2001年12月のお便り TOP PAGEに戻る
赤木さん、昨日のメールで、正月のお酒がぬけると、田んぼの高低ならしを始めるって、書いてたけど、
どうやってやっているのですか?
僕は、ハーベスタの台車を活用して、運搬車にしているのですが、
(300キロくらいは乗ります)
スコップで積み込んで、うんこらうんこら運んで、まき散らしながら、
これで、何ミリ上がったかな?
などとつい考えてしまい、いつも挫折しているのです。
*折返し、赤木さんから
トラクターダンプといます。ロータリーを外して3点リンクで取り付けます。土を載せるバケットと、土をすくい取る刃とで出来ています。1輪バケット車の3〜4杯分が数秒ですくい取れます。油圧で持ち上げて移動し、バケット後部がレバー1本で落下し、ダンプみたいになります。今丁度取り付けているので、映像を送りましょうか?
私の町内では半数以上の人が持っていますよ。干拓地なので田んぼに高低が次第にできるんです。毎年みんなやってます。
*やまちゃんから
田んぼの高低をなおすのも、「田起こし、代かきを考えよう」という新年会の大きなテーマですね。是非、写真、送ってください。
ところで、干拓地だと、田んぼの高低が出来やすいというのは、どうしてなんですか?
(12月30日 岡山の赤木さんから「ご無沙汰」)
年の瀬も押し迫ってお久し振りの便りを、北風に乗せて発信します。
このところ宇根豊先生の本を読んでました。百姓仕事と自然とのかかわりを勉強させてもらい、来春から始まる総合学習の時間に役立ってほしいと考えております。
大竹製作所の籾摺り精米機を買ったよ。これで赤米・黒米に対処できるぞ。遊び心でやってみよう。
有機無農薬稲作の田んぼと小麦を栽培する田んぼは区別しています。正月があけると無農薬用の田んぼの整地作業(高低均し)が始まります。これができてないと何かにつけて泣くことになる。耕起の後は鶏糞を散布(稲が朝日なので反当300kg)し、2月下旬の緑肥用菜の花播種に備えます。
その緑肥用菜の花について。2町(6000坪)が黄色の花だけでは面白くないので色とりどりにしたいんだが、春播きの適当なのが見当たらなくて困っています。
1. きれいな花が咲いて、きれいなねーちゃんがたくさん来ること。
2. みんなで花を楽しんだ後、5月いっぱいには鋤き込めること。
3. できれば草丈がほしい。(葉茎の量が十分あること・・・・抑草効果に影響)
ひなげし、クリムソンクローバー、ハナビシ草と、いろいろあるんだが春播きとなると開花が遅くて田植えに間に合わん。秋播きでは稲が超晩生だから播種が間に合わんし、播いてもスズメノテッポウにやられてしまう。
いいのがあったら誰か教えて。
*やまちゃんから
赤木さん、最近おとなしくしていると思ったら、
「現代農業」2月号という、全国版で登場したね。
もっとも、我らがHPも、北は北海道、南は奄美大島、
はるか海外は、アメリカ留学生と地球規模だけど。
「種籾は、最後にとろう、畦廻りじゃなく、田んぼの真ん中へんで採取しよう。
隣のおじさんに似たのではいろいろ具合が悪いように、
イネだって、隣との交雑は念のために避けたい」
というくだり、最高だったよ。
北海道夕張郡の三田村さんも、登場してたね。
「他品種混植栽培米の魅力」の記事、なかなか説得力ありました。
我らが仲間が、「全国誌」に登場するのを見るのは、祝着至極であるぞ。
(12月28日 大阪の小圷さんから「楽しいメールの配信、ありがとう」)
頻繁に送られてくるMLを読むことを、とても楽しみにしてます。
そして、読むたびに新たな発見の連続です。
山下さんのキャラクターにもよるのでしょうが、
お便りいただく皆さんの真面目な取組み姿勢もさることながら、
難題にチャレンジしながらも、どこかで、ユーモアのある語り口から
『余裕』のようなものを感じます。
それというのも、自然を相手にする農業生産は、
自然を観察し、その理(コトワリ)を学び、打つべき最善をつくしたら、
真摯に(=いい意味で開き直って)結果を待つしかない
からでしょうか?
最近のものでは、栃木の上野さんの「どぶろくつくりのすすめ」の記事は、
昔、母方の婆ちゃんが孫である私たちの為に「甘酒」を作ってくれたこと
等を思い出しながら、ニヤニヤしながら読み耽ってしまいました。
自然農法によるお米を譲ってもらって、自分もできないものか?
と不遜なことを想像しながら・・・
話は変わりますが、1月19〜20日に新年会をおやりになるそうですが、
農業に従事しない者でも参加可能でしょうか?
仕事の都合がつけば、皆さんのお話などをつぶさにお聞きしたく、
思っているのですが・・・また、改めて連絡いたします。
とりあえず、皆さん、良いお年をお迎えください。
小圷 敏文
moku_23(アットマ)hotmail.com
*やまちゃんから
この間、東京の集まりにいったときに、ある方から
「今度の新年会は、百姓だけじゃなく、いろんな人がきた方が、おもしろいね」
と言う声を聞きました。
僕の姫路の友人で、農家じゃないんだけど、農業の問題に耳を澄ませている人が、三人ほど、「行きたいな」といってくれています。
さて、話変わって、僕のかみさんの、今日のつぶやきです。
今、僕の村の農業用水路の改修(コンクリート化)が、始まろうとしているのですが、
「やめてほしいなあ、メダカや、フナや、生き物がいっぱいいるのに」
僕は、複雑な思いで、それを聞いています。
その用水路、手入れが行き届かなくて、あちこちで崩れかけていて、
大雨が降ったりすると、水がはけきれなくて、
その支流にあるうちの田んぼ(野菜畑)が、水浸しになってしまうことが、
年に1〜2回あったりするものですから、、、、
にがい思い出が、ひとつあります。
山すその畑(元は田んぼ)に、春先、側溝に、カエルの卵のようなのがありました。
それを、かみさんが見つけて、あたりを調べてみると、
イモリのようで、イモリでない、トカゲをかわいくしたのがいました。
水族館に聞いてみると、「カスミサンショウウオ」だろうとのこと。
天然記念物の親戚だし、悪い気がしません。
「黒焼きにして食べると、精が付くらしいなあ。特産品になるかも」
などと、笑っていました。
ところが、その畑、水はけが悪いもので、
僕がユンボを借りてきて、悪戦苦闘(いろいろかき回したのです)
結局は、少しも排水はよくならなかったのですが、
ちょうど、その年、日照りが続いて、
それ以来、カスミサンショウウオを見かけることは、なくなってしまいました。
反対側の山すそにもたくさんいたのですが、
そこには、最近、ブロック工場が出来て、そちらにも、いなくなってしまいました。
(12月27日 栃木の上野さんのお便りから)
(消費者宛に、毎月手書きのお便りを出しています。その中から、一部抜粋です)
・12月に入り野良仕事に追われることがなくゆっくり田畑をまわることができます。
・今の私の家の田んぼは、小麦とレンゲを種まきした田んぼは、すっかり田んぽは緑に包まれました。緑肥として、レンゲも小麦も作りましたが、あまりに立派なので、小麦を収穫しようかとも考えています。というのは、10月から11月にかけて、雨が多くて、小麦だけを種まきした田んぼが、発芽不良で収穫できないかもしれず、その分、この小麦とレンゲの混播したところを、収穫までと考えています。
11月に雨が多かったために、10月早々に種をまいたこの田んぼは立派です。なにが幸いするかわからないですね。
・小麦、ライ麦を、今年は例年より早く(約10−20日)種播きを行い、年内のうちに生育を進ませようと思い、それが今のところずばり生育に「良」と出ました。葉の展開も順調なため、2回の麦踏みも終わり、年内にもう1度しっかり麦踏みをして固めようと思います。
・田んぼに水を入れた田は、沼地と化して、朝は1面に薄い氷が張っています。沼地化することで、草の性格や土の性格そして田んぼの性格が変わるように思います。何より稲が作りやすくなるようです。土が暴れることなくなるからでしょうね。また、冬鳥が羽を休めに来てくれることを夢見ていますが、どうなるか。どじょうでも放せばよいのだろうがね。今思案中です。
・そのほか、今年は今何も作っていない田があります。土作りにこれからやりたいことがあります。稲作りで、1番しなければならないことは、しっかりした土を作ることです。土がしっかりしていれば、草が生えても、稲の方が勝ります。いろいろな条件にも稲がおのずから対応してくれます。
・来年の稲作りに「あれやこれや」と頭を回転させております。今年も12月半ばになろうとしてます。これから年末にかけていろいろなことを納めなければならなくなります。どうぞお体を大切に、静かな正月を迎えて下さいますよう念じております。風邪などを引かぬよう、より良い年に向けて羽ばたいてください。
1年間のありがとうございました。来年も。感謝
(12月23日 やまちゃんから「生物多様性をめぐって」)
朝早く、目が覚めてしまったので、先日、「手をつなぐ有機・稲作農家」の集いに参加した感想を、書いてみます。
一日目は、「水田農業と生物の多様性」という分科会に出ました。
報告者は、宇根豊さん「生き物は百姓仕事を見ている。わたしたちも見つめ返そう」
岩淵さん(仙台市科学館)「冬期湛水水田の広がりと、野鳥飛来の意義」
水谷さん(宇都宮大学)「水田生態系修復のための小規模水田魚道の開発」
稲葉さん「時の野生復帰を実現するために」
宇根さんの司会で、活発が議論が交わされ、それはどれもおもしろく、自分の仕事や生活を通して、味わえるのは、百姓ならではだなあと思いながら、聞いていました。
だけど、滋賀の草津パイオニアファームの奥村さんが、翌日、
「うちとこでは、20ヘクタールの水田が288枚もあるんですよ。圃場整備をせんことには、このままでは、死活問題になってくるんです」
と言われていたけど、それもそうなんやなあ。
と言うことで、当日の分科会に参加しながら、頭をよぎったことを、きれぎれに。
冬、水を張った田んぼに、トキやコウノトリがやってくるのは、楽しいやろうなあ。
悪い気は、せんなあ。リン酸分の補給にも、なるそうやないか。
うちの田んぼには、シラサギがいっぱいやってくる。
姫路市の市鳥になってます。姫路城(白鷺城)にひっかけています。
周りの人は、「山下はんの田んぼに、よう降りるなあ。生き物が多いんやろな。
自然の生き物は、よう知っとるなあ」と、いってくれます。
僕は、そうやねえ、と悪い気はせんものの、よその田んぼに舞い降りているのを見ると、ほっとします。
サギは、上手に歩いているんやけど、やっぱり、イネを踏みつけていくのです。
カルガモの夫婦には、舌打ちしてしまいます。
水平滑空しながら、ばちゃばちゃと、田んぼの中に着地するのです。
佐渡や、豊岡で、田んぼ作っている人は、どない思とんやろねえ。
生物多様性いうても、
カブトエビや豊年エビくらいのものはかわいいもんや。
ユスリカという「ただの虫」は、お茶碗一杯に2000匹も3000匹もおる勘定になるらしい。
それらがめぐりめぐって、自然界はバランスがとれて、
僕の田んぼや畑で、農薬に頼らなくても、そこそこ出来てる。
だけど、かわゆくない奴もおるぞ。
鹿やイノシシ、こいつらも、多様な生き物の中のひとつには違いないなあ。
こいつらとは、あんまり仲良くなりたくないなあ、
などと、かようなことを思いつつ、話を聞いていました。
まとまりありませんが、、、
土佐さんのお父さんが「問題は、ヒエとアワだな」と言われたことについて、
僕が、6年ほど前に、おそるおそる除草剤を使うのをやめたとき、
あちこちの諸先輩に教えを請いまくったので、そのお返しです。
そのとき、どうやら先輩方は、ヒエは雑草のうちに入らないと思っているみたいだ。
「ヒエについては、いろいろ打つ手があるから、大丈夫だよ」
と言われる方が、多いのです。
なぜ大丈夫なのか、思いつくまま。
(1)除草剤を振っても、管理が悪いため、草まみれになっている田んぼがあったりして、世間の目が、雑草に対して、「寛容」になってきて、後ろ指を指されることが少なくなってきた。
(2)目を覆いたくなるような、ヒエ田か、イネ田か分からないような状態にならなければ、ヒエによる減収は、そんなに気にするほどのものではない?
(3)よしんば、ヒエが残ってしまっても、コンバインが、平気の平左で刈り取ってくれます。
(4)とまあ、こんなこと書いてると、「除草剤に頼らないイネ作り」を実践するには、「神経の図太さ」が必要条件みたいに思われるかもしれません。確かに、それは、ありかもしれません。
だけど、あなたが、神経細やかな人だったら、次の手だてをやってみたらどうでしょう。
(5)幸い、冬の間も水をためられる田んぼみたいですね。ラッキー。それだけで、ヒエの発芽能力は、かなり落ちるみたいですよ。
(6)田植え前に、代かきを、2回やってみませんか。10日ほどあけて、ヒエが芽を切ってから、2回目の代かきです。これで、生えかけたヒエをたたいてしまうのです。
(7)代かきは、できるだけ、浅く、表層3センチくらいを目安に。これは、それより下の、寝た子を起こさないためです。
(8)つぎは、田植え後、一寸たりとも、水を切らさないようにする。できれば、5〜8センチの深水がほしいです。深ければ深いほどいい。8センチ以上水を張りっぱなしにしておくと、発芽しかけたヒエは、夭折(若死に)してしまうそうです。ひょろひょろで、とろけてしまいます。
(9)深水にするには、やっぱり丈夫な苗がいりますねえ。できるだけ、薄播きに。
(10)米ぬかなどの抑草資材も有効だと思います。書き出すときりがないので、省略しますが、「除草剤を使わないイネ作り」「米ぬかを使いこなす」(農文協)を、ご覧ください。
(11)それでも、ヒエが生えてしまったら、どうするか?聞いてみると、いろいろ名人芸があるみたいです。名人じゃない僕は、仕方ないから、目をつむるか、余裕があれば、田んぼの中を草取りに歩きます。
(12)土佐さんに人徳があるかないかで、世間の評判は、きっといろいろです。メール見る限りでは、土佐さん本人はともかく、お父さんの人望はありそうだから、大丈夫じゃないかなあ。きっと。
(12月21日 京都の土佐さんから「こんばんわ、どうしたらいいのでしょう?」)
ご無沙汰です。零歳農業の祐さんです。
早速ですが、来年から12aの田んぼを預かる事にしたのですが、3〜4年米作りを
していなかったばかりか、名ばかりの管理転作で雑草ぼうぼう。今日とりあえず草刈
をしてきて5ヶ所ほどに草を集めました。これを乾燥したら燃やしその後鋤き込もう
と思っています。鋤き込んだ後は水を一杯に張り、春までおけば雑草の根が絶えるか
な?と思っています。
しかし自信がありません。どなたかご指導お願いします。
形は歪ですが一枚田です。田は一枚田で水は取水口がありいつでも自由になります。
雑草の種類は、父いわく、「問題は粟と稗」、あとは水を張れば何とかなるでした。
ホームページを読みながら色々考えましたが整理がつきません。
米作りに向けて雑草退治の方法を先輩にご教授お願いいたします。
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土佐祐司(とさゆうじ)
y.tosa(アットマ)galaxy.ocn.ne.jp Tel 0773−58−2265
京都府 天田(あまだ)郡 三和(みわ)町 岼(ゆり)595
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拝復
新年会というのは、12月19日? 1月19日だろうか? 来年の12月なのだろうか?
**やまちゃんから
来年の12月19日ではありません。1月19〜20日です。
訂正して、お詫び申し上げます。
(12月20日 やまちゃんから「新年会・代かきサミット」のご案内)
東京での「手をつなぐ有機・無農薬稲作農家」の集まりから、帰ってきました。
ちかれたびー、です。
そこでの、土産話は、おいおいにと言うことにさせてもらって、
さっそく、来年の「代かき・田起こしを考えよう」という「新年会」のご案内です。
お誘い合わせの上、どうぞ気軽にご参加ください。
百姓の話は、おもしろいです。消費者の方もどうぞ。
布団の用意の都合がありますので、だいたいの人数が必要で、
1月10日くらいまでに、ご連絡いただけるとありがたいです。
日時 12月19日(土)〜20日(日)
場所 姫路マリア病院南となりの「淳心の家」(宿泊定員100名)
集合場所(3カ所)
(1)山下農園 午後1時(早く来ていただいて、準備手伝ってくださるの大歓迎)
地図は、下記HPの、アイベステクノという会社の100メートル東にあります。
(2)姫路駅南口・タクシー乗り場 午後12時半
(3)淳心の家 午後2時
地図は、下記HPの姫路マリア病院参照(病院の敷地内にあります)
参加費 4000円
(予定)
2〜5時 田起こしと代かきを考えよう(ゲスト・熊本の後藤清人さん)
それが終わってから、新年会(飲み会)
翌日、夢前町の「ゆめさき・ふるさとコテージ村」(07933−6−1585)で、
ソバ打ち体験をして、昼ご飯にソバを食べたあと、
衣笠義之さんの農場「夢工房」の見学です。
3〜4時解散予定。
(お願い)
できるだけ、おらがお米を、おにぎりにして持ってきてください。
食べ比べ会です。
また、できるだけ、一品持ち寄りでご参加ください。
飲んべえの方は、自慢の地酒があれば持ってきてください。
自炊設備がありますので、世話人(山下)が、芋煮を用意します。
また、岡山の赤木さんが、牡蠣を持って行くぞと言ってくれています。
わかりにくいことがあれば、お問い合わせください。
山下農園 TEL&FAX (0792−45−0576)
(12月20日 栃木の上野さんから「どぶろくつくりのすすめ」)
どぶろくの季節になりました。
どぶろくの作り方をいろいろと考えながら楽しんでおります。
米をとる人は、やはり、どぶろくを作らないというそうですよね。まして飲める口を持ってる人は。また、ぼかし肥料を作る人もどぶろくを作るべし。
飲んで良し、料理に使うもよし、ボカシを作るのもよし、どぶろくは奥が深いです。
イースト菌で発酵させ、酒にするのは「通」でないと思います。
私の一例を書きます。まずはもとこうじづくり。酒蔵の見学に行きまして、しぼりたての生きた酒粕をいただいてきます。酒かす一升に、麹1升(これも作りたての新しい麹がよい。麹によって発酵のしかたが全然違ってきます。)炊いたご飯を5合ぐらいに、ぬるま湯を1〜1,5升ぐらいが合わせ、これらをよくときほぐしてください。
電気炊飯器に、これらをよくときほぐしたものを入れ、保温にして、中蓋だけをして、は上げておきます。約12時間もすれば、発酵して、いっぱいになるでしょう。
これを酒元にして、次は、米三升をよく研ぎ冷やします。(48時間)
その時ご飯茶碗1杯のご飯を約1日外に置き(日陰)空気中の酵素をご飯に取り入れます。それを冷やした米の中にガーゼで包んで入れます。数時間おきに(半日)ゆすります。
米とご飯の冷やした水は、とっておき、いよいよお米を蒸します。コメは(もち程度に蒸し)蒸し終わったら、広げて、人肌に冷ましてから、麹(新しいもの)1升を良くもみほぐして、米と麹を合わせます。
そこに元酒をかけよく待ち合わせておきます。それをビニールにくるみ1時間くらい置きましと酒のにおいがぷーんとしてきますので、米を冷やしておいた水四升に、米と米麹元酒をを合わせたものを入れてよくかきまぜます。
その後、一晩、約35−35度で保温します。(私はポリバケツ25リットルの中にこれらを入れ、おふろの中にぶらりんで下げて保温にしています。翌朝、もうふくれて発酵がぶつぶつとしていますので、日陰の涼しいところに置き見守ってってください。そして、1週間にしたら、2回目の仕込みをして、3段仕込みです。その時にはすでに飲み始めています。
もと酵を作るとき、リンゴやブドウを、かきなどを入れ、フルーティーに作るのもまた良いと思います。
それらの果物を入れても腐らないようでしたら、発酵がしっかりしていると思います。
どぶろくなど作っているときに、カメの回りにカビが生えるようなのでは、それは発酵ではなく腐敗ではないでしょうか。
どうぞ作ってみてください。
ホームページでは、どぶろく作りは、ぺけでしょうね。
では、また
兵庫県夢前町の衣笠さん情報ありがとうございます。
>私が販売している”生分解マルチ”トウモロコシ澱粉からできており
>約4〜6ヶ月でさくさくになってきます。カモミールが根を下ろすかどうかは
>わかりません。価格は、135*200mで4100円、200*200mで5800円で
>す。厚みは、0.02~0.03mmです。
サンプルなどはありませんか?興味があります。
でも200mとは長いですね
A−suke
(12月14日 兵庫県夢前町の衣笠さんから「A-sukeさんへ」)
夢前町の衣笠です。
*高知のAーsukeさんから「質問」ですが、
>簡単に腐らなく、カモミールちゃんは確実に根を下ろす
>都合のいいものがいいのですが。
私が販売している”生分解マルチ”トウモロコシ澱粉からできており
約4〜6ヶ月でさくさくになってきます。カモミールが根を下ろすかどうかは
わかりません。価格は、135*200mで4100円、200*200mで5800円です。
厚みは、0.02~0.03mmです。
**やまちゃんから「12月17〜18日の集いについて」
東京で「手をつなぐ稲作農家」の集まりがありますが、
2日目の、地域別分散会(九州・関西)で、ぼく(山下)が司会をします。
発表者は、滋賀の奥村次一さん、宇根豊さん、藤瀬新策さん(福岡県糸島環境稲作研究会)、古野隆雄さん(合鴨)、そして熊本の後藤清人さん。
みんな目をきらきらさせた方ばっかりです。
どの方も、一日かけてじっくりお話を聞きたいくらい、レベルが高く、内容豊富です。
古野さんと宇根さんは、九州大学農学部の同級生で、
それ以来のよきライバルだと言うことも、今回初めて聞きました。
「即興曲・変ホ長調・不協和音」でいいから、
オーケストラのようにかみ合うことができたらどんなにうれしいことかと、思います。
少し準備ができるといいなと思って、ひとあし早く資料を送ってもらったのですが、
なかなか、舵取りの行方が見えてくれません。
いえいえ、舵取りなんて、たいそうな。
活発に意見が交換できる場になればいいなと願っています。
今まで、司会の話が持ちかけられるたびに、尻込みしていたのですが、
慣れとは恐ろしいモノで、
稲葉さんの「司会は、百姓がいい」とのころし文句に、
今回は、すっと引き受けてしまいました。
さて、ご託は、この辺にして、
「資料集」の中から、滋賀の草津パイオニアファームの奥村さんの分を、
前もって、ご紹介します。
その中で、奥村さんが言われているように、
有機認証を受けた、大規模稲作農家のなかで、一番条件が悪い。
点在する小さな田んぼで、10人もの若い子を使いながら、
無農薬稲作を実践しています。
奥村さんの技術レベルは、とても高く、
自分で、機械に乗って、もう少し小面積でやれば、ひょいひょいとやってのけてしまうだろうなと思います。
***各種抑草技術の現状と今後の課題
奥村次一(草津パイオニアファーム)
私(クサツパイオニアファーム)は、アイ
ガモによる除草5ha弱と、2回代かき+有機
資材による除草15haの2本立て+アゾラ対
応を行っています。
現状としては、アイガモは95%ぐらいの出
来ばえですが、2回代かきと有機資材は50%
の出来ばえで、いずれにせよ適切な対応で
す。今までは減農薬無化学肥料で行ってい
て、「無農薬のお米はないのですか」と言われ
てアイガモを取り入れましたが、減反の増加
で無農薬をやらなくては、減反をクリアする
事が出来ません。そこへ、有機認証制度が出
されてきました。今、有機認証を取得してい
る中では、私の所が条件の最悪な所と思いま
す。それに農業をはじめて1〜4年の若い社
員に100%の指導をする事は、かなり無理な
所もあります。が、私の所で技術の取得をす
れば、どこでもやっていけると言い聞かせて
いますが、・・・大変です。
私の所では、
1.秋収穫後、株がおきる程度の浅耕を行う。
2.冬場1〜2月にもう一度行う。
3.3〜4月に畦畔補修とEMボカシ散布(自家
製N6、P12、K5)をし、浅耕する。
4.4月下旬より10日前より入水する。
5.1回目の代かきは水を少し多めで行う。
6.2回目の代かきは1回目の代かき後、寒い
時は10日ぐらい必要だが、5月下旬は7日ぐ
らいでよい。
7.2回目の水は草を浮かせて流せる所は多め
で、水便利の悪い所は粘りこむ様にし、あと
は土が見えない様に水は深めにしておく。
8.田植時は水を捨てすぎない様にする。
9.田植後は、深水管理とし、絶対に土を見せない。
10.1か月間は水を切らさない事。
11.常時10〜20cmの水が確保出来る方がよい。
12.50日前ぐらいから浅水とし追肥を行う。
13.目標茎数の半分になったら、中干しに入る。
14.田植後の有機資材は田植後直後から遅く
とも2日以内に散布しないと効力がない。遅
くなると草に追肥をしている様になってしまう。
15.有機資材の種類によって60kg(乳酸菌入)
〜150kg(米ヌカ)が必要です。
16.アゾラは無農薬のバロメーターの様で、
用水の中に少しでも除草剤等が入っていると
絶対に増える事はありません。また変に増え
て困る時があります。赤浮き草より青浮き草
の方が軽いから、苗を押し倒す事はないです。
17.冬場の湛水は、冬鳥をよびこむには、お
もしろいし楽しいです。でも周辺が乾田化し
ているのに湛水する事は、かなり周囲の同意
がいります。出来る所はします。
18.次年度に向かっては、米ヌカベレットを
自家製で考えているのですが、乾燥と保管で
頭をいためています。なにしろ32ha分で
20t〜30tですからね!!そう簡単に行きませ
んからね!!いい知恵あったらお願いします。
19.米ヌカ散布機は田植機の中古を改造して
使用します。市販されているものは大きすぎ
て私たちの小さな水田には合わないです。
20.その他書ききれない所などは直接話して
ください
*やまちゃんから
今日、お客さんがありました。
その方が、じゃがいもは、切り口を上にして、密植にすると、
花が少なく、大きな芋が入ると教えてくれました。
芋の数は少なかったそうですが、、、
昨日、衣笠さんが言ってたことですね。
芽かきしなくていいんだったら、楽でいいなあ。
気持ちが動いて、やってみるべえかと思っているところです。
(12月13日 高知のAーsukeさんから「質問」)
高知のA−sukeです。
漏水田の対策で畔際にヌカを敷く?(盛る!?)と
水がぴったり止まるということを聞いたことがあるんですが
その他に誰か漏水防止の「裏技」を持っている方はいないでしょうか?
僕の場合、不耕起なので、麦の収穫後は、代掻きをしないのです。
もうすでに稲が4,5センチになっている予定なので…
話しは変わりますが、現在、休耕畑(5坪)にローマンカモミールという
ハーブを植える予定で苗が育っています。
(9号ポット、まだ根が回っていない状態)
園地はカヤや葛葉カズラや石ガラを除き、ハンドトラクターで耕起&整地し
牛糞堆肥を敷いて上からEM活性液を散布しています。
定植予定は根が十分張ったら植える予定です。
このローマンカモミールは芝のように匍匐させて、
定植後は伸びたら刈りこみの連続です。
そこで雑草の抑制のための有効なマルチ資材などありませんか?
一度定植すれば2度と耕す予定はないのですが、
簡単に腐らなく、カモミールちゃんは確実に根を下ろす
都合のいいものがいいのですが。
津野 永輔
(12月12日 兵庫県夢前町の衣笠さんから「光発芽と雌成長」)
夢前町の衣笠です。
早速質問有り難うございます。
**兵庫県稲美町の本岡さんから「光発芽って、なに?」
光発芽とは、本岡さんが行っておられる育苗です。植物は、発芽と同時に
日光(特に紫外線)にあたるべき(あたるのが自然)なのです。
この事が、少なからず今後の稲の育成に影響を与えるそうです。
植物は、自然に近い状態で育つのが一番美味しくなってくれるのかな!
光発芽に続き第2段、ジャガイモの雌成長について
ジャガイモの切り口を上に向けて植えると花が咲きにくく
大きなジャガイモが多く入ります。芽かきもしなくても大丈夫!
植物って自分で動けない分、すごいですね。
*やまちゃんから
覆土せずに発芽させるのですか。
何でもありの世の中になってきたなあと思っていたら、
農業の分野でも、そうですね。
(12福井県の冨田さんから「皆様の米ぬか散布法を教えてくださいませ」)
福井県今立郡池田町の冨田(百姓1年生)でございます。
こちらは随分と寒くなって参りました。明後日からは雪が積もりそうです。
除草剤を使わない稲作りといえば、米ぬか散布の効果は広く認められている
と思いますが、その散布方法は米ぬかの特性や圃場の地形や気象等々、
様々な要因で試行錯誤の部分があると思います。
私は稲作1年目で、今年、春先に色々と試してみました。
もちろん、藤本さんの様に専用の機械もありません。おじいさんから譲り受けた
大事な動散を壊してしまうのも、会計上苦しいと考えておりました。
その中の一つの方法として、以下の様なやり方をしました。
米ぬかを米袋に詰め(約17kgくらい)、1袋もしくは2袋、田植機の足元に載せま
す。
田植え機を片手で運転しながら、既に植終えた列、4条植なら4条分に
もう片方の手で、米ぬかを掴んで播きます。
田植えスピードは最低速になりますが、これならば、特に投資も必要ないので、
田植機のある人ならば誰でも、簡単に「田植え同時米ぬか散布」が出来るのでは、
と思います。
利点としては、
・田植えと同時に米ぬか散布が出来るので、その効果発現までのタイムラグが少な
い。
・均等に米ぬかを散布できる。(散布濃度はある程度思いのままにコントロール出来
る)
・歩行しないので、圃場面がきれいに保て、雑草発生率も低く抑えられる。
・特別な投資が必要ない。
問題点、注意点としては、
・時間的制約と手の筋力の限界からあまり大面積には向かない。
・植えた列が多少乱れるので、格好悪い。(慣れれば間直ぐ植えれます。)
・田植え後の入水を静かに行なう必要がある。(米ぬかが流れないよう。)
・入水完了後に水口近辺に再散布が必要。
・風向きによっては機械が米ぬかで汚れる。(直ぐに洗浄すれば大丈夫です。)
・近所の人に笑われる。
といったところでしょうか。
皆様はどのようにされておられるのか、お知恵を拝借させて頂きたくお願い申し上げ
ます。
無農薬はおろか稲作1年生ですので、よろしくお願い致します。
福井県池田町 冨田善嗣
**やまちゃんから
なるほど、この手もあったのか、
(注意点)「近所の人に笑われる」には、笑っちゃいました。
僕は、あぜから、団子にして放り投げたのですが、
笑われずに、
「そんなことで草が押さえられるなら、ワシもやる」と言われたのですが、
腕の筋力の限界を感じて、思案しているところです。
(12月11日 高知の奥田さんから「不耕起ダイズの収穫」)
今年、農協からの払い下げの刈り取り機を手に入れたので刈り取りは楽勝。しかし雑
草の枯れたのがごっちゃになってこれからハーべスタにかけるのめんどくさそうだ。
かえって今までの手刈りが良かったかも?ちなみに大豆刈り取り機は2台で4000
円。
不耕起大豆の葉っぱが落ちたこの季節、枯れ草の中でまるで何の畑やら。
奥田誠志
ofoku(アットマ)sun.inforyoma.or.jp
ホームページアドレス
http://www4.inforyoma.or.jp/~ofoku
(12月11日 兵庫県稲美町の本岡さんから「光発芽って、なに?」)
(衣笠さんのメールの)光発芽ってはじめて聞く言葉で興味をそそります。
私の手抜き育苗に にている気もしますが、ちがうかもしれない
ポイントはなんだ。 教えてくれとは言いません 少しヒントをください。
お礼の代わりになるかどうか 私の手抜き育苗を書きます。
苗代です。4月29日種蒔き ハウスビニールのお古をつかってプール育苗
播種後すぐ苗代に並べます。水をかけると苗箱が重くなるので並べるまで水は使い
ません。
プールに水を張って数時間後に抜きます。
今年は雨が降ったので わざわざ水を張るまでもなくそのまんまにしてました。
ラブシートとか太陽シートなどは使いません。
雨が降るたびに 上にたまった水をとるのが面倒で困ります。動噴で風を送って水を
とばしたりもしてましたが、
やはり手間です。
雀と鳩が来るので網を張ります。猫もうんこをしにきます。
1週間後 雨にたたかれても気にしません。ちょこっと芽が出てきました。
底に1センチほど水を張っています。
かびは絶対に出ません。ばか苗もありませんでした。
塩水選をしただけです。以前話題になった 籾殻の取れた玄米も混ざっていました。
2週間後 ちょっとめくってみました。 コシヒカリです。
このころから苗箱が浸かるまで水を張ります。
水は、減ってきたら入れる それだけのことで 田植えまで見てるだけの苗管理で
す。
スズテックの機械を借りてきて 85グラムにセットしたのですが ちょっと厚蒔
きです。
掻き取り量を減らして 好みに合わせてセットしたところ 1反11枚でいけまし
た。
苗箱の運搬と補給の手間が減るので 厚蒔きも悪くないなと感じています。
ちなみにそれまでは手蒔きでした。
兵庫県稲美町 本岡哲司
(12月11日 岡山の赤木さんから「トラクターの使い方・とっておき情報」)
今日はトラクターの使い方だよ。それも2mに育った草でもソルゴーでもモア無しに、ロータリーに絡まらずに鋤きこむ方法だ。この情報を出すと、私の知恵箱には何にも残らんだろう。小生当分静かになると思うよ。
この春、菜の花を緑肥として利用したことは、このHPでも何度か書いたし、現代農業11月号にも載っけてもらった。草丈1.6〜1.8mにも成長した菜の花は、ロータリーにそれはすさまじく絡みついた。オイルシールが焼けなかっただけでももうけもんだった。記事を読んだといって、宮崎県はえびの高原で、酪農を営まれている下脇さんと仰る方から、これぞまさに裏わざというのを電話でお教えいただいた。すばらしい発想だと感心したものでした。前置きが長くなったので本題に入ろう。
大きく伸びた草にトラクターで正面から挑むと、先ずはトラクターの先端がイノシシよろしく草を向こうに押し倒していく。菜の花だったら花びらが鼻に詰まってオーバーヒートだ。加えてモンシロチョウが網に張り付く。笑い事ではなかったぞ。何でイノシシは鼻が詰まらぬのか不思議だ。次にロータリーが草の株元から起こすので、向こう(進行方向)に寝ている葉茎が瞬時にして手前に走り、シャフトに絡みつく。運良く切れた葉茎がその場に残るが、シャフトは太る一方だ。上品に表現すると「いとすさまじき景色なり」となる。
対策は2つの工程に分けて行う。1つ目の工程は、ロータリーを土に当たらない程度に低く降ろし、尾輪は外に向ける。 爪は正転とし、先ずはバックで草の上を走る。 例えば、北から南に向かってバックしたとする。南の枕地に着いて正面を見ると、草は手前に倒れている。丁度、櫛でとかすのと同じ原理だ。爪を櫛に見立てて草をといたわけだ。
2つ目の工程はそのままロータリーを降ろして前進・耕運する。草の先(頭)から爪が砕いてゆくし、根っこは土の中だから、絡みつかずに細切れになってしまう。根が抜けたときには何もない。
バックするとき首がだるいだろうが、巻き付くことを思えばへっちゃらだ。モアを購入することを思えばなんでもないことだ。
菜の花みたいに花びらが落ちなければ、爪を逆転させながら前進して葉茎を押し倒せるのかなとも思う。後は各々が自分のやり方を研究すればいいし、成功しても失敗しても発表してくれたらもっといい。下脇さんからもらったすごい引出しをみんなに教えてこそ、ご好意に応えることができると思い発表します。
(12月11日 大日精化の中村さんから「濁りによる抑草の追加説明」)
大日精化の中村です。
伊豆下田の鈴木さんより、濁りによる抑草の追加質問にお答えします。
山形農業試験場、 大場さんらが第37回雑草学会で報告された資料から引用してま
す。
A.試された方法ですが、どの程度の歩行だったのでしょうか。
Q.濁水の発生は縦2m×横2mの木枠を埋設して、木枠の内側を1日1回、2周り
歩行.
これを6月23日まで23日間つずけた。
A.発生率11.6%というのは、無処理区の11.6%しか草が発生し
なかったという理
解でよろ
しいのでしょうか?
Q.ご理解のとおりです。 風乾重量で、無処理区が42.72g/m2、濁水区
が4.96g
となっています。 これより、11.6%しか発生してないと理解してます。
コナギの抑草状況は6.08gが0.32gとなっています。
<雑感>
1.本資料は液体マルチと同じ濁りによる抑草としていつも参考にしてる実験
データーです。
2.抑えられた雑草は周りに雑草が少ないとその後の繁茂は勢いつくようで
す。
苗が成長して日陰ができるまで継続した対策が必要になります。
3.液体マルチの場合、単独で抑草できる圃場条件は限られています。 一般
には他の
抑草方法との組合わせで対応しています。 米ヌカ、アイガモ、機械除草と
深水などです。
4.液体マルチは今年度、使う方々の工夫で更に1歩前進してる感がありま
す。更に、食味
向上の情報も寄せられはじめました。活性炭ですから土作りに貢献してるの
かもしれません。
食味に関心のある方、データー取りしていただけたら幸いです。
以上
********************************
大日精化工業(株) 東京製造事業所
化成品技術本部
中村 忠光
Tel 03-3899-1127
Fax 03-3899-8212
mailto:td-nakamura(アットマ)daicolor.co.jp
********************************
(12月11日 お米の勉強会の村山さんから「佐古猛先生の勉強会」)
今日の私どもの会のダイオキシンの分解装置の話、面白かったですよ。単純で小さ
い装置で、今あるゴミ焼却炉に取り付けられますのに、なぜか自治体で取り入れられ
るのは超大型焼却炉への変更ばかり。炉メーカーの圧力か?、自治体の勉強不足とし
か考えられません。もしお知り合いの片でゴミ問題で困っておられる方がいらっしゃ
いましたら、佐古猛先生をご紹介下さい。
**やまちゃんから
佐古さんの勉強会、盛況でしたか?
おもしろそうと、久しぶりに行ってみたいと思ったのですが、月曜の午前中は、野菜
のお店があって、残念でした。
佐古猛で、HPで検索したら、水と空気でダイオキシンを完全分解、とありました。
筑波の研究所や、通産省物質工学工業研究所を経て、今静岡大学の教授をされている
方のようですね。神戸製鋼の人も参加したシンポジウムもありました。みんな、タイ
トルばかりのHPでしたが、、、
>なぜか自治体で取り入れられ るのは超大型焼却炉への変更ばかり。
>炉メーカーの圧力か?、自治体の勉強不足としか考えられません。
おそらく、その2つとも当たってないと思います、僕の直感では。
感度が悪く、度し難いほど不勉強な自治体もあるでしょうけど、
それなりに、情報は出回っていると思われます。
250万円ほどで、既存の焼却炉に取り付けられると言うのに、
なにがネックになって、普及しないのか?
炉メーカーの圧力とか、勉強不足というような、ありきたりの所に原因を押しつけな
いで、追いつめていってほしいなあ。
そこからが、村山さんたちの本当の力の発揮のしどころのように思うのですが。
(12月8日 岡山の赤木さんから「もう、来年のイネ作りかい」)
来年用の籾種の脱芒作業がやっと終わったら、もう稲つくりの引き出しかい。
やまちゃんも気が早いのう。あんまり早くから始めると種播く頃にはネタがなくなっちまいやしないかなと心配・・・・は要らないか。そんときゃー、みんなで脂汗絞りながらやろー。みんなで、みんなで、だぞ。
メールのないときは、やまちゃんが脂汗出しながら取り繕っているのがひしひしと伝わってきます。ほんと、ご苦労様です。気を使わせます。
みんなにお願いだ。笑われてもいいじゃん、少々違っててもいいからさー。どんどんどしどし発表しようよ。私みたいにさー、面白おかしく大風呂敷広げればいいじゃん。野良で作った詩でもいいし、隣のおやじの話でもいいよ。他人の悪口と非難さえなければなんでもありで行こうよ。畦道からの情報発信を待ってます。
秋じゃがを掘りました。でかいのがいっぱいはいってたよ。
小春日に 手折りし菊に 蜜蜂の
止まりてしばし 吾は歩めず
自然を愛し環境を考える岡山の百姓 赤木歳通
h.rice(アットマ)themis.ocn.jp
*やまちゃんから
「脂汗が出そう」と言ったのは、「飲み会」に向けて、「代かき、田植え」について、
話題を提供していって、盛り上げていけたらいいなと思っているのですが、
どうも、僕の中で、でがらしのようになってしまっているのです。
いろんなことがいっぱい出てきそうなはずなのに、
いまいち、その切り口がぴりっとしないのです。
産みの苦しみなのであります。
(12月8日 和歌山のお米やさん、井口さんから)
岡山県岡山市大福産の「朝日」入荷しました。
先月の倉敷産と比して 粒ぞろい 艶 粘り 香り 全てに優れています。食味計(静岡製機GS−2000)でも良い結果が出ていますので
お知らせ致します。粒を見てみると 水質が良いように見受けられましたので 一度見学したいと思っています。
水分 14.5%
タンパク 5.4%
アミロース 18.6%
老化性 77
スコア 85
朝日米の栽培が難しいように 搗精もコシヒカリより難しい。それは 精米機や炊飯器はコシヒカリ粒を対象に設計されているからだ。難しい
仕事ほど楽しいことはない。(米屋冥利につきる。)当店で最も難しかったのは 12月7日の日本農業新聞(P5)で紹介された 低グリテ
リン米の搗精でした。(素人での搗精は無理です。栽培は コシヒカリより はるかに楽です)
づいてほしい 豊作の喜び 合掌
(12月7日 兵庫県夢前町の衣笠さんから「プール育苗について」)
山下様、夢工房 衣笠です。
ご無沙汰いたしております。やっと、麦播種、そば刈り取り終わりました。
今は、小豆、大豆の刈り取りです。いつになったらゆっくり出来るのやら!
まあ、正月は忙しくても来てくれるでしょう。
ところで、今日私の”夢そば”を使ってもらっているそば屋さんに会われたらしいで
すね。
世間は狭いですね。今年のそばはとても美味しいので是非食べに行ってみて下さい。
本題に入ります。
愛知の農業組合法人・中甲の三宅さんからプール育苗の話題が出ていますね。
私もプール育苗を初めて5年がたち、失敗も成功もたくさん経験させて頂きました。
まず、育苗箱ですが稚苗用、中苗用どっちでもいいみたいです。
プール育苗の場合苗土の量は、あまり関係ないです。肥料は、液肥を水に溶かすか
葉面散布がいいですよ。苗土に養分が多いとプールの水にすぐ藻が生えます。
私の場合、プールの水は日中ポンプで循環させます。(根に酸素を送るため)
藻が生えるとポンプが詰まりやすくなるので出来るだけ肥料は苗に与えません。
苗を伸ばすのは、水の深さで調節します。播種から田植えまでの管理は、
播種−15段段積み−発芽1p−プールに並べる−水深箱上1p−苗の生長に合わせ
て
水深増す−2週間目から田植え可−40日苗でも苗はあまり傷みません田植え可
プール育苗の根は、主に水根(白くて太い)ですから田植え後の植え傷み少ないよう
です。
まーあ、なんてたって水やりの心配がないので育苗中でも1日中田んぼで仕事ができ
るのが
いいです。 以上
*やまちゃんから
衣笠さんの「プール育苗装置」は、一見に値します。
10数町分の育苗床の広さを、コンクリ打ちして、
鉄のアングルでまわりを囲っているのです。
1月19〜20日の新年会は、衣笠さんの夢ソバを手打ち体験して、
それから、夢工房の農場見学するのも、予定に入っています。
詳しい日程は、また、いずれお知らせします。
どうぞ、パソコンやってない方にも声をかけて、ご参加ください。
(12月7日 京都の太田さんから「ウィルス駆除できました」)
京都・丹後の太田 豊です。FAXありがとうございました。やっとウイルスの駆除が出
来たようです。また、HPの宅配便を送ってください。
(12月7日 大阪の小圷(こあくつ)さんから「はじめまして」)
始めまして! “るいネット”の「みんなで作る検索サイト」を見て訪れました。
貴HPを、ざっと一通り拝見させていただき、これぞインターネットによる農業の在
り方なのかと感動しました。
農業に市場原理を持ち込んでしまうことにより、経済基盤としてのみ『農』をとらえ
ると、
相対比較による優位を確保せんがために、農業生産場面における経験的・実証的な
ノウハウを独り占めにするような傾向が前面に出勝ちですが、このHPは共同体的な
プラス面がひしひしと感じられます。
それというのも、世話人の山下さんのHP運営方針と人柄によると感じました。
いまや、農業生産場面でもパソコンを駆使したインターネットが不可欠の感がします
が、
それとて、一般的には「検索・情報入手」に軸足を置いており、半歩進んでも、生産
者と
消費者を結ぶ販路の拡大・確保に留まっているかと思います。
「百姓」とは、生物学・化学・土木学・・・と百にも及ぶ(=万般の知識・能力・技
術力を
持った実践者)という意味があると聞きますが、さらに、その知恵を出し合っていけ
ば
更なる前進が可能だ、とする山下さんの趣旨・方針とお見受けしました。
そして、その趣旨に賛同し、知恵を出し合い課題を乗り越えていく方々が参集し実践
している様子が見て取れる貴HPに出会い感激です。
インターネット環境が未整備な方からは、手紙・ファックス・電話で送られてくる情
報を
一手に捌かれている「世話人」の仕事は大変でしょうが、頑張ってください。
このようなネットワークが広がり、幾重にも繋がっていくことを期待しております。
じっくり読み込んでいきたいHPです。その上でまた、お便りさせてください。
小圷 敏文(HN:浮木)
moku_23(アットマ)hotmail.com
(前後していただいた自己紹介がおもしろいので、ご紹介します BYやまちゃん)
小圷は「こあくつ」と読みます。生まれは、茨城県の水戸市で現在は大阪住まいです
。
故郷では割と多い苗字ですが、他県では名刺交換の折、電話で住所・氏名を名乗ると
き
決まってその説明をしないと通じないので、一苦労です。
言葉で説明しても、「小峠」や「小坪」、傑作なのは「小白鶴」まで色々な郵便物が
きます。
さて、苗字の由来ですが、聞かれた時に答えるものがありますので、それをコピーし
ます。
柳田邦男の「地名考察(?)」によりますと、「圷」は「悪田」「芥」「飽田」等の
類語で
河川の後背湿地帯のように土地の低い場所を指すようです。
小高い土地を、『塙(はなわ)』と呼びますが、『圷、阿久津(あくつ)』は低いとこ
ろ
を呼ぶ地名とのこと。
因みに、栃木県から発し茨城県の水戸市を経て太平洋へと注ぐ「那珂川」の流域に
沿って、
圷、阿久津という地名が点在し、それを姓とする人がいます。
どうやら「小圷」とは、規模の小さな上記地形に住んでいた先祖が、苗字を付けると
きに
そのまま姓としたのではないかと思います。
私は、建築設計の仕事をしていますが、農業問題・環境問題等に関心があり、ネット
サーフィンをしていて、農文恊の「21世紀の日本を考える」を知り定期購読してま
す。
山下さんの経歴を拝見し、農文恊の営業に席を置いていたとの事で、何か近しい
感情が湧いてきました。農業問題に関する出版事業に携わっておられる方は、自分で
農業を実践するような方向に進まれるような事が多いということでしょうか?
***やまちゃんから
そうかもしれませんね。
岡山の中四国支部で、一緒にセールスに歩いていた、
大橋さんが、奥さんの田舎の新潟で、
佐藤さんが、やっぱり奥さんの田舎の岩手で、
蔵本さんが、婿養子に行って、香川で百姓しています。
そして、大熊さんが、看護婦の奥さんつれて、大分の田舎に帰って、自然養鶏しています。
そのなかで、「えっ、うそーっ、あの山下が百姓を?!」と、言われているみたいです?
(12月6日 伊豆下田の鈴木さんから「液体マルチについて」)
伊豆下田の鈴木です。
まずは 岡山の赤木さん ”田んぼ”編 楽しみにしております。
籾殻マルチはまだまだ研究要ですね。
(野菜編も読ませていただきました。玉ねぎ一日何千本とか これは筋肉番付ものですよね。)
さて、大日精化の中村さん 初めまして。
お送りいただいた記述中、濁りによる抑草効果のくだりがありますが、その辺をもう少し詳しくお聞かせ下さい。
大場さんの試された方法ですが、どの程度の歩行だったのでしょうか。
試験圃場全体が濁り水で覆われる程度と考えればよいのでしょうか?
また、発生率11.6%というのは、無処理区の11.6%しか草が発生しなかった という理解でよろしいのでしょうか?
であれば相当の抑制効果があるということですね。アイガモがいい というのが良くわかります。
野ガモが毎朝やってきた田では 水が澄む事が無くコナギの発生が相当抑えられていたように思います。
液体マルチがコナギに対しての抑草効果が今ひとつというのは意外でした。
夏の間は毎朝のジョキング ならぬ ジョキン田(田の中を歩く) が有効ということですかね。
それにしてもコナギは困り者です。
ほとんどの草は浸水管理でなんとかなるのに、コナギは深水の中で悠々と成長し
水温の上昇とともに大増殖を始めます。生命力が強く、掻いて浮かしたぐらいでは直ぐに着床し、
また除草機を使用しても 直ぐに別の種子が発芽し いたちごっこの様相です。
二度代掻きや米糠はある程度有効のようです。
このコナギ、漢方薬の原料とか、食用とかにはならないのでしょうか。
であれば草取りももう少し楽しくなると思うのですが。
以上
(12月6日 愛知の農業組合法人・中甲の三宅さんから「育苗箱について」)
山下様、こんにちわ。
いつもメールを送っていただきありがとうございます。
一つ質問があります。
私たちは今、稚苗用の箱を使用しています。
来年には、プール育苗を挑戦しようと思っています。
中苗成苗の育苗箱は,皆さんはどこのメーカーのものを使っていますか?教えていただくと嬉しいです。
お返事、お待ちしております。
それでは、失礼します。
三宅基良
**やまちゃんから、三宅さんに
僕は、みのるのポット育苗箱を使っていますので、分からないのですが、
稚苗用と、中成苗用の育苗箱は違うのですか?
また、メーカー名をお聞きですが、メーカーによって、違いがあるのでしょうか?
底が、ダイヤカットされているタイプのモノは別として、
どれも、にたかよったかのような気がするのですが、、、、
どんな問題意識から、メーカーの選択を、どのように迷っているんだけど、、、、
という風に教えていただけると、
他の方にも、ずいぶん参考になると思うし、
また、答えも出やすいように思うのですが、、、
(12月5日 やまちゃんから「田んぼの引き出し」)
野菜作りの引き出しは、そろそろネタがつきてきたので、
ぼちぼち、本筋のイネにシフトを移します。
今回は、「引き出し」めいたモノを、ご参考までに。
8センくらいの深水にしたいのだけど、水路の設計が、そうなっていない、
4〜5センチ以上水をためたら、
田圃の水が、水路のほうに逆に出ていってしまうという田んぼが、2〜3枚あります。
そこで、使ったのが、前回書いた「塩ビのパイプと水中ボンド」。
150ミリのVUパイプの直管を20センチほどとエルボを用意します。
直管は、水道屋に行けば、捨てるようなのがもらえます。
(エルボとは、L字型に曲がったパイプで、直管に接合できるのです)
水を入れたいときは、エルボを抜き取るか、エルボを水平にします。
入れ終わったら、エルボの向きを縦方向に変えてやります。
これで、田んぼの水が逃げてしまうことがなくなりました。
さて、水中ボンドは、どこに使うのか?
モルタルでは、塩ビのパイプや堰板(合板)の接着がいまいちです。
水中ボンドは、ほとんど材質を問わず、接着力があります。
堰板と塩ビのパイプをくっつけるのに、厚盛りして接着するのです。
さあ、これで、いよいよ、次回からは、本格的に田んぼのお話です。
しかし、脂汗たらたらの予感がするなあ。
どうぞ、お助けを!
(12月5日 京都の太田豊さんのFAXから「先日は失礼しました」)
先日は失礼しました。あの添付ファイルの件ですが、やはりウイルスにかかっていたようでした。(ウイルス名 WORM
BADTRANS.B)
このウイルスは、未読メール送信者に全て行くようになっていたものです。たまたま、未読メールが山下様のメールであったのです。ご迷惑をおかけして、大変申し訳なく思ってます。ごめんなさい。
只今、メールアドレスを変更し、ウイルスチェックサービスを申し込んでやっている最中です。新しいメールアドレスは分かっているのですが、メールを打つことが恐怖になくています。この恐怖が消えるのはいつになるかわかりませんが、また、アドレスを言いますのでその時には、よろしくお願いします。
ここから下は、私の経営内容です。
耕作面積は、15町歩(99%水稲です)(田んぼの枚数は、200枚を超えます)
栽培品種は、コシヒカリ、キヌヒカリ、どんとこい、新羽二重糯、ミルキークイーン、酒米、祝の6品種です。
販売は、酒米を除いた5品種をすべて自分で販売しています。
除草剤を使わない田んぼは、6反で、品種は、ミルキークイーンともち米だけです。除草には、米ぬか(生ぬかを反当100キログラムを田植え5日にふりました)。
私の田んぼでもヒエコナギなど大発生で、手取り除草を2回と除草器を2回入れて何とか収穫できました。
また、今年10月よりタイワ精機の米ぬかペレット機(試作機)を使用して1週間に1回のペースでペレットを製造し、元肥用として反当100キログラムを散布しています。只今、約4町歩散布できました。11月の初旬に最新鋭の米ぬかペレット機(ペレ吉くん)を購入し、今もペレット作りに励んでおります。また、作業内容は恐怖心が薄くなった時にメールにて報告したいと思います。ではまた。
京都府与謝野郡野田川町 太田豊
(12月3日 岡山の赤木さんから「今日は、コンバインの使い方だ」)
野菜つくりの話しばかりでは腰が痛くなるので、今日は秋の稲刈りに戻って畦道に腰掛けて話をしよう。コンバインの裏技だ。
みんなの田んぼや周囲の田んぼが、稲刈り跡にX(エックス)型に何か見えやしないかい。そう、稲わらの落ちてないところが、四隅から中央に向かってペケポンの形になっている。気にしなければそれまでだが、毎年のことだから稲わらの落ちていない部分は有機物の補給が不足するし、熊手で手直しするのも結構手間がかかる。麦わらを打ち込む場合は、何が何でも均さなければならない。さもなくば稲の生育が均一にならないからだ。
小生の刈った跡は四隅はしょうがないとして、ペケポンがない。暇と興味のある人は来年の為にしかた・・・違った元へ、しかと聞いてらっしゃい。(京都の誰かにシカラレル)
そもそもコンバインは、先端で稲をくわえてからわらを吐き出すまで時間がかかる。その間に走ってしまうからあんなことになる。かってメーカーに対策を尋ねたが返事をよーせーへんかった。
刈取り部を降ろして作業を開始すると、3・4mはわらが落ちん。そのまま1回転して最初の角に帰って来たとしよう。刈り終わってもコンバインはしっかりわらをくわえているから、しばらくは尻からわらを落とす。裏技はここからだ。走行をすぐ止めて向きを変えちゃあいかんのだ。たいていのおやじはこれをやる。作業性は良いがペケポンができる。刈取りは終わってるから、刈取り部をほんの少しだけチョンと上げ、わらの落ちている間はそのまま前進する。それによって最初の刈り始めにわらの落ちなかったところに、わらを落としてやるのだ。
先をチョンと上げるのは、先端が土に刺さるのを防ぐためなのだ。停止は株の角からは少しだけ離れるから、方向転換はゆったりとできる。つまり回転半径が大きくなる。このことは田面を傷めないことになる。近所のおやじが言いよった。お前んとこは下が(田面が)めげとらんのう(傷んでないのう)。「コンバインが新しいからだろう。」そのときはそう答えておいたが、機械のせいではない。理由があったのだ。
忙しいときにちょっとだけ時間が要るが、後での手間が省ける。あんたの手間じゃあない、嫁はんの手間だ。嫁さん広腔と思って(何だこの変換は、嫁さんの穴が広いだと? エッチ。)嫁さん孝行とあきらめていっちょうやってみますか?
図が書ければいいんだが私にはできひん。いまさら何を言ってやんでぇ、当たりめーのことじゃあねーか、とか仰るご存知の方にはごめんなさい。
やまちゃん、変換、いっぱい、おもろい、あるよ。
(12月3日 大日精化の中村さんから「液体マルチについて」)
大日精化の中村です。 byやまちゃんのHP毎日拝見してます。
伊豆下田の鈴木さんが濁りによるコナギ対策として液体マルチ(液状活性炭)を検討資材の一つと考えてい
る由、これに対して岡山の赤木さんから(代掻き直後の)濁り水の時入れると粘土コロイドに吸着して、早々
に水が澄むとのアドバイスがありました。
液体マルチの技術担当者として、実態はどうなのか一言釈明させてください。
1.濁りでどの程度雑草が抑えられるか、山形農業試験場の大場さんらは試験区内を1日1回歩行で濁ら
せ23日間実施。雑草発生は無処理区の11.6%(風乾重量比)、 コナギ、マツバイを中心に発生の
抑草効果がみられたと報告してます。 液体マルチの目標とする数値です。
2.液体マルチでは11年度、東北農業試験場水田利用部の試験によると、移植48日後の調査では液体
マルチ区の雑草発生は無処理区の21.3%でした。
3.実際の圃場ではどうか、アンケートからは単独使用の場合、アイガモや米ぬかとの組み合わせなどの
場合も含め6割の実施者が効果を認めてくださいました。 抑えた雑草はマツバイ、ミズガヤツリ、ウリカ
ワ、アゼナ、広葉雑草。 抑えられなかった雑草はオモダカ、クログワイ、セリ、葉齢の進んだヒエ、ホタル
イ。 どちらともいえない雑草はヒエ、コナギ、ホタルイ でした。
4.抑草効果を出すための圃場条件は
@水漏れのないこと。特に畔シートをして横浸透のないように対策した場合、水持ちが良く、抑草効果
がでています。
A均平であること
B深水のできること
液体マルチは全ての圃場に適用できるわけではありません。 圃場を選びます。
5.更に、使い方として
@投入時期は田植え後数日以内、正確には代掻き後,雑草の発芽前に1回目の投入が必要です。
Aしかし、赤木さんのご指摘のように、圃場の水が濁っているときに投入すると、土の濁りが澄む時に
一緒に沈降します。 土が濁っているときは土の濁りを生かしてください。もったいないです。
B濁りを持続させるため、活性炭を0.5ミクロンまで微粒子にしてますが、土壌中の微生物の影響や
水の対流による土との接触・吸着により澄んできます。 この対策として米ぬかエキスを併用することも
提案してます。 (米ぬかエキス;米ぬかは水に35%くらい溶けます。そのかき混ぜた上澄み液のこと)
C13年度のアンケートからは、米ぬかを田植え後早い時期に散布して、その後液体マルチを投入した
方が抑草効果出ているようです。
D モミガラを液体マルチで黒く着色して散布するのも効果ありますが、多量に着色するのが大変です。
その他、書きたいこと多々ありますが、ご迷惑になってもいけませんのでこれまでにしておきます。
液体マルチの実施した皆さんからアンケートいただき、液体マルチ通信として12年度に小冊子にしてます。
関心がありましたら、ご一読下さい。(連絡くだされば、郵送します)
TEL; 03.3899.1127 FAX;03.3899.8212 中村 忠光
(12月1日 岡山の赤木さんから「百姓の小道具の巻」)
しばらくは黙っていようと心に決めたんだが、物言わぬは腹ふくるるわざなりと昔から決まっているから、やっぱりしゃべっちゃう。
やまちゃんの野菜作りの引き出し、小物編 の続き。朝日のことはまた今度だ。
畑で杭や竹竿になすやトマトなどをくくるときは、私はバインダーに使うジュート紐を使います。1巻で2000mぐらいあるのかな。
業務用の缶詰の空き缶(直径15cmぐらい)に1巻を入れて、同じ缶で蓋をし、ガムテープで2つを止める(真中をグルッと1回転)。蓋になる缶には前もって天井の真中に穴をあけ、ジュート紐が通るぐらいのビニールホース5cmほどを穴に差し込んでおく。このホースの中をジュート紐が通って缶の中から出てくる仕組みです。さらに蓋になる部分には、対角に穴を開け、はさみを通した紐を取り付けておけば切るにも持ち運びにも便利。麻紐だから畑に切り捨てても土つくりになっておしまい。途中でもつれることもなく最後まで使える。注意するのは、紐は常に30cmほど出した状態で切ること。端が缶の中に入っちまったら分解せねばならんぞ。玉ねぎを吊るすのもこの紐。
現代農業新年号にはソーラー発電のことを載せてまーす。22世紀の子供達に青い空を残してやるためにも、あんたもその気になってくれたらいいなあ。買って読んでー。
12月1日には、現代農業11月号を読んだといって、広島県南部の中山間地の方たちが、菜の花緑肥の事を聞きに、行政の方たちも含めて総勢12名で、我家にやってこられました。荒れつつある休耕田に菜の花を咲かして村おこしに、活性化に、また将来的には消費者との結びつきにも活用されたいらしい。とりあえず私の菜の花緑肥についてお話しし、有機無農薬稲作についての話し合いなどいたしました。そのなかには周囲に働きかけて6町ものれんげを播いてる人や、10年近く水稲アイガモ同時作をされてる方もあり、いい勉強をさせていただきました。来春には花を見にこちらからも行くし向こうからもおいでになりそうで、人の輪がまたまた大きくなってきました。うれしいかぎりです。
このHPのことも話しておいたから、ひょっとしたらもうHPに立ち寄ったかもしれないな。
今夜もおおものたれちまったなあ。ありゃ、日付がとっくに変わっとるがな。冷酒飲んでしょんべんしてもう寝る。
*やまちゃんから
バインダーのジュート紐は、安くて、ぽいぽい畑に捨てられるので、
僕も、愛用しています。
だけど、そこまで芸の細かいことはやってなかったなあ。
茄子などを支柱にくくるのは、
僕は、カミタイ(紙の真ん中に細い針金が入ってやるモノ)を使ってます。
巻き付けて、きゅっとねじるだけでいいので。
ひもをくくるように、めんどくさくないのだ。
ここらは、性格が表れてきそうだね。
てなことを考えながら、「日本農業システム」のカタログを見てたら、
「野菜蔓や茎の誘引結束用テープ」てのが、出てた。
厚手(1年以上)、中厚手(6ヶ月〜1年)、一般(3〜6ヶ月)
粘着テープになっていて、内側同士張り合わせるタイプのやつだな。
これも、畑にポイしても、自然に腐っていく。
今まで、一般用は、使っていたけど、厚手のタイプも使えそうだなあ。
こんなのに目がいくのも、性格が出てるみたいだね。
(12月1日 和歌山のお米屋さん・井口さんから「東洋精米器製作所の「無洗米特許」が無効に」)
平成12年8月に無効審判請求されて 審理されていた東洋製米機製作所「無洗米」特許は11月30日に「新規性、進歩性に欠け発明性もな
い」として「特許無効」の通知が出ました。
(H13.12.1朝日新聞既報)
無効「無洗米」特許内容は
「精白米を水に漬け 洗浄 除糠を行ない 吸水部分が主に米粒の表層部である洗い米を得 更に除水工程において 洗浄水と表面付着水の除
水を行ない 洗い米を製造する方法であって 水中への浸漬から除水までの工程を米粒吸水量が極わずかであるうちに完了し 水の浸透を主に
米粒の表層部でとどめるようにし かつ米粒の含水率が除水した時点でほぼ16%越えないことを特徴とする米粒に亀裂を有さない洗い米の製
造方法」
実際に実験もしていないような発明が 堂々と特許になっていました。このような不良特許を保護、強化するのであれば 単に技術利用の範囲
を狭めるだけで 産業の発展に貢献することはありません。
平成9年から 日本の特許保護が米国並になり 特許申請を簡素化しています。米国では 確かに特許の保護が厚いが その反面 虚偽により
特許を取った場合の罰則が厳しい 例えば 出願発明の内容が真実でなかったり 発明の最も良い態様を隠したりすれば特許自体無効になって
しまう。又 自分の知っている重要な先攻技術を審査官に報告しなくても無効にななります。つまり本当に特許に値する発明のみが 十分な保
護を受けられるようになっています。
米国の制度をまねて発明保護を強化するのも良いが その前に不良発明を排除するようなシステムを導入することが先決です。そうすることが
産業界 とりわけ日本農業の発展につながるのではないでしょうか。
昨年7月 最高裁で東洋製米機製作所の訴訟が敗訴しました。その裁判内容は クリキ社の発明した「無洗米機(水注精米機)」は 東洋製米
機製作所の技術を盗用した 取られたものだ として 訴えていたものでした。
盗用精米機製作所雑賀慶二氏は訴訟するにあたり 公文書を証拠として提出、裁判で証言しました。しかしその訴えは 何れも「公文書は偽
造」「証言は偽証」として 裁判所を欺く行為として その訴えを退けられました。
東洋製米機製作所はBG無洗米方式の特許は申請もしていません。今回無効通知されたのは BG無洗米方式でなく クリキ社等が採用する水
洗式です。BG無洗米方式でシエアを押さえおきながら 水洗方式ので先行する他社を「架空の特許」で押さえ込もうとする 極めてあくどく
えげつないやり方に 特許庁は「特許無効」と判断しました。
一度特許を受理していたものが取り消されるには極めてまれです。それには相当のエネルギーを必要としたものと思いす。。
きれいなお米に 汚いお話で 恐縮でした。
あとがき。
BG無洗米の歩留まりは51kg/60kg。水と灯油を使い35円/kgの無洗米加工費が別途必要ですと東洋製米機製作所の説明です。さ
らに 胚芽米はカビが発生する事もあると公言するこのBG無洗米のどこが環境に優しいのでしょう。
農家が一生懸命作られたお米がこんな扱いされては 堪りません。近々に東洋製米機製作所を「刑事告訴」して 農家と消費者の信頼に応え
たいと思っています。
有限会社 らいすぴあ・いぐち
http://homepage2.nifty.com/ricepiaiguchi
*やまちゃんから「野菜作りの引き出し・小物編」
赤木さんに提案です。
タマネギの植穴をあけるのに、水道の塩ビのパイプを使うと、グーですよ。
土が、全く付着しないのです。
かくして、今回の「野菜作りの引き出しは、小物編です」
水道部品は、水道屋に言わせると、
「プラモデルの組立みたいなものや」とのこと。
もしさわったことがなければ、
一通り、どんな部品があるか、知っておいて損はないと思うよ。
パイプの太さにしても、
13ミリ、16ミリ、20ミリ、25ミリ、30ミリ、40ミリ、50ミリ、65ミリ、76ミリ、100ミリ、125ミリ、150ミリ、200ミリ、、、、
と、いっぱい揃っていて、それぞれに継ぎ手がいろいろあります。
興味があったら、カタログをどこかでもらってくるか、ホームセンターをのぞいてみよう。
同じく、水道関係の材料で、
「水中ボンド」(小西ボンド)という接着剤が、あります。
(業務用は、別名で売られています)
エポキシ系の樹脂で、主剤と硬化剤の2つに分かれていて、
それを練り合わせると、ねばねばしてたれ落ちない接着剤なります。
数時間で、固まってプラスチックのようになります。
普通、パイプや、風呂、洗面所の水漏れ箇所に厚盛りして、防水用に使うのですが、
工作用にも使えます。
たとえば、ドラム缶に蛇口を取り付けたいとき、これで塗り固めてしまえば、O、Kです。
パイプがおれたときも、まわりを厚盛りしてやれば、そこそこの強度があります。
赤木さんの、植穴器も、板に釘を打ち付け、
釘と塩ビのパイプを、水中ボンドで埋め込み接着してやれば、いけます。
溶接の苦手な僕は、この手軽な水中ボンドを愛用しています。
次なる小物は、
コンクリートの鉄筋をくくる、U字型の15センチくらいの長さの細い番線。
(名前、忘れました。建築資材店やホームセンターで売っています)
支柱にネットやロープをくくりつけて、固定したりするとき、
これを巻いて、ぎゅっとひねってやると、滑らず、きっちり固定できます。
100本60円くらいなので、遠慮せず使えて、
ビニール紐と違って、はずして、ぽいぽい畑に捨てても、鉄なので安心です。
U字の穴の所に、ドライバーをつっこんで、回してねじってやると、
よりしっかり固定できます。
(絵を載せようと思ったのですが、今日は、パソコンのご機嫌が悪く、あきません)
P.S 大浦ゴボウですが、畑が乾いてくると、なかなか抜けません。
そんなとき、株元に、どぼどぼと水を注いでやって、
スコップで、隣を掘ってから、引き抜くようにしています。