2010年1月のお便り HOMEに戻る
1/31 岡山の赤木さんから「赤木さんから・苗代の基肥」
お久しぶりですみなさ〜〜ん。
岡山の赤木@菜の花です。
だんまりを決め込んでいたら、質問という形で山ちゃんに引っ張り出されました。
聞かれたら答えずばなるめぇ〜
私の地域も瀬戸内沿岸の西南暖地。山ちゃんとは良く似た気候。
私の苗代は馬鹿の一つ覚えで折衷苗代。土は砂の少ない粘土質。
畑苗代にしたら楽なのですが、苗代面積が許してくれません。
トラクターの腹の下も使わないと足りないのです。
さてお尋ねの苗代の基肥。
私の苗代はおよそ3アールで、無理すれば1000枚の苗箱が置けます。
この苗代に冬に入れる鶏糞は300kg。私の計算では約3sの窒素量。
今年は増やして400kg(N:4s)にしてみようかと考えています。
300sでは後半に物足りなくなります。
鶏糞の袋には表示法によって窒素が3.4%と書いてありますが、これは薬品で全量抽出した数字。
田んぼではこんなに効きません。せいぜい1%ってところですかな。
(私流根拠)
への字ドカン肥方式で作ると、私の稲には硫安現物で15sが限度です。
鶏糞では300kg が限度です。以上の二つを結びつけると、
硫安15s×0.21=3.15kg の窒素量 3.15s÷鶏糞300s=0.0105
有効に効いている窒素は1%となります。
私の折衷苗代は前もって棚を作っておき、並べる2日前にたっぷりと水を張ります。
少なくなればポンプで足します。
並べる当日棚の肩まで水位を落とし、均平機で表面をどろどろ・つるっつるに仕上げます。
根切りネットを敷いたら上に並べるだけで、押さえ付けはしません。
均平機で仕上げると、抑えなくても密着します
少々密着してなくても、後で水をたっぷり張ってやれば、苗箱は湿ります。
並べ終わったら4o目の防虫ネットを掛けたらすべて終了です。
4o 目を薦めていただいた理由は、スズメがクチバシを突っ込んでも、
網目が小さいのでくちばしが開かないというのです・・・・う〜〜ん、その通り。納得!
4oあれば、苗が少々大きくなってもネットに絡まないで剥がせます。
と、いいことづくめと思っていたら伏兵がいました。
籾から伸びた芽をネットの上からくわえて引っこ抜くのです。
以前はラブシートを剥がしたら、大きな防鳥ネットを苗代全体に張っていました。
これらの解決に今年使ってみようと思っているのが花火です。
ロケット花火を筒に刺して方角を定めて飛ばします。小型のロケット砲そのものです。
去年の秋にスズメ脅しに使ったものです。
画像をお見せします。
向かって右側に頭を差して着火後、奥に差し込んでやります。
左に向かってシュ〜〜っと飛んでゆきます。
筒ですから方向が安定し狙い撃ちできるのです。夕日のガンマンになったつもり・・・・
時折飛ばないのが足元にポットンと落ちてパッカ〜〜ンと驚かしてくれますけどね。
いちど驚くとしばらくは寄り付きません。
苗代に関してはこんなところです。
菜の花兄ちゃん
●やまちゃんから「苗代の施肥量について、おわびと訂正」
昨日の苗代の施肥量で、どえらい数字を書いてしまっていました。
元肥は、一畝あたり10キロのチッソではなく、1キロのチッソです。
米ぬかの量にして、だいたい50キロくらい。
米ぬかの表示チッソ量が約2%ですので、赤木さんの計算とだいたいあっている様に思い、ほっとしています。
鶏糞の追肥の方も、2,5キロは250グラムの誤りです。
と言うか、こっちの方は、様子を見ながら鶏糞を流し込みたいと思っていますので、
量は未定です。
赤木さんの苗代も、後半物足りなくなっていたんだ。
けっこうの量を入れているはずなのに、
冬の間に早々と入れて、代かきするので、抜けてしまう部分が多いのかなと思っていたのですが、、、
それで今年はまだ入れていません。
有機肥料の実際に効く分というのは、よくわからないままやっています。
話変わって、昨秋の大失敗。
秋野菜を作付けする畑に米ぬかを入れたのですが、
その時米ぬかがたくさんあったもので、何をいつ蒔くかも考えずに、
どんどこ入れていって、米ぬかなくなったら鶏糞を入れて耕起しました。
米ぬかを入れたところは、
10月中旬以降に蒔いた菜っ葉(ホウレンソウや小松菜)がちんちりんで大きくなってくれません。
葉っぱもだんだん黄色くなって、商品価値がないし、下葉の掃除に手間ばかりかかっています。
鶏糞を入れた方は、あとから蒔いたのですが、
1週間前の雨でぐっと生気が出てきて、大きくなってきています。
冬場の米ぬかは分解が遅いので効かないとわかっていながら、ついやってしまった失敗でした。
1/31 民間稲作研究所の稲葉さんから「Re抑草技術・覚え書き」
山下さま
お久しぶりです。今日はめだかの学校主催の「田の草フォーラム」に行ってきました。中道さんなどその後会員になられたみなさんとご一緒になり、除草問題で意見を交流しあいました。根ぐされとコナギの繁茂をみていると確かにアレロパシーというより根の出方のほうが重要かも知れませんね。もっともアレロパシーが茎から放出されるのか、根からも出るのか明確ではありませんから、今後の課題でしょうか。要は2回代かき、田植後の30日間長期湛水でダメージを受けない田んぼの条件づくりと苗づくりがポイントと思います。有機質肥料は収穫直後に散布、苗づくりはポットへというのが健康なイネづくりの基本条件になりますね。当方も半分はポット、地力のある田んぼはマット苗と使い分けています。
ついでで恐縮ですが、総会関連の公開シンポのご案内を添付しますのでみなさまにも回覧していただければ幸いです。
http://inasaku.or.tv/kenkyujo/2010_symposium.pdf
また今年の7月2〜4日には豊岡市を会場に第11回日韓中環境創造型有機稲作国際会議を開催します。20数団体が実行委員会を結成し運営にあたることになっていますが、生物多様性国際会議に焦点をあわせたサイドイベントという位置づけで、統一テーマが「生物多様性を育む農業をめざして」となりました。湿田での抑草技術をメインとしたイネづくり、乾田でのイネー麦ー大豆など輪作による有機栽培、水質浄化機能と有機水田などが具体的なテーマになります。3月から全国いっせいに共通テーマで取り組みを開始し、抑草技術や生き物調査、水質調査を実施しながら集会に参集し結果を交流できればと考えています。集会ではそうした経験を踏まえて、報告書をとりまとめ、生物多様性締約国会議に参加する国々に日本政府が提出する「水田決議」の具体的な取り組み事例というかたちで提出していきたいと考えています。
平成9年から取り組まれてきた「除草剤を使わないイネづくり」もやっと国際的にも認知される時代になってきました。ラムサール条約での「水田決議」に引き続いて、東アジアの水田農業のもつ役割が世界に認知され、グローバルではなく、地域の農業が復権され食料主権の尊重が国際的常識になるよう頑張りたいと思います。機会がありましたら是非ご参加ください。稲葉光國拝
1/31 福井の東出さんから「Re抑草技術・覚え書き」
ご無沙汰しております、福井の新米兼業農家の東出です。
以前から 塚本さんや吉村さんのおっしゃること 「そうだ、そうだ!」と
感じておりました。
>「田植え前のチェーン除草の効果もあるけど、
それよりも、田植え前にドライブハローをかけて、強制的に攪拌する効果はたいしたものですね」
>「抑草でそこそこ成果を上げているのは、ポット育苗の方ばかりでしょう」
その他いろいろ同郷なので 同じ気候から来る感じ方なのでしょうか、同感するところや参考にさせて頂く
ところが多々あります。 これからも 宜しくお願いします。
さて私ですが、昨年の実験を踏まえて下記のようにやりたいと思っています。
1.深水管理が出来るような苗を目指す
ポット苗には適わないでしょうが マット苗で露地プール育苗にチャレンジしてみます。
2.水温を高める工夫をする
ヘアリーベッチのアレロパシー効果を期待して2週間以内を目安に入水から田植えをしていましたが
田植え30日前からの入水にしてみます。昨年の実験から水温の違いが大きなポイントであると痛感しました。
3.代掻きは浅めで 2〜3回行う。
露地プール育苗は初めてなので 旨くいくかどうか…期待と不安いっぱいです(笑)
東出@福井の新米兼業農家
1/31 茨城のすずき産地から・「抑草具の開発」と称して
1/30 やまちゃんから「苗代の覚え書き」
さて今年の苗代をどんな風にやろうかと思案していて、栃木の上野さんに電話しておさらいをしました。
「おおよそこんな風にいこう」と言う方針が固まったので、書いてみます。
瀬戸内地方の、遅植地帯でのポット育苗の苗代です。ご参考までに。
ここ数年、ポット苗が背丈も短く、貧弱な苗の出来でした。
育苗後半になって、肥切れ気味になっていました。
そこで今年は、冬の間に苗代用地一畝あたりチッソ分で10キロの米ぬか。
苗箱据え付け後、鶏糞の流し込み追肥、チッソ分にして2,5キロ。
流し込みのやり方は、50ミリのポンプでポンプアップ水入れをしているので、
ホースの筒先に半切りドラム缶を置いて、水をじゃばじゃば入れながら、そこに鶏糞を溶かし込むやり方です。
肥がまだらにならいかと心配したのですが、去年その方式でやってみて、肥効は平らに効いてくれました。
そうそう、赤木さんはどれくらいのチッソをやっていますか?
鶏糞の場合、チッソ分をどれくらいとみなして、1アールあたり何キロやっていますか?
前にも教えてもらったけど、忘れたのでまた教えてください。
ズックで苗並べしたいと、苗代の代かきを毎年試行錯誤していて、
去年は2月下旬に代かきして、5月はじめの苗箱据え付けでしたが、
雑草をたくさん生やしてしまって、失敗でした。
今年は、苗箱設置1月前くらいに代かきして、
そしたら、たぶん苗箱据え付けの時に指が入るくらいヒビが入っているので、
管理機か、トラクターのロータリーで表層を細かく砕土して、トンボで均す。
その均した土の上に苗箱を据え付けたい。
苗箱を設置したら、コンパネで鎮圧。
酸欠防止と、後々のスズメ対策のため、防虫ネットを敷いてその上にシルバー(練り込みシルバー)シートで被覆。
苗箱の上端が水につかるくらいたっぷり谷水灌水。
発芽揃いを確認して、シルバー除去。
スズメの心配がなくなる大きさになったら、防虫ネット除去。
以上の手はずで、今年こそはばっちりのはずです。
今年こそは、いわゆる「定番」方式が完成して、試行錯誤はおしまいになってくれるはずです。
まあ、といいながら、毎年「想定外」のことがやってくるものですけど。
1/30 やまちゃんから「抑草技術・覚え書き」
福井の塚本さんと話していて、いくつかおさらいすることがあったので書いてみます。
中身はほとんど以前に書いたことですけど。
去年の収量は、コシヒカリもヒノヒカリもほぼ7,5俵/反でした。
7月下旬まで雨にたたられたのですが、その後かんかん照りの天気が続いたので、持ち直してくれたようです。
京都の土佐さんの所に比べて、僕のところは6月に入ってからの遅植地帯なので助かったようです。
でも、7,5俵は上出来です。
その前の年が8俵を超えていたので、スランプを抜け出ることが出来たかなと錯覚したくなります。
たぶん2年続けてイネミズゾウムシの被害がなかったことが大きい様に思います。
堀野さんが指摘される様に、西南暖地の(瀬戸内地方の)遅植地帯で、
2回もしくは3回代かきすることが、かなり雑草を抑制してくれているのだろうなと思っています。
ティラガモも入れているけど、ティラガモが入っているのは全面積の半分程度なので、
2回代かきは、やっぱり、それなりに有効なんだろうなと思っています。
チェーン除草は、枕地だけを集中的にやったのですが、
7月中旬頃にぴょこぴょこ雑草(たぶんホタルイかコナギ)が出てきているのを見て、
「チェーン除草も期待するほどでないかな?」と思ったことでしたが、
秋に刈り取りする時になってみると、雑草がけっこうおとなしくしてくれていて、イネが負けていませんでした。
これは思わぬ収穫でした。
たぶん、田植えしたあとに、イネが先に根を張るか、雑草の方が先に根を張り始めるか、
このことはすごく大きい様に思っています。
イネの根が主導権を握るのか、雑草の根の方が主導権を握るのか、
泥の中でのヘゲモニー(主導権)争いは、、抑草技術の根幹をなすと思う様になっています。
民間稲作研究所の稲葉さんは、「イネの出すアレロパシー」という表現をされていますが、
僕は「根っこの主導権争い」という風に考えたいと思っています。
イネミズくんの被害がひどかった3〜5年前は、イネが根を張ってくれなかったので、
雑草の勢いは目を覆いたくなる様なものでした。
イネが雑草との主導権争いに負け始めると、いよいよみすぼらしくなっていきました。
塚本さんは、
「田植え前のチェーン除草の効果もあるけど、
それよりも、田植え前にドライブハローをかけて、強制的に攪拌する効果はたいしたものですね」、
と言っていました。
堀野さんは、「枕っこ田植機(ローターつき田植機)」の効用について書かれていました。
また滋賀の中道さんは、
「ティラガモやアメンボ号は前進する時の泥の抵抗で羽根車が回転する仕組みになっているけど、
羽根車が動力で強制回転することが出来れば言うことない」
と、力説されています。
塚本さんは、またポット苗とばらまき苗の違いについても、言われました。
塚本さんは、40グラム播種の成苗育苗ですが、ポットにはかなわないと言います。
「抑草でそこそこ成果を上げているのは、ポット育苗の方ばかりでしょう」と。
これについては、「ぼく(山下)は、情報量が足りないから何とも言えない」と返事しました。
いかにスムーズに田植え後の苗を活着させるか、
これについては、元肥的チッソがやっぱり幾分か必要だろうな思い、
冬の間に、米ぬかを反当100キロほど散布しています。
そして、以前は熊本の後藤清人さん流に、初めての耕起を4月下旬にやっていましたが、
最近は、稲刈り後あまり間をおかずに荒起こしをして、
4月中旬に雑草があまり大きくなりすぎないうちに2回目の耕起をして、
田植え時期には稲ワラや雑草がそれなりに腐熟している様に心がけるようになっています。
以上、瀬戸内地方の、遅植地帯での「覚え書き」でした。
1/28 高知の谷川さんから「生物多様性国内対話高知会場のお知らせ」
お忙しいところ失礼致します。
農業と生きもの分野での関係者の皆様にBCCにてお送りしております。
すでにお受け取りになっておられる方もいらっしゃると思いますが、よろしくお願いいたします。
遠方の方で、もし高知県や愛媛県にお知り合いの方がいらっしゃればどうか御案内等をよろしくお願いいたします。
高知県 谷川 徹
皆様 2月21日(日)生物多様性国内対話in高知・愛媛ワークショップ開催のご案内です。四国の生物多様性の保全活動、取り組みを盛り上げるために、皆様のご参加をお待ちしております。不明な点がありましたら下記の問い合わせ先までご連絡ください。
*****************************
「生物多様性国内対話in高知・愛媛〜みんなでつながる四国生きものネットワーク〜」ワークショップのご案内
開催日時:平成22年2月21日(日)13時半から17時半
開催場所:高知市文化プラザかるぽーと 大講義室11階 (高知県高知市九反田2-1)
参加費:無料
開催趣旨:私たちが暮らす四国は、海から山まで多種多様な生きものがすみ、日本の中でも豊かな自然環境に恵まれた地域と言えます。ひとつひとつの生きもののつながりが生態系を作り出し、私たち人間もその構成員として多くの恩恵を受けています。しかしながら、近年、地球規模の気候変動による生物相の変化や繁殖しすぎたり、あるいは反対に減少しすぎたりして絶滅が危惧される動植物の存在など、私たちの周囲でも生物多様性に関わる多くの問題が生じています。私たちが安心して暮らしていくためにも四国の豊かな自然を保全していくことはとても重要なことです。2010年は国連で定めた国際生物多様性年です。また、10月には国際的な枠組みを策定する生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が愛知・名古屋で開催されます。これを機に、四国の豊かな自然、四国の生物多様性を保全していくために、私たちにいったい何ができるのか、何から始められるのかを皆で考え、具体的な行動に移すことが求められています。このワークショップでは、一般市民や生物多様性の保全活動に取り組まれている方々に参加していただき、生物多様性について理解を深め、具体的な行動、施策の実施に向けて検討していきます。
主催:生物多様性市民ネットワーク(CBD市民ネット)
協力:NPO法人四国自然史科学研究センター・NPO法人環境の杜こうち・NPO法人生物多様性農業支援センター・四国EPO
後援:環境省、高知県、愛媛県、マスコミ各社などを予定
連携協力:生物多様性条約第10回締約国会議支援実行委員会を予定
プログラム
13:30 開会挨拶
話題提供1.生物多様性を保全するために何ができるか? 草刈秀紀(WWFジャパン)
話題提供2.ツキノワグマ、ニホンジカの保護管理と生態系ネットワーク構想 金澤文吾(四国自然史科学研究センター)
話題提供3.四国の農業形態と田んぼに生息する生きものたちの保全 谷川徹(生物多様性農業支援センター四国事務所)
話題提供4.瀬戸内海島嶼部における景観の変化と生きものの変化 山本貴仁(石鎚ふれあいの里)
話題提供5.黒潮の恵み、海洋の生きもの(仮題) 神田優(黒潮実感センター)
15:20
質疑応答と休憩
15:50
総合討論1.グループワーキング
総合討論2.まとめ
17:30 閉会のあいさつ
※終了後に懇親会があります(詳細は下記に)。
☆問い合わせ先
生物多様性国内対話in高知・愛媛ワークショップ作業部会事務局
〒785-0023高知県須崎市下分乙470-1 四国自然史科学研究センター内
金澤文吾
もしくは
〒785-0653高知県高岡郡梼原町中の川486
谷川徹
☆懇親会
日時:平成22年2月21日(日) 19:00−21:00
場所:葉山(高知市はりまや町1-6-1 TEL088-882-6670)
会費:5,000円
申込:事前に申し込み必要。申込方法は、下記のFAXもしくはメールにて、「2/21国内対話懇親会申し込み」、氏名、所属、電話番号、メールアドレスを明記の上、2月10日までに申し込みをお願いします。
受付担当:谷川徹
☆ 会場までのアクセス
http://www.bunkaplaza.or.jp/access/index.html
●高知駅より電車で土佐電鉄を使い、はりまや橋下車徒歩5分、菜園場下車徒歩3分、もしくはバスで土佐電鉄・県交通にて、八幡通下車徒歩1分
●高知ICより車で10分
●高知龍馬空港より車で30分、シャトルバスで30分、はりまや橋下車徒歩5分
●地下駐車場あり、通常料金30分ごとに150円
*****************************
1/19 長野の唐沢さんから「ミルキークイーンの多収について」
長野の 唐沢です
神奈川の今井さん、参考になるかどうかわかりませんが
ミルキークイーンの多収について私が思うことをいくつか書きます。
神奈川の今井さんの所の環境と長野の伊那谷では生育環境が
違いますので一概にこれが良いとはいえませんが、私のところでも
最初の2年はコシヒカリに準じて6月始めの田植えで坪36株植え
4.5葉です。元肥は堆肥400kgと鶏糞80kg、追肥菜種粕60kgで
コシはこれで約畝取りですが、ミルキークイーンは6表でした。
1反歩の内にミルキークイーンのほかに白毛糯も3畝程同じ田んぼに
作っていますがやはり収量は少なかったです。
それで、長年白毛糯を作っている農家に聞いたところ”穂肥をやらんと
糯はとれん”と言われ翌年から追肥の菜種粕の散布を遅め(10葉期)に
60kg撒き、倒れるのではないかと心配しながら傾穂期を向かえました。
ミルキークイーンは9俵は取れるようになりましたが、白毛糯はさすがに
長稈ですので倒伏してしまいました。
品種特性の詳しい所は知りませんがミルキーも糯に近いのではと考えます。
******************************
上伊那郡箕輪町中箕輪1989
唐沢金実
********************************
1/17 神奈川の今井さんから「すずき様へ」
神奈川県の今井です。
すずき様
分かりやすく解説していただきありがとうございます。
いつまでも続くか分からない補助金を当てにするより、まずは自分の腕を磨かなければいけませんね。私も潔く補助金いらないと胸を張れるように修行します。
1/15 お米の勉強会の村山さんから「お米の勉強会のご案内」
皆様 お米の勉強会の村山です
遅ればせながら、今年も何卒よろしくお願い致します。
さて早速ですが、私どもはここ数年温暖化対策の要でもあり
、農業の原点でもあります種子と低投入の農法を模索していま
す。
そんな趣旨からのご案内2件です。2月のお話ですが、あっ
という間の過ぎますので、どうぞご予定に入れて、お早めにお
申し込み下さいますようお願い致します。
第1回
日 時 2020年2月7日(日)午後1時〜4時半
テーマ いつの時代も1粒の種なくして人間は生きられない!
−講演会「いのちの種を未来に〜F1種の真実〜」に参加
講 師 野口種苗、野口種研究所 野口勲氏
主
催 シャンデエルブ (申込:田中さんFAX 079-232-8449参加
費:1500円)
場 所
姫路文学館.講堂(北館3階)(JR.山陽姫路駅より神姫
バス11.12番系統7分、「市之橋.文学館前」下車、北へ3分
、〒670-0021
姫路市山野井町84、TEL079-293-8228)
皆様ご存知のハーブ農家の田中秀樹さんがとても真剣に雄性不
稔のF1の種ばかりなる危険を考え、お一人の力で、かの有名な
在来種の種を扱う野口種苗の野口勲さんをお呼びになりますの
で、私たちも協力したく、皆様にもご参加をお願いする次第で
す。
第2回
赤木さんのお話も、香西さんの畑も、山崎正人さんの工夫に
満ちた機械設備や作り方もと、盛り沢山の、きっと参考になる
ことばかりの見学会つきです。
山下さんも本岡さんも、井上吉夫さんたちも、舘野さんも参
加されます。
なぜ無施肥で次第に収量が上がるのかを解明したい、品種は
どうか、また、地表に充分にある鉄がなぜ海の生き物にも、農
産物にも、人間にも不足しているのかを知りたい、夜なべ談義
を満喫したい、温泉、お腹一杯食べたい、見学もしたい、しか
もお値打ちに。そんな欲張りな願いを、どうにか叶えられそう
です。
先生は西村和雄先生と西田雄三先生、赤木歳通さん。宿を借
り切りました。見学先も様々な工夫に満ちた農家ばかりです。
きっと満足できる会です。寒い時ですが、どうぞ奮ってご参加
下さいますようお願い致します。
日 時 2010年2月13日(土)午後2時〜14日(日)午後4時
テーマ 無施肥の解明と鉄学の勧めと花除草と、畑と機械の見
学会−冬の研修・見学・交流会
先 生
無施肥のお話 ぐうたら農法 西村和雄先生
鉄学のすすめ 金沢医科大学 客員教授 西田雄三先生
お花畑除草元祖 赤木歳通さん
場 所 宿泊は岡山市建部町温泉会館、見学は岡山市御津の林
正弘さん、山崎勝久さん、総社市の香西達夫さん、倉敷市の山
崎農園
日程(予定)
13日午後1時JR岡山集合→2時〜西村先生、西田先生、赤木
さんのお話→6時〜温泉→7時から夕食懇親会→大広間で夜な
べ談義
14日8時半出発→9時〜林さんの家作りと山崎さんの野菜畑
と煎餅工場→11時〜香西さんの人参畑とお話、昼食→午後2
時〜山崎ご父子の大規模有機稲作の工夫と設備農器具→午後4
時解散
費 用 全日程:15,000円、14日朝迄13,000円、14日のみ4,000
円(詳細は相談、非会員は上乗せ有、14日の昼食代、車分乗お
礼は各自、また、夜なべ談義用のお酒、おつまみの内緒でのお
持ち込みをお願いします。)
1/15 茨城のすずき産地から「Re個別所得補償はもらえるのでしょうか?」
>
話は変わりますが、米農家の個別所得補償は直売農家ももらえるのでしょうか?農水省のホームページに
http://www.maff.go.jp/j/seisaku/kobetu_hosyo/pdf/honbu_4-02kai.pdfこういうページがあります。周りの農家がもらって直売農家がもらえないのは不公平な気がします。
上記の資料をざっと読む限りにおいては、
直売が排除される要件は見つかりませんでした。
これまでに示されているところでは、
面積確定のため?に、水稲共済に加入していることが1つの条件となっています。
ただし加入していないばあいでも、農協などと結んでいる出荷契約書を添付すれば、
支給要件を満たすことになるとされているようです。したがって、
直売のばあいは、その点がネックになりそうな気がしています。
私がその例にあてはまりますが、共済の掛け金と補助金を比較して、
得するほうを選択するつもりです。というか、あまり当てにしていません。
余談ですが、個人的には、今回の補助金は、
夏の参議院選挙を見通した一時の配り金にすぎないとみています。
自民党が巻き返せないほどに農村地盤を焼け野原にしてしまえれば、後は・・・・・・
ふだん日本農業を目の敵にしているような勢力から、同予算への批判が出されないのも
そのあたりを見切っているからではないでしょうか。
(政治資金の問題で自浄能力を欠如させた小沢-鳩山政権がどこまで持つかわかりませんが)
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
すずき産地
http://www.suzuki31.com/
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
1/14 今井さんから「個別所得補償はもらえるのでしょうか?」
神奈川県の今井です。
先日の島根の堀野様のメール「晩生稲は優秀」など大変勉強になりました。
昨年はミルキークイーンという米をたくさん作付したら草に負けていないのに4、5俵の収穫量のところもあってすっかり落ち込んでしまいました。ミルキークイーンの栽培方法を調べると「コシヒカリに準ずる」と書いてありました。コシヒカリと同じようにへの字に作ったつもりが最後の追い込みの分げつがなくて、ミルキークイーンは元気がないなぁと思いました。今になって気付いたのですが、「コシヒカリに準ずる」とはV字型稲作ではコシヒカリに準ずるという事だったようです。への字型稲作でミルキークイーンを作るにはどうしたら良いかまだ答えが出ていませんが、植え付け時期や植え付け本数を変えてみようと思います。
話は変わりますが、米農家の個別所得補償は直売農家ももらえるのでしょうか?農水省のホームページにhttp://www.maff.go.jp/j/seisaku/kobetu_hosyo/pdf/honbu_4-02kai.pdfこういうページがあります。周りの農家がもらって直売農家がもらえないのは不公平な気がします。
1/14 和歌山の浜田さんから「1週間前からレンゲ田を耕起中。さようならレンゲ米!」
雪のない南紀の「田」は開花前のレンゲが一面に繁茂していたのですが,
「レンゲ」は先の掘野さんとのやりとりの後すぐにやめることに決定したのでした。淑女豹変ス。
ごく一部だけ畦に移しました。日本ミツバチ対策は畦や畑の周囲の空き地で行いたいと思います。
この度の掘野さんの情報は私にとってはまことにタイムリーで嬉しいです。折角蜂が来てもカメムシもついてくるようでは困りますよね。
勉強欠かせません。
レンゲ米のことをとおして,私はやはり「環境百姓」であることを忘れてはいけないと初心に戻ることにしました。
「環境のことを忘れないで一生懸命頑張る百姓」という初心。
それとやはり
@味をブレさせたくない。
※「10回噛めばうまい!」なんてのはやっぱり手前勝手でした。3回噛み等というのも現代では多いようだし…
その昔,マクロビォティックの人で「そば」を40回噛まねばと言った人に,
「噛まずに飲みたい食べ物や食道を広げて入る喉越しのうまさっていうのはあってはいけないのか?」と尋ねた私でした
人に10回などと説得した厚かましさを恥じ…
A8俵/反どりは最低目標にしたい。今までに8俵/反を越えたことは1回だけ。
一度でもあったということはきっとまたできるということ。
自然に任せきりで毎年味が違うのはまずい
種々条件が変わることを乗り越えての「再現性」こそが本物百姓の道 ←お正月の新たなる決意
浜田/(和歌山)http://www.zb.ztv.ne.jp/kamu/
1/13 島根の堀野さんから「畦畔ガーデニングで害虫対策の編」
私の田んぼは高冷地にあります。今は雪の日々、雪解けは3月中旬になるでしょう。
この半棚田57aには、畦畔や農道が15aも付いています。
ここで夏場のイネ害虫対策に、畦畔ガーデニングをはじめました。
まず、当地で7月出穂のイタリアンライグラスはカメムシ類の最大の産卵場所であり
美味しいエサにもなるようです。とりわけ問題児のアカスジカスミカメは
イタリアンの種子(頴花)と形も色具合もそっくり、ただならぬ共生関係が
疑われますので、徹底的に除草しています。
他の雑草は畦畔を半分に分けて交互に刈るなど、天敵のクモたちが繁殖しやすい
工夫をしています。また春の七草系と秋の七草系は積極的に増やしています。
特に8月頃から花が咲き、大中小の蜂や蝶が集まってくるオミナエシ・フジバカマ・
ブッドレア、ヒゴタイなど里山の花々を植えまくっています。
もちろん今は雪の下ですが・・。
昨年は見本園程度の開花でした。しかし問題児のアカスジカスミカメはほぼ姿を
見せず、コメは全量1等米でした。それなりの効果があったかもです?
使った薬剤は機械除草田7aを除いた除草剤50a分だけ、おかげで黒字になりました。
こういうのに戸別所得補償を割り増しでいただければ、さらに元気が
出るにちがいありません(老欲??
あこがれのイギリスの生け垣農場みたいな雄大な景観にはほど遠いのですが
今年はもっと畦畔ガーデニングらしい風景になってくれるでしょう。
そして畦畔を利用する天敵保護の効果が期待できるかどうか
いっそうはっきりするのではと思っています。
島根県飯南町 堀之内農園 堀野俊郎
1/7 佐賀の太田さんから「今年もがんばります!」
やまちゃん今年もお願いします。緑米の話が出たから仲間にはいります、あくね餅と言われた頃から作っていましたしたので、もう10年以上作っています。これは初めは簡単に作れるけど、同じ田んぼに何年も作ると収穫がまったく無くなるようですね?そして味もはじめは、感動するような味でしたが、年々薄くなるみたいです。とにかく生命力がすごい古代米です。
ところで今年の正月からは、こたつでゆっくり休んでいます。30年以上農業に夢を見、安全、安心を目標にゼロからやってきましたが、もう体がうごきません。体の心臓もハイテクの機械で動かしています。ここ4〜5年有機農業を目指していた方々がドンドン亡くなっていたので、やはり20年以上手探りで無農薬の品を消費者に届けたいの信念で、暮らしに困り夜のバイトや朝の新聞配達などで、新規農業者は耐えてこられましたが、やはり体の耐えは仕方ないなと考えていました。
そんな私もハートが休みたいとい〜止まりそうになりました。昨年10月中から監禁され暮れの最後に開放されましたが、歩くのがやっとの体にびっくりです。
やっぱり50歳ちょいまで、会社勤めでそれから好きな農業がベストみたいですね。
日本有数の大学病院にお世話になりましたが、まさに医学の進歩は凄いことびっくりです。しかし医療費の伸びは毎年1兆円日本中で伸びているとのこと。
これもまた凄い、お米を1キロいくらで販売しようかなと考えるものには、想像もつかない金額?????
長年自分のお米しか食べたことがなかった私が、長期にわたり他人様のお米をいただきました。大変勉強になりました。ここの大病院は1日かなりのお米を使っていたようですが、数日ごとにご飯の味が変わるのが不思議でした。私はおかゆ専門でしたが?時にはおなかが痛くなったり。まさにこの世の日本のお米でしょうね?ここらでやめときましょう?。。。。。。。。。。。。
やまちゃんの除草剤を使わない稲つくりと新鮮なお米を農家直送が、いかに世の中にこれから、貢献できるかわかりました。
残念ながら私は野には立てないと思いますが、私の子供たちや研修生が後を
引き受けてくれそうです。今の時代は機械を利用して江戸時代の先端農業ができますから、体を酷使することがありません。まさに農機具小屋は出番を待つばかり準備しています。若い人に機械を大事に使い、頭を使う農業プラス太陽をうまく使う、循環農業 自分のウンチも肥料に使う様な執念(思い)があったら食べていけると、話しています。
医療費が30兆円の時代ですよ, 0.1%で300億円、これを自然に近い栽培のお米に振り替えたら数年後には、医療費が1%改善するかも??????
絵に買いたような、うまいい話になるかも解らないよと若い人にエールを
私はICD先端医療器具を体に埋め込み、この世の電磁波を避け、薬の副作用と共有しながら、若い人と話し合いながら農食を業となす決意
本年53歳ですが死ぬ気で頑張ってきましたが、現実になると1日でも長生きして未来をみたい気持ちです。
1/7 京都の土佐さんから「みどり糯」
2010年、年も明けまして例年のように抱負だけはだれにも負けない土佐です。
今年もよろしくお願いします。
みどり米の件ですが、私はのうけんの「みどり糯」を栽培して7年くらいになります。
毎年5月3日前後に田植をし、10月20日過ぎに刈り取ります。
コシヒカリが5月3日田植で9月10日前後の刈り取りですからかなりの晩稲になると思います。
過去に一度イノシシに狙われ10月初旬に刈り取ったことがあります。
米はきれいな若草色でしたが、餅に搗くとぱさぱさになってしまいました。
結果鶏の餌になった記憶があります。
普通に炊飯すれば食べられたかもしれません。
みどり糯を玄米のまま搗いた玄米餅は、見た目こそ玄米の皮の部分(糠)が残りぶつぶつしてよくはありませんが
香ばしい香りと何とも言えない甘味でお客さんの評判は上々です。
1/6 島根の堀野さんから「日長反応および出葉速度の編」
「晩生は、おもに日長で幼穂分化→出穂期が決まります」
インデイカ稲を日本で栽培すると、
ふるさと熱帯地方の日長と同じになる秋の彼岸頃に幼穂分化するので
どうしても11月頃の出穂になるそうです。
「早生は、おもに温度が幼穂分化→出穂期に影響します」
コシヒカリが全国各地(但し山形福島以南)で栽培できるのは
現地の気温に合わせて柔軟に出穂できる身軽さが挙げられます。
ところで、瀬戸内〜九州とかでは、田植〜分けつ期の気温が高いので
5日で1葉づつ出てきます(1葉=1節)。
ですから、出穂45日前のドカン肥は
45日
割る
5日=9葉 つまりその間に9葉が出ます。
中間地帯では6日に1葉くらいですので、
9葉が出るためには 9×6=54で、54日が必要です。
当地や東北などの冷涼地では7日で1葉くらいですので、
9葉が出るためには 9×7=63で、63日くらいかかります。
つまり出穂前45日限定でなく、
土地柄しだいで、54日もしくは63日のドカン肥が最適ということでしょうか。
数年前、45日前にドカンとやったらハデにぶっ倒したので気づきました。
こうしてみると、瀬戸内の稲は新幹線のぞみ号ほどではないにしても
ひかり号くらいには早いとおもいます。
しかし当地や東北では各駅停車の鈍行列車みたいな感じですので
5月の連休に田植えしても稲刈りにたどり着くのは
秋たけなわの9月〜10月ということでしょうか。
島根県飯南町 堀之内8俵農園 堀野俊郎
1/5 やまちゃんから「堀野さん、ありがとうございます・いろいろ考えさせられました」
いろいろ考えさせられました。
一言で「緑米」とくくっているのですが、
紫黒米にもジャポニカからインディカまである様に、
またジャポニカのうるち米にも数え切れないくらいの品種がある様に、
緑米にもいろんな系統があるんでしょうね。
早生、中生、晩生というくくりかたを越えた系統もあると言えば言えるのでしょうね。
それと、おぼろげに「晩生は感光性が強いのかな」と思っていたのですが、
「晩生は、日長で幼穂分化→出穂期が決まり」
「早生は、温度が幼穂分化→出穂期に影響する」
と考えていいのでしょうか?
こういう言い方はあまりにがさつでしょうか?
話変わって、「瀬戸内地方の晩生品種」の話題に戻りますが、
10年近く前に、「除草剤を使わない稲作り」の全国大会が東京であった時、
愛媛大学の日鷹先生が
「大潟村の調査をして思ったことですが、西南暖地の雑草に比べて、
東北地方の雑草はやさしく、可愛いですね」
と言う報告をされました。
それがすごく印象に残っていまして、
熊本の後藤清人さんの田んぼの見学会に参加した時、
たまたま隣に居合わせた東北の百姓に、酔っぱらった勢いで、
「東北の田んぼの雑草は、こっちに比べれば可愛いものらしいじゃないですか」
と言ってしまって、なんちゅう無礼なことを言うやつじゃと、にらまれたことがありました(笑い)
(あのころは、元気があったなあ、最近はすっかり尻が重くなって、出不精になっています)
堀野さんの「緑米の出穂期について」を読んで、農研のデータを見たら、
5月10日田植えで9月2日出穂、10月中旬刈り取りとありました。
指折り数えてみたら、田植えから出穂までなんと110日、
西南暖地の(いや瀬戸内のかな)感覚では、想像を絶する日数です。
あれ?東北地方では5月の連休に田植えする所があると聞くし、
稲刈りの方はこちらとあまり変わらない感じだし、
もしかしたら、田植えしてから出穂までかなり長いのかもしれませんね。
「バリ島では年三回イネつくりをすることがあって、
そうなると、雑草が生えている暇がない」
という前に聞いたことがある話を思い出して、
東北・北陸などの雑草対策の難しさは、そこら辺にもあるのかもしれないなと思ったりしました。
以上、だらだらとしまりのない話でした。
1/5 島根の堀野さんから「緑米の出穂期について」
山下様 緑米についてです。
緑米(緑糯)について検索したところ、
やまちゃんHPの2003年10月ころのお便りがヒットしました。
しかし出穂期の変動についてはふれてありませんね。
なお京都で種子を販売している株式会社のうけんの種子リストには
緑米があり、5月田植えの出穂期などがのっていました。
ただし、ある程度改良選抜された緑米品種かもしれませんね。
とりあえずご参考まで。
http://www.k-nouken.com/htm/akamai_hyou.htm
(追伸:緑米の出穂期について)
緑米には3種類あるようです。
・晩生緑米 ←6月植えの11月刈り?
・早生緑米 ←5月植えの10月刈り?
・早生しめ縄用緑米 ←5月植えの10月刈り?
この時期のものになると、ほぼ日長で幼穂分化→出穂期が決まりますので
晩生を早植えしても出穂期は早くならないでしょう。
早生緑米なら10月に刈れるでしょう(ただし味の差は不明です)
http://www.seedrice.net/green/index.html
島根県飯南町 堀之内8俵農園 堀野俊郎
1/4 やまちゃんから「Re堀野さんの・瀬戸内の晩生種稲作は優秀の編」
堀野さんの「瀬戸内の晩生種稲作は優秀の編」に共感です。
僕がまだ子どもの頃、50年前は、11月15日に「姫路祭り」というのがあって、
「早く祭りに行きたいなあ」と思いながら、イネの伊達がけを手伝っていたのを思い出します。
寒かったなあ、手がかじかんでいました。
品種はなんだったのかわかりませんが、もしかしたら旭かもしれませんね。
僕が百姓を始めた頃、20年あまり前は、姫路では浜手は「日本晴」、
少し中にはいると、「コシヒカリ」が主な品種になっていて、
「日本晴」もさもさした感じ(食味)が気に入らなかったので、だけどこれという品種が少なく、
浜手の自宅近くの田んぼでは、「祭晴」を作っていました。
12キロほど奥に入ったいとこの田んぼを借りる様になってから、コシヒカリでした。
晩生のヒノヒカリに出会ってから、コシ半分、ヒノヒカリ半分になっています。
ヒノヒカリを作り始めて、8月下旬出穂、10月20日頃刈り取りの晩生は、なんと作りやすいんだ、
コシヒカリは神経をピリピリさせながら作っているけど、
ヒノヒカリは植えたら後はほとんど自然まかせ、ゆったりした気分で作れるなあと、
すごく楽になった思いがしました。
堀野さんが指摘される様に、分けつがゆっくりとれて、心が急きません。
僕の抑草技術のベースは、2回代かきですが、
ホタルイがのさばってくる前は、それだけで何とかなっていました。
あと楽になったのは、水管理です。
中干しをしなくても、普通の年は、刈り取り時にコンバインが入っても大丈夫なくらい締まってくれます。
出穂後、秋雨が適度に降ってくれますので、それだけで水は足りるという年もあるくらいです。
涼しくなってから登熟期を迎えますので、田んぼを乾かしても、
コシヒカリの時の様に、急激に田んぼがひび割れすることがないので、
あと一回水を入れたものかどうか、悩まされることが少ないので、気分はゆったりで行けました。
●やまちゃんから「追伸・教えてください」
昨日横浜市緑区で、イネを作っているミュージシャンの演奏会に行きました。
主にアフリカの打楽器を叩いています。
緑米を作ったら、スズメの集中砲火を浴びて、えらい目にあったそうです。
紫黒米など他の品種はさほどでもないのに、緑米めがけてスズメが襲ってきて、
防雀ネットなどなぎ倒してしまう勢いだったそうです。
まわりの田んぼの刈り取りが終わったあとなので、よけいスズメが集まってくるようです。
(緑米は美味しいようですね、市川さんのビオトープに緑米と紫黒米を田植えしたら、
鹿が緑米の早苗だけきれいに食べていったそうです)
さて、彼に聞かれたのが、
「晩生の緑米を、まわりの田んぼの田植えにあわせて早く植えたら駄目でしょうか?」
まわりの田んぼは、5月の中旬に水が入って田植えするそうです。
晩生を早植したら、どうなるんでしょうか?
1/3 島根の堀野さんから「瀬戸内の晩生種稲作は優秀の編」
山下さま、皆さま、今年もお世話になります。島根の堀野です。
昔から岡山〜愛知の平たん部は10月後半〜11月に稲刈りしてきたそうです。
何か理由があるのではと思っていましたが、
10年ほど前にその理由の一つがわかりました。
例年10月10日ころまでには上がるはずの秋雨が長引き、
岡山〜愛知あたりでは10月末ころまで続いて
稲刈りができなかったことがありました。なるほどとおもいました。
もちろん高温登熟や台風を避けるとかの理由もあると思いますが、
そのほかにも
・晩生種は分けつ期間が長いので疎植でもかんたんに分けつを確保できる
・田植および出穂をおくらせることでカメムシ・ウンカなどの被害を少なくできる
・前作稲のこぼれ種や雑草の発芽盛期後に代掻きして除草の手間を減らせる
などなど、中生種のコシヒカリ偏重になった山間高冷地の稲作りと比べて、
とても優れた技術であることに気付かされます。
島根県飯南町 堀之内8俵農園 堀野俊郎
HOMEに戻る