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2/28 岡山の赤木さんから「やられた〜〜」
赤木@菜の花です。
緑肥に小麦を播いたんだが、すぐ雨になって撹拌できていなかった。
見事やられた。反当15kgだから、土の上にはかなり落ちているはず。どんなに目を凝らして探しても、何にもな〜〜い。1反全部、きれいに食っちまいやがった。カラスと鳩の仕業だ。 ぐやじぃ〜〜〜〜。
カラシナが少し残っていたので、反当1kg播いたけど、あとは雑草が茂ってくれることを待つだけ。はぁぁぁ〜〜〜〜!
菜の花は種が小さいからそのままでもいいが、麦はトラクターで浅く撹拌するんだよ。
なんてことを現代農業に書きながら、自分がやられちまった。ざま〜〜ない。
お天とうさんが悪い!
遅まきながら、大根や蕪の去勢をしました。アナゴをさばくような小さい出刃包丁を突き立てて、ぐるっと回してやると芯が切り取れます。
これでおとなしくなってしばらくは食べれます。
大根に口があるなら、「ヤメロ〜〜、まだ経験してないのに!」って言うだろうね。
人間のは下の方にあるけど、大根のは上のほうに付いている。て〜ことは、大根を上から見るということは、股ぐらを覗いているのと同じか?
いかん、私の品位に関わるから止めよう。
自然を愛し環境を考える百姓 赤木 歳通
2/27 やまちゃんから「続・わたしの小物(1)」
今日から3〜4回、小物について書いて見ます。
今年は雨も多く、まだまだ寒い日が続きますが、
トウモロコシの1回目の種まきをしました。品種はタキイのお日様コーン。
写真の溝つけ鎮圧機は、同じ姫路の橋本さんが1年前に作ってくれました。
一輪車にブロックを乗せて、それを押すことにより溝底播種の溝を作っていると話したら、作ってくれました。
煙突の傘を蓋にして、コンクリを流し込んで作ったそうです。
ロータリーをかけた平らな畝にこれを転がして溝を作ろうとすると、
抵抗が大きくて、うまく転がらず、1年あまり使い切れずにほっていました。
「もしかして」と、三角鍬で溝付けをしたあとにこれを転がしてみると、
軽く動き、きれいな「上ひろがりの凹字型の、崩れにくい溝」が出来ます。
溝の底に30センチ間隔でトウモロコシの種を2粒ずつ落として、
覆土して、もう一度「鎮圧機」を押して、透明マルチの被覆をしました。
これで、露地で6月20日前にトウモロコシが食べられます。
でも困ったことが、ひとつ。
今年は雨が多いでしょう、雨降りのたびにブロワーを持ち出して、マルチの上にたまった水を吹き飛ばさねばなりません。
ダイコンの種まきをした時、あまりに見事な、深さ7センチくらいの溝が出来たもので、
マルチの上にたっぷり水がたまり、その重みでマルチが引っ張られトンボ(マルチ留めの杭)が抜けてしまうのです。
やれやれです。
今年初めて、電気毛布なるものを使って寝ています。
熱からず寒からず、ほかほかと具合よく寝られます。
このほかほか具合は種の芽出しにも具合がいいのではと、
トウモロコシの芽だしに使ってみました。ばっちりでした。
この時期に芽出しをして溝底ミニトンネルで播種した方が、
3月下旬に不織布被覆(芽出しなし)の播種より、発芽率がいいんですよ。
2/27 福井の中出さんから・ エールありがとうございます。
吉村さん、激励の言葉ありがとうございます。
同じ県人からの言葉はうれしく思います。
そして、吉村さんのご活躍は新聞を通してお伺いもしております。
特に感銘させられたのが、ご自分の給料で若い人を2人雇えるといわれてJAを定
年前に退職されたとのこと。
その考え方を学ばさせていただきます。
若狭地方を訪れる事はたまに有りますが、国道沿いの耕作放棄と見られる田んぼ
の多さに驚いています。
でも、若者の就農での話題も多いですね。
新しく生まれ変わる気配を大事にされることを願います。
山下さんへ
最近の私のメールが技術情報でなく、井戸端的な内容でゴメンナサイ。
今日はバッハを聴きながらのメールです。
2/27 福井の吉村さんから・Re確定申告を終えて」
福井の中出さんへ
確定申告ご苦労様でした。私も所得税を納めたいのに還付申告になりました。
ことしも農業に投資する資産が多くなり原価償却をして赤字になるという、農業
経営です。
農業は、設備や投資する費用が大きい。何をやるにも先ず投資、、、?
私の場合、農業用軽トラ、(これは絶対必要)、加工場申請用に改造費用(これ
もやむなし)、ハウス(25万で抑えたがやむなし)、中古コンバイン(必要)
作業場屋根吹き替え(絶対必要)、畦波板敷設(絶対必要)どれも償却に予定し
ていましたが、形が残るにせよ1年間の収益を出す時に赤字となるのが必定です。
農業をやるには設備投資という障壁がありなかなか難しい。だから認定農業者な
ど機械装備の補助事業が考えられて居るのだといいますが、ひも付きの補助事業
や、条件に縛られることの嫌いな私のにような変な百姓には恩恵がなかなかめぐ
り合わない。けれどもまだまだやり方があると思う。
会社経営は人材の育成が最重要課題。農業は土つくりが最重要課題。仲間は話し
合いの場を持つことにより増えるし、中身も濃いものになる。とにかく話し合い
の場を持とう。
恥ずかしいけど自分のことをさらけ出し、相談しよう。なんかいいことがあるで
しょう。経営は税金を納められるような人並みのことが出来て1人前==>来年
は所得税納めたるゼ。
26日京都市で古代米シンポジウムに参加して全国から参加されていた元気な仲
間の話を聞いてきました。付加価値を高める方法がまだまだあるように思います。
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よしむら農園
吉村 義彦
URL:http://www1.kl.mmnet-ai.ne.jp/~yokun/
E-mail:yokun(アットマ)kl.mmnet-ai.ne.jp
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2/27 福井の中出さんから「確定申告を終えて」
やっと確定申告を済ませることが出来ました。
結果は、農業所得でマイナスです。
と言うことは税金を納めるどころか、戻ってくるということになりました。
経済活動の農業として自立できていない事に、ある意味愕然としています。
経済は「経国済民」の略語ですが、その意味からすれば私のような農業は国のお
荷物になります。
いつかは農業所得で税金を納めてやる、という意を強くした中出です。
蛇足:(エンヤの曲を聴きながらのメールです。)
2/27 広島の西村さんから「ジャガイモの植え付け時期」
私の所では2月に植え付けれます。寒さの程度は20cmの積雪がシーズン中3回くらいです。
強い寒波が来たときに土がカチカチに凍結するくらいの温かさです。
1週間前になりますが岡山の赤木さんのところへソラマメの盆栽仕立ての研修に行ってきました。
親茎を倒した後の脇芽を3本に間引いて土が盛られています。今の段階では脇芽が小さいので盛り土がちょっとのようです。
もっと伸びたらドーンと盛り土をして風で倒されないようにするんだと思いました。
小1時間滞在してから帰りに倉敷に4時間立ち寄って暗くなってから帰りましたが高速代は研修費で処理します。
(「書籍・研修費」の項目を作っています。)
2年前に入手していた「個人事業の開廃業等届出書」を書き上げて税務署に提出しています。
来年の確定申告では私の所得で損益計算することになります。べつに現代農業の記事にあったからじゃあないよ。
もともと予定していたのを先延ばししていただけですから。
2/27 岡山の赤木さんから「雨には降参」
赤木@菜の花です。
暖かかったり、寒さが戻ったりと、冬将軍と春の女神が綱引きをやっているようです。
ジャガイモは私も植えたいのですが、田んぼはべちゃべちゃ。せいぜい天気の日には
日光浴をさせてやります。ジャガイモの緑化は井原流。発芽は確かに早くなる。寒さにも強くなるとか。
メークインは遅いので、私の田んぼではむつかしいです。男爵、デジマ、ベニアカリ、アンデス赤などを予定しています。
ジャガイモやタマネギは田んぼに限ります。病気がまず来ないから。
本岡さんのからからの土に植えるというのは勉強になりました。味も濃くなるような気がします。植付け直後に黒マルチを張りますが、土が乾いていると成長が悪いのではないのか、などと今までは思っていました。
芋と芋の間に鶏糞堆肥をどんとくれてやります。
葉茎がある程度大きくなった頃、私は籾酢液の100倍をたっぷり掛けてやります。いっきに元気が出てくると見ています。
菜の花の播種は終ったのですが、雨や雪で田んぼはべちゃべちゃ。鎮圧できてないところもありますが、土が湿っているからもういらないだろう。ただ麦が播きっぱなしになっているので、トラクターで浅く撹拌してやらないと、カラスや鳩、スズメに食われてしまう心配がある。
表面排水用の明渠もあけていません。このままではかなりやばいので、晴天が続くことをひたすら祈るのみです。
これさえ終れば、しばらくは田んぼから開放されるのだがなぁ。
自然を愛し環境を考える百姓 赤木 歳通
2/23 兵庫の本岡さんから「ジャガイモの植え付け」
春ジャガイモの植え付け 私のやり方
ポイントはきれいなジャガイモがころころ
品種はメークィンにします。
男爵、キタアカリなど春に植える品種はいろいろありますが
収量、食味、夏場の保存性からいってメークィンが良いです。
4月までならいつ植えても良いのですが
土の乾燥しているときが、断然作業しやすいです
雨の少ない2月の中頃 土埃が立つくらい乾いているときに植え付けます
井原流 硫安ぱっぱと底に堅め討ち
クワで排水路をしっかり付けて 高畝にして黒マルチをかけたら終わり
もちろん水なんかやりませんよ
6月の収穫の時もマルチの下は乾燥して土はサラサラ
道具なんか使わない
素手で掘ってもきれいなジャガイモがころころ出てくる
土の付いたジャガイモは土を落とすのが手間なんです
きれいなじゃがいもを収穫するためには、
田んぼの土の乾いたときに高畝にして排水路をしっかり付けて
マルチをかけます。
いったいこのジャガイモはどこから水を吸っているんだと
思うくらいに高畝の中は終始乾燥しています。
4、5,6月は雨の多い季節ですから
根は水のあるところへしっかり伸びています。
種芋は中くらいの大きさのを半分に切って
小さい芋は1個まるまる使います。
当地域では4月3日頃に芽が出ます
遅霜にあたると葉も茎もずるずるに溶けてなくなりますが
ある程度大きな種芋を植え付けておけば すぐに次の芽が出てきます
不織布を掛ける手もありますが ジャガイモにはかけたことがない
2〜30センチくらいに伸びた頃(10年に一度あるなしの)遅霜にあったこと
がありますが
やはり溶けてなくなったものの 太い茎の基は地中で生きていて、その茎から側
枝がわんさか伸びてきて
収量には影響なかったような 気がする。
稲美町 本岡哲司
2/23 愛媛の大西さんから「ジャガイモの植付けについて」
大西@愛媛です。
我家の老婆たちも、毎年、ジャガイモをつくっています。
正月前から、「種芋、まだ売ってないか?」とせまられます。
今年も、種芋が売り出された1月中旬に、植えつけました。
どの教科書をみても、「霜害があるから、3月に植えろ」と書いてあります。
でも、老婆たちは、特に困っている様子もありません。
霜害にあうと、どういう状態になるのでしょうか?
2/22 広島の土肥さんから・ジヤガイモの植付けについて
いつも勉強になるメール有難う御座います
今日のメールでジヤガイモを植えたとの事ですが
通常より一か月早いのでないかと思います。芽が出て霜にやられる
と思いますが ・・・私の野菜作りは井原豊氏の痛快野菜作りの教科書
で進めていますが 山下流も大浦ごぼう作りも芽を出して昨日、
畑に播きました。近所の奥さんがこの寒いのに大丈夫と聞く
私は勉強していますので大丈夫でしょうと答えましたが おそらく
変人扱いでしょう
山下流のジャガイも作りと大浦ゴボウ、その他早期に栽培される
野菜のポイントなど詳しく教えて欲しいのですが・・・本などに
書いてあれば教えてくだされば本を紹介してください
広島県深安郡神辺町
土肥
2/22 やまちゃんから
ジャガイモの植え付けは、当地では厄神さん(2月19日)が目安と教えられてきました。
また井原さんの「野菜作りびっくり教室」にも出ていた思いますが、
2月下旬頃から、春に向かっての本降りの雨が降ります。
だからその前にと思ってやっています。
ただ、ぼくに自宅は海岸沿いから1里ほどのところにあります。
同じ姫路市内でも、出作りに行っている林田町は車で20分ほど北西に走ったところにあります。
自宅のそばの田んぼで作るのにくらべ、霜にやられることが多かったようです。
神辺町は、ぼくの記憶では、海岸から30分ほど入った中山間地に近い?いやそこまで行かないかな?
その違いがあるかもしれませんね。
ぼくらのところでは、4月初め頃になってジャガイモは芽を出します。
霜にやられる危険性はあるけど、でも出来るだけ早く芽を出して適温の生育期間を長くしたい、
そういう賭みたいな要素があるのかもしれませんね。
早春の野菜作りについて、ぼくの発想は、HP「元気」に出ています。
それと、山下農園のHPの「農作業日誌」に備忘録として書いています。
2004年の2〜3月頃に、試行錯誤をごちゃごちゃと書いています。
そこらを参考にしてみて下さい。
姫路は寒気の通り道にあたっているようで、冬の朝の冷え込みはかなりきびしいものがあります。
京都や奈良より最低気温が低くなることが多いのです。
2004年の「農作業日誌」には、最高気温、最低気温、雨量のデータを書いています。
日中は、朝霧もなく、太陽がよく照る瀬戸内気候なので、暖かい日が多いようです。
露地栽培でやっていますが、4,5メートル×6メートルくらいの小さな育苗ハウスを持っています。
同じ姫路市内の大西忠男さんのアドバイスで、128穴のセルトレイによる育苗をはじめました。
具合がいいので、今年もやっています。
ただ今年は、例年より菜っ葉類の種まきを10日くらい早くしています。
今年は冷え込みがきびしいので、うまくいくかどうか、さてどうなりますことやらというところです。
最近教えてもらったことで印象に残ったことがありますので、ふたつほど。
ひとつめは、大西さんとの話。
「去年教えてもらったセルトレイでの育苗、これはいいと今年もやっているのですが、
ホウレンソウやコマツナまでやる気がしません。
もしかして、大西さんは一穴に3〜4粒くらい播いているのですか?」
「5粒くらい、多いところでは10粒くらい入っているところがあるかもしれません。
適当にパラパラッと落としています。
水菜や菊菜などは一株置きに収穫していって、残りは大きくなっていきます。
ホウレンソウなども、ハサミで切るのが面倒だけど、大きくなったのから収穫していっています。
最後は、2株で100円くらいのホウレンソウが出来ますよ」
もう一つは、岡山でニンジンを作っている香西さんや林さんとの話。
「1月下旬まきのニンジンはいいのが出来るのに、
栽培暦通り3月に入ってから播いたニンジンはろくなものになりません」
「露地で種まきのニンジンは、2月20日まで。
それより遅く播いたニンジンは、トンネルをかけて生育を促進してやらないとダメです。
5月になって、30度の日が続くと、生育をストップしてしまいます。
それをほっとくと、10月になってまた太りだして一人前のニンジンになるようですけどね。」
ゴボウのとうだちは、他の野菜と違って、翌年の夏過ぎですよね。
どうやら、鈍感な作物のようですね。
1月30日に播いた大浦ゴボウ、透明マルチの下で双葉を展開しています。
去年8月下旬に種まきした大浦ゴボウ、太いので親指くらい、細いのが割り箸くらい、
だんだん他の野菜が寂しくなる時期に、貴重な存在です。
太りが悪いのは、台風の長雨のせいで、例年ならもっと大きくなっているように思い始めました。
霜で葉っぱが全部枯れてしまったのですが、また新芽を出し始めています。
暖かくなってくれば、また太り出すことでしょう。
排水対策さえきちんとすれば、この作型も悪くないと思い始めています。
2/20 やまちゃんから「冬の田んぼ2枚」
昨日はじゃんじゃんぶりの雨でした。
いつもは、下旬頃に降る雨が少し早く降り出しました。
雨前に大わてでジャガイモの植え付けをすますことが出来て、セーフでした。
1枚目の写真は、2月6日に菜の花の種まきをした田んぼです。
じーっと目をこらすと、やっと1枚双葉が出ているのを発見しました。
寒いから、まだまだのようです。
さて、2枚目の写真が本題です。
6畝の借り物の田んぼですが、上隣の田んぼも借りて作っていて、
苗箱設置の時には、苗代の両側に軽トラが入ることが出来るので、
中畦を作って、2,5畝ほどの苗代専用にしています。
そこに米ぬかを100キロほどふって、17日に代かきをしました。
冬の間に代かきをしようと思ったのは、前にも書きましたが、
苗箱設置前に代かきをすると、4月下旬はもう日射しが強くなっていて、
大きなひび割れが出来てしまいます。
冬の間、とくに霜が解けたりゆるんだりする頃に代かきをすれば、
ひび割れが出来ずに、じわじわと乾いてくれるように思いました。
乾いてズックで歩くことが出来るような場所に苗箱を設置することが出来れば、
「とおちゃん、あんたええこと思いついたわね」と、奥方にほめてもらえそうです。
このあとの計画は、4月初め頃(?)になって、雑草が芽を切り始める頃(?)、
管理機で排水溝を作ることと、150センチ幅のグランドシート(防草シート)を敷くことです。
その時の状態と気分によって、排水溝を作る時に上がった土で、低いところを高くするかもしれません。
もしこの方式がうまくいけば、苗代作りで今まで何度も試行錯誤したんだけど、
これで決まりになってくれるんだけどなあ。
なお、これはほとんど滋賀のクサツパイオニアファームのやり方です。
2/20 福井の中出さんから「いよいよかな」
確定申告の収支計算をしていると、当然のことながら昨年の資料を引っ張り出して見ている。
そうすると、頭の中の稲作りに対する休止モードからスタンバイに移り始めたのが分かる。
わくわく。
雪が散らついた今日、床土を引き取るという今年初めての農作業を行った。
ついでに、苗箱まで引っ張り出してしまった時には身体が目覚めていた感じ。
わくわく・わくわく。
この田んぼはこうして、あの田んぼはこうして、、、なんて考えたら夜も寝られないかも。
ひつじが1っぴき。ひつじが2ひき。ひつじが・・・・
・・・の中出です。
2/19 岡山の赤木さんから「雨・雨が始まったのかな」
赤木@菜の花です。
久々の発信です。
鶏糞堆肥の散布が終って、菜の花などの種まき準備完了です。まだ日にちはあるからゆっくり待つことにします。来月中旬までに播ければ十分。
早く播いたからと言っても、まだ寒いから芽はなかなか出てこない。でも内心はちょっとイライラ。
遅くなれば、それは遅播きの実験が出来たと思えばいいし、厚播き、薄播きになったら、それもものは試しと思えばいい。草ぼうぼうになったら、草緑肥を見極めてやろうと思えばいい。
菜の花緑肥を始めて5年目。あたふたせずにゆっくり待てる気持になってきました。
ところがだ、現代農業読んだと言っていろいろ訊いてくる。
初めてやってみようと思うんだが、変ったことをするとみんなが見ているから、失敗は許されん。本に書いていない裏話やポイントがあるはずだ。間違いのないことを教えてくれ。いや、教えろ。。。
あのなぁ〜、失敗せずに最初から誰でも成功するんだったら、NHKの「プロゼクトX」なんて番組は要らねぇんだよぉ〜。失敗の中から這い上がって成功を掴むんだ。それが人生ってもんだろうが、あん?ざーけるんじゃぁねぇ、ばかたれがー。
わしゃぁ、見つけた技術は現代農業にぜ〜〜んぶ公開してるぞ。なにも隠してなんかねぇ。
播いた後溝がいるかだって?表面に春の雨が溜まるようじゃあかんと、毎年書いてるだろうが。ちゃんと全部読めってんだ。
受話器置いて無性に腹が立った。
そんなわけで、今年もいろいろあるぞ。菜の花、緑肥用カラシナ、土手から採種した西洋カラシナ、小麦、エンバク、レンゲ(まだ小さい)、正真正銘の雑草だけの緑肥。雑草だけでは面白くないので、4反に1握りの菜の花を播いて、アクセントを付けようと思っている。以上7水準だ。
そうだ、小麦やエンバク、レンゲにもワンポイントアクセントで菜の花を散らしてやろう。子供たちが喜びそうだ。
去年菜の花日記で逐一報告してあるので、今年は思い付いた時に発信します。
菜の花やってわからないところがあったらどんどん訊いて。わかる範囲で答えるし、わからなきゃぁ一緒に考えればいい。訊くはいっときのこと、訊かぬは夏の草取りだよ。
自然を愛し環境を考える百姓 赤木 歳通
2/18 広島の西村さんから「ミズナの豚シャブ」
母に播種してもらったミズナが厚蒔きで大変なことになりかけています。
市場出荷にするには株間隔を間引きで広げて大きく育てないとあまりにもチビです。
ちっとでも稼ぎたいので掘り取り移植を行い、脇芽は掻きとってパック詰で売ることにしました。
今日は20株ほど掘り上げて100gのパック4つを売りに出しています。400円になればいいなあ。
出荷調整(洗浄)に手間がかかるので時給を考えたらやってられませんがとにかく売上の欲しい西村は
コイン精米直売所の品揃えのためにも1〜2日おきに作業しています。
販売促進にと豚シャブの写真を精米機に貼り付けました。
ミズナはすごく分けつするものなので品種は関係ないかもしれませんが
丸種の千筋ミズナの厚蒔き・初冬播きです。
皆さんの自家消費の販売額はいくらでしょうか。
うちは大3,子3で6万円を計上しています。新米は30kg/6000円換算、売れ残りの古米はくず米価格にして
4万円相当。
野菜は直売の売れ残り品でほとんど(商品価値としては)ただみたいなもんだから2万円相当。
自家消費を含めた農産物販売額を農地の固定資産税+都市計画税を上回る売上の達成が当面の目標です。
移植間隔は15cmです。大株にして市場出荷をとるか、再度、子株の掻きとり直売するかはまた考えます。
「水菜の豚シャブ」
ニンジンを輪切り・短冊、もしくは極細の千切りにする。
浸る程度の水から煮る。
火が通ったら
薄く出汁で味付けをする。「クッキング追いがつお」とか「白だし」等
極細千切りだとこの時点で入れればよい。ミズナといっしょに巻き込めばカラフルである。
ミズナの豚シャブを始める。
ゴマドレッシングがお勧め。
豚肉はバラで十分である。(写真は黒豚シャブシャブ用)
肉
1パックで5人は「食い足りねえ。」と不評であった。
2/18 愛媛の大西さんから「NHK番組の内容について」
大西@愛媛です。毎度御世話になっています。
すずき産地さんが、NHK教育「菜の花が世界を救う」を紹介されていますが、
題名だけでは、中身がわかりません。
放送内容をもっと詳しく説明していただけないでしょうか。
(早起きする価値があるのか、判断したい)
2/15 茨城のすずき産地から「「菜の花」といえば」
質問をいただいていますが、
後ほどお答えさせていただくということで
今回は宣伝です。
いま話題のNHKですが(^^;
NHK教育テレビ「人間講座」
火曜日
「共生経済」が始まる
〜競争原理を超えて〜
第2回
「菜の花が世界を救う」
2月15日(火)午後10:25〜10:50
再放送 2月22日(火)午前5:05
〜5:30
再々放送 3月17日(木)午前2:00 〜2:25
すずき産地
http://www.suzuki31.com/
2/15 静岡の藤田です。菜の花」
山下農園便りに菜の花がいくつか紹介されていましたね。私が去年長野県の
知人宅で初めて食べたのが「チンゲン菜の花」。ゆでておかかとしょうゆを
かけただけのシンプルなお茶請けでしたが、これがおいしいこと!いくらで
もお茶が飲めました。
知人はチンゲン菜を出荷していて、本人いわく「はっきり言ってチンゲン菜
よりうまいと思う」。こういう流通に乗らないものが食べられるのが農家の
いいところです。
2/14 やまちゃんから「直売所物語」
まずは貼付の写真をご覧あれ。
タクアンの脱気パックは、かくのごとくお店に登場し、タクアン8袋、甘酢漬け16袋完売しました。
産みの苦しみが2日ほど続きました。
タクアン用の長型の袋の調達をどうするか?
最初思いついたのは、傘袋です。でも、不透明の袋しかなくペケ。
インターネットであれこれ検索しながら思案して、次に思いついたのがカレンダー袋。
おっ、これはいけるかもと思ったのですが、
1000枚単位の注文で、単価2円50銭。送料、振り込み料を入れると3円50銭を超えます。
物干し竿や脚立などを包んでいるポリの袋など、そこらに転がっていそうな袋なのに、
案外見つからず、注文すると結構高そうです。
結局30センチ×40センチくらいの0,03ミリのポリ袋(100枚250円)を買ってきて、
ふたつに切り、切り口をシールして使うことに相成りました。
袋の入り口を、袖をまくるように折り曲げて、
(ヌカが投入口を汚さないようにと言う配慮、なかなか芸が細かい)
掃除機の隙間用ノズルをつっこんで、電気をON。
ブニュー、ブチュチュ、、、
見事にぺったんこになりました。
空気が漏れないようにしながら、輪ゴムでくるくる縛ってできあがりです。
以上おそまつでした。
お店に置いて、お客さんに自由に持って帰ってもらっています。
ご笑覧下さい。
2/11 兵庫の梅本さんから・ 続:食味と施肥の関係
どうもお久しぶりです。
この時期毎年近くの農機具販売会社の展示会で食味検査が行われるので
調べてもらいました。検査機器はサタケの食味計です。品種は15,16年が
ヒノヒカリで14年はキヌヒカリです。
16年度産 15年度産 14年度産
アミロース
19.8 18.1 19.0
たんぱく質 8.4
6.6 7.1
水分
14.3 14.0 15.2
脂肪酸度 13.8
12.7 12.6
食味値 67
85 77
今年は60点台を予想していましたがやはりというか予想通り60点台を記録
してしまった。(苦笑)。たんぱく質含有量が多過ぎます。8.4% は食味分析表
の極めて高い(7.3%〜)を遥かに越えてる有様。アミロースも19%以下でない
と。一概に食味計の値が必ずしも食べて美味いと感じるとは言えないにしても、米を買っていただいてる方々から「今年の米は不味い」と不評が出るのも
裏付ける結果となりました。やはり一反4t
もの牛糞は多過ぎたということか。
あと、気になったのは今年の検査結果が全体的に低いということです。
最高で77点、80点以上(極めて良好)は一軒も出ていないそうです。こんな
ことは今まで無かったことなんですが。根張りが悪いと未熟米が増え食味も
落ちるそうなので、昨年の季候がそれほど過酷であったということでしょうか。
ということで、赤木先生の訓示や昨年の反省も踏まえ、今年は牛糞の使用は
一反1tに押さえ、窒素量も5k以内に抑えるよう取り組んでみる・・・そんなこ
んなです。
梅本健次
2/11 長野の関谷さんから・担い手不足時代の担い手資格(笑)」
確かに兼業農家(その多くは日本の自給率を支える稲作農家ですが)だけでは
日本の食糧は支え切れませんね。
日本の食糧の6割以上を支えている海外の農家の方や、
それを買いつけ輸入し、流通させている都市部のサラリーマンの方々には十分感
謝したいと思います。
(更に彼らは税金で日本の農業を支えてくれてもいるのです)
とはいえ、そんな海外に依存した食糧事情に納得もいかず就農したわけですが、
農村の現実を見るとうんざりすることも多々あります。
専業農家の方も「日本の食を支える」なんてプライドは高い様で、
私など無農薬でやってると「無農薬もいいけど百姓は食を支えなきゃな」なんて説教されますが、
よくよく周りを見ると、専業農家と言うと腹の足しにもならない花を栽培していたり、
海外の牧草や穀物を牛乳に換えていたり、ほとんどが外食産業で敷物に使われて捨てられる
レタスなんかを作っていて、カロリーベースで言えば大豆や麦など
日本でもっとも輸入に頼っているものも作っている私のほうが自給率に貢献してるんですよね。
稲作専業の農家だってどれだけ自給率に貢献してるんでしょうね。
どちらかと言うと兼業農家でも作れるようなものはもう作らないで
広い土地をいかして大豆や麦でももっと作ってくれれば
少しは自給率に貢献出来るんじゃないでしょうか?
もちろん、そう言ったことを人に論じ「百姓はこうあるべき」なんてことを人に
言い捨てるつもりはありません。
現実には、花や牛乳、レタスだって大事ですし。経営を維持し稼ぐことに精一杯な人も多いでしょうし、
それぞれ事情やあるでしょう、広い農地で米作れば中山間地なんかよりも簡単に米出来るのに
わざわざ大豆や麦作るのも馬鹿馬鹿しいです。
他人に一人前に扱って欲しいがためにがんばざらるをえないような人も少なくないはずです。
食糧自給云々言っても、少しでも余裕があれば自分や家族に還元したいのが普通です。
しかしそれでもなお、思想や手段、規模や貧富に関わらず、
そういった人達が農家として農民として存在していてくれる事に私は価値を感じます
農水省なんかは、農家の数を減らし、大規模化を促進させる為に「担い手」という名の資格で
振り分けようとしています。ありがたい事に私は「農業を支える資格なし」として
村の米政策の「担い手」からはずされたので、転作奨励金なども下りてこず、より自立した農家へと成長しました。
でも実際には、よっぽど土地に恵まれ、国のお金でしっかり圃上整備された地域ならともかく、
私のような地域ではまだまだ水路、農道の維持には人手がいります。
ちなみに私は集落の副水利係ですが、集落で唯一の専業農家(所得税払ってない)です。
兼業農家はおろか不耕作の地権者等がいてはじめて水路が維持されています。
自分さえ良ければ、資格制度でも作って農家を選別すればいいかもしれませんが、
まだまだ日本の多くの日本の中山間地では、慣行だろうが、有機だろうが
自給的だろうが、兼業だろうが貧乏だろうが、農村を維持する為にはひとりでも
多くの百姓が増えてくれればという感じですよね。
…なんていっても担い手不足の時代に「農業を支える資格」云々を唱える役人的には
「農業や農村なんて儲からない自立できない自分のことしか考えない一部の人のために
なんで都会や多産業の人間が犠牲になるの?彼らには日本を支える資格がない。」みたいな感覚なんでしょうけど。
あさひや農場 せきや
2/11 神奈川の笹村さんから「 税のこと」
あしがら農の会の笹村です。
―――――――――――――
消費税は預り金であるから、これを払わないような者は
地域社会で信頼を得る事が出来ない。
―――――――――――――
これは間違った考えだと思います。消費税に何故1000万
円の無税枠があるか、考えてみてください。これは優遇
しようと言う事ではないはずです。それ以下の者まで申
告することになると、制度自体が煩雑になり機能しない
から、と私は考えております。3000万でスタートし
たのは試行期間という事ではないでしょうか。
又、この納税する事によって社会的信頼が得られるとい
う思想は、一歩間違うと高額納税者ほど社会貢献度が高
いという、誤解をうみかねません。
農業者は収入が有る無しにかかわらず、国の宝です。
利己主義者がはびこり、拝金主義者の集まりとも思え
る、日本の社会状況の中で、農業を自分の人生として選
んだ者は、等しく日本の宝です。
2/11 北海道の平野さんから「農業ってだれのためにやるの?」
農業ってだれのためにやるの?
自分のため、家族のため、消費者のため、国のため、人により価値観に違いがありま
すが、私は家族の生計をたて自然と向きあい作物つくりが好きだからです。
農業も商人根性で営農しなければ立ち居かなくなってきてはいますが、金儲けだけの
考えであれば他産業でも良く、作物つくりは大きなロット生産や、小規模農家のこだ
わり生産など、多種多用な経営形態があって良く、自立した百姓の境界線が見えませ
ん。 私などは所得税を限りなくゼロにすべく経費の捻出に頭を悩ましています。
大雪山のすそ野でお米を作る百姓 平野一彦
2/11 福岡の吉住さんから「すずき産地に尋ねします」
では、
兼業農家だけであなたの農村、水路を支えているのですか?
用水組合の役員さんは誰ですか?
兼業の方だけで日本の食糧を支えきれるのですか?
「自分さえ良ければ」は、ありませんか?
>
もし、所得税も払えなければ資格がないと切り捨てたとしたら、
「支える」資格です。
「支え」られても気にしない人をターゲットにして、今の農政は動いています。
狙いは何でしょう?
先程テレビ東京で、滑驪ニの食糧供給戦略をやっていました。
無菌栽培の野菜は美味しいですか?
自然はそんなに無意味ですか?
私は、まだ(おそらく永遠に)、自然を超えられません。
「百姓」は地球に頭を下げる事が嬉しい生業だと思います。
「生かしていただいている」事を実感できる生業だと思っています。
ついでに追伸。
消費税の制度、構造に賛成している訳ではありません。
でも、
預り物です。ひとのお金です。
以上。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
二丈赤米産直センター・吉住公洋
TEL:092-326-5075
FAX:326-5437
HP:
www.d1.dion.ne.jp/~akamai/Mail:
akamai(アットマ)d1.dion.ne.jp∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
2/11 おけいさんから「漬けもん」
福井の吉村さんへ
>おけいちゃんのつけもん
がたべたーい!
⇒いやぁ〜、とんでもないですわ!
やまちゃんの直売所で、年配のお客さんに教えを乞うたほどでして・・・^^;
漬けもん好きの夫が、亡くなった母親が昔漬けていた「こーこ」が食べたいと申しま
すが、作り方わかりません。
市販のは、どれも甘くていやなんだそうです。
核家族だし、保管場所もない我が家では無理だと
思うのですが・・・
やまちゃんのところに行ったらあるんでしょうか?
●やまちゃんから
ダイコンの甘酢漬けは、調味液につけるタイプのもので、
発酵食品じゃないから、樽から出しても味が変わらないのですが、
発酵食品は、空気に触れると味が変わります。そこが頭が痛いところです。
昨日の晩、「待てよ」とひとつ頭にひらめきました。
うちに、バックシーラーという袋口をシールする道具(もらいもの)と、
水を吸っても大丈夫という掃除機があります。
掃除機で袋の空気を吸って、早業で袋の口をきゅっと縛ってやれば、いけるかも?
要するに、空気に触れることがほとんどなければいいわけで、
完璧な真空状態にしなくてもいいのでは?
また、卓上簡易シーラーと掃除機の組み合わせでも、なんとかなるかも?
さて、「下手な考え、休むににたり」かどうか。
近々テストしてみるつもりです。
http://www.chubu-sg.co.jp/item.php?mode=list&item1=1&item2=25&SID=1052997d3eab3cce429c8cf1325b201d
2/10 茨城のすずき産地から「Re消費税のこと」
稲の育苗土についてうちの経験を紹介したかったのですが、それは別の機会にして、消費税のこと。
わが家では、
「この顔が嘘をつく顔に見えますか」という大嘘とともにエラいさんたちが消費税を導入した前と後、さらに「食料品の非課税など大幅見直しをはかります」といいながら丸々5%に税率UPがされた後も、直売価格は変えていません。
さいわいというべきか売り上げは1000万円は越えていないので、今回も課税義務は生じませんが、仕入れに掛かる消費税分だけは収入が減っていることになります。
消費税についての意見のちがいはおくとして、
下記はいかがなものでしょうか。
>
所得税も出せないのなら、農業やめればいい。
>
たかが所得税も払えなければ、「百姓」を支える資格はないかと思いますが‥。
いわゆる兼業農家のばあい、農業部門だけで所得税が払える経営はどれほどあるでしょうか。
もし、所得税も払えなければ資格がないと切り捨てたとしたら、
たとえば私の所属している用水組合は確実に崩壊するでしょう。
取水堰から数キロ下流に位置する私の田んぼまでの用水路の管理コストは、労力をふくめ、残る人だけで負担しきれるものではとてもありません。
お世話になっている、この山ちゃんMLに参加している人でも、
>
「百姓」を支える資格がはない
人は少なくないかもしれませんね(^^;
すずき産地
2/10 福岡の吉住さんから・消費税のこと」
「消費税」は、「預り消費税」です。「預かり物」です。ひとのお金です。
あなたの売上げには、隠れながらでも消費税は含まれていなかったのですか?
「事務的に面倒臭いので3000万円になっていた」のが1000万になっただけです。
今まで「どうせ百姓はダメ人種なんだから‥」が、
「一人前になってよ」「一人前になってもらわないともう余裕がないよ」になっただ
けかと思いますが‥。
一人前と認めてもらえたので、私は喜んで納税しています。
構造的に(自然条件など)不利であれ、一回同じ土俵に上がってからモノを言わない
と、相手は本気で聞かないと思います。
所得税も出せないのなら、農業やめればいい。
その事で血の涙を流しながら廃業転職していった人たちがどれだけいますか?
今の農村を構成している人達の血の涙と怨念を飲み下してください。
それを飲み下せなければ、地域の中で「自立した百姓」として認めてはもらえないと
思って、私は頑張っています。
たかが所得税も払えなければ、「百姓」を支える資格はないかと思いますが‥。
「消費税」は、戻すべき、ひとのお金です。
と思います。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
二丈赤米産直センター・吉住公洋
TEL:092-326-5075
FAX:326-5437
HP:www.d1.dion.ne.jp/~akamai/
Mail:akamai(アットマ)d1.dion.ne.jp
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
2/9 福井の吉村さんから「ラミネーターの件」
山下様
ご返事ありがとうございます。
ラミネーターですが4万円で新品を購入しました。脱気(真空にする)装置があ
るとだいぶ高くなる15万円くらいから30万くらいでかなりいいのがあるそうです
が真空するのには水物に不向きということで辛抱して4万円でラミネートしてい
ます。
漬物に使うラミネート袋ですが空気が漏れない且つ温度にも耐えられるようにと
少し高い袋を使用しています。こめや漬物以外のには半額くらいの袋があるそう
です。今か価格交渉の最中です。
ラミネート袋ENV-3
120*200 5,80円
ENV-11 260*350
19,60円
ですがENWもしくはENH,ENLの用途別のナイロン製品があるそうですので、研究し
たいと思っています。何しろ年間6万円くらいの支払いですから節約に努めなけ
ればと思っています。
水のある時の接着状況のことですが漬物のぬれた部分はあまりよくありません。
特に液がこぼれては大変ですので温度を強めでラミネートします。
真空包装機は儲かってから買いたいと思います。
<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<
よしむら農園
吉村 義彦
URL:http://www1.kl.mmnet-ai.ne.jp/~yokun/
E-mail:yokun(アットマ)kl.mmnet-ai.ne.jp
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
●やまちゃんから「吉村さんへ」
ということは、普通のシーラーで圧着(融着)してるんですね。
漬け物液を入れながら、空気が入らないように、器用にやってますね。
ぬか漬け(タクアンやナスなど)も、それで出来ないことはないんだ。
ぼくのシーラーは、通信販売の9000円くらいの品物でした。
ちゃちなバキュームもついていましたが、壊れたので配線からはずして使っています。
2/9 おけいさんから「 はい、どうぞ。「お漬物の神様」
おけいです。
検索したら、こんなのを見つけました。
土地の人々がこの神前にウリ、ナス、大根等の初なりを供えた。
当時このあたりは海浜でもあったので、海からとれた塩もお供えするようになり、
これらをカメに入れてお供えしたところ、神の思召しか、程よい塩漬けになり、
当時の人々は雨露に当たっても変わらない不思議なその味を神からの賜りものとし
て、
遠近を問わず頂きに集まり、万病を治すおまもりとしたとあり、
これがわが国の漬物の始まりであるといわれている。
景行天皇の御子日本武尊御東征の道すがら当社にご参拝になり、
この時、村人がこの漬物を献上して長途の旅情をお慰めするとともに、
霊験あらたかなことどもをお話し申し上げたところ、
尊は非常にご感慨深げに「藪二神物(やぶにこうのもの)」と仰せられたと伝えら
れ、
その名は愈々(いよいよ)広く世間に伝わり、いつ頃からか「香の物」とも書くよう
にもなった。
2/8 福井の吉村さんから「Re(続)直売所物語」
山ちゃんへ
ご無沙汰しています。ダイコンの甘酢漬け好評で最高です。(よかったですね)
収穫できないもんを金にする、これがすなわち経営です。河内の商人が
盆にほとけ送りするのに川にきゅうりや瓜を流すのを拾い集めて漬物を
つくり河内の漬けののが出来たと聞いたことがあります。
漬物の神様というのがあるそうです。私は名前だけで参拝したことがないので
すが確か”萱津神社”だったと思いますが海の幸に里の幸を神社に奉納しますが
ある日貢ぎの瓶に里と海の幸の混入から美味しい漬物の発見がありそれ以来つ
けもの神として信仰を集めているとか?そんな話を聞いたことががあります。
ご存知の方は教えてください。
ところで山下様、お頂しましたごぼうの播種時期ですがいつがよかったのでしょ
うか?こちらは大雪で畑にはまだ雪残っていますが雪解けの播種でいいのでしょ
うか?農作物は時期が早いか遅いかが勝負のどころだと思います。そこのところ
お教えいただきたいと思います。
北陸地方は雪のため冬篭りが通例ですが、決算と計画などややこしいことをまと
めてするには大変都合がいいのです。だからといって雪かき作業をおろそかにす
るとハウスが壊れます。
アイガモのハウスが雪のため壊れて補修に大変です。アイガモは無事でしたけれ
ど。よほど鴨が怖かったのだろう餌をあげる時泣き声が悲しそうでした。
●やまちゃんから
ぼくがヒントをもらった姫路の百姓の方の言うことには、
「春先の野菜はとうだちの心配があるから、播種時期に気を遣うけど、
ゴボウとネギはいくら早まきしてもいい」
そこで、1月下旬に種を播きだしたのです。
雪解けを待って播種していいのじゃないかな。
大浦ゴボウだったら、7月にはかなり太くなっているように思います。
早ぶとりのごぼうを8月下旬に種まきすれば、冬に新鮮なゴボウが収穫できないかと思って、
去年の秋に種まきしてみたのですが、
ちょっと温度が足りないみたいで、人差し指程度の太さにしかなりませんでした。
そのまま置いておけば、春になってまた太ってくるのですが、
品数が欲しいので、収穫して売っています。
吉村さんのところ(北陸あたり)では、10月に種まきして、
冬の間の霜や雪で、いったんは葉が枯れてしまうけど、
春先にまた新しい葉がぐんぐん伸びてきます。
その作型がいちばん作りやすいかもね。
ところで、前に吉村さんが農産加工品を送ってくれたでしょう、
ラミネートの袋に入れて、真空(液入り)パックして、
熱で融着させる時に、水分があったり、ぬか漬けのヌカがこびりついていたりすると、
うまくくっつかないんじゃないかと不安があるのですが、簡単に出来るものですか?
新品の値段を見ると、びっくりするくらい高い、我が農園には過剰投資だと思い、
昔農産加工をやってた人で、今は倉庫の中でほこりをかぶっている出物があるといいなと思っているのですが、、、
2/7 やまちゃんから「直売所物語(続編)」
水田の除草機のことについて書いてみたいことがあるんやけど、
いささかお酒を召しているので、また今度にして、今日はお手軽な話題です。
東さんが「やまちゃんの直売所物語はおもしろい」と言ってくれたので、その続編。
ダイコンの甘酢漬けがめちゃ好評です。
一袋100円が、一日あたり(月水金の営業ですが)15袋は完売しています。
野菜がだんだん寂しくなる中で、1,5〜2万円の売り上げ中1500円は、とても助かっています。
ダイコンの皮をむいて、10センチくらいに切り、四つ割。
ダイコン10キロに対し砂糖一キロ、塩400グラム、酢400CCをダイコンの上からふりかけるだけ。
赤トウガラシもぱらぱらと振りかけています。
3日ほどでできあがります。
3ヶほどポリの袋に入れて輪ゴムで縛るだけ。
きっと時間給2000円以上は、確実に行っています。
それ目当てでお店に来てくれて、他の野菜も買っていってくれるのが嬉しい。
台風の長雨で、売り物にならないダイコンが畑にいっぱい、
それがお金に替わっていくのが、また嬉しい。
そっちの漬け物が飛ぶように売れるせいか、タクアンの方はお声がかかりません。
一日に3本程度。試しに味見してみようかと客さんもあまりありません。
しかし、「ダイコンの甘酢漬け」で味をしめたのだ。
第2弾は、高菜の塩漬けを3月になったらしようと思っています。
第3弾は、ナスやキウリなどが穫れはじめたら、ぬか漬けをどうかと思い始めています。
その頃は冷蔵コンテナ(お米の収納庫)があくので、そこに漬け物樽を入れておけば、
ひんやりした空気の中で美味しい漬け物が出来てくれるのでは?
我が家も毎日美味しい漬け物が食べられるのも嬉しい。
ただ、ぬか漬けはぬか床から出すとすぐ味が劣化しはじめます。
午後は無人販売所になるので、冷蔵庫を用意してそれに陳列するか?
真空パックして並べるようにするか?
と、思いついて現代農業誌の「何でも相談室」に次のような掲載を依頼しました。
「真空包装機(脱気シーラー)を譲って下さい、出来れば5万円くらいまでで。漬け物のパックに使います」
いい情報があったら教えて下さい。
まあね、その頃は暑い盛り。
労力、体力、気力と相談の上のことになりますが、、、
2/4 栃木の海老原さんから「消費税」
栃木の海老原です
農地の賃貸、公社、農業委員会経由のことについて相続税云々の話題があり興味深く読ませていただきました
私は今、確定申告に向けて、勉強会で忙しいです。ご存知でしょうけれども消費税の改悪で課税農家が
1000万円まで引き下げられ、所得税も出ない農家がとんでもないことになります。
これはとんでもないことです。利益があってもなくても納めなければならないのが消費税です
私は今まで何度も税務署と喧嘩してきましたが。負けたことはありません
しかし消費税については容易ではないと思います。
皆さんいかがでしょうか。
2/3 おけいさんから「節分」
林さんのトンネルの中の草取りは、天文学的で、瞑想のようでもあり、
とても興味深いものがありますね。
太陽の光を受けて、トンネルの中では霧雨が降るという・・・
あ〜、体験してみたい!
明日は節分です。
立春の前日、季節の分かれ目です。
さきほど、おけいんちでは、一足先に豆まきを
済ませました。
なんでかっていうと・・・
味噌用の無農薬大豆を選別していて、あと少し!というところで
見事にボールをひっくり返してしまったのです。 _| ̄|○
il||li
あ〜あ〜、今度は埃を選別せにゃならん。
そして、数日は掃除のたびにどこからともなくコロコロと転がる
大豆を発見することになるじゃろう。
今年もおけいんちの味噌作りは、波乱万丈のきざしあり・・・
2/2 岡山の林さんから「播種時期」
皆さんこんばんは、
寒波がやってきて強風がトンネルを揺らしている。去年の経験からも十分な強度を持
たせていると思っているが、風でトンネルが揺れるとやはり不安がよぎる。数日前に
トンネルの点検をしておいて良かった。牙の鋭い動物がマイカ線を3ヶ所噛み切って
いたのを発見して直しておいたのだ。この風の強さならトンネルは1ヶ所でも弱点が
あるとそこから飛んでしまう。イタチの仕業だろうか?マイカ線は人間の歯なら決し
て噛み切れない強度だ。鶏舎を襲ったことのある動物だろう。噛み切れば餌にありつ
けることを学習したのだろう。この寒波で北の方は大変だろう。
播種時期のようにどうしても暦に頼らざるを得ない事柄を含む農耕の要請で天体観測
の技術が向上したのだろうが、やがてそれは独自の発展を遂げるようになっただろ
う。そして、天体の運動をもっと深く知る必要が出てきたのに違いない。最近、土星
の衛星であるタイタンから観測データが送られてきた。驚くことにメタンの海がある
という。地球の生まれた頃も大気は還元的だった可能性もある。木星の衛星を始めて
発見したのはガリレイだ。望遠鏡を天体の観測に使うという当時としては奇想天外な
発想をした人だ。彼は月も観測しているがそのとき月の山の高さまで測定している。
彼は地動説を唱えたが、木星を観測してそこに地動説のモデルを見つけその信念が確
立したのかも知れない。地上望遠鏡を天体に向けた事のある人は分かるが、赤道儀の
ない望遠鏡では目標の天体をとらえてもあっという間に視界から飛び去ってしまう。
ガリレイの方式の望遠鏡は視野が狭く、これで木星の衛星まで発見したのは驚きだ。
地動説は、キリスト教会の教義に反するということで彼は宗教裁判にかけられ幽閉さ
れてしまった。始めから結論ありきの宗教者達が相手では彼に勝ち目はない。しか
し、地動説を唱えたのは彼が最初ではない。彼より100年も昔、コペルニクスとい
う人が地動説を唱えた。また、当時ガリレイを支持する人達もいた。聖職者のメルセ
ンヌという人もガリレイを擁護した。メルセンヌは数学者でもあったのでガリレイの
理論を理解できたのだろう。数学者にとっては当時の天動説も地動説も座標変換に過
ぎない。土星の衛星、タイタンに飛行していった探査機はホイヘンスという名前らし
いが、ホイヘンスはメルセンヌのグループが発展してできたフランス科学アカデミー
の会員だった人だ。光学の理論、微積分学の基礎を作った人で彼の成果がライプニッ
ツに引き継がれた。(今回のミッションでも観測機の名前など歴史上の人物と仕事を
関連させているのが分かる。)よく天動説には周転円が必要で、地動説になって始め
て周転円が必要でなくなったといわれるが、コペルニクスやガリレイの地動説には周
転円が残されていた。彼らはルネッサンス期の人達なのでギリシャの理想「円」から
逃れられなかったのだろう。惑星の運動をより正確に記述出来る楕円を導入したの
は、チコ・ブラーエの観測データから惑星の運動を導き出したケプラーだが、コペル
ニクスやガリレイの地動説がなければケプラーさえ一気には彼の惑星の運動法則にた
どり着けなかっただろう。ガリレイは地球の自転による地表での強風という反論のた
め、慣性の原理を導入したことでも知られる。慣性の原理を現代の形に改めたのはデ
カルトだ。天動説が成立したのはギリシャ時代と考えられているが、実はギリシャ時
代前期には地動説を唱える人達がいたようだ。当時はまだどちらとも判断が付かない
という状況だったようだ。また、地球が丸いことを理解していたのはギリシャ人達
だ。彼らは、それどころか地球の直径を実測している。どのように測定したかは、
「アレクサンドリアの井戸」という故事に表されている。夏至の日に、アレクサンド
リアとギリシャ本国での太陽の南中高度の差から地球の直径を測定している。ガリレ
イは、幽閉から解かれたとき「それでも地球は回っている。」と言ったという。しか
し、誰がこれを書きとめたかだ。我々のような百姓が偶然そこを通りかかり、日記に
書きつけたのでは後世に残らない。教会がガリレイ裁判の非を認め、ガリレイの名誉
を回復したのは最近数年前の事だ。間違いを正すのに400年近くかかってしまっ
た。
林 正弘
岡山県御津町
2/1 千葉の杉野さんから・機械除草機のトレンドについて教えてください
千葉の杉野です。
最近は農地の利用権設定やら有機認証のあり方など
集中的に情報交換していただいてたいへん勉強になっています。
昨年、6月には手押し除草機に関して情報が集まっていましたが、
今度は機械除草機についていろいろと教えていただけませんでしょうか。
(以前に議論されていたならごめんなさい)
「ティラガモ」とか「あめんぼ号」とかときどき話題にでていますが、
現在、どんな機械が開発あるいは販売されているのでしょうか。
それぞれの長所、短所は?
実際に使用しての満足度、感想は?
機械除草機導入にあたっての注意点は?
などなど、昨年の実践を踏まえての機械除草機に関する最新の情報ならなんでも
2年程、米ヌカ・くず大豆散布を基本に無除草剤稲作を試みていますが、
栽培面積を増やそうとするためには
機械除草と組合わせることで、より確実な稲作技術になるのではと考えています。
経験豊かな皆様の情報をお寄せいただけたらと思います。
よろしくお願いします。
●やまちゃんから
利用権設定と納税猶予のからみの問題は、「現代農業」誌が取り上げてくれるようです。
5月号に「畑の除草道具」について、原稿依頼されたのですが、その折りに聞きました。
「法律相談」のページになるか、記事になるか、楽しみに待ちたいと思っています。
さて、杉野さんの思いに同感です。
ぼくは基本的には、
機械除草をしなくてもやれると言うところまでたどり着きたいという願望を持っていますが、
去年はコシヒカリがべったり倒伏し、株元まで光がさんさんと入るものだから、
雑草が生き返って往生しました。
また、機械組合のコンバインが経年疲労で、以前はすいすい刈ってくれていた田んぼでも、
詰まって立ち往生することが多くなってきました。
オペレーターの人に申し訳ない気持ちでいっぱいで、
今年は機械除草も取りいれなくてはと覚悟しています。
大昭和農工機の「ミニエース」という歩行型エンジンつき除草機(2条)を、
万が一の時のために用意していて、毎年2反ぐらいは押しているのですが、
押したあとの帰りの車を降りた時に、足がつって情けない思いをしています。
あと10年経ったら67才、どうせ買うなら今のうちからにしておこうかな、
などという軟弱な気持ちが芽生えはじめています。
「あめんぼ号」の「美善」や「ティラガモ」の「エヌエッチ畑作研究所」は、このHPの宅配便のメンバーです。
HPの紹介をかねて、除草機の紹介をしていただければありがたいです。
また「あめんぼ号」の企画には、鯖江の藤本さんも関わっていて、
藤本さんのところでは、乗用の管理機にそれをくみこんで使っていると聞いています。
冨田さん、お手数だけど、もし折りがあれば藤本さんのところの除草機の情報を教えて下さい。
生研機構が除草機を開発していて、「高精度水田用除草機利用マニュアル」がありますね。
生研機構の機械については、藤本さんは辛らつな批判をもっておられる印象でした。
そこらも合わせて聞いていただけると、ありがたいな。
あと、岩手の和同産業から
また、北海道の本田農機工業から除草機が出ています。
ぜひ、皆さんから使ってみての感想を寄せていただけるとありがたいです。
コースどりはどういう風にやっているのだろうとか、
枕地のイネを出来るだけ痛めないようにする方法はあるのかな、などと思っています。
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