2004年5月のお便り    HOMEに戻る


5/20福井の中出さんから・イネミズゾウムシとサラダ油

HP「元気が出る農業の道しるべ」にあったイネミズゾウムシにサラダ油が効くとい
う栃木の上野さんのメール(2003/06/11)を試してみた。
風がやや強い朝、たんぼの枕地にサラダ油を撒いてみたのだがメールのとおり油は風
に流されるし、一面が油という風には見えず親指大の油の輪がそこかしこに散らばる
状態を見てこりゃだめだとばかりにその場を去った。

その晩、捕まえておいたイネミズゾウムシを机の上で観察した。
本のとおり小賢しくも死んだ真似をするのである。
ピンセットで小突いていると、しょうがねぇなぁと言う感じで動き始めるが小さい割
には動きが早い方だと思う。
空の灰皿に水を入れて泳がしてみた。アメンボの様に水面に浮いて上手に泳ぐ。
サラダ油を数滴落として油の輪になっていないところに入れてみた。
まったく泳げないのである。それどころか油の輪の中に吸い込まれるようにして入っ
ていってしまって出られなくなっている。

翌朝、サラダ油を撒いたたんぼに行って驚いた。
葉の先にイネミズゾウムシが動かずにとまっているのである。手でつまんで見ると明
らかに死んでいる。死んだ真似ではない。
あの株にもこの株にもと言うくらい多くのイネミズゾウムシが、またサラダ油を撒い
た時の倍ぐらいの範囲で死んでいるのだった。
水に手を入れて上げてみると、しっかり油が付いてくる。
みちづれになった虫も居た。アメンボや確認のとれていない虫、そしてケラ2匹。

これはV字で作っているたんぼでの話である。
への字のたんぼはイネミズゾウムシの食害は見られない。その隣のV字のたんぼには
ある。
V字だった私には複雑な心境だ。

●やまちゃんから
この発見はすごい!
江戸時代の鯨油によるウンカ防除の現代版とも言えますね。
中野さんの書いてましたが、今年は野菜のアブラムシがひどい。
オレート液剤(油性)や粘着君という液を散布してアブラムシを窒息死させるのも、
鯨油の伝統から学んだ事とか。
今日もナスやオクラに、オレート液剤という油性の液剤を撒いて窒息死作戦をやった
のですが、
葉が茂ってきているので、全部の葉っぱにかかる事は無理、
気休めかと思いつつ、でもアブラムシの数を半減させる事で、
樹勢が回復して、アブラムシがダメージを与える以上に、
野菜が成長すればいいのだと思いやりました。

ところで、中出さん、サラダ油は反当どれくらい撒かれましたか?
4年ほど前でしたか、1畝半の赤米の田んぼに天ぷら油の廃油を撒いたところ、
見事に草が消えたような気がして、翌年学校の給食室から廃油を10缶ほどもらって
きました。
つい気が大きくなってその田んぼに二缶ほど入れてしまったところ、
折からの梅雨の雨にたたかれて、イネがまっきっきの天ぷらを揚げたようになって枯
れてしまいました。
別なコシヒカリの田んぼも同様のありさまでした。
また、滋賀の中道さんは、アイガモの田んぼに油を入れたら、
ねちゃねちゃするのか、アイガモがいやがって田んぼに入らなくなってしまったと
か。

6/2やまちゃんから「パソコンが入院していました」
先月5月15日に、娘がメールをしていたら、パソコンの本体がパーンという音を出
して、エンストしてしまいました。まり子は一瞬のけぞってしまったらしい。それく
らい大きな音だったらしい。
電源が落ちたままうんともすんとも言いません。
初代のパソコンが3年でお釈迦、今度の2台目が1年と2ヶ月でエンスト。
どうもあまり機械運はよくないようです。
修理から返ってくるのに3週間と言われていたのが、今日返ってきました。
パワーサプライという部品交換で、説明を聞いてみると、
「パワーユニット」という部分の部品交換で、データは大丈夫でしょうとの事。
パワーサプライをパワーユニットと言葉を換えて説明してもらっても何の事かちんぷ
んかんぷんですが、
5年保証がきいて無料ですんだので、ありがとうと言って帰ってきました。

ということで、取り急ぎ、現場復帰のご連絡です。
これからも、どうぞよろしく。


5/20神戸の西田さんから・白い苗」
奈良の桜井で手伝いをしている神戸の西田です。
4月下旬にモミ播きを完了して、芽が出んなぁとハラハラした
り、すくすくと伸びよる苗に見とれたり、一喜一憂しています
。先週、これ一本で飯を喰っている友人の顔がもっと引きつっ
てしまうことが・・。
畑苗代で約60日の成苗を作り、手植えをしていますが、今年
は苗代の面積も増やして粗植になるように丁寧に播種したので
す。ところが、順調に育っているのは青味もそこそこで姿も良
く、太い茎になってるのに、アレレと思う苗がチラホラと・・
。それは真っ白な苗!まるで葉緑素が吹っ飛んだような根元か
ら白いのもあれば、葉先からじわじわと白くなりつつあるよう
な苗もありました。葉齢は青い苗と変わらないのです。
こりゃ伝染病かも知れんという事であわてて全部引っこ抜いて
みました。粗植の上にさらに間引きです。
苗代では、旭と旭竜と古代米(赤もち・赤うるち・緑もち・黒
)を生育させていますが、畝が隣接しているのに白い苗は旭竜
にだけ発生しています。種籾の管理も同じようにしていたのに
・・・?
苗代の畝11メートル1本当たりに10〜20本の白い苗がま
ばらに生えています。
そもそも白い苗になった原因は、何なんでしょうか?どなたか
、教えてください。そのまま置いておいたら、また青々した苗
に戻るのでしょうか。
今年で11年目になりますが、初めてのことでうろたえていま
す。種籾には消毒も温湯処理もしていませんし、本田でも無除
草剤無農薬はもちろん無施肥でやってきましたが、今まで病虫
害なしでやってこれました。

白い苗の写真を添付しようと撮影しましたが、パソコンもウロ
が来ているのか、画像をどっかに吹っ飛ばしてしまったようで
す。
よろしくお願いします。

自然尊重自然順応を考える西田でした
 
5/17滋賀の惠木さんから・弱り目にナマズ
先週の水曜から田植を始めました。
たった5反ですが、けっこう大変なんです。
今年初めて使う田植機に馴れていない所為か、
上手く植わらず、水が入ると浮いてしまう苗が続出。
その上、薄撒きが過ぎて、欠株だらけ。
60株植えのつもりが、40株植わってるかどうか、、。
体調不良も原因かも。
先月から耳鳴りがして薬をのんでも直りませン。
ま、しゃーない。気を取り直して補植開始。
でも、水を入れたくないのに、天からなんぼでも入ってきます。
おまけにナマズまで侵入してまいりました。
昨日、4匹ほど捕まえて川に返したのですが、今朝行って見ると、
3匹ほどまだ居座ってます。
子孫繁栄の行為の真っ最中。くねくねと愛方に絡み付くのは
オスやらメスやら。
そんなこんなで、田植後の米糠撒きが出来ずにいます。
稲が根付くのを確認してから除草機を押して、それから糠を
撒くしかないかな。株間が問題ですね。
ナマズの子とおたまじゃくしの区別って、皆さん分りますか?
ナマズの赤ちゃん、1人前に髭が生えてるんですよ。

5/16土佐さんから・子供達と田植
田植真っ最中の丹波サファリパークです。

色々皆さんにアドバイス頂いた古代米、特殊米の田植もようやく終わりました。
14日には地元の小学校の児童が黒米の「おくのむらさき」を植え付けてくれまし
た。

子供達はこんな山ん中に住んでいるにもかかわらず、田んぼに裸足で入るのは始めて
らしく、田植というより泥遊び状態でした。

2aを植えるのに20人で1時間弱、不思議そうに紫色の葉っぱをした苗を眺めなが
ら、タニシを摘まんだりモリアオガエルの卵の泡を眺めたり、ドジョウを追いかけた
り、それはもう大騒ぎでした。
取材にきたマスコミの担当者も最後は裸足で田んぼの中。改めて田んぼの持つパワー
に驚かされました。

苗はもう5枚目の葉を出し分株を始めており、1日過ぎた15日には空に向かってピ
ンと立っています。たいした生命力です。

先週末、京都や大阪のメンバーと植えた赤米には米糠ペレットを撒いてみました。
抑草効果というより、田んぼの生き物の餌を撒いているというのが実感でした。

改めて「農」の意味を考えさせられている今日この頃です。

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     丹波の恵み「長宮農園」 
京都府天田郡三和町岼595   土佐祐司
  Tel  Fax                  0773-58-2265
   ほとんど通じない携帯 090-2195-5079
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5/15赤木さんから・菜の花日記(雑草草原)

5/13 山形の阿部さんから「稲作初年度のスタンスと課題」

こんばんは。

> アメリカ帰りの阿部さん、本当に久しぶりです。

アメリカで経験してきたことは僕の宝になると思ってます。
これからの百姓人生につなげたいものです。

> いきなりの1ha、うまくいくことを願っています。
> 仮に失敗しても、来年につながる失敗が出来ますように!
> (ちょっと失礼な言い方かな?)

稲作初年度からこういうスタンスで稲作を始めました。
有機での育苗からさっそく来年への課題がみつかりました。
出来秋までいくつもの課題がでてきそうですが、
すべて肥やしになりそうですね。
「あなたの失敗は僕の肥やしです」という
山下さんのHPのフレーズまさにその通りですね。

除草の方も近所の美善さんのあめんぼ号でクリアーしたいのですが・・・。
どうなることやらがんばります。

> ところで、「現代農業に掲載してあった酵素」とは、どのようなものですか?

昭和酵素研究所から取り寄せたものです。
http://www.ruralnet.or.jp/gn/200403/ine.htm
を参考にしました。

ばか苗もほとんどでなかったですし、農薬なしで
400枚、立ち枯れ、ムレ苗もまったくありませんでした。
我が家はプール育苗でないのですが、このような結果がでました。
どうして成功したのかということについても検討しなければ。

阿部金一郎
kinabe(アットマ)catnip.freemail.ne.jp

5/13 信州の唐沢さんから「イネの根について」
夢前町の衣笠さん
  信州の唐沢です。
稲作は井原氏の損するシリーズのコシヒカリ編を拝読していましたが
この「HPの宅配便」に参加させて戴くようになって寒い所でも
「への字」が出来そうだということを知り菜の花の赤木さんを始め
いろんな方に話しを拝見させていただいています。
稲作は初心者なのでわかりませんが畑作の果菜類などの根は
直根と呼ばれる”吸水根”、髭根の呼ばれる”吸肥根”、
カビ根?(俺だけかも)と呼ばれる”気根”があり、それぞれが
地上部の生育に合わせて発達したり伸張したりしているのだと
教えてもらいましたが衣笠さんの言われる
「> 根には、他にも”栄養成長”と”生殖成長”の為の根が有ります。」と
いう話は始めて聞きました。
この栄養成長の為の根と生殖成長の為の根と言うのをもう少し詳しく
聞かせて戴けませんか。

追伸、奄美の畑さん記事拝読しました。
今年は戴いた「島唐辛子」を是非使ってみたいと考えてます
その時季になりましたら詳しく教えてください。
まてよ、唐辛子が出来るのは秋?・・・今年は使えないってことか??

5/13 岡山の林さんから「蛍の幼虫」
皆さんこんばんは、
最近、百姓仕事の合間に電気屋さんに頼まれてパソコンを1台作った。CPUは、
コストパフォーマンスを考えAMD社のものを使用した。町のパソコンアドバイザー
として1日数時間指導すると二万円も貰えます。これをニンジンで売り上げるとす
ると百キロ以上も売らなければならない。ニンジンは半年かけて育てたものだ。
額に汗して働く百姓仕事のほうが明らかに大変な仕事なのに、報酬はそれを反映
していないようだ。コンピューターは私の専門ではない。化学が専門だ。私は、
パソコンを作れ、アドバイザーもやることがあるが、コンピューターの専門的な知識
はなにもない。
国会議員が年金の未納問題で揺れているが、私も未納期間が長い。海外で10年
近く暮らしたからだ。私はドイツの化学会社に就職したから日本での年金の納期間
が短く、現在は払っているが最後まで払っても期間が足りないかもしれない。ドイツ
では年金を払っていた期間があるが・・・。だから、このまま百姓を続けて食料ぐら

は自分で作らなければならないだろう。自動車も年金もドイツ人の発明のようだ。

今年は蛍の幼虫が水路から上がってくるのを見かけなかった。近所の人が水路に砂
がたまるので流路を切り替えたからだ。しかしニンジンの葉の根元に泡の塊を見つけ
た。やはり上がってきたようだ。今年も蛍が飛ぶのを見ることが出来そうだ。
今年は田植を10日早める予定だ。肥料も去年より増やす。その根拠はない。
5月に時々現れる高温の日々は、今年の夏の暑さを予感させる。去年の夏にヨー
ロッパを襲った暑さが今年は東アジアを襲わないとは限らない。地球は確実に熱くな
っているのだから・・・。

林 正弘
岡山県御津町

5/12 山形の阿部さんから「育苗の成果」
山形の阿部です。

山下さんご無沙汰しております。
百姓としての稲作初年度、いきなり1haを無農薬栽培ということで
今シーズンスタートしました。
残り10haは慣行でして、徐々に無農薬または減農薬に移行して
いきたいと思ってます。
育苗段階から手探りの状態で毎日過ごしてます。
両親にアドバイスもらいながらやってますが、
新しい発見とアイディアが毎日のようにでてきます。

種子消毒は温湯ではなくて、現代農業に掲載してあった
酵素でやってみました。600枚の中に馬鹿苗は4,5本くらいでした。
思ったよりも良い結果でありました。
来年はもう少し増やしてみようと思ってます。

阿部金一郎
kinabe(アットマ)catnip.freemail.ne.jp
 
5/12 やまちゃんから
アメリカ帰りの阿部さん、本当に久しぶりです。
いきなりの1ha、うまくいくことを願っています。
仮に失敗しても、来年につながる失敗が出来ますように!
(ちょっと失礼な言い方かな?)
ところで、「現代農業に掲載してあった酵素」とは、どのようなものですか?

5/11 京都の土佐さんから「綾部紀行」
衣笠さん、お心遣いありがとうございます。
 
今日は大雨という事で、かみさんを連れて綾部の井上師匠をたずねました。
ほんとは田植をする予定でしたが、私の圃場では雨降りの夜は必ずといっていいほどヌートリアの洗礼を受けます。
植えたばかりの苗はいたく御気に召すらしく、片っ端から引っこ抜いてくれます。
まだ電柵が未整備なため明日からの天気のいい日に変更です。
 
そんな訳で師匠のパワーを吸収すべく向かったのでした。
お宅で居場所を聞くと近くで荒代を掻いているとのことで、その近くまで行くと実習の方がトラクターの運転をし、師匠は「今日は遊んでんや」と排水溝の整備。
 
「どえらい馬力で走ってるけど、後が波打ってますね」
「トラクター乗って10時間くらいかな、あんなもんや、仕上げで四方君が直すからかまへん、ハハハ」
やっぱり豪快です。
近くで荒代掻きの四方さんは
「どえらい田んぼや!あっちの隅は50馬力のトラクター埋まってしまう。近寄らんほうが身のためやゆうてたけど、あぶのうてこっちからお断りや」
思わず笑ってしまいました。
 
その後自分で圃場整備をやりかけている田んぼ(これは土建屋さんがするものと思っていました)や水を張ってからの高低直しの道具などを見せていただき、かみさんは「あの人何屋さん?」と聞く始末でした。
お宅に戻りお茶をご馳走になっていると、かの実習生が顔色を変えて飛び込んできて「井上さん、トラクターの後輪がはずれました!」
「うーん、そうかしゃないな、螺子ゆるんどったかな、ユンボ持っていって吊るか、農機屋に電話してはめてもらうか。めったに無いけどたまにはある」
そうか46馬力のトラクターの後輪が外れると・・・ 考えただけでもゾーっとします。
「まっコーヒーでも飲んどきや」
待つ事5分、農機具屋が3人飛んできて、「すまんな、さあいこか」
 
私達も急いでお暇したしだいでした。
明日は晴れ。体の中からエネルギーが沸いてくるのを感じた半日でした。
 
 
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     丹波の恵み「長宮農園」 
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5/10 広島の西村さんから「そおっとのぞいて見てごらん」
 17羽のかも君を1aのはげちょろのビニール水田から4aのイチジク園に引越しさせて1ヶ月になります。
生活環境の好転は産卵率アップ(3〜4→8/最高10個)、本気に抱卵を始めています。
猫の進入対策で昼夜の電気柵作動、カラスの盗卵対策にテグスを追加して張ったのが安心できる環境作りになったようです。
抱卵するメスが1羽増えて2羽が頑張ってくれています。今の時期はイチジクの葉は4枚展開したくらいで日陰は無く、炎天下座り続ける鴨のために林檎箱を台に板の屋根をかけてやったところ地面に掘った大鉢状の巣では雨のたまり水に耐えかねたらしくて箱の中に巣を移しました。大鉢状の巣の時には1羽で20個を抱いていまし
たが昨日は11個ずつになっています。
抱卵する気の無い産み落としの卵の回収個数が2個になっているので産卵は小康状態に入った模様です。

鴨に遅れること11日、人工孵化をスタートさせました。4月中に少しずつため置いた30個の卵で挑みます。
ダンボール箱に60Wのひよこ電球を主熱源とし転卵時に60Wの電球で1〜2時間の補助加温で最低温度35度あたりを維持します。
(35〜40度)
あと4度昇温するには補助熱源にワット数の小さい玉を入れて常時点灯するかサーモを投入しないと無理なのでこのままやってみます。
朝と夕に転卵して蒸発皿の水を150ccくらい補充し補助熱源を通電する。強制対流させるのにファンを入れ、卵の脇に温度センサーをセットして毛布をかぶせた状態での内部温度をモニターしています。
2時間の補助加温で39度に達します。3時間で41度で控えめがよさそうです。

5/10 やまちゃんから
山形県庄内の「(株)美善」の備前和博さんが「除草機あめんぼ号」のパンフレットを送ってくれました。
備前さんは、わが「HPの宅配便」の会員です。
以下そのお便りからの抜粋です。
 
「この除草機は歩行タイプではありますが、4条から8条まで田植機の条数にあわせて選ぶことが出来、なおかつ、一輪走行で小回りがきくため機体全体を持ち上げることなく、稲の損傷なく旋回できる画期的な商品でございます」
「去年、各地でご使用いただいた際のビデオテープ等も準備しており、ご一報いただければお送りします」
http://www.inetshonai.or.jp/~bizen/yuukiinasaku1.html

5/10 お米の勉強会の村山さんから「田んぼの乾燥とカドミウム吸収」
皆様、村山 日南子です。
 皆様ご存知のことで、余計なおせっかいかもしれませんが、カドミウム汚染が心配
される田んぼではカリカリに田んぼを乾かすと一気にカドミウムを吸ってしまうそう
です。そして、準汚染地で聞いた話ですが、コシヒカリになってからお米へのカドミ
の残留が増えたそうです。倒れやすいので、きっちり乾かされているのかな、と思い
ました。
5/10 「RE製粉機関連」
しば@おかやま、です。ずいぶん前にサリークインじゃとかBDFじゃとか、スキマ方面でおじゃましましたが、今回は製粉機。どーもこういう話題が好きなもので。

> ●富山の田村さんから「re製粉機」
> 柴田さんありがとうございます。私は宝田工業の循環式精米機
> 使っています。製粉機も宝田ならいいかなとも思います。
をぉ!そうですか。その精米機を購入された業者から入るかもしれませんね。

日本国民が米を食わなくなったことを嘆く憂国の士。けどそのわりには粉ものも好き。「国民さんがそんなにパン好きなら、ワシが作ってやろう。パン小麦を。外国から入らなくなった時に備えて」と鴻巣25号という品種を作り(作ってた;過去形)、ついでの製粉機&パン焼き遊びでした。
 
> ●お米の勉強会の村山さんから「re製粉機」ほか
> 30万円のは米粉も挽けますか?小麦と米粉は挽き方が違うのでは
> ないかと心配。上新粉は米を水に漬けて挽くと聞きました。
10万円の安い方でも、米粉は挽けます。むしろ小麦より簡単。

なぜか?コメは、白米は皮かむりではないから(!)。小麦は玄米と同じく種皮=ヌカ層(麦ではフスマですな)をかぶっておるため、3回通しくらいして徐々に皮を排除します。

白米の場合、不純物たる皮=ヌカがないので、臼の締め加減次第では一発通しでOK。臼締めがゆるいとちょいとザラつくが、2回目通せばいいし、そのままでもパンならむしろ食感いいかも。

浸漬については、ウチでもばあちゃんに言われたが、やってないので正直判りません。しかし、ヌカ落としの洗米→ザルにあげて水切り→パラッと乾いたら製粉、という行程なので1度は必ず水をかいくぐることになります。

> 酒米の白糠で米粉パンは、お菓子はできないかと聞かれますが、
> 米粉屋さんによると、温度がかかってしまっていて無理だ、と。
ほっほおー、プロの米粉屋さんですか。温度どうなんでしょうね。

製粉機:臼部を一瞬で通過。温度は臼締め加減、能力次第。
ワンパス精米機:精米部を一瞬で通過。温度は高めか。
循環式精米機:精米部を40分ほど通過。温度は低めか。

一般の飯米が9割精米:1割ヌカなのに対し、酒米はご承知のとおり7割精米:3割ヌカと、精米歩合が高く(高いというのかな)、吟醸はなおさら。また、コメ本体に温度をかけたくないため何時間(吟醸では何日)もかけて、ゆっくり精米するらしい。

ワンパス精米のヌカはほかほかしていて、文句なしに温度かかってる感じですよね。でも酒米白ヌカなら、パン混用ならグル添するからいけたりして。実験されてみたら面白そうですね。それと、プロの米粉屋さんの製粉法、ひじょーに興味があります。村山さんいっちょお願いします。

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 高冷地農業技術センター  柴田雅人
   〒717-0603
   岡山県真庭郡川上村東茅部1188
   TEL(0867)66-2043 FAX(0867)66-3115
   E-mail masato_shibata(アットマ)pref.okayama.jp
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5/10 夢前町の衣笠です。「始まりましたね!」
山ちゃんメールの読者になりきってしまっています。
たまには、筆者にならないと忘れ去られてしまいそうです。
赤木御大には、夢前町に来て頂きながらお会い出来なくて
大変残念でした。6/26(土)ヒエ引き大会には来て下さいね!
ところで、水根と畑根 その通りだと思います。根のことを考えて
植物を育てるのは、見えないだけに難しいです。しかし、根さえ
元気なら病気や虫にも対抗出来ます。
根には、他にも”栄養成長”と”生殖成長”の為の根が有ります。
それらを巧く育ててやれば、さらに収量や食味も期待できます。
3年ほど前から”根”に注目していますが 奥は深そうです。
またまたところで、土佐さんにもの申します!
土佐さんも”専業百姓”になって4年目ですね。
これが、危ない! 私も4年目に 毎朝目やにで目が開かず、
毎日耳鳴りがして、熱の花が出来っぱなしになりました。
その時、右足を複雑骨折!おまけに腰椎麻酔の失敗で死にかけました。
春作業も目の前で焦りが招いた事故でした。
でも、そのおかげで逆に焦りもなくなり 稲にとって最低必要なことを探してやり
それを適時に的確に与えてやる事の大切さを知りました。
過保護でもなく放任でもない。 共に生きる農業です。
体は、大切な資本です。農機具のように大切に扱って下さい。

5/9 岐阜の大坪さんから「畑根」
大坪です。
以前、入水が少ない田んぼ2枚で節水管理をしたことがあります。
出穂40日前から水を切らし畑根に切り替える方法です。
いったん畑根に変わると水根にする事は出来ません。元肥えは少ないのですがリン酸の多い肥料(アミノ1号・2号)を重点に追肥をしました。溝切りをしっかりして、あぜの黒ポリなどもはいで水尻も開け、夏のカンカン照りでも裸足で田んぼを歩いてひんやりする時は水を入れず、節水につとめました。乾いてきたら入水しますが全体に水が行き渡ったら水尻をあけて水を抜いてしまいます。耕土の浅い(15cmも無い)田んぼでしたが、暑い日中でも葉先にツユがあってバリバリとして、収量もまずまずでした。しかし水をためないことにより、田んぼはカチンカチンで溝切りを何本も入れたので、バインダーで稲刈りをする時、倒れてしまいそうで主人に「次の年からもうこんな稲刈りはだしかんぞー。」と文句をいわれてしまいました。(私の苦労のほうがもっとたいへんなんだけどなー。)
しかしもう一枚の田んぼはしっかりと溝切りが出来なかった性もあり、中途半端な根の管理となってしまいました。結果はみるのも恐ろしいくらい散々なものでした。近所の人には「試験田ですからー。やっぱりだめでした。」といっていましたが・・・。赤木さんの言われるような畑根と水根を見比べた事はありませんが、中途半端な根ではやっぱり、イネも混乱してしまうのでしょうね。
という事で私の厄介な超水はけの悪い田んぼは水根の管理しかありえませんが、元のずぶずぶにしない様に水根を保ちこまめに水を抜いたり入れたりするしかないということでしょうか。
 
失敗の数では誰にも負けない大坪でした。
5/9 富山の田村さんから「re製粉機」
柴田さんありがとうございます。私は宝田工業の循環式精米機
使っています。新品で買ったのはこれだけかも。なかなか調子いい
です。製粉機も宝田ならいいかなとも思います。

 ちなみに籾摺り機,トラクター,コンバインをみ〜んな知人から
この一年の間に手に入れました。小さな専業農家(^_^)を目指して
いるので,いろいろ欲しいものがあります。中古も含めて検討しま
すので,またの情報をどうか宜しくおねがいします。
5/9 お米の勉強会の村山さんから「re製粉機」ほか
(その1)
皆様、村山日南子です。ご無沙汰しています。
 早速ですが、製粉機について、私もとても興味があります。30
万円のは米粉も挽けますか?米粉パン用に小型の製粉気がある
といいな、と思っているのですが、小麦と米粉は挽き方が違う
のではないかと心配しています。上新粉はお米を水に漬けてか
ら引くと聞きました。小麦粉用の製粉機でも水に漬けたお米を
挽けますか?
 お米やさんから、酒米の白糠(確かにお米の粉)で米粉パンは
できないか、お菓子はできないかと聞かれますが、米粉やさん
によりますと、お米に温度がかかってしまっていて無理だ、と
のことです。
 30万円の製粉機は温度をかけないで挽けますか?
(その2)
土佐様  村山 日南子です。
 とても楽しく拝見しました。もしできましたら、私どもの会
報に載せさせていただきたいのですが、いかがですか?

山下様、背抜き手袋も載せていいですか、写真入で。私もほし
いですが、どこに売っているのかな?小さいサイズはあるのか
しら?
 
●やまちゃんから
ホームセンターで買っています。中出さんは、ワークショップ(職人の店)がおすすめのようです。
S,M,L,LLのサイズがあります。
http://www.soanet.co.jp/working/gloves/tsuki_02.html参照

5/9 赤木@菜の花です。「水根と畑根」
 
 やまちゃんからの稲の水根と畑根の違いなどが、よもやま話として出ていました。
ここはひとつ観察していただくのが手っ取り早いと思います。
 
 田植え後しばらくしてヒエが生えたらいいチャンスです。稲を抜くのはもったいないですから。
 根をちぎらないようにていねいに抜いて土を洗ってください。真下をめがけて白色の太い根がありますから、ちぎって断面を見てください。穴がいっぱい開いています、、、と言うよりスポンジを見ているようです。押さえると、それなりにふわふわします。これが通気組織(先ほどの穴に見える部分)を持った水根です。
 
 片や、畑に勝手に生えた稲やヒエを引っこ抜いて見てください。茶色のひげ根が無数に枝分かれした畑根を見ることが出来ます。
 
 以上は2種類の根を観察する極端な例です。
実際の田んぼでは、水根が畑根に生まれ変わるのは、相当大きなひび割れが生じるほど干し固めてからのことで、表面はまさに真っ白かちかち状態。
細いひび割れで足で踏んで弾力を感じるぐらいだと、地下深くはまだまだ水分があって水根が頑張っていると思っています。安全域にある間に水をくれてやろうという考え方です。
 
私の地域は7月下旬に中干し。8月下旬と9月中旬に用水の水を少なくして、一斉防除なるものを熱心に行います。柔かくなりかけた田面を、この時を利用して固めます。
 朝日という品種は長稈で、田面が柔かいと、強い風でわけなく根っこごと倒れてしまいます。杭がいくら丈夫でも、土が柔かいと倒れてしまうのと同じ原理です。
 雨があるだろうと思っているのに降らないからあせってしまう。余計な雨が降ったばかりに柔かくなってこけてしまった。よくあることです。
 まっ、今夜はそんなところかな。
 
 自然を愛し環境を考える岡山の百姓    赤木歳通

5/9 京都の土佐さんから「古代米の苗」
今日古代米の植付をしました。
みんなで(会員)ワイワイガヤガヤ騒ぎながら神丹穂、国司を手植えしました。
赤米は生命力旺盛で4月10日播種にもかかわらず、きっちり3枚葉を出し4枚目が覗いていました。
圃場の条件が良かったため裸足での田植となりイネに触るのも始めてという人もおおはしゃぎでした。
同日葉種のおくのむらさき、みどり糯、はまかおりはちょっと背丈が低いですが3枚の葉はしっかり出しています。
14日には地元の小学生により黒米の田植を行い、その後緑米、香米を植えます。
 
2畝前後の小さな棚田5枚に1種類づつ植えていきます。
おばあの指導で玉のついた紐を張って泥に足をとられながら植えていくと、黙々と仕事として機械植えするコシヒカリより何か楽しく思いました。
 
ところで前述したように2畝前後の田んぼのために箱苗12枚を撒きました。
必要枚数は各5〜6枚ですが、みんなで手撒きしているうちに「ここまで」と言えず、1sの種を12枚に撒いてしまいました。
一部は嫁に出しましたが、各品種3〜4枚余っています。
もしどなたか植える場所をお持ちの方で興味のある方、尚且つ取りにきていただける方はご連絡ください。お譲りします。
種は一燈園から購入しました。
 
但し1週間以内くらいにお願いします。苗代の都合がありますもので・・・
 
明日からはコシヒカリの植付けを始めます。
百姓4年生新学期の始まりです。体の具合は50過ぎのじじいになり、あちこちガタが来つつありますが、気合だけは盛り上がっています。サファリパークのパトロールも忙しくなりそうです。
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     丹波の恵み「長宮農園」 
京都府天田郡三和町岼595   土佐祐司
  E-mail   y.tosa(アットマ)galaxy.ocn.ne.jp
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5/8 しば@おかやま、です。ずいぶんごぶさたしてます。「RE:製粉機のおすすめ」

> ●富山の田村さんから「種まきした…。製粉機おすすめありますか?」
> どなたか製粉機おすすめありませんか?お陰様でこのままいけば,
> 小麦が無事育ちそう。パンは週2回焼くし,フリマ等でさらに増えそう。
> 小麦も米粉もたくさん欲しい。となると石臼、手ぶるいなんて・・・

ワタシは宝田工業というところの製粉機をつかっています(ました)。7年ほど前に製粉機10万、ふるい機3万、計13万ほどで購入。ミカン箱大の製粉機、ミカン箱1.5倍くらいのふるい機とセットです。

性能的には小麦を2升を粉にするのに、1回目荒通し15分、2回目2番粉通し20分、3回目3番粉通し20分、計1時間ほどだったでしょうか。購入した頃は面白くてガンガン使ってたんだが、最近ほとぼりが冷めさぼり気味(っていうか全然使ってない・・・)

家庭用にはこれくらいの規模で十分だと思います。使い方にはあれこれコツがある(荒通しはストンと落ちるが、2回目通しは詰まりやすいので流量を抑え臼を締めない、とか)ので、その機械で充分失敗して習熟する必要があるでしょう。

ただし、この春転勤するまでつきあいのあった加工グループ所有の製粉機は、30万円くらいするゴツイ機械(小さめの洗濯機大)で、素晴らしかったですね。そばを挽くのに3回通ししても10kgが30分、25kgが3時間弱でその速さはすごかった。能力に余裕があって臼に熱を持たないせいか、出来上がりの粉もワタシの機械で挽いたものより香り高かった、気がする。

その30万円がどのメーカーだったか、チョット憶えてないので役に立ちません。が、シンプルな機械なので、問題は大きさ規模だと思います。早いハナシ、大きい方が性能や使い勝手がよかったり(モーターのトルクがあるので詰まりにくいですね)するんで、お財布や置き場所との相談になるかと思います。

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 高冷地農業技術センター  柴田雅人
   〒717-0603
   岡山県真庭郡川上村東茅部1188
   TEL(0867)66-2043 FAX(0867)66-3115
   E-mail masato_shibata(アットマ)pref.okayama.jp
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5/7 やまちゃんから「赤木さんの水根と畑根について」
赤木さんが「水根と畑根」について書かれていた。
よく聞く話だが、僕には「水根と畑根」が実感としてよくわからないので、
どこがいまいちわからないのか、確かめる意味をこめて書いてみます。
「やまちゃん、あんたは赤木さんが書くことに絡む癖がある」てか?
今回は、赤木さんに対するいちゃもんじゃありません。
 
コシヒカリの水管理には、毎年悶々と悩み続けています。
赤木さんとは、土地柄や品種が違うので、僕の水管理をおさらいしてみます。
出穂前25〜30日くらいまで深水管理で、雑草を抑えます。
そのあと、普通中干しに入りますが、僕は中干しをしません。
水を落としますが、軽いひび割れが入りそうになったら、再び水を入れます。
急激な中干しは、稲にストレスを与えるだけで百害あって一利なしと思っています。
その点は、赤木さんに同感です。
もう一つ中干しをしない理由として、中干しをして地割れを起こしてしまうと、
そのあと田んぼがざる田になってしまうのです。
いくら水を入れても、一日と持ってくれません。
田んぼまで車で20分かかるので、水入れはせめて3〜4日に一回にしたい。
出穂期にまた水が必要なので、せめてそこまでは水もちがいい状態にしておきたいのです。
ひっつきそうになったら水を入れるという「間断灌水」でもっていきます。
(赤木さんのところは、干拓地で地下水位が高い、きっとその違いがあります)
 
穂が出そろった頃から、田んぼを干し固め始めたいと思っています。
出来ればじわじわと干し固めたいと思うのです。
ところが、その頃は8月下旬の、残暑きびしい頃です。
数日水を入れないと、びしばしと大ヒビが入ってかちんかちんに乾いてしまいます。
やっぱりもうちょっとと水を入れたあとに台風が来て大雨が降ったりすると、
元の木阿弥、泥田に逆戻り。コンバインが気の毒な田んぼになってしまいます。
また逆に、収穫までに一雨あるだろうと水を入れないでいると、
まったく雨が降らず、空を見上げてはため息をついてやきもきし続けることもあります。
 
(以上は、8月始め出穂、9月上旬刈り取りのコシヒカリの場合です。
8月下旬出穂、10月中下旬刈り取りのヒノヒカリの場合は、
日差しも柔らかくなってきて、また適度に秋雨前線の雨も期待できるので、
中干しをしなくても、自然にじわじわと田んぼは干し固まっていってくれます。
赤木さんと違いは、ヒノヒカリは朝日のように倒伏する心配がほとんどないことです。)
 
さて、ここから「水根と畑根」の問題です。
僕のコシヒカリの水管理の場合、赤木さんの言葉を借りれば、
「水根」が作られていっていると思われます。
それじゃ、その水根が最後まで頑張って、登熟を支えてくれるのか?
僕の実感では、どうもちょっと違うような気がするんだなあ。
一昨年、収穫前20日ほどまったく雨が降らない猛暑が続きました。
一雨降るはずが、待てど暮らせどピリッとも降らず、砂漠のような田んぼをコンバインが走りました。
その年の収量が8俵もあったのです。
(もしあの年、収穫前に雨が降っていたら胴割れで悲惨な思いを味わっていたはずです)
水根のかわりに畑根が形成されて、それが最後の登熟を支えたのか?
それも実感的には、ちょっと違うような気がします。
出穂後2週間くらいまでは、じゅくじゅくした田んぼの水分状態だったのですから。
要するに、とどのつまり、僕にはわからんちんなのですが、
稲の根というのは、きっとファジーなんだ、
応用力(適応力)を持っていて、それなりに何とか頑張ってくれているのかな、
そんな風に、今のところ僕は思っています。
だから、もしかして「水根と畑根」というのは、実際に存在する稲の根の形じゃなくて、
水管理と稲の根のありようを考える為に作り出された「ことば」にすぎないのかもしれない、
とも、思ったりするのです。
あーあ、やっぱりまた赤木さんに対するいちゃもんになっちゃった。
 
(以上は、稲の生理生態がほとんどわからない僕の推論にすぎません。
先日の中野さんの「稲は節(ふし)の上下から根と葉が出る」と言う文章を見て、
稲の体の仕組みが、なるほどとわかるようになりました。
模式図を見ても、いまいちわからんかったのが、
「節の部分から根と葉が出る」という「ことば」でわかったのです。
げに言葉とはおそろしいもんじゃ)
 
「畑根と水根」について、どんな資料があるかと検索をかけてみましたら、
なんと、前にも僕は同じようなことを書いていました。
http://white.sakura.ne.jp/~genki/mizuhari_kanri.html#水管理について(2)
 
それと、
http://www.tnaes.affrc.go.jp/%7Ereigai/nikki/nikki2000/nikki11.html
(東北農試・水稲冷害研究チーム11月1日の編集長日誌)
が参考になりそうかな。
 
5/7 富山の田村さんから「きのう種まきした…。 製粉機おすすめありますか?」
なかなか芽が出ないと思っているうちに,ほんの一部にようやく
小さな芽出しを確認したのです。が,

 今年は失敗です。網は100円ショップの洗濯用の一番細かい目の網
袋に,破れてもいいように,3重にして,川に入れていたのです。
これが失敗。

網の中で少しづつあちこちに小さな藻が発生して,(去年は目が粗
く,2重の袋も途中で破れ…藻は発生しなかったけど籾が行方不明
に),気がつかない
うちに早くから芽だししたのが藻とからんで成長し,死んだ…

 つまり今ごろ発見した芽は後発のだったのです。藻がらみ籾は腐
敗臭もかすかにありましたが,み〜んな蒔いてあげました。

 網一つでもサイズは考え尽くさないといけなかった…。とりあえ
ず今年の分のお米はなんとかあるけど,毎年おこる新たな失敗のは
じまりです。

どなたか製粉機おすすめありませんか?お陰様でこのままいけば,
小麦が無事育ちそうなのです。パンは週2回焼くし,フリマ参加等
でさらに増えそう。小麦も米粉(←パンに入れるとさらに旨くな
る)もたくさん欲しい。
となると,石臼で,手でふるうなんてのはあまりやりたくないので
す。

☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆

月に3日  山の家の「菜食喫茶」
月に3日 「ニコニコヨーガ」の会
http://www.cty8.com/yoka/index.htm

 神実(カムミ)    田村 予果
〒939-2333 富山県八尾町桐谷1673
T&F 076−454−5536

☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆
 
5/7 福井の中出さんから「Re:背抜き手袋」
山下さんの紹介されたのはどこのメーカか分かりませんが、
私のお勧めはショウワの「組立グリップ」です。
このようなタイプの手袋をいくつか使いましたが、今一番の私のお気に入りです。
指の先までフィットすることや丈夫さ、油にも強く洗ってもすぐ乾くことなどどれを
とってもいいです。
これをしたまま本のページをめくれます。
欠点は、夏場は手のひら部分が汗ばむことでしょうか。
市場価格は300円半ばだと思います。
ホームセンターよりワークショップのほうが安く販売されているようです。
HPを紹介します。HPの写真は今流通しているのとは若干違っていますので写真も添
付します。
 
http://www.soanet.co.jp/working/gloves/tsuki_02.html

・・ 越前の里 北潟湖の住人 中出義信 ・・

●やまちゃんから
僕の背抜き手袋もショーワです。
ショーワは、ご当地姫路の会社でした。

       nakade(アットマ)pop07.odn.ne.jp
5/6 岡山の赤木さんから「稲の水管理」
赤木@菜の花です。
 大坪さんのご質問に稲の水管理について、私の独善と偏見に満ちたやり方をお話します。
 
 「新しい水を入れて稲の根に酸素を、、、、」なんていう表現をよく目にしますが、私は一切信じていない。
 稲の根は還元状態になると、根の組織を一部潰して通気孔を作って、葉が吸収した空気を先端に送る能力を持っている水根を伸ばす。こうして出来た水根は、生涯水中の酸素なんかには目もくれない。その代わり水の中でしか生きてゆけない。
 こんな根で生きている稲の環境を畑状態にすると、水根はやがて死んで、わずかな水分を吸収したり自ら空気を吸う畑根に生まれ変る。
だから、 畑に生えた稲や陸稲には水根は無い。
 人間だってシュノーケルをくわえていれば水の中で息が出来るのと同じです。
以上のことを基本においての話です。
 
 田植えが終ると、ヒエ対策も兼ねて10cm以上の水深を保ちます。私の地域では、田植え後およそ40日で中干しになります。それまでは大雨でも無い限り、水を落とすということはしません。専ら入れるだけです。特に屑大豆を振ると水は腐ったような臭いになり、手を入れるのも腰が引けるほどです。でも稲は知らん顔して元気に開帳しています。
 水根の生えた稲にとって、水が古いだの有機物が腐っているだのと言うのは、関係ない話です。
 
 中干しに入ると、私も周囲と同じように田んぼを干します。これをしておかないと泥が固まらないため、稲はグラグラして倒れてしまいます。その田んぼで一番低くて乾きにくいところが歩けるようになったら、急いで用水からポンプで水を入れます。それ以上干すと、中干しではなく大干しになって、稲の根が水根から畑根へと生まれ代わってしまいます。そんな田んぼにがばっと水を入れたら、もう一度水根になります。稲にとっては地獄です。あまりにもエネルギーを使いすぎます。
 だから私は根の交代を防ぐために、水根のあるうちに水を与えるのです。
もし自分だけ勝手に水を入れることの出来ない地域でしたら、中干し以後は間断潅水によって、土が常に湿っているような状態を保ってやって下さい。水を溜めっぱなしにすると、水根に代わって生えた畑根が、またまた水根に生え代わります。もしその頃が幼穂形成期にでも重なったら、稲は自分が生きていくことに懸命で、子孫のことまで手が回らなくなっても不思議ではありません。
 
私の品種は、出穂45日前はこの中干し直前です。硫安への字の田んぼは、ドカン肥をやって葉色が出た頃には水がなくなってきます。
でも大丈夫。アンモニアは土に吸着されていますから、落水しようが干そうが固めようが、ゴリラのガッツポーズになった稲には関係なしです。分けつはどんどん増えてゆきます。
 中干し以降は、雑草対策で深水に気を使うこともありません。稲が茂ってきていますから、生えにくいし生えても怖くありません。水根のままですから、水は溜めてもよし間断潅水でもよし。田んぼが柔かく戻らないようにだけ気を使っています。
 カブトエビや豊年エビの第2弾が生まれていますから、それらの小さな命も守るために心配りをしてやるのもよし。
 
 刈り取り前の落水は、コンバインの為には早めに、籾を太らすためには遅めに、、、、。
どちらを取るかは自由です。 私は刈り取り2週間前までは田んぼが乾かないように気を使います。それ以後はほっときますが、雨が適当にあったりして、からからになるようなことはありません。
 
 以上が私の稲の水やり内容です。
あくまで私の地域で、その品種での方法ですから、そのつもりで参考にして下さい。
ただ、水根と畑根の基本のところは全国共通です。この原理原則からは外れないようにして下さい。
 新しい水を入れたら、土の中から稲の白い根が水中に上を向いて出てくることがあります。これなんかは、原理原則に背いたからでしょうね。
 
 自然を愛し環境を考える岡山の百姓    赤木歳通
 
5/6 兵庫の本岡さんから「続 イネミズゾウムシがなんだ! その3」
 中野さんへ 
「イネミズゾウムシは畦で越冬する。」というのは私の推論です。

田植えの後に彼の地から飛んできたらば 畦際に限らず田んぼの中あちこちラン
ダムに食害が出るはずです。
私の場合で言えば初年度の発生がこれにあたります。

 わざわざ畦に降りてから 田んぼに進入すると言った回りくどいことはしない
はずです。

 田んぼの中で越冬した あるいは代かきの前に彼の地から飛んできたと考えた
場合 
代かきの時に浮いて風下の畦際に吹き寄せられるはずですが
(イネミズゾウムシは水に浮く 何かに掴まって潜っていくわけで)
畦際に出た昨年はどの田んぼも風下とは関連がなさそう。

 田んぼの中で越冬する可能性は十分あるのですが 上の推察から言えば 田ん
ぼの中で越冬していない(出来ない?)
おそらく秋耕、冬耕、春耕と繰り返すうち 多くは土中に埋められて窒息するの
では?

 畦を目指して避難する知恵もなさそうだから たまたま畦にあがった個体が発
生源になるとおもわれる

と言うわけで どう考えても 畦があやしいのです。

 最後に今日の発見も

前回 
3)畦をはさんだ隣の田んぼには食害全くなし。他人の田んぼなので未確認なが
ら殺
虫剤を苗箱施用しているとおもう

と書いたのですが 今日会って確認したところ殺虫剤は 使っていないとのこと

となると水管理の違いが気になってきます。

隣の田んぼは水の少ないこまめな水管理、わたしは深水でしかもおおざっぱなや
り方・・・
そういえば以前 上野さんだったかイネミズゾウムシは深水管理に寄ってくると
言う話を聞いたような気が…
食害がいっぱい出る 方や隣の田んぼには全く出ない この差は大きい

今年は深水をやめて浅水にしよう

有機物を使わないとか 深水にしないとか まあなんだないねつくりもたいへん
だわ

稲美町 本岡哲司
 
5/5 やまちゃんから「私の小道具・背抜き手袋」
写真の「背抜き手袋」、
これはいいと、3人ほどに教えてあげると、みんな知っていてもう使っていました。
だから、もう皆さんご存じかもしれませんが、、、
 
僕の手は、百姓の手とは思えないくらいふっくらとした柔らかい手だった。
口の悪い人にかかると、「しもやけの手や」ということになる。
それが、この冬あたりからひび割れが出来て、なかなか回復しなくなってしまった。
 
最初に写真の背抜き手袋の話を聞いたのは、兵庫県有機農業研究会で稲坂さんという方から。
「ザッツ百姓の手」というごっつい手をしたおっさんから
「山下さん、手袋はせなあかん、背抜きの手袋がええ」と聞いた。
次に耳にしたのは、赤木さんから。
「手袋をしたままひもが結べる。滑らないし、細かい仕事が出来る」
 
僕は、何をするにしても手袋というのをはめずに、素手で仕事をするほうでした。
草むしりも、トマトの芽欠きも素手で。
おかげで夏場は、いつも手が真っ黒。
しばらくすると回復するので、気にせずにやっていたのが、最近は手が荒れたまま治りません。
そこでこの「背抜き手袋」というのを使ってみたら、具合がいい。
軍手などの手袋をはめて仕事をする時のまどろっこしさがほとんどありません。
苗箱の土入れ、播種作業、果菜類の支柱への結束などなど、
全部手袋をはめたままやるようになりました。
ナイロンの薄手の手袋にウレタン樹脂がコーティングしてあります。
ハードな使い方をしても、破れずけっこう丈夫です。
これはおすすめです。
 
それと、手袋の中にある「スクレーパー」、
これはもともと、ペンキ落としなどに使う道具ですが、
ふと思いついて、ニンジンの初期除草に使ってみました。
一条にきれいにすじ撒きされていれば、香西さんが考案された道具が使えますが、
http://www91.sakura.ne.jp/~yama-bin/tahata-no-zassou.htm(ニンジンの除草道具)
僕の場合、籾殻で増量して播種器で播く方式でやっていて、
すじ撒きとばらまきのあいの子のような感じになっています。
そこで、間引きを兼ねながら、手でむしっていたのですが、
雑草が多くて、手の指より小さな雑草がほとんどで、なかなかはかどりません。
そこで、香西さんの道具に変わるものとして思いついたのが、
前に買っていたままになっていた「スクレーパー」。
鋭い刃先で、雑草の地際から切ったり削ったり、
手のひらサイズなので、ある時はそれを放して手で作業したりもしました。
とても具合がよかったので、ついでに紹介しました。

5/5 岡山の香西さんから「究極の「超おおちゃく籾蒔き」をしました」
思いつき的のメールで失礼します
今年は、かつてからの念願の、究極の「超おおちゃく籾蒔き」が出来ました(みのる
ポットですが)
種籾は購入、塩水選なし、温湯消毒なし、催芽は催芽器まかせ、苗土はノーブランド
の1K20円(消費税別ですが)、苗代はトラクターで一回耕しただけ(もちろん、
畝たてなんか無し)、施肥なし、予備潅水なし、本潅水なし、被覆だけは今までどう
り、無駄と思いながらもラブシートとマルチミラーの二重がけにしましたが、これだ
け「おおちゃく」すると、作業時間は半減します。「しょせん米なんて」と考えてい
ますので、全く気合が入っていない「百姓」ですので、「引き算」ばかり考えていま
す。万が一、これで普通どおり苗が出来れば、いままでやっていたことはなっだんだ
ろうということです。穀物であろうが、その他の作物であろうが、米を特別扱いして
きたことが、私にとって「なんだったんろう」なのです。

更新もできず悲惨な状態の
ホームページも見てやってください

吉備路オーガニックワーク
香西達夫
090-8249-0938
kouzai(アットマ)ruby.ocn.ne.jp
http://www7.ocn.ne.jp/~kibijiow/

5/5 兵庫の本岡さんから「ヨバイズル」
俗にヨバイズルと言っても地域によってその草の種類は様々のようです。
畦から這うようにして田んぼに進入しそこここの節から根を張って分枝し広がっていく草のことですが

芝のようにおとなしいものから 
アゼカヤのように除草剤をまくほどに激しく増えて手が付けられないのまでいろいろあります。

 問題のキシュウスズメノヒエは別名 機械つぶし とも言って 稲刈りの時にコンバインに巻き付いて
故障の連続 → コンバイン廃車 → 稲作やめ と言った例もよく聞きます。

 大きな声では言えませんが 私の従兄弟も新品のコンバイン3年目に廃車にしよった。稲作あきらめずまた新品買った ガッツ!
 
そのような 条件の悪い田んぼが優先的に? 私の所へ集まってきます。
従って今の本岡君は 実戦経験十分 たとえ画像※1になっても恐いものなしなのです。(25アール 株間が埋まってる!)

 キシュウスズメノヒエは ラウンドアップをかけて いったん枯れたように見えても
1ヶ月後には 再生してきます。
1年の内8月前半の期間のみラウンドアップの効果があります。でも稲作期間中なので使うに使えないのです

キシュウスズメノヒエの弱点は 種で増えない ことです。
茎を拾って拾って拾いまくります。 画像※2 毎日これくらい拾って2週間でほぼ1反
土中深く埋まっている茎は約3年生きていますので 
3年続けてローラー作戦をすれば絶やせます。秋稲刈りの後も良く見回って見つけたら削り取るのを忘れないように。

 キシュウスズメノヒエの生えた田んぼが多くて手に負えないときは(私の場合)一部除草剤(シロハホップブチル)
で勢いをおさえてその分来年の手取に回します。

 今回は除草剤を使わない稲作りの趣旨からはずれました。

画像※1

画像※2 軽トラの荷台です

 稲美町 本岡哲司

5/5 山梨の中野さんから「Reイネミズゾウムシ」
山梨の中野です。

根腐れおこしていなかったら…という条件つきでほっとくものの
それでもイネミズゾウムシには僕もあまり取り付いて欲しくはないので
かの虫はどこからやってくるの?というのはまだテーマのひとつです。

本岡さんの言われるとおり
入る時はまず畦際からですよね。
畦際の何条かだけで被害が終ることが多い。

昔のこんな研究所報告がありますが、
http://www.agri.pref.hokkaido.jp/center/kenkyuseika/gaiyosho/h02gaiyo/1989129.htm
http://www.agri.pref.hokkaido.jp/center/kenkyuseika/gaiyosho/h01gaiyo/1988162.htm

”畦が越冬地”という定説はこのあたりにあるのでしょうか?
信じられない僕は土手草焼きしようかと思う頃から
虫身板で畦草を何回も見ますが落ちた試しがない(農がつくる景色2月5日参照)
越冬地はもっと遠くで(どこか判らん)
田植えが近づくと畦に移動するのかしらん。畦草が一時休憩所とか…
虫見板での観察は続行中です。

この前、春耕し前の田んぼで「枠調査」したら面白いものが見つかりました。
50cm四方の枠内の生き物観察で(今回は地上部の草はぺんぺん草とウシハコベ、枠内の表土も採取)
多数の幼生クモ、トビムシ、アブラムシに混じってイネミズの成虫が出ました。
代掻き後の田んぼ(田植え前)にかの虫が泳いでいるのを見たことがありますが
多数ではないにしろ田んぼの刈り株で越冬いうのもあるのかな?

やまちゃんへ
僕も稲の生理は良く判らんけど
節の上下から根と葉が出るんですよね。
葉齢が進んでいる言うことは、節数が多いことだから当然根量も多いということです。
発根数は茎の太さに比例するらしいから
太茎の成苗を作る意味はこの辺にあるのでしょう。
オマケに田植え時の断根が少ないポット苗だったら
活着根以外に苗間で出た古い根も生きるんじゃないだろうか?
かの虫の孵化日数は4〜5日と言われているからこの差は大きいと思います。

前回書き忘れたこと…
湿田に発生が多い。田畑輪換で畑から戻ったところにはあまり来ません。
また育苗に失敗した年に大発生した記憶があります。(何故か収量減には結び付きませんでしたが)

という訳で
健苗育成・湿田対策・生ワラの腐熟促進(根腐れ防止)いう
至極当たり前の結論になるのですが。
●やまちゃんから
イネミズゾウムシの写真です
http://www2.pref.shimane.jp/nousi/home/database/pest/in022.htm

5/4 福岡の吉住さんから・ヨバイズルほか
> 近所のおばちゃん達が「ヨバイヅル」と呼んでいる草…

はっきりとは分かりませんが、「キシュウスズメノヒエ」のようにも見えます。
どんどん横に広がって、茎の節から根をおろしていくヤツでしょうか。
不耕起の場合はどうなるのか分かりませんが、一般栽培であれば、今の時点で田んぼ
全体に繁っていると、完全に取り除かなければ収穫半減の可能性があります。(経験
上)
前半は足元を横に広がるだけなのですが、後半になると上に登ってきて稲にカラみま
す。
田んぼを覆い尽くしてしまい、稲が見えなくなります。
籾の育ちもガタガタですし、まともに稲刈りができません。
非常に繁殖力が強く、一節でも残ると秋には結構広がっています。
もし「キシユウ…」であれば、完全に取り除かれる事をお奨めします。
一般栽培であれば、土が固くなると節の所で切れて残るので、代掻き、田植え後早目
に(土が締まらないうちに)手取りします。
水田除草剤が効きませんから、普通の人は、春先までに接触移行型の除草剤(ラウン
ドアップなど)でやっつけてます。又は、早期の手取りです。

> 僕の印象では、その田んぼであまり分けつしないのは、また別なことが原因ではな
いかと思うのですが、いかがでしょう?

私もそう思います。水浸しの稲は、根っこは張る必要がないので張りませんが、分蘖
はするようです。
「中干し」という作業は、分蘖を止めて根張りをよくする作業ですよね。
水を干してやれば、稲は水を求めて根を張ります。その間、地上部はお休みです。
水に浸っていると、稲は光と酸素を求めて動くし、充たされれば勢力拡大に走りま
す。
稲はもともと水生植物ですし。

追伸:

◎…ふ、 誰だって我が身が一番可愛いのさ、 お前だってそうなんだろ!
▼じょ、女王様、そんな事はありません。
 私には、じょ、女王様が全てです、私の全てはあなたのものです!
◎「あ・あなた」とは何たる言い草!  女王様とお言い!女王様と! … ぺちっ

▼あっ! あぁ〜ン! 
  (註:私は決してヘンタイではありません、毎日タイヘンではあります)
▼は、はィ、私の全ては女王様のものです!!
◎よ〜し、よし、ヨシ、  ちぃったぁ、分かったみたいだね、
 ンじゃあ、水でもくれてやろうかね、 ァほれ、 … 。
▼うご、うぶ、うへぇ、うほ、うっふ、うっふふ、うっふっふ … 。 うがぁー!
 ……。

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
二丈赤米産直センター・吉住公洋
TEL:092-326-5075 FAX:326-5437
HP:www.d1.dion.ne.jp/~akamai/
Mail:akamai(アットマ)d1.dion.ne.jp
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
 
5/4 やまちゃんから
わが方では、このキシュウスズメノヒエ、「夜這い草」と言い習わされています。
その葉先の伸びようが、夜具の中に手を忍びこませるさまに似ているせいなのか、、、

5/4 岐阜の大坪さんから「そういえば・・・」
大坪です
またまた続きですが、例の田んぼは、1回水を入れれば抜かない限り刈り取りまで
しっかり溜まっています。山下さんから分けつしないのは他に原因か?とありました

少し思い当たる事もあります。昨年は5月18日の田植えでしたが、6月の中旬に
なってもその田んぼだけは、ダラーッとしていて他の田んぼと違って元気が無かった
ような・・・。今年は3個位でバケツ稲作をやってみようかとも思っています。何と
か原因がつかみたいとおもいまで・・・。

5/4 岡山の赤木さんから「菜の花日記(西洋カラシナ)」
http://white.sakura.ne.jp/~genki/nanohana-nikki.htm参照
5/3 兵庫の本岡さんから「続・イネミズゾウムシがなんだ! その2」
 山梨の中野さんから心強いお返事をいただき さらにイネミズゾウムシについて考察してみました。
中野さんありがとうございます。

1)2002年イネミズゾウムシは突然私の田んぼだけに大群でやってきた。

2002年6月2〜3日田植え 点在して15枚ある田んぼの内西側の5枚の田んぼにでた。
6月15日には田んぼの中程まで含めて田んぼ全体一様に食害が出ました。画像※1

2)2003年は 昨年出た田んぼの畦際に被害が集中した。中心部に被害はなし

3)畦をはさんだ隣の田んぼには食害全くなし。他人の田んぼなので未確認ながら殺虫剤を苗箱施用しているとおもう

1)〜3) からの考察 (詳細な点まで説明するゆとりがないので いきなりの結論へ)

イ)イネミズゾウムシの移動距離は数百メートル以内(季節風にのって長距離を移動する可能性もあるがその場合大群の飛び込みはあり得ない)

ロ)イネミズゾウムシは田んぼの中で越冬しない。(不耕起は別)

ハ)畦で越冬して田植え後畦から這って(泳いで)進入する(畦際に被害が集中するということは飛んできたわけではない)

ニ)殺虫剤がよく効く (すぐ隣の田んぼには食害全くなし)

ホ)コシヒカリを特に好む(これは私の偏見かも)

 稲美町 本岡哲司

5/3 やまちゃんから「透水不良田と分けつ」
まず、イネミズゾウムシについてですが、ぼくの田んぼにも出ています。
昨夏本岡さんのメールを見て、自分の田んぼをしみじみ見たら、食害にあっているのに気が付いた次第。
民間稲作研究所の稲葉さんが言われていたことですが、
「イネミズが根っこを喰う以上に発根していけば大丈夫」
稲の生理生態についてわからんもので、稲葉さんの言われたことのおおよそのところの紹介になりますが、
葉っぱの展開と発根は関係があるらしく、
稚苗の2〜3葉頃は根が少ししか出なくて、イネミズに喰われると致命的な障害になるが、
成苗の5葉くらいになると、いっぱい根が出るから、
少しくらい根を喰われてもそれ以上に発根するので大丈夫、
そのように稲葉さんは言われていました。
これは、中野さんの
「稲が根腐れ起こさずにいて健康だったら全然気にしない…
というのが15年間付き合ってきた感想です。」
に、つながることでしょうか、、、、
 
大坪さんの
「以前ためっぱなしにしていたら、いつになっても泥の中で根がゆらゆらしていてあまり分けつもしませんでした。別の田んぼの場合、成長に合わせて徐々に水位を上げて深水にして、7月頃から又水を浅くしてゆくと一気にブワーッと分けつし始めてゆくのですが・・・。」
について、
うちにも、一回水を入れたら10日くらいは大丈夫という「超水もちのいい田んぼ」がありました。
家のすぐそばなので、暗渠をほって海砂を客土して、今は野菜畑になっていますが。
分けつは他と変わらないように思いましたが、
根がぐらぐらして、秋になると地際からなびくようにして倒伏したりすることがあって困りました。
僕の印象では、その田んぼであまり分けつしないのは、また別なことが原因ではないかと思うのですが、いかがでしょう?
 
まったく話は変わりますが、
バケツ稲を作ると、稲が成熟期にどれくらい水を吸い上げるか、わかりますね。
15センチポットでトマトやナスの育苗をしているのですが、巨大な苗になります。
野菜の苗も、大きくなると、水を吸い上げ蒸散する量もすごいものです。
 
5/3 岐阜の大坪さんから
(その1)透水不良田について
もう少しお尋ねします。
「古い水のまんま」ということは、収穫の落水時までずーッと水を入れっぱなしでいいということでしょうか?又途中で水を変える必要は無いのでしょうか?以前ためっぱなしにしていたら、いつになっても泥の中で根がゆらゆらしていてあまり分けつもしませんでした。別の田んぼの場合、成長に合わせて徐々に水位を上げて深水にして、7月頃から又水を浅くしてゆくと一気にブワーッと分けつし始めてゆくのですが・・・。
 
(その2)バケツ稲作について
千葉の川上さんへ
今思い出したんですが、以前中日新聞の記者の方で、バケツ稲作に挑戦した記録が新聞に連載されていましたが、その後に農文協から冊子になっていました。
子供が学校の稲作体験の時(7年前)の参考に取り寄せた事があります。その本は今友達のところにいっていますので、著者などの詳しい事はわかりません。ただし有機ではなかった様な気がしますが管理など詳しく書いてあったようですので、農文協に聞かれたらわかると思います.。
                         下呂市民の大坪でした
 
5/3 滋賀の伊佐さんから「ヨバイヅルの処置は♪
不耕起、冬期湛水2年目の田んぼにびっしり生えている草です。
完全に取りきらなければいけないのか、教えて下さい。

近所のおばちゃん達が「ヨバイヅル」と呼んでいる
草の画像を添付しました。


5/2 福井の塚本さんから「タニシにおどろき!」
  バケツ田んぼの中にタニシとはその思いつきに驚き
ま した。それで水を替えなくてよくなったなんてドキ
ドキ してしまいました。
 昨年カルガモが除草してくれた田んぼに、カルガモが
7羽水中に首を突っ込みながら泳いでおりました。こう
なるとカルガモの餌を絶やさないために除草剤を振れな
くなるんですよね。苦しめられていたクログワイのイモ
を育てるなんて・・・?
 それと、自然との付き合いは本 当にその場でしか当
てはまらないものが多くて、本や話や○○論や○○法が
一様に当てはまることがないと感じます。
 
    上中の塚本でした。

5/1 福井の中出さんから「私のバケツ田んぼ」
以下は私の場合のバケツたんぼ(イネ)です。

パケツは普通のプラスチック製(20リットル)。
土はたんぼより持ってきたもの(砂質土)。
水は水道水(汲み置きしたもの)。
苗は3本植えで始めました。
肥やしはたんぼで使うものを使用。
量や時期はたんぼと一緒でなくほしがっているなと思ったら適当にやりました。

注意点と思われるものはいくつかあります。
まず水。注意しないとドブ臭くなります。頻繁に入れ替えしなくてはいけないでしょ
う。
途中から私はタニシを2匹入れました。それからは足し水だけで済み、藻の発生もな
くなりました。
最後にはタニシの家族が出来ていました。
それと、水の量は常に確認してください。すぐ無くなります。
次に肥やしの量。たんぼと同じような感覚で手で握って撒くと多くなってしまいま
す。
分かっていてもうっかりしてしまうものです。
でも観察のためなら、それもいいかもしれません。2,3日後に差がはっきり出ま
す。

ご存知でしょうけど、日本農業新聞のサイトにバケツ稲のコンテンツがあります。
http://www.ja-group.or.jp/baketsuine/

・・ 越前の里 北潟湖の住人 中出義信 ・・
       nakade(アットマ)pop07.odn.ne.jp

5/1 静岡の藤田さんから「
赤木さんのヒバリの巣の写真いいですね!私が今日までバイトしていたニン
ジン畑にはコジュケイの巣があります。他の動物に狙われないように、バイ
ト先のご主人が、周りを葉のついた木の枝で囲ってやりました。
赤木さんのメールを見て、もしかしたら雛がかえってるかもと思い、今日帰
りにそっとのぞいたところ、あれ?卵がない。と思った瞬間、茶色の大きな
鳥がいきなりバタバタっと飛び出したのでびっくりしました。親鳥が抱いて
たんですね。あー、悪いことしちゃったなあ。親鳥がストレスで赤ちゃんが
できなかったらどうしよう・・・

ニンジンとお茶と、バイトのはしごでできなかった籾まきが明日やっとでき
ます。吉住さんのメールで笑ってる場合やあらへんわ、早よせな冷蔵庫の中
の籾が〜。

5/1 岐阜の大坪さんから「両方試して見ます」
土佐さんへ
我が家は、3畝や5畝などと小さな田んぼがあちこちにあり、しかも全部が棚田で試
験田のようなものです。実の所、水が全く減らないばかりではなく、土が15cmく
らいの超浅い田や日照時間が短い田など色々です。同じ肥料で同じ植え方でも土佐さ
んがおっしゃるように田んぼによって全く違います。ある程度の耕土があり水もちも
普通なところは(1枚だけ)、毎年農協のか細い苗でも10表近くあります。土佐さん
の言われるように一番耕土の浅くて日照時間の短い1枚だけ通常植えにしてみようか
なと思いました。
育苗に挑戦したいのですが、場所が無い、手間がない、主人がいう事を聞かない
(笑)、私に甲斐性が無い・・・理由はいっぱいありますが。
それとバケツ稲作の件ですが・・。やっぱり水管理だとおもうのですが、水際の(傾
斜のところ)だけがシャンとしていた事を思いだし、5箇所に水抜きをつけたのです
が、抜きっぱなしにしないと、すぐに雨が降るとがぶがぶになってしまいます。肥料
を入れても流れてしまいそうなので、止めると又もとの状態に戻ってしまいます。こ
こは米ぬか除草を3年程していたところですので土はとろとろです。水の色も醤油の
ようになります。ですから水管理さえうまく行けばなーと、思っているのですが。
いっそのこと故鈴木恒夫さんの節水管理(出穂40日前から水をきる)にしようかと
も思ってみたり、それをするにはしっかりした溝切りが必要ですし。(私には体力が
無い。以前挑戦して手押しの溝切りでくたびれてしまったから)。考え出すと切りが
無いくらいあーでもないこーでもないと迷ってしまいます。

5/1 岡山の赤木さんから「透水不良田」
赤木@菜の花で〜〜っす。

 下呂市民になった大坪さんへ私の意見です。

地下浸透のない田んぼ。肥料分が逃げなくていいじゃないですか。これが反対だった
ら困るけどね。
 しかも15cmぐらいの水深ができるんだったら、言うことなし。
稲の根は通気孔があって、葉から酸素はいくらでも根っこに送られてくる。
水の溜めっぱなし、古い水のまんま、イネは平気の平左。
だから生涯水交換のないバケツイネも全くへっちゃら。

 植付け密度と株の張りの関係は、私自身いつも疑問に思っています。
密植するから株が張らないのか、株が張らないから密植するのか。。。。。
鶏が先か、卵が先か。。。。みたいなもの。
 私の住む岡山と、そちらでは気候が違うと思います。それを承知で発言してみま
す。

 よく、茎数の取れない品種だから密に植える、、、ということを聞きます。
その品種がその地方で、ほんとに茎数が取りづらいのか、やってみる価値があります。
1坪ほどで疎に植えて、茎数がどうなるか見てみましょう。分けつを多くさす分肥料
は多めに要ります。しかし茎は太いと思います。たとえ茎数で若干負けても、茎が太
い分、穂が大きくなります。最終的には収量での比較が欲しいですけどね。

 分けつが取りにくいから密植をしていますが、案外、密植するから分けつが取りづらい。
私はこう理解しています。イネは増えたくてむずむずしていますからね。
 私の作る稲は、2本が30本になるのはわけないことです。それは疎植にしているか
らです。33株植えで坪1000本。菜の花が勝手に育ててくれます。

大きなことを言ってしまったぞ。おっきい話は面白いもんだ。
       自然を愛し環境を考える岡山の百姓    赤木歳通

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