近所に橋本さんなどベテランがいるので、教授願って、溶接にチャレンジしようかなと思っています。
11/23 滋賀の中道さんから・コスト削減 「小作戦」
皆さん こんばんは
肥料や燃料 機械代など経費が上がる!
一方、米の販売価格は下がる!
そこで泣き語と言っても前へ進まないので 小さなことですが何かと工夫して
います。
ひょっとしたら皆さんに役に立つかも知れないので紹介しますね。
有機栽培に取組むようになって 代かきハローの使用量が増え、爪の消耗が無
視できなくなり考えました。
しかし、ロータリーの爪と違って 社外品が水田ハローにはありません。純正の
爪を付けるしかないのです。
そこで 爪の減るところにあらかじめ余分に四角い鉄の板を溶接して寿命を2倍
以上に延ばしています。
四角い鉄の板はロータリーなどの爪の減ってしまった後のホルダーに入り込んで
いた部分を切り取って使います。
一般の鉄より 耐摩耗性がよく ボルト穴が開いているので その穴を利用して
溶接できて最適な補強板になります。
11/23 滋賀の中道さんから「塚本さん ありがとう!」
皆さん 塚本さん ご無沙汰しています。
初めて取組んだ 「無施肥無農薬栽培水田」を通じて 学習したことをまとめて
診ました。
無施肥栽培に取組んだ理由
1. 有機栽培を続けると 元肥投入資材を減らす必要が出てきた。
2. 昨年 6月末ごろから葉色が落ちてきた有機田んぼに 食味重視の為、追肥
を施さなかったが 8月になってから葉色が濃くなった。
3.追肥を削除した結果、カメムシなど病害虫のリスクが大幅に減ったが 思っ
たほど減収しなかった。
4. 有機農業推進法が成立し 将来有益な資材の確保が難しくなるかも知れない。
取組んだ結果
1.トロトロ層形成のための元肥や抑草ペレットを使用できないため 田車を4回
掛けたが抑草は完全に失敗した。
(株間の除草対策を一切しなかったため コナギ畑になった。)
2. 初期茎数確保が難しい。(マット苗による有機水田の場合50株/坪が良さそ
うだが 無施肥の場合60または70/株が良い)
3. コナギ畑になったため、稲に障害が出るまで田んぼを干した、コナギはほぼ
完全に消滅した。
(塚本さんがコナギ水田は思い切って干すほうが良いと教えてくれたおか
げです。 ありがとうございます。)
4. 出穂期をはさんで干したためか 収量は4.7俵/10aぐらい
(干さなければ確実に1俵台以下)
僕の結論
有機栽培の資材量の目安が 「腹八分目から六分目」になった。
有機栽培といえども 施肥による増収分は リスクの拡大と品質を犠牲にした水
増し収量かもしれない?
無施肥栽培は 抑草技術を極めれば経済的に成り立つかも知れない。!?(今の
僕の技術レベルでは難しいが。)
このような感じです。 当然無施肥栽培は続けますが 面積を拡大するべき
か、かなり悩んでいます。
皆さんのアドバイス、ご意見を聞かせていただければ幸いです。
「生き物、皆仲間!」 しがの中道です。
11/23 京都の寺町さんから「Re続・農薬の飛散について」
てらまち@京都亀岡です。こんばんは。
>
少しの農薬の飛散を取り上げて農薬を使わずに栽培していることを否定されることがあり、一方で偽装の
>
有機農産物が長期に渡り買い続けられることが複数あったわけで、その差はなんだろうと考えてしまいます。
>
田んぼを知る農家側からの情報発信(宣伝?)が、大切なのだろうと思います。どちらにしろ言い切ってしまったほうが
> 勝ちなのか?
>
消費者だけでなく、周りの農家、農業関連の役人の、農薬の飛散があるから無農薬じゃないという、
>
角を矯めて牛を殺す式の理屈にうんざりします。
まさに情報発信が大事なんだと思います。ブログやメールでほとんどタダでいい
たいことが書けるのですから。宣伝は善です(但しダマしたら悪)です。
先日、奥さんがガンを克服された方(栢野さん、※)とお話をしていたら「がん
克服者の間では白米を玄米に変えるのは当たり前、変なサプリメンとかよりよっ
ぽどいい。なのに日本の消費者はそれを知らずに、戦後すぐの銀しゃりのイメー
ジのままで来ている。知ってる人がドンドン書いていかないかん。」といわれま
した。
わざわざ玄米を精米してそのカス(白米)を売ったり食べたりしてたとは、人か
ら言われて目からウロコでした。
(※)栢野さんのブログ http://blog.livedoor.jp/kaya0169/
自分が知ってること、やってることを素直に情報発信していくのが大事なんだと
思います。菜の花赤木さんが、21日のメールで書いてはりますが、「知ってるこ
としか書けない」し、それこそがあるべきすがただと私は思います。農家の
ホンネを知ってる消費者は少ないけど、一方で食の安全関係が注目されている
今はチャンスとも言えると思います。
知っていることを書いたら付いてくる人は付いてくるし、あとは消費者を教育
(洗脳?)していくのも大事かと。基準に照らして無農薬かどうかも大事だけ
ど、信念のあるあんたの米だから買うんだと言ってくれる信者を作りたいものです。
船場吉兆のごとく、嘘偽りはいつかばれますし、信念があるところには解ってく
れる人がいるものだと思います。
寺町伸太郎 ブログ http://blog.livedoor.jp/terapon9/
11/22 塚本さんから、「続・農薬の飛散について」
農薬の飛散について、みなさんからお返事を頂いてありがとうございます。
私はいい思い付きだったと思っていたので、みなさんの反応が無かったら寂しいと
気にしていました。
飛散や灌漑水に混じって流入する薬量は、耕作者が農薬散布する薬量に比べたら、ずっと少ないはずです。
特に、お米は籾殻に守られているのでなお更です。実際に残留農薬を測定してみると分かるでしょう。
ラジヘリの薬剤は5〜7倍と大変な高濃度ですが、地上防除の粉剤や粒剤の飛散はごく僅かだと思います。
農薬を使用する場合は、使用する田んぼの外へ飛散、流出させないことを求められる社会にしていかないと、
農薬を使わない農家に飛散の対策を求めるのは理不尽だと考えます。
少しの農薬の飛散を取り上げて農薬を使わずに栽培していることを否定されることがあり、一方で偽装の
有機農産物が長期に渡り買い続けられることが複数あったわけで、その差はなんだろうと考えてしまいます。
田んぼを知る農家側からの情報発信(宣伝?)が、大切なのだろうと思います。どちらにしろ言い切ってしまったほうが
勝ちなのか?
消費者だけでなく、周りの農家、農業関連の役人の、農薬の飛散があるから無農薬じゃないという、
角を矯めて牛を殺す式の理屈にうんざりします。
前回のお便りの後ろに、世話人の山下さん宛の私信がくっついたままだったのでヒヤッとしました。
アダルトビデオの話題でなくてホントよかったです。
公表されてしまったので、次回はコウノトリの郷のことを書きたいと思います。
塚本
11/22 京都府の林です「赤木さんへ」
赤木様
ご返事ありがとうございます。現代農業誌はまだ読んでいませんでした。申し訳ありません。小麦や菜種油粕を使った抑草の試み、私も次の春挑戦してみます。山下様が行われていたがぶがぶ水での2回代かきの効果は今年の春試してなるほどと思うところありました。しかしそのまま除草剤散布に移りさらに深水管理まで行ったので除草効果は十分すぎたかもしれません。2回目の代かきで埋め込みきれなかったヒエが大きくなった程度でコナギは皆無でした。しかし8月初旬の落水以降にオモダカがちらほら畦際を中心にみられました。年間計画をよく考えて練ってみようと思います。またこちらのメールでも公表しますのでご意見などよろしくお願いいたします。
11/21 岡山の赤木さんから「塚本さん、同感です」
赤木@菜の花です。
福井の塚本さんのご意見にたいそう感じてしまいました。
「いくら無農薬だと言っても、となりから薬が飛んでくるだろう」というご批判は私
もいただいたことがあります。農薬汚染の無い米がいるのなら、高い山のてっぺん
か、太平洋の真ん中の島ででもつくらないことにはとても無理です。でも大気自体が
汚染されているから地球上では無理なのかもしれません。
「私は薬を使わないことにいろんな価値を見出して稲を作っています。そのポリ
シーをお客さんに買ってもらっています。飛んでこないことに越したことは無いが、
そんな場所は無いですよ。そうまでして作った米で、多くの人を養えるのですか?」
思い出すと今でも多少ムッとくるね。無農薬で作っても飛んで来るからそこらの米
と大差はないんだ。そんなことが言いたかったのだろう。
バッキャロー、顔洗って出直して来い。いや、もっと勉強してから来いっつぅ〜
の。
周囲の農家は誰も私の農法をしようとはしません。聞くのも照れくさいのか、危な
い橋を渡ってまで米つくりしなくても、薬を撒きさえすれば安全に安心して米が取れ
るからなのか。
私の米はよい相場で売ることができる。。。。という考えで私を見ているようで
す。
環境への思いがあってやっていると思ってくれたらありがたいのですが。
さて、京都の林さんへ初めまして
これからもよろしくお願いします。
月刊誌「現代農業」はお読みでないのでしょうか。11月号に詳しく載せておりま
す。
メールで発表したのは本の発売前でしたので、詳しくは書かなかったのです。
入水2日前に熱湯処理して殺した小麦80kgを振り、鳥に食われないためにすぐ土と
混ぜました。田植え翌日に菜種粕20kgも振っています。
もうひとつは、菜種粕80kgを入水2日前に振り、やはり田植え翌日に菜種粕20kgを
振りました。
どちらの田んぼにもコナギなどは1本も見当りませんでした。緑肥の無理な地域用
に考え出した方法です。
小麦を選んだのは、たまたま入手できたからです。クズ麦が容易に入手できる人は
使えばいいし、くず米がたくさんある人はそれでもいいし、10人十色で考えて欲しい
ものです。
来年は米糠60kgとか、菜種粕を60kgにしたり、田植え後に振る量を10kgに減らして
みたりと考えています。
一般にいう田植え後に振る米糠除草とは違います。あくまで代掻きの時に泥と混ぜ
てしまうというのが特徴です。
緑肥をすき込んでおいて、パワーアップに振るのもよいでしょう。もともとはちょ
ろでき緑肥を補うためにやっていたことが、ひとつの技術になろうとしている過程な
のです。
林さん、くず麦があるのならそれでやってみて下さい。そして必ず結果と、そこに
いたるまでの過程を公表してください。成功しても失敗してもです。
発表することによって自分の技術体系として間違いなく身に付いて来ます。失敗す
れば原因の究明でなおのこと前進できます。
私なんか口が軽いものだから、なにもかにもしゃべってしまうので、隠している部
分がありません。発表した以上のことを尋ねられたら、即
「わかりませ〜〜ん」
現代農業に書いたことが頭の中身全部なんです。環境のためになるから話している
のであって、儲けのためなら黙って自分だけの技術にします。その方が菜の花米とし
て希少価値があるというものです。公表してみんなが作れば、商売敵ばっかりです。
おかげでお尋ねの手紙や訪問客が多くて作業に支障が出て困っている次第です。こ
れも世のため人の為、最後は果報となってわが身に廻ってくると悟ってあきらめてい
ます。
ではご健闘をお祈りいたします。
自然を愛し環境を考える百姓 赤木
歳通
11/20 やまちゃんから「ぶつくさと、、、」
近所の百姓仲間の岡田さんが、「兵庫県の食の研究会」の集まりで、
姫路の北の市川町の牛尾さんの農場やらを見学に行きました。
「牛尾さんは、70パーセントの出来でいいと思いながらやっています、と言うとった」
「70パーセントとは、量のことか質の問題なんか?」
「もちろん、質のことや」
「それは同感やなあ。僕もそんな気持ちで作ってるなあ」
お米も8俵は取りたい気持ちはやまやまなれど、7俵とれれば御の字と思いつつイネを見ています。
今年は6俵を切ってしまったのでいささか危機感を持っていますけど。(経営的にね)
お米の味をよくする為、あれを入れてこれを入れてと言うことは、ほとんど考えません。
米ぬかと卵殻を元肥的に冬の間に入れておいて、あとは油かすのペレットで必要に応じて追肥するだけです。
食味も特に計ったことはありません。
お客さんがおいしいよと言ってくれて、浮気する人が少ないのでそれで満足しています。
品評会に出すようなお米を作りたいと思ったことはありません。
70パーセント言う考えは、野菜において特にそうですね。
今年の秋はいつまでも暑かったので、虫の被害がすごかった。
近所の友人が、穴だらけの僕の小カブ を見ながら、
「0,6ミリの虫ネットは効果があるよ、1年で元が取れる。
そこまでしなくても、BT剤を1週間に1回やれば、青虫の被害は無くなるぞ」
と教えてくれるけど、馬の耳に念仏です。
「こんな穴だらけの野菜を買ってくれる人がおるもんやなあ」と言いつつ、
直売所に並べています。
虫のうんこがあまりにひどいのは、さすが店に出すのをためらい、処分します。
ここ数日、木枯らしが吹いて一気に寒くなってきました。
ニンジンが甘いなあ、九条ネギもここに来て甘みが出てきたなあ、、、
だけど直売所のお客さんの出足が鈍いなあ、、、
スーパーの野菜の値が安いんやろなあ、、、ぶつくさ、、、
「現代農業」の「直売所名人になる・特集」はよかった。
来客センサーをつけて、「ピンポーン」が鳴るようにしたり、
夕方にはライトがぴかっとつくようにしたら、万引きが減りました。
さて、環境問題について、前々から気になってることなど。
埼玉の後藤さんのガソリンの使用量を聞いて、なんとまあ、それだけですむんだねと思ったのですが、
こちとらは、除草剤を使わない稲作りに取り組み始めてから、
軽油など化石燃料に由来するものの使用量が無視できないくらい増えてきてしまっています。
代かきを2回3回、時は3回4回とするものだから、トラクターが軽油を喰う。
深水にする為、畦に農ポリを張るが、秋にはずして出すゴミの量がすごい。
除草機をかけねばならない田んぼが増えてしまったので、ここでもガソリンを使う。
まさに、石油燃料とは縁の切れない農業になってしまっています。
(リッター146円にもなると、財布がすぐ軽くなってしまう。この悩みも大きい)
本岡さんの持論の、
「除草剤1回を上手に使って、化成肥料をぱっぱと振って、
あっさりしたイネ作りの方が、お米もおいしいし、環境負荷も少ないのでは、」
というのに、反論できないようなジレンマに陥っています。
ぶつぶつ、、、
11/20 京都府の林です。
初めてメールを送らせていただきます。
1)農薬飛散の問題について
私も塚本様の意見に賛成です。まず無農薬といった手法が普及しやすい環境を整えるほうが有益な事だと考えます。
2)山下様
山下様のメールの内容から除草剤を減らす量の具体的な目標ができました。ありがとうございます。
3)赤木様
初めまして。以前こちらのメールで加熱処理した小麦を抑草に挑戦されていると書き込まれていましたがその後効果の方はいかがだったでしょうか。とても気になっています。
私の田圃は粘土質で山間地、冬も乾燥させるのが少し手がかかりそうなところです。緑肥は湿害対策をしっかりしないといけないところです。今年は初めての稲作で段取りが悪く緑肥作りのタイミングを失ってしまいました。水を張ってしまう方が簡単なので今年は何もしないのも時間がもったいないので冬の間水を張ってしまおうかなと考えています。その効果がどんなものか確かめてみたいと思います。小麦の栽培は今年も少し行っており自家採種もできました。これが抑草にも使えたら緑肥栽培に失敗したりした時でも使えるのではないかと期待しています。
11/19 千葉の高柳さんから「長らくロムの高柳です。」
皆様へ
長らくどころかずっとROM状態の高柳@おかげさま農場です。
福井の塚本さんの言われていることに賛同します。
私の所は、年間6〜700名位の消費者が訪れます。やはり言われるように、飛散のことを聞かれる
ことがままあります。当農場の場合、「問い詰められても困ります。私達がやっていることではありませんから、」
ととりあえずは説明します。つれない返答ですが、だからといってどうでもいいとは考えてもいませんが、それで
納得いかない方は他を当たってください、と返答します。で、できれば私達だけの問題だけではなくこの国全体
の問題ですから皆さんも製造を許可している国や販売していることに声を上げてください。とお願いしています。
10年以上も前になりますが、オランダの農家めぐりをしたときに案内する農家は、「この圃場はノーケミカル
です」といった説明を良く受けました。7.8年前のドイツでは、安心安全と言うより環境意識が高く、化学物質
の環境=農家の化学物質だけでなく、生活環境全体を含む(ということは農家だけの問題ではなく国民の意
識として)化学物質を減らすことが環境保全の課題だ、ということがひしひしと感じられるものでした。
レイチャルカーソンの指摘=化学物質というものが核物質と同じように人間が制御できないものである以上
使わない方がいいという認識があります。この国はどういう訳か、農産物の生産者だけにそれを求めている
ように思えてなりません。地球の害虫となってしまった人間にできるのは、その害を及ぼすことをしない、とい
うことしかその課題を解決する道はないのではないか。
当農場は20数人の農家が集まっているところですが、定例会や協議の時に話は、「いけないものなら作ら
なければいい」「作らせておいて、環境に悪いと言って、そういいながらそれを野放しにしておいて、有機農家
や環境問題に関心を持つ農家にだけその責任を押しつけるかのようなことはおかしい!馬鹿なことではな
いか。」いつもそういう結論になってしまいます。
JASの問題と環境問題は本来リンクしているはずなのですが、どういう訳かこの国の場合別ものの様相で
す。本来は、環境問題の方が優先課題だと思います。やはり化学工業、企業優先の国体?のせいなので
しょうか。私どもの近辺でも、新規就農者を始めとして無農薬や有機農業をやっている人は経済的には底辺
でありながらも、一所懸命にこまめに農業に取り組んでいます。
ようやく生きている人たちが地球の環境を考え、自然に生かされていることを大事にしようなどとけなげに
生きているのに国や消費者はそういうことはほとんど考えない、と言うのが実情のように思います。温暖化
問題だけが問題のような社会現象のように言われていますが、廃棄物問題や化学物質の恐ろしさなどが
その陰にかくれてしまっている印象を受けます。
昨年、有機農業推進法ができていくらかましになると思い、数度上京して農林省などにも行きましたが
まだまだという感が強いです。
思いつきです。悪しからず。
11/18 長野の唐沢さんから「ワラのすきこみ2」
長野の唐沢です。
林さん、赤木さん、早速ご教示戴きありがとうございます。
私の住んでいるところは、長野県でも南の方ですので雪が降っても
30cm程度が2〜3ヶ月に一度あるかないか位ですから日陰を除けば
3週間もあれば解けてしまいます。
雪よりも「凍み」の方がきつく1月〜3月はほぼ毎日最低温度が
−10度を超す日ははざらです。
「カラシナ」はたぶん凍みに弱いのではと思います。
(使ったカラシナの種は、雪印のカラシナだったと思います)
来年は、赤木さんの言われる
入水前菜種粕30kgを試してみます。また、春先の鶏糞の量を多めに
振ってみる田も試して見ます。
長野 唐沢金実
11/16 神戸の稲田さんから・ TV番組紹介」
NHKスペシャル「ファンドマネーが食を操る〜穀物高騰の裏で」
日時:11/19(月)午後22:00-22:50
放送局:NHK
http://www.nhk.or.jp/special/onair/071119.html
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日本人の“食”を支えてきたアメリカ穀倉地帯が、大きく変わっている。石油の代替燃
料として注目されるバイオ・エタノールの工場が続々と建設され、周辺のトウモロコ
シを買い集めているのだ。中国、インドなどの消費拡大にエタノール需要が加わり、
さらに穀物相場にファンドマネーが流入。トウモロコシの価格はわずか2年ほど余り
で2倍に上昇した。
この秋、穀物の相場は、以前の常識では考えられない動きをした。空前の大豊作が発
表されたその日に、トウモロコシの価格があがり始めたのだ。「なりゆき買い」と呼
ばれるファンドの買い注文が集中したという。アメリカでは、遺伝子組み換えで収量
が多くエタノールの製造に適した新しい種の開発が進んでいる。サブプライム・
ショックのあとには、大豆価格も急上昇している。
少しずつ日本の消費者にも影響が広がっている、穀物の世界の変貌ぶりをつぶさに追う。
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稲田 登
ihttp://oryza.perma.jp/sb/
http://www.geocities.jp/yuuki11831
http://moto-foto.oryza.perma.jp/
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11/16 神奈川の今井さんから「Re雑草の種の選別」
神奈川の今井です。ご親切に教えて頂きありがとうございます。まだまだ、経験が浅く、稲刈りも焦ってばかりいました。コンバインもかなり乱暴に扱っていたかもしれません。
先ほど、近所でイセキ農機の展示会があり、ベテランの営業マンに米に雑草が混じることで困っていると相談しました。やはり揺動式の籾摺り機が良いそうですね。しかし、50万円もするので買うことを断念しました。そのかわり米選機を代えることにしました。私のところでは、農家の蔵に眠っていた横に米が流れてくず米は下に落ちるタイプの米選機を使っていました。でも最近はデジタルの重量計が付いた縦に米を流して選別するのが主流なんですね。この縦のタイプの米選機で雑草入りの玄米を試したところほとんど、雑草はなくなりました。3回、米選機に通したらものすごいキレイで雑草の種のない米となりました。私が出荷するには、問題ないレベルまで選別できてとても良かったです。
ちなみにデジタルの重量計が壊れているスクラップ前の米選機を2万円で買えそうです。私、程度の農家にデジタルの重量計は必要ありません。米が選別できれば十分です。やっと、年が越せそうな気がしてきました。ありがとうございます。
11/16 福井の塚本さんから「農薬の飛散について」
塚本さんからお便り「農薬の飛散について」
那須さん赤木さん冨田さん市川さんのお便りに触発されて思うことがあったので書きます。
私のお客様の中に、私が農薬を使っていなくても他から飛散してくる農薬については
どうなんだと問い詰める方が複数いらっしゃいました。
ヨーロッパの有機農業は環境破壊の反省から出発し、日本の有機農業は農薬の反省から
出発したと、どこかで聞いたか読んだ記憶があります。
「有機だ!無農薬だ!」には、自然環境への貢献と、食べ物の安全性への貢献の両面があると思います。
ところが、両者を区別して意識していないと、もやもやすっきりしない場面が出てくると思います。
有機JAS第2条で、「化学的に合成された肥料及び農薬の使用を避ける・・・、環境への負荷をできる限り
低減した栽培管理方法を採用・・・」、と謳っています。
私は、有機農業あるいは農薬不使用の農法が自然環境の再生に貢献していることが事実なら、
その点を重く見て、程度の問題はありますが、不可抗力である農薬の他からの飛散について
問題にする必要は無いのではと思いました。その方が自然環境に寄与する農法が広がりやすいと思います。
また、農薬不使用の農法が広がらなければ、飛散も流入も減らすことはできません。
したがって、有機認証で求められる農薬の緩衝地帯は、最小限度の僅かな距離でいいのではと思います。
報道を見ると、今では不正な有機認証取得があることを前提に物事を考えないといけなくなりました。
最小限の緩衝地帯なら、田植えをせずに空けておくことにすれば、別刈りをしたか疑う余地を無くせます。
登録認定機関が厳正に審査していると語っても、秋の刈り取りで緩衝地帯が別刈りされ、収穫物が別に仕分けされ
ていることを実地で確認しているところはほとんど無いと思います。
また、農薬の汚染がない農産物は、必要とする人たちのために、形式だけでなく真に農薬の飛散も流入もない場所で
生産される必要があります。 やはりそのような農産物は有機農産物とは別物と考えたほうがいいのではと思います。
農薬の飛散の有無より先に、農家が農薬を散布しないことを評価しないと環境に繋がらない。
言葉足らずでもどかしいですがここまでです。
11/15 姫路市水族館の市川さんから「那須さんにつづいて」
市川@水族館です。
那須さんに続いて私も一言。
9月はじめに友人の写真家、内山りゅうさんが姫路にやってきました。畦の雑草
の写真が撮りたいというので、山ちゃんの田んぼへ連れて行きました。畦と畦際
の草を見て、『畦草の百貨店だ』と喜んで写真を撮っていきました。山ちゃんの
田には、ほかの田んぼにはいない生き物がたくさんいます。私は山ちゃんからお
米を買っていますが、美味しいからだけではなく、やはり、こういう田んぼでで
きたお米だから、買っているのだと考えています。
農薬を使わない米作りをしている人の中には、
A付加価値がついて高く売れるから、B安全な米を作りたいから、C自然環境に
優しいから、のAだけ、A+B、A+C、A+B+C の人がいるはずです。お
そらくA+Bが一番多いと思いますが、Cを考えている人も少なくないはずです。
ところが、消費者の選び方はちがいます。自分の健康のために安全なお米を食べ
たいから無農薬米を購入するのであって、トノサマガエルのために無農薬米を購
入する人は今のところ極々少数です。オオヒシクイ米とかゲンゴロウ米、ナベヅ
ル米などその土地の生き物を保全するためのブランド米が販売されていますが、
その量は極々わずかです。
自分さえよければ、人間さえよければという人類の身勝手な生き方が、地球環境
をイエローゾーンからレッドゾーンに移行させ、多くの動植物を絶滅の危機に追
いやりつつある現在もなお、大部分の人間は自分の健康のことしか考えていませ
ん。
福岡で始まった環境支払いの試行が、全国標準になるまでは、まだまだ紆余曲折
がありそうです。
除草剤を使わない米作りをされている皆さんは、今後お米を売るときは、安全だ
けではなく、カエルやメダカやゲンゴロウなどがたくさん育っている環境に優し
いたんぼでとれたお米だと言うことを強調して売ってください。消費者が変わら
ない限り、田んぼの自然環境は良くなりません。
●やまちゃんから
11/15 福島の一石さんから「雑草の種の選別について」
会津の一石です。
ホタルイの種の場合揺動式の籾摺り機で
クサネムですと色彩別選別機に掛けるしか手がありません。
色の違いがはっきりしているので100%に近い確率ではじけます。
玄米売りが無ければ精米を委託すると色選込みで小袋までパック
してくれます。
玄米売りが有れば玄米色選を持っているところで、お米やさんより
小売りをしている農家の方が多く持っています。ホタルイの種も混
じっているので透過型のタイプでないとうまく選別でき無いかもしれ
ません。
ずいぶん前ですが精米の時に落ち口の両側に人を配置して拾った
ことがありました。仕入れた米でしたので交換してもらいました。
今更かもしれませんが、クサネムだけは稲刈りのだんかいで全部、
抜くことです。
11/14 佐賀の那須さんから「感想いただきありがとうございます」
感想いただきありがとうございます。
私がもし「除草剤を使わない稲つくり」という本とこのサイトに出合わなかったら、この5年間はなかっただろうと思います。
確かに、普通作では高く売れないから、有機だ無農薬だといって売る方法をわたしも否定はしません。しかし、最近やけに無農薬だ無化学肥料だといって安全安心を求める消費者に媚を売る風潮がありませんか。
環境を守るというひとつの合意のもとに、経営の成り立つような農業生産ができないものだろうかと思います。そのためには、我が身、わが子の健康を願うまえに生きていく上での必要な自然環境を守るために代償を払うのだということを農業に求めるような消費者がいるようにしていくのが今後の課題ではないかと、私は思います。
207.11・14 那須 修一
11/14 神奈川の今井さんから「雑草の種」
神奈川の今井です。やまちゃんさん、一石さんどうもありがとうございました。種の正体は定かではありませんがホタルイとクサネムのようです。ホタルイらしき種は精米すると消えてしまうので、良かったです。クサネムは精米しても残りますが、黒くて目立つので一粒づつ取り除きます。本で調べたところはクサネムは休耕田に多いそうですが、私のお借りしている田は耕作放棄地ばかりなのでそうかもしれません。この辺りの田は一反の地価が500万円くらいするので、地主は相続放棄しないで、耕作放棄してしまいます。田んぼで米作っても利益が出ない時代に何でこんなに土地が高いのか不思議です。
秋の夜長に新米のチラシをポスティングしていますが、このところ寒くなってきました。チラシをまいていると犬に吠えられたり、警察に不審者扱いされたり、いろいろあります。
11/13 やまちゃんから「あれやこれやと」
土肥さんへ。
土肥さんの田んぼでコンポキャスタで鶏糞をぶっ飛ばしたら、近所の人家に目をむかれるでしょうね。
やさしく、時間をかけてということですね。
なるほど、基本の基だなと思いました。
あったらいいな、欲しいなと思いますが、指をくわえてじっと我慢の子です。
今井さんへ。
先日最後の籾すりをしようと、電源を入れたら「ゴーッ」というものすごい音。
農機具屋に見て貰ったら、「たぶんギヤボックスからのように思うな」とのこと。
30年以上前の機械で、ギヤがへたってうなりを上げているのでしょう。
無理して使えんこともないようですが、騒音でロールのゼロ設定の音も聞こえません。
「新品でなんぼくらいするもんなんや」と聞くと、50万円。
いろいろあって、懇意にしている農機具屋OBの飛ちゃんに中古を探して貰うことにしました。
「明日でも持っていってやろか」と言ってくれたのが、ロール式籾すり機。
残念ながら、ロール式(たぶん今井さんの回転式と同じ)では、長粒種の紫黒米がすれないようなので、
時間をかけて揺動式を探して貰うことにしました。
その飛びちゃんがかつて籾すり機について書いてくれたことがあります。
回転板にもみの大きさの凹穴が開いていて、玄米は比重が大きいので上まで上がってくるけど、
籾は途中で落ちてしまうという、仕組みの選別のようですね。
飛びちゃんが書いてることから類推すれば、
未熟の(玄米と同じくらいの大きさの)小さな籾は、凹穴にスポッと入り込んで、
上まで上がってきてしまうことがあるようですね。
たぶん今井さんの雑草の種も選別されずに上がってきてしまうのでしょう。
回転式を使ったことがないので、素人考えですが、どうも回転式の限界のようですね。
揺動式がいちばん選別がいいようです。
那須さんのお便り、共感を持って読みました。
僕が「除草剤を使わない稲作り」に取り組むようになったきっかけは、
脱サラでイネ作りを初めて7年ほど経った頃、
殺虫剤、殺菌剤を使わなくても健康なイネを作る自信が出来て、
除草剤も通常の3分の1くらいの使用で大丈夫という段階にきていました。
農薬の中で残るは除草剤だけだなあというところにきていて、
ちょうどその頃、除草剤を使わない稲作りのための手だてがいろいろではじめていた頃でした。
EM菌、アイガモ、深水、カブトエビ、濁り水、トロトロ層、米ぬかなどなど、、
それらを自分の田んぼに応用すれば、何とかなるかもしれん、
まずは田んぼ一枚から始めてみようという、おそるおそるの出発でした。
お米を特色あるものとして有利に販売していきたいという気持ちも、もちろんありました。
残念ながら、地球環境に対する思いは微弱なものでした。
(ぼくは、あかんかったら除草剤をふればええんや思っていたですが、
奥方が「その時は私が草拾いに歩くわよ」と、尻からハッパをかけていました。)
「花より団子」の性分なもので、除草剤を使わなくてすむいろんな手だてを、
聞いたり教えて貰ったりしていなければ、この道に踏み込むことはなかったように思います。
長年除草剤を使わない稲作りを続けていくうちに、雑草の種をいっぱい田んぼにため込んでしまい、
ため息をつきながら、未だスランプを抜け出せずにもがいております。
ただ今年の収穫は、ホタルイを押さえ込めた田んぼや、ヒエをおとなしく出来た田んぼなど、
いろいろ変化が出てきました。
まだまだ来年はどうなるかわからんという不安をいっぱい抱えながらですが、
変化が出てきたと言うことは、少し気分的にはましになっています。
11/13 岡山の赤木さんから「唐沢さんへ」
赤木@菜の花です
田んぼからワラの持ち出しは一切していません。全量すき込みます。
以下は余分な意見です。
田植えまでにワラが腐っていないと稲が根腐れするとよく聞くのですが、私の田ん
ぼではどうもそのような兆候は見当りません。
以前小麦を作付けしていた時は、これも全量打ち込んでいました。8俵取れても小
麦ワラの量は半端ではありません。田植え後はそれこそブクブク状態で、足を入れる
と2m先でも泡が出て、足元は沸騰状態です。腐熟用に必要な窒素さえ振っておけば、
どんなにガスわきしようが苗は平気です。
そういった状態に長年慣れていますから、稲ワラと緑肥とが一気にわいても私も平
気ですし苗も知らんぷりしています。
そんなわけで現代農業で読んだ 「ワラをすき込んだ田は代掻き前までにワラの
腐熟が進んでいないとコナギが発生する」 などがいまひとつ理解できないのです。
西南団地という地域性なのか、私の田んぼの特殊事情なのか・・・・
唐沢さんのメールには、腐熟していないワラが吹き寄せられると、そこには高密度
でコナギが生えるということですが、どうしてででしょうね。
ワラの分解で高還元状態になるからなのか、あるいは浮いたコナギの種子がワラと
一緒に吹き寄せれら、密度が高くなってたくさん生えるのか。私は両方のように思い
ます。
水中に浮遊しているコナギの種子は、酸素が豊富なため泥の中のものより発芽しにく
いはずなのですが、大量のワラが覆い被さることで泥の中にあるのと似たような状態
となり、しかもワラが腐って還元状態になるから容易に発芽してしまう。
私の想像はこんなところです。
春までに土を良く乾かしておくと草が少ないとか、肥料分が少なく肥沃な土地には草
が生えにくいとか、考えを廻らせばわからないこともないのですが、私の田んぼには
当てはまらない事柄もあります。
11月号に書いておりました緑肥なし抑草と菜の花を合体させて見たらどうでしょ
う。
従来どおり菜の花はすき込んでおき、入水一週間前ぐらいに菜種粕を30kgぐらいを目
安に振ってみてください、菜の花のパワー不足を補ってくれるはずです。反当1500円
余分にコストが掛かりますが、進歩のための実験と思って下さい。1週間前がいいの
か3日前の方がいいのか、やってみるしかないですね。
唐沢さんに限らず皆さんにもお奨めします。
11/12 岡山の林さんから「長野の唐沢さんへ、Re:岡山県北の菜の花抑草」
皆さん今晩は、長野の唐沢さん今晩は、
三船さんの住んでいるところは、蒜山なので雪が沢山降り、多い時は1.5メートル
にもなるそうです。長野県もスキーが出来るほど雪が降ると思いますが、カラシナを
覆い尽くさないのでしょうか?雪が多い年と、少ない年があるので、少ない年は地表
面はかなり冷え込むのでしょうね。
三船さんは稲藁をすき込んでいる様です。三船さんの話ではすき込んだほうが藁の腐
熟が進むという話だったように思います。
藁はC/N比が高いですね。腐熟の為には窒素分が必要ですが、気温が低いとなかなか
窒素が効かないので、イネの刈取り後出来るだけ早く鋤き込むことも大切か、と思い
ます。藁を持ち出すなどもったいない話ですので、唐沢さんの工夫で、この難点をク
リアーして報告していただけるとあり難いですね。
コナギは他の雑草の種子とは違って、酸素の少ない還元状態でしか芽を出さない性質
があります。ですから藁の腐熟は田植までに出来るだけ進めておくことは大切なこと
だと思います。しかし、菜の花抑草の場合は、土壌が還元状態になってもそれ以外の
条件、赤木さんの言われる”有機酸”の効果でコナギの芽(根の先端)が焼けてしま
う可能性があるのかも知れません。そうすると、稲藁の腐熟に付いては(硫化水素の
発生は別として)それ程気にする必要はないかもしれません。
林 正弘
岡山市
11/12 佐賀の那須さんから「5年目」
お久しぶりです。佐賀県鳥栖市の那須です。
私が「除草剤を使わない米つくり」を始めて5年目になりました。
1年目は稲とヒエの区別がつかないままヒエを大きくしてしまい、ヒエ地獄にはまりました。2年目も、量は少なくなりましたが真夏のヒエとりで倒れそうになりました。
3年目で除草機と深水でヒエを抑えることができましたが、コナギが大繁殖して収量は標準の半分でした。4年目には成苗を手植えしましたが、ホタルイに覆い尽くされました。その間、「何で除草剤を使わない」「いくら無農薬でも除草剤は使うものだ」とも「一度は除草剤を使って雑草の種の更新を絶たないと無農薬にはできない」とも言われました。私自身も「やはり、薬ふらんとできんかな」と思いました。何で除草剤を使用しないのがよいのか、科学的な理論に確信していたのでもなく、ただ薬をかけられた畦や堤の草の無惨な姿に感覚的、生理的に拒絶反応があっただけであります。この4年間の稲作は「除草剤を使うか使わないか、どうしたら使わないで草を抑えられるか」ということだけで過ぎてしまいました。
5年目の今年は機械植えを成苗ポット苗で行うことにしました。
大きくて頑丈な苗を植えて深く水を張れば何とかなるのではないかという期待がありました。太陽の光に向かって伸びようとする苗をわざと上から押さえつけるいじめ苗で苗の生命力を強くして、通常の機械植えよりも条間を広く40cmにとり1株に1本植えつけていく方式にしました。15cmくらいの苗を植えつけて水を8cm以上に張ることでヒエは姿を見せることはありませんでした。それと田植え前に生えた春草を3度トラクターで起こして枯らしました。田植えの20日前に水を浅く入れて残った草の根からや種が発芽して草の伸びやすいようにしました。そして田植えの5日前に荒く代掻きをして伸びた草を泥水の中に押し込みました。それから田植えの前日に2回目の代掻きを丁寧に行いました。田植えの翌日に米ぬかを反あたり50kgふりました。その後は深水にしましたが、ジャンボタニシに食害されてきたので水位を少し落して苗の伸びを待って深水を再開しました。地の高いところに生えようとする草はジャンボタニシが食べてくれたのかわかりませんが、田植えから今まで苦しめられたヒエ・コナギ・ホタルイばかりでなくその他の草もまったく見ることなく収穫を迎えることができました。その間、草取りをすることも除草機を押すこともありませんでした。この4年間の草たちとの格闘は一体何であったろうかという思いでした。田植えの方式を変えたからか、田植え前に除草したからか、深水・米ぬか・ジャンボタニシのせいか、そのどれかの要因で草を抑えられたのでなく、どれもが草を抑える作用をしたように思えます。
まったく草を見なくなると不思議なもので、少しぐらい草があったほうが米の味が良くなるのではないのかという気がしてなりません。勝手なものであります。
私は農家でなく勤め人をやめて田んぼを購入して、いきなり除草剤を使わない米つくりをはじめました。始めるまでは除草剤や他の農薬を使う農業は悪だときめつけていました。そのような農業生産物は人体に対し有害であるとも決め付けていました。
しかし、自分が農家になって農業に従事してみて、田んぼの草取りにあけくれてみて
作る側の気持ちもわかるようになりました。除草剤が人体に有害か無害かは確信の持ちえる理論的根拠はもちえません。30年代以降の農薬付けの米を食べながら50歳過ぎまで生きながらえている体験からすると有害だとはいいがたい。それならば、なぜ除草剤を使わない米つくりなのか無農薬なのかということになります。
自分なりに5年間の農業体験からすると、「強いものも弱いものも分かち合って生きる。」という理想をこの世に求めるとするならば、植物や虫や魚や鳥やその他のヒトも含めたもろもろの生き物の弱い存在を淘汰するように作用する行為は避けるべきであると思うのです。除草剤を含めた農薬を使うという行為が、この弱い存在を淘汰するように働くのならば、使わないでおこうというのが私が体験の中から得た実感です。
経済行為としての生産性と環境を保全するために農地を守る行為との間でもがき苦しみ少し心身がアンバランスの状態でくたびれてきていますが、せっかくはじめたことならもう少しつづけてみるかと思い直しています。
ながながと書きつづり失礼しました。 2007.11・12 那須 修一
11/12 香川の高橋さんから「ただいま勉強中」
讃岐の高橋です。
赤木さん面白いお話有難うございました。
色々な考えがあるものなのですね、参考になりました。
前回は農薬についての皆様のご意見有難うございました。
私はあれから調べていると「現代農業」「農業新聞」等があることを知り即契約しました。(しかし年間4万ほどかかります)
これで農業全般の情報を集める事ができるのかと、やっと知った次第です。
その後本屋で農業マガジン的な情報誌がないかと探していると、専門書のコーナーに米作りなどの本があるのに
驚きました。どれを見てもほしいものばかりで、困りましたが、とりあえず、水稲の苗づくりの本を買いました。
米作りは農協か普及センターで教えてもらうものかと思っていましたが、他に方法があるのですね。
私が無知すぎるのかもしれませんが、知らないことはおそろしいものです。
そんな訳で農薬の本はまだ買っていませんが、身をもって体験したので、これからボチボチと本を探して追求していこうかと思っています。
今困っているのは、稲刈りをした後、冬水田んぼにするのか、そのままで米ぬかなどを蒔いて春耕すのか、色々な意見があるので
迷っています。
以上レベルの低い返信で申し訳ございません。今後ともよろしくお願いいたします。
高橋
11/12 静岡の藤田さんから「四方さんに一票」
長らくご無沙汰してます。
静岡の藤田です。
ずっと読むだけでしたが、相変わらず猫の額ほどの米作りは続けています。
私も「ライスショック」見ました。
二日目に放映された中山間地の農家の様子には涙が出ました。
あのグローバル化賛成の東大のセンセには、食糧危機が来ても絶対米を売ら
ないことですね。
四方さんの提案、私が16年前長野で初めて農業バイトをしたときに感じた
ことと同じです。
兵役ではなく農役があればいいなと。
その意味では、かつて中国の文革の時の「下放政策」も、実態はともかく理
念としては先駆的なものだったのかもしれません。
文革終了直後、日本に来ていた中国人留学生たちと何度かキャンプをしたこ
とがありますが、皆勉強はもちろん生活能力や体力において目を見張るもの
がありました。
当時は国費留学生のみで、エリート中のエリートばかり。
でも、薪割りやテント設営、火を起こしてごはんを炊く、料理を作る等々、
実に手慣れたものでした。
その後、受験制度が変わり、高校卒業から直接大学を受けて入った学生ばか
りになって、だんだん留学生も質が変わってきましたが、今はどうなので
しょうか。
日本も、公務員を目指す者は全員農業必修、にならないかなあ。
11/12 熊本の岡さんから「菜の花の広がり」
熊本のおかです
今年は菜の花の田んぼが40枚を超えます
総面積で、13ha
今年は農業高校も100a 菜の花を栽培
小学校が100a 菜の花を栽培
私達の地区では、菜の花とれんげ35ha
れんげから次第に菜の花にシフトされます
ゆくゆくは、菜の花畑が50haを目処にやるつもりです
菜の花除草が、広がりつつあります
九州新幹線が、開通したら
菜の花畑を見に来てください
今年で、菜の花除草を始めて7年
元肥はぼかし肥料100k
平均収量は、うるち米8・5俵 もち米10俵
11/12 長野の唐沢さんから「Re岡山県北の菜の花抑草」
南信州の唐沢です
林さんに質問です。
「岡山県北の菜の花抑草」の写真ですと稲ワラがすき込まれているように
見えますがどうでしょうか?
以前、私も秋にカラシナを播いたのですが、うっすらと雪が降っただけで
カラシナは枯れてしまいました。三船さんのところは雪の量が多く一度に
カラシナを覆い隠すほど降るのでしょうかね?、うちの方は雪が降ると
零下5度以下に下がる事が多いのでそれも影響しているのかもしれません。
赤木さんに質問です。
赤木さんは菜の花を蒔く田んぼにワラすき込んでいますか?
うちでは、コンバインで切りワラしていますので菜の花の種を播く前に
2回程浅起し(10cm程度)にしてから10月末に播種しています。
5月中旬に菜の花をすき込み2週間後位に鶏糞100kgを散布したあと
もう一度起耕してから水を入れて代かきに移りますがワラが腐熟せず
田ジラミとなって残り風であぜ際に寄せられるとそこはコナギの大発生を
見ることになります。
以前の「現代農業」の記事に”ワラをすき込んだ田は代掻き前までにワラの
腐熟が進んでいないとコナギが発生する”という事が書かれていました。
ワラを入れない方がいいのかもしれませんが、循環とワラを持ち出す労力を
考えると持ち出したくないです。
今年は1枚はワラを全て持ち出した田に菜の花を蒔きコナギの生えた方を
比べようと考えています
長野 唐沢金実
11/12 広島の土肥さんから「鶏糞振り私の工夫」
山ちゃんへ
ばかばかしいとお思いでしょうが
1−トラクタの回転数、及び散布する回転を最低とし遠くへ飛ばさないようにする
2−散布する位置は地上より60センチと説明してあるが、地上すれすれ
3−散布吐き出し量を少なくし、道路走行の速さで何回も回ります
4−雨模様がしていれば雨を待ち雨の中での作業します
私の住む福山市神辺町で使用している 見たことも無く、
農機具やも試運転は初めてでしょう エンジンの回転を上げて
遠くへ飛ばそうとするから鶏糞の粉塵で前が見えない、臭い
ヤレヤレ しまったと思いました。購入すべきではなかったと・・・
現在では気に入っています
現代農業、11月号に菜の花、タネを撒くために動力散布機を背負った
写真が乗せていましたが 動力散布機で撒いたのでしょうか
良いお知恵、アドバイスお願いします
11/12 神奈川の今井さんから「雑草の種」
早速、返信いただきありがとうございます。
もみすり機は回転式です。デジタルカメラがなく携帯電話ですが、写真を撮りました。玄米に混じる雑草の種は、玄米のような色をしていますが、少し緑色で種の先が花のツボミのように割れています。この玄米を、精米機に入れるとこの雑草の種はなくなりますが、代わりに黒い種が出てきます。非常に見づらい写真ですみません。よろしくお願いします。
11/11 宮城の一石さんから「Re今井さんの教えてください」
会津の一石です。
今井さんの異物はクサネムでは
ヒエの種と玄米の大きさに差がなければ網の大きさで選別は難しいです。
籾摺り機の種類は揺動式、回転式でしょうか。比重が違えば揺動式
が有利です。色に差が有れば色選で取り除けます。異物の状態でその後の
処理方法が変わりますので異物の状態を教えていただければ他の人からも
良いアドバイスが有るかもしれません。
●やまちゃんから
クサネムの種かも知れないとは、、、、
一石さんの言われるように、写真で送ってもらえるとアドバイスが出やすいですね。
11/11 福井の富田さんから「藤本農園見聞録20071111」
先日載せました倉庫の写真ですが、「完全無農薬」という表示を取りやめるつもりは無いようです。
ガイドラインという遵守義務の無いものには従う必要は無いとの強気の立場のようです。
藤本農園では三年前の田植えの時に、有機JAS圃場に殺虫・殺菌剤である苗の箱施用剤を撒いた
苗を田植えしました。この圃場は有機JAS認定圃場であると共に、無肥料・無農薬栽培と称した圃場
でもあり、某消費団体の多くの方々が毎年田んぼの草取りに来られる圃場でもありました。
草取りに来られる方々はこの殺虫・殺菌剤の撒かれた田んぼに素足で入り、素手で草を取ったのでした。
良識ある農家でしたらこのような事は出来ません。
農薬の怖さを理解している有機栽培農家ならば出来ないことです。
故に、今回の完全無農薬などとの表示は、有機JAS圃場や援農の人々が入る田んぼに農薬を投入した
悪質な行為をもってすると、信念というよりも有利販売が目的のように思います。
ガイドラインに従うべきではないかと思います。
********************************************
過去の藤本農園見聞録にも載せてありますが、以前農政局から藤本農園に対し、有機JAS農家対象の
調査がありました。
その際に、緩衝地帯の別刈りについての質問に、コンバインが二台あるので、一方を別刈り専用にして
いると証言していました。もちろんそんな事はありません。同時に刈っていきますし、別刈りなどしていません。
私がいる前でも平気で嘘をついていました。
また、農政局の方が格付け台帳の提示を求めたところ、民間稲作に提出しているのだからそっちで見れば
良い、民間稲作に聞いてくれ、との一点張りで一切台帳は見せませんでした。
結局農政局の担当者は諦めて格付け台帳を見ることなく帰りました。
藤本農園が以前よりずっと有機JAS法に反しながら格付け・販売を続けてこれた背景には、こういった小さな
見逃し(曖昧な床土の証明書で認定したことも含め)の積み重ねによる気がします。
有機JAS制度はあくまでも農家の善意に基づく申告主義で、藤本さんのような悪意を持った人が利用すれば
いとも簡単にごまかせる制度ではないかと思われます。
調査権を持っていないこともとても問題です。
また、悪質な有機栽培農家と肥料メーカーや床土メーカーと共謀した場合や、メーカー自身が虚偽の行為を
おこなっていた場合、消費者は全く対処できないのが現状です。メーカーの偽装があった場合、きちんと取り
組んでいる農家も被害者になります。
今回のイセキと藤本農園との関係をみると、充分にあり得ることだけに何らかの対応が必要だと思います。
池田町 冨田善嗣
11/11 神奈川の今井さんから「教えてください」
神奈川県の今井です。無事に稲刈りが終わり、少しづつですが販売しています。ですが、困った問題があります。
玄米にヒエらしい種がかなり混じっています。コンバインで稲を刈ったあと、乾燥機、もみすり機、米選機を通したのですが、ヒエの種が残ってしまい少しづつ取り除きながら出荷しています。米選機を2回とおしてもまだ残ります。網の大きさを変えれば良いのでしょうか?教えてください。
11/11 広島の土肥さんから「誰か教えて」
山ちゃんお久しぶりです
10月7日に収穫が終わりました。その夜風呂上りに呼吸困難に陥り
救急車で、病院へ直行 入院し30日で退院しました。
悪運が強いというのか、運が良いと言うべきなのか
妻は、もう農業は出来ないと考えていたようです
入院中考えていました。来年は米つくりをどうするべきか
答えは簡単です、生きている限り米つくりをします。
来年は菜の花を90アール作付します。
首にかけて散粒機で菜種の種をまくとよく見えないし時間がかかる
背負いの動力散粉機に一キロ粒剤が出来る機能が付いていますが
この機能でお使いの方は注意点など教えていただきたいものです
尚、現代農業などへ詳しく掲載している場合はお知らせくだされば
毎月購入していますので参考にします。
昨年12月にコンポキャスタを買い、菜の花栽培に鶏糞を散布しました。
赤木さんのアドバイスに感謝しています。
鶏糞振るのに楽させていただきました・・・私がタダで頂く鶏糞は
発酵鶏糞です・・・農機具屋の指導が悪いため粉塵がすごい、
夕方薄暗い中で作業しなくてはなりませんでした。
今は、工夫して粉塵も少なく、鶏糞振りも楽しいものです
何せ、タダの肥料ですから・・・山ちゃんこれからもヨロシク
●やまちゃんから
土肥さんへ
今は、工夫して粉塵も少なく、鶏糞振りも楽しいものです、、、
と書いてありますが、どんな工夫なんでしょうか?
11/11 岡山の赤木さんから「菜の花の広がり」
毎度の赤木@菜の花です。
岡山の県北、中国山地の雪深い地で三船進太郎さんが菜の花緑肥稲作を既に始めて
おられたとは、こりゃたまげました。素晴らしい !!! 目からウロコです。
雪国では緑肥稲作はてっきり無理と思っていました。雪という断熱材があるからこ
そできるんですね。雪解け時に湿害を受けそうなものですが、思うに、今度は反対に
雪に冷やされて温度が低いから成長が旺盛でなく、害が出ないんでしょうかね。
小麦でも、湿害が出るのは気温が上がってきたときです。寒雨には平気なんだ。そ
れと同じ原理です。
私は1月下旬から2月上旬の間に蒔いて、3月になってから発芽ですから、生えたも
のが冬の雨でどうなるかわからなかったわけです。
雪が積もる地域の人と話すと、「私のところは雪が降るから菜の花は出来ません」
という答えしか返ってこなかった。何事もやってみなくては。そこにはかならず道が
あるってことだ。
しかも三船さんは有機認証を取得されている。ということは菜の花緑肥稲作は有機
農法として認められているわけだ。
林さん、素晴らしい報告をありがとうございました。良い勉強になりました。
自然を愛し環境を考える百姓 赤木歳通
11/11 京都の四方さんから「 NHKスペシャルから見えた モノ・事」
新規就農してから、8年目を迎えた百姓、京都・綾部 志賀郷の四方英喜です。
赤木さんも触れられていましたので、殆どロム状態の私も一言参加させていただきます。
お米再考; NHKスペシャルから見えた モノ・事で お米を再考してみたいと思います。
番組で感じた事は、いち早く輸入自由化をした台湾において高年齢者の農民が失業し、また米作を続けている農家も契約栽培にがんじがらめ。 台湾の米農家の現状は、日本の米農家も将来同じになるのでは・・・・・。
日本人一人当たりの米消費量は、昭和37年は約120kgで、これが現在では約60kgにまで落ちています。日本人はお米を食べなくなった今、食べ物なのか教育なのか、日本人は物事に対する考え方が変わり、それと共に恥を恥とも思わない日本人が増えたんじゃないかな?と(関連性を調べた訳でも無いのでこじつけの様な事に成るかも知れませんが)無理矢理でも思ってしまいます。
子供の頃、大人の人はみんな立派で、特に親は偉い人、先生・警察官は法の番人で怖い人と感じていましたが、今は・・・(これは今の大人が悪いから?)
話は変わって、我が家での米消費量は外食での米を除くと年間約360s、一人当たり72s、外食での米を入れてもおそらく80s・・・・・。米農家である私の家庭でもお米の消費がこの様(ざま)で・・・・・。単純にその消費量が落ちた原因を分析すると、パン、スパゲッティー、うどん、ラーメン、素麺、カップ麺の台頭・・・・。そこには出来れば、簡単に早く食事をしたいと時間に追われる、平成の時代を暮らす日本人の昼食風景が容易に想像出来てしまいました。
一部を除いて国内の食品関連産業は、価格競争・利益優先に落ちており価格が第一、安心・安全は第二という優先順位になっているのが現状なのでしょう。外食産業は経営のために、消費者が望んでいる為と安い米を探して奔走とも聞きます。その上、顔も見えない国・地域で育てられた食べ物が、本当に私達の安全な食を提供してくれるのでしょうか?本当に、サクラメントバレーや中国から日本にお出でになるお米達は安全なのでしょうか? 疑問です。
そうは云いながら、なんと既に2006年は77万トン(日本国内で消費されるお米の1割近くの量です)が輸入されています。でも一体何処に混ぜて消費されているのでしょうか?これってすごい事である筈ですが・・・・。
今を考えると、活発な自由貿易は原油コストが安いからこそ成り立っていて、今上がり続けている原油価格が今後も高値で推移すると考えると、食べ物を長距離輸送することがコスト大となり、食料自給率が既に40l以下の日本は、本当に危機的状況に陥ってゆくのではと・・・・。
さらに穀物の国際価格は、バイオエタノールの生産拡大やオーストラリアの小麦など異常気象の影響による生産減少などによりご承知の通り高くなりつつあります。エネルギーと食料の価格が既に高騰し始めている今にあって、主食(であり文化・伝統の基です)である米の関税を下げることが、国内農家にダメージを与えるだけに止まれば良いのですが・・・・。
世界一高い土地で作られる、お米を始めとする日本の農産物と、日本の国土を保全・管理する事を、経済原理に組み込んで同時進行で話を進めてゆくと、日本の国そのものが無くなるのでは?(アメリカの1州、中国の1省になる?)と、一百姓は懸念を抱きます。 車を始めとする、工業製品の輸出の代償としてお米など食材の輸入を、単に貿易の数字合わせとして考える事に恐ろしさをも感じます。
コストダウン・省力化・収量アップ等、改善、前進して行く事は、当然農家(私?)の義務なのですが、そこには安全・安心・おいしいが根底に合っての話・考え方です。
一方でアメリカ、中国、台湾などの米生産国はすでにコシヒカリを生産しており、日本への米輸出のタイミングを計っている状態であり、「日本への輸出米」ということでブランドになるのも事実でしょう。
番組を通じて、改めて思った事は、経済原理に組み込まない食物として、『日本の文化・伝統の核は米である』から発想してこの事を考えて行かないと、いつまでも堂々巡りとなり日本は無くなってしまうと、多いに感じています。
ここで一つの考え方として、
税金投入という手段で、所得保障をする農業政策・施策で百姓を守るより、国土保全に対して田畑の耕作・森林の整備実践を、18歳〜20歳までの国民の義務・経験としての労働を経てから成人する事で、真の愛国心も生まれて、そのまんま農林水産業に従事する若者も増えるのではと、私は単純に考えた次第です。
(但し、杉・檜等の、針葉樹のみの植林は問題ですが・・・・。)
何だか・・・・・・だらけの疑問であり納得出来ない文章になってしまいましたが、皆さんのお考えは如何でしょうか?
どうぞ、・・・・・・の部分は皆様の言葉を入れて完成させて頂ければ幸いです。
京・綾部市 志賀郷町 町ノ下17番地
四方 英喜
пAピー 0773ー49ー9026
11/10 岡山の林さんから「岡山県北の菜の花抑草」
皆さん今晩は、
米の検査の為に、岡山県北に出かけました。朝日米の等級が1等と2等になり、全て
合格したので一安心です。帰りがしら、岡山県北で除草剤や化学肥料を使わずに米作
りをやっている田圃を見せてもらいました。写真は、稲刈り後すぐに有機肥料を散布
し、2メートル幅のロータリーがけを行い、カラシ菜の種をまいた後です。既にカラ
シナが生えています。この田圃で農作業をやっている三船さんの工夫は、2メートル
のロータリー往復がけ(計4メートル幅)を行った後、30cmほど不耕起として残す
ことです。この部分を残すと、播種時足元の安定した通路として使えます。作業が楽
になるということです。カラシナはもう5センチぐらいに育っていますが、気温も低
くなって来たので地上部は成長が止まっているように見えます。このまま雪の布団を
被せられて、カラシナは来年の春まで待つそうです。彼は菜の花(カラシナ)で5ha
を抑草し、別の5haはアイガモとティラガモで除草させているそうです。私の住むと
ころは、放射冷却で気温がマイナス6℃以下になることがあり(地表面はもっと低く
なる)、芽を出させて冬を越すことが出来ません。この場所よりかなり南に位置して
いる為に雪が降らず、凍死してしまうからです。私は来年の2月頃菜の花の種を播く
つもりです。
林 正弘
岡山市
11/10 岡山の赤木さんから「あとはモミガラだけ」
赤木@菜の花です。
このところなんや静かやね。稲も刈って済んだらネタが切れたって訳か。
コンバインの掃除も終って、後は山盛りになっているモミガラを田んぼに撒くだけ。
併行してクン炭製造も始まります。
田んぼの高低直しや畦の補修も待っています。
来春はどの田んぼに何を咲かそうかと、緑肥計画も出来上がって種子も準備済み。
今までは大きすぎて躊躇していた1.1haの田んぼに、来年こそは菜の花を咲かそうと
張り切っています。高低差のためヒエが生えるようなら手取りの覚悟。
理論的には高低差に負けないだけの大きな苗を植えて、しっかり深水にしてやれば
良いわけなんだが、さてさてどうなることやら。低い部分には生えないだろうから、
よしんば生えても2〜3反ぐらいだろう。
とは言え想像しただけで身の毛がよだつ。あな恐ろしや。
香川の高橋さん、除草剤の人体への影響はわかりましたかな?わかった範囲でみな
さんに発表していただけたら嬉しいのですが。
もうひとつ追加して欲しいことがあります。それは環境への影響です。
極論ですが、人間達の経済的ご都合で開発した薬で人間が影響受けるのはてめぇ〜
の勝手。自然界から見れば人間の自業自得と言うやつ。
何も関係ない動物や植物を含めた自然界(地球環境)はたいそうな迷惑。農薬はも
ちろんのこと、BHC・DDT・PCB全部然りだ。便利だ、無毒だ、人畜無害だなんていい
ながら、時が経ったらとんでもない鬼っこだった。人間はいったいどこまで地球を破
壊すれば気が済むんだろう。自分自身が破壊されるまで続けるだろうね。温暖化然り
だ。
とまぁ、そんな大局的なところから私は有機農法に入ったつもり。
先ほどの1.1haの田んぼを有機農法で作ってみても、仲買業者が知らん顔して買って
帰るだけ。私が有利販売する量は高々知れている。除草剤振ってれば何の心配も無い
し、45日前に尿素をちょいと振っておけば、楽にわけなく米は取れる。
でも効率だの楽だの儲けだの、を離れたところに有機農法の深い意味があるわけで
す。福井の大先輩もここらあたりの大きなポリシーが不足していたのか、それとも経
済主義に心を売ったのか、あまりにも残念な出来事です。
話し変って先般のNHKのライスショック。特に一回目、天下のNHKたるものがくだら
ねぇ番組作ったものよ。米を単なる商品・儲けを生みだす物としか捉えていない。い
まやカロリーは米以外から摂取するほうが多いのだろうけど、少なくとも日本人に
とっては米は命を育み、生きるための無くてはならない食べ物であるという視点が欠
如していた。
コーヒー豆が1ヶ月切れても誰も餓死しない。米が店頭から1ヶ月消えたら政府は総辞
職だろう。餓死者は出なくても大混乱となる。そのくらい大切なものなんだ。
田んぼがもたらす多面的な機能には全く触れていなかった。気に入らねぇな。
新潟県の若手農家が台湾に進出するあたりの話が出ていたが、あの話は表面だけ。
あの青年をしる人から聞いたが、内情はかなり苦しいらしい。こちらが売って出れ
ば、当然向こうからはもっと安い米が入って来る。台湾の女性経営者の発言が物語っ
ていた。
結果的に日本の農村が潰れるだろう。それにあの青年が田んぼの脇に立った画像が数
秒ぐらいだったか映った。なんとあぜ道は真っ赤だった。きっとグリホサートだろ
う。俗に言うラウンドアップよ。レベル低いね。
もひとつおまけで、東大のエライ先生はグローバル化に賛成していたようだ。食糧
の自給なんて考えてなかった。あの先生は農政審議会か何かに深く関わっていると聞
いている。日本も終ってしまうのかねぇ。
終わりに出てきたのが、私が大好きな評論家・内橋克人(字はこうだったかな)さ
んだった。食糧の自給論、稲作の多面的恵み。稲作に付随して育った文化。やっと救
われた気持になったよ。
二日目の大型化を推進する農政に振り回されている農家の姿は私の目はあわれに
映った。規模を拡大すればコスト低減が可能で、もって収益が増え足腰の強いバラ色
の農業が実現できる。大うそばっかりだ。補助金というまぶしい飴をちらつかせて、
破滅へと導いている。私にはそうとしか思えない。補助金のある間はやっていけて
も、それが切れたらもう誰も継ぐことは出来ない。そうなった時にはどこの農家にも
農機具はない、技術も無い。会計の一元化なんかしてた日にゃ誰が責任取るんだ?
責任者の首吊りで幕引きになるのが見えるようだ。
霞ヶ関は 「あれは失敗だった。別の手で行こう」 と言えば終わりなのだ。
コストのとことん低減が出来てないうちに、規模拡大をやると多重債務者になるの
は時間の問題だ。
農業に絡んだちょっとした組織に行くと、どこにもあるのが担い手育成部門だ。担
い手が大切なのはどこの世界もおなじ。農業関連団体の違うところは、指導の裏には
補助金があるんだ。早い話が、補助金をもらうためには何をすればいいのか。それ
ばっかりやっているのもあるぞ。農家の足腰が強くなるわけねぇだろうが。
人それぞれに思いは違うだろうから、いろんな意見が出て世の中当然。
でもね絶対外しちゃぁならねぇ道ってもんがあるんだ。みんなを不幸に導く話は、ど
んな立派な理論を吐こうが許しちゃならねぇ。 私のご意見でした。。。。。疲れ
た〜〜
自然を愛し環境を考える百姓 赤木歳通
11/2 福井の富田さんから「藤本農園見聞録20071102 」
有機農産物の登録認定機関である有限責任中間法人民間稲作研究所認証センターに対する認定に関する
業務の改善命令及び業務の停止命令に係る措置について
1.
有機農産物の登録認定機関である有限責任中間法人民間稲作研究所認証センター(参考参照)
(所在地:栃木県河内郡上三川町鞘堂72。以下「民間稲作」という。)に対して、調査を実施しました。
2.
その結果、民間稲作が、認定審査の際、育苗用土が有機JAS規格に適合していることの確認を適切に行わず、
事業者を有機農産物の生産行程管理者として認定していたことを確認しました。
3.
このため、民間稲作に対し、JAS法第17条の11の規定に基づく認定に関する業務の改善及び同法第17条の12
第2項の規定に基づく認定に関する業務の停止を命令するため、行政手続法第13条第1項第2号に定める弁明の
機会を付与する手続きを行いました。
1 経過
1.
平成19年9月12日、9月13日、10月4日に、農林水産省関東農政局及び独立行政法人農林水産消費安全
技術センター(以下「センター」という。)が、有機農産物の登録認定機関である民間 稲作に対して、
調査を実施しました。
2. その結果、認定申請に係る審査について、民間稲作は、平成18年7月27日、センターの定期調査で、
育苗用土が有機JAS規格に適合していることを書類審査等により適切に確認すべき旨を指摘された後も、
(1)平成18年8月24日、育苗用土の証明書には、発行年月日の記載がないにもかかわらず、当該用土を
有機農産物の日本農林規格(以下「有機JAS規格」という。)に適合していると判定し、認定申請に係る
事業者を有機農産物の生産行程管理者として認定したこと
(2)平成19年9月27日、育苗用土の証明書には、使用禁止資材の飛来・混入の有無は未確認である旨が
記載されているにもかかわらず、当該用土を有機JAS規格に適合していると判定し、認定申請に係る事業
者を有機農産物の生産行程管理者として認定したこと
が確認されました。
3.
民間稲作のこれらの行為は、農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律(昭和25年法律第
175号。以下「JAS法」という。)第17条の5第2項(別紙参照)の規定に違反する不適正な認定業務です。
2
措置
民間稲作に対し、JAS法第17条の11(別紙参照)の規定に基づく認定に関する業務の改善及びJAS法第17条
の12第2項(別紙参照)の規定に基づく認定に関する業務の一部(新規の認定業務)の停止(90日間)を
命令するため、本日付けで、行政手続法第13条第1項第2号(別紙参照)に定める弁明の機会を付与する
手続きを行いました。
<添付資料>(添付ファイルは別ウィンドウで開きます。)
・
参考参照(PDF:128KB)
・ 別紙参照(PDF:135KB)
農林水産省
消費・安全局表示・規格課食品表示・規格監視室
担当者:生産行程監視班
高崎、角田
代表:03-3502-8111(内線4485)
ダイヤルイン:03-3502-7804
FAX:03-3502-0594
藤本農園見聞録20071102(2)
有限責任中間法人 民間稲作研究所認証センターのHPに「お詫び」という発表がありました。
今回の業務改善命令と業務停止命令に関する内容が書かれています。
以下のサイトにて確認できます。
「お詫び」に関して http://inasaku.or.tv/center/owabi.pdf
認証センターのHP http://inasaku.or.tv/center/
以下、その内容です。
お詫び
今回、農林水産省より業務停止の処分を受けましたことについて経過と処分内容について
お知らせいたします。
福井県の農家を認定した際、苗を育てる床土の証明書に日付がないのを見落としたことと、
農薬などの混入は未確認と記されていたのに認定していた件で行政処分を受けました。
私どもは、実地検査とそれを踏まえての判定の際に書類の審査をしておりますが、この
2件については見落としてしまいました。処分は新規認定に係る業務を90日間停止すると
いう内容ですので、今までの認定については何ら影響がございません。このことで皆様に
ご迷惑、ご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。なお私どもが認定して
おります有機農産物につきましては有機農産物JAS法に基づく日本農林規格に適合して
いることを厳正な審査により認定しておりますのでご理解を賜り、今まで通り安心してご
利用くださいますよう心からお願い申し上げます。
平成19年10月31日
有限責任中間法人民間稲作研究所認証センター 代表理事
井上 駿
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