2011年7,8月のお便り HOMEに戻る

8/28 岡山の林さんから「ニンジンの太陽熱処理」
皆さん今晩は、
今年の夏もエアコンなしで過ごしました。節電が叫ばれる中で、中国地方に住む私達が節電しないというのは皆さんに申し
訳ない。去年は、工業用扇風機を夜間に使ったが、今年は家庭用扇風機(38W)を2台購入し、暑くても我慢した。
私の家はパッシブソーラーハウスなので、夜間は屋根の強化ガラスのところから放射冷却を行い、室内を蓄冷しておける
機能があるので助かった。夜は、湿度が低く晴れていて条件がよければ、外気温より5〜6℃冷やされた空気が入ってくる。
昼は窓を締め切り、冷気を逃がさないようにする。家の断熱は、ペアーガラスと天然素材のセルロースファイバーを使ってい
る。灯油や、ガスを使わない電化住宅なのでエネルギーは電気だけ。7月、8月の使用電力量はそれぞれ 305kwh、301kwh
となった。昼間に電気の必要な工場や病院があるので、こういう大事なところで使ってもらうため、昼に電気を使わないように
洗濯や食器洗いはタイマーを使って深夜電力を使うようにしている。今後は自分が使う電力だけは自分で作れるように、
太陽電池を考えている。最近は太陽電池も、化合物やシリコンだけでなくCIS、CIGS、色素増感・・・、といった技術が発展
してくるので、期待している。

太陽熱処理について、私は2006年からとり入れているが、最近は雑草抑草はもうこの太陽熱処理が手放せない。
ところで今年のニンジンは、双葉が虫と鳩に食べられてしまった。今年は、バッタが異常に多い年だ。ニンジンの収入が
全く絶たれてしまった。残念。有機栽培は農薬を使わないので無収入になる年もあるので覚悟しておく事も重要だ。

林 正弘
岡山市

 
●やまちゃんから「太陽熱処理について、付け足し」
夏場の太陽熱処理で、僕がかかえている悩みは、乾きやすいことです。
今年は7月20日から8月15日まで約1ヶ月あまりほとんど雨無し。
たまりかねて透明マルチをはがしてから、肩まで浸かるくらい水を入れて、
幸いそのすぐ後に1〜2ミリ程の雨があったのですが、翌日にはもう表面が白くなり始めていました。
林さんたちのようにスプリングクーラーのような灌水設備がないので、
種を播いて、ジョロで水やりして湿らせてから、
タイベックという遮光、遮熱のシートで被覆しました。
2回目の播種をして今日で6日目、被覆をはがしたところです。
去年乾きのため発芽が悪かったのに懲りて、今年はしっかり湿らせてから播種したので、
今のところ順調のようです。
林さんところの方が、ニンジンの播種はだいぶ早かったみたいですね。
うちは8月16日と、22日の播種でした。
8/15 岡山の香西さんから「春どりニンジンの太陽熱処理について」
私どもの「秋冬蒔きニンジンへの太陽熱処理の応用」を、見ていただき ありがとうございます
「脳へるでしょう」的な発想ですが、偶然にも、今年の「春ニンジン=5〜6月出
荷」は、これまでの最高の出荷量を、記録しました
ポイントは、トンネル内での播種作業と考えます。
黒マルチを、撤去して、トンネル内での、播種作業が出来れば、あとは「従来の作業」です
今年の「春ニンジン」は、5月中旬以降の「雨、雨、雨、、、、」で、収穫作業は、
困難を極めましたが、出荷量は76tで、過去最高を記録することが出来ました
除草効果は「夏蒔きニンジン」には、劣りますが、予想以上の「結果」と思っています

吉備路オーガニックワーク  香西達夫

8/10 熊本の岡さんから「Re九州行のご案内」
九州熊本の岡です 幽霊みたいで参加しております
今年も菜の花がいっぱい咲きました20ha3000万本
九州新幹線開業当日は菜の花がいっぱい新幹線から、見える光景がうれしかったです
菜の花米も順調です
除草剤を使わなくなって13年目になりました(生えない)
私達菜の花の会員5年目を迎えました
菜の花米から出来た純米酒「菜々」全国のお酒品評会で数々の賞をいただきました
一年で3賞受賞 
検索→純米酒「菜々」いろいろ見れます
http://search.yahoo.co.jp/search?p=%E7%B4%94%E7%B1%B3%E9%85%92%E3%80%8C%E8%8
F%9C%E3%80%85%E3%80%8D&search.x=1&fr=top_ga1_sa&tid=top_ga1_sa&ei=UTF-8&aq=&
oq=

九州ですか、地元だけど参加したい・・・・
たぶん行けないですね
22日東海大の片野教授に会われたらよろしくお伝えください
環境保全型農業研究会の会員です 熊本八代の岡ですした。

8/9 やまちゃんから「暇つぶしな話です」
ここ数日夏本番の暑さが続いてふーふー言っています。
東北、北陸の米や牛の被爆のことを思うと、暇な話をしている気分でもないのですが、
近況を暇つぶしに書いてみます。
 
(1)除草機をかける時に枕地のイネを踏んでしまうストレス回避に、
今年は枕地に苗を植えるのをやめたことを前に書いたことがあります。
イネが植わっていない枕地、オモダカ、コナギ、ホタルイなどの雑草がわがもの顔にすくすく育っています。
道路から見たら、雑草天国、堕農の典型の田んぼのように見えるので、先日刈払機で枕地の草刈りしました。
だいぶ普通の田んぼらしく見えてきました。
現状は僕にしては豊作モードで、反あたり7俵くらいは言ってくれそうな気がしています。
 
(2)貼付の写真は、クッキングトマトです。並んで映っているのは、桃太郎。
両方とも、約40メートルのウネで2日に一回の収穫です。
暑さのため桃太郎がなりやんできているせいもあるのですが、
加工用トマトは元気元気、毎回コンテナいっぱい近くあります。
たぶん8月終わり頃まで収穫できます。
作り始めて7〜8年、やっと知名度が上がってきて、直売所でだいぶ売れるようになってきました。
キロ250円です。
品種は「しゅうほう」、長野県の試験場が育成した品種です。
4年程前にお米の勉強会の農家見学に参加した友人が
お土産に手のひら大の大玉トマトをお土産に持って帰ってきてくれました。
「これは何という品種や、ちょっと聞いてみてくれ」と頼んだところ、返事無し。
どうも企業秘密で、教えてくれなかったらしい?
その翌年(それまでサンマルチーノとか「にたきこま」という品種を作っていたのですが)
「しゅうほう」という品種を取り寄せて作ったところ、
カタログには120グラム程度と書いてあるのに、250〜300グラムくらいある大玉がごろごろなりました。
たぶん、企業秘密の品種は「しゅうほう」に違いないと思いました。
 
直売所のお客さんが「生で食べられへんの」と、何人も聞いてきます。
あまりうるさいので、スライスして一緒に食べてみたら、
「時季はずれのトマトよりよっぽど美味しいやないの」
たしかに、生でも味が濃い。
それ以来「食べたかったら、生で食べてもそこそこ美味しいよ」と売っています。
 
我が家では、売れ残ったのを冷凍庫に放り込んで貯蔵しています。
食べたい時に、ざるに入れて解凍しているのですが、融ける時に水分がぼとぼと出て濃縮トマトになります。
それで先日オムレツを作ったら美味しかったなあ。
 
地這で、芽かきもしない放任栽培、「しゅうほう」おすすめです。
 
(3)冬場の太陽熱処理はむずかしい?について、
 
今年もニンジン、タマネギの苗床、キャベツ、ブロッコリーの苗床を太陽熱処理しています。
さて、懸案は1月に種まきするニンジンの太陽熱処理が出来ないものだろうかと言うことです。
トンネル栽培のニンジンは、草取りを考えると40メートル一ウネが限度です。
秋口から黒マルチを張りっぱなしにしておくなど3年試行錯誤をやって見ましたが、
効果があったのか?なかったのか?と言う程度で、去年はとうとうあきらめました。
そしたら、香西さんが「ノーベル賞ものの発見ですよ」と笑いながら教えてくれました。
トンネルを張っておいて、その中に黒マルチを敷いておくんだそうです。
写真を見せてもらったら、たしかにめざましい効果があったようです。
しかし香西さんのニンジンのトンネルは幅4〜5メートルもあります。
中に人が入ってごそごそ出来る大きさです。
かたや僕のトンネルはウネ幅1,3メートルくらいの小さなトンネルです。
とても応用が利きません。あきらめていました。
 
しかし、昨日研修生の服部君と話していて、今年も試行錯誤してみる気になりました。
秋口から黒マルチを張って「太陽熱処理」をしていても、
いまいち効果がないのは、たぶん温度が足りないため。
ならば、10月半ば頃から透明マルチをしておいて、地温を上げて草を生やす。
草がはえ揃ってきたら、透明マルチの上から黒の防草シートですっぽり覆ってしまう。
生やすだけ生やしてしまって、そのあと1月下旬にニンジンの種を播いてトンネルをする。
 
さあどうなることやら、あとは来春のお楽しみです。
 
8/5 お米の勉強会の村山さんから「九州行のご案内」
九州の田んぼと種採り畑見学会のご案内
皆様     お米の勉強会の村山です
 ご無沙汰いたしております。早すぎた梅雨明け、東北で季節はずれの大雨、今年も不純なお天気が続いていますが、田んぼでは元気に稲が育っていますでしょうか。
 
 さて、今回は、田んぼ見学と種採り畑の見学のご案内です。今年は初めてお盆過ぎの見学になり、もしかして収穫が始まる時期かと心配ですが、なかなか行けないところですので、何とかやり繰りしてご参加下さいますよう、お申込みをお待ちします。単に見学だけではなく、視点を変えた世界の見方、土の中の世界の見方も学びます。

日 時 2011年8月20日(土)午前10時〜21日(日)午後3時

テーマ 草が生えない楽しい田んぼの見学と野菜の種採り畑見学
    −九州の田畑見学とお米情報の勉強、そして交流会と夜なべ談義

見学先 
○熊本県菊池市の後藤清人さんの草が生えない田圃(ずいぶん前に山下さんが姫路に呼んで下さいましたね)
 80歳を越えられた後藤さんは至極お元気、ご本を出版されたそうです。2時間話を聞い
てもらえば、誰でも簡単に楽に田んぼができることを納得できるとのこと。

○長崎県雲仙市の岩崎政利さんの種採り畑
 岩崎さんには殆ど連絡不可能な程お忙しいご様子。広い畑をなさっているのに、どのようにして大切に種採りをなさり、あやしておられるのか拝見しましょう。

○ご一緒して下さる先生 九州大学農学部 伊東 正一 先生
  (独)農研機構中央農業研究センター生産支援 横山和成先生

○参加費 2日間全行程参加 15,000円 部分参加は申込書参照

○日 程 前泊の方は、19日(金) 神戸空港発09:55→熊本空港着11:00→レンタカー(前泊人数により台数考慮)で「阿蘇百姓村」の赤牛の放牧見学と山口力男さんのお話(TEL0967-35-1414、〒869-2232熊本県阿蘇市赤水830-1) (又は車で、夜行バスで11時に熊本空港へお越し下さるか、途中からの参加も可能)→昼食(山口さんにお願い)→宿泊は後藤さん紹介の「菊池 笹乃家」(TEL0968-25-4000 〒861-1331熊本県菊池市隈府1090−1)

本番 
20日(土)9時菊池温泉「菊池 笹乃家」集合、受付→10時〜後藤清人さんの草が生えない楽々田んぼ見学(〒861-1304熊本県菊池市深川51、TEL0968-24-3429)→11時半から「笹乃家」で昼食と後藤さんのお話と、伊東正一先生のお話「世界の農業事情と今後の日本の農業について」→4時〜後藤さんのお仲間の田圃見学→「笹乃家」着、地元の農家の方々を交えて夕食交流会(福岡の薄國彦さんたちも参加)→夜なべ談義→

21日(日)朝8時「笹乃家」出発→10時〜長崎県雲仙市の岩崎政利さんの畑見学(〒859-1115長崎県雲仙市永中名742、TEL0957-38-3937)→11時半〜岩崎さんの種採り法のお話と昼食(岩崎さんにお願い)→1時半から近くの種取りしている老農篤農家さん見学(岩崎さんにお願い)→3時解散(予定)→

もう1泊の方は、阿蘇郡南阿蘇村川陽の九州東海大学農学部の近くの栃木温泉「朝陽」(TEL0967-67-0333、〒869-1404熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陽3986-1)→
22日(月)9時半〜片野学先生の案内で九州東海大学農学部の田畑見学(〒869-1404熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陽、TEL0967-67-3914、携帯090-3079-5657)→福岡の薄國彦さんの田圃と精米所見学(〒811-3122福岡県古賀市薦野1315 携帯090-8228-8062、TEL 092-946-3159)→松熊秀二さんの田圃と竹林見学(〒820-0201福岡県嘉麻市漆生2520、TEL098-42-2752携帯090-8397-1333)とアイガモ農法の古野隆雄さんの田圃見学(820-0603福岡県嘉穂郡桂川町寿命824、携帯 090-3605-1889)→福岡から飛行機又は新幹線又は車に便乗して帰阪予定(村山は、この日英彦山に泊まり、三辻英子さんのお宅や児玉さんの故郷へお邪魔する予定)

8/4 宮城の齋藤さんから「原発関連」
こんにちは 宮城県栗原市一迫の斎藤です。

取り急ぎのご連絡です。
農水省より発表されています。

米の放射性物質調査に関する説明会 会議資料
http://www.maff.go.jp/j/soushoku/kaigi_siryo/110803.html

放射性セシウムを含む肥料・土壌改良資材・培土及び飼料の暫定許容値の設定について
http://www.maff.go.jp/j/syouan/soumu/saigai/shizai.html

斎藤 政憲

7/30 兵庫の藤田さんから「今年のイネ」
以前少しだけ投稿させてもらった加古川の藤田です。
今年は除草に関して少しだけ結果が良かったので投稿させていただきます。

一昨年はコナギの猛襲に会い、昨年はクログワイがはびこり壊滅状態になり、
とてもこちらに投稿できる気付きがありませんでした。

うちの田んぼは春にレンゲが咲き誇るようにしたいので種がつくまで田起こしをしません。
それを高速で浅耕し、水を入れ代かきをしますが、その時に田んぼに水をたっぷり入れ、
土ではなく水を撹拌するように1回目の代かきをしました。

この耕し方と、代かきの方法は兵庫県三木市の畑さんから教えて頂きました。

田植え(手植え)する1週間前に同じように2度めの代かきしました。
田植え前に3度めの代かきをしようとおもったのですが、今まで以上に最高のトロトロ層が
できており、結局3度めの代かきは中止しました。(コナギなども芽を切った状態で浮かんでいました)
昨年悩まされたクログワイの芋もプカプカ浮かんでいましたので、丁寧にすくってやればだいぶ減らせたのではないかと思います。

成苗にて田植えをし、水を5cm〜の水管理をしました。

(田んぼ1・自然農法11年目)
1週目、2週目は手でかき混ぜるだけの除草。
ガスを抜ことを主にしている様な感じです。
このとき感じた事は、耕しが深くなってしまったところはガスで苗が浮き気味になっていました。
それに比べ、浅く耕せたところはしっかりと活着しており、草姿は立派でした。
3週目〜5週目は、クログワイ、オモダカなどの芋で増える分に関しては出来る限り手取りしました。
この時もトロトロ層は続いており、他の草の新たな発芽はあまり見かけませんでした。
所々クログワイの取り残しはありましたが、先週末で草取りは終了しました。
現在分けつ25本くらいです。


(田んぼ2・自然農法4年目)
昨年はコナギの猛襲で悲惨でした。
反収3俵以下で我が家の食い扶持を確保できませんでした。
1週目、2週目は除草機かけ。
3週目は田んぼに入らず。
4、5週目は拾い草をしました。
こちらの田はほとんど草が生えませんでした。
現在分けつ40本くらいです。


今年は生まれて初めての中干しを実行中です。
といっても自然に水がなくなるように急には落としませんでした。
根っこが下へ下へと伸びていってくれるようにするためです。

また何かしら結果が出た時に報告させて頂きます。

7/19 「今回は匿名でお願い致します。」
先日の放射能汚染された汚泥肥料を全国に拡散させることが出来る件も、
今回のODAの件も、将来を考えると絶対にやってはいけない事だと
思いますが・・・

>>> 2011/06/26 19:54   【共同通信】
ODAで復興支援、11年度 被災地水産品など提供

 政府開発援助(ODA)配分など2011年度の国際協力重点方針案が26日、
判明した。東日本大震災被災地の水産加工食品などを購入して途上国に提供する
など、国際社会にも「開かれた復興に資するためのODA活用を最優先課題とす
る」と明記。被災地に外国人研修員を積極的に受け入れることで風評被害防止に
も取り組むとした。

http://www.47news.jp/CN/201106/CN2011062601000514.html <<<


>>> 汚泥肥料中に含まれる放射性セシウムの取扱いについて(農水省)
http://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/kome/k_hiryo/caesium/index.html <<<


農水省の担当者によると、『一応全国で利用可能となっていますが、
実際には運搬賃や効率等を考えると地域外で利用されるのは
考えにくい』との事でしたが、金に困った百姓が金銭と引き換えに
自分の農地に撒くのを認める事も充分に考えらると思います。

そうすれば、その下流にある地域は風評被害で全滅になる可能性も・・・

日本全体が汚染されたら、TPP参加も容易に行えるので政府にとっては
好都合と言う方もいたりして、不安は募るばかりです。

汚泥肥料に関するQ&A(農水省)
http://www.maff.go.jp/j/kanbo/joho/saigai/odei_qa.html

自分たちの時代で起こってしまったことは、いくらお金がかかっても、
自分たちで処理しなければいけないと思いますが・・・

なんだか残念な気持ちです。

 
7/15 神奈川の今井さんから「深水管理とイネ」
神奈川県の今井です。
予定より3日早く、地域の中干しが始まってしまい、コナギの大発生した田んぼは、一部、草取りを諦めました。
コナギの大発生して草取りを諦めた田んぼは田植え後に20センチくらいの深さの水管理をしました。今になってみれば
いい加減な水管理であったと反省しております。せめて水深10センチくらいにしておけば良かったです。
田植え直後からあまりにも水をたくさん田んぼに張ると根が腐りやすくなるという事も実感しました。さらに根が腐った田んぼ
に中耕除草機をとおしたりするとイネの損傷は激しかったです。
 農文協から出ている「ミネラルの働きと作物の健康」という本に水田の場合、未熟有機物存在下で深水栽培すると土壌溶液
中に二価鉄が大量に溶けだすためにマンガンの吸収割合が低下する。深水栽培のイネにマンガンを施用すると増収効果が生じると
あります。私の作っている田んぼでコナギがひどかった所は深水栽培のし過ぎで田んぼの土に二価鉄が大量に出ていたかもしれません。
田んぼをヒエだらけにした事がある私はその苦い経験から、ついつい田んぼに水を多く入れ過ぎてしまいます。来年は少し、水を減らしてみようと思います。 
二価鉄と雑草の発生をインターネットで調べていたら参考になりそうな記事がありました。
http://www.naro.affrc.go.jp/top/seika/2007/11cryo/cryo07-38.html

7/14 岡山の林さんから「カラス対策」
皆さんこんばんは、
カラスには私もやられています。
今年は、カボチャをカラスにやられてしまいました。カボチャ栽培は20アールと9アールの圃場に畝を立て、防草用のマルチ
を張り、穴を開け、直接種を蒔くというやり方をとりました。このうち9アールの圃場はカラスがやってきて、その穴から種を掘
り出し、種を割って中身を食べてしまったのです。カラスが私の作業を観察していたようです。カラスは知恵があるので、この
穴のところを掘れば、種が埋まっているという事を理解していたようで、システマティックに順番に食べていったようです。
という訳でこの畑のカボチャは全滅しました。時期を失しているので、再びのカボチャの播種は出来ませんでした。
カラスは、知能の進化が続いていて、スズメやツバメの狩をする事を覚えたようで、親が狩られてしまうとツバメの巣に餌が
運ばれなくなり、子も餓死するようです。田舎にすむカラスは、ハシボソガラスで都市に住むカラスより知能が高いのです。
私の家に巣作りをしたツバメは、スズメに巣を乗っ取られてしまいました。ツバメはもう少しで巣立ちだったので残念でした。
しつこく巣を狙うスズメが近づくと、ツバメはスズメを追い払っていましたが、ツバメとしては子に与える餌を運ばねばならず、
この隙を狙われました。スズメがツバメの子を巣から落としたか、驚いて落ちたかのどちらかでしょう。下には野良猫が徘徊
していますので、落ちればツバメの子の命はないということになります。空になったツバメの巣にスズメが枯れ草を運んできて
自分の巣にしてしまいました。ツバメが残念そうに飛んでいるので、私がスズメが運んできた枯れ草を取り除いてやると、
今度はツバメが戻ってきて巣を掃除し、自分の枯れ草を運び込み、再び卵を産みました。今度こそはスズメに注意しなけれ
ばと考えているところです。カラスの話が、後半ツバメとスズメの話になってしまい、申し訳ないです。
 
林 正弘 
岡山市

7/13 千葉の高柳さんから「Reカラス対策」
高柳@おかげさま農場@成田市です。
 やまちゃんのカラス対策大変ですね。
私の今年は、アイガモ田7反歩やっているのですが鶏小屋に入れたその翌日にカラスに入られ
(金網が古くて破れてしまっていたのです)10数匹やられました。その後数日したら今度はイタチです。
これには20数匹やられました。一度覚えられたらしょうがないからと田んぼに入れたら、その翌日には
全滅でした。ハクビシンらしいです。電柵を3カ所も噛み切られていなくなってしまいました。
 鴨屋さんに急遽お願いしたのですが、遅れたせいか今年は除草率が良くありません。やはり苗の
育ち具合に合わせないとまにあわないのかなあ、と思いました。
 で、畑の方はミニトマトが出来始めたと思ったら、またまたハクビシンとタヌキが登場のようです。
やりようがないのでハウス回りに電柵を張り巡らしようやく防除?できつつあります。ところが、トウモロコシ畑にいったら
そこにも出没して実がかじられる始末です。今年は害獣が多い年のようです。離れ畑にはイノシシも出没し始めました。
害獣対策!喫緊の対策が必要です。良いアイデアがありましたら教えてください。

7/12 やまちゃんから「カラス対策・その後」
今年のトウモロコシのカラス対策は、例年より丁寧に、ふたつの方法でやりました。
一つ目は、最初の二ウネに、ぐるりを海苔網で囲って、
1,8メートル幅×18メートルのキウリネットで上空を張り巡らしました。
この効果はバッチリ、カラスの被害はゼロでした。
再利用できるように、ロープを付けたまま片づけましたが、
まあじゃまくさいと言えばじゃまくさい作業でした。
 
3回目以降のトウモロコシになってくると、だんだん忙しくなってきたので、
もっと簡単にすませたいという気持ちが働いて、
1メートル×50メートルの防獣ネットでぐるりを囲ったあと、
その上に(地上高1,8メートルくらいの高さかな)黒い防鳥糸を張っていきました。
まったく被害無しというわけには行きませんでしたが、
まあまあ満足できる程度のように思われました。
 
ところが、最近トマトがしつこくカラスにねらわれるようになってきました。
トマトも防獣ネットを張り巡らせて、その上に黒い防鳥糸を張っています。
ただ防獣ネットが足りなかったので、一部は黒い防鳥糸を三段に張っています。
黒い防鳥糸だけのところで、トマトがカラスのつつかれています。
(全部食べてくれるんだったら、まだ許せるのに、少しだけつついて穴をあけるだけです)
 
アイガモの古野さんは、黒の防鳥糸はカラスには見えないので、
飛びながら、ふいにぶつかって恐怖心を持つようだと書かれていましたが、
アイガモの田んぼではアイガモは動き回っているので、黒の防鳥糸で十分なのでしょう。
トマトの畑では、カラスは歩いて悪さが出来るので、
用心しながら防鳥糸を避けて、トマトをつつく余裕があるのでしょう。
 
P.S
ふーふー言いながら、ティラガモの除草機を2回通りかけることが出来ました。
驚くのが、ヒエが田んぼから姿を消しています。
ヒエが消えて、コナギやホタルイだらけになった田んぼ、
2回代かきやその後の深水管理、それはヒエに有効な対策でしたが、
そのために田んぼ泥が還元状態になって、ホタルイやコナギが発芽しやすい田んぼになってしまっているようです。
発想を変える時期に来ているようです。
ヒエが出やすい代かきにして、田植えをすれば、もしかしてコナギは減るかも???

7/5 石川の東さんから「これはマズイ、ほんとやめてほしい」
石川の東です

頭が痛くなります

言葉もありません

国はなにを考えているのか私には分かりません

http://www.youtube.com/watch?v=uVlhKBZAi_4
より引用

7分10秒あたりからです

Q:(一番多く届いている質問。農林水産省は放射性セシウムの濃度が1kgあたり
200ベクレル以下の汚泥や汚泥の焼却灰は肥料として利用出来るとしていて基準以
下であれば長期間のうちにまいたとしても土の中の放射性セシウムの濃度は過去40
年程度の変動の範囲内で抑えられるということですが、私は食物汚染が毎年拡大して
いってしまうのではないかと思うのですが、先生はどうお考えですか?)

A:小出:今私聞いていただきましたけれどもいわゆる地球上はすでにくまなくセシ
ウム137で汚染されてしまっているのですね。大気圏内の核実験によって。ただ
し、土の汚染はどの程度かというと81kgあたりにすればほぼ0.1ベクレルだと思っ
てください。それを農林水産省は200ベクレルとおっしゃったんでしょうか。10
00倍のケタですね。そこまで許すと行ってるのですから尋常なことではないと私は
思います。ただ、試料等でまくものは大地の大量の土の上にまくわけですから、それ
がどの程度の効果になるのかは私にはにわかにはわかりません。ちょっと想像を絶す
ると私は思いました。(多いですね)そうですね。どんどん蓄積もしていきますし、
植物へ移っていくということになると思います。

http://www.shomei.tv/project-1785.html
【農林水産省が決定した、放射性物質が検出された汚泥を全国に肥料として流通させ
る新基準に反対する署名】

7/4 岡山の林さんから「チェーン除草を終えました」
皆さん今晩は、
今年のチェーン除草を終える事が出来ました。チェーン除草を行った面積は、約1.8ヘクタールです。
以下にその様子を報告します。
 
圃場番号  面積(a)   代かき1回目   代かき2回目   田植え  チェーン除草1回目  チェーン除草2回目
  6       25.0        6/16          6/23        6/25         6/28               7/3               
  11       36.2        6/16          6/23        6/25         6/28               7/3
   13       27.8        6/15          6/22        6/24         6/27               6/29
   14       19.3        6/15          6/22        6/24         6/27               6/29
  22       19.8        6/16          6/22        6/24         6/27               7/1
   23       32.5        6/17          6/22        6/24         6/27               7/1
   24       25.8        6/17          6/22        6/25         6/27               7/2
 
今年は、去年より1ヘクタール程稲の植え付けを少なくしました。
代かきは2回行い、翌々日に田植え、3日目程度でチェーン除草に入りました。チェーン除草1回目ではかなり良好
でしたが、1回目で取り残したコナギは2回目では殆ど取れませんでした。田植え後1週間も経過すると、チェーン
除草の効果は半減します。最後の代かきから5日以内にチェーン除草に入らなければならないというのが私の今回
の経験でした。それから、チェーン除草では、ヒエは殆ど除草できないようです。ヒエには深水がもっとも適して
いるようです。ヒエが除草できないのですから、クログワイなども除草が難しいという事になります。除草効果の
あった田んぼは、とろとろ層が出来た田んぼでした。除草効果の評価はかなり主観的なもので、労力的にも時間的
にも限りのある百姓ではこんなものかな、と思います。チェーン除草によって、水田雑草の密度を大きく下げる事
が出来ました。
 
林 正弘
岡山市
 
ps チェーン除草を終えて家でコーヒーを飲んでいると、ピンポーンとチャイムの音。ドアを開けてみると、
有機農業をやっている人ですか?と私に聞く人が立っていた。「除草ロボットを開発中です、センサーの開発も
やっと出来ました」と言ってパンフレットと名刺を渡された。後でパンフレットを読んでみると産業用ロボット周
辺機器やFAシステム設計製造を行う社員26人の会社だった。出来たら一度試用してみて下さい、といっていたか
ら本当に持ってくるかもしれない。期待半分で待っていよう。

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