2011年1月〜2月のお便り  HOMEに戻る

2/27 島根の堀野さんから「研究大会シーズン」
このところたくさんの研究大会やシンポジウムのご案内を拝見しつつも、
私は参加できませんでした。それぞれご盛会をお祝い申し上げます。

また1/29の民間稲作研究所の稲葉さんのお便りでは、命がけでタバコを
やめた(やめたい?)とのことでした。
そういえば例のネオニコチノイドはニコチンの親戚筋にあたるらしいとかで、
今頃になってナゾナゾをガッテンした次第です。

ところで当地山里では、数年前から不可解な事件がつづいています。
お盆過ぎになると軒先に巣をかけた小型のスズメバチ(地方名アカバチ)が、
せっせと幼虫をくわえて運び出し、あたり一面に置いてゆくのです。
死に面した幼虫たちを心ならずも運び出しているようなのです。
みかねて夕方には掃き寄せるのですが、翌日にはまたそこらじゅうが幼虫だらけに
なってしまいます。巣は1〜2週間のうちに巣でなくなります。

古来当地では、このアカバチは幸運を招くと言い伝え、
全住民が我が家の巣の大きさを自慢しあい、大切に守ってきました。
しかし今、その幼虫たちを不気味な夏の死が襲っているようなのです。
沈黙の春ならぬ「沈黙の夏」が訪れているように思えてなりません。
島根県飯南町 堀野俊郎

2/19 「福井の冨田です。」
ご無沙汰致しております。
福井の冨田です。
 
稲葉先生、今井さん、山下さん、
遅くなりましたが、2回代掻きと水位維持に関するお答えありがとうございました。
田植え後の不安定な水位はヒエだけでなく、コナギの生育にも好適なことは、
非常に重要な視点だと思いました。
 
 
それから、最近、中国でのカドミウム汚染米の記事を目にしました。
(中国の報道ですから、事実確認や数字の信憑性はなんとも言えませんが、)
汚染米を使った加工食品が日本に来ているであろうことや、中国政府がほとんど対策を
講じていないことから中国国民の被害は甚大になるのではないかと危惧します。
日本のカドミウム汚染米もあやふやなまま今日に至っていますが・・・
 
ネットでの記事によると、
・2002年、中国農業省の調査で、市場流通している米の28.4%が鉛汚染、10.3%がカド
 ミウム汚染と発表。
 
・2006年、湖南省湘潭市で、湘江の水を飲用する500人を対象とした尿検査で、3割の人
 の尿中のカドミウム量が安全値を超えており、1割は治療が必要という結果。
 
・2007年、南京農業大学の潘根興教授の調査では、中国各地で市販されている91種の米
 のサンプリング調査で1割がカドミウム含有量の国内基準値を超えていた。
 
・2008年、中国科学院地理科学・資源研究所の調査研究では、湖南省湘西にある鉛・亜鉛
 の鉱山地区から産出する米は、鉛やヒ素による汚染が深刻と発表。
 
・2008年の前後、南京農業大学の潘根興教授が行った広東省大宝山地区、湖南省?州地区、
 江西省大余地区などの米のサンプリング調査では、これらの地区で産出した米の全てがカド
 ミウムに汚染されており、基準値の2倍から5倍の0.4mg/kgから1.0mg/kgとなっていた。
  また、これらの省の市場に流通した米について、63回の抜き取り調査では6割以上がカドミウ
 ムに汚染されていた。
 
・2009年、浙江大学の張俊会氏の調査では、浙江省台州にある9つの電子製品解体で長い歴
 史をもつ村の水田のうち、7地区の土壌からカドミウムや銅、亜鉛等による複合汚染が判明。
 
中国科学院の研究結果では、中国の耕地面積を1.2億haとすると、重金属に汚染されている
  耕地は1200万haで、そのうち、カドミウムに汚染された耕地は530万haとのこと。
 
これらの土壌の汚染情報は稲作農民にはほとんど知らされておらず、数千万人にも及ぶ汚染
 地域の稲作農民が被害者となっている。また中国では、汚染土壌における栽培規定がほとんど
 ないため、重度の汚染地域でも依然として米作が行われている。
 
・経済的余裕のある農民の中には、汚染米を自分で消費せず都市部の市場に出して、自分は
 安全な米を買おうとする傾向が強くなっている。

2/8 長野の関谷さんから「これからの有機の話をしよう」長野県有機農業研究会大会のお知らせ
ご無沙汰しております。
長野県佐久穂町関谷です。

この度私が大会実行委員長で下記催しを行います。

長野県有機農業研究会 第31回大会「これからの「有機」の話をしよう」
―いまを生き延びるための植物生理に基づく有機栽培理論―〜小祝政明の白熱講義〜

開催日時:2011年2月26日(土) 講演会、シンポジウム、懇親会 27日(日) ミニ講座、有機農研総会、各地区会
開催場所:望月少年自然の家 長野県佐久市協和3489−67
詳細お申し込みは大会HP
http://asahiyanoujou.jp/naganoyuuki2011/
よりお願いします。

大会のどっかで聞いたことあるようなタイトルは置いておいて、
小祝氏の講演会ということでいろいろな意味で「むむっ!」と思われるかもしれません。
これから有機農業を始める自分を持っていない人だと小祝氏の講演を聞いて
「今までの有機農業は古い!これからはこれだー!!」と頭でっかちになってしまいますし、
ずっと有機をやってきた人の中には話を聞く前から「ああいうのは間違っとる!」となりがちな方もいます。

今回は生産者が生産者のために開く講演会です。
とりあえず世の中にある様々な「ナントカ農法」は置いておいて
私たちが猿の頃から付き合ってる「植物の生理」、
つまり人間のちっぽけな技術やご都合、考えなんか全く考慮せずにずっと変わらずあってきた「植物生理」について
最低限の共通認識をまずは理解し、そしてその上で私たちの様々な農法や経営にどう活かしていけばいいか?
それを語り合うのがメインの大会になります。

小祝さんの説明する理論(小祝さんの理論ではない)と現場には大きなギャップもあります。
またそれぞれの経営とのギャップもあると思います。
こういったことを、実際に実践してきた農家同士のトーキングセッションを混ぜながらお互いを高め合えればと思います。
ぜひご参加ください。

ちなみに会場かなり僻地で不便です。
手作りの大会なので皆さんを「お客様」扱いもできません。
でもこの手の大会にしては格安なので、そこら辺はご容赦ください。

■あさひや農場 関谷航太 千晴
■〒384−0701 長野県南佐久郡佐久穂町大字畑3051−1
■tel/fax 0267-88-2869
■あさひや農場HP http://asahiyanoujou.jp/
■あさひや農場ブログ http://www.asahiyanoujou.jp/doblog/
■あさひや農場teitterID asahiyanoujou

2/7 会津の一石さんから「正月の情けない話」
お久しぶりです。会津の一石です。
ミルキークィーン 21年度産の7月頃からの値あがりそのまま量不足から22年産の高値傾向(コシヒカリの値段と3000円玉位の差)
20年産までは安値傾向(コシヒカリの値段と100円玉位の差)のため作る人が減っていた。
23年度は作付面積が増える予定。種の生産量は増えていないのでそのため不足。餅の作付けに似てきた。

 
2/7 京都の土佐さんから「正月の情けない話」
山下様、送信再開ありがとうございます。
「光」なるものが我が家にやってきてテレビも見違えるほどきれいに映るようになりました。
 
さっそくパソコンもと思い光に変えようとしましたが、
当方は行政が独自に施設した光ファイバーのため
NTTもKDDIも使えません。入札で落札した地域限定(?)のプロバイダーのみ利用できます。
 
料金の問題(電話回線)もあり、ISDNから乗り換えることにしました。
ついでに重くなっていたソフトをリメイクしようと再セットアップも試みました。
それがそもそも間違いでした。多くのことを一度にできる能力はもう私には残っていなかったのでしょう。
過去にも一度経験があるので油断したのかもしれません。
DVDに保管していた一部のファイルを除いてすべてどこかに飛んで行きました。
アドレス帳ショートカットアイコンを保存しただけでデータは消えてしまっていました。
それを取り戻すすべも知らず、パニック状態がしばらく続いたのでした。
 
結局正月早々年賀状や名刺を取り出しアドレス帳を最初から作り直しました。
やっと通常の状態に戻り、いまは光の威力に感激しています。
それと同時に再セットアップはついでにやるものではないということも肝に命じました。
 
話は変わりますが、ミルキークイーンの種モミはどうしてこんなに不足しているのでしょう。
滋賀県からでなくなったという話は聞きましたが、それだけだ全国的に不足するものなのでしょうか。
採種時に何か問題があったのでしょうか。

2/6 広島の菅野さんから「Reミルキークィーンの種子捜しています」
本当ですか!
ありがとうございます。助かります。
もちろん来週以降でかまいません。
連絡は0824-66-****までお願いします。
よろしくお願いします。
菅野  拝

2/6 茨城のすずき産地から・Reミルキークィーンの種子捜しています」
きょう届いた「現代農業」誌の
“ゆずります”のコーナーに情報がありましたよ。

2/5 広島の清水さんから「Reミルキークィーンの種子捜しています」
広島県三次の清水ですお久しぶりです。
ミルキークイーンの種ですが、来週の水曜日ぐらいでいたら入手できるか連絡が出来ますが
どうでしょうか?

 
2/4 広島の菅野さんから「ミルキークィーンの種子捜しています」
広島の菅野です。
うっかりというか、横着をしていたのか種子の注文を忘れていました。
あわてて某所に連絡を入れたところ今年はもう無いとのこと。え〜ぇ!
とてもやばい状況になりました。
どなたかミルキークィーンの種子を分けていただけないでしょうか。
塩水選の関係で20kは必要なのですが、10kでも15kでもかまいません。
恥ずかしながらよろしくお願いします。

1/29 民間稲作研究所の稲葉さんから「公開シンポのお知らせ」
山下さま
ご無沙汰いたしております。今年もよろしくお願いします。研究所の総会と公開シンポが2月19,20日に開催されます。特別講演でネオニコチノイド農薬の使用実態と人体への影響を取り上げる予定です。貴会の会員のみなさまにもお伝えいただければ思いメールいたしました。日本人が開発した最終農薬といわれ、20%を越えるシェアーになっている農薬。哺乳類には影響ないといわれてきましたが、脳関門の未発達な乳幼児にはかなり大きなダメージが出るようです。前にも一度取り上げましたけど、今回は命を賭けて(ちょっと大げさ:タバコを止めた)その危険性を伝え、無農薬・有機への転換を進めたいと考えています。ご協力のほどお願いします。稲葉拝

1/18 広島の菅野さんから「Re8年後の日本の農業」
林様へ

僕の基本的な考えは楽観主義です。
おっしゃるとおり広島県の農業従事者も高齢化しています。統計上は。
しかし、この地で暮らしている僕の周りには20、30代の方が新規就農されているのも現実です。県内全体でもその数は多くはないけども確実にあります。確かに高齢の方の数から言えば歯止めにはなっているとはいえませんが、しかしながらこの現実からスタートする他ないのではと考えます。何方かが言われているように「農業に明日はなくとも明後日はある」と。人にとって食は離すことの出来ないものでしょ。その時代の状況がたとえ逆風であろうとも、その中で新しい方策や関係を模索してゆかざるを得ないのではないでしょうか。
僕は昨年から10人程度で産直市を始めましたが、仲間は皆僕より若い30,40代です。何とか農業で食ってゆきたいと言う熱意がこの事業を進める原動力になっています。まだまだ軌道にのるには程遠い状態ですが希望は見えています。というか楽しい(笑)。
僕自身、現在家庭的な問題を抱えていますが、立ち止まり途方に暮れても仕方がないと考えています。
TPPがどうなろうと日本が二流といわれる国になろうと現実に生きているのは僕たちなのですから。
これも人の受け売りですが「世界よ、しょせんお前も現実に過ぎない」と。開き直りと受け取られてもかまいません(笑)。

菅野

1/18 静岡の武藤さんから「Re8年後の日本の農業」
いつも拝見するだけで恐縮しています。
ありがとうございます。

林さんの内容に感銘を受けました。

三島市新谷
武藤光史 拝

1/17 岡山の林さんから「Re8年後の日本の農業」
広島の菅野さん、和歌山の浜田さん、
今年もよろしくお願いします。浜田さんの作られた泡立つ飲み物は大変おいしかったです。
昨夜は晴れていて7時ごろ-2℃になっていたので、今朝は古い家の水道菅破裂の危険があると思っていたのですが、
見に行くのが遅れてしまった。行ってみると、水道管が破れ、床が水浸し。井戸の水が空っぽになるまで汲み上げられ、
ポンプが空回りして熱くなっていた。やれやれと思うと同時に、こんな寒い家によく住んでいたものだと思いました。

アメリカから小麦を輸入している国で小麦が安く食べられるのは、輸出補助金があるからですね。
アメリカでさえ補助金がなければ大規模農業は苦しいということでしょう。農業は例外はありますがどの国も
そんなものです。アメリカの小麦の生産は、130%くらいですから、もし輸出しなければ日本の米と同じで麦余りと
なってしまって、麦価の暴落となって、日本の米農家以上に大変なことになる。今日もNHKラジオで、規模を大きく
すればすべてが解決するようなことを評論家が話していました。
日本は国土の70%が山林で、ヨーロッパやアメリカ、オセアニアのような平坦な土地が少ない上に、農地に
最適な土地は都市化が進み、大規模化の客観的な条件が無いにも拘らず、そのような議論が行われる国です。
浜田さんが現在耕されている圃場を返されると、おそらくその農地は耕作放棄地に戻ってしまうと思われます。
先祖代々の農地といっても、現在の多くの地主は戦後地主になった者ばかりで、本当に先祖代々といえる人は
殆どいないでしょう。「先祖代々」という言葉は重いものです。先祖代々と発言する人が自分の農地を耕作放棄地に
してしまっていたのでしょうか?
日本の予算が3月に成立するか、というのも分からなくなっていますね。何しろ、国債が税収を上回るという
異常事態になりますから。個人資産の銀行預金、郵便貯金、年金も多くは国債になってしまっているので、
これから新たな国債は誰が買えるのでしょう? 外国人が買ってくれますか?彼らは、売り、から入ってくるでしょう。
こうして日本の脆弱性を衝かれて、大暴落の引き金を引かれてしまうかもしれません。その大混乱の時は日本の
森林や農地を、中国やオーストラリアの株式会社に買ってもらうしか手はないかもしれません。百姓は、これらの
会社に雇われる労働者ということになるのでしょうか?いくつかの国はアフリカにまで農地を買いに行っています。
混乱時は法改正もあって株式会社は自由に農地を買える様になるかもしれません。しかし、株式会社は”良いとこ
取り”をするので、中山間地の農地は放置される可能性は高いでしょう。
銀行や郵便局に行くと、個人国債を買いませんか、というポスターが見られますが、既に国債になってしまっている
お金を引き出して国債を買ったとしても、一体どういう意味があるのだろうかと、私は考えてしまいました。
次の農業の担い手は、若い人たちのはずです。菅野さんのいる広島は農業者の平均年齢は70歳を越えようとしている
のではありませんか? 30代の農業者数が減少しているのは、この年代は結婚や子供の養育の問題を抱えていて、
農業では再生産出来ないので去っていかざるを得ないからではありませんか?
科学技術がはたして人の幸福に結びつく技術なのかは常に検証される必要があるというのは、私もまったく
そのとおりだと思います。しかし、科学技術が不可分に日常に入り込んでいるのも事実。例えばこのメールを
居ながらにして読むことが出来るのも科学技術のおかげですね。これはその技術の発展度合いによると思います。

林 正弘
岡山市

1/16 和歌山の浜田さんから「8年後の日本の農業」
 皆さん 御無沙汰いたしております。林さんおめでとうございます!とっても嬉しいです。
私達にとって,今年の一番のニュースで,林さんにお会いしたことがあり,直接お人柄に触れた,
私達夫婦には大変な喜びです。

 私も当初は,やむを得ずひとりぼっちの農業を志しておりましたが,農業は絶対に
一人ではできません。

 できれば,家族総出。ムシロを広げ収穫物を狙う鳥を追い払う「婆」が一人いるだけでも
助かるのです。人手は多ければ多いほどいい。

 「一人」では,いつまで続くのだろうと,私達は話しておりました。

 私も8年後は全く悲観しています。TPPでも何でもやってみればいいでしょう。
やられてみて,はじめて
人は知ることになるでしょう。「農」の「収穫物」と「経済から生み出される物」と
同じ土俵で扱うことの愚かさを。今,声を大にして論じたって,わかる人など滅多にいません。

 半年以上ずっと発言をしないできた私のことを少し。

 あまりに辛いことだったので,宅配便の人達や,実は身内にも言わなかったけど,
実は私達の農地の一部が借地だったのです。

 農地は御存知のように,宅地物件ではありませんので,いわゆる宅建業法の範疇か
らは逃れています。不動産業者の手から購入することはありません。また,価格が安
いわりに,農地として所有権を移転させる為の煩雑な手続きも多いので,業者が手を
出すこともありません。

 宅建業法の網から逃れているということは,ブロ−カーやお金が好きな素人農家が
動いていることが多く,処罰の対象にもならないということです。

 今年,私達は3回目のお米の収穫を終えた後,一番お米のとれる「田」を手放しま
した。町会議員も区長にも入ってもらっていたし,唯一問題があった,この土地に関
しては数年後に購入できるということで,農地全体の購入を決めたのでした。地縁血
縁の多い,こういった場所柄で,他にどんな私達の動きようがあっただろう…

 が,3回のお米の収穫を終えたところで地主が売らないと言ってきた。お定まりの
「先祖伝来の農地を手放すことはできないので,改めて借地の契約をしてきちんとし
て欲しい」とのことでした。

 地主は和歌山市に住み,一度も百姓仕事をしたことのない,人とその妻であった
が,今の時代の「農地」の大切さを,2度目に会った時,とうとうと私達に説教しま
した。

 30万円以上かけて,背を越す,かやの荒れ地を起こし,数年後には間違いなく,
私達が買うことができるはずだった私達が愛した土地。それを3年で手放すことにし
たのです。

 今,私達は自給的農家に徹する方向にいます。他にどんな選択があるのか,今の私
達にはわかりません。

 今後やまちゃんの宅急便に投稿することもないでしょう。ただの趣味に成り下がる
からです。(「自給的農家」なんてものが周辺に山ほどいて,色んな補助金をもらっ
ており,もらわない,私達の「変な矜持」とも言えるが…)

 皆さんいろいろとありがとう。やまちゃん大変大変お世話になりました。今年もい
い年でありますように。

★★★★★★★
浜田/(和歌山)
http://www.zb.ztv.ne.jp/kamu/
★★★★★★★

1/15 山口の石田さんから「第5回有機農業技術総合研究大会のお知らせ」
大変ご無沙汰しております。
山口の石田でございます。

新年を迎えられ、皆様いかがお過ごしでしょうか?

私、昨年、無農薬稲作に一定の目処がたちましたので、
秋に、今流行りの自然栽培(無肥料・無農薬栽培)で
色々な野菜の種をまいてみました所、大根とにんじん以外は
壊滅状態で、泣く泣く農薬たっぷりの野菜を買って来ては
食べております。

野菜の自然栽培は土が出来るまでにかなりの時間を要す
みたいですので、次は、同じく今流行の炭素循環農法にて
チャレンジしてみようと思っています。

さて、本日は、今年3月に開催されます有機農業技術会議主催の
総合研究大会のご案内をさせていただきます。

さきほど、技術会議の事務局から所属する山口環保研宛て、
「第5回有機農業技術研究大会」の案内文が届きましたので、
転送させていただきます。


有機農業技術について率直に話し合い、学べる場として、滋賀県、北海道、秋田
県、熊本県で総合研究大会を開催してきました。山口県で開催する今回は、有機
農業推進法が施行され5年目となる今、なぜ有機農業なのかを再考するために、
その基本となる「土、作物、家畜、人の健康を考える」をテーマに開催いたしま
す。また、2日目は「第20回山口県環境保全型農業フォーラム」を同時開催いた
します。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

下記内容および参加申込書は下記ちらしをご参照ください。

ぜひ、関係者の方々にご紹介いただきますようご案内申し上げます。

ちらし(PDF)はこちらから。
http://www.ofrc.net/files/guidebook/110305.pdf

…………………………………………………………………………………………

開催日     2011年3月5日(土)−6日(日)
開催場所    山口大学 大学会館
       〒753-0841 山口県山口市吉田1677-1
       山口大学吉田キャンパス
       http://www.yamaguchi-u.ac.jp/index/page/id/612
主催    NPO法人有機農業技術会議
共催      山口県有機農業推進団体協議会・「第20回山口県環境保全型農業フ
ォーラ
ム」実行委員会
後援      農林水産省・山口県・山口市・防府市・山口大学・JA山口中央会・JA
山口中央・JA防府とくぢ
参加費     1,000円(資料代)
…………………………………………………………………………………………
◆日程
…………………………………………………………………………………………
第1日目(3月5日)
12:00〜13:00     受付
13:00〜13:30     開会式(主催者、来賓あいさつ)
第1部 「土、作物、家畜、人の健康を考える」基調講演・総合討論
13:30〜14:30     基調講演「土、作物、家畜、人の健康を考える」西村和雄
(有機
農業技術会議)
14:30〜14:45     休憩
14:45〜16:25     事例発表(各25分)
               土の健康:土のたべもの     橋本力男(堆肥・育土研究所)
               作物の健康:根張りのよい生育  中川原敏雄(自然農法国際研
究開発センター)
               家畜の健康:牛と守る里の山   山本喜行(ふるさと牧場)
               人の健康:流域丸ごとを守る   安渓遊地・安渓貴子(山口県立
大学)
16:25〜16:40     休憩
16:40〜17:30             総合討論「土、作物、家畜、人の健康を考える」
       座長 片野 學(東海大学)

19:00〜21:00     情報交換会(会費5,000円 セントコア山口(山口市湯田温
泉))

第2日目(3月6日)
第2部 有機農業へのいざない〜第20回山口県環境保全型農業フォーラム〜
9:00〜9:05      挨拶と講師紹介 糸原義人(山口県環境保全型農業推進研究
会)
9:05〜10:00      講演 「有機農業へのいざない」 菊地治己(道総研 上川農業
試験場)
10:00〜10:10     発表「環保研20年のあゆみ」佐藤登(山口県環境保全型農業
推進研究会)
10:10〜10:30     「有機農業推進のための実態基礎調査報告」 山口県立大学学
生と有機の星座
10:30〜10:45     休憩
10:45〜11:10     ビデオ上映:山口県の有機農業者の取り組みを紹介
11:10〜11:30     発表「有機農業の今後の展望」糸原義人(山口大学、山口県
環境保全型農業推進研究会)
11:30〜11:55     総合討論
11:55〜12:00     終わりの言葉 小田ひろし(山口県環境保全型農業推進研究
会)

第3部 現地見学会(先着30名 普通車に分乗)
13:00〜14:00     山口大学発防府市内に移動
14:00〜15:30 ふるさと牧場(山本喜行氏)見学
               →16:30山口大学またはJR新山口駅着

…………………………………………………………………………………………
※内容は都合により変更される場合があります。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・
◆【申込受付先】
┃  山口県有機農業研究会事務局
┃     〒753-0303 山口県山口市仁保下郷317 秋川牧園 内
┃  Fax.083-929-1345 Tel.083-929-0416
┃ E-mail: ogane@akikawabokuen.co.jp

◆【問い合わせ先】
┃  有機農業技術会議事務局
┃     〒390-1401 長野県松本市波田5632
┃  TEL/FAX: 0263-92-6622    ┃ E-mail: office@ofrc.net
┃ Website: http://www.ofrc.net/

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・

初日の夜には、情報交換会等もございますので、県内の方はもとより、近県の方
も、是非、ご参加戴ければ幸いです。

それでは、今年も、日本の農業を盛り上げて行きましょう!

山口県 石田卓成

1/14 広島の菅野さんから「Re8年後の日本の農業」
岡山の林さんへ
広島の菅野と申します。
あまり役に立つ投稿は出来ませんが、皆様今年もよろしくお願いします。

8年後の日本の農業を大胆かつ悲観的に論じられていらっしゃいますね(笑)。
中国の事情は良く分かりませんが、日本に関して言えばそこまでとは認識していません。

確かに経済成長は望めないかもしれませんが、脱成長を基調とした新しい価値観が創造され市民権を得るのではないかと。そこそこの生活で満足できる社会、必要以上にエネルギーや物を必要としない社会が望ましいのでは。
ひたすらな資源浪費の上に成り立つ成長路線はそろそろ限界でしょう。若い人達はうすうす気がついているように見えます。車は持たない、必要なものにはお金を出すが出来るだけ身軽になる。こんな若者が最近ふている気がします。そして彼らは農業に熱いまなざしを向けています。

科学技術の必要性は否定するつもりはありませんが、果たして人の幸福に結びつく技術なのかは常に検証される必要があります。

1/13 岡山の林さんから「8年後の日本の農業」
皆さん、今年もよろしくお願いします。

年初に今年の計画を考えました。計画を立てるために、去年を振り返りました。
米の品質は、朝日が全量1等、ヒノヒカリが2等。ヒノヒカリは近所で3等米さえとれなかった状況では、これは良かった
と思います。ある建設会社社長の奥さんが、魚沼産の米と食べ比べて私の米のほうが美味しいからと、今回から
私の朝日を買ってくれることになりました。食味で評価してくれたことが嬉しい。収量は、反収5俵で少なかった。
今年は米の生産を1ヘクタール減らします。今年こそ再生産が出来る第一歩としたい。

今年の計画も大事だけれど、8年後の農業を考えてみました。
8年後になると、日本の国力は中国の1/2となります。これは、中国の成長率が計画で7−8%とされると
思われるので、日本がこれからも経済の低迷が続くと、年によってはマイナス成長があることを考慮して、
成長率の差を9%とすると、そうなります。(日本の成長率がこれから伸びない理由は、小泉政権時代に起きた
不公平な富の再配分による少子化の加速、中間層の減少、若者の購買力の低下など色々ありますが、
その一つに事業仕分けで、スパコンが世界最速の一位にならなくても良い、と発言するような科学技術に無知な
政治家達がトップに座っているような国だからです。菅首相は理系だけれども。スパコンというのは、日本の発展に
重要な資源を探す資源探査衛星のデータを解析したり、気象予報、医薬品などの有機物合成の設計、地球温暖化の
予測などに欠かせない機械です。ちなみに現在世界最速のスパコンは中国製です。)このような仮定のもとで、
日本の国力が中国の1/2となることは電卓ですぐ計算できます。やり方は簡単、電卓で1.09を打ち込み、
×を2回押し、=を7回押したところで2となるからです。遠い先の話ではありません。為替も経済の実態を
反映するので、これまでのように金さえあれば世界中から食料が買える状況にはありません。
このとき初めて食料自給率が世界最低水準の40%の意味を日本の消費者が知ることになります。
もちろん現実の世界は、このように電卓で計算できるようなものではありませんが、前提とした仮定があまり的外れ
というものでもないでしょう。私達は、失われた20年で先頭集団から日本だけが落伍していく様子を見ることが
出来ました。今、第2集団が追い越していくのを横目で見ることになります。日本政府の債務が膨らみ続けているので、
常識的に打てる手はもうなくなりつつあります。対策を打とうとしても初期値が大きすぎて、どうにもならない。
8年も待たずに、発散過程に入ってしまうかもしれません。幕末、明治の激動期に現在の日本の基礎を築いてくれた
先人に申し訳ない。

皆さんは8年後どうしていますか? 農業やっていますか?

林 正弘
岡山市

1/13 お米の勉強会の村山さんから「土の勉強会とつくば行きのご案内」
皆様   お米の勉強会の村山です
 
 大層遅ればせながら、今年もよろしくお願いいたします。
ずっと続いた食味と土と肥料のお話、興味深く読ませていただきました。

 さて、今年の私どもの会のご案内です。よろしかったらどち
らもご参加くださいますよう、よろしくお願いします。

 「土壌」の勉強と茨城行きのご案内

新年第1回目 基本に返って「土とは何だろうか?」
 私どもの会は数年前より、気候の荒さに対して、地域が生き
ていくために、省力.循環型の農業とはどうしたらいいのかな
どを考え続け、ご自分の土を知るために一部でも無施肥にトラ
イしてもらえないかと、無施肥無農薬の田畑の見学も重ねました。
 そして、私どもまちの者も初めて野菜作りをして、土の状態
や肥料による野菜の育ち方の違いを実感し、改めて土の重要さ
に気づきました。そこで、今年は全ての基本である「土」から
勉強することにしました。
第1回目
日時:2011年2月5日(土)1時〜5時
テーマ:土とは何だろうか?
    −いのちを育むパワーの秘密を探る−
講師:京都大学名誉教授 久馬 一剛 先生
場所:西宮市立消費生活センター第2学習室
(〒663-8035兵庫県西宮市北口町1-1-501アクタ西宮西館5F、TEL0798-69-3157
、阪急電鉄神戸線「西宮北口」下車北改札を出て、右へ、道な
りに空中廊下を左に、左側最初建物の入り口を入り5階へ。駅
北側建物。徒歩3分)
会費:会員1000円 非会員1500円


第2回目 宿泊.交流.研修会、茨城行き
 昨年夏魚沼に行って以来、ずっと冬の研修会のことを相談し
てきました。そして、茨城行きを決めてからも、企画をよりよ
くするためにいろいろした勉強を重ねてきました。また、不十
分なところはありますが、今回は、省力、少投入、土作りによ
って質のいいものを作って家族経営規模で生きていく方策と、
自分が作っている、食べている作物の種子の開発法や保存法を
知る研修会にしました。また、楽しく働いてこそ全てがうまく
いくとおっしゃる酒蔵の見学もします。
 ちょっと遠いですが、夜行バスもあるようですので、ふるっ
てご参加くださいませ。

日時:2011年2月18日(金)〜19日(土)
テーマ:土と作物を知り、農業で生きていこう、応援しよう
    −茨城と成田での宿泊研修、交流会
場所:つくば、牛久、取手、成田
参加費:全日程15,000円(1泊2食付き、交通費、昼食
、前泊等は各自)(詳細は、希望者に別途お知らせします)
お願い:できるだけ前日17日(木)午後2時頃より参加下さい

日程:2月17日(木)午後2時東海村の照沼勝浩さんの会社
照沼勝一商店集合(〒319-1113茨城県那珂郡東海村照沼600、TEL029-282-0062)
→50ha自然農法のサツマイモ畑(?)、干しイモ加工場、堆肥場
等見学とお話→使い捨てカイロを使った鉄団子の作り方講習会(
宿泊はつくばの「学園桜井ホテル」(〒305-0033茨城県つくば
市東新井8-7、TEL029-851-3011)
18日(金)午前中つくばのジーンバンクとお米の育種育種研究
所見学(時間があれば土壌の微生物活性度調査法の見学も)→午
後牛久の高松求さんの麦が生えている竹林の見学と、ソルゴー
と微生物による土づくり、輪作体系による家族経営農業での自
立、国としての食料の自立などのお話、茨大の先生方の高松さ
んの農法と収量調査等のお話、西村先生の感想と農家への応用
可能性についての提案などの予定→学園ホテルでの夕食交流会
と夜なべ談義(地元の方々も参加して下さると嬉しいですね)
 育種研究所を見学しますのは、農家の方にもまちの方にも、
お米屋さんにも、ご自分が作っておられる、食べておられる、
売っておられるお米が、どのような方法で品種改良がされてい
るのかを知っていただきたいからです。そして、ジーンバンク
を見学しますのは、何万種という栽培作物の種がどのように管
理され、利用されているのか、実際に畑で栽培されるのと違っ
ていても、保存はできるのか、農家の方が、お米を含めて地域
の在来種を持ち込むことができるのか、誰でもジーンバンクの
種を手に入れ栽培できるのかなどなど説明を聞きながら、皆さ
んと一緒に考えたいからです。
19日(土)午前中は日本一のハーブ農家霜多増雄さんの畑見学
とお話と、ハーブ茶の試飲等→午後は寺田本家の見学→できた
ら3時頃解散

1/5 島根の堀野さんから「補足:お米ソムリエ その2(終)」
実際には、水田の状態をにらみつつ、どんな肥料資材を使うかが課題です。
手元の資料から有機質肥料の成分を概略計算してみました(単位%)。

<肥料>    窒 素  リン酸  カ リ   石 灰   苦 土
牛舎堆肥   0.8  1.2  1.2   0.3   1.0
コメぬか    2.5  5.5  2.1   0.04  1.6
なたね粕    6.0  2.9  1.6   1.0   0.9
けいふん    3.0  7.8  4.6  19.7   1.6
魚粉魚粕   10.9  7.6  0.7   8.2   0.5

参考玄米    1.2  0.7  0.3   0.01  0.2  

全成分が当作に有効とすれば、おおよそ牛舎堆肥は上限500kg、コメぬかは
上限200kg、なたね粕は上限100kg、けいふん(高石灰)は上限50kg、
魚粉魚粕も上限50kg、といったところでしょうか。

もちろん期間中の無効化や翌年持ち越しもあるので、そのぶん配慮が必要と
おもわれます。連用すると、多窒素のけいふん・魚粉魚粕は意外に気難しい
ところがありますね。

なお、粘土質はケイ酸をたくさん含みますが、詳しい成分データがまだ見つ
かりません。とりあえずですが、陶磁器用の粘土は白くpH4程度で、
ケイ酸アルミがほとんどだそうです。
一方、色が濃くpH6.5内外まで上がるとケイ酸苦土が多くなるそうです。

というわけで、濃色粘土質の田畑ほど料理人もうなる名品がとれるのかなあ
と思った次第でした。
(管理者やまちゃんのご厚意に御礼申します。多謝。おわり)
島根県飯南町 堀野俊郎

1/4 島根の堀野さんから「補足:お米ソムリエ その1」
年末年始は大雪に見舞われ、朝夕2回の雪かきで健康的に過ごしました。
さて12/26〜28、塚本さんのお米の粘り・味・香りについてのお便り
です。普通は「粘るコメは軟らかくておいしい・・」で終わりがちですが、
「軟らかくてもべちゃってなるご飯は×、つぶつぶ感のあるものが◎」、
というご指摘にはとても味力を感じました。

白米の粒々はでんぷん粉のお団子ではありません。じつはご飯粒は
ソーセージを詰めるのに使う小腸の薄い膜のようなもので取り巻かれています。
上等なご飯はこの膜に適度な弾力があるのです。
噛むとつぶつぶ感というか、天然自然の力強さを感じます。

塚本さんの食味評価のもう一つの特徴は「甘いけど重い」というくだりです。
ご飯を口に運んだ瞬間「さすが甘い、弾力も超有る・・」と感心したのに、
食べ終わるころから甘ったるくて重い感じが後引くおコメがあります。
翌日冷ご飯を食べると、舌に渋味というかピリピリ感を覚えることさえあります。
コメ業界の専門家が同じことを嘆いている新聞記事もありました。

私の肥料試験および試食では、これは鳥類フンや同系列の尿素・尿素加工品が
生育後期に効き過ぎたときの特徴のようです。

TVでおなじみのソムリエT崎S也さんは、フランス仕込みの豊かな表現で
ワインの解説をされます。
塚本さんのお便りを読みつつ、T崎さんのことを思い浮かべたのでした。(続く)
島根県飯南町 堀野俊郎

1/3 福井の吉本さんから「あけましておめでとうございます。」
HPメール仲間の皆さん

 あけましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

何時も素晴らしい報告やノウハウを読ませていただいているだけで本当に申し訳
ありません。発表できるまでの内容になっていなくても読ませていただいていて
あそうなんだー。やっぱりそれでかー。と頷いているだけですが本当に感謝して
おリます。紙面をお借りしてお礼申し上げます。”有難うございます。”

今年もコウノトリ・コハクチョウ・オオワシ・ツクシガモなどの野鳥やダルマガ
エル・カヤネズミ・ゲンゴロウ。アキアカネなどの親しみのあるような生き物を
中心に皆さんの情報を基に環境にやさしい農業や漁業・林業を守る為のアクショ
ンを起こせたらいいナーと思います。どうぞ宜しくお願いいたします。

ところで皆さんにお願いとご連絡ですが、福井県越前市で下記のような大会を開
催します。
 ”有機農業のつどいIN福井県越前市”  いのちを育む有機農業、人と自然の
共生を求めて”。

1年前から検討を重ねて要綱が出来上がりました。是非仲間の皆さんのご参加を
お願いいたします。
************************************
日時】
平成22年3月12日(土)〜14日(月)

【場所】
武生パレスホテル・越前市福祉健康センター
越前市市民ホール・越前市生涯学習センター

【プログラム】
<3月12日(土)>武生パレスホテル
・開会セレモニー
・記念講演「福井が生んだ食育の祖『石塚左玄』に学ぶ」
 講師:岩佐勢市 氏
・アトラクション 劇団『ババーズ』公演
・懇親会
・農の語らい会

<3月13日(日)>越前市福祉健康センター・生涯学習センター・
市民ホール

・分科会
・種苗交換会
・日本有機農業研究会総会
・総会に参加しない人のプログラム(1.操体法、2.市内名所めぐり)

<3月14日(月)>
・現地研修

【主催】 「全国有機農業の集いin福井県越前市」実行委員会
【共催】 越前市・JA越前たけふ
【後援】福井県・JAたんなん他

【お問合せ】
ロハス越前 
TEL/FAX 0778-43-0879
info@lohas-echizen.org
http://lohas-echizen.org

お申込等の詳細はチラシをご覧ください。
http://www.satochi.jp/wp-content/uploads/youkinougyou_110312.pdf

よしむら農園 吉村義彦・春子

1/2 京都の土佐さんから「丹波のサファリパークより」
平成23年、皆様にとって良い年になりますようお祈りいたします。
今年もよろしくお願いいたします。
 
昨年は異常気象がもたらしたさまざまな問題に悩まされました。
というより今も悩まされ続けています。
昨7月から12月までに我が家の周りで11頭のイノシシを捕獲しました。
檻を設置後数時間で捕獲できるという猟師も驚くスピード捕獲になりました。
そのほか妻の車に飛び込んできた鹿、ウォーキングがすぐわかる鈴の音、そう熊です。
その上、黒豆を片っ端から引き抜き道端にきれいに並べて食べるサルの群れ、
野菜をかじるアライグマ・・・ どれも山に食べ物がなく我が谷あいに降りてきた招かざる客です。
 
当地では8月に雨が降ったのは5分間だけでした。
京都北部はゲリラ豪雨が襲来しているはずなのですが、我が村だけはなぜか避けて行きました。
湧水が豊富なのか川の水が枯れることはありませんでしたが畑に廻す分は取水できませんでした。
したがって野菜の生育が遅れ素晴らしいミニ野菜(?)のオンパレードです。
 
また9月になっても雨は降らず、我が集落営農法人のほうも地域からの刈取り受託作業が集中し
3台のコンバインで25日間刈りっぱなし、1日中9台の乾燥機が、日中は2台の籾摺り機が回りっぱなしでした。
私の体も悲鳴を上げて修理工場に入る寸前でした。
 
うるち米の刈り取りは例年より早く、9月23日に終了しましたが20ha230枚の田んぼはさすがの手ごたえでした。
コンバインの刈取りフレームが歪んだのをはじめク、ローラの駆動軸が折れたり、向う傷数知れず
籾すり機は昇降機につながるスクリューがぶっ壊れ部品がなく、急遽1台購入など
共済関係だけで修理費用200万円ほどかかりました。
購入後7〜8年そろそろという時期に来ています。
共済加入していればこそでしたが、共済組合もあきれています。
オペレーターに事故がなかったのが何より幸いでした。
 
今年は水田直営面積が2ha増え、10ha120枚強となり販売戦略の練り直しが必要になります。
22年産はおかげさまで年末までかかり、販売の見通しがつき、あとは納品していくのみになりました。
 
数字に追われるのに疲れて転職しマイペースで農にいそしもうと入ったこの業界(?)でしたが
10年を経過し今思うのは、やっぱり集落営農法人を立上げ耕作放棄地になりそうな田んぼを
片っ端から借り受け、資金繰りに悩んでいる。これは何なんだろう?と自問自答することが多くなりました。
5年間で何とか軌道に乗せ、次世代に渡す!ストレスの解決策はこれしかないのかもしれません。
厳しくなる農業環境の中で生き残るすべを模索している今日この頃です。
 
個人的にも新しいことに挑戦していく時間的余裕はありませんが、
私のお米や野菜がおいしいと言っていただくお客様の為だけに
細々と20枚の田んぼと7枚の畑を作付けしていきます。
といっても総面積1.5haですが・・・

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 京都 三和町 土佐祐司
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