2007年6月のお便り  HOMEに戻る

6/30 塚本さんから「平成19年の報告B」

★「6月田植え・カルガモの除草編(40アール)」

 1月15日 元肥 鶏糞60キロ、菜種油粕30キロ(いずれも一反当たり)
   16日 耕起 この後水を張り続けて冬水田んぼ

 5月30日 代かき一回目  クログワイがたくさん、ヒエとコナギはなし

 6月11日 植え代かき   クログワイが少し

    16日 田植え

    29日(田植え後13日) トロトロ層ができている。カルガモが2〜4羽連日泳いでいる。クログワイ以外の草はほとんどなし。

  ここは、ここ数年カルガモが草を抑えてくれているので、田植え後田んぼに入らずで、手間が浮いて本当に助かっています。クログワイがある   
ので、カルガモが来なくなったらと思うと恐ろしいです。まれなケースであまり参考にならないと思うので、ここの報告はもうやめます。

★★「6月田植え・痛い!しくじった編(65アール)」

1月12日 元肥 菜種油粕20キロ(反当り) 今思えば、この量はひどく少ない。しかし、昨年は肥料が多すぎて、草抑えには成功したものの稲つくりには大失敗をしたので、この時は適量と思った。今年のしくじりの始まりでした。
           
   13日 耕起 田んぼの高いところは出ている状態で、しっかりした湛水はしなかった。土が出るくらいにして、草を生やしてから代かきすれば草は減るかなと思った。

5月24日 代かき(一回目) ヒエとコナギたくさん。
6月10日 植え代かき(二回目) 3葉期のヒエがたくさん、2葉期のコナギがたくさん浮く。「いやな予感」。

6月13日 田植え
   19日(田植え後6日) 1葉期のコナギがびっちり。昨年トロトロ層だけで草を抑えたのに今年はトロトロ層がない。「いやな予感」が的中。
                  田植え後10日や2週間を待たずとも、植え代かきの時にヒエがあったりコナギが浮いてくるようなら、その後必ずそれらは生えてくるということか。代かき2回は少なかったか?3回目の代かきをしていれば草は少なかったのか?

   21〜24日(田植え後8〜11日)  手押しの2条の除草機をひたすら押す。一日中押す体力はなく、他の用事もしないといけない。65アールを目の前にして追い込まれるときつい。何が楽なもんか。おまけに押した後、株間にヒエ、コナギが残っているのを見ると、先が見えるようになっただけに余計絶望的になる。

   28日(田植え後15日) 杉野さんが3回除草機を通すというのに触発されて、単純な私は、私も除草機をもう一回押そうと田んぼに入る。しかし、10条ごとに条間を飛ばして押しに入った。一回目のとき、除草機を押してから2日間は水が強烈に濁りっぱなしだったので、濁る効果を狙いました。効果は???(バカミタイデスガ、ワタシハホンマニ必死デス。)

○ 本日6月29日(田植え後16日)の状態です。
  ヒエは水の中でゆらゆらしています。コナギは稲の株元や株間に見えます。部分的にトロトロ層ができたところは少ないです。他の仕事があるので、これ以上株間を取る元気も時間もありません。後はなるように任せます。
 とはいうものの、昨年トロトロ層がたくさんできた影響か、除草機を押した効果がトロトロ層が全くない田んぼよりは大きい。今後稲が勝っていくかもしれないと思える微妙なところです。
                                                       今回はここまでです。

6/30 島根の堀野さんから「やまちゃんへ」
HP「除草剤を使わない稲作り」の世話人 
やまちゃんこと山下正範様
                        島根県飯南町 堀野俊郎
拝復
御気遣いのメールまでいただき、
また塚本様のご見解もお知らせいただきまして、たいへんありがとうございました。

HPでは、山下様の記事も拝見させていただきました。
コナギだけでなく、ホタルイ、アミミドロ、ヒエなど、雑草の種はつきませんが、
それぞれ、手立てが見えてきた気がします

従来から、米ぬか、ソバがら、菜種カスなどもあり、
@菜の花方式も、西日本の海抜ゼロメートル地帯にはもっと広がるでしょう。
こうしてみると、なんだか余裕が出てきた気分です。

山下様のHPを基点に、それぞれ工夫が広がっているのはたしかとおもいます。
今後とも、よろしくお願いいたします。

6/30 千葉の杉野さんから「Reやまちゃんの除草機について、雑感」
千葉の杉野です。
 
山下さんの印象
今年のぼくの印象では、最初から大胆に(クロスするくらい)狭くして良さそうだと思いました。ゆっさゆっさ揺すって苗の位置がずれるくらい大胆な方がよさそうだ、それでも大丈夫と思いました。
 
ティラガモを入れずにすむ隣の田んぼと比べてみると、
ティラガモを入れた方が分けつが旺盛でイネが元気なように思われます。
 
余談になりますが、アメンボ号の転車がプラスチック製なのは、イネに優しいとの説明だそうですが、「ほんまかいな?」
は、3点とも私も同感です。
 
私の経験で今年、株元に草が残ってしまったのは、
最初の回で転車をはずしてやってしまったことが原因だろうと思われます。
マニュアルにもそういうアドバイスがあったような気がするのですが…
やはり大きな丈夫な苗を作るのが大事ということですね。
 
プラスチック製かどうかの効果の違いはわかりませんが、
アメンボ号は軽く作ってあるためか
やはり柔だなあとおもわれるところはあります。
メーカーへ注文したほうがいいですね。
手元にマニュアルがなく部位の名称がわからないので
いまは具体的に指摘できませんが
6/29 やまちゃんから「除草機について、雑感」
堀野さんのお住まいは、広島県境に近い島根でした。
堀野さんのメールと、林さんのメールはぼくの手元には同時に届いたのですが、
「ご飯やで〜」の声で中断、時間差の転送になりました。
 
堀野さんの観察と同じような印象をぼくもおぼろげながら感じていました。
6月7日に植代かき、10日に田植えした「ユメ○○○」、
6月16日に泥をすくってみたら、ホタルイの葉っぱが2枚展開、かなりしっかり根を張り始めていました。
あわてて翌日ティラガモを投入したのですが、
トロトロがあまり発達してない田んぼのせいもあり、条間にもしぶとく、株間にはしっかり残りました。
標高の高い堀野さんところよりも、わが方は雑草のスピードも速いようです。
19日に田植えしたヒノヒカリの田んぼ、5日目の24日にティラガモ投入、
株羽輪の間隔を大胆に狭くして、早苗がゆっさゆっさ揺れるようにしたのと、
とろとろの泥がだいぶ積もっていたので、こちらの方はだいぶ手応えを感じています。
(田んぼの泥をすくっての検証をしてないのは、生来のものぐさです。
近いうちに調べてみます)
 
ただほかのヒノヒカリの田んぼでは、別の判断をしてまだ除草機を入れていません。
一枚はアミミドロが広がり始めていて、今ティラガモを入れると、藻で早苗をなぎ倒しそう、
とろとろの泥がかなり積もっているようなので、後日早苗がしっかりしてから、
藻の対策を考えながらやることにしようと見送りました。
また1枚の田んぼは、もっぱらヒエに困っていたので、深水を保っておけば、
ヒエはひょろひょろしたままなので、早苗がもっと固くなってからにしよう、、、
さてこの判断が、ほぞをかまなくてすむといいのですが、、、
 
ところで、ティラガモやアメンボ号には、「株羽輪」などと言う回転羽根車があります。
株間の除草をねらった装置です。
杉野さんのブログを読みながら、
http://blog.goo.ne.jp/norayamafarm/e/3817ec44c416e08d4942d6089702925c
「転車」の間隔をどれくらいにしているのだろうという疑問を持ちました。
今年のぼくの印象では、最初から大胆に(クロスするくらい)狭くして良さそうだと思いました。
ゆっさゆっさ揺すって苗の位置がずれるくらい大胆な方がよさそうだ、それでも大丈夫と思いました。
余談になりますが、アメンボ号の転車がプラスチック製なのは、イネに優しいとの説明だそうですが、
「ほんまかいな?」
鉄製の重量がある方が、パワーがあって良いように思います。
鉄製にすると除草機部分の重量が重くなりすぎて、取り回しが大変なので軽量化をねらったのでは?
まあ、素人考えで下手な考え休むに似たりですが、、、
 
それはさておき、10日田植えのユメ○○○、ここに来てやっと動きが出て、横に広がるのが目に見えてきました。
ティラガモを入れずにすむ隣の田んぼと比べてみると、
ティラガモを入れた方が分けつが旺盛でイネが元気なように思われます。
まだまだ心なしかというか、そんな気がするという程度ですが、、、
今まで除草機はイネを傷めるという印象しか持ち得なかったので、
このことは新鮮な驚きです。
除草機の中耕効果というのはあるもんなのでしょうか?
なにせ、ぼくら新参者がイネつくりを始めた頃には、
トラクターは乗用、田植機も乗用、施肥や農薬散布は畦からと、
田んぼの中に入って歩き回るということがなくなりました。
昔々片倉権次郎さんの時代には、増収をねらって株かきと言う作業を一株一株やっていたそうですが、、、
 
久々に馬のションベンのようなメールになりました。

6/29 岡山の林さんから「機械除草を始めました。」
皆さん今晩は、
今問題になっている年金記録のずさんさには呆れる。私も以前調べてもらったところ
記録が消されていた。私は私学共済、ドイツの年金、厚生年金、国民年金と渡り歩い
たので、殆ど繋がらない。私がドイツ(当時の西ドイツ)の公務員として働いていた
ときの年金は当然繋がらないが、厚生年金も一部記録が消されていた。日本に所在地
のある外資系の会社で働いていた時も、私自身の住所が日本に無かったので日本で年
金を払っていなかった。5,100万件 + 1,430万件 + データミス + タイピングミス +
台帳廃棄 + アルファにあなたが当る確率は、宝くじを買って当らないぐらい高いか
ら皆さんも気をつけないといけないですね。私はほぼ年金を払ってきたが、百姓とし
て国民年金をこのまま払い続けても支払期間が短すぎて年金支給されない可能性が出
てきた。年金を払わなかったのと同じになりそうだ。問題の一つは、生年月日や名前
からこの人だろうと推定できても、申告が無ければ何も出来ないところにもあるが、
公僕という言葉が死語となってしまった公務員には、自分の年金さえもらえればそれ
で良いという考えがあるからだろう。

今日(29日)の午後から、除草機を田圃に入れて除草を始めました。田圃の泥をす
くいとって雑草の発芽状態を調べたらやはり芽の出たのがあったので、除草機をか
け、がぶがぶの深水に浮かしてしまいました。除草後田圃を調べたら、雑草が白い根
を見せて浮かんでいるのが見えたので成功です。縦がけ除草で横がけ除草の必要なと
ころも目途をつけることが出来ました。土がまだ柔らかいうちに少しでも動かしてや
ると、この時期の雑草は夭折する。トロトロ層が出来ている田圃は土がすぐ動くの
で、なおさら機械除草で成功しやすい。株間を33cmで植えたので条間と同じにな
り、田圃の枕の部分を突き抜けて畦にどすんと当てることができるので除草がしやす
くなりました。最後の周回が必要無くなったので作業時間が短縮できる様です。今日
は、時間が無かったので64アールの除草で中断しました。今日の半日で 1/3 の除
草が済んだので後は惰性でやるつもりです。除草の途中で強い雨になったため、ぬれ
ねずみになりながら続けたのですが、帰ってきたら洗濯物もずぶぬれになっていた。
足が引き攣らないように、これから近くの温泉に走って体をほぐしておく事にしよ
う。

林 正弘
岡山市

6/29 島根の堀野さんから「私も人力の田車除草機でタテヨコ掛け」
いつも有益かつ楽しく拝見させていただいております。
私の実験田は標高
450mにありますので、残念ながら@菜の花はいささか困難です。
そこで今年は、岡山の林さんや福井の塚本さん方式の「タテヨコ掛け」をためして見ました。

522日に最終代かき、同25日に稚苗移植しました(30×30cm、坪37株)。

人力の田車除草は早いほどよいらしいので、田植6日目の531日に、2aほどを水をやや深めにして掛けました。コナギの幼芽がポチポチのぞきかけていました。しかし苗はヨロヨロだし、土のほうもブヨブヨで、ヨーグルト〜絹豆腐なみの軟らかさでした。早すぎたと思って残りの2aは、田植13日目の67日にタテヨコ掛けしました。さすがに土が落ち着いて木綿豆腐の感じでした。コナギも双葉が出揃っていて、ほんとはこの時期の田車押しが効果的でラクなんだよなーと、そのときは思いました。

 626日に追肥に入ってみると、除草効果の違いは歴然でビックリしました。

田植6日目の除草(代かき9日目)は、田車が通った畝間・株間はもちろんですが、なんと株際や茎の隙間にいたるまでほとんどコナギがなくなっていて、あれれギョ!でした。どうやら人力田車の横から押し出される泥流が株際や茎の隙間に厚く降り積もったせいのようで、株周辺が1cmくらい高いのがよくわかります。コナギの幼芽にとって1cmは、人間になおすと厚さ10mもの土石流に見舞われたようなものだったのでしょう。

 いっぽう田植13日目の除草(代かき16日目)では、株際だけでなく、田車が通ったところにもコナギがけっこう残っていて、これでは2回目除草が必要でしょう。タテヨコ掛けのとき、土が木綿豆腐の硬さでしたから、泥流の舞い上がりが少なくて株際への寄り付きが少なかった気がします。目で見ても株周辺の泥土の盛り上がりは貧弱です。どうやら超早期の田車除草には、草を取らずして草をとる巧妙な仕掛けがあるようです。

島根県飯南町 堀野俊郎

6/28 やまちゃんから「イネミズくん、そのその後」
落としのそばの畦際の早苗に6〜7匹もたかっていたイネミズくん。
どの株にもどの株にもと言う感じでいるのに、葉っぱが食害されていない。
それは昨日の話でした。
今日のぞいてみたら、よくよく目をこらさないと見つけられないと言う密度になっています。
葉っぱの食害が少し広がっています。
やっぱり昨日飛び込んできたばかりなんだろう。
やつらはファミリーだったのかな。
日本では単為生殖するタイプばかりらしいので、ファミリーというのもおかしいのだけど、、
 
あの程度のファミリーが2反6畝の田んぼに飛び込んできて、散らばったくらいならどうと言うことはない。
ちょっと余裕でイネミズくんを眺め始めています。

6/27 岡山の赤木さんから「その後の管理」
赤木@菜の花です。
丸石さんへ。

 老婆心かもしれませんがポイントだけ。
中干しまで水は絶対に切らさないで下さい。一度でも切らすと水の濁りは無くなりま
す。
浮き草も藻も結構です。大事にしましょう。
レンゲ田の草の状況はどうでしょうか?しっかり生えていたから、きっと草1本無い
と思います。もしヒエが生えているようだと、水深が足りなかった証拠です。苗さえ
水没しなければ10cmを目標にして下さい。そして田んぼはグワグワ・ブクブクしてい
ると思います。ポッと苗は知らんぷりしてるでしょう。
この先、どんなに周囲よりさみしくても絶対に金肥は振らないで下さい。その我慢こ
そ技術なのです。やがてある日突然追い越してしまいます。

6/27 岡山の赤木さんから「水の濁りについて」
赤木@菜の花です。

 水が汚れると濁ると言い、空気が汚れると汚染と言う。よって水質汚濁、大気汚染
と使い分けるそうな。
 勤めていた頃の私は、水が濁ることは許されないことだったが、今は大歓迎。

 塚本さんの黒い濁りは土目によるものでしょうかね。麦わらだと油分が浮いて表面
が紫がかった黒色になります。菜の花の場合私の田んぼは黄土色になります。泥の表
面に光が届くのがずいぶん邪魔されるでしょう。いよいよ菜種で雑草を制圧すること
になればいいですね。

 田植えから1週間ほど経つ私の田んぼは、かき混ぜた直後みたいに濁っています。
その中をカブトエビが楽しそうに(本人は楽しくないのかもしれないけど)、それも
わんさかと泳いでいます。隣の慣行農法の田んぼには全く見当りません。卵の時に乾
くことが孵化する要素だと記憶していますが、お隣の田んぼもよく乾きます。私の田
んぼも乾きます。
 さて、一体何の違いでこうも差があるのか。
 お米のお客さんに見て欲しいものです。どちらの田んぼでとれたお米が食べたいで
すかと尋ねてみたいですね。

 雑草の発生状況の確認を兼ねて補植をしています。苗が足りなくてスズメにやられ
た苗を植えた田んぼはいたるところに大穴があいています。夏の草取りの代わりに
今、補植に泣いています。
 その草の状況ですが、ありがたいことに今現在では何も見当りません。カラシナ、
ヒナゲシ、エンバク。とりあえず成功といったところです。まだこの先レンゲ、雑
草、クローバー、とっておきの緑肥なしの菜種粕や煮えた小麦などの田んぼが待って
います。
 追って報告いたします。

 自然を愛し環境を考える百姓    赤木 歳通

6/27 岡山の林さんから「疎植で植えました」
皆さん今晩は、
6月12日にハトの巣を見たら空っぽになっていました。どうやら孵化に成功しな
かったようです。ヘビに襲われ、卵は食べられてしまったのでしょう。ハトの巣とい
うものは粗末な作りです。下から巣を見ると透け透けに見える。ヘビは執念深いとか
いうから、見つかってしまうともう駄目なのだろう。自然は厳しい。ツバメの巣は、
ヘビや猫の接近できない所に作らせているから、かなり安全と思う。

2haの田植えが終了しました。延べ3日かかってしまいましたが、苗運び、苗箱な
どの片付け、田植機と車の移動、除草機の水洗、田圃への水入れまで全て私一人でや
れたので、効率的に働けたと言えるでしょう。もう少し早く植えようと思ったのです
が、ニンジンの出荷やカボチャの整枝で忙しく、合間をぬっての作業でした。周りを
見まわすと、私だけが最後まで植えずにポツンと残されていたのでした。浅水を1週
間以上保ち、生えて来た雑草を2回の代かきで叩き、田植直後浅水から深水に切り替
えました。すぐに発芽する勢いの良い種子の幾らかは叩かれてしまったので、深水だ
けでかなりの期間雑草の少ない状態が保てると期待しています。7月の土用までの約
1ヶ月間生育差を保てれば抑草は成功といえます。稲の株間は、33cmで植えられる
ギアーを使いました。写真は使用したギアーです。右が転移ギアーです。ギアーケー
スに収める為に転移ギアーの歯がかなり異様な形をしているのが分かると思います。
転移量が大きいからです。この田植機の歯車の軸間も通常とは違ってかなりバック
ラッシュさせているので、歯車の歯の数から軸間を推定出来ない複雑な機械です。こ
の疎植間隔で植えると必要苗箱数は 19枚/10a となり、長い距離を植える時に、途中
で苗箱が足りなくなり苗箱を用意している畦まで届かなくなることはなくなりまし
た。このギアーは私しか持っていないので、ポット苗をこれ程の広い間隔で植えた人
はおそらくいないでしょう。
スタート地点を一直線に並べるような植え方をしたのですが、駆動輪のスリップが
あってやはりズレが出ました。とはいえ方形での移植が出来、除草機での横がけの際
除草輪間隔を変更する必要がなくなったので手間が省けます。横がけ除草の際は、株
並びのズレが1/2周期だけずれたとき一番始末に困るのですが、幾分ズレの頻度が少
なくなっているような気がします。横がけ除草は全ての田圃で行うのではなく、雑草
の多いところだけで行うつもりです。株間33センチにすると、枕地まで除草できる
ので除草機の転回が楽になります.。畦に乗って回せるからです。横がけをしなくて
も、単純計算で今年は泥田の中を延べ15キロメートルも歩かねばならず、今から足
が引き攣る夢を見そうです。泥田の中は歩き難い上、バランスを取るのが難しいので
す。ティラガモを持っている人がうらやましい。夏至は過ぎてしまったけれど、田植
が7月にずれ込まなくて良かった。今後稲がどのように成長していくのか興味深々で
す。
ところで、水田の泥が服に付くと洗っても落ちないように見えます。これは可溶性の
2価鉄イオンが原因です。服に染みこんだ2価の鉄が空気で酸化され酸化鉄になるか
らです。私は、化学洗剤や漂白剤を使いませんが、どうしても落としたい方は還元性
の漂白剤を使ってみてください。

写真は株間33cmで植えられるギアー

林 正弘
岡山市

6/27 千葉の杉野さんから「田そりはいかが」
 千葉の杉野です。
塚本さんからの除草機レポートに気を強くして
田植え後5週間、わが家の今年の経験を報告します。
 
昨年、「あめんぼ号」という株間除草機と称する除草機を購入しました。http://blog.goo.ne.jp/norayamafarm/e/3817ec44c416e08d4942d6089702925c
 
昨年はおっかなびっくりで後手後手になってしまった印象があったものですから、
今年はきっちりマニュアルにある通りに作業してみました。
 
田植え後一週間目から一週間置きに3回、走らせたところ、
条間の雑草はほぼ抑えられた印象です。
しかし、調整の仕方が悪いのか、「株間除草」とはいえ
株間にコナギ等が残り、この時期にはすでに大きく育ってしまって
無動力除草機では手に負えません。
 
そこで、先日、手取り作業となりましたが、
今年はこれで雑草対策は済ませることができるかと考えています。
 
この田んぼは除草剤無し・有機質肥料3年目でまだトロトロ層ができるまでは
なっていません。抑草用の米ぬか・くず大豆も散布しています。
 
それでも除草機3回、手取り1回で収穫までもっていけるなら
それなりに評価していいかなというのが現段階の印象です。
 
なお、「あめんぼ号」は田植え機と同じ条数のもので、
一度に往復走行をしたほうがよいとされています。
ですから作業時間は田植え時のほぼ2倍と考えています。
 
この労力をどうみるかは判断の分かれるところかもしれません。
わが家の場合は
消費者の方といっしょに米作りをしている田んぼ36a。
労力を提供していただいたから一週間置きに作業ができたと考えています。
 
ところで、手取り作業の秘密兵器を一緒に作業してくれている消費者の方が
考案してくれました。「田そり」です。


 
スキーの板に台をつけただけのものですが、
雑草を田んぼの外に持ち出すにはたいへん役立っています。
昨年1台試作され、今年はさらに2台増えました。
 
こんな「田そり」、昔からあった道具かもしれませんが、見た事はありません。
もしかしてオリジナルでしょうか?

7/27 やまちゃんから「杉野さんのアメンボ号試乗記を読んで」
ふむふむなるほどと、実直な杉野さんらしい試乗記でした。
歩行型(1輪)の方が、枕地や変形田でのストレスは少ないでしょうね。
変形田には3〜4日先にティラガモを入れる予定ですが、
まご(変形)の部分をどうするか、考えるだけでパニックに陥りそうです。
仕方なく、エンジン付きの2条で対応しています。
 
「備前」「アメンボ号」で検索したらアメンボ号ストーリー」が出てきました。
http://www.kk-bizen.jp/amenbo-story01.html
前にヤンマーの展示会に行ったとき、山形県庄内の「石井製作所」の方にあって、
いろいろ話し込んでいたら、ティラガモの制作は自分のところでやっているという話を聞きました。
「へーっ」と業界内の事情を垣間見た思いでした。
石井製作所の「歩行型ティラガモ」がHPに出ていましたので、ご紹介します。
http://www16.plala.or.jp/isi-homepage/shouhin_top.htm
以上、ご参考までに。
 
6/26 福井の塚本さんから「除草機についてうだうだ」
 やまちゃんへ「除草機を押し終わり、やっと以前話していた除草機の話を書けます。」

○ 除草剤を使わない稲つくりで、除草機の存在がもっと取り上げられていいと思う。実際にはかなり大活躍しているはずだし、最後の頼みは除草機というのが現実ではないだろうか。私は、除草機を見直し、その実力を素直に認めて草対策の中心においています。そういう自分も、最初は米糠やボカシを振ったり、代かきの工夫や緑肥すき込みと、除草機を後回しにして、結局余裕がなくなり使えずじまいのときが多かった。田植え後早期に除草機を使えばかなり効果的だったろうに。原因としては、除草剤の効果があまりにも見事で思わず除草剤の代わりを求めていたのではないか。もうひとつは、米糠やボカシ散布、代かき法で草が抑えられるという話から「除草剤を使わない稲つくり」がスタートしたことにより、除草機の存在に目が向かなかったからではないか。と、私の反省でした。

○ 今の私は、除草機を中心にしています。除草機の効果を高めるために、トロトロ層つくりをします。そのために、秋から冬に有機質の元肥散布をして冬水田んぼにします。トロトロ層だけでは完璧でなく、コナギ、ヒエ、オモダカ、クログワイは後から出てきます。

○ トロトロ層がうまくできた場合は、2条の除草機を押すと、前後の回転する羽根車の間からとろとろの泥が条間へ流れていきます。これで株間の草抑えがかなり楽になります。トロトロ層ができなくて、除草機が通ったところしか除草できないときは、大面積なら除草剤を使ったほうがいいと思っています。なぜ動力の2条をやめて手押しにしたかというと、手押しのほうが機械の幅が広いので、除草できる幅が広く、トロトロ層が株間へ流れやすい。ターンするときは手押しのほうが軽いので疲れにくい。長時間やると、ターンのときの重さの違いは効いてくる。
 ほかの理由として、私はたいして広い面積をやっていないし、乗用の除草機を買う前に除草機の効果を十分検討している最中、動力の除草機が故障したら機械音痴の私は修理にすごく手間取り、故障しない手押し除草機はありがたい。
 押している最中は動力除草機より体に負荷がかかるので、急ぐと持たないのでゆっくりただ押して歩いています。三日ほどすれば体が慣れるのか、次回から体が楽になってきます。

○ 今の私には乗用の除草機は夢なので夢のような話しかできませんが、除草機がもっと注目をされ「除草剤を使わない稲つくり」の中心のひとつとなり、使いこなしの工夫の話がいろいろ出てくればいいと思う。除草機のみでの完全な除草効果を求めるのはそれこそ酷と思う。すでに出てきた草抑えのアイデアと組み合わせて効果が出ると思う。今のままでは、本当は『除草剤を使わない稲つくり』を支えている除草機が、かわいそう。

以上 うだうだでした(ナガクナッテゴメンナサイ)。      

6/26 広島の丸石さんから「プール育苗のポット苗無事に田植えが終わりました」
いろいろとお騒がせしましたが、苗も伸び、根きりも根渡りの問題もなく無事に田植えがおわりました。
赤木さん、貴重な時間を使われて大変丁寧なご返事いただいて有難うございました。
5月23日の時点で12cmの苗丈でしたが、赤木さんの言われるとおり化成肥料を一枚のポット当た
り窒素分で2.5gを5月26日に入れました。するとぐんぐん葉色が濃くなって、5月29日には、苗丈
18cmになりました。恐ろしくなって、すぐにプールの水を入れ替えましたが伸びは止まらず6月1日
は22cm程度になり田植えをしました。その後も伸びは止まらず、6月10日には28cmくらい
(45日苗 5.5葉くらい)になり、レンゲの田んぼにも田植えをしました。
 
苗の後ろが、植えたばかりのレンゲの田んぼ(株間31cmにしました)ですが、いまのところ順調に育って
いるように思います。
 
ところで
今のところ除草剤を使っていませんが、水を切らさないようにしているせいか雑草は例年より少ないです。
同じようにやっても田んぼによっては、にごったままの田んぼ、一面の浮き草だらけの田んぼ、藻のわいた
田んぼと、いろいろです。浮き草だらけの田んぼは、マルチの代わりの除草効果があるのでは、と思ってそ
のままにしています。ほんとに、田んぼは一枚一枚個性があるのだと痛感しました。毎日田んぼを見に行
くのが楽しみです。
 
広島県廿日市市栗栖
丸石博文

6/26 やまちゃんから「イネミズくん、その後」
 6月11〜13日に田植えした「ユメツク○」は、今のところ生育が順調です。
トータルにならせば、イネミズくんに食害された葉っぱより、新しい緑の葉っぱの方が目立ちます。
コシヒカリに変えて、根が強かろうと「ユメツク○」に変えたのが良かったのか、
ヒエは少なくなってきているので、田植え後すぐ深水にせずに、
4〜5日経ってしっかり活着してから深水に切り替えたのが良かったのか、
やまちゃんの日頃の行いが良かったのか???
いずれにしても、やれやれ今年は田んぼに通う足取りが去年より軽やかだぞと思っていたら、、、、
 
6月21日に最終の田植えをしたヒノヒカリの2反6畝の田んぼ、
ここは毎年ヒエに悩まされるので、今日はどんと8〜10センチくらいの深水にしてやろうと、
落としの方に回ってみると、
なんとなんと、畦際の早苗にイネミズ君が、びっしりたかっている。
畦際だけだけど、どの株にもと言っていいくらい、一株に6〜7匹くらいもたかっている。
みんな1ミリ弱位の小さなイネミズです。
たまの親分のような大きなのもいるけど。
葉っぱに食害された痕がないので、飛びこんできたばかりなんだろう。
 
6月26日にもなって、もうお前らは卒業間近だろうがと言いたくなったけど、
第2世代かもしれん。
あなおそろしや。

6/25 茨城のすずき産地から「縦・横に田車除草機」
田植えは3haちかく(13ヶ所32枚)まで済んで、
残りは80a(3ヶ所11枚)ほど。
田の内外での雑草に追われています。
アイガモを少力利用する新しい試みをしています。
が、それについては後ほど報告させていただくとして、
機械(作業)除草に頼った田んぼで、ウネ間と株間、
縦横に「転ばし」(田車)を通してみました。
  ↓
http://blog.goo.ne.jp/suzuki-31/e/5e2d628f814fbba3cf01c17396ae229b

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
すずき産地
http://www.suzuki31.com/
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
 
●やまちゃんから
「死屍累々」は、ぼく的にはとてもおもしろかった。
思わず笑ってしまった。
ところで、「転ばし」(田車)、
福井の塚本さんは、大昭和農工機のミニエース(2条)を友人にあげて、
転ばしを購入して押しているそうだ。
「えっ、そんなしんどいことを」というと、
ただ押して歩くだけだから(ごりごりしない)楽なものです、とのたまう。
「とろとろの泥がフワーッと流れるのが見えることがあります」という。

6/24 岡山の林さんから「ツバメの卵が孵りました」
皆さん今晩は、
皆さんはもう田植はお済みですか?私はまだ半分です。
今日(24日)ツバメの最初の卵が孵りました。巣の下をふと見たら卵の殻が落ちて
いました。親ツバメが巣の中から放り出したようです。オスが交代してもあまり卵を
抱かなかったので心配していましたが、生まれてやれやれです。8日(多分)に卵を
生み24日に孵りました。これから次々と卵が孵っていくでしょう。親鳥も忙しくな
ります。雨が降っても何があっても餌を巣に運ばなければなりません。
写真はツバメが巣から放り出した卵の殻

林 正弘
岡山市

6/23 塚本さんから・「菜種すき込み田の報告」
菜種の花は大好評でした。実がついてからすき込みました。

6月3日 水を入れてタイヤで踏み込む。
  9日  荒しろ
  16日 植えしろ
  17日 田植え、ヒノヒカリ、坪50株植え、80グラム播き4葉
 
6月23日(田植え後6日です。)
       田んぼの水は黒く濁ったまま。このままいくと水中の草は生育できないのでは?
      
菜種、カラシナをすき込んでいる人たちは、田んぼがこのように長期間濁りますか?

6/23 やまちゃんから「へそ曲がりの香西さん」
ええかげんの香西さんは、ええかげんが持ち味のようにお見受けしましたが、
実際にお会いしてみると、へそがダブルに曲がっていて、そのまっとうな経営センスに感銘を受けました。
香西さん曰く「加工米」についてですが、お聞きするところによると、
ハイブリッド米をJAS有機認証を受けて作っている。
販路は、お茶メーカーや酢の醸造業者。
有機の玄米茶や酢の原料になるそうです。
お米の品種や食味は問われないし、精米したり小袋に分けたりする手間もいらない。
30キロ袋のまま、どんとまとめて納入できる。
それでもって、価格もけっこうええ線いっているように思われました。
 
「ハイブリッド米なら、草勢も強いし、抑草にも有利でしょうね」というと、
香西さんは「それはないです」とのことでした。
6/23 やまちゃんから
一畝半の我が家の紫黒米の田んぼのイネミズくんのその後ですが、
一株に何匹もたかっていた株があったようですが、
一昨日(21日)の朝に奥方が天ぷら油の廃油をたらし込みました。
昨日は朝からじゃんじゃん降りの雨でした。
今日の午前中見てみると、数株に1匹くらいしかいません。
1匹がすごくでかくなっています。
(ものの本によると、密度が濃くなると1個体が小さく、貧弱になるそうです。)
 
紫黒米の苗も、田植え後2週間くらいになりますが、
生育は順調で、イネミズ君にかじられてない新しい葉っぱも出てきており、
分けつ茎もしっかり出てきています。
 
イネミズ君の数が減ったのは、天ぷら油がきいたのか、
どこかへ飛んでいったのか、
はたまた、何らかの天敵が食べてくれたのか?
よくわかりませんが、この田んぼに関してはめでたしめでたしです。
6/22 福井の中出さんから「訂正 アレロパシー」
アレロパシーは成分でなく作用です。
詳しくはwebで「アレロパシー」で検索してください。
 
6/22 福井の中出さんから「Reソバカス抑草」
ソバには「アレロパシー」という成分(?)が有って、それが自分以外の雑草や作物の発芽や成育を阻害するそうです。
私は、これは畑での話しと考えていました。
水田でもそうなのでしょうか。
非常に気になる意見です。

*** nakade ***
6/22 神奈川の笹村さんから「ソバカス抑草」
今年は、抑草に成功しました。ワザを技術に進める光も見えてきました。嬉しくなります。わくわくします。ついにです。
しかしこれは水入れが、6月13日。22日の途中経過です。まだ油断は出来ませんが。

ブログのほうに細かく書きました。http://blog.goo.ne.jp/sasamuraailand/d/20070622
興味ある方は見てください。
そばの製粉カスを何度かに分けて、流し込む、あるいは畦から広がるように撒く。2反5畝3枚の棚田で、実験しました。
それから出る液体成分の効果なら、3枚目が一番効果があるはずだが、3枚ともほぼ同じ効果。

3日間程度。表面を覆うことで、日をさえぎる効果が、一つ。
このときに、吹き寄せられ、稲を倒す心配があったが、軽い為そのようなことは起きなかった。
沈んで、土に影響を与えて、コナギの発芽を抑制する効果がもう一つ。
 
●やまちゃんから
おもしろい話やねえ。
今日は雨だったので、農業志願の若者を連れてぶらりと夢工房の衣笠さんを訪ねたところです。
代かきの高低直しの技などを見せて貰ったのですが、
衣笠さんところではソバを20ヘクタールくらいも作っているので、ソバカスはわんさと出る。
ちっとくらい回してくれと言っても聞いてもらえそうだ(笑い)

6/22 岡山の香西さんから「私どもの「米作り」のコンセプト」
ごぶさたしています
いつも イイカゲンの無責任メールで 愛想をつかされている 「香西」です
私どもの「米作り」のコンセプトは「脱稲作=弥生もしくは縄文の『食生活』」(かどうかはあやふやですが)です
ということは 米を 私どもの 食料として 重要な作物として 否定するものではありませんが
これほどまでに 異様と思える「米」に対するこだわりって何なんでしょうか
私どもも「米作り」をしてますが 出来れば 「ニンジン」に専念したいと考えています
私どもの「米作り」の大半は「加工用」です
「美味しい米づくり」とかは全く考えていません
作業の「優先順位」もいや応なく下位になってしまいます
田植えの遅い 私どもの地域でも 水入れさえしていない圃場は私どもの圃場だけになっています
どうして 米の出来にくい 圃場でも「米作り」をしなければいけないのでしょうか
どうして 40%前後の減反が求められているのでしょうか
私どもは 単に「楽だ」と言うだけで いわゆる「水田」の40%に稲を植えようとしています


給g備路オーガニックワーク
香西達夫 
URL   http://www7.ocn.ne.jp/~kibijiow/

6/22 京都の寺町さんから「赤木さんへ・カラスのこと」
 こんにちは。

当地でもカラスが増えた上にシカも栄えたばかりの黒豆を
荒らしに来ています。

赤木さん:
>  こんど何かあったら絶対ブチ殺してやる。もう許さん。

ぶち殺すのも手ですが、かごなどに入れて瀕死の思いを与えて
それでガーガー鳴く(助けてくれ〜勘弁してくれ〜とカラス語で
泣いているのでしょう)のを録音して田んぼに流すと、
寄りつかなくなるという話を聞いたことがあります。

次回機会がありましたら、ぜひ録音を試してみてください。

死骸は1年で腐ってしまいますが、録音なら毎年、あちこちで
使えるはずです。

--
寺町 伸太郎
6/21 やまちゃんから「除草機の続き」
 書きかけたので、その勢いで書いてみます。
ただその前に、断っておかねばなりません。
ティラガモはよく考えられた、いい機械だと思っています。
だからこそ「ソフト」が大事です。
機械に弱い利用者のためにも。
毎年、本岡さんが大昭和農工機のエンジン付き2条の除草機を借りに来ます。
一昨年だったか、「どこそこの何タラというところが故障していたから直しておいた」
今年も借りに来て、エンジンがかからん、やっとかかったら駆動部(チェーンケース)が動かなかったらしい。
泥水が入り込んで、それをそのままほったらかしにしていたものだから、
壁土のように固まってチェーンが動かなかったらしい。
いやお恥ずかしい。
 
そて、本題に戻って、5番目のつまずき。
写真にとればわかりやすいのですが、ご勘弁。
http://www5.ocn.ne.jp/~yk1212/rtx-30.pdf
2年目の去年、運転にだいぶ慣れてきて、カゴロータリーに油を差してやると、
回転も良くなってきて、カゴロータリーが泥を掘り返していくようなことなくなってきました。
すると気になり始めたのが、前輪が泥を掘り返して、それが苗にどっさり被さりなぎ倒していく症状です。
北山さんに相談したら、
「前輪のラグを削っていますが、それをもっと削ってみたらどうでしょうか。
それと、前輪のフォークが泥を持ち上げているかも知れませんので、
ブリキの円盤のカバーを取り付けてみて下さい」
やってみたら、即症状改善。
「そんなことくらい説明書でも作って書いておいてくれー」
 
現在のつまずきというか、悪戦苦闘中のことがら。
そりと株羽輪(羽根車)とカゴロータリーの3者の(深さの)バランスが一番大事なんだなと言うことが、
ようやっと、身をもって実感でき始めているところです。
その中でも主役は株羽輪のようです。
株間のホタルイがしっかり残っていたので、
昨日は、株羽輪の間隔を大胆に狭めてかけてみました。
稲株が株羽輪に挟まれてゆっさゆっさ揺れていくのが快感でした。
それでも、株間のホタルイはしぶとく残っているようですが、、
この田んぼはトロトロ層がほとんど出来ていないので、それが限界なんだろうな。
除草機をかける予定の残り3枚は、かなり泥がふわふわになっているので、
ちょっと楽しみです。
(ほんとか?
まだまだ免許皆伝にはほど遠いし、
いがんだのまごが多い田んぼなので、ストレスが大きいし、
楽しみより苦の方が勝っています。実は)
 
ティラガモに限らず、皆さんの除草機のノウハウ教えて下さい。
 
6/21 福井の中出さんから「ドロオイ君は硫安がお好き?」
追肥に硫安を撒いた。窒素分1キロ/反という量。
途端に、どの田んぼもドロオイムシが湧いて出てきた。
前から気にはしていたが、こいつは施肥と連携しているのでは無いかという思いが、ますます強くなってきた。
口惜しいので、多くたかっている一株のドロオイを全部潰してきた、、、。

私の田んぼでは、虫で施肥か田植え時期を考え直さなければならないのかと思うと、つくづく百姓は難しいなぁと考えさせられる。

害虫では次にニカメイチュウ、後に、カメムシが控えている、、、。

*** nakade ***

6/21 高知の奥田さんから「今年の経過と代掻きについて」
播種は60グラム以下の条まき、4月17日から坪50株で植えました。
今年はカラシナが良くできてましたので、入水前の元肥は米糠45キロ程度に控え、
田植え後2週間までに米糠60キロ×2回まきました。
深水は田植え後一ヶ月続け、その後は田面が少し乾いたら水を入れてます。
ホタルイとアゼナは少ないようです。カラシナの出来が良かったからかも。

写真は昨日の物です。付近の良くできた人のコシヒカリと比べてスカスカですが、
肥料はやりません。

今後は穂が揃った頃に動噴でにがりをかける予定です。

代掻きについて山下さん書かれていましたが、
私のところでは2回程度の代掻きでは水持ち悪いです。
入水後ロータリーで1回。その後は1〜2日おきにハローで2回。
仕上げはハローで内回りと外回りで。
1〜2日以上間隔をおくほうがよく練ることができます。
入水後同じところを5回も走ってることになりますね。
浅水で行いハローは出来るだけ浅く、爪回転は最低速です。
私のところではとにかく練りまくりです。練り過ぎは良くないとも
聞きますが、井原さんは問題ないと書かれてた記憶があります。

今年はコンクリート畦の割れ目補修(シリコン)したのですが、
田植え後の水管理は満水にしても3日に一度は水を足さないと土が露出して
しまいます。高低直しがうまくできるともう1日ぐらいは持ちそうですが。

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奥田 誠志
〒783-0092
高知県南国市田村乙1450

6/21 会津の一石さんから「防草シートを使ってみました」
ご無沙汰です。会津の一石です。

ネットで草刈りを調べていたら防草シートが出ていました。
そういえば、道路の路肩や 樹木の移植の時に 防草 水分保持に使われている
のを見かけます。
急斜面での草刈りは危険 重労働なのでシートを使ってみました。

シート 2メートル×100メートル 
施工時間 1人で 2時間
施工方法 頭のでかい25センチの釘留め 上 70センチ間隔 中 下130センチ間隔
施工時期は田んぼに稲のない時期が良いようでシートをのばすのに手間取りました。
アブラムシに銀色は忌避効果が有るそうですが、 カメムシ メイチュウにはどうなの
でしょうか。とりあえず色は銀色を使用しました。




6/21 岡山の赤木さんから「真っ最中です」
赤木@菜の花です。

 こんなメールなんか打つよりも早寝して早起きして、田植えをどんどん進めるべき
なんだが、、、、。
 塩害?からなんとか立ち直って、苗が15〜20cmに伸びたので19日から田植えの開始
です。温暖化で稲の登熟が早くなってきていることへの対応策として、いつもより遅
くしようと思っていたから、ま、丁度いい按配です。
 周囲の皆さんは100%終了しています。みんなの代掻きを横目に見て草刈に精を出
し、みんなの田植えも気にせず刈った草を田んぼに放り込み、田植機を見なくなって
から我が家の代掻きが始まりました。
 田植機を引っ張り出した頃には、みなさん補植も終って田んぼには誰もいない。
ゆっくりゆっくりマイペース。ウンカは全員隣の田んぼに住民登録だ。
 緑肥ドッサリの田んぼはよろしい具合に代掻きができます。見るからにフワフワの
スポンジケーキみたいな泥になっています。しめしめ、今年も草の逆襲を受けずに済
みそうです。
 5ヘクを6日かけて、平均一日8反の代掻きと田植え。簡単なことですが、代掻きす
るには最適の水量がある。足らずも過ぎたるもダメ。代掻きから3日後に田植えをし
ていますが、晴天のために乾き気味だから、これも水を入れてやらねば。植え終われ
ば当然深水にしてやる。結局一日中水を見て回っている。合間に代掻きや田植えをす
るといった様です。
 スズメにひどく喰われた苗箱が70枚。欠株だらけになるので機械にはかけれませ
ん。補植用にしか使えません。

 ナスの葉が何ものかに(きっとカラスの野郎)喰われて軸だけになっている。籾酢
液を入れたペットボトルを吊るしてやりました。
 話が1週間ほど遡るんだが、60cm幅の狭い用水に落ちたカラスが、自力ではどうし
ても出れないであがいている。3羽ガラスが近所に住み着いている中の一羽だ。他の2
羽が心配そうに覗き込んでいる。慈悲深い私のことだから、かわいそうに思って水の
下から手を入れて持ち上げてやった。すぐさま飛び立って我が家の作業場の屋根まで
飛んで行った。カーカーと鳴いているからきっとありがとうと言っているのだろうと
思ったのが大間違い。あれこそアホーアホーと言っていたのだ。
 15アールの黒豆が発芽を始めたら、その3羽ガラスの野郎どもめ、いい気になって
引っこ抜いて喰ってやがる。あの時にブチ殺して田んぼに吊るしておけばもう寄り付
かなかったものを。う〜〜ん残念。土を投げてもちょっと飛んで向こうに行くだけ
で、田んぼからは逃げてゆかぬときたもんだ。田植えが忙しくて、カラスを追っ払っ
ているどころではない。
 こんど何かあったら絶対ブチ殺してやる。もう許さん。

日付が変ったから芋でぐいっとやってションして寝よっと!
 カラスをブチ殺してやりたい百姓    赤木歳通

6/21 やまちゃんから「イネミズくんのその後」
 朝起きて、4匹のイネミズくんはどうなっているだろうと発泡スチロールの箱をのぞいてみると、
1匹はまったく動かず、ほかも足をぴくぴくさせているだけで息絶え絶えの様子だ。
しめしめ、なかなかの効用じゃないかとにんまり。
ただ、こいつら発泡スチロールの中が好きじゃないのかも知れない、
水がないと脱水症状を起こすのかも知れないと、ちらっと思ったものだから、
ボールに水を張ってその中に移してやった。
するとなんとなんと、水を得た魚のように元気になってしまった。
憎らしいから、さらっぴんのサラダオイルを数滴垂らしてやった。
サラダオイルは水の上を拡散せずに、ダマになっている。
元気に泳ぎ回っていたイネミズくんの1匹が、サラダオイルのダマにニアミス。
ぬかるみに足を取られたように、サラダオイルの足を取られてもがけどもがけど、
脱出できなくてあがいています。
あと1匹をつまんでサラダオイルの上に落としてやったら、やっぱりサラダオイル地獄。
いつまでも見てられないので、今日が最終のヒノヒカリの田植えに出かけました。
 
夕方帰って、見ると、4匹が固まって水の上でおだぶつになっています。
これはどう考えればいいのだろう。
イネミズくんは、油膜で気門を封鎖されて窒息するのじゃないのか!?
 
わが田んぼのエンジンオイルは、油膜が薄いせいか、
カブトエビ、豊年エビも元気、イネミズくんも葉っぱの上にとまっています。
ただ、去年より稲が元気だし、だいぶ色が出てきています。
イネミズくんの数も、平均すれば一株に1匹弱くらい。
しばらく様子を見ようかなと思っています。

6/20 やまちゃんから「イネミズ君や除草機のノウハウなど」
 イネミズゾウムシがまわりの田んぼにもいっぱいいます。
去年より多いみたい。
今日夕方、試しに一枚の田んぼにエンジンオイルを流し込んでみました。
灯油の予定で持っていったのですが、
トラクターのエンジンオイルの廃油があったので、それを流し込みました。
(灯油よりフワーッと広がりますね)
2反の田んぼに200ccほど。風上の畦から。薄い薄い油膜です。
カブトエビや豊年エビは油膜の下の水中を平気で泳いでいました。
葉っぱに止まっていたイネミズくんを指でつまんで水につけ、手のひらの載せてしばらく観察していました。
4匹。
ちょこまか動き回って手のひらから出そうになったので、
大きな発泡スチロールの箱に入れて持ち帰って、様子を見ることにしました。
7時の時点では、まだまだ元気元気だったのですが、
さっきのぞいてみると、1匹の動きがのろくなっています。
ほかのも、もしかしてという兆候があります。
明日の朝が楽しみです。
(ちょいわるみたいなコトをして楽しんでいるのは、小生だけか?)
 
さて、もう一つの本題。
今日ティラガモを2回目、かけました。
6月10日に田植えした夢○○○、
6月15日に枕地部分だけ、エンジン付き2条の歩行型でかけておいて、
6月17日にティラガモ1回目。
3年目になってやっと運転になれてきた感じがあったのですが、
トロトロ層があまりなく、ホタルイの草抑えが出来ている自信がなかった(条間にも残っている)ので、
もう一度今日かけました。
やっとティラガモが使えそうな気がしてきました。
この間の試行錯誤を書いてみます。
(塚本さんが、除草機のノウハウは絶対大事だよ力説します。
僕もそう思います。
ティラガモにしても、ソフトというか、使用ガイドがないのは問題です)
 
使い始めて最初のつまずき。
田んぼに入って、油圧下げにして除草部分を降ろすと、
除草機が深くなりすぎて、泥をえぐり、稲をなぎ倒してしまいました。
みのる仕様の新品「ティラガモ」は、バネなどを使って接地圧が半自動調節になっているのですが、
中古の機械に載せたティラガモは接地圧(除草深さ)を油圧レバー(手動)で調節せねばなりません。
油圧レバーを田んぼの泥の状態にあわせて、適度の高さを見つけ「止め」で固定します。
70メートルの1行程の中でも、途中で油圧の高さを時々ちょこちょこと調整してやる必要があります。
(こんなの、説明書なしでやれなんて、無理な話だよなあ。
ティラガモを見たことない人にはわけのわからん話でしょうが、しばらくおつきあい下さい)
 
次のつまずき。
浮き草のいっぱい繁茂した田んぼ。
そりが浮き草を押していって、浮き草の山で稲をなぎ倒してしまった。
あわてて電話して聞いたら、そんな時は水を落として浮き草をひっつかせてから押すといいらしい。
やってみると、なるほど少しましになった。
 
3番目のつまずき。
カゴローターが泥をいっぱいくわえ込んで回らない。
そのためカゴローターが泥を押して稲をなぎ倒してしまった。
(このあたり、除草機と言うより「稲なぎ倒し機」でした)
去年ふと思いついて、油を差してやるとくるくる回るようになった。
毎日、使用前にはカゴローターと羽根車には油を指すようにしよう。
 
4番目のつまずき。
隣接耕じゃなく、ひとつ(4条の田植機なので4条)飛ばしで処理していくのだけど、
えーっとえーっと何処に入っていけばいいのか???
田んぼの中で立ち往生するすること、しばしば、、、
セイタカアワダチソウの茎を目印に指しておくことによって、
何とか問題解決。
今年は運転にも慣れて、稲なぎ倒し機からやっと卒業できています。
 
まだまだありそうなんだけど、
娘が後ろからパソコンを早く変われとせっつくので、今日はここまで。

6/20 宮城の齋藤さんから「Re塚本さんから」
塚本さん

こんにちは 宮城県栗原市一迫の斎藤です。

>  うちにお越しの特別栽培の検査員は、もと農業改良普及員ですが、
> 私には何の足しにもならず、もっと詳しい人に来てほしいです。

もっと詳しい人とは 特栽の栽培技術でしょうか?
それとも検査技術のほうでしょうか?

特栽の栽培技術のほうであれば 検査員には特栽の栽培技術は必要ないので
それを求めるのは酷かと思われます。

心情的には塚本さんの気持ちがよく理解できますが 特栽や有機栽培の検査では
栽培技術談義に陥りやすくなります。お互いに(笑)

検査終了後の余談で話す場合は 栽培技術等のコンサルになる場合もあり
法律で禁止事項となっているため注意が必要です。

> その隣の耕作者から、有機栽培はするなと言われました。
> 理由は,ラジヘリで農薬散布してほしいからでした。

散布時は 逆風だったり畦畔際に農薬落下板を置いたりあるいはデジタル風力計での
写真記録を要請したらいかがでしょうか?もちろん散布者負担です。
農薬散布者責任を法律は明確にしております。

> 有機栽培を堂々とできるようになるなんて、時代が変わりました。
> ここまでくるには、私の知らない多くの人たちの苦労苦しみがあったことでしょう。
>

有機農産物生産者にとってはウソみたいないい時代になりました。
でも 有機農産物生産者は嫌われ者です(笑)

齋藤 政憲 

6/19 塚本さんから
 ここは福井県の若狭地方ですが、地名の「谷」を「たん」「だん」といいます。
 「蛇谷」は「じゃだん」、「島ノ谷」は「しまんたん」と言っています。
 やれやれ田植えが終わりました。3月25日の種まきから長かった。

 うちにお越しの特別栽培の検査員は、もと農業改良普及員ですが、
私には何の足しにもならず、もっと詳しい人に来てほしいです。
検査を受ける人が多くて検査の手が回らず、
最初はいなかったどうでもいい先生まで検査員になっています。
無料で検査を受けているのでじっと我慢。時間も延びないように
余計なことは言わないようにしています。
 ところで、今年頼まれてよその田んぼを作ることになったのですが、
その隣の耕作者から、有機栽培はするなと言われました。
理由は,ラジヘリで農薬散布してほしいからでした。
認められない理由を認めるわけにもいかず、どう始末するか考え中です。
有機栽培や稲以外の作物を作り、ラジヘリを封じるのはいまや簡単ですが、
惻隠の情も入れて楽しみながら解決方法を考えています。
請負耕作ではなく、作業受託がいいかな、そのほうが勘定もいい。
断られたらそれまで。
有機栽培を堂々とできるようになるなんて、時代が変わりました。
ここまでくるには、私の知らない多くの人たちの苦労苦しみがあったことでしょう。
 頭にこない温厚な塚本さんでした???。

6/19 お米の勉強会の村山さんから「追悼集のこと」
皆様、山下様   村山です
 ご無沙汰です。
 
井原さんの追悼集について
村山宅には少しならまだあります。
大事にしていますが、ほしい方がいらっしゃいましたらお送りします。
 
7月1〜2日中道さんと高島町での民間稲作の集まりに参加します。
皆さんにお会いできますことを楽しみにしています。
本当は、もっと田圃見学や稲つくりについての話が多いといいですね。

6/18 塚本さんから・「菜種すき込み田の報告」
6月3日 水を入れてタイヤで踏み込む。
  9日  荒しろ
  16日 植えしろ
  17日 田植え、ヒノヒカリ、坪50株植え、80グラム播き4葉

 菜種の花は大好評でした。実がついてからすき込みました。
残念ながら種取りには挫折。代かきする前に水の中に、
ヒメゲンゴロウ、ヒメガムシ、ちびゲンゴロウ、ミジンコ、赤虫、ゲンゴロウ類の幼虫が
うじゃうじゃいるのにたまげました。水張ってからまだ10日くらいですぞ。
すごいのは花だけではありませんでした。

6/18 岐阜の大坪さんから「追悼集のお願い」
下呂市の大坪です
井原さんの「井原死すとも・・・・」あと1冊という事ですが、まだありますか?あれば送っていただきたく思います。よろしくお願いします。
 
大坪夕希栄
 
●やまちゃんから
ありがとうございます。
完売しました。
 
原稿を寄せて下さった方、
編集・装丁してくれた新制作社の方々、
追悼集を買って下さった皆さん、
そして百姓の縁をくれた井原さん、
みなさん、ありがとうございました。

6/17 予果さんから
 中出さんどうもありがとう。キリダンなんてそちらにもある発音なんですか?
こちらの人は布谷をノンタン,桐谷をキリダンって言いますよ。最初ノンタンに住ん
でるのか?聞かれて,何言ってるのかわからなかったです。8合ですね。量ってみま
す。

●やまちゃんから
8合/箱は多すぎます。
0,8合の誤りじゃないかと思ったのですが、、、、

6/17 中出さんから「 訂正と特別栽培の検査を終えて」
そうですよね。8合/箱は多すぎますよね。
150ccですから0.8合です。訂正します。
「谷」のことを「ダン」と呼ぶことはあります。

今年、一枚の田んぼで特別栽培を行っています。
1月に年間の計画やそれによる窒素分の計算や、農薬の成分などを調べて申請しました。

その1回目の検査が最近ありました。

玄関を開けてそこにいた検査官は、今、田んぼからあがってきた様な風体の人でした。

書類審査で数字を羅列し始めると、わたしの方がはっきりしていた感がありました。
しかし、現場に出ると逆転しました。
彼は、真っ先に私の田んぼの中に手をつっこみました。「砂だ、、、。」
稲の葉っぱを見て、「イネゾウ。ドロオイ、、、久しぶりに見たなぁ。」
そこで、それらの害虫に関しての話とイモチの談義になってしまった。
彼が言うのには、「イネゾウ、ドロオイ、イネミズは田んぼを干せばいい。
どうせ中干しになるからこれ位なら害はない。」と、言うことだった。
イモチに関して「ストチュ-」で対応すると言ったら、「何それ。」だった。が、どれだけの希釈でどれだけ撒くと、反対に質問されてしまった。

現場を知っていてあなどれない人という印象を持ちました。

*** nakade ***
 

6/15 岡山の赤木さんから「苗が、苗が、、、、」
赤木@菜の花です。

 前回のメールで苗の色が想定外に黄色いとか元気がないと書きました。
いまだに寸法は短いし、色もいまいちです。

 話が少々さかのぼりますが。
 私の地域は海抜ゼロメートル地帯で、普段は丈夫な土手で守られています。万一土
手が広域に渡って壊れたら大潮の満潮時には数メートルの水深になるらしい。
 潮位が低い時に樋門を開けて排水し、潮が高くなる前に閉じるということを300年
以上にわたって行っています。

 今回原因は不明のままなのですが、どうやら大潮の夜にタップリと逆流したらし
い。。。あくまでこれは想像ですよ。そうでないのなら土手に大きな穴が空いたのだ
ろうか。
 直播栽培の稲はもう10cmにもなっている。その稲も雑草も一夜にして真っ赤にな
ちゃった。土壌分析すると、大量の塩分が検出される。
 
 そこで樋門操作を委託した行政機関、それを手当てをもらって受けている人、地域
の議員、不思議でならない百姓達、寄って話し合いをしてみるがらちがあかない。当
事者達は知らぬ存ぜぬの一点張り。発見した当初は「弁償すればいいんだろうが」と
言ったとか言わなかったとか。
 「樋門の閉め忘れでないのになぜ海水が入るんだ?土手に穴でも開いたと言うのか
?ならばその穴を早速直してくれんかのう。」 怒りが収まらないのは被害を受けた
百姓達。
 私の住んでいるところからは3kmほど離れたところのことだから、「お気の毒に」
ぐらいに聞いていた。ところがすぐ近くの低い田んぼの稲が赤く枯れてしまっている
らしい。

 話が最初に戻るんだが、いつもより多めに鶏糞堆肥を入れて追肥を省略しようとも
くろんだ苗がいつまでたっても黄色で短いまま。
 入れたくない化学肥料硫安を大量に流し込んでみたけど、2週間経っても色の出る
気配はない。
ここに来てやっと気が付いた。もしかしたら、苗代にポンプで水を入れた時にたまた
ま用水が海水混じりになっていたのではないのかと・・・・周囲の苗はみんないい按
配に育っている。私のだけが見ちゃおれん状態。
 本田に植えれば復帰するとは思うんだけど、寸足らずでは深水ができなくなる。
今からでもと、塩抜きの真似事をやってみているが田植えはすぐそこまで来てしまっ
た。
 
 苗代のことに関しては見たままですが、海水の逆流は百姓から聞いた話や、私の想
像も混じっているので真実と違うかも知れません。
 どこかに何か良いてだてはないものだろうかと思案中です。
プロゼクトXにならって、どこかに正解があるはず。ひとに対して常に話してきたけ
ど、今回は私自身のことだ。
 長さを伸ばすには、肥料、水分、葉令と、つい先日宅配便で話した記憶がある。そ
れと塩抜きだ。この原則に沿えばどこかに道はあると信じている。
 
 自然を愛し環境を考える百姓    赤木 歳通

6/15 福井の中出さんから「Re予果さんの今年の反省 その1」
育苗に関して今年も失敗気味だった私が言うのもおこがましいのですが、しゃしゃり出ました。

プール育苗での栄養失調...一昨年、無肥料の床土で失敗しました。
そこで今年、N分2g/箱の床土では問題無しなのですが播種量で失敗気味、、、。
予果さんの写真ではマット苗かと思います。
手植えならいいでしょうが(短い気はします)田植機には乗らないでしょう。
それに、"キリダン"は雪解けの山の水を使用されていると思います、温度が低くないでしょうか。

以下はマット苗で、今年思ったことです。
発芽率にもよるけど、ある程度の播種量は必要。
私の場合、8合/箱ぐらいの播種ではマット苗としての根張りが満足できず、田植え機に乗せる事に気をつかう。
苗箱によるけれど、どんなに箱から出るほど根が延びてもスクレーパで根を切ってしまう事実。田植え機の爪の掻き取りで根を傷める事実。でも、もしかして根を切る植え痛みを乗り越える苗の方が、初期成育は遅いが強いのでは、、、。
例えは適切でないかもしれませんが、髪の毛は切った方が良く延びるといわないでしょうか。

来年、播種量は以前に戻すつもりです。
プール育苗は当面行いますが、将来的には苗代に移行しようと考えています。

*** nakade ***

6/15 兵庫の尾形さんから「本 届きました!」 
山下 様

 井原氏の本、昨日早速届きましたよ
ありがとうございました! (すばらしい装丁ですね)
壮絶な癌との闘いぶりのさわりの部分だけ昨夜読ませていただきました
なんで彼にあんなにも過酷な運命を背負わすのか…
氏の残された遺産を少しでも我が物とすべく、また堕農へのムチとして
他の著作と合わせて読ましてもらいます。
 
わが家の田んぼは、田植え後3週目になりますが肝心な稲はショボイ育成
のくせに、コナギの奴が元気満開で広がっています。(涙)
「あー 見たくない!」
糖蜜の有機酸でばっちり抑草!なーんて一年生のわたくしめの知識と
技術ではとても、とても… 草にあほにされてるジョータイです
手取りではとても追いつかず、除草機を探しているところです。
遅いんですよね、対策が  くそっ 来年の糧に!!
 
今朝、送金しました。
安価で分けていただき、申し訳ない気持ちです
ありがとうございました。
 
***********************
テック測量設計
兵庫県 豊岡市 三宅 59-1
尾 形  昌 則
***********************
 
●やまちゃんから
井原さんの追悼集「井原死すともへの字は死せず」おかげさまで、
泣いても笑ってもあと2冊になりました。
毎年冬の間は眠っているのに、田植えが始まると本が動き出します。
 
6/14 塚本さんから「平成19年の報告@」
『温湯処理』
 今年は、温度が64度〜63度で3〜4分処理しました。
 ばか苗は、一箱当たり3〜5本出ました。手で取りました。
 処理時間は、5分はないとだめのようです。
 イモチもでましたが、後に回復しました。
 今まで失敗したことがなかったので油断があった。

『床土の肥料』
 一箱当たりの窒素は、2〜2.5グラムが限度と思う。
 3グラムではいもち病がでました。
 1.5〜1.7グラムでは少なかった。
 追肥は、硫安の500倍液を2回使用。
 4〜4.5葉まで育てました。
 今年で化学肥料の育苗は最後のつもりですが・・・。

『露地の育苗』
 今年は初めて、最初から露地で育苗しました。
 5月5日の種まき。念のため育苗機で発芽後、外に並べました。
 場所は代かきして乾かしてポリシートを敷き、プールではありません。
 ハウス内と違い、草丈が短い。冷たい風雨の晒される。
 大雨や水やりのため田に湛水するたびに、肥料が抜けるのが
早い感じがした。草丈も揃わない。
 やはり、プールのほうが苗にやさしいかも。

『糖蜜液選?』
 糖蜜で比重1.10の比重水を作り選別。
 真っ黒の水で中が見えない。
 大量の糖蜜が必要でもったいない。
 もうやめた。
 次回は、ライスグレーダー2.2ミリの網で選別しよう。

6/13 やまちゃんから「今年も早々とどひゃーの連発です」
 6月10日に最初の田植えをした「夢○○○」の田んぼ。
12日のお昼頃のぞいてみたら、イネミズゾウムシくんがはやくも取り付いておった。
差し苗用に置いていた苗箱にもたかっている。
苗床にはいないのに不思議だなと思ったが、
よく考えれば、苗床は水を入れてもすぐ乾くのできゃつらの住居には適さないのだろう。
それにしても、何処にひそんでいて田植えが済むのを伺っているのだろうか。
ちなみに、5日に田植えを済ませた隣の田んぼの葉っぱにもとまっていたが、つまんでみると動かなかった。
殺虫剤の苗箱施用をしているのだろう。
 
3日に代かきして、19日にヒノヒカリの田植えをする予定の田んぼ。
10日に泥をすくってみたら、手のひら半分に20〜30本もの雑草が芽吹いています。
真っ黒の固い種をつけて、葉っぱ2枚目。根っこはまだ1本。ホタルイに違いない。
翌日代をかいてまわった。
今度16日にもう一度代かきして、次に発芽しかけたやつを叩いて19日に田植え。
1週間で2枚目の葉っぱを出すとは、早いなあ。
 
自然の営みの前でおろおろして、指をくわえているしかないのか?
我が輩のささやかな抵抗は、次のごとくです。
コシヒカリに替えて、少しでも根が強い品種の「夢○○○」の種が手に入ったので、そレを植えました。
6枚の田んぼうち、ヒエに泣かされているのは1枚だけ。
例年は田植え後すぐ深水にしましたが、今年は田面が露出しない程度の浅水管理で稲の活着優先です。
除草機も、早め早めに、明日かあさって、
「老農は草を見ずして、、、、、、、」の心境で励もう。
イネミズくん、今に見ておれ、灯油をタラーリとたらし込んでやる。
夕方水中にもぐって卵を産みに行く前にたらしてやろう。
周辺の友人は、その話をすると「あんたなあ、、、それしかないのか?」と言う顔をする。
我が輩は
「カブトエビが卵を産み終えてからのこと。
灯油はそのうち大気中に自然蒸発してしまう」
などと、あまり説得力のない話をもごもごとやっている。
わが奥方は、去年紫黒米の田んぼで天ぷら油の廃油を使い成果を上げているので、
今年も古い天ぷら油を集めている。
灯油の話を耳にしても、勝手にしたらという顔をしています。

(追伸)
言い訳に汲々としていて(笑い)、肝心なことをひとつ忘れていました。
除草機をおしたあと、すぐ動散で畦から油かすのペレットを散布してみます。
反当30キロくらいかな。

それと、今年から、播種量を増やしました。
ポット一穴あたり、去年までは2〜3粒でしたが、3〜4粒に増やしました。
(白い少量播種用の播種板ですが、ダイヤルを沢山播く方に回すと安定3〜4粒になりました)
それと株間を26センチから22センチに狭くして、少し密植にしました。
イネミズくんに喰われる分、沢山植えてカバーしよう、
沢山植えて稲の日陰で雑草におとなしくして貰おうと言う魂胆です。

6/13 富山の予果さんから「今年の反省 その1」
  田植え先週の火曜日に終了しました。
プール育苗,今年の結果

「栄養失調!」(相方の友人が一目見て,判定しました。篤農家の彼を信じて)早々
に田んぼに移してやることにしました。

 育苗42日目,丈8cm程で,三葉どまりでした。写真のとおり。

話し少々それる
けど,壊れたデジカメがわりの携帯電話のカメラ使用です←感度悪いけどとっても便
利。山に携帯電波届くようになりデジカメ代わりに購入。本岡さんのように通りすが
りの風景をとりまくりたいなって。そういえば本岡さんはどうしてるのか…

 で,赤木さんも書かれていましたが,プールではどこからも栄養が来ないので,肥
料与えないと大きくなりませんね。本当にそうだった。師匠の教えはあなどれない。

 一箱90gの種籾の量でしたが,うちのような仕上がりでは隙間があります。大き
く育てばこのゆとりは消えたはずと思います。が,今年のはじめに確か皆さんが12
0gとか言われておられた時,(この数字を再度確認しようと探しているけどなぜか
見つからない。もう一度この数字を誰か教えて!)私の頭の中は去年の失敗後に知った,
90gが渦巻いており,皆さんの数字がどうしても頭に入りませんでした。

 苗数としては間に合ったのでこれでいいかとも思うけど,来年のことを考えると,
もう少し籾の分量を増やしたいと思います。プール育苗の本よりもやまちゃんの仲間
の方を信じていけばよかったというのがこのたびの反省なのです。

 でも去年育苗に二度失敗したおかげで,(タイムリミットがせまり。今年よりもさ
らに小さな苗で田植えせざるを得なかったので),それが終盤になんと挽回したの
で,今年は気持ちに余裕があるのです。ふふ。下を向いて村を歩かなくてもいいかも
…。

 ☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆
自家焙煎珈琲  神実(カムミ)
           浜田 重人,予果
HPアドレス
http://www.cty8.com/kamu/ 
〒939-2333 富山県八尾町桐谷1673
T&F  076-454-5536
☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆

 
6/12 岐阜の大坪さんから「除草について」
下呂市の大坪です。久々にお便りします。
除草剤を使わないという目的のお仲間達なのに、未だに緑肥を見つける事もできずにいますが、除草剤はポイントの少ないスターボを1回使用しています。田植えをした当日に散布します。20日ほどでぼちぼちと草がでてきますが、コナギやオモダカを見つけても以前のように田んぼで腕を組む事もなくなりました。5月17日の田植えでしたが、徐々に深水にして、コナギの頭がチラッと見えたので昨日除草機を押して歩きました。以前は「白足袋で歩けるぞ」と近所の年寄りにあきれられるほどの田んぼでしたが、赤木さんにこの方法を教えていただいてからは、「コナギよ来い!」という位の気持ちです。ジャバジャバと田んぼの中をかき混ぜると面白いほどの量が浮き上がってきます。トロトロの土ですからオモダカも種つきでユラユラしています。おかげ様で後は1回程拾って歩く程度ですから収穫まで苦にならなくなりました。赤木さんには、本当に感謝しています。八反取りといえば浅水で押すのが常識といわんばかりの近所のおじちゃんたちは、中期に毎日のように田んぼの中でかがんでいます。うちのコナギのはびこる田んぼは、5アールほどですから、みなさんとは規模が違いますから、手押しでできるのですが・・・。深水にしているので、他の草は全く生えていません。ついでに浮いたコナギやオモダカが気になって、主人と一緒にタモですくい取りました。この作業は意外と面白かったです。田んぼの中を歩くという事は、色々発見もあるのですね。除草剤を変えてから今年初めてタニシをみました。糸ミミズは米ぬか除草を始めた頃からいたのですが、タニシは新顔です。ちなみにコナギの田んぼは、そのおじちゃんのところから客土したみたいです。おなじ田んぼの草でも、性質は全く正反対なのですねー。

6/12 長野の大井さんから「Re大井さんに質問です」
長野の大井です。赤木さんメッセージありがとうございます。
 
まず最初にお詫びです。抑草の成功率は自己採点で5%から10%程度です。
ところどころと申し上げたのが誤解を招くもとで、あっちこっちという表現の方が正しいです。
表現力のない文で申し訳ありません。
 
春草なるものは生えていなかったかのご質問についてですが、さほど生えていませんでした。
が、入水の前か後かを忘れましたが、畦草を刈って放り込んでいます。
 
菜の花の生き残った場所で比較的生えなかった場所と、菜の花がほとんど枯れてしまったのになぜかはえてこなかった場所があったので何とも不思議だなあと思っていました。
深水なのにポツポツと生えたところもあります。浅い部分は確実にホタルイの勢いが増してきたので簡単にナタネカス+深水でOKと決めつけてしまいました。
全く生えなかった場所はやはり畦に近い所だけです。もう少しそのままにして何が生えて来るのか観察したかったのですが、去年の二の舞になるので2週間で除草機を押しました。
それにしても春草の指摘で、畦草を思い出した瞬間鳥肌が立ちました。
恐れ入りました。ありがとうございました。
 
今夜は遅いので報告はここまでとさせていただきます。
 
  長野県佐久市  大井英典
 
6/11 岡山の林さんから「ツバメが卵を産みました」
 皆さん今晩は、
2ヘクタールの代かきが終わりました。稲の刈り取り後にロータリー耕をするのは爪
が減って損なので、5月までほったらかしにしていた田圃は藁と草だらけでしたが、
代かきが終わると5回ロータリー耕をした人と同じになりました。最近この藁と草を
埋め込む技術を身に付けたので、どれだけ沢山藁と草が残っていても気にならなくな
りました。浅水でヒエを発芽させる為に1週間ほど放置し、二回代かきと田植えをす
る予定です。ニンジン出荷の合間をぬっての田植えとなりますが、稲作は機械化され
ているので、一人でも2−3日で終了するでしょう。今年はエルニーニョ現象が終わ
りラニーニャ現象が起こる年なので、耐えられないほどの暑さを予想しています。

ハトの巣がヘビに襲われました。バシッ、バシッという音がするので見るとハトが
戦っている音でした。ヘビは小さい方だったのでハトはヘビを追い返したようです。
6月8日から9日にかけてツバメが卵を産みました。その後も引き続いて卵を産んだ
かもしれません。卵を産む時は、オスも近くで待機していました。オスは時々巣に飛
んで行って巣の中を確認しているようでした。
抱卵を始めたメスは時々卵の位置を変えたり、卵をひっくり返しているようです。
卵は黄味の部分と白味の部分の比重が違うのでひっくり返さなければならないので
しょうか。抱卵はメスが主にやるようです。しかし、メスは一定の時間で餌を取らな
ければなりません。鳥はヒトなどと違って空を飛ぶので桁違いに多くのエネルギーが
必要な動物です。常に餌を食べ続けなければならない宿命があるのでしょう。オスが
帰ってこないと、飛び立って5分くらいは巣を留守にするようです。このペアはまだ
息が合っていないのでしょうか?オスがやって来るとメスは飛び立ってオスに交代す
るようですが、オスは巣の縁にとまってただ見ているだけだったり、抱卵を始めても
すぐ飛び立ってしまいます。オスは無責任ですね。メスはオスを信頼して巣を離れて
いるのだから、オスにはもっとしっかりやってもらいたい。
ここで皆さんにクイズです。ツバメが卵を抱いているとき、巣の近くにハエのような
虫が飛んできたときツバメはどうするでしょうか?
1.ツバメは卵が大事なので巣にとどまっている。
2.ツバメは虫を確実に捉えられると判断すると、飛び立ち捕食する。
 
 
 
 

答えは2.でした。餌を捕捉するとすぐ巣に戻ります。この間、数秒の早業です。

林 正弘
岡山市

6/11 岡山の赤木さんから「大井さんに質問です」
毎度の赤木@菜の花です。

 長野の大井さんのお便りを読んで感じたことと質問を。
菜種粕除草、よくぞ実行されました。ご立派です。
私も今年は緑肥無き抑草として、菜種粕反当80kgを14アールと、熱湯処理して発芽能
力を無くした小麦反当80kgを3アール試してみる予定です。
 みなさんならすぐおわかりでしょうが、小麦を殺すのは、いったん発芽してそれが
水中で枯れて、微生物が作用してやっと有機酸が出てくるのでは、コナギの発芽とタ
イミングが合わないと判断したからです。

 話し変って、緑肥のできの悪い部分に振る菜種粕が反当30kg見当です。出来が悪い
緑肥でも測定してみれば少なくても500kg。そこそこに生えていれば1000kgはありま
す。その上に菜種粕を30kg振っているのです。大井さんが40kgだけでやっちゃったと
いうのにはびっくり。私の感覚からするとコワイです。でも、もしかしたらその程度
の量でも十分効果が得られるのかも知れませんね。そのあたりの探求は、研究機関で
ないとだめですね。農家は生えたら困るわけですから、どうしてもオーバーアクショ
ンにならざるを得ません。

 ひとつお尋ねですが、その田んぼには春草なるものは生えていなかったのでしょう
か?遠くから見たら青く見える程度には生えていたのでしょうか。そのあたりが是非
とも知りたいですね。
 私の実験田は、何度も耕してあえて草を生やしていません。

 もう3日もすると、みなさん田んぼに水を入れ始めます。いよいよ本番が来ます。
よりによってそのクソ忙しい時に韓国のお客が24名ほどやって来ることになった。高
いゼニ使ってやって来るのだから、皆さん完全に本気です。24名をどうもてなすべき
か、それが問題です。これはもう民間外交ですから、仕事が遅れるなんて言ってられ
ません。

 苗代に焼酎・籾酢液・塩の薄い水溶液を、動力噴霧機でタップリとかけてやりました。
別に病気が来ているわけではないのですが、どことなく元気が無いし葉色が私の想定
外に黄色だし、えいやっと元気付けにやったわけです。

 麦焼酎を片手の赤木でした。私もこれでえいやっと元気が出ます。

6/10 長野の大井さんから「ナタネカスの抑草」
皆さんこんにちは。長野の大井です。
昨年10月28日に蒔いた菜の花は、雪の下になっている間に大半が枯れてしまいました。発芽した後の低温が響き冬を越せる大きさにならなかったようです。ナタネカスによる抑草を試みました。
  5月12日 ナタネカス40kg/反散布、耕起 入水開始
    17日 代掻き
    21日 田植え

結果は1週間でホタルイがところどころ生えてしまいました。
原因は深水が不十分であった所だったようです。同じ場所にヒエも生えてきました。
しかし深いところは2週間全く何も生えていない場所を確認出来、元気が出てきました。来期は緑肥播種作業はひとまず止め、高低差直しとと畦の整備をします。
育苗期間もこれまで35日間でしたが、42日にしてみようと思います。
基本的なことが出来るようになるまで時間がかかりそうです。^^;

6/10 広島の土肥(とひ)さんから「山ちゃんへ」
 久しぶりにメールします
代掻きが悪いのでなく、あぜや、水口、水の落としなど水の 一滴も、もれていませんか、
私の田んぼも深く掘ればバラスで 水が もちませんが 2回代掻きをすると3日持ちますよ

いつまで動けるかわからない先の見通しの中で、今年は1.9ヘクタール田植えをしました。
健康でありさえすれば私たちの住む地域の田んぼを全部借り受けて荒らすこと無いのに残念

今年は発酵鶏糞、袋詰め15キロ400袋無料でくれましたのでコンポキャスタを買いました。
赤木さんのアドバイスを受けながら購入してよかったです ホッパーに12袋入り、撒く時間より
ホツパーに袋から入れる時間のほうがかかります。
大変なのは撒くときです・・夜暗くなってから撒きます
過燐酸石灰や硫安を撒くのにも使い、早いし楽です

宅配便のお知恵拝借で
 1−菜の花を栽培し緑肥として、また地域環境向上に役立てています
 2ー無農薬とは行きませんが 減農薬に取り組でいます、種籾消毒は温湯処理です
 3−種籾乾燥は洗濯機脱水機です
 4−米糠利用による玉葱栽培

田植えも終わりヤレヤレ 日照り続きで担当する池水も少なくなり今年は水不足でやりくりが大変だ
幸い、昨日で2日雷雨に見舞われ少しは気がらくになりました。

 今年もイネミズゾウムシの被害が出始めた、対策をどうするか頭が痛い

今年のポツト苗 われながらよく出来た感心、 
赤木さんの苗床に鶏糞散布アドバイスの成果です
 
これからもお手数でしょうが 宅配便をお願いします
 
●やまちゃんから「とひさんへ」
友人宅でお酒をごちになり、いい気分でよっぱらっています。
土肥さんというのは、広島の中では「どいさん」というのもあったり、
「とひさん」というのもあるそうですね。
ところで、とひさん、あんた病気じゃ病気じゃといいながら、しぶとく頑張ってるねえ。
まあ、たぶんそんなもんぞなもし。
人ごとだから言えることかもしれんけどなもし。
 
代かきがいつまで経ってもへたっぴーで、このまま一生へたっぴーかもと言う我が輩のくりごとは、
水持ちもあるかもしれんけど、
普通10数年おなじことをやってれば、「そうか、そうなんや」と言う会得があるはずなのに、
その実感がなかなか訪れてくれないというジレンマなんぞな、もし。

6/10 岡山の赤木さんから「緑肥すき込み」
赤木@菜の花です。

 緑肥のすき込み第一回目は、PTO1で時速5kmです。二回目はPTO1で時速4kmです。
ハンドルの下に付いているアクセルレバーで1600〜1800rpmに固定します。ターンす
る時にはこの回転数で行い、ロータリを下げたら足元のアクセルを踏み込んで
2500rpmにします。時速5kmで方向転換することは危険です。

 別に時速5km出ていなくてもかまわないわけで、要は走行チェンジと爪の回転との
関係がこの程度がいいよというわけです。
 一回目に5kmで走るのと4kmで走るとでは、爪軸への絡みに大きな違いが出てきま
す。
モアーでカッティングしてもしなくても同じです。タイヤが踏みつけた茎はモアーの
刃にはかからず長いままですから。
 今年はモアーは一切使用せず、すべて一発鋤込みにしました。時間短縮のためで
す。

今年初めてチャレンジしたアンジェリア(はぜり草)2.5トン、クリムソン2.7トン、
ヒナゲシのお粗末なところで2トン、エンバク3.8トン、春雑草1.7〜3.6トン、すべて
土に還って水が入るのを待っています。どの田も凄まじい光景です。

 自然を愛し環境を考える百姓    赤木  歳通

6/9 やまちゃんから「代かきの悩みと窮余の一策」
 もう10数年代かき作業をやっているのに、ちっとも上達しない。
困ったもんだ。
代かき技術習得の手がかりさえ見えないまま、
「後は野となれ山となれ」の気分で代かきをやっている。
 
特に2回代かきをやり始めてから、いよいよ悩みが深い。
わが西南暖地の乾田地帯では、荒代かいて水をたっぷり張っておいても、
翌日になったら、もうひっついている。
仕方がないので、もう一回代かきをする。
そうすると幾分か水持ちが良くなるけど、
毎日のように水を入れてやらないと、田面が露出してしまう。
毎日のように水を入れていても、いついてしまう。
そうなると植え代をかくときには、ハローの爪で泥を練ってしまう。
 
塚本さんに、荒代から植え代までの水管理はどうしてるのと聞いたら、
水口をあけたままにしておいて、常時水が補給されているとのことだ。
「へえ、そうなんだ」と信じられないような声を出したら、
「信じがたい状況で代かきやっているんですね」と逆に言われてしまった。
 
いつきはじめた泥を浅水で代かきするといよいよ悲惨なことになりかねないので、
たっぷり、がぶがぶに張った水で、ロータリーの爪をごく浅くして、PTOの回転を速くして、
ぐわーっと植え代かきました。
ひっついたところ(田面が露出したところ)はさておき、まあまあよしとしよう。
 
さて、深水で植え代を書くと何処を走っているのかわからなくなってしまうんだけど、
やけのやんぱちで、植え代を書き始める前に「く」の字型に3回ほど、
カラのまま田んぼを走って、タイヤのあとをつけておきました。
代かき用のかご車輪をつけているから、見事に轍の跡が残っています。
それを目印に植え代を書いていったら、うまくいったぞなもし。
「窮余の一策」だったけど、「秘策」に昇格してあげてもいいかなという気分です。

6/9 福井の塚本さんから「菜種の鋤き込みOK」
 6月3日に田んぼに水を張り、トラクターのタイヤで踏み込んだ菜種を、
きょうロータリー掛けしました。ロータリーは1速、車速時速4キロ。
少し絡まりましたが、最後まで取ることなく土の中に菜種を鋤き込みました。

 ロータリーの両端の爪を外す方法もあったのか。

 ところで赤木さん。ロータリー1速、時速5キロで走るとき、アクセルは
PTOの規定の回転数が得られる位置にレバーで固定するのか、
足でアクセル踏んで走っているのかどちらなのか、教えていただけるとありがたいです。

忙しかったら返事なしでも仕方ありません。

 菜種はイネ科の牧草より溶けるのが早い感じがします。

 ホントウハ、ハンマーナイフモアガホシイ!

6/8 岡山の林さんから「ツバメの巣の完成」
皆さん今晩は、
遂に池の水の放水が始まった。池の水は限られているから水が出ている間に代かきは
始めなければならない。なかなか腰が上がらない私にとっては逆にありがたい。地球
温暖化による気候の悪化が顕著になってきたので、私は出来るだけ遅く植えたいのだ
が、水が出ている間に代かきする以外ない。トラクターに付けるニンジン作業機の換
装に時間がかかる。ワンタッチではないので億劫になる。ロータリー―>ニンジン堀
機―>ロータリーと週に2回も変更しなければならない。もう一台トラクターがあれ
ば便利なのに。
ツバメの巣が完成しました。ツバメの巣は6月4日にはほぼ完成したのですが、まだ
内装が終わっていないと見えて枯草の繊維を集めていました。見ていると枯草の根が
ついている物を引っ張っているのでした。なかなか抜けません。そこで私は近くの草
叢から草刈で出来た切れ端を一握り持ってきて、その辺にばら撒いてやりました。乾
燥するとそれらを集めて巣に持っていくはずです。今日はもう巣の中にはふかふかの
ベッドが出来あがっているでしょう。このツバメのペアは巣やその近くで眠るように
なりました。オスのツバメは巣の周辺では必ずメスを優先させるようになりました。
泥土を運んでいる時も2羽が同時に帰ってきても先ずメスに荷物を下ろさせるように
気を使っていました。自分は泥土をくわえたまま近くにとまっているのです。しかし
オスのほうはせっかちな性格なので、メスがあまりゆっくりと作業をしているとその
周りを泥土をくわえたまま飛び回ります。そしてまたもとの位置に戻るのですが、メ
スが巣からなかなか飛び立たないと押し退けて巣作り作業を始めていました。ツバメ
は巣が完全に乾燥するのを待っているようです。
ツバメも作業の時は、失敗もします。例えば運んできた泥土を巣を整形するときに落
としてしまうのです。この巣を完成させるまでに落としてしまった泥土の量は下の写
真のようです。私はどれくらい落としてしまうか、掃除をせずに放置しておきまし
た。これは巣を作り始めてから完成するまでに落とした泥土や枯草の総量です。ツバ
メは落とした材料を床に下りてきて拾うということをしません。これはイワツバメ
だった頃の習性でしょう。岩壁から谷に落とした材料は拾うことは不可能ですから。
或いは巣の材料として不適なので落としたのかも知れません。
写真は完成したツバメの巣と落とした材料



林 正弘
岡山市

6/8 埼玉の後藤さんから「近況など」
埼玉県羽生市の雨読晴耕村舎、後藤です。

林さんのツバメの話からツバメ観察にはまっています。

こちらは田圃のレンゲが種をつけて枯れてきたので
ハンマーナイフで砕いて水を入れたところです。(田圃に水を入れはじめて
2日目)今年は今、話題のカロリーベースについて自給+α程度の
田圃であまり時間をかけずにどのくらいのことができるのかを知りたいな、と思います。

田圃に投入される油や米ぬかなどのカロリーと米や蜂蜜、家畜の餌としてとり
だされるカロリー(蜂蜜は蜂がいろいろなところから集めてしまうのでわかり
にくいが)がどのくらいのものになるか?
http://udokuseikousonnsya.seesaa.net/

6/5 福井の中出さんから「Re:菜種の鋤きこみ」
水を張るという考え方を頂きます。

確かに水を入れた水田でロータリをかけても、草の絡みは少ない気がします。
私が、鋤を使い始める前はロータリの爪を両サイドの端の部分を外し、絡んでも鎌で切り易くする事と、チェーンケース部分のシールを痛めない様にしていました。
今年も、一枚の休耕田にセスバニアを漉き込む計画です。
水を入れてロータリをかけてみます。

以前に言ったセスバニアとコナギの観察ですが、コナギは生えてきます。
そこは除草剤を撒かずに田植え後約1ヶ月の間除草機を4回かけています。
コナギよりも、稲の生育が良い方に注目している今頃です。

やっと、少々の雑草が生えてもオタオタしなくなってきたようです。この私。

*** nakade ***
6/5 兵庫県豊岡市の尾形さんから「初めまして」
  初めまして!
豊岡市に住む、無農薬米2年生 2種兼のおがた50才です。
つい最近、当サイトに出会い少しずつ拝見させていただいております。
実におもろい はまりそうです。分厚い 元気が出る ありがたい
 ところで、井原氏の本「伊原死すとも‥」まだ有りますか?
今頃もうないですよね
もし残部有りましたら、一言メール頂けると嬉しいです。
他で入手可能ですか?(限定出版物なのですか?)
よろしくお願いいたします。
 
●やまちゃんから
井原さんの本はあと7冊ほどあります。
3000部の限定出版で市販もしていました。
1000円+送料340円になります。
よろしければご注文下さい。
 
●尾形さんから
 井原氏の本、良かったわ、ありましたんやね 注文いたしますんでよろしく
お願いいたします。確か送金票同封とゆうことだったみたいな‥
もし違ったら、その旨お知らせください
  
豊岡の田植えは早い人は連休、ピークは5/13 有機系は5/20〜5/26
といったあんばいです
わたしの苗は発芽に失敗しまして、自動疎植状態の淋しさが漂っています
 
 今朝はモウカラン測量屋に行く前に、第2回目の糖蜜+EM活性液を入れました
コナギの奴が2葉になってはびころうとしてるんですよ
ちょっと遅きに失しているのかも… エライコッチャ
 
ではまた
 
 
6/4 福井の中出さんから「イネミズゾウムシと酢」
今の私にとって最大の害虫はイネミズゾウムシです。
過去にサラダ油で対処を試みましたが、その時は稲自体にも害を与えました。

今日、一匹を捕獲してペットボトルの王冠を器に、水、焼酎、酢の中で泳がせてみました。
中で一番嫌っていたのは酢のように見えました。
酢は一般的な「ミツカン」です。
更に、3倍の「酢の素」の中では20分ほど経って動かなくなりました。
今現在、観察中です。

水はもとより、焼酎(25度)の中でも潜ってジィッとしている時があり、なんら苦にしていない様に見えました。
原材料は同じアルコール分のはずですが、、、。
もっとも、人間の私も飲むのなら焼酎を取りますねぇ、、、。

*** nakade ***

6/3 福井の塚本さんから「菜種の鋤きこみ
 菜種をトラクターのロータリーを回転させず、
後ろの土押さえの板で倒して、次は倒した逆からロータリーで
すきこみましたがいっぱい絡まりました。
 次は、ロータリーの回転は1速、時速4.5キロで走ってみました。
普段の絡みは少ないけど、草の量が多いとすぐいっぱい絡まりました。
 いずれも、頻繁に草を切って外さないといけません。
 トラクターが止まることがあるほどきつく絡まることもありました。
 トラクターが壊れそうで、絶望的な気持ちになりました。

 そこで、水を田んぼに張り、ロータリーはあげたままで、
タイヤで菜種を土に踏み込んでいきました。信じられないほどうまくいきました。
車速は時速5キロを超えていました。道を走っている感覚で、
早く走るので、たて横掛けて踏み込みました。
腐ったころに、ロータリーをかけてみます。

 赤木さんが言わんとするところは、大変だけど自分でいろいろ試して、
自分のやり方を自分で見つけてみろ。人のやり方は参考までだ、
ということかなと思います。

6/3 広島の西村さんから「Re:赤木さんから・満開です」
昨年の赤木さんのヒナゲシを見て蒔いてみましたが赤優勢です。さらに八重咲きが
入っていません。私はかなり失望しましたが通行人には好評です。

 咲き始めはほとんど赤ばかりでしたが今は色変わりがちらほら咲いてきています。
背景の海苔網はグリーンピースを絡ませていたもので右側にはソラマメを倒して刈払
い機で雑草を刈り倒してあります。耕運機だと草丈が40cmにもなるとローターに絡
まってしまい何度も取り除くことになるので刈るのですがそれでも絡まります。
当地は6月から用水の水位が上がり田植えに入ります。背景の中央に田植えの終わっ
た田も映り込んでいます。

ソラマメはなかなか上手には作れません。出荷したらキロ70円でグリンピースの1/3
と上手に作りたいという思いと収入の見返りのギャップがはなはだしく畝数を減らそ
うかと思います。株間が少し狭すぎでした。

6/3 岡山の林さんから「ツバメの巣作り、植物繊維の収集」
皆さん今晩は、
5月29日に今年も私のニンジン畑でホタルを見ました。ニンジンに与える水が今も
ホタルが棲める水質を維持していることを確認できて嬉しい。
ツバメの巣作りは6月に入って加速しました。ツバメの巣作りはハトの巣作りに比べ
て時間がかかります。私の家の前の木の枝にハトが巣を作りました。手が届くような
近さです。ハトは、私がツバメの為に土台を作ってやったときと同じ時期に巣を作り
ました。ハトの方は2日ほどで巣を完成させたようです。もう卵を交代で抱いている
ようです。私がこのハトの巣を覗き込んだら、ハトもこちらを見ていてハトの赤い目
と目が合ってしまいました。
ツバメの巣は泥だけで出来ているのではありません。壁土に混ぜる切り藁と同じよう
に、植物の繊維を混ぜ込みます。そうすることによって泥だけの巣作りよりとても強
度が増します。そうすることであらゆる方向からの圧力に耐えられるようになりま
す。これは雛が大きくなって動き始めると巣に内圧がかかってくるからです。植物繊
維は引っ張り張力に強いのです。泥が少し乾き始めて整形に都合が良い状態になった
時に、胸を押し当てて巣の内部を滑らかに整形します。泥をセメントのように固める
には、大気圧を利用します。大気圧は1平方センチ当り1kgの圧力がかかっていま
すので、泥が乾くに従って内部に向かって収縮します。ツバメが時間をかけて巣を作
るのは、泥が乾いたり湿ったりを繰り返すことによって固めていくからです。同じ植
物繊維といっても巣の内部に敷く材料は別に集めます。写真はその繊維を集めている
ところです。ツバメは巣の材料を集める為に地上を歩く時は、スズメのようにピョン
ピョンと跳ねるのではなく、烏のように足を交互に出して歩くのですね。今までツバ
メが地上を歩くのを見たことがなかったのですが、意外と歩くのも上手なんです。ツ
バメはむやみやたらと材料を集めるのではなく、吟味しながら集めます。一度拾った
植物繊維の切れ端が巣の材料として適当でないと判断すると、すぐ捨ててまた
新しいのを探します。少し太すぎて曲がり難い物は捨てるようです。これは巣の内周
に沿って植物繊維を入れるからです。曲がらないと都合が悪いのです。巣の近くで草
刈をしてやるととても喜びます。それは、材料がすぐ近くで手に入るからです。草が
乾いてくると材料を集め始めます。
ツバメのペアを観察していると私にもオス、メスの区別が付くようになりました。長
い歌を歌っているのがオスだろうと思っていたのですが、やはりそうであることが分
かりました。これはマウンティングから分かりました。このペアのオス、メスは性格
が違っています。メスはおっとり型で、泥運びに疲れると近くにとまったままでオス
にせかされるまで大きな口を開けてアクビなどしています。

林 正弘
岡山市

6/2 神戸の稲田さんから「農業用資材紹介」
山下さん こんにちは。
神戸の稲田です。

茨城の知人のblogに便利そうな農業用資材が紹介されていたのでお知らせします。
脱サラで有機農業されている久松さんです。

●テープが簡単に外せる「パックシーラー」
http://d.hatena.ne.jp/kazedayori107/20061128
●きゅうり収穫新兵器
http://d.hatena.ne.jp/kazedayori107/20060602
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6/1 岡山の林さんから「ツバメの争い」
皆さん今晩は、
戸を開けて倉庫に入るとすぐに私は異様な雰囲気に気が付きました。見ると3羽のツ
バメが倉庫内に入っていたのです。3羽はすぐに飛び立つと空中戦を始めました。
どうやらツバメ同士の争いのようです。倉庫内を高速で飛び回り、相手を追いかけま
す。倉庫内の資材の間や柱をぬって狭い空間での巴戦です。よく壁や柱にぶつからな
いものです。私にとっては、どれが巣を作り始めたツバメだったのか全く分かりませ
ん。見守る以外ありません。時々休んでは、また飛び立って空中戦を再開します。外
に飛び出してまた戻ってきます。その内にこれでは埒があかないと見たのかツバメは
相手を追いかけるだけでなく、空中で相手に突進するようになったのです。ぶつかっ
てもつれ合いながら資材の上や床の上に落下します。これはもう取っ組み合いの喧嘩
という感じです。こうなると飛行が更に激しくなってきたので壁やガラスにぶつかる
ようになってきました。それでもツバメは体勢をとって重大な激突は何とか回避して
いるようです。そのうちに私にはどれが新たにやってきたツバメであるか分かるよう
になってきました。外に飛び出したりするツバメがこの巣を作ってきたツバメという
事が分かりました。その飛行の様子が滑らかで、例のガラスを外した窓から飛び出す
のですが、新しいツバメはまだこの空間を十分認識できていないのか、飛び出すとこ
ろが分からない。この巣を作ったツバメは今度は相手に最後の突入飛行を敢行しまし
た。バシッというような音がしてツバメの羽毛が飛び散り、私の周りにもふわふわと
落ちてきました。散乱した羽毛の幾つかを集めたのが下の写真です。

これほど激しい争いを私はまだ見たことがありませんでした。しかしこれは考えてみれば、ツバメは
猫に対しても攻撃を仕掛けるのですから当然のことだったのです。新入りのツバメは
遂に天井の一角に追い詰められてしまいました。そこから隙間に入り込んで出てこな
くなりました。どうやら二羽がペアで一羽が新しく来たツバメだったようです。こん
なことになるなら、私ももう一つツバメの巣作り用の土台を作っておけば良かったと
思いました。
ツバメはかなりの闘争心があるようですが、優しい心も持っています。昔、道路に1
羽のツバメが自動車に激突して羽をバタバタさせていました。この怪我をしたツバメ
を取り囲んで3羽のツバメが心配そうに道路の真中に下りていました。自動車を見て
も逃げませんでした。速度を落とした車が真近まで接近してやっと3羽とも飛び立ち
ました。(これは私の体験です。)

林 正弘
岡山市

6/1 埼玉の後藤さんから「伊藤さん、ありがとうございました。」
羽生の後藤です。

こちらは6月半ば田植えに向けてプールの中の苗がだんだん伸びてきています。
いつもなら防鳥ネットをかけないとハトやスズメの餌食になるのですが今年は
どうしたわけか鳥がきません。

兵庫の伊藤さん、「雑草の種をできるだけ発芽させるには」の詳細な考察ありがとうございました。
レンゲを砕いて水を入れたところのどろどろのところの表土の種はどうなるか、観察しているのですが
発芽のスイッチは入って発芽しかかるがレンゲとともに腐るような感じです。すべてそうなのかどうか
はわからないのですが。レンゲの効果が消えかかったころ米糠なんかをまいてみるのも面白いかと考えて
います。耕さないと水持が悪いのですが・・・・
一部は伊藤さんの案の耕すことも試してみようと思います。

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 羽生   雨読晴耕村舎       後藤雅浩
 ホームページhttp://www.cam.hi-ho.ne.jp/masa-goto
  生産物情報http://udokuseikoufan.seesaa.net/
 応援ページhttp://www.saikazokuteki.com/saikazoku_pages/goto.html
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