2003年2月のお便り     HOMEへ戻る

2/28 広島の西村さんから 「レンゲの利用について」

かなり以前に数年使いましたが亡父がしたことなので私からは少しだけの情報です。
1.種皮を傷つけると発芽率が上がるので石臼に荒砂と混ぜて軽く杵で突く。
2.播種は稲の立毛中のうちにおこない収穫時には発芽させておく。
 書籍情報から
3.窒素の肥効が早くから強く現れるので花の咲く前に1耕運幅飛ばしに鋤き込む
 or 分解に土壌窒素を奪い取るC/N比の高い有機物を入れる

隣のおばさんが畑に毎年レンゲを3平方メートルばかし咲かせるので種はどうしてい
るのか聞いたら以前まとめて買った種を冷蔵庫に保管してあってそれを使っていると
の事で結構長期保存が可能なようです。常温だと発芽率が数年で無くなる稲も80%
を維持できるようです。種子保存に冷蔵庫は電気代で高い種になっちゃうか。

2/27 茨城のすずき産地から「レンゲの利用について」
徳島で農業を志しているという方から、
 > 御社にレンゲの種が御座いましたら,価格と蒔く時期とどれぐらいの割合で
蒔けば良いか教えて頂けないでしょうか.
というメールが届きました。
親切な私は、すぐに次のような不親切な返信をしたところです(^^
で、こちらに同じ内容を下記に転載するしだい。

(転載ここから)

うちは種販売の会社ではありません(^^;
種の入手については、手軽なところでは農協に問い合わせるのが一番ではないで
しょ
うか。
価格は、うちの農協で1kg1000円、近くの種屋さんで1kg3000円と幅があります。
私のばあいは30kgと量がまとまるので、京都の角田種苗店というところから直送してもらって、もっと安く入手しています。
ただし、播種期は秋ですので、実際の取り組みは今年の稲作の後からとということになりましょうか。
播種量は、10a当たり3kgくらいと指導されるかと思います。私は1kgくらいです。
その見極めやら耕耘時期とかのノウハウについては長くなるので省略しますが、そのうち下記HPでレンゲ稲作についてまとめようとは思っています。(いつになるか見通しは…)

とりあえず、うちのページ内を「レンゲ」で検索すると、
http://www.google.com/search?hl=ja&as_sitesearch=www.suzuki31.com&q=%83%8C%83%93%83Q&btnG=%8C%9F%8D%F5
といったページがひっかかってくるようです。

(転載ここまで)

というわけで、失礼しました〜

すずき産地 http://www.suzuki31.com/

2/27 京都の土佐さんから「 Re: HPの宅配便「RE・EM報告」
村山日南子様、お米の勉強会の皆様、
ほんとにご無沙汰しております。
載せていただいても結構ですが、お恥ずかしいかぎりです。
「丸の上に棒引っぱって・・・」、これは恥ずかしい。でもどこかで習ったかな?思い出せません。綾部のペレット作りでも話題になりましたので調べました。正体は「ガンマ」でした。ドーモ昔から横に書いていく科目は苦手でした。
 
EM技術交流会は一つの選択肢として参加しましたが、、なんとなくボヤ−ッとしていた微生物の世界が少し整理できたように思います。乳酸菌、麹菌、放線菌、光合成菌などの特徴が見えてきて、自分の田んぼと相談しようと思っています。
 
「EM活用技術事例集2003」という本は下記のところから発行されていました。
 静岡県静岡市吉津666  (株)EM研究所 定価2000円
 
もし宜しければ私のこの本お送りしますよ。
*******************************
土佐祐司(とさゆうじ)
y.tosa(アットマ)galaxy.ocn.ne.jp     Tel 0773−58−2265
京都府 天田(あまだ)郡 三和(みわ)町 岼(ゆり)595
*******************************
2/26 お米の勉強会の村山さんから「RE・EM報告」
土佐 祐司 様、皆様   ご無沙汰しています。村山日南子@お米の勉強会です。
 
 EMの報告を有難うございました。行く予定でしたが、22日には硝酸性窒素の勉強会をしましたし、23日だけでもと思っていましたが、ひどい風邪でとても外に出られませんでした。
一度ちゃんと知りたかったのに残念でなりませんでした。
思いがけなく、土佐さんからの報告を読むことができ、嬉しくなりました。
 
そこで、お願いとお訊ねです。
 
 この報告を私どもの会報に載せさせていただけませんか。
 
 また、分厚い冊子は参加者に配られたものですか、主催者にお願いすれば手に入るでしょうね。
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
村山 日南子
お米の勉強会
〒663-8187 兵庫県西宮市花園町11-2
E-mail : hina2mura(アットマ)yahoo,co,jp
  http://yama3bin.hp.infoseek.co.jp/   
 http://kansai-ngo-net.org/okome-3.html
TEL/FAX 0798−48−0365


2/26 兵庫の本岡さんから「問題はドブの匂い」
 山ちゃんの指摘された通り 田んぼが不健康なんです。

人の体にたとえると 健康なときの便はあまり匂いませんが 食生活が肉中心だったり
体調を崩したりすると 匂いが強くなります 腸の中で匂いをだす菌が優先してきたからです
そんなときに ヨーグルトを飲んだり 整腸剤をのんでも効果はありません
健康食品もしかり(これについては言いたいことがいっぱいある)
そんなことしなくても 体(腸)が健康に戻ったら いつのまにか匂いが消えています。

 この半不耕起の田んぼも同じ事が言えます 田んぼが不健康なんです
そして不耕起を続けている限り 微生物や有機物を入れてもちっとも健康にならない
田んぼの環境が有益な微生物に合っていないようです だからわらも腐植しない
 

 一番の原因は 水の縦浸透がないことだと思っています。

地域の平均的な田んぼの底地

 底土は黄色土(白くても黄色土です)
 
不思議でしょう? なぜ突然白くてきれいな土になるか 
土の専門家に聞けば面白い話しが聞けそうです。
 
  この田んぼの健康回復作戦(そんな大したものでもないけれど)のシナリオは すでにできています
田んぼを30枚(ご近所から預かった田んぼが大半)もやっていると 預かったときドブの匂いがする
田もなんどかありました 
そんな田も今はもうだいじょうぶ わらもほとんど浮きません 田んぼの健康回復作戦には実績がありますので 
みなさまがた 安心してもっと好きなことを言って 盛り上げてください
遠慮はいりません 気の付いたことを聞かせていただければ 大いに参考になります。

なんと言っても“あなたの失敗は 私の肥やし”ですから
 
すずき産地へ あまりにも画が多いので先日のように 画像を選りだしていただけるとありがたいです
 茨城は田んぼのわらを焼く例が特に多いので あの土質はきっと田植えの時に 浮いてくるからだろうと
勝手に思っています
すずき産地はだいじょうぶのようですが 回りはどうですか 焼いてますか?

赤木さんへ すごいすごいと誉めて(?)いただきありがとうございます。
予想の通り代かきでローターをぶんぶん回しました  そうしないと土が粘らないもんですから
土が粘らないと 植えた苗をつかまないもので

誤算がありました 土が沈んだ上にわらが沈んでいました もちろん水面にもわらが浮いている
まるでわらの絨毯の上から 植えているようなもんでした。
 
  稲美町 本岡哲司 

2/25 やまちゃんから「浮き藁の件」
あえて、すずき産地の写真とメッセージをコピーしてみましょう。
ついで、本岡さんの「半不耕起」の部分も、コピーします。
その上で、yamatyanから「言いたい放題」です。
その心は、「最近の農業技術は、戦国時代(なんでもあり)」やなあです。
http://www.suzuki31.com/nocus/2001/06/04.html
とっくに周囲では田植えが終わっていて、
株間どころかウネ間までふさがるくらいです。
そんな中、悠然と代かき作業をしています。
別の機会に紹介しますが地球温暖化に対応し、
あえて遅らせているのです。(ホントだってば)

さて、上の写真。(6/2 トモちゃん撮影)
ガブガブ水なのに浮きワラが出ないことに注目
うちはレンゲを播種するので結果的になのですが、
とにかく積極的にも秋に田起こしをしないほうが
ワラは分解しやすいという可能性がありそう。
多くの農家がムダな作業をしていないかぁ?
(本岡さんのメールから、引用)
ここで突然 半不耕起の悪い点

1)雨の後たんぼがなかなか乾かない。そのため5月になると(田植え前)ヒエが次々出てくる
2)わらがなかなか腐らない。  浮く
3)ドブの匂いがする。 田植え後は特に強い。(代かきしている最中も 臭っさー です)
4)経験上 ドブの匂いは 害虫を呼ぶ。  これ重要です
5)秋落ちがひどい。  秋 黄色く色づくのが早い
6)分けつが取れにくいために疎植にすると収量が少ない。
7)ご飯がなんだか水っぽい。
8)年ごとに 1〜7 の傾向が強くなる 気がする 
9)肥料の効きが悪い というか肥料効率が悪い 窒素分で3割ほど多く入れる 
10)とにかく田植えがやりにくい 浮き苗 転び苗

 ↑ 7月7日になっても 大量のわらがまだ腐ってない!!油膜で光っているのは嫌気性発酵をしているためか? 品種は 滋賀羽二重もちです

 
本岡さんの、先日の「半不耕起」のメールを読んだとき、なんやもやもやしたものがあったのですが、今日のすずき産地のメールで、少しハッキリしてきました。
歯に衣を着せず言っちゃえば、本岡さんの田んぼ、どこか不健康なんやなあ。
ぼくの田んぼも、深水(がぶがぶの水)で代かきして、藁やゴミ(雑草の切れ端)をいっぱい浮かせているので、その事については、とやかく言えないんだけど、この油ぎたぎたはいただけないなあ。
 
(1)の雨のあと田んぼがなかなか乾かないということ。1回目の春の耕起の前は、根穴が残っているので、よく乾きますね。(これは当然)。その後も、半不耕起の方がよく乾くような気がしてたんだけどなあ。(記憶にあまり自信なし)
 
(3)のどぶの匂いがすると言うこと。これ、ちょっと待って欲しいなあ。ぼくの田んぼでは、それは、なしです。雑草を畦から投げ込んでおくと、そのまわりは、たしかに油ぎたぎたになっていますが、田植え後に藁でそういう症状は、たぶん出ていません。(今年よく確かめてみます)。本岡さんは、化成肥料中心でしょう。もしかして、それと関係あるんとちゃうかなあ?つまり、微生物の活性度との関係。
 
(7)のご飯が水っぽい、ということにも、ぼくの田んぼに関して言えば、異議ありです。うちのお米はちょっと水っぽいなあ常々思っていましたが、去年のお米は少しよくなったかなあと言う気がしています。数名ですが、お客さんにも誉めてもらいました。
卵殻が効いたのか、米ぬか?油かす?クズ大豆?それとも、去年は秋落ちしなかったのがよかったのか?
なぬ?土佐さんの報告(EM大会)によると
「農業とかかわりの深い肥料の15N値では、化学肥料は大気と同じほぼゼロ前後、米糠2.8パミール、油粕3.2パミール、魚カス12.0パミールで生物の代謝系を通じて生産される有機肥料はそれより高い値を示す」とのことです。
 
油かすの方が、米ぬかより、パミールとやらが高いってか?
ようわからん。
ここらが限界なので、時間がたって、煮詰まったら、また書くことにします。
 
すずき産地の
「積極的にも秋に田起こしをしないほうが
ワラは分解しやすいという可能性がありそう。」
というのも、ぼくの田んぼに関して言えば、
藁がなかなか腐ってくれないので、秋のうちに1回田起こししておこうと思って、今年はやったのです。
レンゲなどを作っていると、藁は腐りやすいのかなあ?
 
いずれにしても、また今度のこころです。
2/25 すずき産地から「浮きワラが出ない理由はわからないけど」
浮きワラが話題になっているようなのでしゃしゃり出てみます。
うちのばあい、秋耕しなしの半不耕起をつづけてもうずいぶんたちますが、代かき時
の浮きワラは本当に少ないなぁと感じています。
勝手に写真を並べてみました。

レンゲソウを活用していることもあって秋起こしはせず、田起こしが始まるのは5月
連休の後からです。下記のとおり二山耕。
http://www.suzuki31.com/nocus/2000/05/11.html
ついでに、
http://www.suzuki31.com/nocus/2001/05/15.html
そして荒代かきのときの水の量は下記くらい。
http://www.suzuki31.com/nocus/2000/05/21.html
荒代かきの後、1週間以上の期間をおいて植え代にしますが、
水の量は普通なら、下記ていど。
http://www.suzuki31.com/nocus/2002/06/04.html
で、こんながぶがぶ水でも、なぜか浮きワラはありません。
http://www.suzuki31.com/nocus/2001/06/04.html
おそまつでした。

すずき産地http://www.suzuki31.com/

2/25 兵庫の本岡さんから「 田植えのイメージトレーニング 続き」
 きれいに植え付けするには これはもうみのるのポット苗方式が抜群ですが 育苗の手間を考えると
マット苗のプール育苗方式が一番手が掛かりません。

 今回は ガボガボ水という悪条件で植える私なりのテクニックを書いてみます。
皆さんの参考になれば ちょっとうれしい
 

↑ 田植機が止まっているように見えますが 止まっていません 移植中です。
  水が多いので田植機のフロートは沈んで見えませんが 波はほとんど立っていない事に注目。

条件が悪いときほど  一にも二にもゆっくり植えるのが一番です。
エンジンの回転をできるだけ遅くして ポトポトポト音で作業をします。 あせってはいけません 
農作業で予定通りにできるのは田植えだけですから(雨が降っても田植えはできる)ムリをしない

苗の掻き取り爪(ブンリバリ、ブロックフインガーなどメーカーによって呼び名が違う)
は消耗品です 4町歩植えると交換の時期です。
見た目は摩耗していなくても交換すると 植え付け精度が良くなります。これほんと

 苗の掻き取り量も微妙に調整して4条分の苗の減り方を同じにする 植え付け本数とか 
左右の接地圧バランスに効いてくる 

正確に植えるための調整箇所が10カ所以上田植機にはあります 取扱説明書には書いてありますが
そんなの読まなくても(田んぼの水を落とせば) 田植えはできるので誰も読んでないと思います。
これを機会に取説に目を通してください 調整は複雑でややこしいので 覚えなくてもけっこう
田植え作業の最中に 「これは説明書に書いてあったなあ」と思い出せればそれから説明書を見ればよい
これであなたの技術がひとつアップします。要はこれの積み重ねです。

植え付け深さ調節と圃場条件(硬い→軟らかい)の調整は 後ろの苗の状況を見ながら田んぼの中で常にやっています。

そうやってしても ときに5メートルか10メートル 一筋ダーッと抜けることがある
これはどうしようもない (マット苗の継ぎ目で良くおきるので後ろに注意) 気になるのなら後で補植にまわるしかないです。
掻き取り爪に小石をかんでいることもある

 まっすぐに植えるには
これは機械が泥の中を進むわけですから スリップもすれば横滑りもするで まっすぐ進むため常に
ハンドルを切ってなければならんわけです 田んぼの底地が平らだとまだやりやすい
 
そのためには秋耕の時から 田んぼの底地を意識しながらするしかない 後からの修正が効かない 
代かきも同じです そうして最後には 田植機を運転する人のセンスにかかってくる。
 
 ここまで書いていて綾部の四方さんの田んぼがちらついてきました(去年6月の写真)
四方さんは受け狙いを優先するお笑いタイプなので 今年も何かやるかも

最後に 井原さんから聞いた話
 「農家の家という文字は 芸術家の家と同じやから田んぼは美しくするもんや
まず 田植えの時はまっすぐに植える。」
こじつけのような気もしますが 私は妙に納得しまして 今もまっすぐに植えるための修行の最中です。

 稲美町 本岡哲司

2/25 岡山の赤木さんから「f吹き寄せ対策」
本岡さんの田植機の上から写した写真はすごいな。何がすごいかって、あれだと田植機が進むと植えてある苗の上にゴミが覆い被さるだろうし、風が吹いたら風下に吹き寄せとなって何列かはひどいことになるだろうな。書いてあったが、深水でなおかつロータリを早めの回転で代かきしたのとちゃうかいな。

 ヒタヒタ水でもうまいこといかんかったとのことですが、きっとまだ水が多かったのではと私の経験で感じました。
 私はヒタヒタ派です。特に代掻き前の耕耘は、はっきりと2山盛りになるようにエプロン鉄板を上げておきます。水は山の3分の1が水没するぐらいがいいようです。言い方を変えると、谷にさっと水が走った程度です。山の半分を過ぎると最初のうちはいいのですが、土を埋め込む分だんだん水面が上がって、後半は浮いたゴミが流れて逃げてしまい、埋め込むことが出来ません。
 高い部分はちょっとやりづらいぐらいが、全体としてはきれいに仕上がります。
    (高い所はゴミが逃げないので爪をぶん回しでやればきれいに仕上がる)
 
 爪を高速で回さずにきれいに仕上げるには、土が水をたっぷり吸ってからのほうがいいです。私は入水した翌日以降に代掻きをします。水が多すぎたらせずに帰ります。有機物を浮かさないことに重点を置いています。
 菜の花跡は前年の稲わらと膨大な量の菜の花です。これを浮かせたら阿波踊りです。
その心は エライコッチャ エライコッチャ だもんね。
 
 メチャ浮いた時の対策は、水が澄むのを待ってから落水するか、あるいは表面水が乾いてからもう一度代掻きすればきれいになります。
 小麦跡なんかは時々やらされます。
「これに植えたら苗はぜーんぶこけてしまう。誰が直すんですか?」「・・・・はい!」のひと言でやり直し代掻きです。おもしろくやっているでしょう。
 小麦わらを全量打ち込んでの代掻きが、一番テクニックを要するように思います。
 
 ご存知のことばかりだったらごめんなさい。誰かの参考になれば祝着至極なんだが、代掻きシーズンでないのが悪かった。その時までには忘れちゃうかな。
 
 自然を愛し環境を考える岡山の百姓    赤木歳通  h.rice(アットマ)themis.ocn.ne.jp
 

2/24 京都の土佐さんから「第8回自然農法 EM技術交流会京都大会に参加して」
22,23日と京都国際会議場で行われた「第8回自然農法、EM技術交流会」に行ってきました。
その中で水稲分科会に参加し、「そうなのか」と思い当たる節がありましたので報告します。
(財)自然農法国際研究開発センター農業試験場(長野にあるらしい)の研究部より食味の件で次のような報告がされました。
現在の食味計(近赤外線測定)で食味を計ると、JAS有機米と慣行米において値に差がない米でも、JAS有機米のほうがおいしく感じられるのはなぜだろう。(実際会場で分科会の200人くらいに、食味値130の有名なコシヒカリと、92のブレンド米と、95の有機栽培米をわからないようにセットし食べ比べ、有名なコシヒカリと比較してて他の2点をどう感じたか(もちろん後になって御飯の内容は知らされたのだが)という実験がされました。結果は有名米に比べおいしいと感じたのが有機米、おいしくないと感じたのが慣行米という結果になりました。他の場所で実験してもほぼ同じ結果になったそうです。
 
これはどういうことなのか、何によってそのように感じられるのかということになり、研究した結果、「窒素安定同位体」(ごめん読めへん、丸の上に棒を引っ張ったような記号を書き、次に小さな15という数字があり、Nが書いてある)の含有量に差がある事がわかった。有機栽培米に多く含まれている。
植物から植食生動物、捕食性動物と食物連鎖に沿って窒素が移動する過程で生物体の15Nの割合が増加する事が知られている。
 
近赤外線の食味計ではタンパク(窒素)の内容まで分析することは出来ない。そこで信州大学と共同で、15Nの含有量を測定できる器械を開発したということのようでした。
 
「農業とかかわりの深い肥料の15N値では、化学肥料は大気と同じほぼゼロ前後、米糠2.8パミール、油粕3.2パミール、魚カス12.0パミールで生物の代謝系を通じて生産される有機肥料はそれより高い値を示す」とのことです。
 
私が思うに人間も食物連鎖の中で生存しているわけだから、15Nの値が高い食料にうまみを感じるのではないだろうか。
 
何か大の苦手だった化学の授業を受けているような気持ちで、これが農業じゃなかったら心地よい子守唄に聞こえたと思います。
 
また「有用微生物」による田んぼの抑草の原理などの研究発表もされました。とにかく光合成菌や乳酸菌、放線菌、麹菌などに仕事をさせられる環境を整備することが、化学肥料や農薬を使わなくても立派でおいしいと感じられる作物を育てられる道だというようなことでした。
 
1冊しかないですが、研究発表や事例報告を掲載した200ページくらいの本があります。私が読んでもよくわからない部分がありますので貸し出すことにします。もし興味のある方がいらっしゃいましたらご一報ください。
 
P.S 23日にEMの生みの親、琉球大学の比嘉教授の講演がありました。その中で福井の藤本さんの話が出ていました。「彼はEMこそ使っていないが微生物を上手に利用してすばらしい農業を実行している」というような話でした。
このMLの中でもよくお聞きする方なので報告しておきます
 
*******************************
土佐祐司(とさゆうじ)
y.tosa(アットマ)galaxy.ocn.ne.jp     Tel 0773−58−2265
京都府 天田(あまだ)郡 三和(みわ)町 岼(ゆり)595
*******************************

*福井の冨田さんから「石川農民連での講演会」

福井県の冨田です。
種籾ののげ取りが終了して、ライスグレーダーでの
選別を始めました。
 
 
2月23日石川県寺井町で農民運動石川県連合会
(石川農民連)主催の米づくり学習会がありました。
(老若男女様々な方が来られました)
 
その中で、福井県鯖江市の藤本さんの講演会がありました。
メモ出来た範囲でまとめてみました。
 
・藤本さんの稲作の根底には企業時代に追求した
 クオリティコントロールの精神がある。分析要因としては
 技術的要因の他資金など全ての要因について考える。
 
・これからの農業は生態系を重視した農業を考えなければ
 ならない。農業においてもお米の品質だけではなく
 プロセスを重視しなければいけない時代である。
 
・トレサビリティが求められる中、カントリーエレベーターに
 おけるトレサビリティはどのようになるのであろうか。
  
・藤本さん自信は補助金はもらっていないが、補助金そのもの
 は否定しない。補助金が豊かな未来ある農業への発展に
 使われて欲しいと考えている。その為には、予算重視の
 考え方から決算重視の考え方に変わる必要がある。
 農業経営も同様である。
 
 
・ボカシ肥は非常に大切。稲の肥料というよりも微生物の
エサ(活性化)を目的にしている。30町歩分も作れない
ので、田んぼでぼかしている。
 どのようにするかというと、米ぬかと味噌(大豆)を
ペレット化してミネラルや岩塩等と一緒に田んぼに散布する。
 
・ちなみに自然界は嫌気性菌と好気性菌が両方うまく存在
して成り立っている。故にEMなどの嫌気性菌だけというのは
良い状態かというと疑問がある。
 
・タイワのペレット製造機を購入されるなら、ペレットのでてくる穴の
大きさを6mmに指定すると良い。そうすると目詰まりがなく使いやすい。
 
・種籾は自分で採取するようにしよう。コシヒカリは安定した品種で、
しかも稲は自家受粉をするので自家採取でも全く問題はない。
イモチにかかって治った稲の種子はイモチに対する抵抗性を持つ
と思われ、そのような種子を種籾にするというのも良い。
 
 
 
・我々生産者は自分の健康が大切である。なぜなら、消費者に
健康を届ける生産者が不健康ではいけない。それには、農薬散布
を止め、付随作業などの作業体系を考え直さねばならない。
 
・農業経営において、チャンスは幾らでもあり、それを受け入れて
生かせるかどうかがポイントであり、柔軟な発想の転換が必要である。
 藤本さんは稲単作で複合経営を行っている。
 1.9mm以上の玄米は一般のお米として販売し、1.7mm以上は酢の
原料として、1.6mm以上はお菓子などの原料に、さらにヒエは五穀
として販売。
 
・近年の異常気象はもはや異常ではなく、当たり前の気象として
栽培管理を対応させる必要がある。
 
・無農薬での稲作は、小面積ならば完全に除草も可能だが、ある程度
の面積となると完全な除草ではなく、7割減程度の除草効果があれば成功
したと考えるべきである。完全に除草をする事にこだわるのではなく、
生態系なども考慮し、自分の目標とする収量範囲における草との共存
を考えた方法をとるべきであろう。
 
 
・栽培技術も含め、全ての事についてオープンにしてきた。その中で
消費者との信頼を得る事に努力している。また、農薬等の問題も含め、
農政を変えるには消費者の力が必要である。
 
 
 
講演終了後の談話で、次のような話がまとまりました。
7月13、14日に石川県で民間稲作研究所の現地研修会があるので、
それを機に民間稲作研究所の北陸支部を立ち上げたい。消費者や
様々な活動団体に参加して頂いて、皆で環境創造型稲作を創って
行きたい。
 ついては、出来るだけ多くの方に13、14日に集まってもらい、
立ち上げに参加して頂きたい。
 北陸を中心に近県の方は是非、ご賛同頂きたいと思います。
 
以上、一部ですがまとめてみました。

2/23 兵庫の衣笠さんから「RE播種完了」
夢前町の衣笠です。
赤木さん、お疲れさまでした。菜の花蒔き!!
私は、やっと堆肥を蒔き終えました。今度の
乾土をねらいます。
ところで、私も”早起き”が苦手です。
と言うより、”早朝仕事”が苦手で、朝は近くの喫茶店で
常連の村の衆と”モーニングコーヒー”を楽しみます。
夏は、朝仕事を終えてから行きます。
田舎の喫茶店は、コミュニティーの場です。
村で何が起こっているか、噂事、みんなの健康状態、
これから行われること、”情報の宝庫”です。
コーヒー代がいるのが欠点ですが!


2/23 あしがら農会の笹村さんから、やまちゃんへ「米ぬか除草」
★充分返事になりました。
私たちの中で一箇所だけ(1反)、15年?ほど自然農法田んぼを、続けている田で、
7年前からヌカジョソウをしている所があります。7年間糠かを播くだけで、一回も
除草に入りません。
他の田では(全体で3ha)そうした、安定した成果はありません。
しかし出来ている所があるということは可能性はある。
その違いを再現性のある、科学的方法に高めたいと考えています。
その探り方の条件の整理、に頭を痛めているところです。
技能は語れないが、技術は語れるもののはずです。
100人の経験を、何処まで単純化、論理化、して科学にできるのか。
平らに代かきをすることが大切らしい。何センチ以内ならいいのか、どうも2、5セ
ンチ以内なら大丈夫らしい、とか。
トロトロ土状態を、言葉にするには、てんぷらの衣ぐらいか、お好み焼きか、たこ焼
きか、練りがらしか。マヨネーズ。モルタルぐらいか。
あるいは、1m上から卵を落として割れずに3分の1もぐる。
わからない人にもわかるような言葉なら、普遍化するはずです。
この時期まだ余裕があるので、そんなことをあれこれ想像して、ワクワクしてきま
す。
昨日、苗代の春起こしを行いました。そうでした、ヒエの混入対策もまだつかない。
*やまちゃんから
笹村さんが、有機農業の技術を言葉にして、流通可能なものにしてみたい(そうしないと蓄積されない)と言われるのと、ぼくが「田んぼによって草が生えて困る田んぼと、そうでない田んぼがあるのはなぜなんだ?」と問うことは、せまる角度は違うけど、同じ事を考えているのかもしれませんね。


2/22 やまちゃんから「事例報告(今年の稲の計画)」
 
水稲1,2ha(枚数6枚) コシヒカリ50アール、ヒノヒカリ70アール
田んぼによって、草の生えて困る田んぼと、そうでない田んぼがあるのはなぜ?
 
年間の作業
@稲刈り後、出来るだけ早く(1ヶ月以内に)浅く(2〜3センチ)耕起。
   去年まで、4月上旬の耕起が最初で、半不耕起といわれるスタイルを取っていたが、今年から、秋に耕起。なぜ?不耕起にすると、オモダカがはびこってしまう。また、秋に耕起しておいた方が、稲わらの腐熟がすすみ、田植え時の藁ゴミが少ない。
A冬のうちに米ぬかを 、10アールあたり約100キロ散布。
  米ぬかは、雑草に吸われてしまうので、肥料分としては、期待してない。
B3〜4月に、「卵殻」を、約60キロ(10アールあたり、以下数字は10アールあたり)、動散で散布。
蛎殻粉末を、食味(ミネラル)期待で、散布していたが、卵殻が、動散で畦から散布できることがわかり、卵殻にした。20キロ490円。
C4月中〜下旬頃にロータリーを1回目。2回目は、代かきまでに。
  この2回で雑草を枯らす。
D5月下旬に、入水、すぐ1回目の代かき(深水)をして、油かすのペレットを100キロ、動散で畦から散布。油かすのペレット、20キロ810円。これは、コシヒカリの場合、元肥の意味。6月上旬の田植え、8月上旬の出穂なので、スタートダッシュを効かせて、初期から分けつを確保したい。
E10日ほどあけて、雑草が芽を切った頃に2回目の代かき。
   今年の変更点(1)。油かす(ペレット)を1回目の代かき前にやっておきたい。その方匂いが少ないのではないか。この油かすが、代かきされた田んぼで発酵、有機酸を出す事によって、発芽しかけた雑草を抑えることを期待。
今年の変更点(2)2回目に代かきを、去年まで、がぶがぶの深水でやっていたが、今年は、ひたひた水でしようと思う。なぜ?深水で代かきすると、田植えの時代かき水を捨てるのがもったいない。気が引ける。効果は変わらないのではないか?
F畦からの漏水の心配な田んぼは、畦シート(ポリマルチ)を張る。
G田植え、三日後くらいから深水、目標8センチ。
H追肥 クズ大豆 油かす(ペレット)出穂35日前?トータルで窒素成分8〜10キロ?
H出穂30日前くらいから、落水。中干しはせず、水がなくなりそうになったら入れる。刈り取り2週間前くらいから干し始めるが、早生のコシヒカリの場合、真夏のかんかん照りなので、いつもそのタイミングに頭を悩ませている。晩生のヒノヒカリは、涼しくなっているし、適度に秋雨があるので、自然まかせでいけて、楽ちん。
  
抑草技術の柱。
@土作り 代かきしたあとトロトロの土がほしい。
A2回代かき それも表層ごく浅く。(別紙参照、ドライブハローの尾輪)
B有機肥料(米ぬか、クズ大豆、油かす)から出る有機酸による発根障害。くずムギや、くず米、デントコーンなどでもいい。一説では、アミンによる作用とか?
Cカブトエビや貝エビなど小動物の働きへの期待。濁り水。
D浮き草。年々発生が早くなってきている。浮き草の効用は、他にも、落水後浮き草がマルチの働きをしてくれるので、からからに乾かず、じっくり、しっとり乾いてくれる。
E人力および動力除草具(機) 田ずり棒(八反ずり、おかめ)穴あきホー、動力除草機。これは、やむを得ないときだけ。去年は、6枚中1,5枚。
F稲の草による遮光。少しくらい雑草があっても、稲が負けなければ(稲がすくすく育ってくれれば)雑草はおがらないものです。また少しくらい雑草があっても(まわりの人の目ではたくさんあるように見えているかもしれませんが、、)収量にはさほど影響しないもののようです。せいぜい数%?。
赤米(紫黒米)の場合、取り残した草も、刈取時には、ほとんど消えています。これって、赤米のアレロパシー?それとも、稲の日陰になって?
2/21 岡山の赤木さんから「播種完了」
 赤木@菜の花です。
外は冷たい雨が降っています。
ナタネ・カラシナ、蒔くだけは終わりました。鎮圧ローラー掛けが一部残ってしまいました。
残りは週末の雨が乾いてからですが、最悪の時には残り6反を熊手の背で撫でてやることになります。これはしたくない、大変だぞ。
 排水用溝あけも残っているのですが、これも乾いてからになります。
映像が送れません。ひとりで走り回っているから、カメラで写す人がいません。
  
 話し変わって朝が苦手な方なので、田んぼに出てからいつも思います。
「もう1時間でも早く田んぼに出ていたら、たくさんはかどったのに!」 毎日のことなんだが、反省が足りないから結局これの連続です、、、ハハ。 みんなはこんな事ないのかなぁ。
 ナタネの鎮圧が残ったのも同じ延長線上にあります。
 
 最後の最期の時だけはこうありたくないもんだね。
「うちのじいさん、もう10年お迎えが早かったらみんな良かったのに」
これだけは言われたくない。60歳が近くなるとこんなことも考え始めた。
 
 自然を愛し環境を考える岡山の百姓    赤木歳通

2/22 福井の冨田さんから「宇根先生講演の一部」
福井県の冨田です。
 
21日に福井県武生市で宇根豊先生の講演がありました。
私は遅れてしまい途中からお聞きしたのですが、少し
まとめてみました。
 
・ホタルやメダカのいる風景や自然を取り戻したいと考える
のは、そう願う世代の子供時代にそのような環境や体験が
あったから。
 記憶のある世代が今徐々に少なくなりつつあり、今、回復を
図る最後のチャンスであり、瀬戸際でもある。
 
・水田の多面的機能と言うが、例えば洪水防止機能を意識して
実践している農家は誰もいない。皆大雨の時はたんぼに水が
入らないようにする。
 
・百姓が水田の多面的機能を語らないのは、自分にその実感
がない、あるいは実践をしていないから。
自らの百姓作業によって生み出される機能に気付いたときに
初めて自信をもって語ることが出来る。
 
・畦の花が美しいと感じていた人がいたが、それを自信を持って
語ることが出来なかった。しかし、その花も畝刈を行うことにより
季節の花が美しく咲くことに気付き、自分の百姓仕事が畦の花
を創ることを知った。それから、自信を持って百姓仕事が身近な
自然を創っている事を語ることを始めた。
 
・ご飯茶碗1杯分のお米は稲株3株に相当する。
稲株3株分の水田面積で実に多くの生物が誕生し生息する。
トンボをはじめユスリカやイトミミズ、オタマジャクシ・・・・。
これらの身近な生き物はたんぼでなければ生息できない。
減反し畑地になればこれらの生き物は生きてゆけない。
よって、百姓は消費者にご飯を食べることでこれらの生物を
守っていることを語る責任がある。
 
・輸入農産物は日本の自然を破壊する。日本の農産物を
買わない事によって、日本の農産物を生産する時に生まれる
自然を破壊するためである。
 
・ドイツの消費者は価格や品質だけで購入するのではない。
その農産物が生み出す環境や風景を守るために購入する。
そのような考えや消費者を育ててゆく事が農業や環境を
守ってゆくには不可欠である。
 
 
冬期に水が来ない水田での生態系保全についての質問に答えて
・各々の地域に応じた、各たんぼに本来住める生き物を
 住める様にすべきではないか。
 全国一律の方法では生態系は守れない。冬期湛水が
 出来ない田んぼ(地域)では無理に冬期湛水をする必要がないのでは。
 
以下、宇根先生のレジュメです。
 
演題:百姓仕事が自然をつくる
(日本人の農業観と自然観を変えよう)
 
1.内部価値よりも外部価値を
・セーフガードの限界(百姓だって、安い輸入製品を買っているではないか)
・経済で語れば、他産業だって苦しい。(経済で語るなら、比較できる)
・「たんぼはいらないが、メダカの泳ぐ小川は、身近にあって欲しい」
 
2.食べものは、何の「使者」なのか
・茶碗一杯のごはんに、くっついている赤とんぼは何匹?
・米は生産物なのに、なぜ赤とんぼは生産物ではないのか?
・駅弁を輸入しているJRは、どこが犯罪的か?
 
3.生産の概念の転換
・500kgの米と、5000匹の赤トンボ
・カネになるかどうか
 意識して生産しているかどうか
 価値があるかどうか
・1日に2回の田回りと、2日に1回の田回りでは、どちらが生産性が高いか?
 
4.自然とは何か?
・百姓はなぜ、赤トンボの出生地を知らないのか?
・なぜ「自然」という言葉は、明治20年代までなかったのか?
・キリスト教の自然観とは
・涼しい風は自然現象か?
 
5.自然保護は誰が言い出したのか
・農業は人間が行った最初の「自然破壊」か
・各都道府県の「絶滅危惧種」のうち、大半が畑の生き物なのはどうしてか
 どうしたら守れるか。いったい守らなければならないのか。
・役に立たない生き物は、存在しない方がいいのか。
 
6.「多面的機能」の登場の意味
・新しい農業観への転換が遅れているのはどうしてか
・多面的機能を支える技術はどこにあるのか
 
7.減農薬運動、有機農業運動の可能性と限界
・「ただの虫」の発見
・農薬で失われたものは何か
・カネにならないものを生産する農業をどう評価させるか
 
8.デ・カップリングが始まった
・自然はタダだという価値観は、日本の伝統的な自然観の悪用だ
・「メダカやホタルじゃ、メシは食えない」と言うけれど・・・
・ドイツの百姓の所得は200万円。残りは?
 
9.農の語り方
・なぜ、農業は語るが、農は語らないのか?
・自然の危機は、百姓仕事の危機。その危機の語り方がわからない
・他産業と農の決定的な違い
・畦草刈りするから、畦の花は美しく咲く
 
10.田んぼの学校
・「産業教育」に決別を
・近代化技術は、教えるに値しないのか?
・田んぼは、ビオトープになりえないのか?
 
11.自給の理論
・安全で、安くて、おいしくて、安定して供給してもらえるなら、
 輸入農産物でもいいのではないか?
・身近な自然環境は輸入できない
・「国産神話」と身土不二と地産地消の根拠はどこにあるのか?
 
12.誤った百姓の歴史を学んで育つ百姓からまともな思想は生まれない
・「百姓」という呼称は誇り高い言葉だったのに・・・
・百姓と武士は対等だった
・なぜ、誤った歴史を習い、それを信じ込んだのか
・近代化を問いつめた農本主義は、過去の思想なのか
 
13.未来に何を残すか
・近代化出来ないものが、未来に残る一番価値があるもの
・金で買えるモノは、その程度の価値しかない
・「私」が「共(公)」でもあるしくみ
 以上です。
 
2/22 富山の田村さんから「半不耕起の悪い点」
本岡さ〜んありがとうございます。

分かりもせずに何だか大笑いさせてもらいました。当然これ以下の
状況の私ですが,元気がわいてくる,お便りで嬉しくなりました。
今後も期待しています。

私は籾入り御飯食べています。日照不足になった頃,ほうほうの体
で収穫したので乾燥が充分ではなかったようです。乾湿計は必需品
だあ!

これ以上籾混入率を減らそうとすると米が粉々になりそうと言われ
て引き取りました。

小魚の骨を口の中で抜く要領ですが,来年は御免です。山ちゃんの
質問のお陰でこれまた一つ勉強になりました。


☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆

月に2日  山の家の「菜食喫茶」
(単なる 遊び場)
↓ 元気をお分けします
http://www.cty8.com/yoka/index.htm
(うまい! 自家焙煎コーヒー)

 神実(カムミ)    田村 予果
〒939-2416 富山県八尾町布谷3158
T&F 076−454−5536

☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆
 
2/22 やまちゃんから「籾入り玄米」
返事をいただくと、それぞれの人が個性が味わえておもしろいですね。
一番最初のコシヒカリの籾すりは、超水分甘めの16,5パーセントで仕上げました。
もみすり機は、大島農機の2,5インチで、選別は揺動式です。
白米にすると、ヌカの分約1割が目減りします。
玄米は、目減りがない分、白米の1割安の値段で売っていましたが、
香西さんの言われるように、玄米は「玄米という商品」と考えた方がいいのかなあ、と思うようになりました。
白米と同じ値段で買ってもらう。
それなら、もう1回もみすり機を通す元気も出てくるかな?

2/21 兵庫の本岡さんから「田植えのイメージトレーニング」
川口(埼玉県)へ 出張で行っておりました。現地での作業が早く終わったので
帰りに丸の内の農文協農業書センターに寄ってみると虫見板があったので思わず2枚買ってきました。

 先日の私の写真(田植え後の田んぼの中に早苗に混じってヒエが一本という画)
赤木さんに大変お誉めいただき調子に乗ってしまいました。

 当地域では池の樋を開けて(樋抜き)隣近所一斉に代かきが始まります 水が一通り行き渡ると池の樋を閉じてしまいます。
今は圃場整備も終わって蛇口になったので 蛇口をひねればいつでも水が出るようになっていますが
習慣とは恐ろしいもんです 私は昔も今も ガボガボの水で代かきをしてそのまま田植えをします。

 水が多いと代かきの後 風がちょっと吹けば ゴミ芥 草の種が吹き寄せられますが
それを網(まんやくと言っています)ですくえば後はきれいなもんです。
一時期 ヒタヒタ水にして何とか ゴミ芥を代かきで埋め込もうといろいろやったのですが
うまくいきませんでした 田植え後水を入れたら やっぱり浮いてくる
注 ゴミ芥=枯れ草 わらくず その他有機物のことで 決してポリ袋 空き缶 トレー類ではありません (念のため)

ゴミ芥があると どうしていけないの? というのはまた別の機会においといて

 

 ↑ 田植えの手を止め まんやくでゴミをすくっているところ。6月3日
 
 

  ↓ 半不耕起 4年目の田んぼ 

 ↑ 半不耕起 これだけ浮いてきたら もはやすくい取る気力もない!! 6月8日

代かきのへたくそ! とおしかりを受けそうな光景ですが どうにもならんかった ほんまのとこ弱ってます。

春まで不耕起 5月に2回 発芽したヒエを絶やす目的で浅く耕起
半不耕起は 代かきをするとごっそりわらが浮いてきます。 

悪条件こそ田植えのテクニックを磨く好条件! と強がってみても上の画を見てると何か哀しいものがおますなあ

普段どんな管理をしてるンやって これ見た人は思うやろなあ

ここで突然 半不耕起の悪い点

1)雨の後たんぼがなかなか乾かない。そのため5月になると(田植え前)ヒエが次々出てくる
2)わらがなかなか腐らない。  浮く
3)ドブの匂いがする。 田植え後は特に強い。(代かきしている最中も 臭っさー です)
4)経験上 ドブの匂いは 害虫を呼ぶ。  これ重要です
5)秋落ちがひどい。  秋 黄色く色づくのが早い
6)分けつが取れにくいために疎植にすると収量が少ない。
7)ご飯がなんだか水っぽい。
8)年ごとに 1〜7 の傾向が強くなる 気がする 
9)肥料の効きが悪い というか肥料効率が悪い 窒素分で3割ほど多く入れる 
10)とにかく田植えがやりにくい 浮き苗 転び苗

 

 ↑ 7月7日になっても 大量のわらがまだ腐ってない!!油膜で光っているのは嫌気性発酵をしているためか? 品種は 滋賀羽二重もちです

代かきの時に浮いていたわらは全体の一部でした おおかたのわらは沈んでいた訳ですが
なんとそれらがみんな形をとどめている
 

 半不耕起の良い点
1)7月中頃まで 草が出ない。その後は ヒエ クサネム チョウジタゼ イボクサ ヒメミソハギ なんやかんやと出るが大したことはない
(深水はしていません 田植え後から水がなくなったら入れる間断灌水を稲刈りまで続けています。) 

 本によると 不耕起 半不耕起 は良いそうですが どうも私の田んぼには合いません
今年限りで 半不耕起をやめます

 容量がでかくなるのを気にしつつ 最後に9月の画像

 

同じ田んぼの9月1日 出穂1週間後 このときには去年のわらの形はない
水色に見えるたくさんの粉は稲の花粉 だったと思うのですが 今となっては 自信がない

 タイトルを半不耕起にした方が良かったような内容になりました。

 稲美町 本岡哲司

2/21 新潟の神田さんから「ベトナム農業視察」
新潟の神田です。はじめてお便りします。
2月11日〜15日全国稲作経営者会議でベトナムへ行ってきました。
その報告第1回をお送りします。
 
2月11日
冬の日本から34度C のベトナム、ホーチミン市にベトナム航空で6時間余りで到着、日本との温度差20度以上と湿度の多さに体がびっくり、これで帰ってから風邪をひくことになる。また入国審査に1時間以上かかり子供たちは床に寝転がり、大人もげんなり。4泊5日のベトナム農業事情視察が始まる.
2月12日
朝5時ホテルの前でジョギング、散歩をする人、公園でバトミントン、グループで体操など、涼しい内にに体を動かす人が多い。昨夜の若者のバイクに替わり朝は落ち着いた時間だ。ベトナムでは今が一年年中で一番、雨も降らず過ごしやすい時期だそうだ。
6時、野菜、肉、花、魚、など市場を見学する為、タクシーで出かける。真夏の気候で近郊からの野菜、花、トロピカルフルーツで種類、色も豊富、活気に満ちている。豚肉を包丁でさばく人、鶏を生きたままかごに入れて売っている人、生きたままの、スッポン、鯰、雷魚、干物、豆腐、油揚げ。
帰りには、バイクの通勤ラッシュに遭遇、車は少なくほとんどがバイク、2〜3人、4人乗り見かける。信号も少なく大きな交差点はフランス時代のロータリー、皆で警笛を鳴らしながらスムーズに走っていく。
ホテルに戻り朝食、8時出発
 
ホーチミンから日本の円借款で作った片側2車線の国道1号線を南下、交通規則が無いような運転、追い越ししている後ろからまた追い越し、警笛は鳴らしっぱなし、バスの中の我々は冷や汗たらたら。。。。。
13時30分、6時間かかり、
メコンデルタの稲作試験研究所訪問
米の研究、技術普及、品種改良などを行う。今後ASEANに加盟、輸出米のコスト引き下げ、品種改良に努める。1農家当り1〜30ヘクタール栽培し、1986年のドイモイ政策により、米が余り農家が豊かになってきたが、
まだ15%の農家は貧しく自給を達成していない。
農作業の90%は手作業である。輸出用米の栽培地帯で国が力を掛けており、研究所の職員の子供たちのための学校が併設されていた。
  
車で30分位の 
近くの国営稲作クウドウ農場訪問
途中幹線から一歩入ったら、がたがた道、雨季に水位が1,5m上昇し道路が軟らかくなるので、拳大の石を道路に敷いてある。
道路の端にはバナナが植えてあり、水路には仕切りをしてアヒルを飼っている。
家はレンガ造りも有るが、やしの葉の家が多く見える。
人口12000人、2500世帯
稲作5300ha、プラム+果樹500ha、森林200ha
1戸当たり2〜3ha栽培(2期作)ha当り10〜12t収穫
稲作の内、54%輸出用、46%自給用
輸出先、イラク、フィリピン、インド、ロシア、キューバ
 
ちょうど米の収穫時期で周りの田では稲刈り(手刈り)や脱穀作業がバスから見える。農場では水路から船でモミを人力で陸揚げし、広場でモミを広げ、乾燥作業をしていた。乾燥の終わったものは、袋に詰め重さをはかって、倉庫に入れている。まさに、村人総出の秋作業である。
これがトップレベルの国際競争力のある米ができる現場である、
日本の米は到底、この競争力とらを持つことも出来ないし、また持つ必要もないと思った。
子ども達、働いている人はとても人なっつこく、言葉は通じないのですが好感が持てた。 23時ホテル着.
 
2/21 岡山の香西さんから「籾入り玄米について」
私どものところでも、問題になったことがありましたが、籾すり機をもう一度通すことで解消しています。「玄米食」用の玄米は、普通の玄米と考えないで「玄米食」用として加工したものと考えたほうが良さそうです。石が混入しているとか「クサネム」の種が入っているとかのクレームはありませんか。お米もまた「商品」となるためには、それなりの「加工」を施すことが必要であろうと思います。今年も、うっとうしい「米作り」の季節が近づいてきました。
吉備路オーガニックワーク
香西達夫
090-8249-0938
kouzai(アットマ)ruby.ocn.ne.jp
http://www7.ocn.ne.jp/~kibijiow/
 
*福井の塚本さんから「籾入り玄米」
***福井の塚本さんから籾摺りについて返事です。***

 私も仕事は丁寧ではありません。おまけに機械には弱い。機械の話ではついていけ
なくなります。
それでもお米の検査を受けるときに困るのでもみが混じらないように、次のように工
夫しています。

@乾燥水分は15パーセントを切るようにしています。乾燥しているほど、籾摺りの
際にもみが離れやすいし、籾摺り機にかか  
 る抵抗が少ないようです。私の目安は14.5パーセントです。

A籾摺り後の選別は少し効率が落ちてもゆっくり目でやっています。これも乾燥がき
つめだと速く選別できるように感じます。

B粒張りのよいお米ができるように栽培する。平べったいお米は籾摺りしづらい。

C選別の際の、選別板の角度や米の流量の調整も調整しないといけないと思います
が、わたしはこれを理解できないので  
 仕事の効率が悪いと思います。

D籾摺り機のロールが減っていたり、片方だけたくさん減っている場合も調子が悪い
と思います。

 機械の事は弱いので、私の経験の範囲での返事でした。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
3月7日は、山科の一灯園農事研究所へ西村和雄先生の有
機栽培のお話を聴きに行きます。最終回だそうです。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ところで私からの質問。
稲の育苗の床土は、どおして
いらっしゃいますか?私は、10年以上、市販の鹿沼土の床土をまとめ買いして使っ
ていましたが、それが3年先に切れる事になりました。発芽の際に土がいっせいに持
ち上がってくるような排水の悪い土は使いたくないなと思っていますが、お金も余り
かけたくないし、田んぼの土を使って何かを混ぜて使えるようにできませんか?私
は、マット苗なのでポット苗のように田土を床土に使った事はありません。トテモ初
歩ノ質問デシタ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
おわりです。
 
2/21 兵庫の飛石さんから「籾取りじいさん登場」
ご無沙汰しておリます。何時も楽しく拝読させていただいております。
先日の井戸掘り機については賛同できなくてごめんなさい。私も井戸掘りの注文を5本ほどいただいて過去に施行した事があります。代金は水が出なくともいただきますので、回収に大変気を使ったことを思い出します。それと水脈と言うのがありまして、大変面白い経験をしております。小高い所にある牛舎の傍で2.5メートル掘ると水が出て、平地のここはと言うところで7メートルも掘っても岩盤に当たり水が出ません。機会を見
て井戸掘り談義もしましょう。
ところで、籾の混入に関して元農機店勤務の者として
一言申しあげたい。はっきり言って、完全に籾を取り除く事は大変難しいと思いま
す。乾燥の加減、その年の胴張りの加減、品種等いろいろの条件が重なります。又機
械の使い方もあります。でも選別には網を通して米を抜く方式や比重選別によるもの
があります。前項に関しては高い技術と経験が要求されます。比重選別は比較的簡単
に使用できます。その中で世に出回っている商品で、ロータリー方式と揺動式、パル
ス方式があります。ロータリー式は簡単に誰にも使えますが、完全に籾を抜くと成る
と大変難しい。前述の条件でいろいろ違ってきます。パルス方式はいいのですがメー
カーが今存続してませんので、残念ながら割愛します。となると揺動式しかありませ
ん。能力を落とせばこの式なら完全に籾が抜けます。請け合いです。中古機がありま
すから、安く買って下さい。
又ハローについては赤木さんのご指摘もいいのですが、
後部に取り付けるスペースがありません。尾輪の幅広を使うといいと思います。接地
圧が低くなります。ずり込みも多少なくなると思います。
後はやまちゃんの技術で補ってください。そこが楽しいのです。自慢のしどころで
す。

2/21 岡山の赤木さんから「籾除去」
 赤木@菜の花です。
以前にも同じ悩みが出ていたことがありましたね。
最新式の籾摺り機は、籾が玄米の中に混入しないらしいんだが、私のなんか20年以上前だから、メチャていねいにゆっくり作業しても、ゼロと言うわけにはいきません。
 そこで配達直前に籾摺り精米機の、籾摺り部に通してやります。無いように見えても籾殻がいくらか出てきます。気がつかない程度に表皮を傷めますが、問題ないようです。
 赤米・黒米対処用に購入した籾摺り精米機が、思わぬ使い方ができて喜んでいます。
 
 早春のお天とうさんも、秋の空並みに移ろいが早いので、思うように菜の花が蒔けません。
明日(金曜日)には何とか蒔きたい。土日がまたまた傘マークが付いている。エライコッチャ
 
 自然を愛し環境を考える岡山の百姓    赤木歳通
 
2/21 兵庫の衣笠さんから「籾入り玄米」
山下様、衣笠です。
私も籾混じり玄米で昨年泣かされました。
それで、もう一度軽く籾すりしました。
通常の2倍ぐらいの速度ですれます。
で、もう一度米選機を通すと、”きれい”
とても無農薬と思えない玄米が出てきます。
間違いなく”特等”です。?
私は、2回籾すりをお勧めします。
 
2/20 やまちゃんから「教えてください」
最近、山下農園のお米を玄米で食べる方が増えてきました。
それとともに、玄米の中に籾が混じっている、どうにかなりませんかというクレームも増えてきました。
今年は、籾すりの能率を落として、丁寧にやったつもりですが、
それでも、3合の玄米の中にはいくらか混じっています。
丁寧にやったつもりだけど、拾い出そうとすれば、
あれ?こんなに!というくらい出てくるものですね。
たしかに、玄米を炊くだびに、籾を拾い出す作業は、大変だろうなと、同情を禁じ得ません。
我が家は、銀シャリ派だから、今まで気にしてなかったのですが、
これだけ玄米食の方が増えてくると、
何か対策を考えねばと思っています。
ところが、思いつくのは、
玄米食用に、それだけめちゃくちゃ丁寧に籾すりするしかないのかなあ、
くらいしかありません。
何かいい知恵ないものかなあ。
どうぞよろしく。
2/18 岡山の赤木さんから「いい写真」 
  赤木@菜の花です。
本岡さんの写真はいい、ベストだ。疎植で細植えで色淡く水は濁って遠くは水ばかり見えている。 田植え直後の様子はこうでなくっちゃぁ。
 人間で言えばまだ子供だ。子供が太ってはいかん。細くて少しがりがりしているぐらいが元気で病気知らずで木登りや鉄棒も出来る。ましてやすぐ肥を入れて子供を産ます(分けつさす)ことなんぞやっちゃぁあかん。品の無い表現で悪いんだが、毛も生えて無いのに子供をはらませてはいかんのだよ。私はよくこう表現する。皆さん理解し安いらしい。ごめんなさい。
 そこで一首。  
       色淡く 疎植細植え 水ばかり
         胃には悪いが 稲は喜ぶ
 むっくり起き上がったヒエが色濃く見えているあの気持ち、もう痛いほどわかっちゃいます。補植に歩いているのに、あのヒエを拾う方が時間がかかることもあります。同感同感。
 
 やまちゃんに質問。
パディーハローに取り付け工作した尾輪は、名前の如く後ろではダメなのですか? 土引き機能とかやらが付いているので無理なのでしょうか。それとも後ろが畦にぴたっと近寄れないからでしょうか?
 トラクターとハローの間では、少しのバウンドでハローの重量の何倍もの目方がかかることがあるように思います。後部だと、トラクターと共同で支えることになるので、荷重ははるかに小さくなると思うのですが。 要は「てこ」の原理ですね。
 
 西村さんの醗酵鶏糞は高いですねぇ。ゼオライト入りとは言うものの、13kgが300円とはね。1反に300kg振る私だったら窒素分を換算しなくても、3ヘクでは14万円も余計に要ることになる。いい道具が買えそうだ。
 畑だったら生ぐそより醗酵させた方がいいに決まっています。水田ではたとえ300kg振っても、どこにあるのか分からんほどです。植物には窒素をアミノ酸の形で吸収させるといいらしいが、稲の初期生育にはそんなこと関係あらへん。生ぐそとまでは言いませんが、扱いやすければ何でもいいのと違うかな?95円も出せばいいのがあります。
 かく言う私も事情がありまして火力乾燥鶏糞と、鶏糞を原料にした堆肥(名称がもはや鶏糞ではない)との比較調査をこの夏はやります。ただね、間に菜の花が入るので稲の生育としてはどこまで分かるか不安です。
 
 自然を愛し環境を考える岡山の百姓    赤木歳通 
 
 
*やまちゃんから
なるほどねえ、てこの原理ですか、そいつはとんと気がつきませんでした。
後ろに持ってくれば、尾輪を3枚はかせたくらいの効果がありますね。
最初は、取り付け台(架台)のパイプの穴に尾輪の心棒を持って来れないだろうかと検討していたのです。自分で溶接をしないと、溶接すれば、こんな事もできるよというのが、気がつきにくいですね。今なら、そのパイプの外側に、もう一つパイプを溶接して、その穴に尾輪の心棒を通してもいいかも、などと発想が広がるのですが、、、
畳屋のいとこが、先日うちも溶接機があるから使うといいよと言ってくれました。
「溶接は、苦手なんや、一輪車のお皿を溶接でひっつけようとして失敗して以来」
「薄い鉄板は、溶接がいちばんむずかしい。すぐはがれやすい」
「そうなのか、、、、」
いずれにしても、せっかく今年は尾輪を2枚にしたところ。
今年は、やっぱりこれでチャレンジです。
 
この間の西村さんの「あの稲の写真を見たら、への字になってないぞ」といい、
「写真館の正しい使い方」の「お手本」みたいでごわすなあ。

2/17 やまちゃんから「私の小道具最終回?ドライブハローの深度調節装置」
やまちゃんの小道具編・最終回?に、いよいよ真打ち?登場です。
と言いたいとこだけど、さて今年はどうなりますことやら?と言う不安を抱えているのが、辛いところです。
まあ、写真をご覧ください。
 
ドライブハローと、右に見えるのがかご車輪です。
30年選手の余命おぼつかないトラクターに、その数倍の時価のアタッチメントがついています。
出来るだけ浅く代かきを2回したい。その一心で購入しました。
ところが、本体のトラクターには、自動深度調節機能がありません。
そこで、飛石さんに頼んでつけてもらったのが、真ん中に見える尾輪です。
荒起しの時に、表層をごく浅くロータリをかけるようにして、耕盤を作っているので、尾輪がその耕盤をなぞっていけば、安定した表層代かきが出来るはず。
表層数センチを10日の間隔を開けて2回代かきすれば、2回目の代かきで発芽しかけた雑草の芽を叩いてしまうことにより、表層には発芽予備軍の雑草の種はぐっと少なくなってくれるはず。
 
「はず」、「はず」が2回も続いたけど、この「はず」は期待どおりになってくれたか?
なかなかそうは問屋がおろしてくれなかった。
手元の深度レバーも併用して、深度調節につとめたのですが、
代かきを重ねているうちに、、次第に深くなっていってしまうのです。
尾輪が、耕盤を掘っていくのです。
10日以上も水をためっぱなしにしているので、耕盤に水が浸透して柔らかくなってしまったのでしょう。
最初は尾輪1枚だけでしたが、もう1枚、この冬につけてもらいました。
尾輪だけがピカピカ輝いているのは、そのせいです。
 
福井の塚本さんが言ってたように、2回目の代かきは、
水をかき混ぜて泥の濁りを出す程度でもいいのかもしれません。
 
尾輪の深さは、1cm刻みにつけられたボルト穴で調節するようになっています。
誰か真似してくれる人いないかなあ?
そうすれば、経験が2倍2倍になって、また展望が開けてくるかもしれない?
 
2/17 兵庫の本岡さんから「ヒエの続き」
 先日のわたしの書き込みは、趣旨がわからんとのご指摘ごもっともでございます。
 いきなりの引用文だけで終わってしまいました 申し訳ございません。

引用文のまとめとして タイヌビエ ヒメタイヌビエは 明るい暗いの光条件と
酸素のあるなしに関わらず 発芽する。さらに水深10センチあっても 出てきて
本葉を展開する。

要はこんな文もあるぞと言いたかっただけなんです。
米糠や緑肥を使った除草については書いてありませんでした。

 気になるのは 本によると「水深10センチでも出てくる」と言うところです。
稲葉先生から ヒエは水深7センチ以上あれば出てきませんと聞いていますし、実際私も
田植え後の水管理では、早苗の長さとか 田んぼの高低 畦の高さとかあって 水深7センチか10センチか
もう微妙なところからやっているのですが ほとんどヒエは出ません 「10センチでも出てくる」
と言う部分が気になって なんだかなー と考えているうちにまとまりがなくなって筆が鈍りました。

発芽試験をビーカーかメスシリンダーの中でやったのだろうか それともよその田んぼのヒエは
生命力が強いのだろうかなどと想像の世界に沈んでいました。

引用文を枕にして
深水条件できれいに植えるコツまで話しを持っていこうとしたのですが 途中で脱線してしまい
まあ いっかー と送信しました。

 

 6月8日(田植え後5日目) イヌビエ1本 ↑ 代かきの後再生してきたヒエ 

前回用意していた画像です。

今回も全く内容のない腰砕けになってしまったことをおわびします。

 稲美町 本岡哲司

2/17 広島の西村さんから「Re:『鶏糞をめぐって』 & 警報」
 
鶏糞の購入ロットを巡ってお騒がせしております広島・西村です。
 
 2トンの乾燥鶏糞を古米袋に詰めて保管し3〜4年で使えば単価が安いという読みでしたが心配性の母の納得が得られずゼオライト入り発酵鶏糞に変更しました。
13kg x 9袋 = 117kg 窒素3.3%だったかな?
鴨のウンチとアゾラも加わるで1袋分減らしておきました。
発酵鶏糞は単価280円です。税込みだと294円。

2/16 京都の土佐さんから「冬場に考えたこと」
ご無沙汰しています。
最近は一日おきで京都綾部市の河北氏の倉庫にて、四方氏や西山氏と米糠ペレットを製作中で目標5tまでもう少しのところまできています。、間の日は地域農業の明日を考える会(?)だの、新規借り受けた田んぼの周りの笹刈りだの雑木切り倒しに追われています。「早く田んぼの中の仕事がしたい!」
 
まっそんなことはどうでもいいんですが、米糠の効能についてですが、個人の考えとしては稗には余り効果がないと思います。稗は深水のみを期待しています。
 
米糠ペレットは反当たり100キロ撒こうと思っています。しかし百戦錬磨の河北氏のお父さんは「100キロではすべての草は押さえれん」とおっしゃっていました。
「200キロならわからん」とも言っておられました。しかし効毒紙一重です。他の元肥量や圃場条件にも左右されると思います。今年隣接した圃場で100キロ〜160キロで試してみようと思います(怖いから200キロはやめます)。過去たった2年の経験ですが、2回代掻き、1回目草を浮かし処理して2回目仕上げ、田植後深水管理、これでかなりの抑草効果があると思います。これに米糠ペレット散布、欲を言えば菜の花による緑肥効果も狙う(生えるかどうか自信がない)。
畦周りを修復しながら「今に見てろ!!」。赤木先輩のように天に向ってギャハハって笑ってやるぞ。
あっ思い出しました。赤木先輩には個人的にねじ込み相談をしていました2型(環境保全型農業)の申請の件ですが、やっぱり京都府は市町村丸投げのようです。じーっと我慢で農作業日誌を出そうと思います。結論から言うと「あんたがサンプルを作りなさい」との事です。(1年〜2年)やるせないけどやるっきゃないと決めました。
 
就業3年目に入ろうとする駆け出しの百姓の無化学肥料、無農薬での米作りを廻りは心配(近隣で現在専業は私一人)でしょうがないのかもしれません。色々先輩よりご忠告を頂きます。
最初は「てめえ一人でやるぞ!」と思っていましたが、最近ちょっと大人(?)になり、「周りに振り回されるのもいいかな、まだ時間はあるし、既存の体制の真っ只中に身をおき、そこで言いたいことを言い、弾かれたらそれから考えりゃいい」とも考えられるようになりました。
 
酔っているせいかとりとめのない文章になり申し訳ないです。来年は(早いか?)2型の申請をします。20%の転作カウントももう必要ないかもしれないけどそれでも申請します。赤木先輩よろしく・・・
 
*******************************
土佐祐司(とさゆうじ)
y.tosa(アットマ)galaxy.ocn.ne.jp     Tel 0773−58−2265
京都府 天田(あまだ)郡 三和(みわ)町 岼(ゆり)595
*******************************

*やまちゃんから「本岡さんへ」
本岡さんのお便りの件名は、「ヒエ種子の発芽習性生理」でしたね。
訂正します。
ところで、下手な日本語というか、2〜3回読んでも、すっと頭に入ってくれへん文章やね。労のついでに、お願いがあります。
出てきているのは、タイヌビエ(ノビエ)、ヒメタイヌビエ、ヒメイヌビエ、イヌビエ、ですね。
これらの写真、関係あるHPを選んでみました。
http://yummy.narc.affrc.go.jp/weedmodel/HimeinubiePic.htm(ヒメイヌビエの写真集)
http://yummy.narc.affrc.go.jp/weedmodel/Himeinubie.htm(イヌビエ、ヒエイヌビエについて)
http://www.iskweb.co.jp/ibj/Zukan/Sui_index_1.htm(石原さんの雑草図鑑)
http://had0.big.ous.ac.jp/~hada/plantsdic/angiospermae/monocotyledoneae/gramineae/inubie/inubie.htm
(イヌビエ)
http://had0.big.ous.ac.jp/~hada/plantsdic/plantstour/habitat/suiden.htm
(岡山大学羽田研の水田雑草ツアー)
これは、プリントするに限ると、プリントしてファイルしました。
 
先日からの疑問に即していえば、要するに、(田んぼのヒエについて)何がいいたいのか、ポイントを整理していただけません。
明条件?暗条件?発芽に光が関係?そういえば、稲葉さんが、コナギについて、室内で発芽試験をしていたら、全然芽を出さない。あきらめかけて、外に出したら、ぱっと発芽した、と言ってましたね。コナギの発芽には、光の刺激が必要ということのようです。
湛水された水田で発芽したタイヌビエやヒメタイヌビエの幼植物云々は、10センチの深水の条件下で、ヒョロヒョロと伸びて葉の先端が空気に触れたら、俄然活力を取り戻す(本葉を出し、根を出す)ということでしょうか?ヒメイヌビエは、畑の雑草ですよね。発芽に酸素が必要なのは当たり前。タイヌビエは、酸素なし(嫌気状態)でも100パーセント発芽するとのこと。もし、米ぬかが発芽障害を受けるとすれば、それは、酸素がないという条件ではなく、有機酸(もしくはアミン)のせいかな?ということでしょうか。
うんにゃ、先ほど雑草のHPをうろちょろしていたら、次のようなことが書いてあった。
 

>イヌビエとヒメイヌビエは湛水中では酸素不足のため発芽が不良になることから水田の中にはあまり生えず,路傍,荒れ地,畑地,などでの発生が主体である.

このイヌビエは、田んぼの畦際(水田中)にはえて、ごつく分けつする奴だな、たしか。

ようわからん。出来れば、あと、本岡さんかその他の人、頼んます。


2/16 兵庫の本岡さんから「ヒエ種子の発芽習性生理」
先日から疑問をお持ちのヒエの発芽について参考になりますでしょうか

ヒエという植物

 http://www.zennokyo.co.jp/books/shoseki/books/hie.html

から一部引用します。デジカメで撮ったら容量が1メガを超えてしまうもんですから
しかたなく慣れないスキャンを押入から出してきて取り込みました。文字化けがあるかもしれません 
 

  1.種子の発芽習性生理
 タイヌビエやヒメタイヌビエは,水田が湛水される以前にも発芽し,発生する
が,多くはイネ栽培のための湛水と代かき後に土壌の約2cm以内の表層で発芽
し,発生する。ふつう,純水に溶解する酸素は200cで8・8ppm(w/v)である。し
かし,田面水中では酸素は微生物や有機物質の化学的分解によって消費され,そ
の濃度は土壌表層の酸化層でも数ppmである(高井,1978)。ヒメイヌビェは空
気(酸素濃度210,000ppm)に近い組成の気相を含んだ畑状態の土壌の表層で発
芽し,発生する。ノビエの種子発芽をさまざまな酸素濃度条件下で調べると,タ
イヌビエの種子は酸素濃度21%の空気から窒素(窒素濃度99.99%以上)まで変
わらず100%の発芽率を示す(図4−1)。しかし,ヒメイヌビエの種子は空気条件
下で約80%の発芽率を示すが,酸素濃度の低下とともに発芽率は小さくなり,植
物組織が通常の好気呼吸から嫌気呼吸へ転換する遷移点(extricationpoint)の
酸素濃度5%以下では種子はほとんど発芽することはない。したがって,タイヌ
ビエは発芽に際して酸素を必要としないが,ヒメイヌビエは酸素を必要とする。
ヒメタイヌビエの種子も湛水や窒素条件下で発芽することができる(図4−2)。ま
た,種子の発芽における変温,光の要求性を調べた実験例が表4−2である。タイ
ヌビエとヒメタイヌビエの種子は嫌気的な湛水下における明条件で,変温(25/
30c)あるいは恒温(30℃)に関わらず80%以上の発芽率を示すが,暗条件では
変温 恒温下ともに発芽率が小さくなる。ほば同様な傾向が好気的な非湛水条件
下においてもみられる。一方,ヒメイヌビエの種子は,図4−1の実験結果と同様
に,湛水条件下では温度や光条件に関わらずほとんど発芽しない。非湛水条件下
の暗条件は明らかに発芽率を小さくする。
 幼植物がある場所で発生し,定着できる頻度は,その場所に存在する種子の数
だけで決まるものでなく,それぞれの種子の発芽に適したセーフ・サイト(safe
Site)の数にも依存している(Harper,1977)。このセーフ・サイトと呼ばれる場
には種子休眠を都合の良い時期に覚醒に導く要因,発芽と幼植物の定着に必要な
環境条件がととのっている。水田の土壌中にあるタイヌビエとヒメタイヌビエの
種子は3〜4月には一次または二次休眠からほとんど覚醒しているが,休眠覚醒
の不充分な種子は田植え期の湛水で創り出される嫌気条件によって完全に休眠か
ら覚醒する(宮原,1972;Yamasueetal.,1992)。休眠から覚醒した種子は耕起
や代かきなどの土壌撹乱直後に発芽することが多い(吉岡,1988)。この土壌撹乱
直後の発芽のメカニズムについてはよくわかっていないが,湛水条件下の露光に
よる発芽促進(表4−2)が関係しているのかも知れない。湛水された水田で発芽し
たタイヌビエとヒメタイヌビエの幼植物は冠水条件下でも子葉鞘を伸長させて生
育し,その先端が酸素濃度の大きい田面水の表面近くに達すると本業を展開さ
せ,発根も旺盛となる(Yamasueetal・,1989a)。湛水,耕起そして代かきされた
水田の土壌表層は裸地状態になっているので,このような環境条件は嫌気発芽性
ゃ幼植物の冠水生長能をもつタイヌビエやヒメタイヌビエにとって格好のセー
フ・サイトであると考えることができる。
 ヒメイヌビエは畦,路傍,空考地などで晩春から初夏に他の夏生雑草に先駆け
て発生するノビエの中ではもっとも小型の雑草である。ヒメイヌビエにとって種
間競争の相手として問題となるのは,セイタカアワダチソウ,オオアレチノギク
など,同じような生育地を好む大型の乾生雑草である。ヒメイヌビエの最低発芽
温度は10cであり(渡辺,1978),これら競争相手の発芽最低温度よりも低い。ま
た,光と変温の刺激はヒメイヌビエ種子の発芽に対して促進的に働く(表4−2)。
晩春から初夏にかけてのヒメイヌビエの生育地は,冬生の雑草が枯れてしまう時
期にあたり,裸地に近い状態である。このような場所と時期はヒメイヌビエの
セーフ・サイトであると考えられる。そして,裸地状態の土壌表層で発芽し,幼
植物が出芽するために,ヒメイヌビエ種子の発芽に対する光と変温要求性は裸地 以下省略

 文中赤文字部分 追記 湛水条件とはこの場合水深10センチ
発芽率は湛水(99%) 非湛水(100%)でほとんど変わらず(タイヌビエ 変温 明条件)
別表による

 稲美町 本岡哲司

*著作権というのがあるのでこういう文章はださないほうがいいのかなあ
それとも“引用”として堂々と出せるものなんでしょうか

*やまちゃんから  
  出版社は、全国農村教育協会http://www.zennokyo.co.jpですね。厳密にいうと、著作権の問題で、駄目なんでしょうが、実際問題としては、引用がごく一部ですし、逆に、「えっ、そんな本があったんや、注文しようかな」と、ぼくも思っているわけで、宣伝になって、いいのじゃないかな?昔、農業書のセールスをやっていた者の感想では。アバウトすぎるかな?

2/16 岡山の赤木さんから「西村さんへ、鶏糞」
 赤木@菜の花です。
 先ずは購入に関して。2トンも一度に買わずに100円の袋入りを要るだけ買ったほうが得策だと思いますけどね。
 私は朝日という品種、35日ポット苗、坪33〜36株、1株2〜3本、水は潤沢、温暖気候などの条件の上に組み立てている技術ですから、そのつもりで。
 鶏糞といえども成分表示があるはずです。私のは窒素が4.3%です。これを300kg入れます。
窒素にして12.9kg。硫安に換算すると60kg以上。菜の花をやらなくても鶏糞の量は同じです。
硫安なら15kgが適量ですから、もしも60kg入れたら出穂前に全面倒伏でしょう。稲わら堆肥だ。有機肥料とはまぁこんなもんです。計算だけでは成り立ちません。
600kgも入れたいのなら手植えで尺1寸角1本植えしかないですね。米はまずくなるそうな。
 
 どのくらい入れたらいいのかは、やってみるしかありません。土目・気温・植付け密度・品種・水事情等ファクターはいっぱいあります。少なくて失敗は無いと思いますが、多すぎると倒れて、刈れなくて、泣いて、笑われて、おいしくない。
 アイガモ田に1トンの鶏糞を入れたら、その米はまずくて食えたもんじゃぁないだろうな。産直やっているんだったらとんでもない話だ。
 
 株の開張に触れてありましたが、への字生育になったのでしょうか? いやそれよりも数本以内の細植えになっていたのでしょうか? また深植えにはなっていなかったでしょうか?
 HPを拝見しました。6月29日の写真で、草が株間に浮いている写真があったと思います。
あの頃にしては稲の葉がべろついているのが気になり、とてもへの字ではないように思いました。
 夏は葉に出て、秋は穂に出るイモチ病・夏秋ウンカ両方・紋枯病・ツトムシとコブノメイガすべての総合商社になる姿です。こちらとは虫の発生飛来事情も違うとは思いますが、去年の秋に虫がメチャいると言われていたことと関係あるみたいです。
 最初の中耕除草をする頃のへの字稲は、やっと地力で色が出たぐらいで葉は垂れていません。そんなことを感じました。
 
 百姓はとかく肥を入れんと米は獲れんと思っている。アイガモの人もきっとそうじゃないかな。私の周囲にもいます。いつも倒すような人は思い切って肥を半分にしたらきれいでおいしい米になる。怖くてようやらんだろうな。
 それと化学肥料の場合は早くから振らんことだと思うよ。
 
 自然を愛し環境を考える岡山の百姓    赤木歳通
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2/16 広島の西村さんから「赤木さんへ、鶏糞」
広島・西村です 赤木さんの見解を有難く受け取りました。
相当な窒素量なんですね。100kgに留めておきます。牛飼いさんにし尿を貰えるか聞いたら分離して無くて無理なんだそうです。2トン牛糞堆肥を入れた田に(多肥に強い?)モチを作っているが7年たっても稲がこけるなんて言っていました。
『吉和は米が採れそうで採れん』とも。地下浸透で水が抜ける。思い当たる節、ありありです。冬期湛水の田が先週調整した流入量で一旦水深10cmくらいになった後に堰がはずされて干上がってまして減水深は3cm以上と7月に水が切れて干上がった去年の稲作がまた今年もかと気が重くなるような話を聞いてしまった。
 
6月29日の写真からはとてもへの字ではない…稲の葉がべろべろ
元肥ゼロ・米ヌカ除草に110kg/10aの稲なんですが見ても冴えんでしょ。井原先生の写真集と見比べて『ちっとも姿が似てこんじゃん』と原因を寒冷地のせいかと疑ってみたり安佐北区でも開張してないし肥しかあ?なんて思えたりでハーハーぜーぜーと稲作に取り組んでいますよ。イセキのサナエで植え付け量は少なくしてありますが2条で一条飛ばす並木植えにすべきでしたね。
写真集には深植えでも良いとも書かれていますが火山灰土でズブズブにめり込んでいます。
追悼集の稲葉先生の寄稿に保肥力の弱い火山灰土でへの字の一発施肥をして失敗した人が多いと書かれていて元肥米ヌカ200kg/10aの追肥にし尿の流し込みを考えたが乾燥鶏糞を動散で蒔くに変更ですわ。ちびちびと肥しを効かさんといけないとは難儀ですね。
200kgの米ヌカが微生物に化けて7月に干上がって死滅・分解…やだやだ、その展開は止めてくれ!
さあーて、今年の秋はニンマリできるのだろうか… ではまた。
 
 
*やまちゃんから
むかしむかし、2トン車で鶏糞を運んでもらって、堆肥置き場に開けてもらったことがあります。
きっと、3トン以上あったように思います。
あまりの量に、さてどうすべえと、考えあぐねているうち、雨が降って、ぐじゅぐじゅ、そのうちヘドロのようになってしまいました。もうもうなると手が着けられません。
幸い、邪魔にならん場所だったので、あきらめて、3年ほどほっておきました。
3年立つと、さすがにぼろぼろ、土のようになりましたので、ちょびちょび使っていましたら、なくなりました。
それ以来、鶏糞を車ごと買うような無謀なことは、やめにしています。
ちなみに、赤木さんの倉庫にあった「鶏糞ペレット」、広島県の御調町の産でした。
 
2/15 やまちゃんから「友あり、遠方より来る」
奄美大島の畑さんが、法事のついでに、岡山に足をのばし、赤木さんと永井(長井?)さんをともなって、姫路まで来てくれました。永井さんは、畑さんの岡山大学の先輩で、岡山県農試で害虫(今は野菜)を専門にやっておられると聞きました。
そうやそうや、岡山県農試の人やったら、聞きたいことがあったんや。
「油粕や米ぬかの表面施用が、雑草の発生量に及ぼす影響という試験が、19991年頃にされているんですが、あのころにこんな試験をするというのは、よほどへそ曲がりな人がおったんですか?」
「いえ、あれは県知事が有機農業に関心があって、その意向を受けて、稲と野菜でチームを組んで、1985年(?)からずーっと続けているんですよ。野菜の方は、私も関わって、去年まで続けて、締めくくりました。」
「そうだんですか」
「稲の方は、一番最初、カブトエビに眼を付けて、その可能性を試験しました。大阪の河内長野のように、昔からの発生地で(不断に)供給されるようなところはいいんですが、そうでないところでは、あるところまで増えてくると、天敵も出て来て、また減ってしまうなど、安定しないんです。
次に、米ぬかや油粕の試験をやりました。それを取り上げたということは、それに着目した先人(先の研究)がきっとあったんだろうと思います。
そのあと、麦稈を取り上げています。麦稈から出るアレロパシーで、それなりの効果がありました。
ところが、誰も論文を書いていないんです。」
「それは、もったいない!」
「データは、いっぱいありますよ。使われるのでしたら、コピーして送りますよ」
「ぼくは、データを分析してというのが、全く不得手で、誰かまた縁がありましたらお願いします」
というような話になりました。
ビックリしたなあ、もう。
その当時の稲の方の研究に携わったひとりが、現岡山県農試の農場長(専門は雑草)で、赤木さんのお兄さんと同級生とのこと。今では、赤木さんと心安い仲らしく、「稲では、あんたが先生や」などと言われるらしい。
いやいやこれまた、おもしろい巡り合わせです。
畑さんが、明日の法事のため、尾道に向かわねばならず、1時間あまりの短い時間だったのが、心惜しまれました。
2/15 近森さんから「ラオスレポート」
ラオスの近森です。
 
現在。ラオスは年に2回、米がとれる国です。現在は乾季作です。
私も田んぼを13m×8mの水田を借りて試験栽培を行っています。
ラオスでは日本ほど除草問題に関して苦労していないようすだったので
甘く見ていたら・・・・・・・・
なになに、ラオスの雑草も元気がいい。
しかも、日本(私がいたのは栃木)より成長が早いような気がします。
水牛による代かきのため(均平性が悪い)か、手植えによる凹凸のためか、水管理が悪いのか
常時水の深いところは問題ないのですが、浅いところは問題ですね。
今日、デッキブラシを持って田んぼに入りましたがすでに手遅れかも・・・・・・
 
米ヌカでヒエを防除できるか?についてですが。
私の考えでは・・・・・やってできないことはない・・・・・ってとこでしょうか?
ヒエが発芽するときに米ヌカから有機酸が出ているようにすればいいわけですよね。
 
育苗用の床土に生の米ヌカを入れて播種をすると
発芽・発根障害を起こして苗としては使い物にならなくなりますよね。
ヒエも同じイネ科ですよね、だから米ヌカからでる有機酸により同じように障害を受けると思うのですが・・・・・
 
それでは、なぜ米ヌカをまいてもヒエに効果が無いのか?
たぶん、コナギとヒエでは発芽するタイミングが異なるのだと思います。
コナギ除草の場合もコナギの種子が発芽するタイミングを狙っていかないと
散布した米ヌカがコナギの肥料となってしまって返って悪い結果を生むことになりますよね。
稲の場合、催芽したモミを播種しますよね。米ヌカを入れた床土にこれを播種すると
稲が発根するタイミングと米ヌが有機酸を出すタイミングがかち合ってしまって障害を受けるのだと思います。
我々が米ヌカ除草をするときは、コナギを除草対象の雑草にしていますよね。
ヒエを除草対象の雑草としてタイミングをはかってヌカを投入すればたぶんうまくいくと思います。
そうすると・・・・・・・・・
コナギを対象とするときと、ヒエを対象とするときと2回散布しないとならない。
合計10アールあたり200kgですか。
これはで、散布しすぎですよね。稲にも環境にもよくない!!
 
それで、「やってできないことはない。」という解答にいたったわけですが・・・・・・
 
あくまで、僕の推測です。書いていながら自信がありません。
けれど、せっかく書いたのだから投稿してしまえ。・・・・・ってなとこです。
 
除草はいろいろな方法を組み合わせておこなうコトが大切というコトですよね。
稲葉さんもよく言ってました。
 
ラオスの名作のようすを写真館に投稿したいのですが、
最近いそがしくなってきてしまって写真の整理ができていません。
ボチボチ投稿する予定でいるのでよろしくお願いします。
 
 農家の話しには1反とか 1町と言った面積の単位がよくでてきます
このホームページを見ているのは農家ばかりではないのでちょっと解説をさせて
ください。

2/15 兵庫の本岡さんから「1町=10反の広さは?」
1反=10アール、1町=1ヘクタールとまでは分かっても
実際どれだけの広さなのかイメージできないと思います。
私も農家ですが1町を超えると広さの勘が働きません 田んぼがあっちこっちと
散っているからです。

そこでわかりやすい話をします 
肥料を撒く時に 肥料桶を肩から下げて1メートルの幅にまいていくと1反で1
キロメートル 
1町だと10キロメートル歩くわけです(肥料の補給のため行きつ戻りつするの
で実際もっと歩きます)
私の場合だと3町8反ありますので38キロメートル+補給のための距離です

 先日のお便りによると岡山の赤木さんは霞の中 何町まいたのか不明ですが 

夢前町の衣笠さんは30町まいたそうなので300キロメートルとして
なんと 夢前町から富山市までの距離になりますね ものすごいな!
もうここまで来ると機械がないと無理です(いい機械があってうらやましい 私
は今も手撒きです。)

実際の所1メートル幅にまくとは限りませんが 1メートルというのはたとえ話
です
散布機や肥料 堆肥によって撒き幅が変わってきます 
山ちゃんのジョウロの改良品もあって (ハーベスターの改良品もあったな)
面積による道具の適材適所というものがあります。

ここまで書いて気が付いたのだけど 肥料を撒くにしても小面積から大面積まで

何でもありの広い範囲をカバーする奥の深いホームページなんですねー

田植機の4乗植で1.2メートル ヒエ取りをするのもこれくらいの幅が取り残
しがなくて良い
稲刈りのコンバイン 2条刈りで 0.6メートル 3条刈りだと0.9メート

600万円の4条刈りで1.2メートル幅ですから おおざっぱにみんな1メー
トル幅として考えて

 わかりやすい結論として1反で 1キロメートル 1町だと10キロメートル
の距離を
作業するとイメージしてください。
 
 私の場合 田んぼの広さを 距離とか作業時間で把握しています。

1町=10反の広さイメージできましたか? エッ? まだピンとこない?

じゃこの春 肥料をまきにきてください 23キロメートルまくのでちょうど1
人1日の作業量です。(手まき)

 稲美町 本岡哲司

2/15 大阪の小圷さんから「元気HPだより」
小圷@GENKIです。
衣笠さんの「写真館」を更新しました。2003.02.15
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 夢前町の衣笠です。 
 14年産の米袋に印刷して販売しています。 
 1枚、袋(46円)印刷(60円)栽培履歴として品種ごとに作成いています。 
 山下様、少し容量が大きすぎるかな?ごめんなさい。 
 参考にして下さい。  
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夢前町・衣笠さんの写真館
 http://www91.sakura.ne.jp/~yama-bin/yumemae-kinugasa.htm 
 
採種・比重選・種籾処理
http://www91.sakura.ne.jp/~yama-bin/tanemomi.htm
の記事も恵木さんの協力を得て過去記事を整理・追加してますので
今年の農作業をする上での参考にして下さい。
 
●元気が出る農業の道しるべ
http://www91.sakura.ne.jp/~yama-bin/top.htm
 
2/14 広島の西村さんから「もう一つ、鶏糞のことが知りたい。」

鶏糞の種類は『火力乾燥の際のちょっぴり焦げたような』とあることから『乾燥鶏
糞』ですね。近くの鶏卵センターに問い合わせたら
1.生鶏糞  臭い・ネバい・乾くと塊が砕けない…以前使ったことがあります
2.乾燥鶏糞 火力乾燥してある
3.鶏糞堆肥
4.13kg梱包のゼオライト入り醗酵鶏糞
とあって1〜3の配達は2トン単位とのことでした。

300kg/10aだと下深川の田の必要量は100kgでゼオライト入りの醗酵鶏糞10袋
で良いのか、しかし堆肥は燃え滓で微生物の住処には良いが肥力は減っているんだよ
ね。乾燥鶏糞を2トン配達してもらったとして畑にも蒔いて・・・田んぼの面積の4
倍くらいで…半分も不要!
多過ぎなのですが20円ばかしで売られている米の古袋に詰めて保管可能との回答を
得て発注しました。ストックしてあればいつでも追肥できるし、うちの田には多量に
必要かもしれません。300kg/10aは赤木さんとこの田の話で同じ量でうちの田で通用
するのか?、への字稲作には粗植にすれば株は開帳するとされているが去年の生育か
らはそんな様子は無かったことを考えると稲藁を畑に持ち去り続けた田なので元の力
が無いんとちゃうやろか。
湯来町のアイガモ農家は1トン入れると言っとったはずやし(ここ2年毎年倒伏)も
ちっと入れれるんかな。

そんなことから倍量の600kg/10a 無謀過ぎますかね?

近況:上の田からの畔越えの水に邪魔されて思うように中干しが出来なかったので高
畔を構築中です。溝切りした土を運んで積み上げただけの泥フェラー式です。(注:
岩石を積むのがロックフェラー式)
環境保全型稲作と標ぼうしておきながら慣行稲作田からの越境水防止対策をしておか
ないとまずいでしょうとの思いからです。
2/14 岡山の赤木さんから「ヒエへの意見」
 赤木@菜の花です。
やまちゃんからヒエには菜の花や米糠は効果なしと断じた点に付いてご意見が寄せられました。いいところをご指摘いただき、話が盛り上がってきそうです。
尋ねられたら答えねばなるまいに。
 
 米糠は有機酸が効くらしいんだが、菜の花は調べたわけではないからはっきり言って何が効くのか分からん。アミン説もあるらしいが、どんな仕組み・機作で抑草効果があるのか、わたしにとってはたいした問題ではない。こうやれば私の田んぼでコナギもヒエも生えないという方法が確立できればいいのです。のちに誰かが研究をして明らかにしてくれればいい。とは言うものの、この夏はちょっぴり調べてみよう。
 
 さて、ヒエには効かんぞと言った論拠についてお話しします。
去年もおととしもその前も、1.6反の田んぼでヒエとチョウジタデに泣かされました。去年は菜の花もそこそこに茂っていたのに、田植え後米糠も反当80kg振ったのに、この2つが相当数生えてきました。どちらの草も空気の好きな湿生植物です。
 別の田んぼの8反は菜の花の出来が悪くても、深水が確保できたのでヒエは全くありませんでした。もちろん出来の悪かった分、米糠は振ってあります。
苦しめてくれる田んぼの思い当たる節は、隣とのあぜが低いことです。あぜのギリギリまで水を入れるとあぜが弱くなるので、深水が確保できませんでした。浅いところはせいぜい5cmあるかないかです。
 田植え後10日ほどして田んぼに入ると、生えたての弱弱しいヒエがとりわけ高い部分にびっしりでしたが、コナギはゼロに近かったです。チョウジタデは少し遅れて出てくるようです。この冬には話をして畦塗りをしました。夏が楽しみです。
 
 以上をまとめると、菜の花がよく出来ても、米糠を振っても、私の田んぼでは深水に出来なかったらヒエが生えると言うことです。この田んぼが教えてくれました。
こんなところが論拠です。これ以上の考察はいまの私には判りません。
 もし今年も生えるようなら、この論拠は不成立となり、降参・ギブアップします。
 
 木酢液に関して。
おととしまでは代掻き後と田植え後に急いで振っていましたが、去年から止めました。
おととしの菜の花跡の抑草効果を見て、菜の花をやるのなら木酢液は不要ではないのかと思ったからです。さらに私の背を押してくれたことは、有機JAS認証制度では木酢液の散布が認められていないということでした。最初は抵抗や不満がありましたが、天然物=安全という考えから少し離れることが出来たからでしょう。それとフェノールも。
振らなければ2回分の楽ができるし、自家製造しなければならないと言う気負いも要りません。
 木酢液をやめた理由は効果があるなしの確認からではなく、菜の花でやると木酢はなくても大丈夫だと言う理由からです。パワーアップに入れていたクエン酸も止めました。
 
 こんなところで理解してもらえたでしょうか。問われたことへの答えになっていたかな?
言い忘れたことがあったら次回に。
 
 自然を愛し環境を考える岡山の百姓    赤木歳通
 
 
2/14 岡山の赤木さんから「行政提出書類」
 赤木@菜の花です。
広島の西村さんへのコメント。気の付いた事だけを。
 
時期の項目は詳しくは不要。6月上旬とか9月中旬で十分です。
種子予措には私は塩水選と水浸漬を挙げ、備考欄に比重を具体的に1.16と書きます。
田植えの植付密度を具体的に。
水管理には深水だけでなく水深の具体的数字が欲しい。8〜10cmとか。それと深水管理の効能も備考欄に。私は抑草のためと書きます。中干しがあるのならその期間とその後の管理の仕方も。私はその後は間断潅水と記入しています。
肥培管理は、肥料の種類・時期・量を具体的に。機械散布なら機械名も。
病害虫防除が一番書きづらいのだが、虫見板による観察を適宜行うと記入しています。それとイモチの恐れのあるときには、玄米酢・焼酎・天然塩で対処予定とも書いています。放任栽培は削除すべきと思うが。
 
 行政が読んだ時に、こちらがやっている農法が具体的に想像できるように書いたほうがいいみたい。それと周囲のやり方とはここが違うんだぞということと、それによってどんな効果・目的があるかがアピールできた方がいい。
 
 今年は3ヘク分申請します。6反余分に稲が植えれます。草が生えたらどーしよー。それを想像するとぞっとします。菜の花が頼りです。
  自然を愛し環境を考える岡山の百姓   赤木歳通
2/13 広島の西村さんから『栽培計画の提出書類草案 添削してください』
 
赤木様へ  添削してチョ
 
 
特別調整水稲(U型)栽培計画
広島市長殿
 
  住所 広島市安佐北区落合二丁目24-24
  氏名 西村輝明
平成15年度の生産調整として、下記により特別調整水稲(U型)を栽培したいので、認定されたく申請いたします。
 
  記
 
場所(字、番地等)   面積(アール)   品種        移植から収穫までの期間
安佐北区下深川    3.4        サリークイーン他 4月〜11月
吉和村A田       25         コシヒカリ他    5月〜9月
吉和村B田       15         ヒノヒカリ他    5月〜10月
吉和村C田       18         赤米等40種    5月〜10月
 

項目    時期          方法                  使用資材
種子予措 3月1日頃       風選別                  唐箕
育苗    4月1日頃       プール育苗 ブルーシート・水
本田準備 3月1日から      菜の花・冬期湛水
        4月29日頃     代掻き
田植え   5月10日頃     田植え機・手植え
水管理   掛け流し・深水
肥培管理 1月12日頃      元肥:米糠
        7月20日頃     追肥:牛し尿
中耕・除草 田植え後       動力中耕除草機
        2〜3週間目    アイガモ・手取り
病虫害防除             粗植  放任栽培
収穫      9月20日頃     バインダー・手刈り
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
前作収穫修了    14年9月20日   前作名( 水稲 )
化学合成資材使用中止開始     14年7月27日
当該稲作収穫までの化学合成資材無使用継続期間   1年 2カ月

2/13 岡山の赤木さんから「菜の花追加」
 赤木@菜の花です。
映像の方は小圷さんが仕事に追われているみたいです。
 
 播種時期と花の数ですが、秋播きは冬の間に分けつして茎がたくさん立ちます。
片や春播きは1粒は1本です。分けつはありません。その代わり播種量で勝負です。と言っても私の場合カラシナで反当2kg、ナタネで1.5kg播けば十分です。
花の期間は下から咲いて上の蕾が咲き終わるまでですから、温度次第だと思います。高温なら早く咲いて期間は短いだろうし、低温ならゆっくりと花が上昇すると思います。私の瀬戸内では開花開始から1ヶ月半でも、まだ花は終りません。もっともそのころは見るに耐えられない、絵にもならないような姿にはなりますがね。そんな姿になった頃こそ鋤き込み適期です。
咲き始めは50cmなのに、終わる頃には2mが近くなります。咲きながら草丈が伸びます。
 
 3月に蒔きなおして6月中旬に田植えしようかとのことですが、山梨の気温では草丈がどうなるか疑問です。瀬戸内では3月中旬播種でも5月下旬には大人の背丈を越しますが、これはそれぞれの地域でやってみないと分かりません。モアーで細断されるのでしたら田植え1週間前に倒してもかまいませんが、ロータリだけですと2週間前には倒さないと長いのが田植えの支障になること請け合いです。
播種から鋤き込みまでの期間が決まりますから、その期間中にどれだけ草丈が確保できるかで、抑草の効果も左右されます。対抗措置としては面積当たりの本数しかありません。
もし1mぐらいしか伸びないのでしたら播種量をちょっと増やせばいいと思います。このあたりは試行錯誤してみるしかないですね。
 そのあたりのことを現代農業では、ひとひねりの工夫をしてくださいと書いています。
思いつくまま書いてみました。書き残しがあったらまた。
 
 自然を愛し環境を考える岡山の百姓   赤木歳通
 
2/13 やまちゃんから「米ぬかやヒエは菜の花はヒエには効かぬ?」
前々回の「菜の花のポイント」の中で、
>ただし、ヒエには効かないと思って下さい。メインはコナギです。
と、書いていましたね。
おいおい、ちょっと待ってくれよ、
赤木さんは、なにを根拠にそれを言うのかなあ?
前にも、同じ事を聞いたけど、その時の答えの「除草剤を使わない稲作り」(農文協)の本を見ると、109ページに、岡山県農試の「なたね油かす、および米ぬかの表面施用が雑草発生量に及ぼす影響」(1991)という調査がのっています。その調査では、効果あり、ですね。
赤木さんの中で、米ぬかと菜の花の作用のしくみを、同じようなものとして考えている節があるので、ぼくも一緒くたにして、聞いているのですが、米ぬかはヒエには効果なく、コナギに対して効果が期待できるというようなことを、稲葉さんも最近言い始めているのですよね。
どうも、お二人の田んぼは、きっちり深水に出来る条件が整っているので、ヒエは深水の任せておけばいい、そんなところからの言い方なのかしら?
もし、そうだとしたら、そんな手間勝手な論の立て方はやめてほしいなあ。
畦塗り機を買いたいけどそんな金はなし、その上、まわりの百姓の目を気にしつつ、やっとこさ深水を保っている小生は浮かばれません。
ぼくの感触で、米ぬかのヒエに対する効果は「効いたような、効かないような」です。
言い方を変えれば、米ぬかの効果は、完璧ではなく、田んぼの状態など他の条件に左右されやすいというところかな?同じように、抑草対策をとっているつもりなのに、ヒエがぴょこぴょこ出てしまう田んぼもあれば、完璧だあと万歳する田んぼもあります。
なんでかなあ〜なんでかな〜といったところです。
 
噛みついたついでに、もうひとつ、おまけ。
米ぬかとおなじ作用機序(有機酸)が期待される木酢液についてはいかがですか?
これについては、ぼくは1年だけやってみて、どうもあまり期待できないなということで、それっきりなんですが、、、
 
2/13 大阪の小圷さんから「おらが田んぼの写真館」設定中間報告
皆さんこんにちは。  大阪の小圷@GENKIです。

徐々に写真館の情報が集まりつつあります。
2月12日付けで報告のあった奄美大島・畑琢三さんの記事も
さかのぼって、写真館仕立てにしました。
まだ、やまちゃんが初夢で豪語(?)したほどの数には及びませんが、
春の訪れにしたがって、雪深い地方の方の参加も楽しみにしてます。

現時点における写真館の構成を一覧にしますと以下の通りです。

●奄美大島・畑琢三さんの写真館
 http://white.sakura.ne.jp/~genki/amami-hata.htm
●夢前町・衣笠愛之さんの写真館
 http://white.sakura.ne.jp/~genki/yumemae-kinugasa.htm
●岡山県・赤木歳通さんの写真館
 http://white.sakura.ne.jp/~genki/okayama-akagi.htm
●福井県鯖江市・藤本農園の写真館
 http://white.sakura.ne.jp/~genki/fukui-fujimoto.htm
●山梨県・中野陽一さんの写真館
 http://white.sakura.ne.jp/~genki/yamanasi-nakano.htm
●宮城県・遠藤さんの写真館
 http://white.sakura.ne.jp/~genki/miyagiken-endoh.htm
●姫路市水族館・市川憲平さんの「たがめビオトープの田んぼの稲」
 http://www.geocities.jp/tagameha/komezukuri.htm
●姫路・山下農園の写真館
 http://www.geocities.co.jp/NatureLand/6355/shasinkan.htm
●茨城県・すずき産地
 http://www.suzuki31.com/nocus/index/index.html
●広島県・西村輝明さんの
 第1ページ http://www1.mighty.ne.jp/~246ra/garden/rice.htm#_top
 第2ページ http://www1.mighty.ne.jp/~246ra/garden/rice2.htm 

ご覧になった感想もお寄せください。

2/12 やまちゃんから「私の小道具・取水口のパイプ」
ぼくは、水稲は、車で20分のところで、田んぼを借りて作っています。
姫路市林田町下伊勢。姫路市の西北部にあります。
3キロほど北に行くと、大堤の集落があって、姫路市水族館の市川さんが、伊勢小学校の子供たちと「タガメビオトープ」をやっています。そして、その北の峠を越えると、衣笠さんの夢前町になります。
下伊勢は、ぼくの母親の里になります。いとこ(畳屋)が大きな納屋(倉庫)を無償で貸してくれ、乾燥機やトラクターなど稲作関係の農具は一式そこにおいてあります。
まるで自分の村のような、いごこちで百姓が出来ています。
水もきれいで、田んぼの用水は、スイッチ1つで川からモーターで揚水し、U字溝を通って田んぼに入ります。
 
 
さて、写真の田んぼ、3年前に借りて作り始めたのですが、
田植え後、深水にしようと思ったら、田んぼから水路に水が逃げていきます。
田んぼと水路の落差がほとんどないのです。
焦ったなあ、もう。
とりあえず、土を盛って、急場をしのぎ、必死のパッチで編み出したのが、この150ミリのエルボ。
エルボの奥には、同じ150ミリの直管があり、土嚢と例の水中ボンドで固定しています。
水を入れたいときは、右の写真のように、エルボの開孔口を水平にするか、エルボを抜き取ります。
水が入ったら、開孔口を上に向けるという仕掛けです。
 
このアイデア、同じ村の飯塚さんという水道屋さんが、
似たような仕掛けをしていたのを見ていたので、思いつくことが出来ました。
 
P.S(余談)
本岡さんへ、
例の井戸掘りの水位ですが、井戸の打ち込み深さと水位は、違うようですね。
地下水の水圧で、水位はぐっと上がり、時には自噴することもあるようです。
すずき産地へ
例のドラム缶クンタン焼き機の消火の件、濡れ雑巾で空気穴をふさぐということ、
濡れ雑巾を持っていくの忘れたので、
古マルチを丸めて水にぬらし、空気穴につっこんだらバッチリでした。
けがの功名でした。

2/12 山梨の中野さんから「RE/菜の花のポイント」
菜の花の赤木さんへ
二晩にわたって、懇切なアドバイスをありがとうございました。
お教えいただいた文献を再度読み直して、”栽培のポイント”を作ってみます。 

今年の中山間の”菜の花”プロジェクトは米つくりに繋げるわけではなく、
先ずもって、如何に人目を引きつけるような花を咲かせるかがポイントです。
播種時期を何時にしたら花数が多くなるのか、開花期間が長いのか?
チョッと思案に暮れています。
それ以前に春の遅い当地は(何せ春先の菜物は3月20日過ぎの播種、パオパオのべたがけ)発芽しても生育初期の霜害の心配もある訳ですから、種屋の意見も聞きながら慎重に行こうと思っています。
 
雪でダメージを受けた写真をご覧いただけたでしょうか?
去年の12月から見事に生育が止まっています。
湿害なのか地際の部分が萎びたように枯れて、
まともな個体数は発芽時の十分の一くらいになってしまいました。
再生は不可能でしょうね。
元肥どかんと入れてあるし、3月にもう一度菜種の追い蒔きして
6月中旬植えで行こうかと思っていますが如何でしょうか?
 
今後ともよろしくお願いします。
 
山梨 中野陽一
2/11 岡山の赤木さんから「菜の花のポイント」
赤木@菜の花です。(2003年2月11日 0:56)
山梨の中野さんから嬉しい菜の花の話が出ていましたね。菜の花は低温にはかなり強いと思いますが、湿りにはたちまちノックアウトです。霜と低温でどんなダメージを受けたか見たいですね。私の場合は春播きです。2月中旬から1ヶ月ぐらいは播種可能です。
ただし、田植えが6月中旬です。5月上旬田植えの人には間に合いません。
そちらではとりあえず休耕田での実施らしいですから、その点は大丈夫なようですね。
 
 昨年の現代農業11月号にはかなり詳しく書いたつもりです。お手元にありましたら読み返してください。また、元気の出る農業の道しるべの中の、緑肥という項目にも書いています。7月18日の記事を読んでください。
それはそれとして思いつくままに羅列してみます。
 
 肥料の要る作物ですから、一番安い硫安1袋でも元肥として振っておいてください。
十分に砕土してあるほど発芽がいいです。なにせ種が小さいですから。
私は播種は手回し散粒器を使います。手では均一に蒔けません。
 品種はナタネをお奨めします。蕾が食べれます。朝市にも出せます。私はカネコ種苗の商品名「菜の花」というのを使います。反当1.5kg蒔きます。
緑肥用カラシナというのも花が咲けば確かに菜の花ですが、食べれませんし茎に小さい産毛みたいなトゲがあって、お嬢ちゃんの太ももに刺さります。ひどければ医者行きです。でも草丈は高いので、花迷路が作れるし除草にはこちらの方が頼もしい感じです。価格は安いです。
 播種後は軽く鎮圧する程度でいいです。小面積なら熊手の背の方でなでてやれば種は隠れます。トラクターで撹拌する時は、絶対に深く耕さないことです。爪が土に当てっているかいないかぐらいで十分です。タイヤのラグ跡はそのまま残ります。とにかく深播き状態にしないこと。
 排水対策もポイントです。湿害にはきわめて弱いから最低4mに1本の溝が欲しいですね。やまちゃんみたいに1畝ごとに高いのなら申し分なしです。溝はきちんとつないで用水へ排水できるようにしてください。
 10cm角に1本発芽したら満点です。あとは花が咲くのを待って宴会するだけです。
花はおよそ1ヶ月は楽しめます。大人の背丈ぐらいに伸びたら除草効果に期待できます。
ただし、ヒエには効かないと思って下さい。メインはコナギです。
続きはまた明日。1時過ぎたから寝ます。
 
 自然を愛し環境を考える岡山の百姓   赤木歳通
 
2/11 赤木さんから「菜の花の続き」
 赤木@菜の花です。(2003年2月11日 20:22)
一気に続けちゃいますよ、中野さん。
花が終りに近くなったら鋤き込みです。これが実は大変なんです。モアーがあればラクチンですが、ロータリだけで正面から立ち向かうと返り討ちに合わないとも限りません。
2m近く伸びていたら、花びらが網に詰まって水温が上昇します。300mも進むとエンジン止めてカバーを外して大掃除。次は茎がシャフトに絡みついて豚の胴回りほどになります。耕さないばかりかシャフトの軸受けを焼きます。
「おめーが変なこと奨めるから、トラクターはオーバーヒートするはベアリングは焼けるはで、ひどい目に合わされた。どうしてくれるんだ。」 とならないとも限りません。
モアー処理してもトラクターのタイヤの跡は長いまま残ります。去年、それがロータリに巻き付いたのは夢前町の衣笠氏です。
 
 そこでまたまた現代農業のお出ましです。去年の4月号に宮崎の下脇さんと仰る方の裏技の記事が載っています。要約するとこうです。
 ロータリが土に当たらない程度に降ろしてPOT2ぐらいで正転させます。尾輪を外に向けた状態で端から端までバックで走らせます。枕地で停止して前方を見ると、菜の花は手前に倒れています。それを前進しながら耕すわけです。茎の頭から刻む為根っこが抜けません。
正面から立ち向かうと前方に倒れた茎を、根っこから刻もうとするので土から抜けて絡むのです。このあたりの技術はこの春に私も試行錯誤してみるつもりです。去年の私の失敗は、前進するときに爪の回転が速すぎたようです。そのために絡みつきました。
トラクターの走行速度よりわずかに速い程度の回転でやってみる予定です。土から引っこ抜いておけば2週間もすると随分もろくなります。最初から細断しようとしないことです。
モアーのない人への解説でした。   フー、この説明は結構疲れます。
全体で説明不足のところは聞いて。それとバックするときのPTOは2が良いのか3が良いのかも確信はありません。ただ早すぎると絡みます。やってみてください。
 
 後は水が入ったら代を掻くだけです。成功を祈ります。
 
 自然を愛し環境を考える岡山の百姓    赤木歳通

2/11 やまちゃんから「私の小道具・パイプ打ち込み機」
写真の真ん中に見えるのが、「パイプ打ち込み機」です。
考案byやまちゃん 製作by本岡さん
 
ぼくは肘に弱点を持っています。
支柱をハンマーでかち込む作業をすると、てきめんに肘が痛くなりました。
なんぞええ方法はないものやろかと、1年あまり思案を続けていました。
最初にヒントをもらったのは、家内のお父さん。山仕事をしています。
どんなヒントをもらったか忘れてしまいましたが、そのヒントをもとに作ったのは、
鉄のパイプの頭に鉄板を溶接したもの。
支柱は、ハウス用の19ミリのパイプを使っているのですが、
そのパイプ(支柱)に被せて、パイプ打ち込み機を両手持って、上下させてゴンゴン打ち込みます。
ただ、その方式は背丈より高いパイプ(支柱)を打ち込みますと、
打ち込み終わったあとに、パイプ打ち込み機の方を抜くのに、背が届きません。
ある時、目に入ったのが、ハンガーレール。
写真のように「コ」の字型になっています。
横から、パイプ(支柱)にはめ込んで、打ち込み機を上下させます。
打ち込み終わったら、横にはずせばいいので、275センチの長い支柱でも、脚立を使わずに出来ます。
溶接が出来ないので、本岡さんに頼んでやってもらいました。
なんとまあ、というくらい分厚い鉄板を、上にも、右にも左にも溶接してくれましたので、
ほとんど、力いらずで支柱が打ち込めます。
これって、実用新案ものだぞと、ひとりで悦に入ってます。
 
さて、写真の右下に写っているのは、前にも紹介した除草用ゴムシート。
夏場は、あっちっちになって、ゴムシートの下の草がとろけて、枯れてしまいます。
(元気HPの裏技紹介の項参照)
左に写っているのは、中耕除草機(向井工業のたがやす君)。
左上は、植穴あけ機(サンホープ?)。夏野菜の苗(150ミリのポット)は、これで穴を開けて、そこへはめ込みます。スコップを使っていたころに比べ、楽になりました。


2/11 富山の原さんから「脱芒の機械」
皆さんからのアイデア、体験どうもありがとうございます。
近くのお店で聞いてみます。
この会は本当にいいですね。全国から教えてもらえるなんて去年までだと考えられま
せんでした。ありがとうございました。


2/10 やまちゃんから「わたしの小道具・続編」
まず写真をご覧ください。
小道具のネタが二つ。
 
まず、ブルーのジョロが壊れたやつ。
ついこの間作った(?)ばっかりです。
これで、タマネギとニンニクの条間に、鶏糞を追肥しました。
それまで、手でつかんで追肥していたのですが、それに比べ、早い、きれい!(手も、撒き方も)
ご多分に漏れず「グリーンサンパー」(1万円弱)なるものを持っているのですが、比べものになりません。
ヒントは、岡山の香西さんがくれました。
「ジョロを使って、油粕の追肥をします」
1年前の2月に、油粕のペレットを追肥しました。
ところが、寒いときは、米ぬかや油粕は、ほとんど効いてくれないものなんですねえ。
ぼくはコイン精米機を持っているので、、鶏糞をあまり使わないほうなんですが、昨今コイン精米機が乱立気味。あおりをくらって、米ぬかが足りなくなったので、鶏糞を鋤込んで、ホウレンソウや小松菜を作りました。
冬場でも、肥効が効いて、緑みどりした菜っぱになったのでビックリ。
鶏糞は、寒くても効くものなんですねえ。
赤木さんが、香しき匂いの中で、鶏糞を使われている気持ちが、少し分かりました。
 
次は、ジョロの下のドラム缶(100リットル)。
中味は、玄米とホカロン(携帯用カイロ、すなわち脱酸素材)
約1,5トンを、この方式で「脱酸素貯蔵」しています。
梅雨明けでもお米がみずみずしい。それに、虫の心配がないのがいい。
念のため、お客さんに10キロ送るときは、半分の5キロは、専用(空気を通さない)の袋にやっぱりホカロンを入れています。
きっと、卵も、酸素がないので、死んでいるように思います。
(真空貯蔵をすると、開封したあとの劣化が早い、との話を聞いたことがありますが、真偽のほどは未確認です。)
 
「私の小道具」あと三つになりました。
最後の三つは、ぼくにとって、かなり思い入れの大きい「小道具」です。
乞うご期待!!
2/10 山梨の中野さんから「おらが田んぼの写真館情報」
農がつくる景色 2月5日〜2月9日  をお送りします。
 http://white.sakura.ne.jp/~genki/Index.htm(参照)
明日から若草町の「甲州に春を呼ぶ祭りー十日市」が始まります。
この日を境に農業モードに変わるんです。
気持ちの切り替えとしての節目のお祭り…。
早過ぎもせず、遅くも無い。昔の人の暮らしぶりが少し判る気がします。
久しぶりに行ってこようかなァ。

山梨県北巨摩郡高根町五町田474−2
ひだまり農場 中野陽一・伸子
TEL(FAX):0551−47−3238
MAIL:nakano.youichi(アットマ)nifty.com
     nobuko.n(アットマ)mbf.nifty.com
(追伸)「菜の花経過報告」
菜の花蒔きの写真見ました。
畦盛りが高いのにビックリ、あれは内盛耕で?あるいは耕うん後培土機を入れてるんですか?
赤木さんが言っていた排水対策ですね。
 
実はこの春から”中山間直接支払い制度”の金使って、地域の15軒ほどが参加して
菜の花を蒔くんですが(減反地、ただガラガラ耕しての管理では土地が痩せる、油代がもったいない。
景観作物として、菜の花、クリムソンなどを蒔いてお花畑で楽しみながら地力をつけようという事です)
何せ初めての取組みなので、解かり易い”栽培のポイント”作れと言われています。
赤木さんが去年書かれたものを参考にするつもりでいたんですが、
他にも何かポイントになることがありますか?
 
上手くいったら出すつもりでいたんですが…。
実は菜の花除草に繋がらんかと”秋蒔き(10月10日播種)で菜種蒔いたのです。
この地帯冬期乾燥地帯だからと特に畦立てもせず…むしろ寒さで年が越せるかどうか問題だと…
播種時期は過去小松菜のトウ立ちを参考に決めました。
 
ところが年越しの頃からの5日おきの降雪、それが融けて霜柱…で惨憺たるものです。
最近は雪が多くて、この辺では難しいのかなァ。
去年からの生育の様子、添付します。
 
山梨 中野
 
(合計6枚、全部で250KBくらいありますので、写真館の方でご覧ください。
写真館のメンテナンスは、小圷さんが、本業(設計士)のあいまを見てやってくれています。
よって、遅れることがあります。小圷さんに感謝! コメントbyやまちゃん)
 
*やまちゃんから
霜や雪にやられた菜の花の生命力や、如何?
さて、百姓は、見る所が違うねえ。ご指摘のように内盛耕です。
野菜に合わせて、トラクターのロータリーの爪を、いつも一山盛耕用にしています。
エプロン(土抑え板)を少しだけ浮かし気味にしています。雨前に播種しましたので、鎮圧もしていません。
それよか、厚播き過ぎて、ヒョロヒョロ苗になることの方が心配です。
まあ、菜の花満開のリッチな気分が楽しめればいいのだ。
2/9 岡山の香西さんから「私の芒取り」
脱芒の作業は結構たいへんです。まして私どものような弱小農家では脱芒機を買うのも大変です。ありがいことに、お世話になっている農機具屋さんがレンタルで使わせてくれてます。たしか使用料は10kまで500円、30kまで700円、それ以上1000円だったと思います。ちなみに私どもは170k前後やらせていただいています。農機具屋さんなり機械をを持っておられるところで、お借りするのがベストだと思います。
 
2/9 岡山の赤木さんから「芒取りと塩水選」
 赤木@菜の花です。
今では風選脱芒機を使っていますが、循環式精米機でやったこともあります。
米への抵抗をオープン(ゼロ)にして、空回し状態で循環します。一度に多く入れないこと。
ワンパス方式でも、出口の抵抗を調整してやれば可能だと思います。試行錯誤こそ成功への道です。
 
 塩水選の時に私が気を付けていることは、小さな気泡が籾に付いていい籾まで浮き上がらせてしまうことです。
 そこで私の小道具だ。厚手のかまぼこ板の中央に30cmほどの柄を直角に取り付けます。
ちょうどミニ柄振りです。塩水の中に沈めたかごの中の籾を、これでぐるぐるかき混ぜまて分散させます。ここからが裏技だ。
 水面に浮いたたくさんの籾を、柄振りの板の部分でパシャパシャ軽くたたきます。
すると籾にくっ付いていた気泡が離れてたくさんの籾が沈みます。再度かき混ぜては浮いたのをたたきます。当然中間で浮遊しているのもあります。
一度すくい取ってから再度かき混ぜてたたき、2回目をすくいます。これで良い籾だけになるようですよ。キーワードは気泡です。
 ミニ柄ぶりがわからなければ映像が要りますかね?
 
 自然を愛し環境を考える岡山の百姓   赤木歳通
 
*やまちゃんから
数年前に、農文協の豊田君(井原豊さんのビデオ製作のディレクター)が、
「塩水選について、気泡付きで比重選をする
という旨のことを、つぶやいているのを聞いて、すっかり、そうと思いこんでいました。
ん?どっちが本当なんだ?
 
2/9 衣笠さんから「写真館・農が作る景色」
ご無沙汰しております。
夢前町の衣笠です。
いつも、拝読ばかりで、参加しないと冬眠しているのかと
言われそうなのでお便り致します。
今は、赤木様と同じく寒風の中”くさあ〜い堆肥まき”です。
菜の花のため、お米のために撒かせてもらっています。
(以下、HP元気の写真館をご覧ください)
http://white.sakura.ne.jp/~genki/Index.htm

2/9 富山の原さんから「種籾゜をきれいにする方法を教えてください。」
毎日楽しく拝見させて頂いています。
実は、自家採取した種籾を塩水できるようにきれいにする方法を誰か教えていただけ
ませんでしょうか。機械があることは知っていますがお金がかからないようにしたい
のでいい知恵をお貸しください。よろしくお願いいたします。
>機械とは、芒を取る(脱芒)機械のことでしょうか?(by やまちゃん)
 
はい、そうです。
買うと数万もすると思いますのでなにかを利用して取る方法はないでしょうか?
 
*やまちゃんから
餅つき機を使って、脱芒作業をされたことはありませんか?
羽根を味噌用の羽根にして、たしか5分ほど回せば、きれいになります。
ぼくも、3年前までその方式でやっていましたが、少し皮むけが気になるのと、あと箕で風選するのがめんどくさくなって、隣町の前橋さんところまで出張して、風選式脱芒機(齋藤農機)を借りてやっています。
 
ところで、話変わって、塩水選のことですが、
いい種籾を取ろうと、1,17くらいの比重の塩水に種籾を入れると、半分が浮いて、あと半分が塩水の真ん中あたりで漂っているのです。上の方を漂っているのですくい取ろうとすると、ほとんど全部すくい取ってしまうことになってしまう。
そこで、仕方なく、水を足して、1,15くらいにすると、半分くらいそこに沈みます。
浮いたのをすくい取って、念のため、沈んだ種籾をかき回すと、またかなりの量が浮いてきます。それを何遍繰り返しても、同じ事です。
やれやれと思いながら、適当なところで手を打つのですが、ぼくが見かけによらず神経質すぎるのでしょうか?
毎年、みんなどうしてるのかなあと、気になりながら、やっていました。
2/8 やまちゃんから「私の小道具・水中ボンドほか」
まずは、下の写真ご覧ください。
ドラム缶に止水弁が、粘土のようなもの(水中ボンド)で取り付けられています。
右の写真では、手押し噴霧器の合成樹脂の噴口が、ネジが甘くなって使えなくなったので、交換しようとしたのですが、同じ径の部品がなく、しかたなく、ステンレスの噴口を買い求めて、水中ボンドで塗り固め(接着)したものです。
 
 
溶接が苦手なぼくは、この水中ボンドを愛用しています。
エポキシ系の2液性の樹脂で、粘土のような形状の二つの液をこね合わせますと、数時間で硬化して、固まるとプラスチックのようになります。水道屋がよく使っていて、パイプや風呂、プールなどの水漏れの捕集に使っています。
 
なんで、突然この水中ボンドのお話が出てきた来たかというと、
写真右の「穴あきホー」、もともとは木の柄がついていたのですが、柔らかくて、力を入れるとしなってしまい、力が逃げて、疲れるのです。アルミのパイプだといいのになあと思っていました。
そうだ、ホームセンターに行けば、近い径のパイプがあるかもしれない、もし多少のズレなら、水中ボンドですき間を固めてしまえばいいや、そう思って、あわせてみると、軽量ステンレスの25ミリのパイプがぴったしかんかんだったのです。1,8メートルで760円。
この穴あきホーの使い方の番外編。
田植えした後、拾い草を取りに田んぼに入るとき、これが重宝なんです。
今まで草があるところまで歩いて行かなくてはならなかったのが、2メートル四方、この穴あきホーを伸ばせば、OKなんです。雑草を根っこから掻き取って、泥は穴から逃げていきます。また、刃の角が丸いので稲を痛めません。
 
後、二つ三つ、「私の小道具・付録編」続きます。
 
(追伸)
山下農園の「おらが田んぼの写真館」アップしました。
http://www.geocities.co.jp/NatureLand/6355/shasinkan.htm
田んぼに、菜の花の種をまいたのです。コマツナ、水菜、菜の花、などの採取したもの、ごちゃ混ぜです。
へでもない写真です。
わが農園のスタッフ紹介みたいなものかな?

2/8 富山の田村さんから「RE・作付け一覧表」
姫路って冬がないみたいな作付けで,雪国からみると羨ましい限り
です。

箒作りを習ってる場合じゃないような気分になってしまいます。

誰かあ(原さ〜ん!)富山周辺の作付けもアップしてくださいま
せ。

近くの人,種籾はいつ始めるのかなあ?見学にも行きたいです。

2/8 田村さんから「松田マヨネーズの受難」
ここではマヨネーズだけでなく,豆乳でつくったトウニューズとい
うのもあって,以前よく買ってました。
なかなかおいしいお味でした。

実は今ここが受難にあっています。
代表者を知っていることもあって無関心ではいられません。

以下転載します。

>「『松田のマヨネーズ』はマヨネーズだ」

発売以来18年間、「究極のマヨネーズ」として広く愛されてきた
『松田のマヨネー
ズ』が、昨年より「マヨネーズ」と名乗れなくなったことをご存知
ですか? 
『松田のマヨネーズ』は、昨年7月、突然「原材料に蜂蜜を使用し
ているから、JAS
法 (日本農林規格)の表示基準不適合だ」という指摘を、独立行政
法人・農林水産
消費技術センターより受けました。マヨネーズのJAS規格では、糖
類の中に蜂蜜が
入っていないからです。やむをえず、商品名を「松田のマヨネーズ
タイプ」へ、
名称を「半固体状ドレッシング」へと変更した『松田のマヨネー
ズ』に対し、現
在は、製品袋の裏書にまで「マヨネーズ」という言葉を使ってはな
らないという
通達が出されています。これに従わなければ、「5年以下の懲役ま
たは1億円以
下の罰金」のJAS法違反に問われてしまいます。
『松田のマヨネーズ』の松田優正さんは、その都度、農林水産消費
技術センター
や農林水産大臣に対し、現品質の維持とマヨネーズのJAS規格の見
直しを訴えてき
ました。しかし、行政の側は、明確な論拠もなくこれらをことごと
く退けていま
す。

私たちは、JAS規格の見直しを掲げてあくまで裏書の変更は行わな
い決意をしてい
る『松田のマヨネーズ』を、支援していきたいと思います。小さな
良心的な生産
者の声が消されてしまうことのないよう、共に声を上げてくださ
い。

私たちは、以下の公開質問状(あるいは要請書)に多くの賛同者を
得て、連名の
もと、農林水産大臣へ提出する予定です。是非とも、ご賛同をお願
いいたします。
連絡先は、ただの百姓であり、松田のマヨネーズに関しては一消費
者の伊藤です。
この間の経過の詳細は、以下のHPに掲載していくつもりです。
(2003/1/31)

 現在の呼びかけ人は、

大野和興・西沢江美子(ジャーナリスト) 橋本昌康(とりのさと
農園) 江原
浩昭・広美(ガバレ農場) 横山豊子(自然食通信社) 井上 駿
(技術士事務
所 井上農研 代表) 新井 由己(ルポライター&カメラマン)
 鈴木友治
(極楽とんぼ農園) です。


(連絡先) 菜園「野の扉」  伊藤 晃・泰子  〒369-1213 埼玉県
大里郡寄居町鷹
巣378  tel/fax  048−582−3645 e-mail
tobira(アットマ)topaz.ocn.ne.jp
http://www.geocities.co.jp/NatureLand/4936/ (ここから署名で
きます)


2/7 福井の冨田さんから「種籾の選別の件について」
福井県の冨田です。
 
種もみの選別の件について、鯖江市の藤本さんに再確認
致しました。
 
やはり、サタケの米選機の網G(2.0ミリ)にて選別する
とのことでした。
 
8年前からこの方法を用いておられて、発芽等の問題が
起きたことは全くないということでした。
 
 ただし、藤本さんは低温での長期間浸種をされておられる
ので、それらの効果もあるのではないかとも思います。
 
コシヒカリ(自家採取)だけではなくて、モチなどもこの方法
でされておられるそうです。モチは粒が小さいのでより効果的
だと思います。
 
写真は昨年春(4月19日)に藤本農園のハウス内の苗を撮影
したものですが、見たところ発芽障害はなさそうです。
 
稚苗厚播きならそのまま温湯消毒をしなくても良いかも知れないが
成苗薄播きの場合温湯消毒は必ず必要との事でした。
 
 
近い内に処理済みの種もみの写真などを撮りに藤本農園に伺おう
と思います。
 
以上、失礼致します。
 
*やまちゃんから「ひとこと」
今日届いた「現代農業」の雑誌に、クサツパイオニアファームの奥村さんの、温湯浸法が出ていました。
60度のお湯に10分くらい漬けて、馬鹿苗病やその他の病気の予防をするやつです。
読むと、処理する種籾の量が2トン。
30haの自分の田んぼの分以外に他の人の苗作りを請け負う藤本さんも、負けず劣らずの量だろう。
ぼくのお米(玄米)の生産量が、6トン。
籾の2トンは、ぼくからすれば、想像を絶する世界だ。
それを、全部塩水選するってか?
いやはや。
誰だって、ため息が出る。
そこで、藤本さん、独特のカンピューター、
G(2ミリ)の網目で処理することを思いついたのだろう。
塩の副作用についても、思い至ったのではなかろうか?
 
さて、ここからは余談。
10ほど前、栃木の上野さんから教わって、ぼくは、温湯浸法をやり始めました。
当時、シンガレセンチュウの被害がお米に出ていて、お米に黒い斑点が出ていました。
たしかに効果抜群、馬鹿苗病もなくなりました。
2年前、上野さんのたまわく、
「1反に10俵もねらうのでしたら、馬鹿苗病も叩いておかねばと思うけど、
8俵ほど取れればいい気でいたら、少しくらい馬鹿苗病が出ていても、
たいしたことありませんよ。」
妙に説得力ある言葉で、2年前から、温湯浸法をさぼりはじめました。
今年も、塩水選だけで済んだら楽でいいなと思っています。
ただし、種籾は、塩水選で半分くらい浮かしています。
1,15の比重で、半分浮いてしまうのだ。
どうも、うちの種籾は軽い!!

2/6 山梨の中野さんから「元旦から取り始めた写真」
何人かの人から感想をいただきました。
どうもありがとうございました。
仕事がせっぱ詰まってくると、心と行動半径が狭くなってくるので
”種切れ”が心配です。
(追)
最初にも書いたように、お客さん向けの”写真便り”なので
具体的な農作業に関連するものが少なく(まぁ、時期がくればおいおい増えてくると
は思いますが)
場違いだったかなとやや後悔?の気持ちもあります。
リクエストの形でお暇の折にはコメントを下さい。
大分重いものになりますが
せっかくですので、この元旦から始めたものを含めて送らせていただきます。
よろしくお願いいたします。
 
 
2/6 岡山の赤木さんから「写真館の始まり」
 赤木@菜の花です。
 くっせー作業が菜の花男写真館最初のページを飾ります。菜の花予定地に反当300kgの乾燥鶏糞散布が始まりました。臭いも皆さんにお送りしたいな。
 散布幅5m。写真では向かい風ですが、追い風だとクソの霞に包まれるので、座席をまたぐように立ち上がり、頭は霞の上に出しています。、ハンドルは足で操作しています。
 ♪あーたまを雲のうーえに出し と言う唱歌「富士山」みたいなものです。
上に立つと当然危険きわまりない。そこで体のバランスを保つ為に取っ手が取り付けてあります。夜なべで発案製作しました。
 「私の小道具シリーズ34・トラクター起立用取っ手」として追加してもいいような感じです。丸パイプやエルボ・木の棒などを組み合わせてあります。
 散布速度はゆっくりだから立つことが出来るんです。他の作業では厳禁です。
 本来は座席の後ろには安全バーがあるのですが、収納場所の屋根が低くてその都度折りたたんでいましたが、ある日バーと屋根が大喧嘩。今では外しちゃいました。 
散布後はくせーので急いで混合撹拌するため、もう1台が待機しています
追伸「匂いと慣れ」
 赤木@菜の花です。 
玄関先の鶏糞の山が次第に少なくなっています。風さえなければせっせせっせとクソ撒きです。
6トンほどは撒きましたが、面白いことに嫌だった臭いがちっとも苦にならなくなりました。芳しくやんごとなき匂いとまではいきませんが、火力乾燥の際のちょっぴり焦げたような雰囲気がけっこういけます。めざしの焼ける匂いは食欲をそそりますが、クソの焼けたのは残念ながらそこまではいきませんが、くさやほどじゃぁないよ。あれは臭い。
 
 ご近所のおやじに菜の花農法のことを話したら、あまりの原価の安さに驚いていました。
そして今から10数年前にへの字稲作と減農薬稲作に取り組んだ頃、私の父親がこのおやじにこぼしていたらしい。
「なんやえらいことを始めよった。わしらのしてきた稲作りとは違うで。米が収穫できるのかいな。」
 
 思い起こせばその当時は、田植え後2週間もすると、早く肥をやれ、いややらないと毎年親子で喧嘩をしていた。家を出て行くから誰かに百姓やってもらえとまでよく言ったものだ。
稲が周囲より負けているということは農夫には耐えられないらしい。への字の最大の敵は家族にありとは井原先生の言だ。10年したらあきらめて何も言わなくなった。
 V字型をやめてへの字稲作をやってみようかと思っている人は、ここの覚悟がいりまっせ。
菜の花緑肥稲作はもっと胃が痛むだろうよ。人間って自然に任す事はたいそう辛いことだ。
いくら胃が痛んでも来る時がくれば、ゴリラのガッツポーズになることはすでに2年かけて2回実証済みだ。
 今なら十分間に合うから多くの人にチャレンジして欲しい。ただし田んぼがベチャベチャの地域ではやったらあかん。それと5月連休に田植えの地域はもう間に合わん。秋まで待とう。
 
 春肥の注文シーズンだ。お奨めどおりにすると反当41000円はかかる。
私の菜の花の場合は6400円。(田植えの土代を含む)
菜の花を蒔かねば5000円かからない。差を計算してみなはれ。私が3へク作れば差は100万以上。2ヘクの転作麦も似たようなもんだから、今使っている650万のコンバインの払いをしてもおつりがでる。このままだと税金で持って行かれるから、農具を買って経費とし楽もできる。
おかげで納屋の中は道具だらけだ。への字をやったことのない人、いかが思われますかな。
 
 百姓同士の話はきつい、汚い、暑い、寒い、とどのつまりが金にならないと、陰気だね。
あたりめーだ。儲けにならん百姓ばかりやってるからだ。無農薬で超安原価で、自分で売ってみな。おまけに花を咲かせて子供達を田んぼで遊ばしてやれ。百姓も捨てた物ではないし、夢もあるよ。陰気な百姓やってたんじゃぁ明日もあさってもねーぞ。花を咲かせてりゃぁあさってはむこうからやってくると思うがどうだろう。
 日付が変わったからまた今度だ。冷や酒の最後の一口をあおって寝るか。おやすみ。
 
 自然を愛し環境を考える岡山の百姓   赤木歳通

2/6 神奈川の笹村さんから「苗代作り」
あしがら農の会では、手植えが中心です。
苗代を作るのですが、困るのは鳥害(鴨とスズメと鳩)とヒエです。
鳥は他でやらないから集中してきます。
これは網で、何とかします。
しかし、ヒエが混ざって苗とりは誠に苦労します。
何かよい方法はないものでしょうか。
2月9日が苗床の準備開始です。
あしがらでは水が冬季来ている所はめったにありません。ここもやっと見つけてお借
りした所です。
  
2/6 福井の冨田さんから「宇根豊さんの講演会のお知らせ」
福井県の冨田です。
 
農と自然の研究所 宇根豊さんの講演会のお知らせです。
 
2月21日13時より、福井県武生市瓜生5-1-1サンドーム福井
2F小ホールにて講演会があります。
主催は南越農林総合事務所(普及所ですね)です。
詳細:
http://info.pref.fukui.jp/nourin/sougou/nanetsu/kikaku/osirase1/
 
サンドーム福井:
http://www.sundome.or.jp/a1/q1.html

*福井の冨田さんから「種籾の選別の件について」
福井県の冨田です。
 
種もみの選別の件について、鯖江市の藤本さんに再確認
致しました。
 
やはり、サタケの米選機の網G(2.0ミリ)にて選別する
とのことでした。
 
8年前からこの方法を用いておられて、発芽等の問題が
起きたことは全くないということでした。
 
 ただし、藤本さんは低温での長期間浸種をされておられる
ので、それらの効果もあるのではないかとも思います。
 
コシヒカリ(自家採取)だけではなくて、モチなどもこの方法
でされておられるそうです。モチは粒が小さいのでより効果的
だと思います。
 
写真は昨年春(4月19日)に藤本農園のハウス内の苗を撮影
したものですが、見たところ発芽障害はなさそうです。
 
稚苗厚播きならそのまま温湯消毒をしなくても良いかも知れないが
成苗薄播きの場合温湯消毒は必ず必要との事でした。
 
 
近い内に処理済みの種もみの写真などを撮りに藤本農園に伺おう
と思います。
 
以上、失礼致します。
 
*やまちゃんから「ひとこと」
今日届いた「現代農業」の雑誌に、クサツパイオニアファームの奥村さんの、温湯浸法が出ていました。
60度のお湯に10分くらい漬けて、馬鹿苗病やその他の病気の予防をするやつです。
読むと、処理する種籾の量が2トン。
30haの自分の田んぼの分以外に他の人の苗作りを請け負う藤本さんも、負けず劣らずの量だろう。
ぼくのお米(玄米)の生産量が、6トン。
籾の2トンは、ぼくからすれば、想像を絶する世界だ。
それを、全部塩水選するってか?
いやはや。
誰だって、ため息が出る。
そこで、藤本さん、独特のカンピューター、
G(2ミリ)の網目で処理することを思いついたのだろう。
塩の副作用についても、思い至ったのではなかろうか?
 
さて、ここからは余談。
10ほど前、栃木の上野さんから教わって、ぼくは、温湯浸法をやり始めました。
当時、シンガレセンチュウの被害がお米に出ていて、お米に黒い斑点が出ていました。
たしかに効果抜群、馬鹿苗病もなくなりました。
2年前、上野さんのたまわく、
「1反に10俵もねらうのでしたら、馬鹿苗病も叩いておかねばと思うけど、
8俵ほど取れればいい気でいたら、少しくらい馬鹿苗病が出ていても、
たいしたことありませんよ。」
妙に説得力ある言葉で、2年前から、温湯浸法をさぼりはじめました。
今年も、塩水選だけで済んだら楽でいいなと思っています。
ただし、種籾は、塩水選で半分くらい浮かしています。
1,15の比重で、半分浮いてしまうのだ。
どうも、うちの種籾は軽い!!

2/6 茨城のすずき産地から「種籾の選別の件」
すずき産地です。写真館へのリンク、恐縮です。
そうそう、
写真館に飛んだ先の一番下にある
 > ■資料室の目次に戻る■
のところもリンク切れのようですよ。
さて、
きょうは脱芒機を引っ張り出して、種籾のノゲ取りの作業をしました。
少し気が早いのですが、脱芒機を貸してくれと知人に頼まれたので、さっさとやって
しまいました。
http://www.suzuki31.com/nocus/2000/03/09.html
http://www.suzuki31.com/nocus/1999/03/19990308.html
ちなみに、
うちでは種籾はすべて自家種子で、無農薬の田んぼから採取した籾です。
ところで、
 > 種籾の選別の件ですが、、、。
 > サタケさんの網で、Gは、2.00ミリなのですが、、、。
というのに驚きました。何かのまちがいではないかなぁとも思いました。うちでは玄
米のグーレーダーが 1.9ミリの網です。
http://www.suzuki31.com/nocus/2001/0809/918.html
http://www.suzuki31.com/nocus/2001/0809/919.html
あ、本題。
 > 塩害のことは、常々考えていますが、
とのことですが、私は下記の写真のように塩水でなく泥水を利用して水選をしていま
す。
http://www.suzuki31.com/nocus/1999/04/19990403.html
http://www.suzuki31.com/nocus/2000/03/27.html
では、また。

2/5 栃木ならぬ岡山の吉田さんから「種籾の選別の件」
久しぶりです。でも、毎日、読んでいますよ。
今回、ちょっと気になることがあるのですが、、、。で、ちよこっとおじゃましま
す。
種籾の選別の件ですが、、、。サタケさんの網で、Gは、2.00ミリなのです
が、、、。
これで、旨く抜けるとは、到底信じられません。
私の実験結果では、2.20ミリないし、2.30ミリの網でぬかなければ、到底、種籾とし
ては、使えないのではと、思います。
まして、比重選別では、ないわけですから、発芽にムラがでてもおかしくないと思わ
れます。
福井県では、玄米の選別ですら、1.80から1.85で選別していると思います。
何か、網の目「Gサイズ」は、勘違いでは、ないかとおもいますが、、、。
私も、塩害のことは、常々考えていますが、形状選別だけでは、旨く選別できないの
で、機械的な比重選別も加えたものは、研究し続けています。
でも、塩水選は、非常に精度がありまして、今、これに変わる、機械による比重選別
方法はございません。
多少精度がわるくてもよければ、石抜き機のような方法では、できます。
以上、早く岡山に帰りたい「よっさん」でした。

--------------------------------------------------------
 FROM  「ハッピーファーム」   代表  吉田 周二
 自宅
 〒700-0033         岡山市島田本町1丁目8番3−302号
                                                  TEL.FAX.  086-254-5622
  単身赴任先
〒323-1104    栃木県下都賀郡藤岡町大字藤岡字仲町1482
                   シティハイムフジ 106号
                                    TEL.FAX  0282-61-2122
     E-MAIL           info(アットマ)happy-farm.gr.jp
     携帯転送専用メール  docomo(アットマ)happy-farm.gr.jp

               「ハッピーファーム」
                     URL.   http://www.happy-farm.gr.jp/
--------------------------------------------------------

2/4 大阪の小圷さんから「「写真館」開設のお知らせ」
皆さん、今晩は。大阪の小圷@GENKIです。
徐々に原稿が集まりつつありますので、「おらが田んぼの写真館」を開設します。
山梨の中野陽一さんの写真館に対する兵庫の本岡さんからのコメントなどもあり、
少しずつ反響がありますので、思い切ってのスタートです。

満を持している方々も、そろそろ出番ですョ。参加をお待ちしてます。
=======================================

◆「おらが田んぼの写真館」投稿基準◆ −−binが勝手に期待していること−−

1.冒頭に、『作物つくりに向けての抱負』などを述べていただくといいと思うんです。
  どのような目標をたて、どのように推進していくのか、などを述べて頂けると、
  閲覧者の楽しみが増えると思います。

  「農作業こよみ」みたいなものも、あると分かりやすいなぁ。
  野菜なども扱ってくれたら、知識も増えて、「旬」の季節感もでてくるんだろうなぁ。 

2.そのままコピーするだけでいいようにしていただけると、ありがたいです。
  多様な編集技術を知らないんで、手間隙をかけずにすむ原稿がありがたいです。
  紙面の都合などや技術力の無さから、レイアウトが崩れたりしても怒らないでね。
  多少の加工や変更は、許してください。

3.送付先
  やまちゃんHP宛て  yamatyan(アットマ)jeans.ocn.ne.jp
  元気HP宛て     yama-bin(アットマ)www91.sakura.ne.jp
  暫くは、どちらでも受け付けます。

========================================

●「おらが田んぼの写真館」へは、トップページからアクセスしてください。
 アドレスは、  http://white.sakura.ne.jp/~genki/Index.htm   です。
 そして、中央の「おらが田んぼの写真館」をクリックすると、写真館の目次に飛びます。 

    いきなり「写真館」にアクセスすると、フレーム表示がなくなりますのでご注意ください。


2/4 福井の冨田さんから「藤本農園見聞録」
先日福井県鯖江市の藤本農園に行って来ました。
藤本さんは味噌と米ぬかのペレットを製造中でした。
 
米ぬかだけをペレットにする場合は、軽く握って
固まる程度の水分で良いペレットが出来たそうですが、
味噌を加えて混ぜる場合には、もう少し水分が必要
だということでした。
 
味見した感じは、ほんのり塩気を感じる程度でした。
 
++++++++
それから、面白い事を伺いました。
種もみの選別法です。
 
藤本さんの所では、だいぶ前から塩水選は行っていない
との事でした。(塩害を避けるため)
 どのような方法をされておられるかというと、のげ取り後、
昔からあるサタケの傾斜式の米選機の網を麦用の「G」
に入れ替えて選別するという方法だそうです。
 きれいに種もみを選別出来るとの事でした。
 作業性も良さそうですし、私も試してみようと思いました。
 
++++++++
次回は、温湯消毒の時に伺おうと思っています。
 
(写真)米ぬかと味噌を混合している写真
 
ペレットが形成される写真。
 
たんぼは雪景色でした。

2/3 東京の北角さんから「RE・ナウシカの世界」
今までの写真館も、楽しんでいますが、
ナウシカの世界には、超感動しました。

すこし、要望を言わせてください。
写真に関しては、インデックスの部分がわかりにくいです。
資料室の目次(?)のところは、とても美しく見やすいと思います。
また、どこのパートも写真がおおくて、写真のページかと思うくらいです。そのう
ち、「農業あれこれ」は、畦道たよりに始まり、どれも写真が良いですね。
 ただ、風景、情景写真としての映像と説明資料としての映像
が混在しているので、ここの目次の出し方は、工夫して欲しいとおもいます。「合鴨
農法」などにも、多くの写真が添付されているのでこれも一種の写真館の様です。で
も、ココはシンプルに、抑草対策でまとめられています。

「農業あれこれ」の改良作は、
例えば、1)写真館をもう一つ新たな項目として立ち上げ、その中をいくつかのジャ
ンルに分けて整理する。また、2)個人のサイトに直接リンクする項目を作り、地域
ごとに分類し、特徴を端的に表現した目次の文言にして紹介する。また、資料と鑑賞
の両面を持つ映像もあるとおもいますので、上手く分類してください。
 例えば、1)農のある風景、四季、外国の風景、田んぼの生き物
       農家の1日・一年、合鴨のいる風景等 
     2)東北地方 農家の1年、米作りのすべて、
       中部地方 作付け野菜の全て、 
       中国地方 菜種とともに
       等 
といった、ことを考えていました。ここの映像は、基本的には、保存が目的でないの
で、週刊誌的に楽しめればいいのかな。いや、もっと違う位置づけが出来るのかな。
でも、私の趣味としては、写真集にしたいものもあります。ついぐだぐだと言ってし
まいました。出しゃばり過ぎたかな。申し訳ない。
 美しい映像を楽しみにしている、一消費者より。
 
 
2/3 岡山の赤木さんから「ごぶさた」
 赤木@菜の花です。小生にしてはごぶさたです。
思い出した頃含蓄のあるメールをご披露くださる香西さんから、「なんやこのところ静かやね」とお電話いただいたので早速おしゃべりすることにしました。
 
 先ずは田んぼに鶏糞散布が始まったこと。
何はともあれ臭いの一言。困ったことに一人作業だから散布している映像が撮れないこと。
作業を中断してムジン君状態の写真ではおもろくない。
撮影アシスタントを雇って何とかします。それと臭いも皆さんに宅配でけへんかなと思案中。
 
 去年の秋に米の食味値について多くの意見交換がありました。
そのお米がおいしいかどうかは食べた人が決めればよいことであって、粘いのが好きな人、あっさりしたのがいい人と、10人十色。計器で出す食味値はあくまで参考であって、一定の距離をおいて付き合えばいいというのが、小生の考えです。
 今ごろになって、私が出荷した菜の花米(菜々っ子朝日)の食味診断結果が来ました。
アミロース17.7%、蛋白含量6.0%、脂肪酸度13.7mg、食味値88。紙袋に保管してあったので水分は13.2%と出ていました。こんなに乾燥した記憶なし。
誰だってくさされるよりは誉めてもらった方が嬉しいもの。ましてや私みたいに単細胞の人間にとってはね。
 菜の花緑肥だ菜の花除草だの究極への字だのとおおものたれているのに、次回に期待するなんて点をつけられたんでは、赤木@口だけ、、、になってしまいます。無農薬で草なしで、コシ以上に作りにくい朝日がしゃんと立って1等米が9俵半。食味診断結果もそこそこ。これで去年の稲作の総括が出来ました。
 よっしゃぁ、今年の菜の花でも大ボラふいたるでー。待っとれやー。それと自信持って人様に奨めたるわ。
 
 我村でもトレーサビリティーに絡んで、管理日誌を付けよとおいでなさった。提出した後はどないすんねん?と聞いたら、JAに保管しますだって。トレーサビリティーになるんかいのう。それと買い付け先を記入しろだって。JA以外で誰が何を買っているかがわかる仕組みだ。
汚ねー手使いやがって。それよか農薬減らすことせんかいと言ったら、以前に比べれば少なくなっていますだとさ。そりゃぁそうだろう、苗代で箱施薬とか言って、当分はくさくて虫も寄り付かんどぎついやつを振らせているもんな。どこが減ったっちゅんや。
 いかん、こんなこと考えてると冷や酒がまずくなる。
映像が撮れたら写真館の開始だよ。
 
 自然を愛し環境を考える岡山の百姓    赤木歳通

2/3 長野の関谷さんから「長野有機農研大会のお知らせ」
はじめまして長野は八千穂村の関谷と申します。
先日、メーリングリストに登録させて頂きました。
今年で6年目の新規就農者でおそらくリストに既に登録している
萩原さんと同じ年に同じ埼玉小川町の金子さんのところから
こちらに就農しました。田んぼはまだ少しで野菜のほうに労力を取られ
なかなか収量も上げられませんが、稲葉さん+宇根さん的なところに
進路を取っています。ちなみに今年は5.5反ほどやろうとしています。
枚数にして7枚ほどになる小さな中山間地の田ですがそれなりにやって
行ければと思います。
今後とも宜しくお願いします。

なお、添付しましたワードファイルは
長野県有機農業研究会の大会の案内です。
私が大会実行委員長をしています。
ご紹介頂けたら幸いです。
宜しくお願いします。
(有機農研の案内は、下記HPをご覧ください by 世話人)

あさひや農場 関谷航太 千晴
〒384-0703 
長野県南佐久郡八千穂村
大字千代里5084-54 
/fax0267-88-2869
あさひや農場新ホームページ
http://www.d4.dion.ne.jp/~asahiya/
メールマガジンも毎週発行中
あさひや農場ホームページより読者登録できます

2/2 山梨の中野さんから「RE・ナウシカの世界」
本岡さんへ

早速にいろいろとお教えいただきありがとうございました。
僕なりに検索はかけたのですが、わからなかったのです。

花の様に見えるものの大きさは”ゴマ粒”くらい、
開ききった胞子嚢なのですね。
写真ではよく判らないと思いますが、
緑色の部分は”杉の葉”状の形に見える苔だったようです。
「美しいコケの世界」にある”キセルゴケ”に似ているかな。

粘菌の世界は
昨年放映された、NHKのハイビジョンスペシャル”樹海ー富士が創った不思議の
森”で見て
(高速度撮影?でまさしくナウシカの世界が再現されていた)
作り話ではなかったんだと驚いたことがあります。

田んぼや畑にもいろんなキノコが出るのを過去何度も見ています。
彼らの役割が何なのか、今までは深くも考えませんでしたが、
”土着菌”にも通じるものがあるのかもしれませんね。

今後ともよろしくお願いいたします。
山梨
中野陽一
 
http://white.sakura.ne.jp/~genki/yamanasi-nakano.htm#農がつくる景色03(参照)

2/1 神奈川の笹村さんから「米ぬか除草研究」
あしがら農の会の笹村と申します。
そちらに加えていただきながら、「お入りなさい!」と言われたまま見送りを続けて
おりました。どうも縄跳びの遊び方が、地方、地方で違うようで。

あしがら農の会では、米ぬか除草中心に進めてまいりましたが、昨年は止めた田んぼ
が多かったです。
理由は、安定した結果が得られない。
生物層への打撃が大きすぎる。の2点かと思います。
しかし、ここであきらめたくない。井上先生(井上農業研究所・平塚市)が東北で、米
ぬか除草を、稲葉さん(民間稲作研究所)と共に再現可能な、安定した技術として、
かなりの面積で行うそうなので、併せて神奈川県でも実験させてもらいたいと考えて
います。
そこで、一番気になっているのは、実験のバックグラウンドの整理です。
===減水深、水温、水深、気温、土質、天候、田んぼの履歴。===
そのほか、押さえておくことはあるでしょうか。
研究資料として整理されたものはあるのでしょうか。
2月14日に話し合いを持ちます。

2/1 兵庫の本岡さんから「ナウシカの世界」
ひだまり農場 中野さんへ

ナウシカの世界みたい! との感想は そのものズバリそれはナウシカの世界
例の 小さくて 美しくて 奇妙な 生物は 変形菌(粘菌)です。

変形菌はカビやキノコと同じように 胞子を飛ばします 胞子が発芽すると
分裂を繰り返しながら アメーバ状の細胞となって移動します。ここまでは単細

移動しながらどんどん仲間が集まってきて(まるで呼び合っているように)
大きくなっていきます(変形態)
家の庭で手のひらくらいの大きさになったのを見たことがあります(黄色 厚み
5ミリくらい ヌメヌメ状)
昼見ると 朝見たときと場所が違ってるんですね 移動してるんです 「なんじ
ゃこれは!」と思いました 調べたら粘菌でした。
粘菌もいつの間にか今は 変形菌 と呼び方が変わっています(いつ変わったん
だろう?)

 畑でも有機物が多いと ある日突然小さなキノコが土の中から湧いてきます
これも変形菌です(子実体)

変形菌の働きや 役割はまだよく分かってないようですが、バクテリアやカビを

食べて生活していることから土の中を含めた生態系におおいに関わっているのは

間違いないようです。
私の下手な説明より下のページを見た方が早いですわ

参考(画像) http://research.kahaku.go.jp/botany/henkeikin/2000a.html
  (解説) http://www.athome.co.jp/academy/biology/bio02.html

  あれ!ナウシカの画像がなくなってる。

 稲美町 本岡哲司
「ナウシカの世界 補足」
今 中野さんの名前が分からない植物の画像が見れました。
http://www2.ocn.ne.jp/~josonet/shasinnkan/shasinn-hyousi.htm
あらためて見直してみると変形菌ではないですね、私の早合点でしたすみませ
ん。
蘚類 苔類 地衣類 のどれかだと思うのですが コケの仲間は興味がなかった
ので
いまだによく分かりません 

 検索してみましたが結局名前までは調べられませんでしたでも
美しい世界なので参考に 上げておきます。

蘚苔類 http://www7.ocn.ne.jp/~hattorib/mossworld-j.html

地衣類 
http://homepage1.nifty.com/albedo-kobayashi/lichenflora-dictionary.htm

 
 稲美町 本岡哲司
 
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