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8/31 福井の塚本さんから・平成20年の報告その1」
平成20年の報告1
田植え前後に除草機を押して効果を比べました。
(田植え直前に除草機) (田植え後に除草機)
写真の通りで、田植え直前に除草機を押してから田植えをしたら、
草が少なかったです。予想通りの結果でした。
少し疑問に思ったのは除草機を押さなかったところもコナギが少なく、
オモダカばっかりでした。無除草の幅が6条では狭かったのかもしれません。
問題は足跡が田植えの邪魔になるのではという点と、たくさんの面積になると
そんなことをしている暇があるかということです。
来年は、田植え前にチェーン除草をしてみようと考えています。
私には、大幅な前進になる予感がします。
チェーン除草をこのお便りで紹介していただいて本当にありがとうございました。
チェーン除草を最初に思いつき実行に移した人はたいしたものです。
「平成20年の報告その2」
「カルガモが草を抑える田んぼ」
カルガモがこれくらい草を抑えてくれます。クログワイが多い田です。
無施肥で通しました。除草作業も一切なし。
ところがです。毎年イモチでこっぴどくやられた田なので、イモチが点々とつき始めたら
今年はイモチの粒剤を使いました。したがって、農薬不使用の田としては挫折でした。
底は砂地で、稲がやせていてもイモチがつくので不思議な田です。隣接のよその田も
同じようにイモチが出やすいです。
クログワイが多いので、秋に代掻きまでして冬にカモたちに芋を食ってもらおうかと
考えています。
今年は報告が少なくて申し訳ないです。こんだけしかできませんでした。
塚本
8/31 福井の塚本さんから「セルトレイで覆土」
私はセルトレイで播種して覆土するときは、土を上からかけるのではなく
割り箸で種を培土の中に押し込みます。
割り箸の先に5ミリの印をしておき、その印(線)まで割り箸を土の中に入れると
5ミリの覆土をした事になります。
128穴のセルトレイが数枚あっても短時間に押し込んでいけます。
元ねたは、農文協の「野菜の育苗」白木巳歳著の中にあります。
私の培土は、(土1、クン炭2)、(土1、クン炭1、ピートモス1)の2通りで、
肥料には完熟堆肥を混ぜます。土1に軽い混ぜ物を2の感じです。
塚本
●やまちゃんから
「野菜の育苗」(白木巳歳著)は、なかなかおもしろい本でしたね。
さて、塚本さんの種は果菜類が主のように思うんです。
ぼくは何でも屋さんですので、今の時期は葉菜類のちっちゃな種が多いです。
小松菜、山東ハクサイなどの菜っ葉類は、おおよそ三粒ずつくらい適当に落として、
薄く覆土です。
同じ姫路の大西さんのことばに、いたく感銘したことがあります。
「(タマネギの)発芽のためには、湿ったり乾いたりせずに、
湿りが一定で安定しているのが良い」
言われてみれば、当たり前のことなんだけど、これってすごく大事なことだと思っています。
だから、もしかしてバーミュキュライトは悪くない覆土資材かも知れないな、
そう高くもないし、と思った次第です。
塚本さんへ、
海砂でも、真砂土でも良いから、一度ぱらぱらと、板にならない程度の厚さに、
薄く使ってみてください。
表面が乾いたら、色が変わるので安心です。
8/30 和歌山の予果さんから「村山さん皆さん今晩は。迷惑メール対策」
楽健寺の酵母はここで(通販で)手に入れました。↓
http://www.asahi-net.or.jp/%7ebe5y-ymnu/rakkenho/hanbai.htm
引っ越しの長旅で繋いできた酵母は残念なのですが死んでしまいました。
もう少し落ち着いたら再開です。
和歌山は古座川町です。美しいところです↓
http://kokoza.com/
ここに越してきて,アドレスが変わったのを機会に,我がHP上では住所やTelを
はずしてみました。
やまちゃんが身をさらしてHPの宅急便をやってくれているのに申し訳ないという思
いはあります。
皆さん同じだと思いますが,一日100を越す迷惑メールで,新たに仕分けルール
を作っても作っても追いつかない。ゴミ箱の中に大事なメールを落としてしまうこと
もある。
今はきれいさっぱりで,今しばらくこの快適さを味わいたい。通販などやってい
て,住まいとお仕事が一緒だと,何もかもさらすことになりがち。
私が考える農園(農作業体験や,ヨーガもできる簡易宿泊施設つきの静かな癒しの
場)となると,あまり不特定多数向きでもない。今後このあたりじっくり考えてみた
い。
で,やまちゃんの仲間はもちろん大歓迎です。HP上の最後の連絡先をクリックし
てメールくださいね。待ってま〜す。
8/30 岡山の赤木さんから「カメちゃんと佐々ちゃん」
毎度の赤木@菜の花です。
今夜の2通目のお便りになるかも知れません。
少し前にカメちゃんと佐々ちゃんの二つの稲のことを書きました。
今日はあえて正式名を書きません。
実は検索によってあの言葉がすぐに元の生産者のパソコンで拾われました。
メールをいただきまして、私の作っているその二つについて、着粒数を始めいろいろ
なデータ―を教えて欲しいと依頼が来ました。同じカメや佐々でも、いろいろ系列が
あるみたいで、折角の良質米が無茶苦茶になってしまっていると仰るのです。
こうなっては正直に話すしかありません。これはあなたの販売した玄米から内緒で
発芽させ、地域適応性を調べているのですと話しました。系統的にはあなたの育てて
いるものと同じです。岡山の地でどんな成長をするか、追々にご報告いたします。
とまぁこんな次第の文を送り、黙って作付けしたことをお侘びいたしました。
その後の返事では、私のところで大切に育ててやって下さいということでした。
これでなんとか大手を振って作ることは出来ますが、だらだら出穂には参っていま
す。
いくら名品種とはいえ、北の稲はやはり北で育ててこそ価値があるもの。
東の横綱カメ、西の横綱朝日、西に住む私にはやっぱり朝日が一番いいのでしょうか
ね。
新潟の佐藤さん、もうちょい待っていてください。いずれそのうちにね。
岡山でもそれなりにおいしいのが出来るのなら、まんざら考えないこともないか・・
・・
画像の右がカメ、左が佐々です。
なんでも佐々は、「さんさしぐれ」という民謡の「ん」の字を抜いたものとか。
カメちゃんのほうは、亀の王と名付けけようとしたら、発見者の本人がもったいない
から「尾」の字で十分と言ったとか。それで今の名前になったとさ。
今夜はカメと佐々のお話でした。
8/30 岡山の赤木さんから「吉原さんへ」
赤木@菜の花です。
吉原さんご無沙汰です。
>少し気になっていたのですが、鶏糞を選んだ理由はなんでしょう。
菜種かすを使えばそれ自体の除草作用と枯れ草分解用の窒素分補給
でさらに効果的ではないかと思うのですが...
鶏糞を選んだ理由は、
まず安いこと。窒素リン酸カリ全てが含まれて、しかも牛糞みたいにカリが飛びぬけ
て多いということがない。米糠やカキガラを喰っているからビタミン類、海のミネラ
ルが含まれていること。振る量が自分でコントロールし易い。
などで、緑肥稲作を始めるずっと以前から使用していました。しかも現在使っている
鶏糞は抗生物質フリーで、ニワトリの飼育環境や有益微生物を餌に混ぜていますから
抗生剤を与えていません。その点安心して使っています。
菜種粕で抑草できるというのはずっと後で発見したことです。緑肥のできの悪い部
分に振るとパワーアップできることに気が付いたのは、菜の花を始めて4年ぐらいは
経っていたでしょう。さらに菜種粕だけで抑草可能を実験したのは一昨年からのこと
です。
仰るように炭素率調整の補給に菜種粕を使うことはまことに理に叶った考え方で
す。
ただし同量の窒素を得ようとすると、例えば鶏糞の60kgは私の場合340円かかりま
すが、菜種粕ですと2000円では済みません。(あくまで机上計算です)
このあたりを考えながら使い分ければおもしろそうです。うんうん。
また冬に緑肥の基肥として撒く場合はなるべく早く効いてくれた方がありがたいで
す。
もうひとつあった。菜種粕は生の有機物ですから、腐るときに大量の有機酸を出しま
す。つまり緑肥が抑草されるでしょう。その点私の鶏糞は3ヵ月かけて堆肥化したも
のですから、有機酸の心配はないとメーカーから聞きました。つまり緑肥に優しい肥
料なのです。
この程度の説明でおわかりいただけたでしょうか。
ご近所の小麦⇒稲のひとはミスターYさんだと思います。リスクは自分持ちになりま
すが、試して欲しいと言っていたとお伝え下され。これができるとまさに世紀の発見
になるのですがね。いずれ私もやって見ます。
除草剤を使っていた頃のことですが、かなり出来た小麦藁をすき込んで稲を作るの
に、炭素率調整に鶏糞を250kg以上振った覚えがあります。コンポキャスターもない
頃、暑い時期にこれだけの鶏糞を振ることは重労働でした。それで稲の出来はへの字
生育になっていい按配でした。有機肥料による稲作が出来たと喜んでいた頃の話でし
た。
自然を愛し環境を考える百姓 赤木歳通
8/30 姫路市水族館の市川さんから「ほうねんえび」
>姫路の市川先生にお尋ねしたきことがござる。
>
その娘さんの質問なんだが、豊年エビには赤色のと緑色のがあるが、あれはどうして?
>
雄・雌の関係か、住む環境なのか、はたまたリトマス液ではないけど水のPHなども関係しているのか?
>
なにかおわかりでしたら教えて下さいな。専門の人に尋ねてあげるともう言ってありますねん。
市川です。
赤木さんへ
そりゃあ、うら若き美しきかわいい娘さんの質問だったら、無理をしてでも答え
たいとおもいますが、残念ながらわかりません。
種類としては変わりませんから、おそらくはエサの問題で、珪藻類が中心になっ
ているか、緑藻類が中心になっているかの違いと思いますが、確証はありません。
林さんへ
秋ウンカは日本では大発生し坪枯れの大被害を起こすことがありますが、飛来元
の東南アジアでは、ウンカによる大被害というのは無かったそうです(最近では
東南アジアでも農薬を多用する国が増えているのでわかりませんが)。これは多
くの種類の生きものがいて、それらが互いに食う食われるの関係や、エサを取り
合う関係の中にいるので、1種類だけが大発生することが無いからです。ウンカ
はいても被害は許容範囲ということになります。
単一種が大発生することもないし、絶滅することもない、と言うのが健全な生態
系と言うことになりますが、農薬などによってバランスがくずれると、大発生や
絶滅が起こります。秋ウンカに強い田んぼは、やはり、夏の間に天敵の虫をたく
さん増やした田んぼだと思います。
8/29 岡山の吉原さんから「Re赤木さんから・やさしいおじちゃん」
赤木さんこんばんは。
スズメノテッポウの話、前の講演会のときに聞いた内容と同じです
よね。あれはかなり衝撃を受けました。
原理を理解して正しく応用すれば結果はでるということです。
少し気になっていたのですが、鶏糞を選んだ理由はなんでしょう。
菜種かすを使えばそれ自体の除草作用と枯れ草分解用の窒素分補給
でさらに効果的ではないかと思うのですが...
鶏糞で十分用が足りるから、かな?
>
この理論からいくと、有機小麦の跡の麦カラで有機稲が栽培可能
> と言うわけだ。誰かやってみてください。
うちの近所にいますけどね。今年も小麦ー>稲の田んぼがあったは
ずです。草はぼちぼち出ていたようですが、どうやったのか聞いてみます。
8/29 岡山の林さんから「RE:コナギの害虫」
村山さん、皆さん今晩は、
コナギの害虫(市川さんのメールにもありましたようにヨトウムシの仲間と思われ
る)は、早速カエルに食べられ始めました。この虫は昼でも活動しているようです。
体長1cmくらい、動きは鈍く、コナギの葉の上で数匹がゆっくり動いているところ
を見つけました。そのコナギの周辺にはカエルが4,5匹幼虫を食べようと集まって
来ていました。中にはこの幼虫をしっかり食べて、糞をしながら次の餌を狙っている
カエルもいます。もっとコナギの食害が広がっていると期待していたのにこれでは無
理なようです。コナギの害虫が私にとっての益虫なら、それを食べるカエルは私に
とっての害虫?
カエルは害虫も益虫も食べるのです。そして、一つの生物種だけがのさばるのを防い
でくれているのです。そのカエルも青鷺、白鷺、ヘビがやってきて食べられていま
す。虫は簡単に益虫、害虫と決め付けることは出来ないですね。そんなものは人間が
自分の都合で類別したに過ぎないもの。
多くの動物や植物から見たら、ヒトは数えきれないくらい沢山の生物種を絶滅させる
ほどの害虫のようです。
●チェーン除草について
田んぼの中をチェーンを引張って歩く時、どれくらい速く歩けるかは、田んぼにどれ
くらい腐食しなかった藁が残っているかによります。藁が残っていると、それが
チェーンに絡み付いて重くなり引っ張れなくなります。これは今回経験しました。
ですから、沢山のチェーンを短い間隔で垂らす方式が藁クズを集めないので作業はし
易いのです。しかし、このチェーン除草具は重いので人力では短い除草具しか使えま
せん。幅広除草が出来なくなりますから長い距離を歩かなければならなくなります。
どちらのタイプの除草具も一長一短があります。藁クズ対策には前年から早く腐食さ
せる作業を始めることが必要です。速く歩くためには、早く準備が必要という事で
しょう。人が田んぼの中をこのようなものを引張る時には、適当な速さというものが
あります。それより速くても遅くても疲れる。
チェーン除草を田植1週間後から始めるのでは、多くの場合、遅いと思う。だから5
回も引っ張らなければならないのではないか?それに、田植から5週間後というと、
西南暖地では稲が成長しすぎてチェーン除草はもう出来ない筈です。北陸地方のこと
は分かりませんが、有益な情報に接し、それを自分の田んぼに適用しようとする場
合、「私の田んぼではどうか?」と考えることが必要ではないでしょうか。
林 正弘
岡山市
8/29 神奈川の今井さんから「吉原さんへ、Reチェーン除草」
吉原さん
チェーン除草は人力で引っ張るとかなりメタボ対策になるそうです。泥などが付いていない状態で重量が30キロくらいありました。泥が付いたら40キロを越えるかもしれません。私のところは田んぼの面積が平均すると一枚10aありません。そういう小さな田んぼがあちこち散らばっていると重たくなったチェーンを移動するのが大変かもしれません。チェーン除草は除草のタイミングが遅れると効果があまりないそうです。そのタイミングが分りません。田んぼのコーナーを除草するときも、持ち上げたりせずにカーブを描くように除草するそうです。チェーンを引っ張る速度も重要なポイントという事でした。
8/28 岡山の吉原さんから「チェーン除草」
今井さん初めまして。
チェーン除草待ってました。研修会の報告ありがとうございます。
忠告に逆らって(?)チェーンに過大な期待をしている一人です。
>
田植え1週間後から1週間おきに5回くらいチェーンを引っ張るそう です。
田植えから一ヶ月半近くになるので、結構長期間ですね。稲がある程度
大きくなっても大丈夫ということなんでしょうか。一週間で次の除草ま
での間にどれだけ草がでてくる(または根がつく)のかが気になります。
>
稲はチェーンで倒されてもすぐに立ち直るそうです。1反の田んぼを
> 1回除草するのに10分くらいかかるそうです。
>
見学させていただいた農家の方は来年は、チェーンの長さを30セ
> ンチくらいにしたいと言っておられました。チェーン除草で株間のコ
> ナギはあまりきれいに除草できないそうです。
倒れた稲が発芽した草に覆い被さるのでそこだけチェーンが届かずに除
草できないって感じでしょうね。
これも縦横かければ解決できそうなことでしょうか。というかどうせ稲
を倒しながら引っ張っていくわけだから横向きでもできそうです。1週
間おきに縦横交互でやれば作業時間は変わらず効率的かもしれません。
もう一つ思いついたのは、チェーンの長さを長くするのではなくて、一
つ一つのチェーンの一番最後に大きめのリングを付けるってのはどうで
しょう。横向きの面積が広がる分だけ土をなぜる効果は上がると思います。
また引っ張るより押せる構造にしたほうが狭い田んぼでは使いやすそう
です。手押し除草機に付けたら手っ取り早いかも?
以上実物チェーンの経験ゼロですが、とりあえず思いつくまま書いてみました。
●やまちゃんから
1反の田んぼを、3メートル幅の除草具で10分ということは、
単純計算すると、時速2キロ余りで引っ張っているんですね。
ということは、時速1キロくらいでのったりのったり歩けば20分ということか。
コーナーは持ち上げずに、ずるずる引きずってターンすればいけるのかな?
8/28 岡山の赤木さんから「やさしいおじちゃん」
赤木@菜の花です。
旭風の穂が傾き始めたので、朝昼晩と毎日3回くず米を脇の道に撒いてやっていま
す。
そろそろなくなる頃だろうと餌を片手に行くと、いっぱいのスズメたちは「ワ〜イッ
!」と言いながら飛び立ちます。1回に1升ぐらいのくず米を撒きます。終るとすぐに
降りて来て餌をついばんでいます。きっとやさしいおじさんだなぁ〜っと思ってくれ
ているでしょう。
私はこんなこと考えるのが大好きなオヤジです。朝目が覚めた時には、今日もあそこ
に行けばおいしいご飯がきっと置いてあると思っているんだろうな・・・ メルヘン
の世界だぁ・・
そんな優しいおじさんが地雷を踏んでしまいました。
草刈の最中になにやら足の下でグニャとした感触が伝わりました。地雷の上にていね
いに枯草などが掛けてあるではないか。そのままだと見えるんですが、草で隠されて
はたまったものではありません。
まっ、片足が吹っ飛ぶような実害はありませんが
「こりゃぁ〜〜!」
っと叱ってや
りたい気分。誰に言うこともできないし、思いをぶつける事もできません。やられ損
だ〜〜。向こうは
やりっ放しだ〜〜 ちきしょうめ。こんなこと思うことあります?
何の話かわかるでしょうね。ワンコのです。
台風もなしに北のほうではそろそろ暖炉が。。。ちがった取入れが終ったらしい。
全量1等でニコニコですよと連絡が入りました。
こちとらの晩生は穂もまだ出ていない。最近台風がおとなしくしているから、そろ
そろ日本列島目指してやって来るのではないのかと心配です。まさか出穂に合わせて
やって来るんとちゃうか?まともに二つが重なったら穂はもう下を向かないよ。せい
ぜい斜めに向くだけです。反当5俵ぐらいにはわけなく落ちてしまう。
さて本題だ。現代農業11月号で発表予定だが、宅配仲間には一足早く教えてあげ
る。
12月に播いたレンゲが、実はスズメノテッポウにやられて全滅でした。
すきこむ頃には完全に枯れあがってカラカラ状態。とても緑肥として窒素を利用す
ることはあたわず。枯れても葉茎には多糖類が含まれているはず。ならば炭素率調整
の鶏糞をえいやっと振ってやれば、窒素飢餓を起こす事無く草も抑えれて稲も育つは
ず・・・・・
そんな「はず」に今年はかけてみました。すき込み後反当80kgの鶏糞を振ってやが
て代掻き田植えと進めました。80kgはちょっと多すぎたらしから次からは減らせばよ
い。コナギをみごとに抑えてくれました。
ということで、窒素の補給さえしてやればカラカラに枯れた草も使えるというわけ
だ。今年の新しい発見でした。誰もくれないだろうけど、授業料が欲しいね。
この理論からいくと、有機小麦の跡の麦カラで有機稲が栽培可能と言うわけだ。誰か
やってみてください。
「友の遠方より来たるあり、また楽しからずや」
友ではないんだが、うら若き美しきかわいい娘さんが菜の花稲作をしてみたいと尋ね
てきました。
有利販売できる米の作り方を教えて・・・・などというゲスな思いからではなく、自
然を愛し環境を考えるオヤジの琴線に触れるようなところより思いは発しているらし
い。
聞けば12ヘクの稲作に麦が10ヘク。これを普段は一人できりもみしている。タマゲタ
慣行農法には疑問だらけ。自分の将来の農業に夢と希望が持ちたいらしい。
嬉しい話ではないか!よっしゃぁ〜〜、乗りかかった船だ。とことん教えてあげよ
うではないか。しかも相手は若い独身女性だよ。手取り足取りどこでも持って、あら
ん限りの技術を伝授いたそう。いずれこの宅配仲間に誘おうと思っています。
んで、姫路の市川先生にお尋ねしたきことがござる。
その娘さんの質問なんだが、豊年エビには赤色のと緑色のがあるが、あれはどうして?
雄・雌の関係か、住む環境なのか、はたまたリトマス液ではないけど水のPHなども関
係しているのか?
なにかおわかりでしたら教えて下さいな。専門の人に尋ねてあげるともう言ってあ
りますねん。
自然を愛し環境を考える百姓 赤木
歳通
8/28 お米の勉強会の村山さんから「予果さんへ」
皆様 予果 様 村山です
時々いきなり乗り出してきてごめんなさい。
予果さん、和歌山の山奥に来られていたのでね。どちらでしょ
うか?急にご近所さんになったような気が致します。時々奈良
の五条に行っていますし、以前は毎年南部川へ、梅摘みに出か
けていましたので、和歌山は身近なのです。
そのうえ、初めて予果さんのHPを拝見して驚いてしまいま
した。
「一度手に入れてパンを焼いて見たいと思っていた楽健寺の天
然酵母(人参,りんご,とろろいも,ご飯から元種を起こす)を
入手し,一日かけてパン種をつくりました。」ですって!楽健
寺さんはお元気でしたか?
なんと、もう20数年も前に楽健寺さんへ酵母をいただきに行
き、作り方を教えていただいて以来長いこと作り続けていまし
た。おっしゃるように人参、ご飯、リンゴなど甘いものが好き
な酵母ですね。主に上げるのが各家庭で違っていて、だから違
った味のパンになるように思いますし、それどころか、毎回違
った味のパンになったように思います。でも、どこのパンより
味が濃くておいしいパンができていました。パンの膨らみも酵
母次第でしたが、ご機嫌がいいと、イーストのパンと変わりな
く膨らんでいました。日本中の国産小麦粉を探したのを思い出
します。
もし今でも楽健寺さんの酵母が手に入るようでしたら、米粉
パンを作りたいものです。
できましたら、楽健寺さんの連絡先をお教えいただけませんで
しょうか、お願いします。
8/28 お米の勉強会の村山さんから・「RE :コナギの害虫」
皆様 林正弘様 村山です
コナギの害虫が見つかってよかったですね。
コナギの密度と、もう一つ、発生時期も雑草になるか、三方になるかかもしれません。
生き物調査の岩渕先生によると、コナギが生えだした田んぼ
は土ができてきたということだそうです。黒クワイが生えた田
んぼは土が肥えすぎているとのことでした。
コナギは、苗がひ弱い時にはにっくき雑草でしょうが、穂が
出てきてからのコナギは余計な窒素を吸ってくれて、美味しい
お米になる手伝いをしているそうです。稲葉先生もそうおっしゃっていましたね。
もし東さんがこのメールをご覧になっていましたら、もう少
しちゃんと、正確にここに書いてくださいませんか、お願いします。
でも、コナギの害虫が食べてくれれば、もっと気持ち的に助かりますね。
余計な、無理な、非現実的な話をしてしまったでしょうか?
8/27 やまちゃんから「種まきおじさん」
当地では、梅雨明け前から雨らしい雨がほとんど降らず、カラカラ砂漠が続いていましたが、
ここに来て、降り癖がついてきました。
黒田五寸ニンジン、大浦ゴボウに続いて、
セルトレイにキャベツ、薬味ネギ、春菊、山東ハクサイ、レタスなど、
連日のように少しずつ種まきを始めています。
今年はセルトレイに種まきしたあとの覆土に、ひと工夫しています。
(まだ始めたばかりで、海のものとも山のものとわからぬ段階ですが、
ヒントなりご意見なりいただけるとありがたいと思って書いてみます)
セルトレイを使い始めた頃は、バーミュキュライトを使っていました。
保水力もあるようだし、悪くないのですが、表面が乾いているのか湿っているのか分かりづらいのが難点でした。
ある時、川砂が手に入ったので、それを使ってみると乾湿がよく分かります。
覆土が重い方が転び苗が少ないような気がして、
最近はずっと砂か真砂土を使っています。
ところが使い続けていくと、別な難点も見えてきました。
ジョロで水やりをすると、表面の覆土が板状に固くしまってくるのです。
強い雨に叩かれると、畑の土が板状になりますね、あれです。
(少し誇張して言うと)水が横に流れて下に染みこみにくくなったり、
発芽が遅れた種子に発芽障害も見られるような気がし始めました。
そこで今年のひと工夫。
セルトレイに種まきしたあと、まずバーミュキュライトで覆土。
その上に、砂をぱらぱらと振りかけました。
砂は床土が湿っているか乾いてきたかを見る役目だけです。
ごく薄く振りかけただけなので、板になる心配はありません。
蛇足でもう一つ。
床土は、畑の土と腐熟もみ殻で自作していますが、
日差しの強い日など、朝にたっぷり水やりしても夕方まで持ちません。
夕方前に苗がしおれ始めます。
明石の大村さんから
「ピートモスをたっぷり入れてやると、朝一回の水やりでも大丈夫」
教わりました。
これはすごくありがたいアドバイスでした。
8/27 岡山の林さんから「稲の分けつ数列(8)」
皆さん今晩は、
私のところは登校する小学生達の集合場所になっています。夏休みの間はその可愛い子供達がやってきてラジオ体操をやります。私もラジオ体操を一緒にやっています。今日は朝から雨が降っていたので、久し振りに朝寝をしていました。そしたら、ある子供が私の寝ているところのサッシをガラッと開けたので、私は飛び起きてカッパを着て雨の中ラジオ体操をやるはめになりました。
●固有値の累乗と稲の黄金比
稲の分けつ数列の一般項に出てきた複素数をとる固有値を調べてみます。
Fn = λ1n+1/(λ1-λ2)(λ1-λ3) + λ2n+1/(λ2-λ3)(λ2-λ1) + λ3n+1/(λ3-λ1)(λ3-λ2) ・・・L
λ2 = (1 + ((29+3√93)/2)1/3eiω + ((29-3√93)/2)1/3e-iω)/3
(ω=2π/3)
は複素数をとる固有値の一つです。λ2を n
乗していきますと複素数の数列が出来あがります。すると、その数列から
λ2n-3
+ λ2n-1 = λ2n
となる漸化式が再現されます。
λ3 = (1 +
((29+3√93)/2)1/3e-iω +
((29-3√93)/2)1/3eiω)/3
はλ2とは共役の複素数ですから、同様の関係式が出来ます。
他方、実数の固有値 λ1
も漸化式を満たしています。
これで、全ての固有値はそれぞれ、Fn-3
+ Fn-1 = Fn
という関係を満たしていることが分かります。
例として λ2
を n 乗した数列を n = 0
から昇順に左列に、一つ飛ばしの数列の和を右列に並べてみました。(i
は虚数を表しています。小数点以下5桁まで表してあります。)
1
-0.23278 + 0.79255i
-0.57394 - 0.36898i
0.42605 - 0.36898i
、 0.42605 - 0.36898i
0.19326 + 0.42356i 、 0.19326 + 0.42356i
-0.38068 + 0.05457i 、-0.38068 + 0.05457i
0.04536 + 0.31441i 、 0.04536 + 0.31441i
・・・
例えば、右列の 0.19326 +
0.42356i は、
0.19326 + 0.42356i = -0.23278 + 0.79255i + (0.42606
- 0.36898i ) となっているという事です。
このようになるのは、行列式にλ2を代入すると λ23-λ22-1 = 0
となるので当然です。両辺に λ2n-3 をかけると漸化式そのものとなります。
次に、λ2nとλ3nは共役複素数です。また係数を見ると、
λ2/(λ2 - λ3)(λ2 - λ1) と、 λ3/(λ3 - λ1)(λ3 - λ2)は共役です。従って、
λ2n+1/(λ2 - λ3)(λ2 - λ1) と 、λ3n+1/(λ3 - λ1)(λ3 - λ2)は共役複素数となります。そのためにこの2つの項の和を取ると、虚数部が消えてしまうことになります。
実数の固有値 λ1を n
乗した数列を昇順に左列に、この数列の一つ飛ばしの和を右列に並べてみます。(小数点以下5桁まで表してあります。)
1
1.46557
2.14789
3.14789、3.14789
4.61347、4.61347
6.76134、6.76134
9.90926、9.90926
・・・
4.61347 は1.46557 を4乗したものなのですが、これは1.46557 と
3.14789(1.46557 を3乗したもの)の和になっています。1.46557・・・
は稲の「黄金比」といってよいと思います。この漸化式を満たす実数列でこのような数列となる無理数は他にないからです。
稲の分けつ数列の一般項はこのような構成になっているのですね。
林 正弘
岡山市
8/27 和歌山の予果さんから「出穂が早かった今年の稲 他」
ご無沙汰しています。じ〜っと読ませてもらっています。いつもありがとうござい
ます。
南紀のあまりの暑さにダウンしていましたが最近の秋めいた天候で復活しつつあり
ます。
今年の稲は天候に助けられて富山での一番の出来の時のような状態になりました。
(HPで小さい画像ですがUPしています)
あまりの忙しさに田の草とりは1回半しか回れませんでした。背丈を越すカヤの荒
地だったのをユンボで一枚皮膚をはがすようにはがした田だったので,最初は全く草
が生えず,シメシメと思っていましたが,そうは問屋がおろしませんでした。
主だったのはコナギです。ほかには富山では見たことのないイガグリのような藻状
の草が多かったです。あぜのカヤ(畑のカヤも)ツンツン伸びてきて,たちまち腰高
になります。
本物の畑になるのか荒地に戻るかの熾烈な戦いがまだまだ続きそうです。
畑は酸性土壌の手当てができないまま,忙しさに追われるように富山から持って
いった育ちすぎの野菜の苗を植えました。トマト,かぼちゃ,ピーマンは大きくなる
につれて元気がなくなりついには枯れていきました。なすは大丈夫でした。とうもろ
こしはカヤのようなものなのか立派に育ち大変おいしくいただきました。
大豆や豆類は空気中の窒素を固定化し畑のこやしとなるので最初の種まきによいと
思ってたくさん植えました。もちろん無肥料ですが,大豆などは見たこともない丈
(胴高はある)大きく育っています。もうじき枝豆も食べられそうです。
畑のうね(麦以外)は富山と同じく不耕起で行く予定です。刈った草も抜いた草も
うねの上に乗せたままにしますが,時々天地を返してやらないと抜いた草はまた根付
きます。手はかかりますが草は徐々に枯れていき,下の土はどんどんよくなるので
す。種を蒔くとき,定植の時以外は畝の上を裸にしないように気をつけています。
またご報告します。
神実(カムミ)農園HP
http://www.zb.ztv.ne.jp/kamu/
8/27 神奈川の今井さんから・チェーン除草」
神奈川県の今井です。
先日、民間稲作研究所が主催する北陸地区の現地研修会に参加させていただきました。新潟県三条市の有機栽培の稲作農家を見学しました。チェーン除草を実践されていてかなり成果を上げていました。幅3メートルの鉄パイプに3センチおきくらいに長さ20センチくらいのチェーンが90個くらいついていました。田植え1週間後から1週間おきに5回くらいチェーンを引っ張るそうです。稲はチェーンで倒されてもすぐに立ち直るそうです。1反の田んぼを1回除草するのに10分くらいかかるそうです。
見学させていただいた農家の方は来年は、チェーンの長さを30センチくらいにしたいと言っておられました。チェーン除草で株間のコナギはあまりきれいに除草できないそうです。田植機にチェーンを取り付けて、田植機の横の動きを利用して除草をしたいともおっしゃられていました。
ついでに私の今年の稲作を少し発表させてください。
現代農業に6条植えの田植機で2条目と5条目を植えないという記事が以前あったと思います。この田植えを無謀にも4条植えの田植機で挑戦しました( )条植えて1条空けるということだと思ったので、実践しました。
写真は春キャベツを裏作に作った田んぼです。田植え1ヶ月後です。2条植えて1条空ける田植えは、すごく寂しくて途中から3条植えて1条空けました。ヒエが少し生えましたが、コナギはほぼ0でした。春キャベツを栽培したために前年のワラは田植え時には分解していました。田植え2週間後に除草機を一度通しました。他の田んぼでもワラを持ち去るなどしたところはコナギは少なかったです。ただ、ワラを持ち去った田んぼの稲穂は小さいです。ワラとコナギは関係があると思いました。今年は田んぼの裏作にソラマメや玉ねぎ、小松菜など出来るだけたくさんの野菜を作ってみたいです。
今年、手取り除草をしながら考えた事をまとめさせていただきます。
坪当たり50株くらいの田植えの場合、株間は20センチ前後になると思います。条間を機械除草する場合は、株間のコナギが課題でした。5葉以上の成苗を2本植えると8葉目が展開するのに田植え20日前後でした。8葉目が展開すると稲はかなりしっかりして株間を狭めるように ( ) 来年は、稲の8葉目が展開するまでコナギの発芽を抑える事を課題として米作りしたいです。なるべく葉齢の進んだ苗を植えて、田んぼの水温が高くなるまで田植えを遅らせて、ヒエが生えないギリギリの浅水管理を田植え初期はしたいです。山下さんがおっしゃっていましたが、田植えを丁寧にゆっくりするのも田植え後の稲の生育をスムーズにするためにも大事だと思いました。
8/27 岡山の林さんから「RE:コナギの害虫」
皆さん今晩は、
姫路市水族館の市川さん、どうも有難うございます。
このヨトウムシの仲間はミズアオイの親戚を食害するのですね。ニンジンの葉を食べ
るキアゲハはセリ科を食害する害虫ですが、以前田んぼの中に生えてきたセリをほぼ
食べ尽くしてしまった事を思い出します。キアゲハもその密度が高くならなければ、
あまり被害を与えず、畑では「ただの虫」、田んぼでは益虫といって良いくらいで
す。結局、害虫や雑草はその密度が決定的だと思います。
前回の私のメールでは、写真を撮った時この虫を探したのですが良く分かりませんで
した。ヨトウムシの名前の通り、この虫は日中は活動しないのかも知れません。しか
し、私の前に姿を現す時が来ると思います。コナギは私にとっての最強敵の雑草で
す。私が田んぼの耕作を引き受けると、多くの雑草はすぐに抑えられるのですが、コ
ナギだけは数年で繁茂するようになってしまうのです。しかし、このコナギにも弱点
がいくつかあるという事が分かりました。
林 正弘
岡山市
8/26 お米の勉強会の村山さんから「吉田太郎さん講演会」
皆様 お米の勉強会の村山です
急に涼しくなりました。東北では雨続きとか、気になるお天
気です。
さて、吉田太郎さんのキューバのお話のご案内です。
長野市からお越し下さいます。またとない機会です。どうぞご
参加下さい。
日 時 08年8月30日(土)1時〜5時
テーマ キューバの草取り楽々有機農業と、高度.無料医療の
仕組み−どんな地域も愛と工夫によって食と健康を確保できるモデル
講 師 長野県農業大学校農学部総合農学科教授 吉田太郎氏
場 所 西宮市消費生活センター第1学習室
(〒663-8035西宮市北口町1-1-501アクタ西宮西館5F TEL0798-69-3157 阪急西宮北口駅北側のビル5階)
参加費 1500円
8/24 姫路市水族館の市川さんから「Reコナギの害虫」
市川
@水族館です。
水族館の屋外にある水草園のデンジソウやミズアオイが、ヨトウムシの仲間に食
い尽くされそうになったことがあります。ミズアオイとコナギは親戚みたいなも
のですから、このヨトウムシならコナギも食べるでしょう。
8/24 岡山の林さんから「コナギの害虫」
皆さん今晩は、
田んぼのコナギが大きくなって、青い花を咲かせるようになりました。コナギも種子
を残す準備をしているようです。その中で葉を食べられたコナギを見かけました。よ
く見ると周辺のコナギは全て葉を食害されているようです。いるのですね、コナギに
も害虫が。私にとってはコナギは害草だから、強敵であるコナギを食べる虫は益虫と
言っても良いものです。農薬を使っていたら、コナギを食べる虫がいることなど気が
付かないでしょう。去年まではコナギを食べる虫は居なかったと思う。今年初めてど
こからかやってきたのでしょう。これからこのコナギを食べる虫がどのように密度を
高めていくか、コナギがどれほどの食害を受けるか、見物です。田んぼにはカエルが
いるので、この虫が爆発的に増えることは無い。
写真は、虫に食べられて葉が殆ど無くなってしまったコナギです。
林 正弘
岡山市
8/23 長野の大井さんから「出来すぎ稲」
皆さんこんにちは。長野の大井です。
菜の花+ナタネカス田が出来すぎ稲になってしまいました。
ケイフンペレットのムラ直しが余計な作業だったと思います。
肥効ピークが過ぎないまま8月7日出穂開始。それでも心配していたイモチが、
ほとんど目立たないので今年の暑さは凄いんだなと思っていました。
ところが11日葉イモチが広がり始めているのを発見。あわてて翌朝早起きして、
赤木さんに教えていただいた酢・焼酎・塩水溶液をたっぷり散布しました。
翌朝広がり具合を確認したところ前日とほとんど変わっていないのを見てホッとしました。
それから何も手をほどこしていませんが、今日現在でも心配はなさそうです。
数年前やはり似たような状況になったときは薬を撒いてしまいましたが、こんなに早くは
効かなかったと思います。赤木さんありがとうございました。
イモチの難は去ったのですが穂の先が倒れてきていて、これが登熟の順調さを示すものなのか倒伏の前兆なのか。明日は雨になりそう。妙な緊張感が高まってまいりました。^^;
8/20 新潟の佐藤さんから「赤木さんへ」
こんにちは 新潟の佐藤です。
赤木さん 早速のお返事ありがとうございます。
全く勝手なことばかり言って申し訳ありません。
すずめは なにをやっても警戒しているのは2〜3日でそれを過ぎると慣れてしまい役
に立ちません。
すずめが米のうまさを証明してくれているものと思いに苦笑いしているところです。
こちらはお盆を過ぎて一気に涼しくなりました。
昨年のように暑い秋にはならないようです。
ありがとうございました。
8/19 岡山の赤木さんから「新潟の佐藤さんへ」
赤木@菜の花です。
最近みんなおとなしいな。
早い品種ならとっくに出穂しているし、出穂していなくてもこの半年を反省するなら
いくらでも情報発信できるはずなんだが。。。。
さてと、新潟の佐藤さんへ。
訳あって門外不出のササシグレと亀の尾の件。
このあたりの米になると、強いこだわりを持って作っている人ばっかりです。種籾
分けてくださいと10回頼んでもまず無理。自分だけがこの稲を作りつづけるんだとす
ごいこだわりです。玄米でさえ出さないと言っている人なんです。販売はすべて白米
だそうです。
そんな人にあれこれ理由をつけて玄米を譲ってもらった方があるのです。あなたな
らなんとかできるだろうということでその玄米が封筒で我が家に一握り届きました。
その玄米から育てたササシグレと亀の尾が、今出穂の最中なんです。
私から佐藤さんにお譲りすることは極めて簡単なこと。しかしやっとの思いで玄米
を入手して私のところに送ってくださった方に対して好意を裏切ることになってしま
います。
ま、早生過ぎて私の地域では作ることはまず不可能です。品種だけはちゃんと保存
しておきますから、時期が来るのを待ってください。
どんなにお願いされても今年の秋にお譲りすることはできないのです。
以上ご理解ください。
旭風の出穂が始まっています。かわいいスズメちゃん達がそばの道で待機していま
す。
籾酢液を入れた鳥追いボトルを吊り下げました。
去年のくず米を振り撒いてやる日も遠くありません。
誰だったかスズメ対策を聞いていた人があったな。脇の道に餌を十分に撒いてやれば
そちらを食べるから田んぼには余り来ませんよ。ただし、それが無くなったまま半日
も置くとたちどころに田んぼに舞い降ります。共生とはこんなもんです。
自然を愛し環境を考える百姓 赤木
歳通
8/16 岡山の赤木さんから「ミネラルぶっ込みました」
赤木@菜の花です。
おいしい品種のお米に更にもう一味旨みを乗せるためにミネラルをぶっ込みまし
た。
天日塩反当20kgとニガリから作った苦土資材を30kg。水口から水を入れながら流し込
みました。前もって少し水がある状態にしておき、4反の田んぼでおよそ2時間かけて
流し込み、更に1時間以上かけて水で押し込むように入水しました。水口の2・3株は
塩で葉先が焼けますが、そのうち回復してきます。
塩だけで計算すると、20kgは海水に換算すると670リットル。
1坪では67gの塩、2.2リットルの海水になる。これは結構な量みたいだから、なんと
なく旨い米を期待してしまいます。スイカなら切ったやつに塩を振り掛ければ直ぐに
甘くなるが、米はそうはイカのキンタマかもしれないな。
苦土資材は水溶性苦土25%保証となっていたから、反当7.5kgのマグネシウムのは
ず。Mgそのものなのか、MgOに換算しているのかよくわからん。坪当たり25gとなる。
きっと旨い米になるに違いない。
二つ合わせて反当4400円とはお安くない話だ。でも田植前に箱施薬すれば反当5000
円はかかるはず。除草剤やら出穂前と出穂後の薬撒きなど考えると安いもんだ。
しかも稲の夏バテ防止にも苦土は役立つらしいから、今年の異常高温対策にもなるだ
ろう。(これは去年の現代農業8月号に堀野先生が書いているから間違い無し)
少しは経費を使っておかないと来年の申告で困ってしまう。。。。なんちゃって強が
りを言って現実は儲からないって泣いてたりして・・・・・・
液体のニガリの方が扱い易いから、来年はこれも試してみたい。
自然を愛し環境を考える百姓 赤木
歳通
8/14 福井の塚本さんから「すこやかローターについて」
田植機に装着されている枕地均しの装置が草抑えに利用できないか
話題になっていますが、私は春に、ヤンマーの展示会で商品名すこやかローターを
見学してきました。
もともと枕地だけ利用するもので、樹脂製なので強度に問題があるのではないかと
販売店は言っておりました。私が見た感じでは、強い力がかかるわけではない
のでいけるかなと思いました。
PTOから動力を伝える軸の部分は、ローターが抜けてしまうので
除草の隙間ができるのではと思いました。
しかし、ローターを除草車に変える、動力を伝える軸を端につけるなど、
そのつもりになれば機械を改良できるのではと感じました。
この装置が使えるのでは?と、私の19年の報告に書いておいたのですが、
同じことを感じる方が増えてきてうれしいです。
今年は春に田植え機がはまる、7月は過労が原因と思われるぎっくり腰で散々です。
チェーン除草も試せずじまい。有機肥料の育苗試験もアイデアだけで頓挫。
ただいま休養中。メールの世話人には申し訳ないが、たいした報告ができません。
10年以上このテーマに取り組んできましたが、今年は気持ちが切れたままであります。
塚本
8/12 岡山の林さんから「RE:チェーン除草の結果」
皆さん、吉原さん、今晩は、
チェーン除草は1枚の田んぼでしか実験をしていませんから、全てそうなるかと言わ
れると分かりません、としか言えないところがあります。この農具は簡単に自作出来
るので自分でもやってみれば実感できると思います。
吉原さんの質問について、私の答ではなく、考えを述べてみます。(答と言えるもの
はありません。)
>いくつか質問あります。
>1)筋状に草が残ったということは、チェーンを縦横かければ(か
>けられれば)全滅できると思いますか?
すずき産地の改良を参考にすればもっと良いチェーン除草具が作れると思います。
>2)除草の間隔が10日間ですが、2回目の除草前にはどれくらい
>生えていたか?
1回目は4日目、2回目は(田植から)10日後です。トロトロ層が出来れば話は別
ですが、除草の間隔を10日間もおくと泥が固くなり、雑草も深く根を張り、チェー
ン除草には遅すぎると思います。3日間隔で3回位、が理想的と思います。齋藤さん
のメールにもありましたように、田植機によっては植え付け部の前に回転するロー
ターが付いていて除草効果のある機種もありますが、これだと田植から2〜3日分更
に余裕が出来るでしょう。(田植機のフネが泥を鏝のように撫でるだけでも除草効果
はありますよ。幅1.33メートルの板を田植機の前に下ろして田植をしても良
いのでは?)
チェーン除草2回目でも殆ど草は見えませんでした。雑草の芽は切っていたでしょ
う。
>3)ヒエにも効くと思いますか(特に株の中に生えてきたやつ)?
私はヒエは深水で抑えます。私の目標はコナギを抑草するにはどうするかです。ヒエ
も小さければ取れます。
株の中に生えてきた雑草は手で取る以外にありません。ヒエはC4植物なので、成長が
早く、株の中に生えてきたヒエは稲株を乗っ取ってしまうこともあります。(これ
は、C4植物は
Hatch-Slack
サイクルと呼ばれる通常の植物より早く、効率的に糖を
生み出せる回路を持っているからです。しかし、糖を生み出すためにC4植物はC3植物
より沢山のエネルギー(ATP)を使います。ですから、稲株が大きくなって日陰になっ
てしまうと、もう大きくなれません。)
>4)除草機を押す欠点の一つは、除草するときに露出されていない
>土が表面に出されてそこにまた草が生えてしまうことですが(生え
>ました)、この点はどうか?
これは除草機の欠点ではありません。除草機はそういうものです。除草期間は意外と
短く、私の場合なら、6月23日ごろから7月末の中干しまでのおおよそ1ヶ月で
す。それも初期除草が大事。それ以後は大きく成長する稲が自分で雑草を抑制しま
す。
今回チェーン除草をやってみて分かったことは、チェーン除草は雑草の密度を下げる
効果はありますが、完璧を期待するのは無理があるかな、という感じがします。
私も、全ての田んぼで除草に成功した訳ではありません。コナギに負けてしまった田
んぼもあります。
百姓は長年田んぼの草に泣かされてきました。質問して回答が得られるのなら、除草
剤を使わずに稲を作ることなんて簡単なはずなのですが・・・。
林 正弘
岡山市
8/11 岡山の吉原さんから「Reチェーン除草の結果」
林さんこんにちは
チェーン除草は期待通りの成果でしょうか?
うちは
1回目手押し除草機(場所により縦横) 7-9日目 (コナギ葉っぱ
一枚)
2回目穴あき鍬で除草 13-15日目 (葉2枚程度)
3回目穴あき鍬で除草
23-29日目 (葉4枚程度)
で間隔が開きすぎてとりきれず、その後は気が向いたときに草取り
する程度になり、今は場所によりびっしり生えている感じです。丸
い葉っぱが出始めてから鍬で削ってもすぐには枯れなくなりまし
た。なので、もうコナギは無視、ヒエだけとって歩いてます。
いくつか質問あります。
1)筋状に草が残ったということは、チェーンを縦横かければ(か
けられれば)全滅できると思いますか?
2)除草の間隔が10日間ですが、2回目の除草前にはどれくらい
生えていたか?
3)ヒエにも効くと思いますか(特に株の中に生えてきたやつ)?
4)除草機を押す欠点の一つは、除草するときに露出されていない
土が表面に出されてそこにまた草が生えてしまうことですが(生え
ました)、この点はどうか?
もし葉っぱ一枚のときに縦横かけて全滅できれば(株間に残らな
い)、どんなに草の種が多くても一回40分一週間おきぐらいに
チェーンを引っ張り続ければ草は絶対生えないということになりますね。
来年はやってみます。
8/10 岡山の林さんから「チェーン除草の結果」
皆さん今晩は、
中干し最終日に入ったので、チェーン除草を行った田んぼを観察してみました。
写真は、田んぼの中4条まで入ったところを撮影しています。この田んぼはチェーン
除草と手取り除草のみを行い、機械除草は行いませんでした。
田んぼの面積、25アール
稲の品種、朝日
植え付け株数、30株/坪(33cm×33cm株間隔)
チェーン除草に要した時間、20分×2回(田植後4日目と10日後の2回)
手取り除草、(筋状に雑草が残ったので手取り。)手取り除草に要した時間、1日
チェーン除草の日に風下となった1ヶ所(面積で五坪くらい)にコナギが密集して生
えました。しかし、概ね除草結果は良好となりました。
これからは稲の背丈がぐんぐん伸びるので、もう雑草は生えてきません。
林 正弘
岡山市
8/9 岡山の林さんから「イノシシの足跡」
皆さん今晩は、
イノシシが田んぼの偵察にやって来ました。休耕田にその足跡がありました。偶蹄類
特有の二つのヒズメがはっきり分かります。稲の間をかけ回ったり、休耕田に出て来
て全体を眺めたりしています。稲が植えられていると足跡が分かり難いので休耕田に
残された足跡を写真に撮りました。私は、私の体重の3倍のイノシシを見たことがあ
りますが、足跡の様子から、これは私の体重の2倍くらいのイノシシと推定していま
す。まだ稲は穂を付けていないので田んぼを通り抜けただけのようです。また例年の
悩ましい季節がやって来たようです。
このイノシシは帰りがけの駄賃として、掘り返した土を排水溝に落とし込んで、水路
を埋めて行きました。これを元通りに回復するのは大変な仕事なのです。水路の土浚
いをやった事のある百姓は分かると思いますが、土は重く、えらい仕事です。土を溝
に落とすのは簡単なのですが、これを溝から上げるは何倍も労力の要る仕事です。最
近、畦草刈に精を出したから、腰が痛くなっているので、余計な仕事をさせられて、
参っています。この土を元通りに上げておかないと田んぼの排水が出来ません。過疎
の村から人間を追い出す事を加速させているのは、イノシシのような獣です。
林 正弘
岡山市
8/7 岡山の赤木さんから「中間タンク」
赤木@菜の花です。
一色さん、早速のレスありがとうございます。
そうなんですよ。流量をぴたっと合わせることは無理だろうから、中間タンクがあれ
ば一番いいんですがね。ちょっとだけ多めに流し、2台目の籾摺り機のサービスタン
クからのオーバーフローを外部に溜めるようにするか、それとも1台目に戻してやれ
ばよいのです。小型の昇降機を持っているからそれを使って1台目に戻すことを考え
てみます。
揚動板での米、米と籾の混合物、籾が主、の最後の籾が主の流れは目一杯少なく改造
して外に連続で排出するようにしました。容器に溜まったら最初の籾摺り機に戻して
やります。
昨年までは籾摺り機から出た米をすぐ紙袋に受け、100袋ほど溜まったらもう一度
籾摺り機にうつしていました。時間と手間と労力が大変でした。
籾摺りが進まないとホッパーが空いてこない。すると乾燥機から排出できない。つ
まりコンバインが動かないってことになります。
自然を愛し環境を考える百姓 赤木 歳通
8/6 新潟の佐藤さんから「Re今年の玄米調整ほか」
こんにちは 新潟の佐藤です。
暑い日が続いています。我が家のこしひかりは早くも出穂。まわりには出穂した田ん
ぼは無く すずめの集中攻撃を受けています。スズメ対策に良い方法はないでしょう
か?
ところで赤木さんは ささしぐれを作っておられるんですか?わたしも数年前に「狂
気の沙汰の齋藤さん」からささしぐれをいただいて食べてみたことがありました。な
かなかうまい米で 種籾をわけてくれとお願いしたのですが残念ながら手に入らな
かったことが思い出されました。門外不出の種籾をわけてもらう手立てはないでしょ
うか?お願いいたします。
8/6 会津の一石さんから「Re今年の玄米調整ほか」
会津の一石です。
> 我が家の米の流れは
>
1 4インチ籾摺り機(今秋購入予定、安くないなぁ。。。)
> 2 1.8mm選別機 (本体は昨年タダで入手)
>
3 石抜き機と揚穀機
> 4 4インチ籾摺り機(脱ぷロールは取り外して揺動選別部を使用)
>
5 1.85mm選別機 (今秋タダで入手予定)
> 6 2.1mm選別計量機
> 7 米リフト
>
8 その後必要により色彩選別処理
>
9 白米は搗いた後1.85mmでふるい砕米除去
1番と4番の籾摺り機の流量合わせが難しいです。4番の前に昇降機と桝を
置くと解決かも。1が5インチ 4が4インチ
我が家ではなかなかこのラインを組めないので
1 籾摺り機
2 石抜き機
3 選別計量機
4 フレコン取り
これを1番に戻すか5番に
5 色彩選別処理(主にモミ抜き) 作業所が別
6 計量機
7 30キロ紙袋
8 低温倉庫へ
目指せモミ0 に挑戦中
亀の尾
戦前は会津の主要品種だったそうです。戦後どんどん減っていったそうです
が。食味が良く少量施肥 有機で作るのには有望かも
8/5 岡山の赤木さんから「今年の玄米調整ほか」
赤木@菜の花です。
朝日という品種は今が出穂30日前。まだ周囲の田んぼより濃い色をしています。
もう10日もすると色はさめてくるはずなんですが・・・・
また、天然塩の流し込みと苦土資材の散布もそろそろしようかと考えています。
草刈中に見つけました。あぜから1m入ったところにでっかいヒエが1本だけ生えてい
ました。大口をたたくからには、人に見つけられる前に引っこ抜いておかねばなら
ん。
この秋から使う玄米調整プラントを夜な夜な考え中です。
通常は籾摺り機1台と選別計量機1台があれば十分なんですが、
我が家の米の流れは
1 4インチ籾摺り機(今秋購入予定、安くないなぁ。。。)
2 1.8mm選別機 (本体は昨年タダで入手)
3 石抜き機と揚穀機
4 4インチ籾摺り機(脱ぷロールは取り外して揺動選別部を使用)
5 1.85mm選別機 (今秋タダで入手予定)
6 2.1mm選別計量機
7 米リフト
8 その後必要により色彩選別処理
9 白米は搗いた後1.85mmでふるい砕米除去
なんと複雑なことよ。籾摺り機が2台とグレーダーが3台、それに石抜き機。限られ
たスペースに納めるのが大変。10分の1の紙型を作ってあっちに向けたりこっちに向
けたりやっています。
どれかひとつでも電源の入れ忘れがあったら大騒動になるから、電源は一箇所にま
とめて集中管理したいし、流量のアンバランスで不都合が生じそうになったら警報も
欲しいし・・・
産直で販売する全ての米は籾ゼロにしたい。私から購入した米は粒揃いで籾は一切
混入していないという信用を築きたいと思っています。今現在販売している米は大変
な手間と労力をかけてそのように仕上げています。ちょっとはラクがしたくなったの
で設備投資となりました。
最近増えるお客さんは玄米食の人が多く、お客全体の半分は玄米食です。
初めてのお客さんには必ず自分の手で届けるようにしています。
「玄米食べたいけど籾がいっぱい混ざっているし、玄米食だからこそ農薬不使用の
お米が欲しかった」
これはよく耳にする意見です。こんな声にも応えられてこそ米を売るプロだと思っ
ています。
今夜は私の手の内を見せてしまった。
もひとつ余計な話。
水張り調整水田にいろいろな米を植えています。12品種ぐらいあるかなぁ。
今年の特筆はササニシキの親のササシグレ。いい姿しています。
もっときれいでいくら見ても飽きないほど見事な姿になっているのは幻の米、亀の尾
だ。
ササシグレの親と言うべきか。井原さんも亀の尾で作った酒は芸術的な味がしたと書
いていた。開張した茎や葉は大柄でスゥーと気持ちよく伸びている。どんな穂が出て
どんな米になるのか楽しみです。この二つは訳あって門外不出です。
自然を愛し環境を考える百姓 赤木
歳通
8/5 岡山の吉原さんから「メーリングリスト」
山下様
除草剤を使わない稲作りのページ拝見しました。
メーリングリストに加えていただけませんでしょうか。
稲作りについての発散場所を求めています(笑)
岡山の御津でパン屋を始めたところですが、百姓もどきもやってい
ます(田んぼ、自家用畑、ブルーベリーなど)。
http://pototokitu.seesaa.net
稲作りについては、菜の花の赤木さんとも講演会などで何回かお会
いしたこともあり、似たようなことをやっています。お便りのペー
ジで発見したのですが、にんじんの林さんは近所です(よくパンを
買いに来ます)。
田んぼ歴は今年で4年目、3年間3畝の小さな田ん
ぼを手植えでやっていて、今年から2反ほどに増えてある程度
機械化したところです。
周りはいわゆる中山間地で条件はあまりよくないところですが、お
いしいお米ができると評判の場所です。
よろしくお願いします。
吉原修蔵
●やまちゃんから
ありがとうございます。
たまにHPのカウンターを見ると、けっこうたくさんの方が見てくれているのだなと、感謝するのですが、
やっぱり見るだけじゃなくて、「私も仲間に」というお便りをいただくと嬉しくなります。
公開不可の時は「私信」と、明記してくださいね。
8/4 やまちゃんから「技術や農具の伝承」
今となっては昔のことになるけど、
この「除草剤を使わない稲作り」のHPを始めようと思った時に、
農文協のさる信頼できる友人に相談したことがあった。
彼曰く、「始めるのに反対はしないけど、潮時というのがあるからそれを忘れないようにしようね」
「除草剤を使わない稲作り」というビデオを作った男だが、「除草剤を使わない稲作り」には懐疑的な男でした。
「例えば庄内(山形県)に行ってごらん。草一本生えてない、それが田んぼなんだから。
山下さんなんか、後ろ指さされっぱなしで、下手したら村八分にあうかもよ。
それがわが列島のイネ作りなんだから
これはそう簡単に変わるものじゃないと思っている」
もしかして、齋藤さんにもそいう美学(遺伝子?)があるのか??(笑い)
滋賀の中道さんが言っていたことだけど、
「除草機の効用に空気を入れることがあると思います。
だから、羽根車に動力が欲しい。抵抗で自然に回るだけではもったいない」
そこらもあるから、齋藤さんは除草機の鬼になったのでしょう、
とは思うけど、やっぱり僕に言わせれば「狂気の沙汰だ」(笑い)
大きくなったコナギやホタルイの中を除草機を通した時に、
雑草が絡まって悲惨なことにならないか、心配したけど、
雑草や藻がぐるんぐるん、からみついて団子になりながら、それでも羽根車は回り続けていました。
稲株を引っかけた時や、小石を噛んでロックした時に回らなくなったので、
その時に仕方なく降りて、手で掃除してやりました。
だから、僕にはあまり泥美容にはならなかったかな(笑い)
しかし、あの株間用の羽根はよくできている。
前にも書いたことがあるけど、
北海道の農具博物館に「羽根車」の原型が展示されているには、びっくりした。
(たしかすずき産地のHPで見たのかな?)
技術や道具はこんな風に受け継がれていくのかと、感動しました。
伝え聞くところによると、
「チェーン除草」の創始者と目される長沼さん、
最初はのれんのようにチェーンをぶら下げてやったらしい。
ところが、田植えしたあとの田面の凹凸を拾いきれなくて、
すだれのようにぶら下げる方式に変更したようだ。
(のれんといえばいいのか、すだれ、あるいは相撲取りのさがり???)
だけどそうなると、重くて取り回しが大変。
すずき産地のようにトリプルにすればどうなるか?
長沼さんは、新しい発想で櫛のようなものの活用も考えたりしているらしい。
このあたり、すずき産地の「とほほ」の死屍累々が、微妙に絡んでくるのがおもしろいなあ。
あきもせずに、性懲りもなくうだうだと書いていたら、もしかしてこのやまちゃんからも、
瓢箪から駒のように「えへん」が出てくるやも知れんぞ、
もちろんあなたからもね。
8/3 齋藤さんから「やまちゃんへ」
こんにちは
宮城県栗原市一迫の斎藤です。
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僕なら田植え後48日にもなって、「ほとんど雑草なし」の田んぼに除草機は入れません。
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狂気の沙汰です(笑い)。何を考えておられるのでしょうか?
私も狂気の沙汰だと思っています。(笑)
この「狂気の沙汰」を感じることを求めて彷徨しております。ハイ。(爆)
「ほとんど雑草なし」の田んぼに除草機を入れるのは
1 田んぼ(稲)に対する自分の姿勢の自己満足感
草のないこと・残っている草の様子・土の状態・虫の有無などの確認
根を切るかもしれないし(断根効果?) 稲全体への刺激???
2 追肥
元肥が藁だけの田んぼと 自家産繁殖牛糞堆肥(反当1t)の田んぼですから
除草時に追肥2回(1回につき窒素成分反当1kg)します。
昨年までの2回除草を今年は3回除草しました。追肥は1回目と3回目の除草時に
行いました。
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藻の発生条件として「元肥のチッソ分が多い、リン酸が多い、水温が高い」と、聞きます。
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できるだけ藻の発生を少なくしようと言うのは、来年への課題として残ります。
今年はなぜか藻の発生が少なく 除草作業がスムーズに進みました。
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それと、宮城県栗原市周辺は「チェン除草の発祥の地」と聞くことがあります。
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齋藤さんは、チェーン除草にどういう印象をお持ちでしょうか?
非常に興味をもっています。
近々視察する予定になっていますが 四角形でない田んぼの除草にはたいへん有効かと。
また 田植え機の植付部前にチェーン除草装置があればいいのかなとも思っています。
田植え機によっては 植付部前にローター駆動できるのもありますが 整地効果より
除草効果があるとのPRはされていないので 田植え後のチェーン除草とは別物でしょうか?
PS
春先からほとんど手袋をしないで作業をしておりました。手首から先だけ真っ黒に日焼けしてます。
除草作業前までは手のひらがざらざら状態でしたが 除草作業で除草機に絡まる雑草や泥を
除去するうちに 手のひらがサラサラ状態なりました。これって泥美容?(笑)
齋藤 政憲
8/2 やまちゃんから「宮城の齋藤さんへ」
遅まきながら、地震お見舞い申し上げます。
阪神淡路大震災の時、震災後4〜5日経ってバイクで神戸まで走った時のことを思い出しています。
うちに下宿していた男の子が、実家と連絡が取れないと言うので、バイクのケツに乗せて走りました。
姫路近辺では、屋根の瓦がようけ落ちとるなあという程度だったのですが、
明石をすぎて、高速道路が崩壊しているのを見て、世も終わりじゃとぞっとした記憶があります。
彼の家(東灘区)に近づくと、一面ぺっちゃんこになっています。
古い木造家屋が軒並み崩落しているのです。
露地を入っていくと、数軒手前の崩落をまぬがれたうちの方が、
「その家のお母さんとお兄ちゃんは、自力で戸を開けて出てきていますよ。
どこそこの避難所にいるはずです」と、教えてくれました。
その時神戸で出会った人がみな、人ごとでなく、わがことのように教えてくれたことを思い出しています。
今年うちの田んぼで、田植え後6日目くらいに藻が発生してティラガモを入れられなかった田んぼがあります。
除草機を入れると、藻が早苗をなぎ倒してしまうので、途中で撤退しました。
その前日なら大丈夫だったかも知れないという、タッチの差でした。
その田んぼ、「ケセラセラ、なるようになる」と放置していたら、
ホタルイやコナギが大きくなって、イネを負かしてしまう勢いになり、
しかたなく藻の犠牲になる株が出るのを覚悟で、田植え後30日に除草機を入れました。
30日経って、イネが丈夫になると、少々除草機で乱暴にあつかっても、イネはへこたれないのですね。
それは今年の収穫でした。
さすがに株間の除草は無理ですが、条間がきれいになって、
その後2週間たちますが、遠目の見栄えは悪くありません。
藻の発生条件として「元肥のチッソ分が多い、リン酸が多い、水温が高い」と、聞きます。
できるだけ藻の発生を少なくしようと言うのは、来年への課題として残ります。
さて、齋藤さん、
僕なら田植え後48日にもなって、「ほとんど雑草なし」の田んぼに除草機は入れません。
狂気の沙汰です(笑い)。何を考えておられるのでしょうか?
それと、宮城県栗原市周辺は「チェン除草の発祥の地」と聞くことがあります。
齋藤さんは、チェーン除草にどういう印象をお持ちでしょうか?
教えて頂けるとありがたいです。
あとの質問は「そんなの関係ねえ」と無視されてもけっこうです(笑い)
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