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12/31 広島の丸石さんから「今年の反省やら」
初めての、菜の花の抑草ではコナギをたくさん生やすことになりました。
4月末にすき込み(反1.5〜2t程度)ましたが、雨も降らず、気温も低い
ことから入水までに菜の花が、いい塩梅に腐らなかったことによると思い
ます。入水、代かき後すぐに田植え(5月20日)をしましたが無農薬
2年目にして、コナギをかなり増やしてしまいました。来年が心配ですが、
菜の花のすき込み後にすぐに水を入れて荒代をかいたり、チェーン除草
との組み合わせでなんとかしたいと考えています。今年のチェーン除草の
話題を何回も読み直しているところです。
今年は、昨年の反省から、早く菜の花の種蒔きをしなければと、稲刈
りの後すぐ耕し種まきをしました。しかし、田んぼの水分が多く土が水分
で固まっていたような所は、菜の花の成長が大変悪くなりました。結局、
土が乾いてから耕し種蒔きが遅くなったものに、成長を追い越されてし
まいました。やはり、土をよく乾かしてから耕し、土をふかふかにし空気と
水分の通過をよくしておく(これ畑作の原則でしょうね)と10月下旬まで
に蒔けばこの当たりでは大丈夫、焦ってはだめだと身をもって感じました。
ポット苗にして稲の生長を見るのが楽しくなりました。今年の稲の出来は、
昨年よりもよく、反当たり8表(コシヒカリ)で、倒すこともなくニコニコ収穫で満
足しています。
「お前ん所の稲は何して噴水のように株が開くんや?、これなら病気も虫も
付き難いのお」と近所の人も関心を持ち始めました。来年は、苗を若干頼
まれているところです。
みなさん良いお年を。
このページを楽しみにしておりますので来年もよろしくお願いします。
広島県廿日市市栗栖
丸石博文
12/31 神奈川の笹村さんから・「読ましていただきました。」
あしがら農の会の笹村です。
色々読ませていただき、萎えそうな気持ちを助けていただきました。
皆さんに読ませていただいたお礼を心から申し上げます。
なかなか、書き込むほどの稲作に於ける失敗も成功もありません。
低空安定飛行状態でしょうか。
低空が安全で、我々には丁度いいような具合です。
全国の平均収量が9俵のようで。そこまでは行きません。
草を抑えると言う事だけは「ソバカスと深水」でほぼ達成しました。
と言っても、あくまで私の田んぼではと言う事です。
草取り嫌いの駄農にはありがたいことです。
ソバカス抑草はほぼ技術として完成したと思いました。
所が今年、友人の何人かがやりましたが、上手く行かないようです。
本当に、農業技術の一般化は難しい。
今度は、私自身が条件のまるで違う田んぼで、やってみるつもりです。
ソバカスというものが、どうも「そば糠だ」と思った人と、「そば殻だ」と思った人
がいたようです。どちらも違います。そばの製粉の過程で出る。
パウダー状態のものです。ふわふわの軽いものです。
水に浮かんで、一気に広がります。5日ほどで沈むものです。
近所の人に、はた迷惑なものを使うなと言う事で、出来なかった人が居ます。
人と違う、目立つことは、田んぼを借りてやっているものには壁があります。
ソバカスを撒くと実に目立ちます。『おめっち、何を入れただ。』
血相を変えた人もいます。説明を聞いてくれたので、事なきを得ました。
水は繋がっているので、何が何でも外に出さないように管理しないといけません。
その方が効果もいいので、この点気を使いました。
来年は神奈川県も有機農業推進計画が出来ます。
農業技術センターとも技術交流が始まると思います。
そうなれば、一般化できる方法として、安定するのではないかと期待しています。
たぶん、私など無視されるだろうとは思っていますが。
良いお年をお迎え下さい。と書いていますが。表示される時はきっと。
『謹賀新年』と言う事になるのでしょうか。
12/30 岡山の赤木さんから「長野の大井さんへ」
大井さま
赤木@菜の花です。
岡山と長野では気候がそうとう違いますが、折角菜の花やエンバクに挑戦されたの
に、コナギが生えたのではご愁傷様と申し上げるしかありません。
しかし、そこに道はあるはずです。成功へとつながる前人未踏の道です。
「農は新しい道である。自分の歩いた後にだけ道はできる」・・・これは井原豊氏の
言葉です。いまでも玄関に入るとすぐ目に留まる所に掲げてあります。
よかったら、種蒔きしてから全ての行程をお話し願えればありがたいのですが。
悪く言えば大井さんのしてきたことをまな板に乗せ、解剖してみんなで勉強しようと
いうもくろみです。人の失敗をみんなの肥やしにしようということですね。
聞え良く言えば、今年の失敗から原因を探り出し、大井さんの来年の成功へと結び
つけようという試みです。
解剖するからには、恥ずかしくても全部脱いでもらわないとすみずみまで見えませ
ん。時にはチョンチョンとつつかれても我慢して。。。表現が悪かったかな・・・・
つまり〜、わかっていたけど、ついやっちゃった。。。なんてことも全部話してく
ださい。
いくら考察しても、意味がなくなりますから。
最後の1枚を下すのが恥ずかしかったら、
h.rice あっとまーく themis.おーしーえぬ.ne.ぜいぴー
まで来診下されば、中身の濃い個人触診にも応じます。
(3箇所を記号やアルファベットで打って下さい)
それでは皆さん良いお年を
自然を愛し環境を考える百姓 赤木
歳通
12/30 長野の大井さんから「今年の反省、報告」
皆さん、こんばんは。長野の兼業農家、大井です。
まず今年の反省。
菜の花とエン麦の緑肥による抑草を今年も試みました。
菜の花、エン麦の成長はまあまあ(坪刈り確認しなかった)でしたがコナギとヒエが出てきました。
ヒエは高低ならしが不十分だったためと思われます。
コナギ対策は来期からのまた課題とします。寒地で成功するためには何かもう一工夫すれば
いいのか、ともかくあきらめずトライしたいです。何かスパイスの様なものはないのか・・・。
この田んぼのコシ、余計な追肥で倒伏しました。初めての事でガックリ。
草出来だけは凄く立派だったので、周囲からは「この稲は何という品種か」と聞かれました。
ひやかしの質問かと思いました。(^^; 粗植稲の豪快さをPRする事にはなりました。
収穫直前腰痛がひどくなりすべて委託することになりました。
長時間勤務と運動不足がたたったようです。
今年の発信はこれを合わせても3回ほどでした。
来年はもう少し多くできるようにしたいと思います。
自分ではつまらないと思っても意外な反応をしてもらえることがあったのを思い出しました。
それでは皆さん、まだ1日ありますが良いお年を。
12/30 岡山の林さんから「ドイツでも農業は厳しいらしい」
皆さん今晩は、
山下さんと浜田さんのメールを読んでふき出してしまいました。
確かにパとバはパソコンの画面では判別し難いのですよね。
私もいつか、ポットンとボットンが間違われたことがあるのを思いだしました。どち
らでも同じようなものだけど。
一昨日12月28日(日)、ドイツ人のお客様がありました。私の仮設倉庫の構造を興味
深く見ていました。私の家主さんと彼の友達である娘さんが連れてきたのです。私は
ちょうど宅地の整地をやっていて泥だらけになっていたところでした。家主さんと娘
さんがお墓参りに行っている間、私は整地途中の土地に案内して、来年度に建設を計
画している農家ペンションの説明をしました。そのドイツ人は「このような仕事、良
くやるね。私ならやる気はない、と言っていました。」その会話を一部紹介します。
−「今、何を作付しているのですか?今まで何を作付したのですか?」
−「農業は来年まで休止中です。有機タマネギ、有機ニンジン、有機カボチャなどを
作りました。有機ニンジンは今年やめました。しかし倉庫と家(農家ペンション)の
建設が終わったらまた有機ニンジンの作付を再開したい。」
−「野菜などを作って生活出来ますか?ドイツでは農産物価格が安すぎるので、野菜
なんか作っても百姓は生活が出来ませんよ。日本では状況は違うかもしれないけれど
ね。」
−「日本でも農業を取り巻く状況、特に農産物価格が安過ぎるという点では同じで
す。」、「だから窮余の策として私は農家ペンションをやろうとしているのです。」
−−−−
−「来年またやってきますから、その時にあなたの仕事はどこまで進んでいるか見せ
て下さい。」
といってお別れしました。久し振りにドイツ語を思い出しました。農家ペンションが
出来たら外国人も泊めたいと思っています。本当に農家ペンションをやらなければな
らない羽目になった?
林 正弘
岡山市
12/27 和歌山の浜田さんから「Re縁無き衆生などなど」
「とびっきり明るくて、けたたましくやかましいおばちゃんの浜田さん」
↑えへっ 。確かにあの時は嬉しくてハイテンションではありましたね。かなりお相手次第ではありますが。相手は自分を写す鏡とも申しまして…
去年のJR3日間の旅に味をしめて,今年もまたどこぞの百姓友に会い行く!と,手ぐすねをひいて心待ちしていましたが,
2月末から3月にかけて,突然パリ行きを決めました。
今回のテーマはフランスパンの研究です。(←ただ食べて,水のPHを計って来る)いつもながら,往復旅費4万円,航空会社直前まで不明で果たして実現なるのかどうか,何か耳よりな情報があったらお願いします。農閑期がない和歌山では一年中スリムとなり太る暇がありません。いつもの冬は餅と酒で約3kg太りますが。毎日いつまでも死なない,「カヤの根」をシャベルで抜いています。20mの畝1時間半かけて1本がやっとです。
12/27 やまちゃんから「Re縁無き衆生」
袖すりあうも他生の縁。
とびっきり明るくて、けたたましくやかましいおばちゃんの浜田さんと、
このHPで出会うことが出来て、姫路まで訪ねて来てくれたので尊顔を拝見することが出来た、
その程度には、ヨーガとの縁はありそうですね。
哲学的にはすごーく興味があります。
しかし、今のところ身体の方がノーと言ってるんですわ。(笑い)
はたと気がついたのですが、
膝上げ体操、ここ10日ほどさぼっています。
正座してご飯が食べられるようになった、これで安心したのでしょうか?
たぶん、ガラにもなく「身体オンチが身体と対話してみる」などと言うことを書き始めて、
膝上げ体操があっち向いてほいになってしまったようです。
まあこの程度です。
野口さんのメールを見て、喚起されたこと。
接骨医や鍼医と仲良くなっていると、自分の身体との自問自答の手助けになりますね。
このことはすごく大きいと思います。
それともう一つ、最近うちを訪ねてきてくれた、三代続く大きな苗作り(野菜、花)農家の話を思い出しました。
彼曰く
「家庭菜園のブームは5年かけてここまで広がってきたけど、
あと5年してしぼんでいくはずです。
家庭菜園をやってみたけど、ろくなものが出来なかったと、離れていくでしょう。
ホームセンターの園芸部門の仕入れ担当は、ジャスコやヨーカドーなど大手スーパーから流れてきている人が多いのです。
彼らの仕入れ感覚は、ひどいもんです。
何月何日に何の苗を何本と、2月頃に机の上の計算で一覧表で発注してくるのです。」
「ひえー、4月中頃の寒い風がぴゅーぴゅー吹いている頃に果菜の苗を販売するのは、
そこで失敗させて、もう一度苗を買わせようと言うホームセンターの戦略だとばかり思っていました」
「そんな計算などしてません。よそより早くと言うだけです。
だから地元のホームセンターや苗屋も右にならえになってしまっています。
設備投資して規模拡大してきました。利益があがってもうかるようになっています。
でも彼らを相手にすることに疲れてきました。仕事がおもしろくないのです。
少しずつ規模を縮小しています。」
12/27 岡山の赤木さんから「これからのこと」
赤木@菜の花です。
このところROMばかりやっています。
現在していることや来年のことなど。
今年の米つくりも終って、来年へ向けて準備が始まりました。
まずは傷んだり低くなったあぜ道の修理をしています。
それが終ると田の高低均し。
代掻きの時にチェックしたメモを参考に土を運びます。
その次に来るのが耕耘です。その頃には寒い北風が吹いています。
耕耘のあとは鶏糞散布。
今までは化成肥料を撒くブロードキャスターを使っていましたが、来年からは有機肥
料専用のコンポキャスターです。落ち口が大きいから速く走れて短時間で終るし、
ホッパーの中はゆっくり撹拌しているからブリッジになりません。少し楽が出来そ
う。
ただね、在庫が無くて、生産するのが来月中旬ときたもんだ。
緑肥の種子はとっくに来ています。サナエタデなどの勝手に生える草を利用する田は
全部で3町3反。
ヒナゲシ・エンバク・赤クローバー・カラシナ・アンジェリア・菜種・今年初めての
はなびし草(別名カリフォルニアポピー)、と多彩です。
ヒナゲシの種子は高かった。1kgが21000円近くする。横綱だ。
はなびし草が1kg18500円。大関だ。
さてと、来年はどんな新しいことに挑戦するか思案中です。
あと1ヶ月以内には決めないと・・・・アセアセ(^^!)
緑肥なし抑草までたどり着いたから、この先何に挑戦すればいいんだろう。
いっそのこと緑肥とは別の研究をするのもおもしろいかな。
こんな時にこそ大事なのは、軸足をぶれさせないこと。
どんな突飛なアイデアでも何かの原理を使うわけです。
どんな原理を応用するのか。その原理を応用するためには農家として何を守らなけれ
ばならないのか。そしてしてはならないことは何か。つまり原則ですね。
ここのところだけは絶対譲れない部分です。
抽象的な表現になりました。
いつの間にやら失敗の許されない立場になってしまい、余計にこんなこと考えます。
草にやられた失敗例を大勢に見てもらうのも、それなりの価値はあるのでしょうけど
・・・
得意の赤木節の大ホラが吹けなくなる。。。
ブログでも紹介した画像です。
高い部分の土をすくい取り、低い箇所にダンプ機構を使って落とします。
数秒で一輪バケット車3〜4杯分がすくい取れます。
この夏、部分的なヒエで泣いた人は田に凹凸がある証拠。
今のうちに直しておこう。
緑肥の種子さえ播けば当分は田から離れられます。
自然を愛し環境を考える百姓 赤木歳通
http://brassica.exblog.jp/9992570/
12/22 岡山の林さんから「Re:農業は人手不足ですよ」
野口さん今晩は、皆さん今晩は、
今日は実家の近くまで母の面会に行き、帰りに大阪のパソコン店に立ち寄りましたの
で帰るのが遅くなりました。明日も朝早くから出かけなければなりませんのであまり
このメールを推敲出来ないのが残念です。今日帰るのが遅くなったのは、あるお百姓
さんからパソコンを組立てて欲しいといわれたので部品を見に行ったわけです。これ
で人に組立ててあげるのは今月2台目なのですが、今回はCPU
に Intelのcore
2
quad,HDに1TB,メモリーは4GB,22インチのHD画面も映る液晶、とハイスペックの要求
なのに予算が限られていて苦労しています。コストパフォーマンスの高いパソコンを
組立ててあげたいと思っています。
現代農業12月号に野口さんの寄稿された原価計算を読みました。私もこれを参考にさ
せて頂きます。
私は、派遣とはやはり会社員なので失業保険、厚生年金があるのに対し、期間工はそ
うでもないと思っていました。派遣を雇う会社の利点は、給料ではなく、経済の変動
に対して会社の都合でいつでも首を切れる点ではないかと思います。これは会社に
よっても違うのではないですか。
一昔前は期間工と言えば、殆どが百姓だったと思います。私も近所の人から、「林さ
んもお米を10ヘクタールぐらい作って、半年は働きに出たら?」と言われています。
>書店でも農業への参入本とかが売れているようです。
農業では生活できなくても、農業の周辺でならうまく生きていけるようです。ジャー
ナリストや批評家を含めてそういうことをして飯を食っている人も多い。
畜産は、1日たりとも休めない。旅行にも行けない。しかし休めないのは雇い主であ
る農家であって、畜産農家に雇われた人は定期的な休みが取れるはずです。また社会
保険も整備されていると思います。
>農家で働くメリットは何なのか?
メリットは何といっても働く場があるという事です。
林 正弘
岡山市
12/22 和歌山の浜田さんから「ヨーガに縁なき衆生はいるか?」
聞かれたので私はこう答えます。
私に縁があったのだから縁のない人など1人もいない…
と言わざるを得ない。多分こういうものに出会う最後の
人種だったはずの私がすでに出会ったのだから…もし出
会っていなければ都会で肉体と人格が崩れるまでやって
ました… はい…
私のような者,最後に来るはずの者,がこういうものに
出会うほど,今の時代は終末ってことか。
★元々体が硬い←最も変わる。私はめちゃ体硬かったで
す。やらないと戻ります。
しょうがなくて,必要に迫られて,やってます。
★忙しい人に向く ←最初は週一回程度。いい先生に最
低1年通う。あとは独学可。 いい本あります。
★医療費,薬 ←次第に頼らなくなる。救急車で運んで
もらうべき症状かどうか。自分の体がおぼろげから,か
なりわかるようになり,そして,多分死に時もわかって
くる。
★鬱などの症状にも ←大きな作用をする。自分は大い
なるものにつながっている。生かされていると言う実感
が持てるようになる。
※自分の体を笑う人がいるってか?「ばあろ〜 てめえ
の体はもしかして わしのからだじゃ〜」って言って
やって欲しい。「この人生における「体」は借り物。仮
の乗り物。ヨーガをしている人ならあまりにも常識。」
他人の体を笑う余裕なんてないない。
−−−−−−−−−−
浜田 (和歌山)
http://www.zb.ztv.ne.jp/kamu/
12/22 千葉の野口さんから・Re身体オンチが身体と対話しています(6)「
千葉の野口です。
>
今まででいちばん印象に残っているのは、10年ほど前にまる一年見てもらった鍼の先生。
>
完全予約制で1時間マンツーマンで鍼を打ってくれます。
>
5千円と安くはなかったのですが、心身ともリラックスできて、通い続けました。
私の場合、この時期はデスクワークで腰が痛くなり、連動して首が回らなくなり(金欠が
原因か?)、一月〜二月に一度、近所の整体の先生(鍼や灸、気功もやる方ですが)にお世
話になります。米の収穫時期になると全身を使うせいか、これまたあちこちが痛くなって2
週間に一度は出かけますが、高い治療費です。なんとか自分で治すか、悪くなる手前にてガー
ドできないかと思っていますが、なかなか難しいです。
しかし、通い続けていると、自分自身の体がゆがむにあたってのクセが少しずつ解ってい
き、やばそうになると「おーい、そりゅまずいだろ」って自分に声をかけています。これに
気づいているうちはいいんですが、ある一線を越えたとき、二進も三進もいかずに、先生〜
となってしまいます。
中途半端に集中するときとかは、ゆがむ体になりやすいですから、全力を出し切るように
しないといけないのかもしれませんね。まあ、年齢とともにちょっと体力も気力も低下して
いるようには思いますけど。
12/22 千葉の野口さんから「Re農業は人手不足ですよ」
千葉の野口です。
> この温泉の休憩室で2-3日前NHKのテレビを久し振りに観た。世間では派遣社員の窮状
>
が伝えられている。巷では、突然首を切られて住むところもなくなるというような話
> だが、私には何かウソっぽい話に聞こえる。
派遣の場合、失業給付があるわけでもないですから、実際のところ大変です。
うちの奥さんも今月一杯ということで大変なご時世です。ちなみに私も冬場に派遣社員して
ます。二人ともソフトウェア開発の最前線にいるのですが、お客さまである企業の冷え込み
で、業界としても引き合いがない状態です。
この業界、2000年とか元号改正とか消費税とか、何かしらの要因で特需が出るのですが、
銀行再編も終わって、新しいビジネスモデルを提案できないSEでは淘汰されて行くでしょ
うね。分業化が進んでスペシャリストはできたかもしれないが、すべてをこなせるスペシャ
リストは今は限りなく少ないように思います。まして農業も知っているSEは数えるほどし
か…。
さておき、私が会社を辞めた2002年ごろ、当然のように職安に失業給付をもらいつつ、ど
ういう求人があるかを見ていましたが、農業関係は殆んどなかったように思います。今は多
少はあるようにも思う。書店でも農業への参入本とかが売れているようです。
(売れているかどうかは本のおいてある位置でわかる)
一方で、農業というものは緻密な設計・戦略と、一日あるいは数時間単位の臨機応変な作
業の変更が合わさった世界です。通常の企業の手順を踏んでいたら、急な温度上昇で札束が
飛ぶという世界であることを知らない方が多い。例えば新形質米を4月に委託してきたり、
5月に追加で作ってくれといわれても無理である。稲作だとどんなに遅くとも2月までには
翌年の作付けを決めないとまずいし、5月からではたとえ種があっても難しいということが
わからない。企業の論理は農業には通用しない、というよりは「緻密な設計・戦略」と「臨
機応変な作業対応」を同時にこなす必要がある業界であることを知らなすぎる。これは我々
農家も伝えてこなかったように思う。
>
乳牛の世話なら朝暗いうちに起きなければならないし、仕事はとてもハー
>
ドだろう。職安に農家が求人情報を掲載してもなかなか人が来ないという現実がある
> ようだ。
米や野菜、果樹などもそうだけど、畜産という生き物を扱う人たちには尊敬の念を覚えます。
どんな形であれ、そういう人がいないと肉も食べられないし牛乳も飲めない。そんな当たり
前のことをちゃんとわかるように低年齢の教育(学校だけでなく親御さんも)で叩き込んで
もらいたいと思う。
確かにそういう誇りだけではメシは食えない。現実に私も今、冬場の出稼ぎをしている。
米の値段を倍にして収入を増やすこともできるが、買う人がいなければ意味がない。便利な
世の中になって、お金がたくさんかかる。昔に戻ろうとは私自身も含めて思わないし、でき
ない。
農家で働くメリットは何なのか?
こういう部分を訴えても、金にならないという価値観の違いでは話にならないことも多いよ
うに思う。縁農という形でうちに(ほとんど)無償で来てくださる方たちと話しをしている
と、兵役ならぬ農役をすべての世代に課して、農というものを知ってもらいたいという方が
多い。私もそう思う。こういう部分に補助金を使うのなら賛同を得られるように思うのです
が…。
さて、慢性的に人手不足の農業界に働き手は呼べるのか。何か方法があるはずなのだけど、
頭が固いせいか考えが及ばないです。
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Tadashi
Noguchi/た〜ぼ@花囲夢
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12/21 岡山の林さんから「農業は人手不足ですよ」
皆さん今晩は、
今日は冬至の日だ。昼が一番短い日だ。昼食を取ってから日が沈むまでなんと日が短
いことよ。近くの温泉では今日はゆず湯が振るまわれた。
この温泉の休憩室で2-3日前NHKのテレビを久し振りに観た。世間では派遣社員の窮状
が伝えられている。巷では、突然首を切られて住むところもなくなるというような話
だが、私には何かウソっぽい話に聞こえる。そのテレビでは北海道の派遣社員の様子
が出ていた。ある人が職安に出かけている様子が映し出された。そこでは、担当者が
カードを見せながら、乳牛を飼っている農家の仕事があるという話をしていた。結局
その人は農業を選ばず、帰宅してから職が無いと言って頭を抱えているところが映し
出された。乳牛の世話なら朝暗いうちに起きなければならないし、仕事はとてもハー
ドだろう。職安に農家が求人情報を掲載してもなかなか人が来ないという現実がある
ようだ。介護関係者の有効求人倍率は2.36倍だというが、この現場にも人は来な
い。やはり日本人には農業のように給料が派遣社員より安く、体にもきつい3K職場で
は働きたくないという考えがあるのだろう。結局日本にはまだ働くところは一杯ある
ということだ。
林 正弘
岡山市
12/21 やまちゃんから「身体オンチが身体と対話しています(6)」
やっぱりツッコミがあるとおもしろいですね。
勢いで、続けて書いてみます。
身体オンチという所以は、自分の身体について自問自答がなかなか成り立ちにくくて、
接骨医とか鍼灸師とかに見てもらって、その人たちの手助けを借りながら自分の身体が見えてくる、
そういう風に言うことも出来るかもしれません。
今まででいちばん印象に残っているのは、10年ほど前にまる一年見てもらった鍼の先生。
完全予約制で1時間マンツーマンで鍼を打ってくれます。
5千円と安くはなかったのですが、心身ともリラックスできて、通い続けました。
当時首から腕にかけてしびれがあって、苦しんでいました。
鍼を打ってもらって、かなり楽になったのですが、最後の芯に残ったしびれまでは取れませんでした。
先生も一緒になって苦しんでいて、
「山下さん、見たところ歯のかみ合わせが良くないように思います。
一緒に東洋医学を勉強している歯医者さんがいるのですが、一度見てもらいませんか?」
矯正歯科をたずねてみると、なんとぼくのお米のお客さんでした。
カプセルをはめて、歯のかみ合わせを矯正したら、その後首のこりが楽になりました。
おまけ。歯ぎしりが少なくなり、はた迷惑度も軽減されたようです。
(ぼくの歯ぎしりはひどくて、犬歯がすり減って真っ平らになっています)
もう一つ鍼の先生に感謝していること。
その頃から膝に軽い痛みがあったのですが、それも鍼を打ったのでは無くなりません。
鍼の先生が、試しにやってみましょうかと、キネシオテープを貼ってくれたのです。
「テープと皮膚の間の刺激が鍼と同じ効果を持ちます」と言いながら。
キネシオテープがよく効いて、膝の痛みが消えました。
キネシオテープはお相撲さんなんかがぺたぺた貼っている伸縮性のある筋肉保護テープです。
「これはええこと教えてもらった」と、
それ以来膝や腰、ひじなどやばくなりそうになったらキネシオテープで難を逃れています。
そしてそれ以来鍼の先生のご厄介にならずにすんでいます。
今でもキネシオテープは愛用していて、絶大な信頼を寄せています。
軽いねんざならキネシオテープを貼っているだけで、直るように思います。
しかし浜田さんの指摘されるように、落とし穴をあったようです。
夏の草刈りから稲刈り時分にかけて、膝の痛みが取れなかったので、
キネシオテープを貼りっぱなしでした。
おまけに「圧迫固定サポーター」に出会って、それを付けると膝が楽になるものだから、
毎日のようにその両者を愛用していました。
きっと膝の筋肉がさぼりはじめていたのですね。
稲刈りの時に一気に爆発したという次第です。
生ゴムの腰ベルトも愛用しています。
とくに草刈り作業は腰に来ることが多いので、使っています。
腰骨のずれを防止してくれるように思います。
しかし浜田さんの言われるように、必要最小限の使用にとどめるべきでしょうね。
これで、当初書いてみたいと思っていたことは、あらかた書きました。
この自問自答、さてこの先続くかどうか?
12/20 やまちゃんから「身体オンチが身体と対話すると(5)」
浜田さんの言われること、うなずくことが多いです。
ただね、理解することと「わかる」ことは違うんですね。
身体オンチにとっては、そこはとても悩ましいところです。
緩める、これにはすごく魅力を感じています。
ぼくの友人に、自閉症や知的障害者相手のプロ(職人)がいるのですが、
彼らと向き合い、「訓練」する時に、しばしば緩めるという手法を使っています。
(参照)「ぼくと自閉症」と言う本
例えば「まぐろ」と呼ばれているやり方があります。
魚市場にマグロがごろごろ並んでいる様子を連想してみてください。
自閉などの知的障害を持った若者たちが、床に仰向けに寝て並んでいます。
彼らは、心身共に緊張状態にあることが多いから、じっと静かに寝ていられず、
ぴくぴく身体を動かしたり、奇声を上げたりしてしまいます。
それを、心身を緩めて心静かに寝ていられるようにする。
見学したことがありますが、それを実現するために、
時には職員が二人三人がかりで、プロレスのバトルのようなこともやっていました。
懲らしめているのではありません、緩めているのです。
この間の養老タケシさんの本から。
西欧人はつい最近まで「肩こり」と言うことを知らなかったそうです。
「肩こり」ということばが無かったのです。
「なんとかショルダー」ということば(英語)ができて、それから肩こりを訴える人が増えているそうです。
身体オンチのやまちゃんの肩をもんでくれる人が、
「肩がこっているでしょう」と、よく言います。がちんがちんに固いからだそうです。
「いいえ、肩がこっている自覚はありません」というと、不思議な顔をされます。
肩こりということばは知っていますが、肩こりを感じる回路が無いのかなあ。
自分でもよくわかりません。
奥方がヨガ体操教室に通っていたことがあって、社会事業センターとかの主催で安かったので、
ぼくも好奇心から通ったことがあります。
だけど、身体が固いのでヨガの姿勢からはほど遠いのです。
「とおちゃんのポーズ見て、みんな笑いをこらえるのに苦労してるわ」と馬鹿にするので、
十日坊主くらいでやめました。
林さんのやっているのは、ヨガなのかストレッチなのか、ちょっとわかりませんが、
西欧風のストレッチは、身体オンチにもわかりやすいのですが、
東洋風のヨガは、奥が深く難しいなあと言うのが、身体オンチの感想です。
腰ベルトやサポーターの功罪についても書いてありましたが、それについてはまた今度。
(続く)
12/20 岡山の林さんから「RE:身体の事」
皆さん今晩は、
山下さんのメールを興味を持って読んでいます。
塚本さん同様私もぎっくり腰をやって以来寝返りも打てないくらいになった事があり
ますから、その痛さは十分分かります。私の場合、それ以来毎朝ズボンを穿くのに右
足からしか穿けなくなってしまい、今でもそれが習慣になってしまっています。
体の異常を診てもらうために、大阪に行って腰の背骨のところを持ち上げてもらって
正常位置にコトンと入れてもらいました。それ以来階段を上がるのはまるで雲の上を
歩くように楽に上がることが出来る様になりました。こういうものは西洋医学の苦手
とする分野のようです。今年は11月に横浜に1泊してヨガを習ってきました。私の
日常の健康法は毎朝のラジオ体操です。この体操で体の可動域が広がり、百姓仕事が
楽になるようです。また不意の転倒でも怪我をしないと思います。夕方作業が終わっ
た時は、ヨガのような柔軟体操が適しているような気がします。
田舎のおばあさん達は長年の百姓仕事で腰が90度に曲がっているような人も見られ
ます。百姓はお金がなくても健康でさえあれば、収入が少なくても生活が続いていき
ます。
最近の食品の問題でも担当の役人は、「今の農薬は安全になったので、多少の農薬を
体内に取りこんでも今すぐにはどうって事はありません。」などと言っていますが、
微量の農薬や食品添加物などは体内に出来る限り取りこまないようにして、20年先
でも医者にかからず健康で働きたいものです。
林 正弘
岡山市
12/19 和歌山の浜田から「Re身体のこと」
塚本さんの答えになるかわかりませんが。
「職業」には特有な姿勢や部分疲労を伴うものがあ
り,どんな仕事でも何かしら特有のクセがあるものだけ
ど,「農業」は中腰で長時間働き,重いものを運ぶこと
が多く,膝と腰に大変が負担を強いる仕事だと思いま
す,長身者は基本的にこの仕事は向いていないとさえ思
います。
私は畝作りを鍬でやっていますが,(わずか5mでギ
ブアップした人を2人知っていますが)これを一日に1
00m以上やる仕事が連日続いたり,カヤの根を抜きと
るような力の入る鎌使いのハードな草取りを5時間以上
続けている生活を今も時々やっているわけで,ヨーガと
セットでなければ私自身このまま続けていいとはとても
思えません。
昔のお年よりは腰が曲がるのが普通だったように,何
もしなければ一定の年月の後に長年の間のつけはくるの
であろうと思われます。
体は全体がつながっており,どこかの部分を特別に力
つけようとしても,特別に楽させようとしても,全体と
してはバランスよいものにはなりません。
男性の薬で「○○○グラ」などというものがあります
が,一部分を強化したとしても衰えつつある心臓や他の
部分を無理に付き合わせるだけのこと。
腰痛ベルトはハードな仕事の時に時々使うことはいい
ですが,日常的に使い出すと,骨を支えるべき筋肉がさ
ぼり始めます。骨とその骨を支える筋肉は同じ程度の強
度で支え合う必要があります。
ヨーガの体操のほとんどは体を緩めることにありま
す。普通「体操」と言えば,強化,緊張させ力をつける
方向のものですが,正しいヨーガは真反対です。
体が緩むことにより,とどこおりが解消されます。「コ
リや痛み」の場所は「その場所」を刺激するのではな
く,「体全体」を自分の「動く範囲の手足」と「心と呼
吸」を使ってほぐします。手足の先まで緩むと,流れが
よくなり,「その結果」ほぐれます。お金や道具も要り
ません。私の感じでは痛みのソコに原因があるのではな
く,そこから離れたところにソコを緩ませるポイントが
あることが何度かありました。膝の痛みをモモの上を押
して解消したこともあります。
12/18 つかもとさんから「身体のこと」
今年の7月に、数年ぶりに2回目のぎっくり腰になりました。
8月いっぱいは仕事にならず休養でした。
9月から動き始めましたが、治りきらずに無理に仕事をして、
間を空けて4回腰痛に襲われました。今も不調です。
腰が悪いとやりたいことも進まずどうにもなりません。
今は、腰痛体操や、真向法という腰の関節を柔らかくする体操をしています。
やっぱり、身体のメンテナンスは必要です。
しかし、元気なときは面倒でやる気が起きませんでした。
なんか予果さんの出番のような気がするんですけど、
なんかありませんか。
おわり
12/17 やまちゃんから「身体おんちが身体と対話してみると(4)」
例によってぼやきを少々お聞きください。
やっぱり直売所のお客さんの出足が遅い。
例年なら9時半頃に野菜の収穫を終わって帰ってくるのを待っているお客さんが何人かいるものだけど、
それがなくて、12時くらいに野菜を洗って並べる終えるまでに、ちらほらしかお客さんが来ない。
不景気風が吹いている、、、
だけどなあ、毎日喰うもんだしなぜかなあと不思議に思っていたのですが、
野菜を洗いながら、はたとわかりました。
購買意欲が落ちている、消費が美徳じゃ無くなっているんです。
だから身体が動かず、朝の出足も遅いんです。
そして前ならダイコンのついでにホウレンソウも、ニンジンもゴボウもと思っていたのが、
ダイコン一本だけ買って帰るのですね。
それがわかったら、妙に安心しました。
(わかったからと言って事態が好転することはないのですが、でも心が落ちつきました。)
こりゃじっくり腰を据えて構えるほかないなと思いました。
と思っていたら、お昼前後にバタバタとお客さんが来てかなり売れて、
夕方にはお店の棚はスッカラカンになりました。
今日はよく売れたなあとお金の勘定をしたら、19254円。
ざっと見積もったところで、25000円くらいあってもおかしくはない野菜の分量なので、
万引きも増えているようです。
例年より2割近くの売り上げ減です。
モラルハザードというのか、、、カタカナは苦手なのにカタカナが出てきました。
日本語に直すと「心がすさむ」と言うことかな。
不景気になると財布がさみしくなるだけじゃなくて、心もすさんできたら、、、
頭が痛いなあ。
小さな万引きの積み重ねもあるのですが、たぶん午後にごそっと持って帰る人がいるのです。
店番を置く人件費があほらしくて無人にしているのですが、
監視カメラのまねごとでもしてみるかなあ。
いちばんやりたくなかったことなんだけど。
さて、本題です。
ぼくの場合、左の膝が痛いのですが、
今日トラクターに乗っていると、左膝が痛みます。
思い出しました。去年の春から夏にかけてもそうでした。
じっと曲げた状態が続くと痛くなってくるのですね。
車に乗っていても左の膝は曲げっぱなしなので、痛くなってきていました。
最近はダイコン、ハクサイ、ニンジン、ジャガイモなど重量野菜が多く、収穫もハードですが、
収穫作業中はそれほど膝に違和感はありません。
先日親戚に葬式があって2日間ほど身体を使わない日がありました。
膝の負担が無いのでリフレッシュするかもと思ったのですが、逆に少し痛みを感じていました。
サポーターをしていなかったので、寒さというか冷えも関係するようですね。
それらを考えると、血行(血液の循環)が関係しているのかと思います。
接骨院のおばちゃんのところに行くと、
「最近ちょっと寒い日が続いていたからねえ、
それで膝や腰が痛くなることが多いんですよ」
身体のこわばりから来るのでしょうが、血のめぐりも関係しているのでしょうね。
(続く)
12/17 姫路市水族館の市川さんから「Re林さんの姫路市水族館の市川さんへ」
突然の不況で、姫路市の財政事情も黄色ランプが点灯しました。
現在どのような形で再開するか検討中ですが、数年の内に再開できるのではない
かと考えています。
市川
憲平
12/16 岡山の林さんから「姫路市水族館の市川さんへ」
市川さん今晩は、皆さん今晩は、
先ほど(12月16日17:45頃)NHKのラジオを何気なく聞いていたら、確か市川さ
んが出られていましたよね?市川さんの話を聞いていて私が理解したところでは、
姫路市水族館は休館になっているのですか?
地方自治体の台所事状も厳しくなっているとは思いますが。
姫路は岡山からすぐ近くだから一度は見学に行かなければと思っていたのだけれど、
もう行けなくなったのでしょうか。再開されることはあるのでしょうか?
林 正弘
岡山市
12/15 やまちゃんから「身体おんちが身体を語る(3)」
まわりを見回すと、医者嫌いのひとがけっこういます。
せっぱづまるまで、医者に行くのをさけようとします。
義父の場合は、また違った意味の病院嫌いでした。
病院の雰囲気が嫌いだったようです。
誰かの見舞いに行っても、すぐ病室を離れて車の中でたばこを吸っていました。
ぼくの場合は、医者や病院に抵抗はなく、やばいと思ったらすぐ医者に行く方です。
でも潜在的には、医者病院に対する不安感や恐怖心は持ってるようですね。
例えば歯医者で治療を受けている時、じっと目をつぶっています。
時々目を開けて、医者がどんな治療をしているか、見てみたい欲求にかられるのですが、
意気地なしでそれをようすることができません。
そんな話を歯科医につとめる女性にしたら、
「わたしは目を開けて治療してもらっていますよ」と、けらけら笑っていました。
また、例えば医者が自分からいろいろ話しかけてくれるタイプの医者の場合は、
こちらからもざっくばらんに質問することが出来るのですが、
そうでない医者の場合には、聞きたいことも聞かずにすませてしまうことがままあります。
お医者さんも忙しそうだしとかなんとか思って。
この秋に膝を痛めた時、すぐ接骨院に向かいました。
マッサージを受けて症状が緩和されればと言う思いと、
今後のことを考えて何か手がかりが得れるとありがたいと言う思いがありました。
隣村にある小さな接骨院で、おばちゃんがやっていて待ち時間なしで見てもらえる、
電気の時間もマッサージの時間も時間をかけてていねいにやってくれる、
そこが気に入っていて、腰が重くなった時などに通っています。
おしゃべりなおばちゃんで、いつもいっぱいいっぱいしゃべってくれるので、
何か手がかりになるようなことが聞けるかもしれないという期待がありました。
その時もいっぱい教えてもらったのですが、いちばん心に残ったのは、
「膝痛対策の体操もあるけど、なかなか続かなくてねえ」という一言でした。
「そうかリハビリ体操という手もあるのか」思いました。
肩を痛めた時に通った接骨院の先生がリハビリ体操を教えてくれたのはとてもありがたく、
その後、どの先生にもリハビリ法を教えてくれるとありがたいのにと思っていたのですが、
お金にならないそんなことを教えてくれる先生はいませんでした。
最近重宝するのは、ネットで調べれば得たい情報がかなりのところまで得られることです。
うちに帰ってすぐネットで調べてみました。
いちばんにヒットしたのは、「試して合点の膝上げ体操」でした。
ここに書かれていたことは、ぼくのハートにもヒットしました。
要点を抜き出すと
「軟骨が削れて骨が歪んでしまうために、この名前がつけられています。高齢者のひざ痛の原因の半分以上を占めています。
これ以上悪化させないようにして、痛みを取りのぞくには、軟骨がこれ以上、削られないようにするのが最も重要です。
ひざの軟骨が削れることは一般によく言われますが、加齢や運動が原因とは限らないのです。
軟骨細胞を培養したものを顕微鏡で見てみると、なんと軟骨は、軟骨細胞が作り出していたことが判明しました。さらに、この軟骨細胞はコラーゲン(タンパク質)とプロテオグリカン(糖)という、軟骨が軟骨であるための独特の物質を作り出していることもわかりました。
コラーゲンは、軟骨を少し硬めに保つ役割を持っていて、これによって軟骨はちょうど空気を入れたタイヤ程度の固さに保たれています。プロテオグリカンは、ブラシのような形状をしていて、水分をたっぷりと蓄えることができます。これによって、軟骨の滑りやすい性質が生まれるのです。
軟骨細胞が削れてしまう第一の理由は、運動でも加齢でもなく、軟骨細胞が酸素を得られないために死んでしまうことです。
通常、軟骨細胞は酸素のエネルギーを得て、プロテオグリカンを作り出していますが、酸素が得られない場合にはいわゆる酸欠状態になり、軟骨細胞自体が死んでしまうことがあります。
軟骨細胞が死んでできた軟骨の欠片がひざの内部を漂うと、滑膜(かつまく)を刺激して炎症を起こします。この炎症こそが、痛みの原因なのです。ひざは、軟骨が削れるから痛いのではなく、削れた軟骨が滑膜を刺激して炎症を起こすから痛いのです。
- 軟骨細胞が軽い運動の刺激を受けることで活性化し、より多くのプロテオグリカンを合成します。
※運動による刺激で、プロテオグリカンの合成能力(量)はおよそ2倍に増えます。
- 軽い運動をすることで、酸素を含んだ関節液がより多く軟骨に染みこみます。」
体操で血行をよくすることで、膝の痛みが軽減されるらしいのです。
直感的に、こいつはいけるかもと言う予感(希望)がしました。
「年を取ったら、軟骨や関節がすり減って直接こすれあうから膝が痛むので、
これは年を取ったらしょうがないことだ」と書いてないのがいい。
もう一つ思い当たったことがありました。
夏前にピッピ藤本の「圧迫固定サポーター」に出会って、これを付けているとサポート力が強く、
膝が安心できていたので、毎日のように装着していました。
しかし両刃の剣やったんやね。
固定力が強い分、血行も悪かったんやろうなと思いました。
膝上げ体操をやり始めたら、1週間くらいでぐっと楽になりました。
膝が痛い人は、膝の裏にぽこっとしたこぶのようなしこりが出来るらしいです。
ご多分に漏れずぼくの膝の裏にもこぶのようなしこりが出来ていて、
がちんがちんに固かったのですが、だいぶ軟らかくなりました。
膝上げ体操を続けて約3ヶ月、
膝の裏のしこりは未だに残っていて、寒い日など未だに少し膝が痛みます。
柔らかめのサポーターを農作業に出る前には装着するようにしています。
しかし、膝に対する不安感は無くなっています。
体操の効果おまけというか、膝上げ体操をすると腰の筋肉も鍛えているのか、
腰が痛くなったり、重くなったりすることが少なくなりました。
こんなことが書いてありました。
おもしろかったので引用しておきます。
養老 記憶についてはわからないことが多いんですよ。未だに自分でわかっていないのが、筋肉なんですよ。たとえば、ボディービルをやると筋肉が発達してきますよね。あれは3ヶ月くらい継続してトレーニングしないと具体的な変化が起こってこないんですよ。
玄ゆう ええ。筋肉って、毎日トレーニングしてもすぐ目に見えて変わるってことはないですね。たしかに3ヶ月くらいして初めて、如実に結果が現れる感じですね。落ちるというのはもうあっという間ですけど(笑い)
養老 ということは、われわれはしょっちゅう身体を動かしていますが、これは必要以上に動かしているということを、身体自身がどこかで記憶しないといけないわけですよ。(後略)
(続く)
12/14 やまちゃんから「身体おんちが身体と対話(2)」
今年の秋、コシヒカリの田んぼを村の機会組合のコンバインで刈ってもらっていた時のことです。
雑草はめずらしくほとんど無かったのですが、倒伏していたので無事終わってくれるといいけどなと見ていました。
くわえ込みすぎたのか、選別板のところで詰まって、ベルトがけむりを上げて切れてしまいました。
(油かすの追肥を畦から動散でチッソ3キロやりました。
量が多すぎたのか、施肥時期が出穂30日前と少し早すぎたのか、
真ん中の肥料が重なったところからべったり行って、全面でなびいてしまいました。
ヒノヒカリの方は出穂20日前にやったところ、倒伏しなかった代わりに、穂が小さかった。
こちらは施肥時期が遅かっただろうと思っています。)
オペレーターがあたふたと走り回っているので、ぼくも出来ることがあればと、
(刈ってもらっている自分の田んぼでコンバインが立ち往生すると、引け目を感じてやっぱり焦ります。)
少しでも誠意を見せようと、掃除機やブロワーを取りに帰ったり、機会のまわりをぴょんぴょん走り回りました。
去年の秋から膝に違和感があったので、テーピングをした上にサポーターをしていたのですが、
少し熱を持った感じの痛みを感じ始めていました。
百姓し始めて何年かたったころ、身体の動かし方がずいぶん変わってきたなと思いました。
息が上がるような激しい身体の使い方や、瞬発的な動作ををほとんどしなくなったのです。
のろのろ、とろとろと牛の歩みのような仕事ぶり、身体の使い方に変わってきたのです。
そうすると、身体の疲れも違い、長時間持続がきくのです。
だけど、コンバインが故障した時は、自分ひとりと違うので、つい焦った身体の動かし方をしてたのでしょう。
それと田んぼの表面が凸凹しています。
平らなところでの動きは楽ですが、凸凹の上を歩くのはきついですね。
足を取られて、かなり膝に負担がかかったのだと思います。
夕方仕事が終わった頃には、膝が腫れ上がっていて、痛みがだいぶ出てきていました。
次の日の朝、事態はもっと深刻になっていました。
ぱんぱんに腫れ上がっていて、痛くて、曲がりません。
その様子を見ていた百姓の友人が
「みんな、最後は膝があかんようになって、動けなくなるらしいな」
と、ぼそっと言います。
ぼそっと言われただけ、よけい応えました。(笑い)
稲刈りに、種まきにと忙しい時期に身体が動かなくなって、
もしかしたらこれが命取りになるかもしれないなと、マジで思ったことでした。
(断続的に続きます)
12/12 やまちゃんから「身体音痴が身体と対話(1)」
「現代農業」誌3月号に「一輪アルミコンテナカーに動散を載せて」という原稿を頼まれました。
その原稿の中で、
「この4月で還暦を迎えました。59才が60才になるだけ。何が変わるのかものかと思っていたら、これが大違い、、、」
云々というくだりを書いて、あとで本筋と関係ないやと削除したら、
編集者から、「共感される方も多いはず、是非盛り込んで下さい」と注文を受けました。
それに触発されて、ぼくの身体との対話を書いてみたいと思います。
自分で言うのも何だけど、はっきり言って「身体音痴」です。
対話の仕方が下手な方だと思います。
だから、たいしたことはおそらく書けないと思います。
断続的に書くと言う作業を通して、なにがしかのことを考えるきっかけが出来るといいなと思っています。
ぼけやツッコミの合いの手を入れていただけると、はずみがつきます。
40代の初め頃、ぎっくり腰になって接骨院で見てもらった時、
「山下さんはどちらかというと無鉄砲な方ではないですか」と言われました。
個人的つきあいのなかった人から言われたので、びっくりして
「何でそんなことがわかるのですか」と聞くと、
「普通、身体を動かしはじめる時、そろりそろりと様子を確かめながら、動かしはじめるものですが、
どうもそういう助走なしに、えいやと身体を動かしはじめる方のように見受けられました」
人の身体をさわる職業の人はすごいなあと思った記憶があります。
この年になったら、瞬発力はもちろん無くなっていて、
例えば野球でバットを振ってボールが前に飛んだので1塁に駆け出そうとしたら、
その場でがくっと膝をついてしまって、走るに走れないという有様ですが、がきの頃は野球少年でした。
短距離走をしたら真ん中以下。だけどマラソンだったらクラスで1,2くらいの位置につけるタイプ。
身体が固くて、柔軟性や瞬発力がない。身体の筋肉の中では背筋力がいちばん強いのでは思っています。
まあ馬力で勝負するタイプと言えましょうかね。
パパさんソフトに入って野球をしていて、肩をいため長いこと肩痛で困っていました。
さきの接骨院の先生に見て貰ったところ、リハビリと肩の筋肉を鍛える体操を教えてくれました。
その体操をやっていたら、ウソのように痛みが消えたので、接骨院に対する信頼感が出来ています。
ただ残念なことに、その先生は雇われ医だったので、その後会うことがありません。
それに対して整形外科医は、最初の出会いが悪かったので、信頼感がありません。
ひじが痛くて診察を受けたら、レントゲンを撮って、
「ひじのこの部分が飛び出ている。柔道の山下10段と同じ。
この痛みは一生つきあうしかありません。」との見立て。
ところが、いつの間にか痛みは消えています。
疲労によってたまに出たり消えたりしていますが、、、 (続く)
先日ご紹介した京さんの「農のある暮らし」の本に、
「農産物を作って、それをどう売るかと言うところまで考えないと農業経営者といえない」
と書いてありました。
その話はごもっとも、ぼくも異議はありません。
しかしである。
「最近の風潮では、いかに売るかと言うことが、どんな付加価値を付けて売るかという風に流れている。
そう断言してしまっては、語弊があるが、ややもするとそう流れてしまいがちである。
それはちょっとおかしいんではないか。
たかが食いもんという日常のことだろうが、普通の百姓が普通に作って、それが普通に売れていく。
特別な才能がないと浮かばれないような今の社会はどこかおかしい」
出足の遅い客足を横目に、直売所で野菜を洗ったり束ねたりしながら、
そんなことをぶつぶつつぶやいていました。
新鮮で、安心で、まあ美味しい野菜を普通に作って、
それが普通に売れていくことによって、普通に我が家の暮らしが成り立っていくといいな、
そんな思いで直売所をやってきています。
そこにはぼくの意地みたいなものもあって、ミニコミ誌みたいなところから取材の照会があっても全部断ってきました。
ぼやきはそれくらいにして、
浜田さんの「インド人の価格」を読んで、わが直売所でも、高くても売れることがあります。
例えば虫食いのハクサイが1つ300円。1日に3ヶくらいしか出さないので、その値段でも売れます。
昔少ししか作っていなかった頃、ホウレンソウを200円、ダイコンを150〜200円で売っていました。
それでも売れていました。
ところが、もっと客さんを引きつけるには量も品数もと「規模拡大」をして、
より多くのお客さんを相手に考えはじめたら、
わが直売所の値段は、基本的に百均になってしまいました。
値段の目安は、市場の卸売価格より高く、スーパーの値段より少し安い位で考えています。
それでもうちは恵まれていると思います。
家の横に県道が走っていて、直売所を設置する駐車場もあったから。
洗って、並べるだけですみます。
なぜ万引きに目をつむって無人(もしくはセルサービス方式)にしているか?
店番を置く人件費を考えたら、その方が安いから。
大村さんは大変だ、配達があるから。
道の駅などの直売所に関心があるから、機会があればのぞくようにしているのですが、
「こんな値段でやっていけるの」とびっくりすることが多い。
洗って束ねて、ラップに来るんで、出荷して引き取って、、、
「これ買って帰って、うちの店で売ろか?もうかるで」と家内と笑う値段が付いてあることがよくあります。
さて、お米の値段。
10年くらい前まで白米10キロ6000円(玄米5400円)で売っていました。
その根拠は、原価計算などしていないのですが、
おおざっぱに反あたり7〜8俵取れたらこの値段で時給1000円は行くはずだと考えました。
当時お客さんに、これは「作りがい価格」ですと言いました。
「これくらいの値段やったら作り続けていく元気が出ます」と言ったら、
とてもよくわかると共感して貰ったことがありました。
その後世間の米価が下がってきて、少し弱気になり白米10キロ5600円に値下げして現在に至っています。
12/7 塚本さんから「有機質肥料の稲育苗」
昨年の12月6日の報告に引き続き、今年も同じことを試しました。
1.昨年は高PHで生育ができなかった培土にサンドセットを加えてPH5・5に調整。
稲は順調に生育しましたが、化学肥料だけの培土に比べ、根の長さが3割でした。
有機質肥料の培土は、全般に根の伸びが悪かったです。
2.60度以上で発酵した肥料より、それ未満の低温で発酵させた肥料は、生育が悪かったです。
3.米ぬかとくず米だけで、60度くらいで発酵させた肥料は、PH6.0くらいだったので、
サンドセットは使いませんでした。生育は他と変わりませんでした。根の伸びも同じく悪かったです。
今私の思うことは、
@化学肥料の代わりに有機質肥料を混ぜただけの床土は使ってはいけない。
A嫌気発酵のボカシを混ぜた土は、時間が経ってPHが低くても生育不良。
多くは水の中に苗箱を浸けてしのいでいるのでは?
B鶏糞、油粕など、窒素成分の高い素材で発酵させると、高PH。
C炭素分の多い素材で低PHの発酵肥料を作る。米糠、くず米、おからなど穀類がいいのでは?
D完全に発酵させていないと、根の伸びが悪いのでは。
結局、これでいけるという床土は、今年もできませんでした。
がっかり。
12/6 兵庫の大村さんから「生産物の価格設定について」
このところ話題になっている生産物の値段の決め方というのは、悩ましい問題ですね。
私の場合、生産物は多品目の野菜(JAS有機)のみで、販売は個人家庭への宅配、レストランへの小売り、小売業者への卸し(これも業者経由で、決まったレストラン向け)です。卸し分は2割〜3割です。
値段はすべて自分の意向で決めていますが、個人には相場を決める価格形成機能は無いので、必然的に市場価格(私の場合は店頭の小売価格)を参考にすることになります。相場は変動しますが、「年間平均これぐらいかな」という「感じ」をもとに固定した価格を決めています。有機ということを加味して、だいたい2割から5割高い価格でしょうか。多品目少量生産なので、個々の品目のコスト計算は不可能ですが、適正な時給をもとにすれば、もっと高い値段になるでしょう。
有機では全滅もあれば、ほぼ慣行栽培並みの収穫を得られる場合もありますが、私は慣行と比べて平均3割のロスと考えています(実際に測定すればもっと大きいロス率だろうという恐れはあります)。
もし仮に、「同じ面積で慣行並みの生産額(売上げ)が得られること」を「有機でやっていける」という意味だと考えると、3割ロスを前提にすると、慣行で100円のものは有機だと143円で売れないとトントンにならないことになります。消費者アンケートなどでは「2〜3割高程度ならより安全な物を買う」という傾向だと聞いたことがありますが、作る側からすると「有機なら5割くらい高く売りたい」ということになるのです(なかなかそうはいきませんが)。
私が小売価格を参考にできるのは、大半を自分で小売しているからですが、これには一軒一軒宅配するのに大変な手間がかかっています。小売に要する時間が年間500時間くらいでしょうか。以前山下さんが「農業とは時給1000円とみつけたり」と書いていましたが、僕のやり方ではその線に達するのがなかなか難しいです。
とはいえ、効率の悪い大変さ以上に、消費者や料理人とじかに接することに、大きな張り合いと面白みを感じるからこそ続けているわけですけど。まあ、あまり人に勧められるやり方ではないかもしれませんね。
大村 明@明石市
12/6 神戸の稲田さんから「農家の情報発信を考える」記事を書いています
稲田です。
>稲田さん通販の記事是非お願いします。通販はやはり面
>白いし,どんな形であれ残したいです。干し柿を相方が
>毎日作り続けています。これも販売したい。
12/5 岡山の香西さんから「Re・農産物の価格」
大変 ごぶさたしています
「おおはったり」の香西です
この間 「米」の価格(単価)について 様々な議論がされているようですが
私どもは 米も販売していますが 私どもの 主力は ニンジンですので
私どもの「ニンジンの単価の設定」に ついて お話しますと
私どもは ニンジンの95%以上を「卸売業者」に 販売しています
残りの5%を 小売業者に販売しています
小売りは 0%です
ですから 私どもは「消費者」との関係を あえて 重視しないようにしています
「消費者」との関係は 小売業者の方々に お願いしています
私どもの「単価の設定」は 流通業者の方々が「がっばって売ろう」と 思われる 内容にしていこうと考えています
私どもの「ニンジン」は 年間を通して 消費者の方々に 供給することはできません
流通業者の方々によって消費者の方々の要望に答えることが 可能と考えます
単価の問題もありますが 「全国的に品不足の場合」とか「緊急に必要な場合」に どれだけの対応が出来るのかによって
出荷先との信頼関係は変わってきます 「出荷先との信頼関係」によって 「商品価値」は おのずと変化してきます
私どもの 出荷先は「主要7社」で 全出荷量の80%です
私どもは「出荷先は 広く浅く」をモットトーとしています
多少の単価の高低よりも「流通業者との信頼関係」を 重視しています
「生産原価」で販売出来ないものは 生産しません
利益は 出る時もあれば出ないときもあります
利益が出なくとも「再生産」が出来れば 生産は継続できます
(ちなみに 趣味の 米と大豆に関しては 趣味ですので 価格に関しては 全く いいかげん が現状です)
給g備路オーガニックワーク
香西達夫
12/4 和歌山の浜田さんから「インド人の価格」は悪くない。農産物の価格。グダグダ。」
‘90年のインド旅行で,一番神経がクタクタになった
のは,旅行者向けの商品のみならず,多くの商品や個人
経営の乗り物などはすべて相対の交渉で値段を決めること。
売主はまず桁がズレていると思われるほどの価格を呈示
することから出発し,買いの気配に応じて,うまく値下
げ交渉を仕掛けてくる。
最初から値段がついていることがフェアで,それは良い
こと,と信じていたそれまでの頭は通用しない。
騙し取ったと思えるほど多くのお金を払わされたことも
あったけど,大体において買主と売主の事情の折り合い
のつくところで落ち着く。
経済事情だけでなく,必要度や執着度,価値観などに応
じて,また売主にとってはお相手次第で値を上げ下げし
たい思いもある。
人生はすべからく公平にはできていないのだし…相対で
決める価格には結構合理性があると今は思われます。
農産物の価格と顧客について。価格に反映できないで苦
労していることが多いことへの対策というか案。
今年の私は移転のご祝儀(?)で完売したので言ってし
まう。(来年は売れなくて右往左往か。)
価格はかかった費用を積み上げて出すものではない。こ
れはやはり相対販売で売る。ネットや近くのお米屋さ
ん。生協や直販店,自分の店で自分の商品の価格を分
かってもらえる人に強烈にアピールする。他は,はなっ
から相手にしない。
無農薬にこだわる人は他にもこだわりを持っています。
自分のこだわりの部分とお相手のこだわりの部分が近け
ればOK。私のさまざまな部分のこだわりに引っかかっ
てくれる友やそのお仲間が今年のお客様でした。
たとえばもし私が消費者の方を家に招待したとして,
100円ショップで売られているようなもので周辺をおお
いつくしていたら?
華美な家具や車もない。不健康には
見えない。何もないこと,簡素な生活が私の商品を「今
年は」支えてくれたように思います。
つい最近,隣の町(50km以上)に醤油の醸造元があ
ることがわかり,有機しょうゆを注文しました。1.5
Lが3000円以上するものでしたが,地理もおぼつか
なかったので通販で注文しました。
300ml入りで高級ビン入りが5本入っていました。
お目当ての一升瓶がなく,不思議な分量の商品ばかりの
店だと思ったら,頼みもしないのに個別の袋が5袋と高
級なお品書きが5葉。贈答用専門商店だったのです。日
常に使用して欲しいという願いはそこにはありませんでした。
私なら自分や家族の命を大切にする人にまず売りたい。
お手伝いをしてくれたら安く売りたい。お金を動かすこ
とだけで収入をあげている人には高く売りたい。売れな
かったら,命を大切にしている人,大切にして欲しい人
にタダであげたい。路上に住まう人には多分あげない。
彼らのお腹に入る他の食物とのバランスを考えると無駄
とも。実は自分の息子達も今は私の商品がふさわしくない…。
−−−−−−−−−
浜田 (和歌山)
http://www.zb.ztv.ne.jp/kamu/
12/1 岡山の林さんから「そばの収穫」
皆さん今晩は、
今年もソバを施設に寄付しました。
数日前に私も含めた3人でソバの刈り取りをやったのですが、まだ2/3くらいは残っ
ていました。これを一気に取り入れてしまいました。障害者の人達と、そのスタッフ
がマイクロバスでやって来て、ソバを収穫し、昼食を食べた後、予想より早く仕事は
終わってしまいました。やはり、沢山の人達でやると仕事は捗ります。天気が良かっ
たので気持ち良い作業が出来たと思います。後は乾燥して、脱穀し、ソバの種を取り
ます。私は来年のソバの種を受け取り、来年また播種する予定です。ソバ粉も少しは
私のところに届けられるので、ソバ打ちの練習でもやってみようかな、と思っていま
す。
私の今年の減反では、56%の水稲の作付となりましたので、減反した水田の有効利
用が少しでも出来てよかったと思っています。減反率が高いのは、減反しない人達の
ペナルティーが、減反を守った私にペナルティーとしてかかるためです。また、この
地区は他地区のように有機農業で水田の作付をすれば、20%の減反率が換算されな
いので、減反率が大きくなるわけです。有機農業を推進しているように見える岡山県
ですが、実態はこのようなものです。私には不公平感がつのっているので、今年の認
定農業者の継続は行いませんでした。
林 正弘
岡山市
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