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7/31 岡山の林さんから「石鹸を使った乳化剤の作り方」
皆さん今晩は、
山下さんから唯我独尊と名付けていただいた林です。これからは名のりたいと思いま
すのでよろしくお願いします。
油がイネミズゾウムシを駆除するのに効果がありそうです。灯油や機械油が効果があ
るということをよく聞きます。サラダオイルも同様に効果があるということは経験的
に知られているようです。灯油ですと水面を薄膜状に広がるのですが、サラダオイル
は水面にレンズ状になってしまって広がり方に難点があります。効果の点から考えれ
ば、薄膜状に広がる方がよほど良いでしょう。そこで、サラダオイルをエタノールで
薄めて薄膜状に広がるようにしたり、乳剤として使用するという手があるようです。
サラダ油を乳剤にするには市販の乳化剤を使うことも出来ますが、一方で動植物油脂
から作られた石鹸から乳化剤を作ることも出来ます。
純石鹸を使って乳化剤を作るには、
1.200ml
(コップ一杯分)の水を温めます。沸騰させても構いません。
2.これに石鹸5グラムを入れて攪拌します。(BDFを使う場合は石鹸の量は2グラ
ムで良いです。)
3.カップにサラダ油を10グラム量り取ります。
4.2で作った石鹸水が冷えた後、10グラムの石鹸水をカップに量り取ったサラダ
油に入れて攪拌します。(私は、もずくのカップを使いました。)サラダ油と石
鹸水の量は、ちょうど半々の量ですね。
私は、サラダ油が手元に無かったのでごま油を使って実験しました。トリグリセリド
なのであまり大差は無いでしょう。石鹸水をサラダ油に入れると忽ち乳剤が出来あが
ります。2で作った石鹸水は乳化剤です。アルカリ性ではありますが水面に流す量は
少量ですから問題は少ないでしょう。この乳剤を使って試してみます。イネの葉を1
枚、手で切り取ります。これに水を垂らして見て下さい。水ははじかれてしまいま
す。次に、この乳剤をイネの葉に垂らして見て下さい。稲の葉はこの乳剤をはじくこ
とは出来ません。乳剤を水面に流すと最初は水中に分散するように見えますが、また
ゆっくりと浮き上がり水面に広がるようです。粉石鹸の量を増やすと油滴の大きさが
小さくなります。あまり小さくすると水の中に分散して浮き上がるのに時間がかかる
かもしれません。検討がついたら量を増やして適量作る事が出来ます。使用後のてん
ぷら油も使えるでしょう。反当りどの程度の量が適当か?イネミズゾウムシの被害の
ない私は試して見たことがありません。油がどうしてイネミズゾウムシに効果がある
のか不思議です。油によって虫が水をはじけなくなり、イネの葉の上で朝露に溺れて
しまうのでしょうか?私は、イネミズゾウムシに対しては天敵利用や耕種的な方法に
も興味があります。イネミズゾウムシの故郷では天敵はどのようなものなのでしょう
か?。日本では土着の肉食昆虫が天敵として活躍できないのでしょうか?調べられて
いない事の方が今となっては不思議ですね。
晩生のイネの品種の場合は、イネミズゾウムシの被害があっても後半回復すると予想
しています。
林 正弘
岡山市
7/28 長野の唐沢さんから「刈り払い機の評価」
唐沢です。
本岡さん、書き込み戴いた皆さん、ありがとうございました。
特に本岡さんの懇切丁寧な説明ありがとうございました。
皆さんのご意見を聞き大変参考になりました。やっぱり使っている方に
聞くのが一番ですね(農機具屋はここまで詳しくは教えてくれない)
4Sはやめ2Sの肩掛け式(両肩ベルト採用)を検討します。
7/27 やまちゃんから「イメージトレーニングはしつこく続きます」
本岡さんの一刀両断はなかなか鋭かった。
小長谷さんの補足が、またよかった。
>腕に全ての草の重量がかかるので、腕がパンパンになる
肩掛け式は、腰をてこに棹を振り回して、雑草をなぎ払うところを、
背負い式では腕の力で棹を振り回すからなんでしょうね。
わが村にも、背負い式、肩掛け式それぞれありますが、
何気なく見てますと、背負い式の方は、ぼくのように雑草が伸びきってから刈るのでなくて、
まだ小さいうちにこまめに刈っている方が多いようですね。
さて、本題。
林さんのサジェスチョンは、なかなかよかった。
孤独なイメージトレーニングに、新鮮な風が吹き込んでくれました。
林さんは唯我独尊の人だから、などとぶつくさ言っていたのを反省せにゃなりませんね。
感謝、感謝でした。
>ただ乳剤の場合は、比重が水と殆ど同じなら表面に広がらず、
>田圃の水に均一に分散してしまいますから効果があるかどうか疑問です
マシン油を乳剤にしているのは、散布する時に水で希釈して散布できるようにしてあるんですね。
油が水に浮くのは、水より比重が軽いから、
また水の表面で拡散していくのは、油の表面張力が小さいからということなんでしょうね。
20数年前、栃木の上野さんがクレオソートを灯油で薄めて、モンガレ病対策に使ったことがあるとか、
また10年あまり前、衣笠さんがイネミズ対策に「クレオソート+灯油」を使った、、、
いずれも、きっと近所でやっている人がいたか、もしくは古老に聞いたのでしょう。
「クレオソート+灯油」は、もしかしたら民間ではしぶとく使い続けられていたのかもしれないと、
ネットで調べてみると、最近まで農薬登録されていたらしいです。
*灯油 (除草剤) 昭和57年に失効
ニンジン,ミツバのメヒシバ,ハコベ,アカザ等,林地のクズの除草に使用
*クレオソート(灯油と一緒に使用)
(忌避剤) 平成4年に失効 林地のエゾウサギ及びエゾヤチネズミの忌避に使用
昭和46年
いのししの忌避に使用
「イネミズゾウムシと防除」の本では、田んぼを干し固めれば、卵を押さえ込むことが出来るが、
やりすぎるとイネに障害が出るとというような耕種的防除法も紹介されていますが、
クレオソートや灯油の話は出てきません。
防除関係の技術者は、おそらくクレオソートや灯油の件は耳にしていた思われます。
下手にさわると火傷するから、フタをされたのかな?
油で稲が枯れる話に関連して、ネットに参考になる見立てが出ていました。
マシン油は虫の気門を塞ぎ窒息させますが,植物の気孔や傷から,あるいはクチクラ層
を透過して,葉内に浸透します。
浸透したマシン油は組織の損傷や活性低下を引き起こしますが,代表的な障害としては
光合成能力の低下などが知られています。浸透したマシン油は「油浸斑」と呼ばれる斑点
を生じ,軽度なら時間経過とともに消失しますが,多ければ油浸斑は消えることはありま
せん。
(中略)
薬害の軽減のためには,高濃度での高温時や強日射時の散布を避けることです。乾燥な
どがひどいと吸収が増えるため,事前にかん水しておく必要があります。
果樹では,薬害軽減のために,以前はクレフノン(石灰)を混用して,葉内への吸収を抑
える方法が採られていましたが,農薬取締法の関係から現在は行われていません。散布前
に葉水をしておけば,薬害は軽減されるはずです。
すでに生じた薬害については,散布直後なら散水(雨)で流す手もありますが,今となっ
ては時間が経つのを待つしか無いと思います。
そして、「昆虫はどうやって呼吸をしているか?」というHPで、
昆虫の窒息しない工夫として、気門の顕微鏡写真が出ていました。(ご参考までに)
7/27 兵庫の梅本さんから「イネの生育状況」
こんにちは 兵庫の梅本です。
鬱陶しい梅雨空がようやく明け、カンカン照りの夏空が戻ってきました。
天気が良くなるのは嬉しいですがこうも暑くなられちゃ体の方が追いつかん。
田圃仕事は午前8:00迄に片付けて、日中は惰眠を貪ってるこの頃です。
への字稲作一年目の途中経過。
コシヒカリ:出穂45日前硫安15kg 35日前硫マグ30kg 20日前過石20kg
茎数は20本弱、上から見下ろすと土がスケスケで何とも寂しい出来。
倒伏の心配は無さそうだがこれでは収量はおぼつかないだろう。
下葉の枯れあがりが目立つ。中干しは5日程度。以後間断灌水。3日で水が
ひつくので無くなれば入れるようにしている。
一方、昨秋に牛糞2t入れた場所は茎数25〜30本前後でなかなかの出来。
下葉枯れもあまり目立たない。倒伏しなければこの田圃にはこの作り方が合って
そうである。さて、どうなりますか。
山田錦:出穂50日前硫安15kg 35日前硫マグ30kg
出穂33日前の姿。茎数は25本前後でこの時期としては過繁茂かもしれない。
所々硫安の散布が重なって葉がベロンと垂れ下がってしまっている。葉色は黒々
としておりコブノメイガが集まりつつある。早急に予防しないと危ない。
穂肥をやる予定だったが、この姿では穂肥はやれそうにない。
一方、45日前に硫安20kg入れた田圃は、雨続きで成長は遅れていたものの葉色は
より黒々としており葉は垂れ気味。この天候で一気に肥が上がってきそうな気配。
恐ろしい姿になりつつある。色が覚めなければ過石ドカン投入が必要になるかも
しれない。
ヒノヒカリ:出穂50日前硫安15kg 35日前硫マグ30kg
茎数は20〜25本前後でこちらはいたって順調。山田錦と同じく畦際は葉が
垂れ気味だが、倒伏の心配が無いので安心して見ていられる。葉色はピークを
過ぎやや覚めてきた。この調子なら予定通り-25日前に穂肥をやれるだろう。
雑感:コシヒカリ田は土が痩せており水持ちも悪く肥料の流亡も多いようだ。
硫安15kgだけでは肥料不足である。牛糞と併用して作るのが望ましいように思わ
れる。逆に山田錦の田は元々肥沃であり水持ちも良過ぎる(何時もじゅるい)く
らいで、硫安15kgでは多過ぎるようだ。来年からは牛糞だけで作れるかもしれない。
>3)土を刈ったとき刃先が自分の足めがけて飛んでくる 危険!
これホントに危ないです。法面刈っていて親指の僅か先で長靴をパックリ切り落
としましたから。危うく足の指を切断するところでした。以後気をつけて、法面
刈る時は回転落とし刃の延長線には絶対に立たないようにしてます。
梅本健次
7/27 高知の奥田さんから・ 近況とホンダ刈り払い機」
高知の奥田です。
ほんま長くご無沙汰してます。宅配便はいつも楽しみに見ております。
こちら今年は控えめな美しいコシヒカリを目指しました。カラシナ鋤込み後、今年は鶏糞は振らず米糠も減らしました。また根の活力のためにいいかなと思い、田植え後40日ぐらいから田んぼを干し固め始め。雑草でました(^^;)。出穂まで生育は淡く淋しい状態。
現在実入り期。今になってそこそこ出来てきたって感じですが、倒れそうな気配は全くなし。安心して見られます。予想に反してモンガレと穂首イモチがちらほらで、美しい稲とはなりませんでした。
単純に肥を控えると良いかと思いましたが、無農薬でモンガレや穂首イモチ防ぐのは無理でしょうか?
今年はポット苗から箱まきに替えて2年目。スズテックの「成苗オート播種機」にて約55g条まきしました。40〜45日苗を坪50株植え、苗箱は反24枚ぐらい使用しました。
ポットと比べて初期成育が淋しく遅く、自然とへの字の育ちとなります。
ホンダの背負い式刈り払い機使ってます。
http://store.yahoo.co.jp/mitsuyoshi/umr425-l-honda.html以前は共立の背負い式、2サイクル36ccでした。今のホンダはOHC25ccだから当初は非力に感じましたがパワーは慣れですね、。対策としてまめに刃を研ぐことで今は平気です。ホンダにはOHV35ccもありましたが、重量が少しでも軽いこちらにしました。
刃先は地面なので、持ち上げて肩にかけるのはさほど苦にはなりません。長所は2ストと比べて排ガスの臭いが苦にならない。ちっちゃいタンクのガソリンがなかなか減らない。混合作らなくて良し。エンジン音が苦痛でない。
短所はかかりが悪い。スターター重くはないけど一発で掛からず毎回ロープを3回引く。チョークを引くよりかアクセルを開けた方がかかりが良いが、ファイントリガー
ってタイプのアクセルを選んでしまい×足を使う。(普通の固定式の仕様もあり)
7/27 茨城の小長谷さんから「Re:刈り払い機について」
僕も本岡さんの意見に賛成です。
最終的には個人の好みだと思いますが、肩掛け式が土を噛んだ時に横に逃げるのに対して、背負い式は自分の足めがけて回転している歯が飛んでくるので、僕は好きにはなれません。
それと、これも本岡さんが指摘していますが、だいぶ前の話ですけど赤木さんが現代農業で肩掛け式のベルト(両肩タイプ)を紹介していました。それ以来僕は両肩タイプを使っています。背負い式だと両肩で全重量を受けるのに対して、肩掛け両肩タイプだと両肩と腰で重量を受けるので、一日使ってもそれほど疲れません。
それよりも、背負いタイプは腕に全ての草の重量がかかるので、腕がパンパンになる点でも、僕は苦手です。
おまけですが、長靴に滑り止めのスパイクを履かせる補助具が売られています。これを使うと滑りにくくなるので安全性が向上することと、疲れ方が断然違うので、とてもお勧めです。
小長谷裕宝
7/26 岡山の林さんから「Re:てんぷら油」
皆さん今晩は、
山下さんの環境に優しいイネミズゾウムシ防除を読んでいて、2点を考えました。
1.水面の油がイネの体表の水分を伝って広がっていき、稲の株全体に油の膜が出来
るんだろうか?
2.乳剤というのは、乳化剤を使って「乳化」するらしいですね。
という点です。
てんぷら油が稲の表面を伝って登っていくかどうか、という点は、油に蛍光剤を少し
混ぜて水面に流し、夜に紫外線を当ててみれば分るかもしれません。非常に薄い膜と
なる場合は、ブラックライトでは見えないかもしれません。その時は茎を切り取っ
て、暗室の中で増倍管を使えば見えるかも知れません。稲の葉や稍は表面に小さな毛
が生えていますが、これで水をはじきます。(水をはじくという点が、イネの耐病性
を高めていると思います。)油のように水より表面張力の小さい物質でははじけない
でしょう。ですから茎を伝って登っていく可能性はあるかも知れません。水生の昆虫
もやはり毛で水をはじくことにより水面や水中で生活できる訳ですから同じ原理を
使っていますね。このような実験は直接本田で行う事は出来ませんので、実験室でや
るべきですね。百姓はそのような機器を持っていないので実験出来ません。
乳剤は、私もまだ試していませんが、おそらく石鹸が適していると考えています。植
物油や動物の脂から作った石鹸はてんぷら油と同じ成分ですから、非常によいミセル
が形成されるのではないかと思います。何れも、生分解性が最も大事な点です。太陽
油脂鰍ェ発売しているプロ用粉石けんに、クリーニング業務用500番粉石鹸がありま
す。動植物油脂から作られていて、合成界面活性剤、高級アルコール系、リン酸塩、
蛍光剤、着色料が含まれていません。私は主夫業もやらなければなりませんので、洗
濯には検討の結果、この石鹸が最も適していることを見出しました。生分解性も大変
良好です。このような石鹸がBDFやてんぷら油の乳化に適しているのではないかと
思っています。ただ乳剤の場合は、比重が水と殆ど同じなら表面に広がらず、田圃の
水に均一に分散してしまいますから効果があるかどうか疑問です。実験してみれば分
ります。
てんぷら油でイネがダメージを受けたというのは、おそらく量の問題でしょう。田圃
の水面が「ねちゃねちゃ」になるほど使えば、てんぷら油といえどもイネによくない
のは当たり前と言えば当たり前ですね。
私のイネはイネミズの被害はありませんが、いずれやってくるかもしれないので今か
ら検討しています。何事も、今良ければそれでよいと言う訳には行かない。明日はわ
が身ということを肝に銘ずるべきです。
次回は、石鹸を使った乳化剤の作り方をメールします。
林 正弘
岡山市
7/26 兵庫の本岡さんから「Re:刈り払い機について」
肩掛け式の2ストと4ストを持っています
背負い式も使っています(これは2ストですが)
自然に優しいとか言った文句につられて4ストを買ったのですが
……
_| ̄|○ 失敗しました。
1) 同じ重さの2ストに比べてあきらかにトルクがない (4ストだから当然ですね)
2)音はちょっとだけ静か。燃費は良くわからない(同じ面積を刈るにしてもトルクの無いぶん時間が多くかかる)
取説に地面から10センチの高さで刈ってくださいとあるのですが、そんなわけにもいかず
地面すれすれで刈ると 刈った草が絡んだりしてトルク不足ですぐ回転が落ちる → おもいっきりふかす
→うるさい、燃費落ちる
3) 前後の重量配分が悪くて なんと言ったらいいのか体に馴染まないというか
使っているとき一体感が無いのでよけいに疲れる(前後バランスじゃなくて悪いのは重量配分です)
4) 飛散防護カバーがお粗末
(わたしはこのカバーと刈刃取り付けナットを見て、開発者が使う身になって作っているかを目安にします)
年に数回しか使わないのなら4ストも物珍しくていいかもしれませんが、
常時使うなら2スト27ccクラスがオススメです。
2スト33ccから4スト25ccに乗り換えるとしたら 非力でやってられないと思いますよ。
単純に馬力で置き換えると 4スト25cc=2スト12.5ccですから。
背負い式と肩掛け式を比べて
背負い式は
1)平面を刈るのには向いていない(肩掛け式の方が楽)
2)斜面の上に立って斜面の上部30〜80センチを刈るのにちょうど良い
(わたしはこれをするために背負い式を買いました これ専用で使っています)
3)土を刈ったとき刃先が自分の足めがけて飛んでくる 危険!(これで入院した人、何人もいてます)
参考 肩掛け式のベルト(両肩タイプ) こんなべんりなものどうして腰に付ける草刈り機に標準装備しないんだろう?
http://www.shop.nou.co.jp/CGI/details/list.cgi?mode=syousai&seq=02096&category_cd=040502&c_id=
イネミズゾウムシが羽化し出しました やっと分けつが始まって扇形に開帳してきました
すでに幼穂が大きくなっています (出穂約2週間前) 約5反で茎数めちゃ不足!
_| ̄|○
稲美町 本岡
7/26 長野の唐沢さんから「刈り払い機について**2」
兵庫の梅本さんへ唐沢です
そうですか、ありがとうございます。
4サイクルが省エネでいいと聞き検討してます。
現在検討しているメーカーはロビン製でカタログによると
100h使用した場合、2サイクルに比べ4サイクルの方が
燃費比較(オイル代を含む)で6800円徳だそうです。
また、燃料消費率で見ても2サイクルが670(g/kwh)に対し4サイクルは
408(g/kwh)で約40%(25ccクラス)との事です。
因みにトルクも2s:0.75/7000に対し4s:0.81/7000ですので
力もあるみたいです。ただ2sに比べちょっと重いのが難点です。
値段的には3200円ほど4sの方が高いです。
セル付きもありますが1万円高です。
7/26 広島の西村さんから「Re:刈り払い機について」
こんにちは 広島の西村です。
背負い式セル付を使っています。最初の始動はロープを使いますが再始動は背負って
からセルでかけています。楽ですよ。
刈った草を投げ飛ばしていると右腕が疲れますれどね。
7/25 やまちゃんから「天ぷら油でなぜ枯れるの?」
イネミズと油のイメージトレーニングが、まだまだ続きます(笑)
悩ましい問題は、田植え後に出来るだけ早く油を流し込みたいと言うことだな、
その頃は深水、苗は活着したかしないかで、まだへろへろしてる。
イネミズは、越冬地から直接田んぼにやってきたやつなら、
まず稲の葉っぱをかじって、栄養をとり体力をつけて、卵巣を発達させ、約1週間後?から卵を1〜2ヶずつ生み始めます。
だから、その想定では、10日後に油を流し込んで死ぬとすれば、卵はまだ3〜4ヶくらいしか産まれていません。
ところが、わがほうの田植えは6月に入ってから、
よその田んぼに入っていたやつが、気まぐれを起こして夕方葉っぱに登り、
えいやっと風に乗って飛んできたりしてるやつの可能性があるんだよな。
とすれば、きゃつらはもう卵巣が発達してるから、わが田んぼに来たら、すぐ卵を産み始めるではないか!!!
これは困ったことだ!!
だけど、そんなにピリピリ考えることはないのかも。
東さんが言うように、1株に2匹くらいまでならまだ許せる。
卵だって、全部が全部孵化するわけでもないし、一株に何匹くらいならまでなら許せるという、そういう目安がありそう。
だけど、出来れば早く油をまきたいし、
1回だけまいて一丁上がりというのではなくて、2回3回と油を薄く繰り返しという必要があるかもしれません。
ところで、よくわからないのが、天ぷら油で苗が黄色くなってダメージを受け、
ひどいのはすくんだようになって枯れてしまうのは、どういう作用によるんだろう?
水面の油がイネの体表の水分を伝って広がっていき、稲の株全体に油の膜が出来るんだろうか?
そういうのも、ルーペがあれば、かなり観察できるのかな?
うちの赤米が枯れたのは、ぼくの油の量が大胆すぎたこともあるのですが、
油をまいた直後に大雨が降って、油が跳ね上がりイネが油浸しになったのでした。
「イネミズゾウムシの防除」という本を読んでいて、天敵の話がひとつも出てきません。
イネミズは外来の侵入害虫だから、我が国に天敵がおらず、そのため一気に広がったのだという話は前から聞いていました。
ところが、原産国アメリカの生態の項を見ても、天敵のテの字も出てきません。
イネミズの天敵はどうなってるのだろうと、雨ばっかりで暇なものだから、検索してみると、
我が国では、長野農事試験場の吉村栄治さんが、精力的に研究されているみたいです。
農文協の天敵図鑑に「ボーベリア・バッシアーナ」というのが出ているらしい。
それと、昆虫病原菌(黒きょう菌や黄きょう菌など)があるらしい。
現代農業1998年6月号には黄きょう病菌の記事が出ていました。
見てみると、感染すると1週間程度で死ぬらしい。だけど死ぬまで、他の健康な幼虫と同じだけ卵を産むらしい。
なかなかしぶとい。
また、中国に「中国持続的農業技術研究開発計画
reserch activities」というのがあって、
http://www.cjac-japan.com/reserch_activities_2.htm
当プロジェクトでは、「水稲のイネミズゾウムシ等の生物防除技術の開発」を目指している。
遼寧省盤錦市の蟹養殖水田において、本害虫被害が発生するにも関わらず、化学農薬が使用出来ないために、生物的防除技術の開発が強く要請されている。これまでに、イネミズゾウムシに病原性の強い昆虫病原菌(緑きょう菌)を選抜し、その水和剤、浮遊粒剤を開発した。また、蟹に対する毒性に問題無いことを明らかにした。現在、水田において、防除効果の解明を行っている。
それと、話変わりますが、
乳剤というのは、乳化剤を使って「乳化」するらしいですね。
乳化剤で調べてみたら、食品衛生の窓というHPで
「水と油のような、本来混じり合わないものの境界面で働いて、均一な状態を作る作用を持つものを乳化剤といいます。例えば、マヨネーズは、卵黄中に含まれるレシチンが乳化剤として働いて、サラダ油が卵や酢の中に均一に混ざっている食品です」
とあった。
林さんのエタノールで油をとかしたり、BDFの話の方が魅力的に聞こえますね。
7/25 兵庫の梅本さんから「Re:刈り払い機について」
こんにちは 兵庫の梅本です。
断然背負い式がお薦めですね。重量は背負い式の方が重いのですが背負ってしまうと
分散される
のであまり重さを意識されることはないと思います。肩掛け式は全重量が左肩にか
かってきます
ので長時間作業だと肩が凝ってツライです。規面の作業でもエンジンの重量分だけ腕
に掛かる
負担が少なくなるので楽です。真っ直ぐ立てて刈るような時には背負い式の有り難さ
を実感しま
す。長時間作業になるほど背負い式の恩恵は大きいですよ。(逆に短時間の作業しか
しないの
なら肩掛け式でも良い) あと、背負う時は確かに面倒くさいですが、左手をベルト
に通して、
右手でシャフト持てば地面からでも楽にもてますよ。困るのはエンジン再スタートす
るのに、
また下ろして掛けなきゃダメなことですね。セルが欲しいぜ・・・。
刈り払い機の4サイクルって少数派ですね。ホンダ製ですか?燃費は良いらしいです
が、重さが
ちょっとね・・・。私は使ったことないのですが、どっちが良いのだろう?
梅本 健次
7/25 長野の唐沢さんから「刈り払い機についてお尋ね」
長野の唐沢です。
刈り払い機をこのたび新調したいと考えています。
現在は2サイクルの33ccの肩掛けタイプを使っていますが
12年も使っているとどこかしこ具合が悪いところが出て来て
今回思い切って4サイイクルの新調をしたいと思い、今までの
肩掛け式か、背負い式にするか迷っています。
使う場所は畑の土手とそれに付随する農道と田んぼの畦で
殆どの畦は高さが0.5〜1.5mあり傾斜もきつい状態なので
背負い式が楽かなと考えたのですが、軽トラの荷台でエンジンかけて
背負う分には問題なさそうですが一度下ろしてまたエンジンかけて担ぐ時
7kgもあると大変かなとも思います。(セルスタートもあるけど高価)
何方か使っている方がいたら長所と欠点を教えてください。
********************************
信州 箕輪町 唐沢金実
7/23 石川の東さんから「イネミズゾウムシと防除」送って下さい
お久しぶりです、私もイネミズで、ひどい目に遭っております
一株に2匹ぐらいのイネミズはなんとかなるのですが
それ以上になると、ぶんげつしないで植えたままの状態となります
ひどいところは、株が無くなり池ができております
今年は太植としましたが、あまりいいとは言えません
唯一有効なのが深水後(ヒエの防除が終わった後)
中干で干し上げてしまうことで、イネミズの動きを止めることと
稲の根を伸ばす事で、多少は軽減されますが、数の多いところは
手の施しようが有りません
●やまちゃんから
東さんのメール、私信と書いてなかったのでオープンにさせてもらいました。
コピーは、振替用紙同封で送りますので、それでご送金下さい。
「イネミズと油」の話、今のところいけいけどんどんで書いていますが、
イネミズとイネドロオイの被害が重なっている地区も多いようで、
検索で見ていたら、「水面施用剤」というのがあって両方に効果がありますと書いています。
興味があって調べてみるのですが、詳しくでていません。
畦端から投げ込む除草剤のように、水の表面を拡散していくタイプのものなんでしょうか?
7/22 やまちゃんから「イネミズと油(4)いろいろ」
田中さん、
ルーペは数年前にせめてそれくらいは使えるようになろうと思い立って、購入したのですが、
使いこなせないまま、忘れていました。たぶん、目から放して見ていたのでしょう。
さっきから家捜ししているのですが、見つかりません(笑)
林さん、
アルコールは油の溶剤になるんですね。
焼酎で食用油をとかして田んぼに流し込むことも出来るのでは、としばらく思っていたのですが、
よくよく考えれば、25%の焼酎で水分75%、、、、、さてどうなるのか、
ただいま、我が家には焼酎は品切れで、料理酒(13%)に油をたらしたら、水と変わりませんでした。
BDF(バイオディーゼル燃料)は、おもしろそうですね。
空騒ぎに終わらなくて済みそうな感じがしてきました。
中出さんや皆さんへ
イネミズは、外来の侵入害虫で、いわば「黒船」みたいなものですね。
アメリカシロヒトリやオンシツコナジラミなど、外来侵入害虫はいくつかありますが、
イネミズはお米という主食なので、関係機関が総力を挙げたようです。
そういう意味でも「イネミズゾウムシと防除」という本は、おもしろいです。
また、イネミズ対策のヒントがいっぱい詰まっています。
病害虫防除所に行けば必ずあって(?)、見せてもらえると思いますが、
ご希望の方、コピーして送ってあげます。(実費、送料込みで1200〜1300円)
私信で、山下宛ご連絡下さい。
だらだらはめんどくさいので、期限を区切ります。
7月末締め切りで、8月になったらまとめてコピーして、送付します。
さて、田んぼに天ぷら油(廃油)を流し込むのは、僕らのHPに最初に登場したのは、
天ぷら油を流し込むと雑草が枯れるぞという、まことしやかな話が出回ったからでした。
ぼくを含めて、だいぶ試してみた人があったみたいで、
だいたいが稲が天ぷらを揚げたみたいに黄色くなってしまったみたいでした。
極めつけは、天ぷら油を流し込んだ田んぼにアイガモを入れようとしたら、
ねちゃねちゃする水に、アイガモがいやがって田んぼに入りたがらなかったそうです(笑)
本岡さんが言うように、イネミズの気門とイネの気孔の大きさは似たようなものでしょうから、
イネミズが窒息するくらい天ぷら油を流し込むと、イネも窒息しかねません。
栃木の上野長一さんがイネミズ対策に油を投入するのを止めたのは、
いちばんに、やっぱりイネのダメージが大きいためでした。
ほかにも、春先に代かきをするので、藻が発生していて油が広がりにくい、
魚道をつくって、田んぼにメダカやドジョウなどが帰ってきている、
などと言うこともあるようでした。
上野さんの話で、25年以上も前のことになりますが、
モンガレ対策に灯油とクレオソートを混ぜて、田んぼに流し込んだことがあるそうです。
イネが傷んだという記憶はあまりないそうです。
イネが大きくなっていると言うこともあるのでしょうが、
(1)天ぷら油は、ぎとぎと粘りつく
(2)流し込む量の問題、灯油の方が広がりやすいので少量ですむ。
ということがあるのでしょう。
1反あたりどれくらいのBDF(もしくはマシン油など)でイネミズはダメージを受けるかは、
(イネミズはダメージを受けるけれど、イネは大丈夫という油の量は)
まだこれから試行錯誤の世界ですが、
ぼくが思うに、完璧に窒息死(溺れ死ぬ)しなくても、ダメージを受けて弱るだけでもいいような気がするのです。
イネミズは、田んぼに飛び込んで稲の葉っぱをせっせと食べて、
体力をつけて卵巣を発達させてから卵を産み始めるそうです。
(ちなみに、日本にやってきたイネミズは単為生殖で、メスだけでせっせこ卵を産みます。)
「油責めにあってただ生きながらえているだけ、卵を産む元気もない、」
それくらいにとどめておいてやってもいいように思うのです。
またこれは仮の数字ですが、一株あたりの卵の数が10ヶにもなるとイネのダメージが大きすぎますが、
2〜3ヶくらいなら、そんなにイネはこたえないよ、そういうようなこともあるのではと思っています。
だから、田植え後1週間目くらいに少し薄目に1回目、
それからまた1週間後に2回目という油のたらし方も考えられるのでないでしょうか。
要は、成虫に卵を出来るだけ産ませないようにすればいいと考えています。
「イネミズと防除」という本を読み進めていくと、次のような記述がありました。
「水面展開剤として、イソキサチオン油剤が登録されている。
(中略)滴下すると水面に広がり、成虫防除にかなり有効である。
油剤は風下に流されやすく、幼虫には粉剤と同様期待できないことなど問題点もある」
おっ、これはと胸を高鳴らせながら調べてみると、イソキサチオンは、有機リン系の農薬で、
ただ水面に展開するために油剤にしているのでした。
がっかりするやら、ちょっぴり安堵するやら、、、
最後になりますが、ぼくの田植えはコシヒカリで6月11日、ヒノヒカリは6月16日。
「6月中旬の晩期田植えでは、イネミズはほとんど産卵期の末期なので、被害は少ない」と
定説のように書かれています。
なのに、6枚中3枚の田んぼが、本岡さんの写真にあるようなひどい状態です。
どうしてなんでしょうね。わかりません。
4〜5月の気温が低いと越冬地からの移動が10日くらい遅れることもあるという観察記録(1978〜1982)が本にはありました。
今年は、春先から低温傾向が続いたなあというイメージでしたが、調べてみると、
全体的には4〜5月は、今年はその頃とあまり変わりません(4月下旬だけ冷え込んでいますが)
県北などの早植地帯にいたイネミズが、風に乗って飛んできたなど、別な事情が働いたような気がします。
7/21 岡山の林さんから「Re:山下さんのイネミズと油」
皆さん今晩は、
山下さんの「イネミズと油」、面白く読ませてもらっています。サラダ油を水面に広
げる方法はサラダ油をエタノールで薄めると良いですよ。エタノールとサラダ油の比
率によっては鹸濁液になると思いますが問題はありません。私は無農薬の田圃で自分
で作ったBDFを使って観察してみました。(有機の田圃では実験できません。)BDFの
方が粘性が低くよく広がるからです。この溶液を数滴落とすと油膜がサーッと広がっ
ていきます。私のBDFはエタノールとエステル交換したものですから、生分解性は良
好で一定期間過ぎると100%分解してしまいます。このような方法ですとサラダ油
やBDFは少量で効果があるようです。田圃を歩きながらスポイトで数適ずつ垂らして
いけば良いかも知れません。田圃に油膜が薄く広がった様子は、ブラッグ反射を観察
すれば確認できます。
問題は、アメンボさえ水面をすいすいと移動できなくなり、溺れてしまうことです。
ハシリグモも溺れてしまいます。可哀想ですから途中で実験を中止してしまいまし
た。しかし、これは単に欠点とは言えないかもしれません。
私の田圃ではイネミズの被害はありませんので、サラダ油を流す必要はありません。
林 正弘
岡山市
7/21 福井の中出さんから「イネミズと油での番外考察」
私のメールを引用していただいて、なんかケツがこそばゆいです。
確かにタイミングによってはイネミズに油は有効でした。
でも、その後のメールでも言いましたように苗が枯れた現実が有ります。
しかし、これが本当に油の所為なのか後で考えさせられた事ですが、苗と一緒に
水田雑草のひとつが枯れていたのです。
当時これをコナギと思っていましたが、今になって思うに5センチぐらいオモダ
カだったように思います。
雑草も枯れたのならと、葉っぱの広がったコナギとアゼナにたっぷりとサラダ油
を塗ってみました。
結果、彼らは枯れませんでした。
ただ、表の葉面に油を塗ったので裏面だったらどうなったか突っ込んでみる必要
があったかと思います。
害虫は稲を作っている時に駆除を考えるのでなく、稲のオフシーズンに考えた方
がダメージが少ないのでないでしょうか。
その為には彼らの生態を良く知る必要があるのでしょうが、それには時間が掛か
ります。
要は彼らの住処を亡くせばいいと考えています。
カメムシは暖房のおかげで人が住む家のかなかで越冬していますよ。
akao1888
7/21 大阪の田中さんから・Reイネミズと油」
山下さん
田中寛(アットマ)大阪府立食とみどりの総合技術センターです。
ここしばらく『読むだけ』でしたが,名前が出てきちゃったし(笑),イネミズ観察に役立つんじゃないかと思って・・・。
『ルーペを使おう』運動をやっています。1枚はトマトサビダニを見ているところ(モデルは同僚の柴尾学さんです)。もう1枚はJICAの依頼でフィリピンに行った時のものです。
農林技術者でもルーペの基本がわかっていない人が多くて(講習会をやると目から遠く離して使う人が80%以上),これでは全然役に立ちません。原因はたぶん,おじいちゃんの天眼鏡のイメージが強すぎるか,小学校で先生がまちがって教えたか,でしょうね。
近頃は100円ショップでも十分使えるルーペを売っています。目に近づけて使うと0.2mmのトマトサビダニも見えるし,うどんこ病なんかはもう,ばっちり! イネミズ観察に使わない手はありません。窒息で死んだのか,天敵で死んだのか,そのほかの原因で死んだのか,まあ,シャーロック・ホームズですね。
ナスのソルゴ巻でもルーペが基本です。天敵の発見,農薬の(害虫に対する)効果と(天敵に対する)悪影響,その他もろもろ。ついでに,ナスのソルゴ巻のサイトの宣伝も(笑)。
http://wiki.tenteki.org/index.php?%C3%CC%CF%C3%BC%BC%2F%A5%CA%A5%B9%A4%CE%A5%BD%A5%EB%A5%B4%B4%AC
フィリピンではアシグロハモグリバエの大発生でジャガイモが大きな被害を受けていますが,その原因は(薬効も確認せずに)合成ピレスロイドをやたらと散布するから(天敵を殺してしまいます)。・・・で,難しいことは言わずに,『薬剤散布のあとにハエの幼虫が死んだかどうか,ルーペで見よう!』。
http://homepage2.nifty.com/hiroshi-habikino/sample07.htm
http://homepage2.nifty.com/hiroshi-habikino/
どんな物質でも大規模に使うと問題があるけど,小規模の実験&観察は・・・やってみてはじめてわかることのほうが多いのです。山下さんと田中のかけあいの中で,田中の言ったことは『その時点の田中の知っていること』にすぎません。知らないことのほうがその何百倍もあるはずです。
ではまた。
7/20 やまちゃんから「続々イネミズと油」
イネミズゾウムシと油の余話です。
引用が入ったりしますので、少し長くなります。
「イネミズゾウムシの防除」の全文195ページをコピーしてもらい、読んでいるところです。
わが列島に1匹もいなかった害虫がどういう経路で侵入し広がっていったか、
そういう調査から始まって、なかなかおもしろく読んでいます。
「イネミズの生態」の章で、印象に残っているのは、
(1)成虫は葉に登ったり水に潜ったり、葉に登って飛んでいくやつがおる。
(2)産卵期間は2ヶ月以上にわたり、1日1ヶから2ヶ合計75ヶくらい産むそうだ。
ぼくの目の付け所は、イネミズが葉に登ったり水に潜ったりするところから、
田んぼの水の表面に油の被膜を作っておけば、きゃつらが自分から油をかぶりに来ると言うところでした。
そこで、イネミズの気門はどんなふうだろうか、
マシン油は使ったことがないのだが、どんな感じの油なんだろうか、
そんな疑問を抱えて、インターネットで検索をはじめました。
すると、IPM(総合防除)のMLに、ぼくが関連する記述が見つかりました。すっかり忘れていました。
大阪府立農林技術センター病虫室の田中寛さんとの往復問答です。
田中寛さんは「コナガおもしろ生態かしこい防ぎ方」(農文協)の著者。
( >が山下、$$$が田中さんです)
>ある方のお便りで、「食用油の廃油を、田植え前の畦に潜んでいる
>イネミズゾウムシに散布してみる」というのがありました。「だめで
>もともと」ということでしょう。
$$$
日本農業が世界に誇る技術のひとつに,ウンカの注油駆除法が
あります。江戸時代に始まったもので,当初は鯨油,その後灯油を
使い,田んぼに水を張って油を薄く流し,稲をたたいてウンカを
払い落とし,水面に落ちたウンカが溺れ死ぬ,というものです。
イネミズゾウムシにも効くでしょう。油は虫の気門を塞ぐ効果があり,
マシン油乳剤やオレート液剤や粘着くんは,いわば注油駆除法の
子孫というわけです。
$$$
ただし・・・!,現代では油を田んぼに流すと,下流から苦情が来る
こと請け合いで(とくにその地域の農家が一斉にやると凄いことになる),
また,BODやCODという言葉を聞かれたことがあるでしょうけど,非常に
大きい有機汚濁源になります(油は下水に流さず固めて捨てよ,という
運動もあります)。環境にモノを放出することは,量が多くなれば何にせよ
問題になるというわけで,つくづく難しいものだと思いますね。
>イネミズゾウムシなどの大きさになると、粘着くんなど、
>効かないだろうなと思いつつ、前回の質問したのですが、
>大きさの問題じゃなく、彼らは、畦草の影に潜んでいるで
>しょうから、ダメージを受けるほど(被膜を張るほど)散布
>するのが難しいということなんですね。
$$$
はい。ちょっと舌足らずでしたけど,水を張って油を流し,
はたき落として溺れさせるほうが(昔ならば(笑))実際的です。
ウンカの注油駆除法(ホントに凄いアイデアですよね;虫を
よく観察しないと出てこないアイデアです)もウンカの気門を
油で直接覆うやり方ではありません。油がなければ水面から
飛び上がったり,稲に這い上がったりしますが,油があると
表面張力の問題で溺れてしまう,ようです(実際に試験と
観察をしたことがないので迫力がなくてごめんなさい)。
>ところが、ここからが問題なのですが、その西藤さん、
>抑草効果(商品効果)を高めるため、ペレットの原料に、
>椿油の絞り粕を、去年から、添加したのです。使った方の
>一人に、感想を聞いてみたところ、「皆殺し」の世界だった
>そうです。オタマジャクシも、豊年エビも、ミジンコも、、、
>みーんなみーんないなくなってしまったそうです。いやいや、
>「除草剤を使わない稲つくり」の世界でも、いろいろあります。
$$$
椿油粕は結構流行していますが(実はスクミリンゴガイに
非常によく効く),成分はサポニンで,強烈な魚毒性があり,
たぶん地域で一斉に使うと下流でサカナが浮くでしょう。茶実粕も
同じです(お茶と椿は近縁です)。上のような試験は一度やって
みたかったのですが(魚毒性が高いと言っても,なかなか納得
してもらえないから・・・),なかなかできるものではありません。
本当にありがたい情報(天敵を含む周辺生物に関する情報と
しても)です。
$$$
田中はここしばらく,民間薬のイチャモン側にばかり回って
いますが(どうしてもこの話になると役人の面が出てきてしまう),
除虫菊(合成ピレスロイドの先祖)だってニーム(アザチン剤の
先祖)だって,鯨油・灯油(マシン油や粘着くんやオレートの
先祖)も民間薬から出発しているのです。
$$$
(農薬取締法の問題はあるけれど(笑))失敗は成功の
モトだから・・・。むしろ,その後の「観察の鋭さ」に敬服します。
この観察の鋭さはウンカ注油駆除法を編み出した江戸篤農家の
流れなのでしょうね。
引用はここまでなんですが、
なになに?気門封鎖による窒息よりも、油のせいで溺れて死ぬ?
わが奥方・邦子の観察では、葉っぱに登ったまま死んでたやつもおったようです。
一月前なら、実地に試してみるところなんですが、、、、
検索してみて、新しい発見が、マシン油は「マシン油乳剤」として使われているんですね。
「菜種油乳剤」というのも、JAS有機で使っていい殺虫剤になっています。
乳剤というのが新しい発見でした。
ついでに福井の中出さんの2年前(2004.5.20)の記述を引用します。
****
HP「元気が出る農業の道しるべ」にあったイネミズゾウムシにサラダ油が効くという栃木の上野さんのメール(2003/06/11)を試してみた。風がやや強い朝、たんぼの枕地にサラダ油を撒いてみたのだがメールのとおり油は風に流されるし、一面が油という風には見えず親指大の油の輪がそこかしこに散らばる状態を見てこりゃだめだとばかりにその場を去った。
その晩、捕まえておいたイネミズゾウムシを机の上で観察した。
本のとおり小賢しくも死んだ真似をするのである。ピンセットで小突いていると、しょうがねぇなぁと言う感じで動き始めるが小さい割には動きが早い方だと思う。
空の灰皿に水を入れて泳がしてみた。アメンボの様に水面に浮いて上手に泳ぐ。サラダ油を数滴落として油の輪になっていないところに入れてみた。まったく泳げないのである。それどころか油の輪の中に吸い込まれるようにして入っていってしまって出られなくなっている。
翌朝、サラダ油を撒いたたんぼに行って驚いた。
葉の先にイネミズゾウムシが動かずにとまっているのである。手でつまんで見ると明らかに死んでいる。死んだ真似ではない。あの株にもこの株にもと言うくらい多くのイネミズゾウムシが、またサラダ油を撒いた時の倍ぐらいの範囲で死んでいるのだった。水に手を入れて上げてみると、しっかり油が付いてくる。みちづれになった虫も居た。アメンボや確認のとれていない虫、そしてケラ2匹。
****
食後油ものを食べたあとのお皿を洗っているとよくわかりますが、
食用油は水に溶けて広がっていきません。
それをとかしてやるための界面活性剤なんですね。
マシン油乳剤は、水で200倍とかに希釈して散布するらしい。
乳剤というのは、どういう行程で乳化して乳剤になってるのか?
それと、田中さんが言われていたが「田んぼに油を流すことによる環境汚染の問題」、
それは、その頃は抑草のために深水につとめている時期で、油を流した水を落とすと言うことは考えられません。
深水が終われば、軽い中干しにはいるので、油は泥に吸い付いて、
そのうち分解して有機肥料となってイネに吸われていく、
そんな風に考えれば、目くじら立てられなくても済みそうに思うのでしょうが、どんなものでしょうか?
だいぶ長くなったので、この辺で、、、
7/19 熊本の岡さんから「菜の花後のイネ」
菜の花後のイネも心配していましたが
何とか晴天が続き回復しつつあります。
20日頃から、硫安10k〜7k散布 過リン酸石灰を20k散布予定です(これって どか肥え?)
今日久しぶりに田んぼの中へ入りました。、
4反間に一部 ホタルイとコナギが見えたので息子と40分くらいで草取り終わりました
後は、ないみたいです。
うん〜楽ちん楽ちん
菜の花は最高 蜂蜜うまいし
今は、菜種油で、たまごやき、てんぷら、唐いものてんぷら、など食ってます。
草は生えないし、
ネー赤木さん
7/18 岡山の赤木さんから「梅雨の末期大雨か」
赤木@菜の花です。
富田様には私の身の上をご案じいただきありがとうございます。正にそのとおり
で、緑肥の田んぼには全く入ることがありません。生育ムラをペレット鶏糞で調節し
ようかと思いましたが、売り切れの為購入できずあきらめました。いや〜〜、楽チン
だ!
そろそろ梅雨も終わりでしょうか。末期に降る集中豪雨が心配です。
そんな中、雨の合間を縫ってドカン肥を振りました。1町1反全部が終ってはいないの
です
が尿素平均反当5kgが目安。平均だから、株がよく張っているあたりは2〜3kgで、さ
みしいあたりは7〜8kg。一度に12条で、1条をまたいで風下側に6条、風上側に5条。
硫安ならもっと広く飛ぶのですが、尿素は粒が軽いし小さいしで、量が少ないから指
の隙間から振り撒いてゆく・・・そんな感じです。
ずっと以前に買った尿素が邪魔になるので処分のつもりで使いました。
尿素5kgは硫安に換算して11kg。窒素15%の化成だと15kg。豊作の範囲で納まって
くれるか、それとも全面倒伏か。株の張り具合からしてちょっと心配です。
かと言って平均3kgでは、振った気がしません。気持ちよく振り撒いてこそ充実感に
浸れます。田んぼで握りこぶしを振り回すというのは、無上の喜びであり、心にやす
らぎぎが得られます。井原さんの言う通りだ。
と言う訳で今年は散布量が少ないから、焼酎飲んで振るのは止めました。
暑い時に肥桶下げて泥の中を歩くのは大変。いっそのこと冬に鶏糞を撒いておいた
ほうがよほど楽チンじゃないかなと考えます。1枚の田んぼが1町1反とデカイから高
低差が取れなくて有機栽培に踏み切れません。
有機栽培の田んぼは草対策に万全を期して臨みますが、こちらの田んぼは「半分と
は言えどうせ除草剤を撒くんだからまぁいいや」という感じでズボラにしていたら、
案の定ヒエの逆襲を受けました。代掻き前に生えていたヒエが起き上がってでかく
なっています。
肥桶担いだ状態で拾えるような量ではない。改めて出直すとしよう。足元をすくわ
れてしまったわい。
自然を愛し環境を考える百姓 赤木 歳通
7/17 福井の富田さんから「無農薬栽培者の農薬被害について」
お米の勉強会の催しが綾部であるとの事、また、農薬について
農家と消費者が語り合うとの事ですので、少し書かせて下さいませ。
無農薬栽培をする農家の多くは、6月〜7月は草取りや除草機を
押す為に一日中たんぼに入りっぱなしだと思います。
(といっても、赤木さんは別ですね。)
この時期、農薬を使用する農家は、中・後期除草剤や殺菌剤、殺虫剤
を田んぼに散布します。普段は水管理や畦草刈り以外には来ない
彼らが農薬散布をしにやって来て、すぐに去ってゆきます。
慣行農家はほとんど田んぼにはいません。この時期、無農薬農家は
ずっと田んぼにいます。近くに農薬を散布された田んぼがあれば、
当然揮発した農薬が風によって無農薬栽培で草取りをしている農家の
肺にたっぷり入ります。どうしようもありません。
農薬散布による被害は、散布者(慣行農家)の暴露よりも、無農薬
草取り農家や隣接住民、農道を通学する小学生の方が深刻だと思います。
本当に悔しいです。
水田という農薬が漂う環境で必死に無農薬栽培をし、除草機を押そう
ものなら、2サイクルエンジンの排気ガスに胸が悪くなり、こんな事をして
いて本当に健康にいいのだろうか?と思ってしまいます。
安定供給の為に農薬の使用は避けられないというのはやはり許容
できません。自分達の世代のみを考えているエゴに思えてなりません。
減農薬や慣行農業を支える消費者がいる。一方で大量の食料が破棄
されている。少量でも無農薬を選び、捨てずに大切に食べる、この事
を忘れたならば、日本の子供達の未来は我々が破壊しているという
事実に気付かないと思います。
自然の恵みは貨幣価値よりも尊い事を再認識して欲しいと願うばかり
です。
農薬を推進あるいは許容する、行政機関、関係団体、消費者、生産者、
研究機関、学者、企業の皆さま、我々の環境と健康と未来を犠牲にする
だけの価値ある便益や理不尽な利益を得て満足ですか?
それでは失礼致します。
福井県池田町 冨田善嗣
7/14 岡山の赤木さんから「メイチュウが見え始めた」
赤木@菜の花です。
梅雨が明けたのでしょうか。とんでもない暑さです。
本岡さんのイネミズゾウムシはひどい。私の田んぼでは、居ることは居ますが、幼
虫の被害も目に見えるほどではありません。
代わりといってはなんですが、メイチュウ(ズイ虫)にやられた葉が枯れて垂れてい
ます。
あの小さい幼虫・うじ虫が、どうやって株から株に渡り歩くのか不思議でなりませ
ん。
いつもはそんなに観察したことはないのですが、今日はしみじみとのぞいてやりまし
た。
まず葉鞘が赤くなって葉の先は青いままで、やがて先まで枯れてしまいます。
つーことは葉鞘に居るということか。いままでは芯の中に居るものとばっかり思って
いた。赤く変色した葉鞘を下のほうからちぎって割ってじっと見つめてピントを合わ
します。
(還暦ですから、そんなにちっこい物は直ぐには見えません)。
そのうち見えてきた来た。小さい小さいうじ虫がおるがな。
赤く変色している葉鞘を集めて丸めて、泥の中深く埋め込んでやりました。イネミ
ズじゃないけど、まさかうじ虫が這い出てきて泳いで近くの株に取り付く・・・・て
なことはないと思うんだが。。。。
これなら茎の損失なしにその一帯が助かりそうです。ただ、裸になった次の新しい
葉がちょっとかわいそう。今までは発見したらかわいそうだけど、被害拡散防止のた
めに株ごと埋め込んでいました。
あぜ道から田んぼに侵入してくるツル性の草(芝、キシュウスズメノヒエ、アゼガ
ヤ等)、あぜに生えたヒエなどを刈り取っています。葦もそこかしこ生えていますか
ら、根っこから引っこ抜いてやります。ず〜〜っと以前にばあ様かっら聞いたこと
は、7月に引っこ抜いてやれば、葦田でもきれいになってくるという話です。頭では
覚えていたのですが、実行したのは今年が始めてです。
ツル性の草を下手に刈り払ったら、田んぼの中に根を下してますます増えるから伸
びたやつだけを刈り取っています。
4ヘクの除草剤を使わない田んぼ、ありがたいことに今のところほとんど、いや全
く草はないようです。
田んぼへの入場料5000円。1時間以内で、ヒエかコナギを3本発見の方には1万円。
見つからなかったら入場料は当然没収。1時間で5000円の儲けになるか損になるか、
やってみる価値はあるぞ。 岡山大学農学部の生徒が張り切ったけど、生育調査に来
た友人に止められたとか。
「やめておけ!5000円取られるだけ」と言ったかどうか定かでないけど、ホントの
話。
今日13日には雑草の調査もされました。田んぼの対角線上の何点かに、50cm角の板
で作った囲いを刺して水を替え出し、土の上の草の種類や本数を調べますが、全くゼ
ロ、何も生えていない。菜の花やレンゲなど、緑肥パワーに先生も脱帽です。
カブトエビが大きくなってきました。前方にたくさんある手がヒゲみたいに見え
て、ヒゲを揺らしながら泳いでいるようで、しかも2つの目が頭の上にくっ付いてあ
ります。見ているだけで楽しく、手ですくってやると「やめてけれぇ〜」と、身体を
くねらしながら大騒ぎ。愉快な生き物です。牙虫の親はいたっておとなしいのです
が、幼虫はなかなかに性根がきついぞ。胴体を指でつかむとたちまちに反撃です。身
体を反転させて牙でガパッと指に食いついてきます。小さいから痛いというほどでは
ありませんが、町の初めての人だったら相当びっくりするでしょう。幼児だったらま
ず涙が・・・・
あぜ道で息抜きにいたずらして遊んでいます。
自然を愛し環境を考える百姓 赤木 歳通
7/12 神奈川の細田さんから「
倒伏対策の情報ありがとうございました。」
NPO@細田です。
赤木さんの体験に基ずくお話は大変わかりやすく、貴重なヒントになりました。
中干しと間断潅水の組み合わせで、初年度倒伏防止の実現に向けて
がんばりたいと思います。
稲作初心者の甘えから、一方的な「お願い」ばかりで大変失礼しました。
切磋琢磨をキーワードに、皆様の議論にも参加させていただきたいと
考えてますので、よろしくお願い致します。
ところで先日、不耕起田で2回目の手取り除草しましたが、手の甲が虫さされで
痛痒く水泡状に赤く膨れてました。軍手をつけて作業したところ、1ミリほどの
黒い虫がいっぱい付着してました。これが犯人のようですが、虫の名前を
ご存知の方は居られませんか?2週間前の1回目のときは被害に遇わなかったので
この時期に大量発生したようです。不耕起で除草剤も使わないので、コナギ、
ホタルイ、マツバイなどの大発生に人海戦術で立ち向かってます。
7/11 やまちゃんから・Re本岡教授のイネミズ観察」
本岡教授殿
(貴兄と出会ったころ、僕らは「本岡助教授」とひそかに呼んでいました。
貴兄の風貌とその誠実な追求ぶりからでした。
あれから10数年、貴兄はもう「教授」になられていることでしょう)
今回の教授の「イネミズ」報告は、おおいに不満であります。
「気が滅入って」どうやら、頭まで金縛りにあって動かなくなっているようにしか見えません。
小生が「イネミズの生態」という資料を紹介し、また「イネミズと油」という試論を提出する前でしたら、
教授の報告は少なからず意味のあるものでした。
しかし、「イネミズの生態」という資料が共有のものとなったのですから、他の方ならともかく、
それを否定するにしろ肯定するにしろ(それはどちらでもかまいませんが)
その資料をふまえた形で論が展開されないと、本岡教授らしくありません。
今日、近所の友人達と「さなぶり」で、夢前町の衣笠さんの近くの温泉に行ってきました。
たまたま衣笠さんと電話で話をする機会があったのですが、
「10年以上前にイネミズがひどくて、まだ有機に転換する前のこと、
灯油とクレオソートを混合して田んぼに流し込んだ経験があるのですが、それなりに効果がありました。」
「イネミズは、田んぼのイネ科の雑草に移住して、その根っこに卵を産み付けるらしく、
菜の花緑肥をやるようになってから、イネミズの被害はありません」
とのことでした。
6月29日に教授も含めて、衣笠さんちで呑み会をやる予定になっています。
その時に大いにやりましょうということで、それ以上詳しくは聞いていませんが、、、。
7/11 兵庫の本岡さんから「その2 イネミズゾウムシにはもうお手上げ! ヽ( ̄ー ̄
)ノ 」
稲美町 本岡です。
イネミズゾウムシのことを書こうとすると、気が滅入って文章がまとまりません。
次回に続くと予告したものの キーボードに向かうと金縛りにあって指が動かないんですよ
今までの経過報告と気のついたことなどを箇条書きにします。
1 田植え後数日の内に食害が出る と同時に産卵を始めているようだ
2 田植え後 葉に食害が出てから(レベル4,5の場合)農薬を使っても手遅れ
被害は多少軽減するが回復しない (↓B、C、Dの田んぼ)
3 田植え後油を使っても同じく手遅れと思われる (レベル4,5の場合)
4 できるなら農薬は使いたくないなと様子を見ている内に被害は止まらず
時期を逃して手遅れになってしまった
5 レベル1〜2 被害は軽微 レベル3 防除するかしないかの分かれ道
レベル4〜5 防除手遅れ
6 先手必勝の 殺虫剤苗箱施用しか対策はないのか?
7 卵から孵った幼虫に根を食われるのがいちばん困る
8 今年のように田植え後 日照時間が少ないと苗の生長悪く被害はより大きい
9 コシヒカリ ミルキークィーン に被害多い キヌヒカリ ヒノヒカリはそれほど虫が付かない
10 昨年のこと 被害のでた田んぼは 出穂がばらついて登熟がそろわなかった
(根を食われているので見た目以上に屑米が多い)
11 7月中旬以降 幼虫が羽化しだすと根の食害が減ってきて稲株の分けつがやっと始まる
晩稲のヒノヒカリなどはそこそこ回復する
12 聞くところによると 椿油油かすは効果ありそうだけれど 毒性が強いので恐い
画像はすべてコシヒカリ 7月9日(日曜日)出穂約32日前の姿です
↑A 昨年大発生したので殺虫剤苗箱施用した
田植え後かなりの食害が出たが (レベル3)
その後出てくる新葉に食害は無し
根は健全で順調に生育中
↑B 田植え12日後にマラソン乳剤を入れた
イネミズゾウムシはすぐには死なない 5〜7日後まで見かけた
根を食う幼虫には薬は効かない(届かない)
根の食害多く 分けつとれず 今も苗に勢いなく冷めた色
↑C 田植え12日後トレボン粒剤振って
5日後にはイネミズゾウムシ見ない
根を食う幼虫には薬は効かない(届かない)
根の食害多く 分けつとれず 苗に勢いないものの色は出てきた
↑D 無農薬 出穂1ヶ月前とはとても見えない!!
葉に食害があるので今も成虫はいるようだ
もちろん幼虫もいる
↑Bの田んぼ 無造作に1株抜いてみました
幼虫が8匹付いています 根はほとんど食われていて無い
根がないので花瓶にさした生け花の状態ともいえる
7/11 信州の唐沢さんから「小学校の田んぼの草取り」
信州の唐沢です
昨日、地元小学校の総合学習で5年生が作っている田んぼの草取りに
合わせて草の名前や、トンボ・カエル・泥おい虫・稲ミズやその他の水生昆虫の
名前などを草取りに便乗して学習する機会に呼ばれ行ってきました。
除草剤を蒔かない為、蒔かないのはいいが、コヌカを振るでもなし、屑大豆を
使うでも無し、まったくの無防除ででした。
私が除草剤を使わない稲作りをしていると聞き何とかならんかと来たわけです。
稲の丈は25cm程度に対しクログアイは大きいので30cmもあり、オモダカや
コナギに埋め尽くされていました。
また、水深も5cm程度ですから草も生えるはずでせ、幸いなことにヒエは数えるほ
ど
しかなかったのが幸いです。
5年生2クラス総勢40名ほどと先生2名が田んぼの向こうとこっちから1畝づつ入り
取るというよりは踏みつける感じで草取りしました。
なんと、小学校には”ズリ”(おかめ)があるではありませんか。回りの農家には
先ず無いのに学校にはあるんですね。
これが結構役立ちまして稲が見えるまでになりました。
7/11 福井の富田さんから「コーデックスカドミ国際基準値」
福井県池田町の冨田でございます。
7月10日、厚生労働省と農林水産省は第29回コーデックス委員会総会において、
精米のカドミウムの国際基準値が0.4
mg/kgとして最終採択されたと報道しました。
注目すべきは、
精米でのカドミウム含有値が0.4ppmということは、玄米でのカドミウム値は0.4ppm
を遙かに上回っても大丈夫ということです。米ぬか層に濃縮されているカドミウムは、
精米すれば良いのですから。
仮に輸入されたカドミウム汚染米でも、精米をするという条件であれば廃棄処分
とならない可能性があります。白米で0.4ppmというのは相当な量だと思われます。
また、当初提案の0.2ppmではなく、日本が主張していた0.4ppmとなったことで、
低価格米を購入したい日本にとって、他国で流通しない白米0.4ppmのお米を日本
に輸入する事も可能になりました。しかし、カドミウム含有量が高いのは日本です
から、特に問題となる場合は少ないのかもしれません。
いずれにしても、精米0.4ppmという基準は抜け道の多い基準のような気がします。
相当な含有量であると共に、どのようにでも対応できそうだからです。国内産米も
玄米含有量基準が0.4ppmではなく、精米0.4ppmにすれば現在のほとんどのカドミウム
汚染米は「安全・安心」なお米への化けるでしょう。行政責任を追求される側にとって
はとても価値ある基準です。
以下は報道内容です。
(
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/07/h0710-2.html)
7/8 福井の塚本さんの今年の実践と田んぼの様子「今年の草抑えの結果(1)」
春に元肥として 菜種の油粕 80キロ反当り。
6月に入り田植え。
草は、ヒエ、コナギ、オモダカ、クログワイです。
クログワイを食いに来たカルガモが、草を抑えました。
写真にクログワイの茎が写っています。
(草抑え成功、下河原)
●福井県内の塚本さんから・「今年の草抑えの結果(2)」
秋に発酵鶏糞360キロ反当り。これはかなり危険な量でした。
肥料流亡を防ごうと水戸の板を止めて、冬の雨雪を自然任せに止めていました。
雪解け水でたっぷりのときも、水が無いときもありました。
代かきして、6月に入り田植え。
草の種類は、ヒエ、コナギ、オモダカです。
いずれもちらほらとあります。
ミミズがトロトロ層を厚くして成功したと想像しています。
昨年平成17年は一面コナギに覆われました。ヒエも草刈機で稲ごと刈り倒すほど生えました。
(草抑え成功の6反町)
●福井の塚本さんから「今年の草抑え(3)」
ヘアリーベッチ、レンゲ鋤きこみの田んぼ。
水持ち悪く、水は入れっ放し。
草は、ヒエ、コナギ、オモダカ。
ヒエはありません。やはりマメ科の緑肥はヒエに効くのでしょうか。
コナギは写真の通りで、緑肥でこれくらいに抑えられています。
オモダカはたまにしか無い。
水持ちがよければもっと少なかったと予想できます。
これに除草機を一回押せばかなり効いたでしょうが、
緑肥の効果を見るためにしませんでした。
私は、水を入れっぱなしでこのくらいの効果が出るなら満足です。
(三角町2)
●福井の塚本さんから「今年の草抑え(4)」
5月の代かきの途中に、発酵鶏糞260キロ反当り散布。
6月に入り田植え。
薄いトロトロ層が出来ていた。
除草機を手押しで滑らすだけで、簡単にかけた。
泥が株間に流れていくのが分かった。
田植え後30日の写真です。
コナギが少ないです。
オモダカはちらほら。
私は、水持ちがけしてよくない田んぼで、この程度の草なら大成功と思います。
私は、トロトロ層の薄い田んぼに除草機は必要だなと感じています。
そして、トロトロ層が少しあれば優れた効果があることを体験しました。
(五反田2)
●福井の塚本さんから「今年の結果(5)失敗例」
春に発酵鶏糞260キロ散布したものの、トロトロ層が出来なかった田んぼ。
水も入れっぱなしです。
アミミドロ、サヤミドロがびっしりで、除草機を押すのを途中であきらめた田んぼです。
コナギがたくさんです。
失敗といえば失敗です。
だけどここだけなので、対照区と思って、
10年間コナギだらけだった田んぼを思い出しつつ、
懐かしく眺めています。
(育苗上3)
●福井の塚本さんから「今年の草抑えを振り返って」
除草剤を使わないイネつくりに挑戦して12年。
草だらけになって本格的にもがき苦しんで貧乏に拍車がかかり10年がたちました。
やっと全部の田んぼ(1.5ヘクタール程度です)で、除草剤を使わないイネつくりが楽に出来るようになり感無量です。
一枚コナギだらけの田んぼがありますが、水持ちをよくして、
藻が増えない早期の除草機通しでいけるでしょう。
除草剤を使わないイネつくりが出来ないままに終わるのではと、
本気で心配していました。
今までを振り返ると5年ほどに感じるのですが、
数えたら10年もかかっているので驚きました。
かつての自分ならここで有頂天になるところですが、
他の地域にあるような強力な草が無いこと、
クログワイはカモが食っているという幸運に恵まれていて自分で抑えているわけではないこと、
オモダカの対策は無いままだがなぜか増えないこと、
面積が少しだけで大きい面積なら私が通用するか分からないこと、
草が進化するかもしれない?ということで、
油断は出来ません。
そして、このメールに登場されている皆さんからたくさんのことを教えていただいたおかげです。
そして、電話で山ちゃんから本音、裏話を聞かせていただいたのは大きかったです。
平成18年は私にとって、特別な年になりました。
感謝のひと言につきます。
7/9 岡山の赤木さんから「沼田の倒伏対策」 赤木@菜の花です。
神奈川の細田さんの心配に、思いつくことを。
以下は細田さんの前回のメールです。
6月10日に田植えし3週間経過した時点で開帳型になり、分げつ10本、全長72
センチになりました。植え付け時は、6葉2本で全長33センチでした。耕作放棄の
再生田のため、手取り除草で田んぼに入ったところ、30センチも足が沈んでしまい
ました。田の用土や稲が水に浮いている感じで、足を踏み込むたびに稲が傾き、移動
に苦労しました。均平不良で水深10センチあるにも拘らず、陸地もあるなど水管理
もままなりません。こんな状態では実りの秋に「倒伏」が心配です。水利組合の予定
では、7月20日過ぎから10日ほど給水を停止するようですが、「中干し」だけで
倒伏対策になるものでしょうか?以上、よろしくアドバイスください。
私の話は決してアドバイスでもなければ、指導みたいなものでもありません。あく
まで私の経験からお話するだけです。このメールではお互いの経験談を出し合って切
磋琢磨してゆくのが目的ですから、指導できる仲間なんて誰もいません。みんな、め
いめい自分のことを話しています。その中で自分に関係することや、興味あることに
反応して意見を出しています。経験や実績に裏打ちされ、自信もって話せる内容でし
たら、時として断定的に話すこともありますが、田んぼは千差万別。あんたの田んぼ
では倒れなくても、私の田んぼでは倒れるよ・・・てなこともありますから、話はあ
くまで参考として聞いてください。
この仲間の長老としてみなさんに申し上げたいなと思っていたもんで、この際お話
させていただきました。
さてと、稲が倒れるのは、肥料が過ぎて下位節間がまのびした時。それと土が柔ら
かい時。雨や風も要因ですが基本はこの二つです。私もしっかり経験済みです。いく
ら株が丈夫でも土が軟らかいと根元からひっくり返ります。
心配されているのはむしろ土のほうですね。中干しでいくら堅くしても、その後が
水を溜めっ放しでしたらわけなく倒れます。つまり中干しだけでは防げません。土が
軟らかく戻ってしまうからです。
水利事情がわかりませんが、中干し後は間断潅水、つまり水を入れて土を湿したら
落水し、乾いてきたらまた入れる。これを刈り取りまで繰り返す必要があります。根
には常に水分が必要ですから、土が白くなるほど決して乾かさないように。米が取れ
ません。
中干しも一番軟らかいところが、ぬからずに歩けるようになったら水が欲しいで
す。文章からして10日ではそこまで乾かないかもしれません。でも高い部分は干し過
ぎになるでしょう。倒伏を回避するなら、高い部分の稲はある程度犠牲になります
ね。
田んぼの基本は高低差がないこと。絶対条件と言っても差し支えありません。秋には
これを直すのがいいでしょう。
次に稲のことですが、田植え後3週間で2本植えが10本に。これは無肥料らしくて
ゆっ
くり成長でいいと思うんですが・・・・6月10日田植えで出穂時期が気になります。
コシは早いですからもしかしたら、田植えから出穂までが60日ほどではないので
しょうか?仮に8月15日に穂が出るとしたら、1ヶ月遡って今月中旬、つまりもう1週
間先には茎数が確保されていないとチョロ出来になるかもしれません。十分に肥料が
効いて来れば1週間あれば2倍以上にはなるでしょうけど、無肥料ですからどこまで地
力窒素が出てくるか見当がつきません。百歩譲って7月20日までには茎数を確保して
ください(出穂を8月15日と仮定しての話ですよ)。なら肥料を振るからいくら振れ
ばいいのか教えてくれと言われても、こればっかりはお答えできません。わからない
ですから。
それと72cmもの長さがちょっと気になりますが・・・・
現在は収量なんて気にしていません、と仰るなら後半は読み流してください。
自然を愛し環境を考える百姓 赤木 歳通
7/9 長野の大井さんから・「大変参考になります」
長野の大井です。
赤木様、成育に応じた対処の仕方大変参考になりました。
ありがとうございました。硫安への字はようやく慣れてきましたが、有機への字の
ゆっくり生育は遅れているのか進んでいるのかわかりにくくて自信がありませんでし
た。
塚本さんの報告も、興味深い試みで楽しみです。
私の勤務先は世間でよく言われる長時間労働が行われています。
この宅配便もまとめて開封することがたびたびなので、とんでもないタイミングで反
応する失礼があると思いますことをお許し願いたいと思います。
時間があると時々井原豊追悼集をぱらぱらめくります。
本当によくできた本だと思います。心ある人に1冊プレゼントしたいと思うのです
が、山下さん
在庫あったらわけていただけませんか。
●やまちゃんから
ありがとうございます。
私信で住所を教えてください。
ただいま在庫があと6冊になりました。
井原さんちに50冊くらいあったはずなので、わけてもらいにいこうかなと思っています。
7/9 岡山の赤木さんから「株が動き始めた」
赤木@菜の花です。
終盤に植えた稲もそろそろ動き始めました。日に日に稲の姿が変ってくるのがよく
わかります。苗代を片付けて耕して代掻きして、最後の最後にそこに手植えした赤米
や黒米。中でも1穂選抜する為に植えた、1本植えの旭風。これが動き出すと豪快で
す。
全部1本ですから、扇子を広げたような姿に一区画の全部がなります。忙しい忙しい
と言っている間に10本になり、20本になり、いつしか1本が30本にも増えてきます。
命の不思議さを感じます。
田植え以降保っていた深水も終わり、それなりの水管理(5cm程度)に移ります。
これでずいぶんと楽になります。
さて、黒大豆を蒔いてから10日近くなるので、生えていないところに予備の苗を移
植
してやろうと行って驚いた、生えの悪いこと。蒔いた後に雨が続いたものだから、過
湿でたくさん腐っている。
発芽した頭が土の中のままのがたくさんある。つまり黒皮を被った双葉が地上に出
ないで、地中を目指している。根っこは当然土の中。茎だけが∩字の形で地上に出
て、双葉が地中から出れないままになっている。こんなのもいっぱいです。
深蒔きにでもなったのか、上に掛けた土が重すぎたのか、反対に浅蒔きになったの
か。
蒔く前に大雨で冠水したこともあった。落水したものの、蒔いた時の土はかなり湿っ
ていた。だから覆土がべちゃっとしたんだろうか。
原因がわかれば対策も考えられるのだが・・・・・・
来年は田植え前の、土が乾いているときに蒔いて済ましておこう。でも以前そんな条
件の時でも、下を向いたお豆ちゃんを見かけたなぁ。
茎の先がないのもある。引っこ抜かれていないから虫にかじられたのでしょう。
近所に居着いているカラスの被害ではなさそうです。 話がそれるがトマトが熟れた
らすぐ突っつかれます。
鳥対策として、ずっと以前に現代農業で読んだ記事を真似ています。
種子となる豆5合に灯油を10滴ほど垂らして、容器もしくはビニール袋の中でよく混
ぜます。全体が灯油で湿って黒く光だしたら後は蒔くだけです。そのうち蒸発して
白っぽくなりますが構いません。
人間にはわからなくても、鳥の嗅覚には灯油臭がするらしく、発芽前はもちろんモ
ヤシ状態になっても鳥の害がないということでした。事実、鳩もカラスも避けるよう
です。
蒔き穴にオルトラン粒剤をどさっと入れる人もいますが、それに比べればわずかの
灯油
なんかかわいいものでしょう・・・・・・と思います。
困っている人の参考になったかしら。
自然を愛し環境を考える百姓 赤木 歳通
7/8 宮城の齋藤さんから「テラガモの泥の持ち上げ」
やまちゃん
こんにちは 宮城県栗原市一迫の齋藤です。
>
メーカーの北山さんに電話をしたところ、みのるの田植機では前輪の回転が後輪より20%くらい多くて、
>
そのために起きる現象で、前輪のタイヤラグをもっと削ると良い、つるつるにしても問題ないはず、
>
それでも問題点が解消できない場合は、前輪にある3本のホークで泥を持ち上げているので、
>
ブリキの板でタイヤをカバーしてやるといい、と言うことを聞きました。
対策 その一
前輪のタイヤラグを削る
対策 その二
前輪の外側ににタイヤカバー(名称はこれでいいのかな?)を取り付ける
新しい田植機からとってつけようとしたら 微妙に寸法があいませんでした。
新品価格は20,000円超とか・・・・・。 みのるの部品は高いし しかも在庫は無いという・・・・・。
対策 その三
コンロッドの微調整(4輪の場合)
対策 その四
前輪の条のソリをはずす。
対策 その五
あきらめが肝心(笑)
これからカメラの前の田圃の除草・追肥をしてきます。
齋藤 政憲
7/8 和歌山の田中さんから「油について参考になるか分かりませんが」
いつも拝見させていただいております。
昔の話ですが、こちらの地方では、農薬が無いときに田んぼに鯨のあぶらを使って
いた人もいたようです。
どれほどの効果なのか流し込みのタイミングなど分かりません。
たまたま近くのお百姓さんが昔のことを話してくれたことを思い出しただけです。
海に流失したオイルなどは、ほんの少しでも稚魚に影響が出やすく
尻尾が曲がったりするようですね。
動物性の脂も使えたと言うことだけですが何かの参考になるでしょうか? 田中
●やまちゃんから
なるほど鯨の油ね。
ぼくはその話を、本で見たことがあります。(江戸時代の農書の「除蝗録」)
近所の百姓からそんな話を聞いてるなんて、田中さんらしいというか、
(まだお会いしたことないけど、そんな雰囲気を感じます)
鯨の油で防除とは、捕鯨の伝統がつい最近まであった和歌山県らしいですね。
いずれにしても、ありがとう。
サラダ油という植物油しか念頭になかったのが、動物性油に広がり、
果樹などの防除に使う「マシン油」にまで広がってきました。
7/7 やまちゃんから「続・イネミズと油の話」
除草機ティラガモ2年生で、少しは上達したけど、困っていることがふたつありました。
ひとつは、前輪が時々泥を大きく持ち上げその泥が苗をなぎ倒して(埋め込んで)しまうことが、よくありました。
もう一つは、カゴローターの回転が悪くなることが、しょっちゅうあって、
それがまた泥を大きくえぐったりするものだから、ローターを深くできない(浮かし気味にするしかない)ことでした。
メーカーの北山さんに電話をしたところ、みのるの田植機では前輪の回転が後輪より20%くらい多くて、
そのために起きる現象で、前輪のタイヤラグをもっと削ると良い、つるつるにしても問題ないはず、
それでも問題点が解消できない場合は、前輪にある3本のホークで泥を持ち上げているので、
ブリキの板でタイヤをカバーしてやるといい、と言うことを聞きました。
(新しい田植機の前輪は白いカバーがついています。
ブリキを丸く切って、前輪に貼り付ける作業をしながら、
昨日のイネミズに油という話が頭の片隅にあったせいでしょう、
宮城の齋藤さんが株羽輪に油を差す話を思い出して、
ついでに注油しておけば、田んぼに油が拡散していく様子が観察できるなあと思い、
株羽輪とカゴローターに注油しました。
それでたんぼに乗り込んで除草作業をはじめると、
カゴローターの軽いこと軽いこと、深めに泥をかんでもくるくる回ります。
なんだ、油を差してやれば問題解決ではないか、
ブリキの板で泥も持ち上げもなくなりました、
2年間の四苦八苦は何なんだったのだ、、、
そういうことも含めて、メーカーは使用説明書をきちんと作って欲しいな、とだいぶ腹が立ちました。
さて、ここまでは、油の話のマクラです。
株羽輪などに注された油は、田んぼの中でふわーっと四方に広がっていきました。
水の表面に薄い膜が虹のように広がっていきます。
家に帰って、ボールに水を張って、食用油を落として比較してみました。
こちらは、水の中に油の粒々が散らばりますが、表面を拡散していくといった風ではありません。
これはまったく予想外でした。
イネミズに対しては、30番のエンジンオイルの方に軍配が上がりそうです。
昨日も書きましたが、アブラムシの気門を封鎖して窒息死させる
(1)食品添加物系統のオレート液剤
(2)でんぷん質というか「糊」そのものの「粘着くん」 外見的には洗濯糊です。
このふたつは、約100倍に希釈して使うのですが、こんなに薄くて大丈夫かなという程度です。
イネミズもきっと薄い油膜でOKのように思われます。
アブラムシは、直接液がかからないと窒息効果が出ないので、
果菜類が大きくなってくると、葉陰が出来てまんべんなく散布することは困難になってきます。
だから、ぼくは育苗時にしか使っていません。
「イネミズの生態」によれば、「日中は、成虫は、葉っぱに登って食害したり、水に潜ったり」しているらしい。
つまり、しょっちゅう葉っぱと水の中を行ったり来たりしているようです。
これは、しめしめの話ではないか。
アブラムシと違って、油さえ撒いておけば、勝手に自分から油をかぶりに来る。
邦子の話でも「イネ株を揺すって、イネミズをたたき落とさないと効果が少ないのではと、
とうちゃんは言ってたけど、何もしなくても次の日には葉っぱの上のイネミズまで死んでたよ
カブトエビは平気みたい、オタマジャクシがばたばたもがき苦しんでいたよ」
何か問題があって、解決すべき課題が目の前に現れた時、
大きな声を上げて、わいわいがやがやと騒ぎまくること、
それも問題の対処法になることがあると、常々思っています。
ぼくがしつこく書き始めた時は、そういう気分の時があります。
初対面の普及員の諏訪さんに、「あっ、この人骨がありそう」という直感だけで、
イネミズに困っている話をしたら、「イネミズの防除」という本を教えていただけました。
この本と出会っていなければ、油の話も発展することはなかったでしょう。
昨日書いた「イネミズ再考」のメールを、現代農業編集部の瀬谷さんに送りました。
「素人のというか、現場のこの発想を、イネミズの(害虫の)専門家にぶつけていただけませんか。
現場の直感を、その筋の専門家が取り上げ追求していく、
そんな「なんでも相談室」的なページが雑誌にあるとうれしいです。
以前にチップソーの研磨について原稿を書いた時、ぼくが感じた数点の疑問を、
瀬谷さんが、チップソーのメーカーの専門家に送って聞いてくれました。
それで、あの記事は少しは読み応えがある記事になったと思っています」
瀬谷さんは、すぐ応諾の返事をくれました。
大騒ぎの始まり始まりです。楽しみです。
でも、問題が核心をはずれていれば、単なる空騒ぎに終わってしまいますけどね。
7/7 神奈川の細田さんから「倒伏対策教えてください。」
NPO@細田です。
6月10日に田植えし3週間経過した時点で開帳型になり、分げつ10本、全長72センチになりました。植え付け時は、6葉2本で全長33センチでした。耕作放棄の再生田のため、手取り除草で田んぼに入ったところ、30センチも足が沈んでしまいました。田の用土や稲が水に浮いている感じで、足を踏み込むたびに稲が傾き、移動に苦労しました。均平不良で水深10センチあるにも拘らず、陸地もあるなど水管理もままなりません。こんな状態では実りの秋に「倒伏」が心配です。水利組合の予定では、7月20日過ぎから10日ほど給水を停止するようですが、「中干し」だけで倒伏対策になるものでしょうか?雑草は代掻きの際にひっくり返した草の塊から芽吹いたチョウジタデ(?)と僅かなコナギなので、除草は不要かとも考えてます。以上、よろしくアドバイスください。
7/6 やまちゃんから・イネミズ再考」
「イネミズゾウムシの防除」を、プリントしてあらためて読み直しています。
古さをちっとも感じさせない、迫力ある本です。
この本が企画された昭和50年代後半から60年と言えば、「井原豊追悼集」の年表を見てみると、
井原さんが勤めを辞めて専業百姓になって、バリバリ本を書き出した頃であるし、
「稲の新施肥法滋賀方式の普及始まる」(1982・昭和58)
「虫見板による減農薬が反響を呼ぶ」(1983)
「お米の勉強会発足」(1986)
「成苗二本植研究会発足」(1987)
などの記述が見られます。
ぼくや本岡さんが百姓を始めたのが、この少し後。
日本の農業も元気だったんだ、その元気さを、この本からも感じ取ることが出来ます。
さて、イネミズゾウムシ、ぼやいてばかりいても仕方がないので、ちくちくと考えてみます。
2〜3年前にも集中的に意見交換がされたことがありました。
久しぶりに見てみると、興味深い。
1畝半の小さな田んぼで、中学生と一緒にトライやるウィークで赤米を田植えした。
田植え後10日ほどして、わが奥方・邦子がおかめ(田ずり棒)をぶらさげて、除草作業に入った。
「稲が真っ白に枯れよるよ。なんかおかしいよ」
「どれどれ、、、あれがイネミズゾウムシや。林田の田んぼでおおさわぎしとったやろが、、、」
すると翌々日、「油入れといたよ。」
「稲が枯れしまうぞ、昔天ぷら揚げたみたいに黄色くなって枯れてしまったやろうが」
「大丈夫、私がボウフラを殺すのに入れた時は枯れなかったのに、
とうちゃんが調子に乗って学校給食の油をもらってきて入れたから枯れたのよ」
それから約10日、かの虫は死んでいなくなり、赤米は元気に新しいきれいな葉っぱが出てきているらしい。
「イネミズゾウムシの生態」の記述とあわせて考えてみたいと思う。
イネミズは、最初見かけた時は1ミリ程度の小さなものでした。
それが最近で3ミリからの大きなものをよく見かけるようになります。
年1化であろうと予測されていますが、越冬後成虫が越冬地から直接、
あるいは北国の田んぼから飛翔してやってきたのならば、
最初見かけた時からもっと大きくなっていないだろうか?
6月の暖地の田植えにやって来るのは、年2化の新成虫では?
「イネミズの生態」の記述の中で特に興味深かったのは、
「成虫は稲の葉を摂食することにより、卵巣の成熟が見られ、産卵をはじめる」
「産卵期間は2ヶ月以上、1頭の総産卵数は約75個、6〜10日で孵化」
「幼虫がイネの根を食害して、断根状態となりイネは生育不良となる。
幼虫は4齢を経過し、約1ヶ月で孵化する」
「水田内の分布について、越冬後成虫の侵入時期は畦畔沿い数列で密度が高いが、
その後発生盛期にはほぼ一定密度となり、、、、、
加害最盛期の幼虫の水田内分布は、畦畔沿いよりも10〜15株内部の方が多く、、、、
イネミズは稲の葉を食害することにより卵巣の成熟が促進されるので、
初期に成虫が集中する畦畔沿いのイネ株では葉の食害は甚だしいが、
いまだ卵巣の成熟してない固体が多く、
産卵はその後内部へと移動した株に多くなるものと推定される」
2〜3年前のこの場での意見交換では、油での退治法はあまり評判が芳しくないまま、
沙汰止みになってしまったように記憶しているのですが、
もしかして、もしかして、やりようによっては、おもしろいかもと思うようになってきたのです。
油を入れるなら、産卵前に(少なくとも産卵最盛期前に)やるがよし。
その時期には、田んぼ全体に入れる必要はなし。
畦端数列に集中している越冬後成虫(あるいは飛来新成虫)だけを意識してやればいい。
次に問題としたいのは、油の中味と量です。
上野長一さんに確かめると、3年前には食用油を1反あたり2本とか言っていました。
最近では1反に500CC、それでも稲のダメージが問題になり、
イネミズが多い田んぼは早生の作付けをやめていると言っていました。
話が飛びますが、果菜類の育苗をしていていちばん頭がいたのが「アブラムシ」
しかし、「オレート液剤」とか「粘着くん」という、
散布することによって気門を封鎖して窒息死させる殺虫剤が出てきて助かりました。
もっぱらそれに頼ってアブラムシを退治しています。
(ママレモンの薄い液や牛乳を薄めて散布しても似たような効果が得られます。)
オレート液剤や粘着くんは100倍に希釈して散布しますが、
その100倍液は本当に薄いものです。
イネミズに食用油が効くのも、たぶん気門封鎖による窒息効果ではないでしょうか?
だとすれば、油がべっとりまとわりつく必要はなく、
人間が想像する以上にごくごく薄いものでいいのではないでしょうか?
死ななくてもダメージを受けて、卵巣が成熟していかなければいい?
それと油の質です。
たとえば、食用油よりもガソリンや灯油などの方が水の表面に浮いて幕を張りやすいのではないでしょうか?
クレオソートは怖くて使う気がしませんが、効果としては、より以上かもしれません。
灯油や軽油ではなくて、食用油のようにより食べ物に近しい油で、
拡散力が強く、少量で効果がありそうな油はないものでしょうか?
イネの幼苗期にもダメージが比較的少ないような油はないものでしょうか?
誰かヒントを下さるとありがたいです。
7/6 福井の塚本さんから「皆さんにお礼です。」
イトトンボの問い合わせに、たくさん方から返事をいただきまして、私は涙が出そうなくらいうれしかったです。
そういう写真の撮り方をしないといけないのか、琵琶湖まで30分で行けるぞしめた!、こんなあんなホームページがあるのかと、
とてもとても参考になりました。一年で一番忙しい時期で、遅くなりましたが、お礼まで。
今年、生き物の名前調べが楽しくなってしまった塚本でした。
7/6 千葉の高柳さんから「Re深水でのポット苗の田植え」
斉藤様 高柳@おかげさま農場です。
>
ポット苗の場合 少々の水(10cmくらい)があっても 大丈夫ですよね?
>
というより これがポット苗のいいところだと思っていましたが・・・・・。
少々の水(10センチくらい)・・・そこがわかりません。
私の場合、10センチの水では無理でした。落とした苗がプカプカと田面と
漂い始めてしまいました。
あんばいとしては、ちらちらと土が見える位で植えたらまあまともだった、
という感じです。
斉藤さんの場合とは違うのでしょうか?
7/5 やまちゃんから「イネミズゾウムシについて参考資料」
普及所の諏訪さんが別な用事で我が家をたずねてきてくれました。
その時、イネミズゾウムシのことを諏訪さんに話しました。
「ひどい田んぼは、ほとんど植えたまんまなんですよ。
背は高くなってるけど、3本植えたら、今でも3本の株があるんです。
こいつどないしてるんやと株を掘り起こしてみたら、根っこが本当にみすぼらしいんです。
幼虫に食い荒らされてるんですね、ぞっとしています」
諏訪さんは、さっそく調べてくれて、「イネミズゾウムシの生態」という資料をpdfにして送ってくれました。
かなり古い資料のようですが、ずいぶん参考になりました。
たとえば本岡さんから
「竹林などで越冬すると言うが、わが稲美町にはそんな林などない。
外から歩いたり、泳いで移動してくるなら、畦端から被害が広がってくるのだろうが、
田植え後2〜3日のうちに、田んぼ全体に食害が一気に出ている」
「コシヒカリは弱いなあ、品種による被害の差がかなりありそうだ」
などなど。
なんとなんと外気温が高くなると、上昇気流に乗って飛翔能力が獲得され、
飛んでやって来るそうじゃないか。
さきほどの太田さんの九州へのウンカの飛来の話にもぞっとするが、
イネミズゾウムシが風に乗ってやって来る様を想像して、ぞっとしてしまった。
品種による強い弱いは、再生能力の強さ、根の強さ、根腐れに対する強さが関係しているようです。
来年は、コシヒカリを作るのをあきらめて、同じ早生でももっと根の強い品種を考えざるをえない、
早生を減らして晩生のヒノヒカリの比重を多くするしかないなあ、
田植え後出穂までの日数が60日足らずでは、受けたダメージを回復している暇がありません。
前置きが長くなりましたが、
以下は、資料を送ってきてくれた諏訪さんのコメントです。
(第2便で、資料の名前と目次のpdfを送付します)
****諏訪さんのコメント***
さて、イネミズゾウムシの生態について、古い資料ですが、PDF化して添付致
します。既にお持ちになっていらっしゃるかもしれませんが、ご容赦下さい。
詳しくは、文中をごらんになられたらと存じますが、
1 越冬には適度な湿り気が必要なこと&低温にはめっぽう強いこと(今年の冬の
気候は越冬に好都合か)
2 年1化と予想されること(越冬時を別にして個体数の変動は比較的少ないと予
想。ただし、もしかしたら北部の早期イネとの組み合わせで2化も可能か)
3 2ヶ月にわたって産卵し温度が高いと飛翔能力を獲得し移動性が上がる(北部
の早期イネから成虫が徐々に移動してきた?しかし、6月中旬以降の田植えで被害
が少ないと言われてきたかは不明です)
ことなど個人的には参考になりました。
取り急ぎ、ご連絡まで。
●諏訪さんから「本当に古い資料なのです」
日本に侵入してから(昭和51年〜)10年後(昭和61年)に発行された資料
です。奥付によると
書名 「イネミズゾウムシの防除」 副題 被害ゼロをめざして 編集 「イネ
ミズゾウムシの防除」編集員会 発行 (社)日本植物防疫協会 61/3/10 174p
試験場に問い合わせする前に、事務所の書棚を見てみたら、奥の方から出てきま
した。昔、見た記憶はあったのですが(普及員なりたての頃)、あるとは思いませ
んでした。古い資料なので新たな知見がでているかもしれません。
第2章 形態、生態および被害 の 3 我が国における生態 の写しです。当
箇所の著者である粥見惇一氏はその時点で元三重県農業技術センターとなっており
ました。
ご参考になるか判りませんが、目次と耕種的防除の部分のコピーを添付致します。
本そのものや他の箇所について何かありましたら、またお知らせ下さい。
7/5 岡山の赤木さんから「 梅雨もまたよし」
赤木@菜の花です。
田植えが終って15〜18日。深水保持もあとわずかです。
夜には大雨になりそうだと予報で聞いても、昼に雨の中をポンプで水を入れたこと
がありました。明日の朝には深水になろうとも、目前の浅水には入れてやる必要があ
ります。
それにしてもカブトエビや貝エビの多いこと。水は代掻きの後ぐらい常時濁ってい
ます。
カブトエビの動きを見ていると、浮上したり潜行したりで、たしかに水を濁らせてく
れているようです。
それとトロトロ層の発達は田んぼによって差が大きいようです。やまちゃんの苗代
ではないけど、冬の乾き具合を原因として考えると、かなり納得がいきます。
美容パックができるぐらいのヌメヌメした泥をすくい取って見ると、赤虫かイトミミ
ズか何か知らないけどおるおる。赤く太いのやら、オレンジで細いやつがいっぱいい
る。この虫たちが働いてくれているわけだ。
水田のトロトロは畑の団粒と同じで、植物にも一番いい土の状態らしい。
さて本題。
我が家の気の早い稲があくびをしながら背伸びを始めました。目が覚めてきたようで
す。閉じていた股をぐっと開いて子供を産む準備を始めましたよ。。。。
あんた何考えてんの?開帳を始めたと言ってんだよ私は。
ヒエは下等な植物なんだろうかね。子供が顔を出すところに毛が生えていない。
その点稲は高等植物だ。足(葉)が胴体(茎)から離れるあたりに立派に毛が生えてい
る。人類に近いわけだ。このあたりは以前「元気の出る農業の道しるべ」の写真館に
書いたからくわしくは割愛しておこう。
それにしても、稲はなぜあの部分に毛が要るんだろう。きっと人智を超えたところ
の神様の配慮なんだろう。
昔のどこかの学者さんはあの毛のことを「葉耳」と名付けた。どこが耳なんだよ。
どう見てもあれは立派な毛だよ。品位の都合でこれ以上の考察は止めておこう。
というわけで、この調子では気の早い稲はもう2週間もすると、稲の姿がほとんど
出来上がる計算になる。出穂から遡って約50前に当る。出穂35日前の姿が50日前に出
来てしまう。ちょっと早すぎるような気がするが、もう稲に任すしかない。
終盤に植えた田んぼはまだまだオネムの最中です。
生育中期に本各的に施肥するへの字稲作では、45日前に目標茎数の半分あれば十分
で、その時点で焼酎飲んでドカンと振れば10日後には株は出来上がる。つまり出穂35
日前には立派な株になるということだ。
稲の一部分をよく観察し環境を考える百姓 赤木 歳通
ホームセンターに行ったら、車のドアの隙間からアマガエルがぴょんと出てきて駐
車場に降りた。こらこら、そこでは車に轢かれるか、乾いてミイラになるだけだ。つ
かまえで助手席の足元に乗せてやった。家に着いてもそのまま居たので元の庭の中に
戻してやったけど、ありがとうも言わずにピョンコピョンコと飛んでいってしまった
ぞ。
7/5 佐賀の太田さんから「今田植えしています。」
やまちゃん他の皆様こんにちは。
今年もやってきました大陸からのウンカの大群、他の皆様の減
反の田圃のヒエにはヒエの姿が解らないほどついております。
しかしくすりは恐ろしいです、一ヶ月前の黒い稲にはつかない
?
ウンカ対策として私1人孤独な田植えを今行っておりますが、
もの凄い雑草を埋め込みえ込みますので、トロトロ層なります
のでかなり水を張りながら田植えしています。もちろんポット
植えです、亀さんスピードのゆっくり田植えです。
しかし今年は浮き草の大発生で風で押されて難儀です。うまく
いきませんね?
佐賀・太田
7/5 長野の大井さんから「コナギもありました」
菜種粕を代かき2週間前に撒いてしまった長野の大井です。
赤木さんの助言をいただいた後、除草しながら草の発生状況を確認しました。
コナギ、少しですがところにより生えていました。こんなものがびっしり生えなくて
良かった。
ヒエも生えていましたが昨年の高低ならしの効果で思ったより少ないです。
大失敗とまでいかなかったのは、少ないけれど緑肥が効いてくれたおかげか。
来期はしっかりやります。
7/4 岡山の林さんから「5日で13本になりました」
皆さん今晩は、
前回写した朝日の写真と比べてみると、茎数が7本から13本に増えました。赤木さ
んが、5日で倍に増えると書かれていましたので調べてみました。やはり、二倍にな
るようです。この株は、近くの株が欠けているので大きくなっています。広々として
いるので写真には撮りやすいですね。更に5日後はどうなっているか楽しみです。
林 正弘
岡山市
7/4 宮城の齋藤さんから「ポット苗の田植え」
こんにちは 宮城県栗原市一迫の齋藤です。
ようやく1回目の除草が終わり 2回目が始まります。もともと元肥がほとんど
ないので 追肥(反当N成分1kg)と同時作業です。
>
●千葉の高柳さんから
>> さて、播種の行程をお話しする前に、
>>
浮き苗が多い時に「水をはたいて植えないと植えられませんよ」とのことですが、
>>
>>
「水をはたいて」とはどういうことでしょうか?
> *水をはたいて、とは関東言葉と思いますが、水を抜いてと言う意味です。
>
マット苗の場合は、浅水で田植えをしますが、稲葉さんの言葉をそのまま
>
言えば、この田植機は植えると言うより落とすという感じで田植えをするので
>
水がない、あってもひたひた水で田植えをしないとよく植わらない、と言うことで
>
> した。
>
実際、水を抜いて田植えをしたら何とか植えられました。
ポット苗の場合 少々の水(10cmくらい)があっても 大丈夫ですよね?
というより これがポット苗のいいところだと思っていましたが・・・・・。
齋藤 政憲
psy-farm(アットマ)ae.wakwak.com
7/3 千葉の高柳さんから「やまちゃんご教示ありがとうございました。」
やまちゃん(気安く呼ばせていただきます)
早速ありがとうございました。
順序立てて書かなかったものですから、申し訳なく思います。
若干の疑問にお答えします。
>
さて、播種の行程をお話しする前に、
> 浮き苗が多い時に「水をはたいて植えないと植えられませんよ」とのことですが、
>
「水をはたいて」とはどういうことでしょうか?
*水をはたいて、とは関東言葉と思いますが、水を抜いてと言う意味です。
マット苗の場合は、浅水で田植えをしますが、稲葉さんの言葉をそのまま
言えば、この田植機は植えると言うより落とすという感じで田植えをするので
水がない、あってもひたひた水で田植えをしないとよく植わらない、と言うことで
した。
実際、水を抜いて田植えをしたら何とか植えられました。
>
それと、稲葉さんから借りたのは「1粒播き」、高柳さんがやったのは3粒播き、
>
ということは、3回播種器を動かしたのですか?
*その通りです。一粒蒔きの機械を稲葉さんから借りて一粒づつ3回播種です。
>
さてさて、みのるのポットの種まきの一連の流れですが、人力を基本に話します。
>
まず土入れです。掻きおとし板で表面の土をはらい落とします。
*これが難儀でした。連れ合いがもっとも苦情たらたらの仕事でした。
私はその後種まきをしたのです。
>
回転ブラシで土を掻き落としてから、ボッチが回転して鎮圧、土の高さを半分くら
にします。
*回転ブラシというのがよくわかりません。手仕事でやったのですがなかなか難し
かったです。
>
そこに穴の空いた回転板が回転して播種していきます。
*回転板というのもわかりません。手動でそういう道具?があるのでしょうか。
>
全自動の場合は、土入れ、かき出し、鎮圧、播種、鎮圧、覆土の各工程が流れ作業
になっています。
*全自動の中古機械などあるのでしょうか。あれば教えてください。
>
近所でみのるの播種器をもっている人見つけて、借りることをおすすめします。
*私の知る限り(有機農研の仲間、無農薬グループの仲間)にはいません。
稲葉さんの一粒蒔きの機械しか知らないのです。
(マット苗の皆さんはどれくらいの肥料分でやっているのでしょうか)
これは、ポット苗の話ではないのですが、
購入する培土の肥料分にばらつきがあります。1箱当たり1g〜2gと幅がありま
す。
マット苗
だからこその課題だと思うのですが、買った土で播種していたのですが、
どうも肥料分が足らないのではないか、と思うようになりました。
稲葉さんに、ポット育苗をする場合、マット苗と違って肥料が少ないと肥料切れし
ますよ。
と言われたことが気になり、1箱あたり1g入っていると言う土と2gという床土を
使って
比較しました。5月3日に32日苗を植えたのですが、2g入りの苗の方が活着も良
く
現在20本前後の茎数が確保され、調子がいいようです。1g入りという土は6割く
らいでしょうか
当地の、コシヒカリの出穂は、4月1日蒔きで8月1日頃です。
農業を始めて30数年経ちますが、稲作りは人任せで8俵穫れればいい、などと、
身を入れず
やってきてしまった感じです。還暦に近くなってからでは遅いような気がしますが、
できる限り
やってみたいと思っています。
●やまちゃんから「ポット播種の行程」
最初からデジカメの写真で説明してればよかったですね。
一枚目の写真は、ポットの苗箱です。裏側と表側です。
見たことない人もいるでしょうから、写真に撮ってみました。
2枚目の写真。右側に真っ黒に写っているのがあるでしょう。(赤くて細いベルトでたすきがけされています)
これがブラシで、回転して表面の土を少し掻き取っていきます。
ブラシの左側にいぼいぼがたくさん写っているでしょう。
このボッチ(いぼいぼ)が、ポットの穴に入った土を押さえ込んでいきます。
ふわふわに詰められた土を鎮圧するのですから、半分くらいのかさになります。
3枚目の写真。赤い円筒形のものに、穴がたくさん空いているのが見えるでしょうか。
これが播種板です。穴の中に3〜4粒ずつくらい種モミが入って、ポットに播種されます。
播種が終わると左に見えるいぼいぼで再び鎮圧して種籾を落ち着かせます。
そして最後の覆土の行程に苗箱が流れていきます。
ブラシで土を掻き出す装置、掻き出す量はごくわずかです。
設計者は、土詰めしたままだと少し土が多すぎると思い、きっとこの行程を付け加えたのでしょう。
ないとペケかと言うと、それほどのことはないように思われます。
床土については、ぼくは市販の「みのるの培土」を使っています。
有機認証をうけていませんので、それで通しています。
苗代には、米ぬかを1セあたり70〜80キロくらい入れていますので、かなり多肥ですね。
普通の野菜の元肥の目安が、1畝あたり100キロ(チッソ成分にして20キロ)ですから、、、
7/2 福井の塚本さんから「このイトトンボの名前を教えてください。」
朝取りきゅうりの収穫中、田んぼにイトトンボがおぼれているので急いですくい上げました。
とてもきれいだったので、わざわざ家に帰って写真を撮りました。
死んだ振りをしているところを撮影。
この後、溺れていたとは思えないほどの元気さで飛び去りました。
このきれいなイトトンボの名前をどなたか教えてください。
子供用の図鑑を見ましたが、さっぱり分かりません。
福井の塚本でした。
●おけいさんから
●茨城のすずき産地から
●姫路市水族館の市川さんから
市川@水族館です。
エゾイトトンボの雌のように見えますが、トンボの専門家ではないので自信はあ
りません。頭部を上から撮った写真があれば確実なのですが。次から名前を調べ
るために生き物の写真を撮るときは、1方向からだけではなく、数方向から撮っ
ておくと、名前を調べるのが楽になります。イトトンボの場合、眼と眼の間の上
側から見た斑紋、胸の横から見た斑紋、腹部の上から見た斑紋が分かれば、全て
名前が分かります。
●宮城の祓川さんから
「ルリイトトンボ」ではないでしょうか?
下記のサイトをご参照ください。
http://www.erc.pref.fukui.jp/gbank/tokusei/d00084.html
http://www.tomamin.co.jp/you/04you/040809.htm
7/3 兵庫の梅本さんから「山田錦とへの字」
こんにちは 兵庫の梅本です。
ようやくホタルイの目処もたってヤレヤレの今日この頃です。
さて、もうしばらくすると山田錦の追肥の時期にさしかかるのですが、こちらでは
山田錦をへの字で栽培する人は極稀です。肥料屋の親父に話を聞いてみると「昔、
ここらでも盛んにへの字やいうて取り組んでいた人もおったけど、収量がなんぼも
取れへん」ということで直ぐに下火になってしまったらしい。
教科書通り出穂45日前硫安15`では5〜6俵がええとこらしいですね。
どうやら教科書通り作っても結果が見えてきたので、私なりに肥料のやり方を変え
てみようかと。山田錦はコシヒカリほど柔らかくはないので、もう少し肥料を増や
しても大丈夫でしょうか。
一方は出穂45日前硫安18`〜20`とし、片方は穂肥もやる方向で出穂50日
前硫安15`、様子を見ながら出穂20日前尿素2.5`。2通りの施肥で比べてみ
ようと思います。倒伏が心配ですが・・・。
への字で山田錦を栽培されている方がおられましたら、なんでも結構ですので教え
ていただけないでしょうか。(施肥時期量、収量等、山田にへの字は向いてないよ!
というご意見でも。^^;)
梅本健次
7/1 岡山の林さんから「知りませんでした」
皆さん今晩は、
赤木さんに指摘されて、開張とゴリラのガッツポーズの違いが分りました!
また名付け親が、井原さんだったとはこれも知りませんでした。恥ずかしいです。
でも、私がメールを出さなかったら知らない状態がいつまでも続くことになっていた
ので、かえって良かったかも知れません。今年は、例年より早く田植えをしました。
出穂が9月3日頃と予想しています。水を田圃に張っておくのが7月20日頃まで。
田圃の土を固めるために一度水を落とします。これをやっておかないと台風や雨で倒
れやすくなるからです。今年も田圃にメダカが来ているかもしれませんが・・・。晩
生なので刈取りが遅く、台風が心配ですね。温暖化で台風の規模や襲来コースも変
わってくるでしょう。
林 正弘
岡山市
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