2013年9月〜10月のお便り  HOMEに戻る

10/21 岡山の林さんから「利根川進博士の私の履歴書・日経」
 
皆さん今晩は、
日本経済新聞の最終面にノーベル賞学者の利根川 進博士の「私の履歴書」という連載が掲載されています。
免疫の多様性の謎に迫った利根川博士の歩みがわかる非常に興味深い連載です。利根川
 進博士が
バーゼル免疫学研究所で行った分子免疫学の重要な仕事まで話が進んでいるところです。バーゼルの町は私も行った
事がありますが、いい町です。この連載は百姓の私でも分かる内容で、とても面白いです。新聞連載が終われば単行本
にでもなるかもしれないけれど、興味のある方はぜひ読んでほしいですね。
 
林 正弘
岡山市

10/17 岡山の林さんから「もうすぐ稲刈りです」
 
皆さん今晩は、
台風26号は大きな爪後を残して、去りました。被災された皆様にお見舞い申し上げます。最近の気候はますます極端と
なりつつあります。温暖化懐疑論が台頭していますが、観測事実は明らかに温暖化の様相を呈しているようです。産業
革命以来、現在のところ地球の平均気温は0.8℃ほど上昇しましたが、今後、地球の平均気温が4.8℃も上昇すると
どのような世界が現れるのか。近い将来迫り来る巨大なリスクを前に私は想像することすら難しく恐ろしい。4.8℃上昇
といってもこれは通過点に過ぎず、人類はこの先も本当に生存できるのか?気候変動が顕在化し始めた今、私もこれか
ら農業を続けていくことができるか心配です。
私が設置した太陽光発電が一週間前に系統連携を開始し、たちまち私の家で使用する全電力の一ヶ月分を発電しまし
た。この一週間には台風26号で雨が降ったり、天気の悪い日があったのですがそれを補って余りがあるほどです。
また、太陽光発電パネルの上に降った雨を集めて、2トンタンクに溜めるようにしました。それが、今度の台風の雨で
一晩で満杯になりました。それ以上降ったと思いますが、余剰の雨水は自動的に排水するようにしておきました。雨水を
溜めるようにしておいて良かったと思います。太陽光発電だけだと天気の悪い日は気分も曇ると思うからです。こうする
ことで、晴れの日は発電、雨の日は雨水の利用、といずれも気分は爽快です。雨水利用は全て私の手作りです。停電時
は自立運転に切り替えられるのも利点です。写真は、雨水用の2トンタンクです。
 
稲の刈り取りが迫ってきました。今年は、近所にウンカの被害を受けたところがかなり出ました。私の田んぼも所々稲の
色が変わっているところが出てきました。ウンカの影響でしょう。皆さんのように7表以上も収穫することは今年も望み薄
になってきたようです。
 
林 正弘
岡山市

10/16 滋賀の河瀬さんから「初めまして」
 初めまして。滋賀県甲賀市の河瀬と申します。
 
姫路市立水族館の市川さんにご紹介頂きました。水生昆虫など生きもの研究から、稲作に関心をもつようになりました。
職場の公園(みなくち子どもの森)で、市民の方(親子中心)との毎年のイベントで、無農薬・無化学肥料、手植え・手刈り・はさ架け干しで、もち米を栽培(2枚の小さな田んぼで、30Kg収穫程度)しています。しかし、購入した苗を使ってきたからか、この10年で次第に水生昆虫の種類が減っていて、危機感をもちました。今年は準備不足で失敗したのですが、来年は、種モミから育苗して田植えができることを目指しています。
 
皆さまから、色々とご教示お願いしたく、よろしくお願い申し上げます。
 
<みなくち子どもの森公園での「こいもクラブ」の様子>
http://www.city.koka.lg.jp/4326.htm
 
河瀬直幹

10/16 福岡の田中さんから「Reあしがら農の会 欠ノ上田んぼの報告」
笹村様へ
 
素晴らしい成果ですね!
私は反当り7俵でしたので、あやかりたい限りです。
 
嘗ては棚田で現在は杉林になってしまっている我が家の棚田ではいつも7俵以下だったと記憶しています。(尤も40年ぐらい前の記憶なので少しあやふやですが...)
 
棚田では水温の関係なのか、育ちがあまり良くないのが一般的みたいなのに、そんな中で成果をあげていることに「感服」しています。
 
良い意味での「他山の石」として、目標にさせて頂きます。
 
岡山の赤木さん提唱の「菜の花緑肥稲作」を真似しようと試みていますので、来年は「緑肥」が豊作になることを目指してみようと、先週末は田圃の均平と荒起こしに励みました。
 
来年は一昨年並みの8俵越えを目指して、皆様の知見を参考にしながら、「鬼が笑う」噺に思いを巡らします。
 
以上 福岡県の田中より

 
10/15 神奈川の笹村さんから「小田原久野 あしがら農の会 欠ノ上田んぼの報告」
 
小田原で自給農業をやっている笹村です。専門の方には参考にならないと思うのですが。

自給で田んぼをやる場合の参考になると思い。報告させてもらいます。

手植え、ハザがけの田んぼです。10家族で3反の田んぼをやっています。

全員、本業があり、市民自給を目指し、楽しく農作業をしております。

田んぼのとなりには、柿、栗も1反あり管理しています。箱根から流れ出る久野川沿いの棚田です。

あしがら農の会には、こうした田んぼグループが10ほどあります。

また、小麦の会。大豆の会。お茶の会等もあります。

 

10月14日に最後の脱穀を行い、今年の小田原久野の欠ノ上田んぼの一年が終了した。

1番  2.3畝  104.7kg  45.52 ?

2番   5畝   275.5kg  55.14

3番 3.5    232kg   66.29 ○

4番 2.8畝   164.6kg  58.79

5番 0.5畝     36kg   72.00 ○

6番 0.7畝   43.3kg   61.86 ○

7番 1.4畝   98.6kg   70.43 ○

8番 3.6畝  197.6kg   54.89

9番   4  256.6kg   64.15 ○

10番 3.4畝 165.2kg   48.59 ?

15741キロの収穫でした。

 

うるち米面積27.2畝 57.87  今年の収量は9.65俵

11番 1.8畝 77.1kg  42.80 もち米

畝取りは○(1畝で1=60kg取れること)は35679番で、9俵越え2番、8

全体では、1畝あたり57kgでした。(昨年46.4kg

2359番は昨年比なんと4割増の収量です。

 

1反10俵の畝採りにあと一歩のところまで来た。長年の夢まであと一歩である。今年の田んぼは私の田んぼ技術の集大成のようなものだったと思う。欠ノ上田んぼのメンバーがとても熱心で、私が良いと思いながらも出来なかったことを、実践してくれたおかげだとおもう。今年一年の耕作で、田んぼというものが、どういうものか少し知ることが出来た。有機農業の3反弱11枚の棚田で、畝取りをする。これは前例が少ないと思う。たぶんないことだと言えそうである。あと一歩まで来たのだから、あと一歩に何が足りないか考えてみたい。小田原の久野は7俵が一般的な収量の地域である。欠ノ上田んぼは始めて4年目のたんぼである。江戸時代からの棚田であるが、みかん畑になっていた時期が最近の50年以上であった。それを4年前に国の元気回復事業で一部を覆田した。現在も水路や、石積みは壊れていて、修復しながらの田んぼである。

 

畝採りの一番の原因は苗作りの成功ではないか。苗は辛く育てるか、すくすく育てるか。迷っていたことだが、やはりスクスクが良かったという結論のようだ。苗は充分の栄養が行きわたり、滞りなく成長させる。この方が結果がいいようである。5葉期の分げつの始まった大苗にして、田植えをする。苗半作と言うが、それい以上のあと後までの管理に影響してくる。

 

2つ目が、雑草を取ることこれも収量を上げる大きな要素だ。田んぼの草は在って良いことは一つもない。草がないことが畝採りの条件である。田植え1週間後でコロガシを始める。縦、横、縦、横の拾い草。この間ソバカス抑草を行う。これは日照をさえぎる抑草効果でもあるが、厚いトロトロ層を作り出す要素にもなる。微生物の大量発生である。水が濁るほどのミジンコの発生。これが大事である。

 

3つ目の要因は腐食の増加。冬の間に田んぼで藁を堆肥化させる。藁はそもまま土にすきこむより、藁に米ぬかなどを混ぜて春までに堆肥にすることで微生物量を増加できる。長年放棄されていた田んぼを覆田すると、ススキのような稲になる。長年の雑草の累積が腐食の量の増加になっている。堆肥を入れることはいいのだが、大変なので、せめて藁は田んぼで堆肥化する。

 

そして4つ目の要素は水管理である。水管理は稲の状態、天候の変化を見ながら、日々細かく進める。一定の法則はないが、初期の深水、中期の干し、そして後半の間断灌水。これを天候を見ながら、細やかに行う。

 

9.65俵と畝取りにあと一歩まで来た。全体であと57.9キロあればということだ。というのは実に微妙な気分で、もう少し研究努力しろと言われているような気がする。10番と11番が湧水のある田んぼで、9月に入って病気が出た。いつまでも沼のようになっていたことが、悪かったと思う。この改善は難しいことだが、冬の間に取り組む必要がある。1番がやはり収量が低いのは、入水口であることと、日陰になる田んぼのせいだと思う。対岸の木の枝を12月に切りたいと思う。この時併せて、竹伐りも行う。2番は土木工事をやった為に、土がおかしい部分があった。4番は苗床後で倒れた。8番は水路から水が湧いてくる。この対応が必要。

 

来年は一人独立して、農家になることになった。田んぼ技術を学びたいという人は一名に限り、募集をすることになった。参加費用は、12000円。今年のお米の配布は、120キロ。もち米7.1キロである。

10/7 田中さんから「Re始めまして、、、」
中出様
「貧乏百姓の工夫」を評価して頂き、誠に有難う御座います。
まだ会社勤めの身ですので積極的な「百姓」では無いのですが、「食料&エネルギーの自給率を高める」ことを第一義に取り組んでいます。(会社で勤務する日数は残り73日の見込みです。)
公私共々(会社の仕事でもプライベートでも)「他人と同じ事をして何が楽しいの?」という捻くれた性格ですので、周囲の農家と違うことを実践しては失敗を繰り返しています。(笑)
 
山下様へのメール送信の際に失念した画像をホームページの絵日記に昨日アップデートしました。
Yahooの検索で「重ちゃんのofftime」で検索していただくと出現するのではないかと思います。過去の絵日記を含めて閲覧して頂けると幸いです。
 
台風24号の進路が気がかりです。20年以上前に(当時私の次女はミルクを飲んでいた)津軽でりんごの絨毯が出来てしまった台風を思い出します。
 
その時丁度私は青森県の八戸に出張していて、飛行機が欠航で帰れず、翌日九州まで帰ったら電柱があちこち倒れていて自宅に戻るために、幹線道路から外れた農道に迂回してタクシーで帰りました。
 
その時の記憶が甦り、本日は帰宅するなり育苗用の小さなビニールハウスの「台風養生」に勤しみました。愚妻は「台風が来るの?」なんて愚問を吐くので、夕食時に一悶着でした。
 
台風被害が広がらない事を念じて止みません。
日本海を北上するとの予報ですので、「りんご台風」の二の舞が無いことを祈っています。
 
以上 福岡の「胃無し親父」の戯言です。

10/6 福井の中出さんから「始めまして、田中様」
「貧乏百姓の工夫」を拝見しまして、感服しました。

ソリの作成、バイスの使用、水平器の活用・・・。
良く気付きますね。それだけ常に考えながら作業をされているのだと察します。
歳を重ねると、そういう事が億劫になりがちですけどね・・・。

身体を害されたようですが、私も別な事由でICUから蘇った人間なので、今、農作業が出来る事が嬉しいです。
私の勝手な思い込みで言いますが、お互いがんばりましょう。

一方的なエールです。

*** 中出 ***

10/5 佐賀の太田さんから「ご無沙汰しています。」 
ご無沙汰しております。
今日は雨です、台風がそれたようでホットうれしいです。昨日ひのひかりを4反ばかり刈りました。
お蔭様で見事なできです。北部九州は秋ウンカで大変な状態です、平成で初めて非常事態宣言で農薬や散布する機械が不足する事態です。
私の田んぼは周りがやられても、我が家の田んぼは見事にきれいです。
完全無農薬が慣行栽培法をかなりのレベルで勝りました。周りに無言の衝撃を与えています、少しばかりやられた所は今年初めて作付の所だけです。
私なりに違いが出た理由はいくつか挙げると
@ポット一粒まきだったこと
A苗を通常なら25センチ以上の苗をねぎの苗切機りで21センチに散髪しいたこと
B6月22日以後に田植え、毎年7月4〜5日に秋ウンカの飛来を確認していたから、1本だったら茎の間に入らないから。
C私の田んぼはクモの巣が異常発生だった。周りのヘリ防除は完全にウンカには薬が効かなく、昆虫のクモは完璧に殺している。
  ミツバチの作用と同じのように考えられる。
以上の理由が考えられます。公の行政機関をどう考えてくれるか楽しみである。
それとも一つ私の遊びの感覚ですが。種もみの更新である。奇跡の種を見つけることです。一番悪い条件の田んぼでよくぞ奇跡的に育った稲から一粒だけ
翌年に1本の苗を作り秋には1000粒種を取り翌年には離れたところの友人の水田に田植え、翌翌年には何町歩の田植えのこだわり???これは遊びです。
草の問題解決は前の方法に加えてただ代掻きの方法を改良しました。ハローの草抑え込みに替え回転数を半減させタイヤも超スローで仕上げることです。
すると緑肥や雑草の下に水田雑草の種が下地になります。埋め込み草の上に田植え可能のトロロが上がります。兵庫の伊藤さんが言われているように、
比重の関係でハローのゆっくり回転はこれを可能にしました。やはり最後に丁寧な仕事が草の問題は解決してくれるようです。
あと数年したら田んぼにヘリが飛ばないことを願っています。

 
10/2 福岡の田中さんから「貧乏百姓の工夫」
半年に一度のビタミンB12注射の日だったので、ついでに貧乏百姓の「自慢」を写真撮影しました。
  
まずは、ロータリーを少しだけ「吊り上げ」状態にすることです。
ロータリーの爪は「内盛」状態にしています。そのままでも少しは畝立て出来ない事もないのですが、均平板を少し持ち上げるように改造しています。(ロープで少し吊り上げています。)
 
そのほうが畝が高く上がります。
 
均平板には、板金製のバイス(ホームセンターで売っている固定用金具。非常に「お安い!」)を取り付けしています。
 
この状態で、トラクターの走行スピードを一番遅くして、ロータリーの回転を一番早くすると、畝が出来上がってついでに種蒔き用の「目印」の小さな溝を作ってくれます。この溝に種を播くと、ほぼ真っ直ぐに2条の種蒔が出来ます。
 
この状態だと、畑でも「ミニエース」が活躍してくれます。
 
トラクターは購入した時点で10年ものぐらいの中古品でしたので、水平調整がダイヤル位置と少し誤差が有りました。
それをダイヤルで補正するのでが、その目安にする為にホームセンターで売っている小さな「レベル」をインシュロックタイで固定しています。トラクターで耕す時に、レベルを確認しながら微調整をすると、ほぼ水平な畝を作ることが出来ます。
 
これらの工夫は、大してお金もかからないのに「効果絶大」ですので、強くお奨めします。
 
以上 福岡の「胃無し」の百姓より
  
9/27 田中さんから「Re・土移動のソリ」
山下さんへ
 
気に入って頂いて何よりです。
 
私の父(昭和55年に他界)は腕の良い大工でしたので、そのDNAを少しでも引き継ぎたいと常日頃考えていますが、会社の仕事は少し畑違いなので定年になってからのお楽しみにと考えています。
 
亡父の残した大工道具とホームセンターで買った簡単な工具を使って1時間足らずで「橇」は作り上げました。
 
田圃までロータリーの上に載せて走っていきますので、ソリの幅はロータリーの幅と同じくらいの方が良いかなと思います。またソリの長さが長過ぎると積荷を増やす事は出来ますけれど、ロータリーを揚げた時に上手く土が落ちてくれませんので、欲張らない事が肝要かと考えます。
私が製作した物は、幅はロータリーと同じで約120cm&長さ方向は約70cmでした。
 
小規模兼業農家ですので農機具に多大な投資は出来ません。従って「知恵を出して楽をする」ことにいつも専心しています。
近々、割と「費用対効果」が高いと思われる事例を写真付きで紹介したいと思います。乞う御期待!
 
以上 もうすぐ定年の兼業農家より

9/26 福岡の田中さんから「2013年米作り終了&早くも来年の準備」
山下さんへ
 
京都府では台風被害のニュース報道がありましたが、兵庫県西部では如何でした?
北部九州では、幸いにも台風被害は免れました。
 
しかしながら、昨年よりも出来は良さそうと思っていたのに収量はそれほどでもなくて、丁度7表/反でした。
昨年よりもマシですけれど、一昨年には遠く及ばないという結果。
 
出穂後に稗切り作業に明け暮れましたので、来年の為に圃場の均平作業に勤しんでいます。
その為の農機具を買う資金力に不足していますので、「金の無い者は知恵を出す」というコンセプトで試行をしたところ、割と良い感じでしたので写真付きで紹介します。(添付写真を参照願います。)
 
 
有り合わせの材木を組み合わせて土運搬用の「橇」を作り、トラクターの尾輪にロープで結わえました。この上に稲株をスコップで掘って積み上げ、田圃の中で低い場所までトラクターで引きずって行き、その場所でロータリーを揚げながら前進すると、丁度良いぐらいに土が落下します。
 
最初は一輪車をトラクターのロータリーに結わえ付けたのですが、これは全くの「失敗作」でした。
 
非常にコンベンショナルな手法ですけれど、田圃の中で一輪車を押して土を運搬するという作業は「胃無し親父」には耐え難いので、最近では珍しい「成功事例」でした。
 
以上 福岡県の田中より
 
 
●やまちゃんから「Re・運搬用ソリ】
このアイデア、いただきです。
土の移動は、スッコプで掘るのはどうってことないんだけど、そのあとの移動が大変なのよね。
だから、あきらめてました。
田んぼの高低直しの気力がわいてくるかどうか、何とも言えませんが、
畑の土移動にも、手軽に使えそう。

9/16 京都の土佐さんから「こちらも大変です」 
昨日以来、テレビマスコミを騒がせている福知山市の農業法人です。
9月に入って2度目の台風でコシヒカリはすべて倒れました。一面に畳を敷いた状況です。
一度目の雨の後、9月7日以降コンバイン4台をフル稼働して刈り取りを続けていましたが、やはりコンバインの負担が大きく病院田んぼの往復を繰り返しています。
そのうえ当初は300枚程度の予定が、農家の都合と田んぼの状態で刈取できないと急遽の依頼が増えて、未だに150枚ほど残っています。1台で1日4〜5反ほどしか作業できず、この雨で川が氾濫し刈取不能になった田んぼも出てきています。
稲があるうちの大雨はあまり経験がなくただただ通り過ぎるのを待つばかり、後始末が思いやられます。

9/15 「あるオペレータのボヤキ」 
私はナカデと言う者です。ここによく出しゃばっている"中出”とは別人という事にして下さい。
ナカデは大規模農家の従業員として委託を受けた人の田んぼの刈取りに出かけますが、、、。

前の長雨でコシヒカリは倒伏している(しかも一方向でない)し、田んぼの水は切れていないいからコンバインが沈み込む田んぼが多い。
一般的な農家が使用している3条刈りクラスのコンバインではスタックして刈り取り不能になり、もしくはコンバインが故障して急きょ刈取り依頼を、しかも本日中にしてくれという無茶振りが多い。
中には更に雑草、コンバインがウエーブするほどの段差がある田んぼもある・・・。
お陰で、コンバインのバックが非常に上手くなった(この意味お分かりでしょうか)。

これらの事がコンバインとオペレータにどれだけの負荷を掛けるのかわかってもらえない人が多い。
そういう人に限って後の請求に文句を言うみたいだ。
そうでない人は、例え倒伏させたとしても水浸しではないし、雑草も畦際を含めて比較的きれいにしてあるので日頃の管理の差を感じる。
管理の悪い田んぼの刈取りで、倒伏している部分は場合によって踏みつぶして過ぎたいと思うことがある。
800万から1000万強のコンバインをこんな所で壊したくないのが本音です。

オペレータとしてのナカデは、その日の刈取りの終わりに、最低でも30分以上を掛けてコンバインの掃除と簡易な整備をし、その後一刻でも早く風呂に入りたい気持ちなんて分かってもらえないだろうし、それが何なんだと言われそうな気がする。

ああ、あしたは晴れかな・・・。

9/15 姫路市水族館の市川さんから「温暖化」
 兵庫県南西部では、コナギの開花時期が8〜9月ですから、結実期は9〜10月で間違
いないと思います。従って、9月半ばまでに耕耘すれば、種子をばらまかずに済む
かもしれません。しかし、コナギの種子の寿命は10年上といいますから、当分の
間は埋土種子から芽が出てくるはずです。
「夏が暑いときはモミが厚い」ですが、登熟期に高温にあうと実が入らないと
いう現象と同じ内容なのかもしれませんね。そうなると、温暖化は着実に進んで
いくのですから、ヒノヒカリを諦めてニコマルのような耐温暖化品種に変更せざ
るを得なかった九州を、対岸の火事のように眺めているわけにもいかないという
ことになりますね。
市川憲平

9/15 やまちゃんから「途中経過報告など」
外はひどい雨です。
早生のコシヒカリは、昨日までに、村の機械組合が刈ってくれたので、やれやれです。
半分もみすりが終わったところで、正確な数字ではありませんが、反当り6俵半くらいかなあ。
小米は約3反で75キロでした。
御の字の7俵は行くと思っていたのに、またして狸の皮算用でした。
8月23日から雨が降り始めて、9月8日まで、雨続きでほとんど陽射しがありませんでした。
やっぱりイネはお天道様が作るものです。
あの雨がなかったら、きっと7俵はいってたぞ(笑)
 
9月12日に刈って、乾燥機で24時間ほどかけて乾燥しているうちに、ごそっと目減りしました。
老農が「夏が暑いときはモミが厚い」とよく言います。
どういうことを言うのか、その意味がよくわからなかったのですが、もしかして、この現象をいうのかなと思いました。
ぼくのこの解釈は当たっているでしょうか?どなたか、ご存知の方があったら教えてください。
 
もみ殻が厚い=コメが小さい、ということになるのかどうか?
今年のコメの粒が小さいかどうか、しっかり見つめるのをせずじまいでした。
ただ、今日歯を磨きながら、
「水分計の小さな計量スプーンに何粒入っているか、それを数えておいたら、
おおよその粒の大きさがわかりそうだな」と、思ったことでした。
今年は、とりあえずコシヒカリとヒノヒカリの数を数えて比べてみることにしよう。
 
さて、添付の写真は、昨日稲刈り前のイネと雑草の様子をデジカメで撮ったものです。
思ったより、コナギが多くて、青々しています。草丈は低い。花が咲いている様子は全くありません。
出穂前後あたりはもっと貧弱だったのが、イネの登熟が進むとともに、株元に陽射しが入るようになり、
また長雨でしっかり水分をもらって、復活したのではないでしょうか。
 
雨が降りそうだったので、夕方思い切って全部の田んぼを耕起してしまいました。
こやつをほっておくと、花を咲かせて種を落とすと思ったからです。
やってよかったです。今日のジャンジャンぶりの雨で、今後しばらく耕起できないところでした。
コナギの開花時期をネットで調べてみたら、あまりはっきりしないけど、9〜10月のようですね。
早生のイネだと、コナギが種を落とす前に耕起することができればラッキーですね。
 
 
9/7 福井の中出さんから「生き物や雑草と共存するイネつくり」 (T)
遅ればせだけど山下さん、これは「チラシ」レベルじゃないでしょう。
おかげで7ページに及ぶ紙とインクを使ってしまった。

山下さん、文系だね。
もう少し読みます。
 
*** 中出 ***
 
●やまちゃんから
「はい、こてこての文系です(笑)」
「専攻は、国文学科でした(大笑い)」

9/3 やまちゃんから「今年のお米の案内を書きました」
少し前に「恵みの雨でした」と書いて、送信してしまってから、
「未だかって経験したことのないような雨」で水害に合われている方もいるのに、
まったく気遣いのないことだと、ちょっぴり反省していたら、
バチが当たったのか、もう毎日雨で雨で、今日なんぞ200ミリ近い集中豪雨でした。
ニンジンやゴボウなどの種まきをした畑は海になってしまったし、
イネの方も、だんだん傾いてきて、あと10日ほどで稲刈りなのに、やばいやばいです。
 
なにせ、取らぬ狸の皮算用が大好きなもので、
今年は間違いなく「御の字」の7俵は行くぞと、そろばんはじいています。
となると、売る算段を考えねばなりません。
これまでは、どちらかというと「武士は食わねど高楊枝」というか、売る努力が足りなかったと思っています。
「有機農業を応援してください」と、率直に書いたチラシを作ろうと思いました。
わが直売所の野菜を取りに来て売ってくれている、八百屋さんや豆腐屋さん、福祉作業所に、
2キロ袋を作って、委託販売をお願いしようと思っています。
それらのお客さんに読んでもらえる、読んで面白く思って思えるチラシを作ろうと思いました。
 
でも、去年技術面を前面に押し出して書いてみたら、
けっこう消費者の方も面白く読んでくれたみたいだったので、
今年も、農法を前面に出したチラシにしようと思いました。
字数無制限で、長くったっていいや、読む人は読んでくれると思い書き始めました。
 
25年のイネつくりの個人史になっています。
添付ファイルにしますので、気が向いたらご笑覧下さい。
http://www.geocities.jp/yamasitanouen/2013kome.htm
 
そうそう、直売所も、これまで月水金の営業日だったのですが、
月水土と、土曜日に直売所をやることにしました。
会社が休みの日だと、若い夫婦が子供を連れて、うちの店に来てくれるんです。
一緒に来た子供が面白いんです。
この間も、虫食いのトマトをあげて、こっちからかじってみろと言うと、
トマトを丸かじりしたことがなかったみたいで、だいぶためらっていたけど、
意を決してというふうにかじって、「うまい!」と、ぼりぼりかじって、
「トマト買おう」と、父親にせがんでくれました。
若い人たちのくちコミ力、そこにもっと切り込んでいかなくては、
若い人たちにお米を買ってほしいなと思っています。
 
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