度にもなります。
だけど、ゴボウは、芽さえ出れば、こっちのもの、
霜にあたっても、へっちゃらです。
また、とうだちの心配もないみたいです。
 
さて、その種播きのしかた。
一昼夜水につけた後、腹巻の中で4〜5日、
芽だしをした種を、ロータリーをかけたばかりのふかふかした柔らかい所に、
2〜3センチ間隔(140センチ幅の畝、2条)でまきます。
(僕は、播種機「ごんべえ」を使っています)
種をまいたら、その上を、足で踏みつけて歩きます。
踏まれたところが、凹字型になります。
そう、雑誌「現代農業」でおなじみ「溝底播種」です。
ついでに、あったら、クンタンを溝底に振りかけておいたら、なお良し。
その上に、透明ポリマルチを被覆すると、
溝底の凹部が、ちっちゃな、ちっちゃなミニトンネル空間になるという仕掛けです。
1週間ほどすれば、芽が出てきますが、
本葉2〜3枚くらいになるまで、そのままにしておきます。
(水口文夫さんの本に教えてもらったのですが、
土が湿っていると、芽焼けしないのです。)
 
早春に種をまくと、不思議なことに、
野菜は大きくなるのが早いけど、雑草は、ゆっくりです。
マルチの下の雑草が目につき始めて、気になりかけたら、
マルチをめくって,三角鍬で肩削り、中耕除草機「たがやすくん」で条間をカタカタと歩いていきます。
これで、一丁あがり、後は、収穫まで、何もしません。
間引きもしません。
少しでも早く収穫したいときは、
マルチをめくったあと、不織布をかけておけば、
5月はじめには、葉ゴボウ、そのあと、若ゴボウ、
6月にはいると、手から足の親指くらいの香りのいいゴボウが収穫できます。
木の根っこのような、中国産ゴボウを食べさせられてきた消費者には、
大浦ゴボウは、香りと柔らかさがたまらんみたいです。
世の中、こんなにゴボウ好きがおったんかいなと思うくらいです。
 
さてさて、
この「溝底播種」応用のミニトンネル、
いろいろ応用できます。
「スウィートコーンの作り方」(農文協)の戸沢英雄さんによれば、
トウモロコシは、一般に言われているより、1ヶ月は早播きできるということです。
そこで、僕は、3月にはいると、種播きしています。
ロータリーかけて、ふかふかの所に、三角鍬で植え溝つけて、
1箇所2粒ずつ、落として、覆土。
足で踏みつけて、凹部つくり、、、、以降は、ゴボウと同じです。
ミニトンネルの下で、10センチくらいの大きさになったら、
除草をかねて、肩を削って、土寄せします。
トウモロコシは、霜にやられやすいので、成長点が埋まる深さまで、土寄せします。
戸沢さんによれば、
「上の葉っぱが霜にやられても、成長点さえやられなければ、大丈夫」とのこと。
それくらい深く土寄せできると、周りの雑草を埋め込むことができるので、
これまた、好都合なのです。
トウモロコシの場合には、必ず不織布をかけています。
それでも、霜にやられるけど、ほとんど立ち直るみたいです。
6月10日頃には、収穫が始まります。
この頃には、アワノメイガなどの虫も、まったくいません。
農薬いらずで、間引きもせず、1ケ所2本立ちのトウモロコシ、
数で稼ぐ、放任栽培なので、1本100円のサービス品、
わが農園の直売所で、飛ぶように売れるのはあたりまえか。
 
ところで、溝底の上のポリマルチ、雨に弱い。
雨がふると、重みで凹部に水がたまってしまい、寒い日は、氷が張っています。
ポリマルチに穴をあけて水を逃がすか、
動力散粉機を持ち出して、ブワーッと風で引き飛ばしています。
それと、トウモロコシの種播き、
水口文夫さんの「60歳からの小力野菜つくり」(農文協)に教わったことだけど、
半日ほど水につけてから、炭かクンタンに包んで、日向に置いておくと、いい。
今年、初めてこれをやってみると、発芽のそろいが良かったようです。
 
「野菜つくり、手抜きの引き出し」・「溝底ミニトンネル編」の続きは、また今度。
わかりにくいところがあったら、どうぞご質問ください。
また、皆さんの「ひきだし」、教えてもらえると、ありがたいな。

(11月2日 あたらしい仲間から「よろしくおねがします」)
私は、福井県の今立郡池田町という山の中で稲作1年生をやっております。
昨年は東京でサラリーマンをやっておりましたが、30歳になった折り、
祖父母の地で稲作をやろうと思い立った次第です。
現在は6反で無農薬栽培を試みています。米ぬかを中心に油粕を少々といった
肥料と米ぬか除草と粗植(といっても50株です。)で乗り切ろうとしましたが、
いもち病に泣きました。

先輩方の色々な知恵を参考に実践して行きたいと考えております。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
 
> 岐阜との県境の山の中みたい、と思いながら、地図を見たら、
> すごい、山奥みたいですね。(BY やまちゃん)
地図でのご確認嬉しく思います。コンビニのない山奥の村で、冬は雪が2m位
積もります。また、猪や狸・狐と生活空間を共有しています。(本当は彼らと生存競争
を繰り広げているのです。)
 
********************************
〒910-2533
福井県今立郡池田町東俣16−2
冨田善嗣
メールアドレス:tomita-y(アットマ)f8.dion.ne.jp
********************************

(11月2日 小学生の横山君から「聞きたいことが」)
 
>どうして、除草剤を使わないでお米を作ろうと思ったんですか。
>また、無農薬で、どんな苦労がありますか。
>僕は、学校でこのことを調べているので、教えてください。横山
 
メールありがとうございます。   
横山君は、農業高校に行ってるのですか?
それとも、中学の総合学習の授業で調べているのかな?
よかったら、住所も教えてください。
そういうのがわかると、お答えしやすいのです。
 
>横山です。
>前の質問に答えるんですけど、僕は、小学校に行っています。
>小学校の総合学習で無農薬のことを調べています。
>前の、質問の返事、待っています。
 
何で無農薬で稲を作るようになったか?
農薬をかけるのがめんどくさくて仕様がなかったのです。
農薬が体にかからないように雨合羽を着て仕事をすると、汗だらだら、
とても、めんどくさくてしんどい仕事なんです。
そこで、いろいろ勉強したり、他の百姓の人の話を聞いたりしたら、
稲を、腹八分目で、あまり欲を出さずに作れば、
また、日当たり、風通しよく、稲にとって快適な環境で作ってやれば、
病気や虫をそんなに心配しなくてもいい事を知りました。
 
それから、僕は、自分のお米を、直接消費者の人に買ってもらっています。
できれば、安全で、おいしいお米を食べてほしいと思います。
例えば、横山君が食べてくれているのだと思うと、やっぱりちゃんとしたお米を届けたいなと思うのです。
それで、少し高くお米を買ってもらっています。
10キロ5600円です。
 
病気をおさえる薬、害虫をやっつける薬(殺虫剤)を使わなくても、健康な稲を育てることができるんだなあということで、やっていましたが、
田んぼの雑草(例えばヒエ)を生えないようにする薬(除草剤)をやめにすることは、なかなか出来ませんでした。
面積が広いので、手で草を取って歩くのは、とても大変だったのです。
でも、全国の百姓仲間と、いろいろ勉強していると、草をあまり生やさないですむ方法がいろいろあることがわかってきました。また、少しくらい草が生えていてもかまわないんだ、稲が草に負けなければ、ということもわかってきました。
ぼくらのホームページは、そんなことをわいわいがやがや、話し合っています。
もしよかったら、宇根豊さんという日田がかいた「田んぼの学校」という本を読んでみてください。
きっと、面白いと思うよ。
農文協という出版社から出ています。
図書館に行けばあると思うなあ。

(11月2日 京都、綾部の井上さんのお便りから)
(毎年、秋に送ってくれています。
「収穫できました、今年もよろしく」という、農園便りです。
「ふむ、なるほど、井上さんとこも、苦労してるわい」、という、
共感できるお便りです。
一部、抜粋で、ご紹介します)
 
▼精米について
今年の春から2度づき精米をはじめています。
精米機を2回通すことにより、白米につやが出て食味もよくなる結果が出たのでもう一台精米機を導入しました。
精米業者の人にいろいろ聞くと、農家というのは精米に対して以下に無知であったか、
精米というのは経験がものを言う、職人技であることを知りました。
考えれば考えるほど頭が痛く、思案の連続です。
今古米から新米になり、新米はお米がまだやわらかく、今までと勝手が違い、
1回通しのほうがいいのではと思ったりしています。
うまみを残せる精米、考えれば考えるほど難しいと思うこの頃です。
 
▼砕け米取りを強化しました。
以前から、精米の時、割れたお米が入っているのが気になっていました。
砕米取りをつけていたのですが、用量が小さく、抜けきれませんでした。
中古ですが、大きい専用機を導入しましたので、今はきれいだと思います。
 
▼色彩選別機をもう一台導入予定
8年ほど前から色彩選別機を導入し、虫さし米、茶米、草の種などを取り除いてきましたが、白い未成熟米が取り除けません。
今年のように、穂首いもちにかかると、未成熟米が多く、食味も下がるので、
選別機を導入して取り除きたいと思っています。
 
▼虫が発生してすみません
毎年同じお詫びですみません。
梅雨があけるとダメです。
今年は精米室に、リボンの蝿取りを20本ぶら下げて、飛ぶ蛾を取ったのですが、飛んでるということはすでに手遅れのようです。
業者は機械の中に殺虫プレートをつけたり、休日には、殺虫燻煙(バルサんのようなもの)で処理をしたりするようですが、私は使用する気になりません。
これからの対策として、下記のようなことを考えています。
 
・精米室のクーラーを取り替えます。今使用しているのは、家庭用で20℃までしか下がりません。その上、精米中はモーター6この熱で室内を冷やしきれません。冷蔵庫用の冷却器に取り替えます。
 
・お米の冷蔵庫を借ります。冷蔵庫貯蔵米を長期にわたって出荷できるよう、友人の冷蔵庫を借りることにしました。
 
・お米の注文は1か月分くらいに。5月頃からは1か月分をめどにお米を注文してください。10キロでも喜んで配達します。5キロパックに小分けもします。
 
・米ぬか室を作ります。精米室の中に細かい米ぬかが飛び、このぬかも虫発生に大きくつながっていると思います。そのため、米ぬかを室外に出す工事を進めています。
 
▼言い訳ですが、、、私のお米は、まったく殺虫剤に触れていません。そのため虫などが発生しやすくなっています。食品の中で腐らない、虫も生きられないようなものは、少し変だ言うことも考えてみてください。
 
▼念のために、、虫が発生しても、腐っているわけでなくい、身体に害を与えることはありません。ただ気持ちが悪いのと、食味も下がります。今年もご迷惑をかけないよう努力します。
 
   京都府綾部市志賀郷町町ノ下6番地
            井上吉夫
    0773−49−1356(TEL)
             1124(FAX)
近くにお立ち寄りの際は、是非いらしてください。
 
(以上、井上さんのお便りから、一部抜粋です)

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